| 【発明の名称】 |
ガスヒートポンプエアコン |
| 【発明者】 |
【氏名】高松 正樹
【氏名】白鳥 裕次
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| 【要約】 |
【課題】ガスヒートポンプエアコンの暖房効率を改善する。
【解決手段】冷媒がエンジン31を冷却する冷却水と熱交換する冷却水熱交換器33を設け、かつ、圧縮手段を第1圧縮機11aと第2圧縮機11bとから形成すると共に、減圧手段を第1減圧器13aと第2減圧器13bとから形成する。そして、少なくとも暖房運転時には、第2圧縮機11bが第1圧縮機11aの後段側になるように第1四方弁及び第2四方弁17a,17bにより冷媒の循環路を切替えると共に、減圧手段に流入した冷媒が第1減圧器13aと第2減圧器13bとに分流して、第1減圧器13aに流入した冷媒は室外熱交換器12で熱交換した後圧縮手段11に戻り、第2減圧器13bに流入した冷媒は冷却水熱交換器33で冷却水と熱交換した後第2圧縮機11bに供給されるようにして外気及び冷却水から熱回収を行い暖房効率を改善する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガスを燃料とするエンジンで駆動される圧縮手段と、冷媒と室外空気とを熱交換させる室外熱交換器と、冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器と、冷媒を減圧又は絞る減圧手段と、冷媒の循環路を切替える冷媒循環路切替手段とを有して冷暖房を行うガスヒートポンプエアコンにおいて、冷媒が前記エンジンを冷却する冷却水と熱交換する冷却水熱交換器を有し、かつ、前記圧縮手段が第1圧縮機と第2圧縮機とから形成されると共に、前記減圧手段が第1減圧器と第2減圧器とから形成されて、少なくとも暖房運転時には、前記第2圧縮機が第1圧縮機の後段側になるように前記冷媒循環路切替手段が冷媒の循環路を切替えると共に、前記減圧手段に流入した冷媒が前記第1減圧器と第2減圧器とに分流して、前記第1減圧器に流入した冷媒は前記室外熱交換器で熱交換した後前記圧縮手段に戻り、前記第2減圧器に流入した冷媒は前記冷却水熱交換器で冷却水と熱交換した後前記第2圧縮機に供給されるようにしたことを特徴とするガスヒートポンプエアコン。 【請求項2】 前記循環路切替手段が、前記第1圧縮機及び第2圧縮機に対応して設けられていることを特徴とする請求項1記載のガスヒートポンプエアコン。 【請求項3】 前記エンジンから流出する冷却水の温度が、所定温度より低くなるのを防止すべく、分流して前記第2減圧器を流動する冷媒量を調節する冷媒量調節手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のガスヒートポンプエアコン。 【請求項4】 前記冷却水熱交換器から流出した冷却水を冷却する冷却水放熱器を備えると共に、前記エンジンから流出する冷却水の温度が、所定温度より低くなるのを防止すべく、前記冷却水熱交換器に流入した冷却水を前記エンジンの供給側に直接バイパスさせる冷却水分流器を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のガスヒートポンプエアコン。 【請求項5】 暖房運転時にあって暖房負荷が小さいときには、前記冷却水熱交換器で冷媒と冷却水との熱交換を行わないようにしたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載のガスヒートポンプエアコン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、暖房効率を高めたガスヒートポンプエアコン(GHPエアコン)に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、暖房効率等を向上させるために種々の構成が提案され、GHPエアコンもその一つである。 【0003】しかし、今日の地球温暖化防止、省エネルギー推進の要望に対応して、かかるGHPエアコンにおいてもさらなる暖房効率等の向上が模索されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、GHPエアコンは内熱機関を利用しており、この内熱機関だけで大幅な暖房効率を改善することが困難な状況である。 【0005】即ち、暖房運転時に外気とエンジンの廃熱(冷却水)とを熱源としてこれらから熱回収を行うGHPエアコンでは、空気用の蒸発器と冷却水用の蒸発器とを直列接続して暖房効率の改善を図っているが、廃熱の回収量を多くすると蒸発温度が外気温度より高くなり、外気から熱回収ができなくなる等の理由から熱効率の改善には限界があった。 【0006】そこで、本発明は、暖房効率をより改善したガスヒートポンプエアコンを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、ガスを燃料とするエンジンで駆動される圧縮手段と、冷媒と室外空気とを熱交換させる室外熱交換器と、冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器と、冷媒を減圧又は絞る減圧手段と、冷媒の循環路を切替える冷媒循環路切替手段とを有して冷暖房を行うガスヒートポンプエアコンにおいて、冷媒がエンジンを冷却する冷却水と熱交換する冷却水熱交換器を有し、かつ、圧縮手段が第1圧縮機と第2圧縮機とから形成されると共に、減圧手段が第1減圧器と第2減圧器とから形成されて、少なくとも暖房運転時には、第2圧縮機が第1圧縮機の後段側になるように冷媒循環路切替手段が冷媒の循環路を切替えると共に、減圧手段に流入した冷媒が第1減圧器と第2減圧器とに分流して、第1減圧器に流入した冷媒は室外熱交換器で熱交換した後圧縮手段に戻り、第2減圧器に流入した冷媒は冷却水熱交換器で冷却水と熱交換した後第2圧縮機に供給されるようにしたことを特徴とする。 【0008】請求項2にかかる発明は、循環路切替手段が、第1圧縮機及び第2圧縮機に対応して設けられていることを特徴とする。 【0009】請求項3にかかる発明は、エンジンから流出する冷却水の温度が所定温度より低くなるのを防止すべく、分流して第2減圧器を流動する冷媒量を調節する冷媒量調節手段を設けたことを特徴とする。 【0010】請求項4にかかる発明は、冷却水熱交換器から流出した冷却水を冷却する冷却水放熱器を備えると共に、エンジンから流出する冷却水の温度が所定温度より低くなるのを防止すべく、冷却水熱交換器から流出した冷却水をエンジンの供給側に直接バイパスさせる冷却水分流器を設けたことを特徴とする。 【0011】請求項5にかかる発明は、暖房運転時にあって暖房負荷が小さいときには、冷却水熱交換器で冷媒と冷却水との熱交換を行わないようにしたことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明にかかるGHPエアコンの回路図である。 【0013】当該GHPエアコンは、冷媒を圧縮する第1及び第2圧縮機11(11a,11b)、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器12、冷媒を減圧又は絞る第1及び第2減圧器13(13a,13b)、冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器14、気液混合冷媒を貯留して液冷媒を回路に戻す受液器15、気液混合冷媒を貯留してガス冷媒を回路に戻す気液分離器16、第1及び第2圧縮機11に対応して設けられて冷凍サイクル又はヒートポンプサイクルを形成するように冷媒の循環路を切換える第1及び第2四方弁17(17a,17b)等を有している。 【0014】そして、第1及び第2圧縮機が圧縮手段を構成し、第1及び第2減圧器が減圧手段を構成し、第1及び第2四方弁が冷媒循環路切替手段を構成している。 【0015】さらに、当該GHPエアコンは、ガスを燃料として第1及び第2圧縮機11を駆動するエンジン31、このエンジン31の排気ガスと冷却水とを熱交換させる排ガス熱交換器32、冷却水と冷媒とを熱交換させる冷却水熱交換器33、冷却水を循環させるポンプ34、冷却水と外気とを熱交換させる冷却水放熱器35、冷却水の温度調整を行う第1三方弁36等を有している。 【0016】このような構成で、冷房運転を行うときは、冷媒が実線矢印の方向に循環するように第1四方弁17及び第2四方弁17を切換えて冷凍サイクルを形成する。このとき、第2減圧器13は完全に絞られた状態(冷媒が流動しない状態)となる。 【0017】これにより、第1圧縮機11a及び第2圧縮機11bは並列運転するようになり、これらの圧縮機11から吐出された高温高圧の冷媒は、配管合流点P1で合流して室外熱交換器12に供給されて外気と熱交換する。 【0018】この室外熱交換器12で冷媒は凝縮し、第1減圧器13aで減圧又は絞られて受液器15に貯留され、そのうち液冷媒のみが室内熱交換器14に供給されて蒸発する。室内熱交換器14で冷媒が蒸発する際の蒸発熱は室内空気から与えられ、これにより室内空気が冷却されて室内が冷房される。 【0019】その後、冷媒は第1四方弁17bを介して気液分離器16に供給され、ここでガス冷媒が抽出されて第1及び第2圧縮機11に戻り冷凍サイクルを一巡する。 【0020】一方、暖房運転時には、第2減圧器13も作用させると共に、エンジン31が駆動されて冷却水が循環するようになる。そして、冷媒が点線方向に循環するように四方弁17が切換えられてヒートポンプサイクルが形成され、またポンプ34が動作して一点鎖線の方向に流動する。 【0021】これにより第1圧縮機11aと第2圧縮機11bとは直列接続状態となり、第1圧縮機11aで圧縮された冷媒は第1四方弁17aを介して第2圧縮機11bに供給され、当該第2圧縮機11bで圧縮されて第2四方弁17bを介して室内熱交換器14に供給される。 【0022】室内熱交換器14に供給された冷媒は、室内空気と熱交換して凝縮し、受液器15に貯留された後、液冷媒が回路に戻される。 【0023】その後、冷媒は分岐点P3で分流し、一部の冷媒は第1減圧器13aで減圧又は絞られて室外熱交換器12に供給され、当該室外熱交換器12で外気と熱交換して蒸発し、第1及び第2四方弁17を介して配管合流点P2で合流して気液分離器16に供給されて、ここでガス冷媒のみが抽出されて圧縮機11に戻る。 【0024】一方、分岐点P3で分岐した他方の冷媒は第2減圧器13bに供給され、ここで減圧又は絞られて冷却水熱交換器33に供給されて、冷却水と熱交換して圧縮機11に戻る。 【0025】このとき、冷却水はポンプ34で圧送されて排ガス熱交換器32に供給されて、ここでエンジン31の排ガスと熱交換し、その後エンジン31に供給されて当該エンジン31を冷却する。 【0026】そして、冷却水は、冷却水熱交換器33で冷媒と熱交換して第1三方弁36を介してポンプ34に戻る。 【0027】なお、冷却水は冷却水熱交換器33で冷媒と熱交換することにより熱を失い温度が下がるが、十分に温度が下がらない場合には、冷却水を冷却水放熱器35に供給して当該冷却水放熱器35で外気と熱交換させて冷却するようになっている。 【0028】従って、冷媒には室外熱交換器12を介して外気から熱回収が行われると共に、冷却水熱交換器33を介して冷却水からも熱回収が行われるので暖房効率を向上させることが可能になる。 【0029】また、暖房運転時には第1及び第2圧縮機11が二段圧縮機を構成するので、各圧縮機11の圧縮比を小さくすることができて圧縮効率を向上させることが可能になる。 【0030】ところで、エンジン31から流出する冷却水の温度が過冷却にならないように所定温度(例えば70度)に設定することが好ましい。このため、エンジン31から流出する冷却水の温度を検出し、これに基づき第2減圧器13bに分流する冷媒量を調節する冷媒量調節手段を設けることが好ましい。 【0031】しかし、このように分岐する冷媒量を調整すると冷媒が冷却水から回収する熱量も変動し、それに伴い暖房効率も変化してしまう。 【0032】そこで、図2に示すように、ポンプ34の供給側とエンジン31の出口側との間に第2三方弁(冷却水温度調節手段)37を設けて、冷却水が排ガス等から十分に熱回収できるようにする事が可能である。 【0033】無論、暖房負荷が小さいときには、冷却水熱交換器33で冷媒と冷却水との熱交換を行わないようにしてもよい。 【0034】次に、上記構成による暖房効率の向上について説明する。図3は、上記構成におけるモリエル線図を示した図であり、図4は従来構成の場合におけるモリエル線図を示した図である。 【0035】図4における暖房能力δは、δ=(h12−h13)×循環冷媒量で表せる。従って、図3においてh4−h5=h12−h13が成立し、かつ、循環冷媒量が等しければ従来と同じ暖房能力を有することになる。 【0036】なお、循環冷媒量を同じにするためには、例えば第1圧縮機と第2圧縮機との排除容積を同じにし(従来構成の1/2)、第2圧縮機におけるサクションの冷媒比容積を従来の1/2に等しくなるように中間圧を制御すればよい。 【0037】また、h12−h13=(h2−h1)+(h4−h3)とすると、循環冷媒量は低圧側が1/2となり、圧縮機の駆動力を25%節約することができるようになる。 【0038】 【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発明によれば、暖房運転時には、第2圧縮機が第1圧縮機の後段側になるように冷媒循環路切替手段が冷媒の循環路を切替えると共に、減圧手段に流入した冷媒が第1減圧器と第2減圧器とに分流して、第1減圧器に流入した冷媒は室外熱交換器で熱交換した後圧縮手段に戻り、第2減圧器に流入した冷媒は冷却水熱交換器で冷却水と熱交換した後第2圧縮手段に供給されるようにしたので、暖房効率をより改善することが可能になる。 【0039】請求項2にかかる発明によれば、循環路切替手段が、第1圧縮機及び第2圧縮機に対応して設けられたので、少なくとも暖房運転時にはこれらを直列接続して、その中間圧部に冷却水から熱回収した冷媒を供給することができるようになり暖房効率をより改善することが可能になる。 【0040】請求項3にかかる発明によれば、第2減圧器を流動する冷媒量を調節する冷媒量調節手段を設けたので、エンジンから流出する冷却水の温度が所定温度より低くなるのを防止することができるようになって、暖房効率をより改善することが可能になる。 【0041】請求項4にかかる発明によれば、冷却水熱交換器から流出した冷却水をエンジンの供給側に直接バイパスさせる冷却水分流器を設けたので、エンジンから流出する冷却水の温度が所定温度より低くなるのを防止することができるようになって、暖房効率をより改善することが可能になる。 【0042】請求項5にかかる発明によれば、暖房運転時にあって暖房負荷が小さいときには、冷却水熱交換器で冷媒と冷却水との熱交換を行わないようにしたので、圧縮機の容量を従来の半分で運転することができるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083231 【弁理士】 【氏名又は名称】紋田 誠
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| 【公開番号】 |
特開2000−283594(P2000−283594A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−90944 |
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