| 【発明の名称】 |
二熱源高温再生器 |
| 【発明者】 |
【氏名】泉 雅士
【氏名】榎本 英一
【氏名】府内 秀樹
【氏名】澤倉 一哉
【氏名】宮崎 久夫
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| 【要約】 |
【課題】高温再生器1において、熱源に専用バーナによる加熱を行うタイプと、外部のシステムから供給される排ガス27を用いて加熱するタイプがあるが、前者の場合にはランニングコストが高くなり、後者の場合には容量制御の範囲が狭いと云った問題点がある。
【解決手段】高温再生器1を構成する外シェル3の内部に、複数の内シェル51、52を配置し、外シェルと内シェルの間に稀吸収液15が流れる液流路が形成される。一方のシェル51は、備え付けのバーナ11からの燃焼ガス14を導く燃焼ガス煙道61を構成し、他方の内シェル52は、外部のタービンなどで発生する高温の排ガス27が導かれる排ガス煙道62を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸収式冷温水機の高温再生器において、稀吸収液が加熱され沸騰し冷媒蒸気が分離する液流路と、この液流路に接して設けられ吸収式冷温水機の外部で発生する高温の排ガスを導く排ガス煙道と、前記液流路に接して設けられ高温再生器に備え付けのバーナからの燃焼ガスを導く燃焼ガス煙道と、を有することを特徴とする二熱源高温再生器。 【請求項2】 前記排ガス煙道と、前記燃焼ガス煙道とが互いに上下に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の二熱源高温再生器。 【請求項3】 前記燃焼ガス煙道の両側に前記排ガス煙道が配置されたことを特徴とする請求項1に記載の二熱源高温再生器。 【請求項4】 前記高温再生器は、外シェルおよび複数の内シェルを有し、これら外シェルと内シェルとの間に前記液流路が形成され、一部の内シェルによって前記排ガス煙道が構成され、他の内シェルによって前記燃焼ガス煙道が構成されることを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の二熱源高温再生器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、吸収式冷温水機の高温再生器の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、吸収式冷温水機あるいは吸収式冷凍機と呼ばれるシステムに備えられる高温再生器では、吸収器から流れてきた稀吸収液が加熱され、沸騰し、冷媒蒸気が分離する。この稀吸収液は、例えば臭化リチウム(LiBr)水溶液(界面活性剤を含む)などである吸収液が、水などの冷媒を多く含んだものである。 【0003】従来の高温再生器の熱源は、専用に備えられたバーナから導かれてくる燃焼ガスである。また、吸収式冷温水機の外部、たとえば発電用などのガスタービンで発生し導かれてくる高温の排ガスであることもある。 【0004】前者の高温再生器の一種である直焚式高温再生器の一例を図4に示す。すなわち、高温再生器1を構成する外シェル3の内部に、内シェル5が貫通して設けられる。この内シェル5はコの字形状をしたものであり、コの字の両端部7、9が外シェルの外部に位置し、これら端部7、9の内、下方の端部7にはバーナ11が取り付けられる。また、上方の端部9には排気路13が取り付けられる。 【0005】そして、バーナ11から導かれる燃焼ガス14は、内シェル5の内側に構成される燃焼ガス煙道6を通る。外シェル3と内シェル5との間に導かれる稀吸収液15は、内シェル5である燃焼ガス煙道6に接して加熱され、沸騰し、冷媒蒸気を分離する。分離した冷媒蒸気17は、冷媒蒸気集気口19に集められ、図示しない低温再生器へ導かれる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】後者の場合には、吸収式冷温水機の運転容量が、排ガス容量で定まる。すなわち、容量制御がタービンの制御範囲で決まってしまうものであった。現在のガスタービンの部分負荷の限界は、一般に高く、低い場合でも50%位である。 【0007】また、後者の高温再生器では、高温再生器へ排ガスを導く入口の部分に、排ガスを遮断するバルブを設け、高温再生器で要求される熱要求量のみを入熱させるように、バルブの開度を調整し、容量制御を行うことも可能である。しかし、このバルブは、優れた遮断性と高い信頼性が要求され、高価なものとなる。 【0008】また、前者の高温再生器と後者の高温再生器を併設し、稀吸収液管のバルブを切り替えることにより、吸収式冷温水機が低負荷の場合には前者の高温再生器のみを使用し、高負荷の場合には両者の高温再生器をも同時に運転することも考えられるが、設置スペースが大きくなり、配管も複雑になってしまう。また、ランニングコストも大きくなることが予想される。 【0009】この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、容量制御が広い範囲で行え、高価なバルブも必要とせず、設置スペースが小さく、配管も複雑にならず、ランニングコストの低減も期待できる二熱源高温再生器を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、第1の発明は、吸収式冷温水機の高温再生器において、稀吸収液が加熱され沸騰し冷媒蒸気が分離する液流路と、この液流路に接して設けられ吸収式冷温水機の外部で発生する高温の排ガスを導く排ガス煙道と、前記液流路に接して設けられ高温再生器に備え付けのバーナからの燃焼ガスを導く燃焼ガス煙道と、を有することを特徴とする二熱源高温再生器とした。 【0011】第2の発明は、更に、前記排ガス煙道と、前記燃焼ガス煙道とが互いに上下に配置されたことを特徴とする二熱源高温再生器である。 【0012】第3の発明は、更に、前記燃焼ガス煙道の両側に前記排ガス煙道が配置されたことを特徴とする二熱源高温再生器である。 【0013】第4の発明は、更に、前記高温再生器は、外シェルおよび複数の内シェルを有し、これら外シェルと内シェルとの間に前記液流路が形成され、一部の内シェルによって前記排ガス煙道が構成され、他の内シェルによって前記燃焼ガス煙道が構成されることを特徴とする二熱源高温再生器である。 【0014】 【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を、図1において説明する。この実施形態に係る二熱源高温再生器1は、脚部21によって支えられる外シェル3が、上下方向に長く、左右方向の幅が狭く、前後方向の幅は比較的大きな略直方体形状を有する。 【0015】この外シェル3の内部に、2種類の内シェル51、52が構成される。この内、ひとつの内シェル51は、コの字形状を有する。コの字の両端部7、9は、外シェル3を貫通し、上下に位置し、下方の端部7には、この二熱源高温再生器1に備え付けの専用バーナ11が取り付けられる。他方の端部9には、外部への排気を行う排気路13が接続される。このようにして、内シェル51によって燃焼ガス煙道61が構成される。 【0016】この内シェル51の上方には、前記コの字形状の2つの辺に平行に、他の内シェル52が配置される。この内シェル52は、水平な直線的な形状をなし、両端部23、25が、外シェル3を貫通する。一方の端部23は、排ガス27の入口となり、他方の端部25は、排ガス出口となって第二の排気路29が接続される。このようにして、内シェル52によって排ガス煙道62が構成される。 【0017】これら外シェル3と内シェル51、52との間には、図示しない稀吸収液管が接続され、稀吸収液15が導かれる。外シェルの上方には、稀吸収液15から分離した冷媒蒸気17を集める冷媒蒸気集気口19が設けられる。 【0018】以上の構成により、図示しない稀吸収液管から導かれる稀吸収液15は、外シェル3と内シェル51、52との間の液流路に導かれ、燃焼ガス煙道61と排ガス煙道62の煙道壁に接して加熱され、沸騰する。この沸騰により、稀吸収液15から冷媒蒸気17が分離する。分離した冷媒蒸気17は冷媒蒸気集気口19に集められ、図示しない低温再生器へ送られる。 【0019】さて、吸収式冷温水機が低負荷で運転され、高温再生器1で要求される要求熱量が低い場合には、バーナ11のみを用いて燃焼ガス14によって稀吸収液15の加熱を行う。一方、高負荷の場合には、ガスタービンなどから供給される排ガス27が排ガス煙道62へ導かれ、不足熱量がバーナ11によって補われ、且つ、熱負荷の変動にもバーナ11の燃焼量制御で対応される。 【0020】したがって、負荷の広い範囲に渡ってバーナ11による容量制御が可能であり、しかも高負荷時には外部のガスタービンからの排ガス27を用いて燃料消費を削減することができるので、ランニングコストの低減を図ることも可能となる。 【0021】(他の実施形態)以上の実施形態においては、稀吸収液15が導かれる液流路は、外シェル3と内シェル51、52との間に形成されるものであったが、他の実施形態においては、外シェル3と内シェル51、52との間のみならず、内シェル51、52を上下方向に貫通する多数の液管を設け、この液管の内部を液流路の一部とすることが可能である。このような多数の液管を設けることで、熱源である排ガス27や燃焼ガス14との接触面積が大きくなり、高温再生器1としての性能を高めることが可能となる。 【0022】また、以上の実施形態においては、燃焼ガス煙道61の上に排ガス煙道62が設けられるものであったが、他の実施形態においては図2に示すように両者61、62の関係を逆にし、燃焼ガス煙道61の下に排ガス煙道62を設けるものとすることも可能である。なお、同様の部分については、前記図1と同一の符号を付す。 【0023】また、これら図1及び図2の実施形態においては、2つの排気路13、29は外シェル3に対し一方の側に設けられるものであったが、他の実施形態においては外シェル3に対し両側に分けて設けることも可能である。 【0024】また、以上の実施形態においては排ガス煙道62と燃焼ガス煙道61は互いに上下に配置されるものであったが、他の実施形態においては、例えば図3に示すように、燃焼ガス煙道61の両側にそれぞれ排ガス煙道62を配置することも可能である。この場合、排ガス27は分岐して2つの排ガス煙道62へ導かれる。 【0025】また、これら図2、または図3の実施形態においても、上下方向に多数の液管を設けて、高温再生器としての性能を高めることも可能である。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、一つの高温再生器内に排ガス煙道と燃焼ガス煙道とを設けることで、従来の2つのタイプの高温再生器をいわば一体化することになり、容量制御が広い範囲で行える。 【0027】また、排ガス流量を制御するための高価なバルブも必要としない。また、熱源を燃焼ガスとする高温再生器と、熱源を排ガスとする高温再生器とを併設する場合に比べ、設置スペースも小さくなり配管も複雑にならずに済む。更に、熱源を燃焼ガスとする高温再生器に比べ、あるいは併設する場合に比べ、ランニングコストの低減も図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月30日(1999.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2000−283601(P2000−283601A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−89710 |
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