| 【発明の名称】 |
蓄熱式空気調和装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】水谷 和秀
【氏名】松岡 慎也
【氏名】田中 修
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| 【要約】 |
【課題】2次側回路(30)の冷媒を確実に冷却するようにして、冷却能力の不足を防止する。
【解決手段】1次側回路(20)の1次側冷媒と2次側回路(30)の2次側冷媒とが主熱交換器(11)を介して熱交換する。2次側回路(30)の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)と主熱交換器(11)との間を循環する。2次側冷媒は、蓄熱回路(40)に蓄えられた氷としての冷熱を室内熱交換器(33)に搬送して空気調和を行う。一方、蓄熱媒体の冷熱で冷却された2次側回路(30)の冷媒を再冷却する再冷却回路(60)を設けている。2次側冷媒は、非共沸混合冷媒であり、搬送手段(31)は、再冷却回路(60)で再冷却された冷媒を吸入する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蓄熱媒体の冷熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空気調和を行うように冷媒を搬送手段(31)で循環させる主回路(30)を備えた蓄熱式空気調和装置において、上記蓄熱媒体の冷熱で冷却された主回路(30)の冷媒を再冷却する再冷却手段(60)が設けられている蓄熱式空気調和装置。 【請求項2】 蓄熱媒体が氷を冷熱として蓄える一方、該蓄熱媒体の冷熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空気調和を行うように冷媒を搬送手段(31)で循環させる主回路(30)を備えた蓄熱式空気調和装置において、上記蓄熱媒体の冷熱で冷却された主回路(30)の冷媒を再冷却する再冷却手段(60)が設けられている蓄熱式空気調和装置。 【請求項3】 冷媒が非共沸混合冷媒である請求項1又は請求項2記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項4】 搬送手段(31)は、再冷却手段(60)で再冷却された冷媒を吸入するように構成されている請求項1〜請求項3の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項5】 主回路(30)は、冷媒を蓄熱媒体によって冷却するための冷凍サイクルの補助回路(50)を備えている請求項1〜請求項4の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項6】 搬送手段(31)は、冷媒が循環する冷凍サイクルの冷媒回路を備え、該搬送手段(31)の冷媒で主回路(30)の冷媒を加熱及び冷却して該主回路(30)の冷媒に圧力差を生じさせ、該主回路(30)の冷媒を搬送するように構成されている請求項1〜請求項4の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項7】 主回路(30)は、冷媒熱交換器(11)を備え、該冷媒熱交換器(11)は、冷凍サイクルの熱源回路(20)の冷媒と主回路(30)の冷媒とが熱交換するように構成されている請求項1〜請求項4の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項8】 主回路(30)は、蓄熱媒体の氷を内側から融解する内融式に構成されている請求項1〜請求項4の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項9】 主回路(30)は、蓄熱媒体の氷を外側から融解する外融式に構成されている請求項1〜請求項4の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項10】 再冷却手段(60)は、冷凍サイクルの冷媒回路で構成されている請求項1〜請求項7の何れか1記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項11】 再冷却手段(60)の冷媒回路は、該再冷却手段(60)の冷媒が蓄熱媒体の冷熱で凝縮するように構成されている請求項10記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項12】 再冷却手段(60)の冷媒回路は、蓄熱媒体の氷を内側から融解する内融式に構成されている請求項11記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項13】 再冷却手段(60)の冷媒回路は、蓄熱媒体の氷を外側から融解する外融式に構成されている請求項11記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項14】 再冷却手段(60)の冷媒回路が補助回路(50)に接続されている請求項10記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項15】 再冷却手段(60)の冷媒回路が搬送手段(31)の冷媒回路に接続されている請求項10記載の蓄熱式空気調和装置。 【請求項16】 再冷却手段(60)の冷媒回路が熱源回路(20)に接続されている請求項10記載の蓄熱式空気調和装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱式空気調和装置に関し、特に、利用側熱交換器の能力対策に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、蓄熱式空気調和装置には、特開平11−51506号公報に開示されているように、1次側回路と2次側回路とを備えると共に、該2次側回路に蓄熱回路が接続されたものがある。 【0003】上記蓄熱式空気調和装置は、例えば、蓄熱回路の蓄熱槽に冷熱を蓄える一方、2次側回路の2次側冷媒が蓄熱回路と室内熱交換器(33)との間を循環する。そして、上記2次側冷媒が蓄熱回路の蓄冷熱によって凝縮した後、室内熱交換器(33)に流れ、該室内熱交換器(33)で蒸発する。この冷媒循環を繰り返して室内を冷房する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来の蓄熱式空気調和装置は、蓄熱媒体によって凝縮した液相の2次側冷媒が搬送回路に流入し、該2次側冷媒が搬送回路から室内熱交換器(33)に流れるように構成されている。 【0005】しかしながら、上記蓄熱媒体と2次側冷媒との温度差を十分に確保することができない場合、室内熱交換器(33)の冷却能力(冷房能力)が不足するという問題があった。 【0006】例えば、蓄熱媒体の取出し用熱交換器における入口温度を2℃とし、2次側冷媒が蓄熱媒体と熱交換するための該2次側冷媒と蓄熱媒体との最小温度差を2℃とすると、2次側冷媒は4℃までしか冷却されないことになる。 【0007】また、上記搬送回路が機械式の搬送ポンプの場合、吸入前の冷媒圧力値によっては、4℃の2次側冷媒は飽和液とならず、気液二相の状態となる。いわゆる2次側冷媒がフラッシュする。 【0008】このように、2次側冷媒がフラッシュすると、搬送ポンプは、ガスを吸引することになる。この結果、2次側回路の体積循環量が低下し、冷却能力が低くなるという問題があった。 【0009】つまり、上記2次側冷媒が搬送ポンプの入口でフラッシュしないようにするためには、2次側冷媒に過冷却度、例えば、2℃の過冷却度を確保する必要がある。 【0010】その上、上記2次側冷媒に非共沸混合冷媒を使用すると、取出し用熱交換器において、凝縮温度が変化することから、蓄熱媒体との温度を確実に確保することができず、冷却能力の不足が顕著になるという問題があった。 【0011】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、主回路の冷媒を確実に冷却するようにして、冷却能力の不足を防止することを目的とするものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、蓄冷熱で冷却された主回路(30)の冷媒を再冷却するようにしたものである。 【0013】具体的に、第1の解決手段は、蓄熱媒体の冷熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空気調和を行うように冷媒を搬送手段(31)で循環させる主回路(30)を備えた蓄熱式空気調和装置を前提としている。そして、上記蓄熱媒体の冷熱で冷却された主回路(30)の冷媒を再冷却する再冷却手段(60)が設けられている。 【0014】また、第2の解決手段は、蓄熱媒体が氷を冷熱として蓄える一方、該蓄熱媒体の冷熱を利用側熱交換器(33)に搬送して空気調和を行うように冷媒を搬送手段(31)で循環させる主回路(30)を備えた蓄熱式空気調和装置を前提としている。そして、上記蓄熱媒体の冷熱で冷却された主回路(30)の冷媒を再冷却する再冷却手段(60)が設けられている。 【0015】また、上記冷媒は、非共沸混合冷媒であってもよい。 【0016】また、上記搬送手段(31)は、再冷却手段(60)で再冷却された冷媒を吸入するように構成されていることが好ましい。 【0017】また、上記主回路(30)は、冷媒を蓄熱媒体によって冷却するための冷凍サイクルの補助回路(50)を備えていてもよい。 【0018】また、上記搬送手段(31)は、冷媒が循環する冷凍サイクルの冷媒回路を備え、該搬送手段(31)の冷媒で主回路(30)の冷媒を加熱及び冷却して該主回路(30)の冷媒に圧力差を生じさせ、該主回路(30)の冷媒を搬送するように構成されていてもよい。 【0019】また、上記主回路(30)は、冷媒熱交換器(11)を備えていてもよく、該冷媒熱交換器(11)は、冷凍サイクルの熱源回路(20)の冷媒と主回路(30)の冷媒とが熱交換するように構成されていてもよい。 【0020】また、上記主回路(30)は、蓄熱媒体の氷を内側から融解する内融式に構成されていてもよく、また、蓄熱媒体の氷を外側から融解する外融式に構成されていてもよい。 【0021】また、上記再冷却手段(60)は、冷凍サイクルの冷媒回路で構成されていることが好ましい。 【0022】また、上記再冷却手段(60)の冷媒回路は、該再冷却手段(60)の冷媒が蓄熱媒体の冷熱で凝縮するように構成されていてもよい。 【0023】また、上記再冷却手段(60)の冷媒回路は、蓄熱媒体の氷を内側から融解する内融式に構成されていてもよく、また、蓄熱媒体の氷を外側から融解する外融式に構成されていてもよい。 【0024】また、上記再冷却手段(60)の冷媒回路は、補助回路(50)に接続されていてもよく、また、搬送手段(31)の冷媒回路に接続されていてもよく、また、熱源回路(20)に接続されていてもよい。 【0025】すなわち、本解決手段では、主回路(30)を冷媒が循環して蓄熱媒体の冷熱を利用側熱交換器(33)に搬送し、室内を冷房する。例えば、第2の解決手段では、蓄熱媒体が冷熱を氷で蓄え、この氷の冷熱を冷媒が利用側熱交換器(33)に搬送する。 【0026】そして、上記主回路(30)の冷媒は、上記冷熱で冷却された後、再冷却手段(60)によって再度冷却された後に利用側熱交換器(33)に流れるので、利用側熱交換器(33)の冷却能力が向上する。 【0027】特に、第3の解決手段では、主回路(30)の冷媒が非共沸混合冷媒であり、凝縮時に温度が低下し、蓄熱媒体との熱交換が低下しても、再冷却手段(60)によって確実に冷却されることになる。 【0028】また、上記再冷却手段(60)によって再冷却された冷媒が搬送手段(31)に吸引されるので、フラッシュ状態で搬送手段(31)に吸引されることがなく、主回路(30)の体積循環量の低下が防止される。 【0029】また、第5の解決手段及び第9の解決手段では、上記主回路(30)の冷媒が補助回路(50)を介して蓄熱媒体の冷熱を取り出し、つまり、蓄熱媒体の氷を外側から融解して冷熱を取り出す。若しくは、第8の解決手段では、上記主回路(30)の冷媒が蓄熱媒体の氷を内側から融解して冷熱を取り出す。 【0030】また、第6の解決手段では、搬送手段(31)がいわゆる熱駆動ポンプであり、該搬送手段(31)の冷媒が主回路(30)の冷媒を加熱及び冷却し、該主回路(30)の冷媒を搬送する。 【0031】また、第7の解決手段では、いわゆる2次冷媒システムに構成され、主回路(30)に接続された冷媒熱交換器(11)において、熱源回路(20)の冷媒と主回路(30)の冷媒とが熱交換し、この主回路(30)の冷媒が利用側熱交換器(33)を循環する。 【0032】また、第10の解決手段では、再冷却手段(60)の冷媒回路を循環する冷媒によって主回路(30)の冷媒が再冷却される。そして、第11の解決手段では、この再冷却手段(60)の冷媒が蓄熱媒体の冷熱で凝縮し、特に、第12の解決手段では、蓄熱媒体の氷を内側から融解して凝縮し、第13の解決手段では、蓄熱媒体の氷を外側から融解して凝縮する。 【0033】また、第14の解決手段では、再冷却手段(60)の冷媒回路が補助回路(50)に接続され、例えば、該補助回路(50)の圧縮機が再冷却手段(60)の圧縮機を兼用する。 【0034】また、第15の解決手段では、再冷却手段(60)の冷媒回路が搬送手段(31)の冷媒回路に接続され、例えば、該冷媒回路の圧縮機が再冷却手段(60)の圧縮機を兼用する。 【0035】また、第16の解決手段では、再冷却手段(60)の冷媒回路が熱源回路(20)に接続され、例えば、該熱源回路(20)の圧縮機が再冷却手段(60)の圧縮機を兼用する。 【0036】 【発明の効果】したがって、本解決手段によれば、蓄熱媒体で冷却された冷媒を再冷却手段(60)によって再度冷却するようにしたために、利用側熱交換器(33)の冷却能力(冷房能力)を向上させることができる。この結果、快適性の向上を図ることができる。 【0037】また、第2の解決手段によれば、上記蓄熱媒体が氷を冷熱として蓄えるので、例えば、この蓄熱媒体の温度が0℃以上であっても利用側熱交換器(33)に所定の冷却能力を発揮させることができる。 【0038】また、第3の解決手段によれば、上記冷媒が非共沸混合冷媒の場合、蓄熱媒体の冷熱によって凝縮が進むと、冷媒温度が低下することになり、蓄熱媒体と温度が十分確保することができなくなる。しかし、上記冷媒を再冷却手段(60)で再冷却するので、所定の過冷却状態まで冷却され、利用側熱交換器(33)が十分に冷却能力を発揮する。 【0039】また、第4の解決手段によれば、再冷却された冷媒が搬送手段(31)に吸引されるので、主回路(30)の体積循環量が低下することがなく、冷却能力が向上する。 【0040】また、第7の解決手段によれば、搬送手段(31)の冷媒によって主回路(30)の冷媒を加圧及び減圧して該主回路(30)の冷媒を循環させるようにしたために、冷媒ポンプなどに比して消費電力の低減を図ることができると共に、故障などの発生頻度を低減することができ、信頼性の向上を図ることができる。 【0041】また、第14の解決手段から第16の解決手段によれば、再冷却手段(60)の冷媒回路が補助回路(50)、搬送手段(31)の冷媒回路又は熱源回路(20)に接続されているので、圧縮機などを兼用することができ、部品点数の削減を図ることができ、構成の簡略を図ることができる。 【0042】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。 【0043】図1に示すように、蓄熱式空気調和装置(10)は、1次側回路(20)と2次側回路(30)と蓄熱回路(40)とを備えて室内を空気調和するように構成されている。 【0044】該1次側回路(20)は、蒸気圧縮式冷凍サイクルで構成され、圧縮機(21)と四路切換弁(22)と熱源側熱交換器(23)と電動弁(EV)と主熱交換器(11)の1次側とが順に接続されて熱源回路を構成している。該1次側回路(20)は、熱源となる1次側熱媒体である1次側冷媒が充填され、上記四路切換弁(22)を切り換えて冷房サイクルと暖房サイクルとに1次側冷媒の循環方向が可逆になるように構成されている。 【0045】上記2次側回路(30)は、冷媒ポンプなどの搬送手段(31)と四路切換弁(32)と電動弁(EV)と利用側熱交換器である室内熱交換器(33)と主熱交換器(11)の2次側と電動弁(EV)とが順に接続されて成るメイン通路(3a)を備えて主回路を構成している。該2次側回路(30)は、2次側熱媒体である2次側冷媒が充填され、上記四路切換弁(32)を切り換えて冷房サイクルと暖房サイクルとに2次側冷媒の循環方向が可逆になるように構成されている。 【0046】また、上記2次側回路(30)の2次側冷媒には、例えば、非共沸混合冷媒が用いられ、具体的に、HFC407Cが用いられている。 【0047】上記主熱交換器(11)は、1次側冷媒と2次側冷媒とが熱交換する冷媒熱交換器を構成している。上記2次側回路(30)は、冷房運転時において、2次側冷媒が、主熱交換器(11)で1次側冷媒の蒸発潜熱によって凝縮し、室内熱交換器(33)で蒸発する一方、暖房運転時において、2次側冷媒が、主熱交換器(11)で1次側冷媒の凝縮潜熱によって蒸発し、室内熱交換器(33)で凝縮するように構成されている。 【0048】上記蓄熱回路(40)は、2次側回路(30)に接続され、1次側冷媒の熱を2次側冷媒を介して蓄熱するように構成されている。該蓄熱回路(40)は、水などの蓄熱媒体が貯溜された蓄熱槽(41)を備え、該蓄熱槽(41)に蓄熱用熱交換器(42)が収納されてスタティック型蓄熱回路に構成されている。 【0049】該蓄熱用熱交換器(42)の一端は、電動弁(EV)を介して2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室内側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端は、2次側回路(30)における主熱交換器(11)と室内熱交換器(33)との間のガスラインに接続されて蓄熱通路(4a)を形成し、上記蓄熱用熱交換器(42)は、蓄熱槽(41)に氷等の冷熱と温水等の温熱とを蓄熱するように構成されている。 【0050】また、上記蓄熱回路(40)は、蓄熱媒体の循環通路(4b)を備え、該循環通路(4b)は、両端が蓄熱槽(41)に接続されると共に、取出し用熱交換器(43)の蓄熱側と循環ポンプ(44)とが接続されて構成されている。該取出し用熱交換器(43)における2次側には第1取出し通路(4c)が接続されている。 【0051】該第1取出し通路(4c)の一端が、電動弁(EV)を介して2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室外側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端が、2次側回路(30)における主熱交換器(11)と室内熱交換器(33)との間のガスラインに接続されている。 【0052】上記取出し用熱交換器(43)は、蓄熱媒体と2次側冷媒とが熱交換するように構成され、2次側冷媒が蓄熱槽(41)の蓄熱を取り出すように構成されている。そして、上記第1取出し通路(4c)は、冷熱である氷を外側から解す外融式で冷熱を取り出すように構成されている。 【0053】上記蓄熱通路(4a)には、第2取出し通路(4f)が接続されている。該第2取出し通路(4f)は、電動弁(EV)を備え、一端が蓄熱通路(4a)における蓄熱用熱交換器(42)と電動弁(EV)との間に接続され、他端が2次側回路(30)における室外側の電動弁(EV)と四路切換弁(32)との間に接続されている。 【0054】そして、上記第2取出し通路(4f)は、冷熱である氷を内側から解す内融式で冷熱を取り出すように構成されている。つまり、上記第1取出し通路(4c)と第2取出し通路(4f)とが、外融と内融との併用を可能にしている。 【0055】尚、上記1次側回路(20)は主熱交換器(11)を含めて室外ユニット(1A)に構成され、上記2次側回路(30)における室内熱交換器(33)と電動弁(EV)とは室内ユニット(1B)に構成され、上記蓄熱回路(40)は2次側回路(30)の搬送手段(31)と四路切換弁(32)を含めて蓄熱ユニット(1C)に構成されている。 【0056】更に、上記蓄熱ユニット(1C)は、蓄熱を取り出すための補助回路(50)が設けられている。該補助回路(50)は、圧縮機(51)と四路切換弁(52)と補助熱源熱交換器(53)の補助回路(50)側と電動弁(EV)と補助利用熱交換器(54)の補助回路(50)側とが順に接続されてなる蒸気圧縮式冷凍サイクルで構成されている。 【0057】該補助回路(50)は、補助冷媒が充填され、上記四路切換弁(52)を切り換えて冷房サイクルと暖房サイクルとに補助冷媒の循環方向が可逆になるように構成されている。そして、上記補助回路(50)は、補助冷媒が補助熱源熱交換器(53)と補助利用熱交換器(54)とで凝縮及び蒸発するように構成されている。 【0058】上記補助熱源熱交換器(53)は、蓄熱側が循環通路(4b)に接続され、蓄熱媒体と補助冷媒とが熱交換するように構成されている。 【0059】また、上記補助利用熱交換器(54)には利用通路(4d)が接続されている。該利用通路(4d)の一端が、2次側回路(30)における四路切換弁(32)と室外側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続され、他端が、2次側回路(30)における室内熱交換器(33)と主熱交換器(11)との間のガスラインに接続されている。そして、上記補助利用熱交換器(54)は、2次側冷媒と補助冷媒とが熱交換するように構成されている。 【0060】また、上記2次側回路(30)には、再冷却回路(60)が設けられている。該再冷却回路(60)は、蓄熱媒体で冷却された2次側冷媒を再度冷却する再冷却手段を構成している。具体的に、上記再冷却回路(60)は、圧縮機(61)と凝縮器(62)と電動弁(EV)と蒸発器(63)とが順に接続された冷凍サイクルの冷媒回路で構成されている。上記凝縮器(62)は、室外空気と熱交換する空気熱交換器で構成されている。 【0061】上記蒸発器(63)には、2次側回路(30)の四路切換弁と搬送手段(31)の吸込側との間のメイン通路(3a)に接続されている。そして、上記蒸発器(63)は、再冷却回路(60)の冷媒が蒸発して2次側冷媒を冷却するように構成されている。 【0062】上記蓄熱式空気調和装置(10)は、冷熱を蓄熱する冷蓄熱運転と、温熱を蓄熱する温蓄熱運転と、冷熱を直接的に利用して冷房する直接利用の第1の蓄熱利用冷房運転と、冷熱を間接的に利用して冷房する間接利用の第2の蓄熱利用冷房運転と、温熱を直接的に利用して暖房する直接利用の第1の蓄熱利用暖房運転と、温熱を間接的に利用して暖房する間接利用の第2の蓄熱利用暖房運転と、1次側冷媒を熱源として冷房する通常冷房運転と、1次側冷媒を熱源として暖房する通常暖房運転とを行うように構成されている。 【0063】〈運転動作〉次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)の運転動作について説明する。 【0064】−冷蓄熱運転−図2に示すように、冷熱を蓄熱する場合、補助回路(50)及び再冷却回路(60)を停止する。また、2次側回路(30)における室内側の電動弁(EV)と第1取出し通路(4c)及び第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)と利用通路(4d)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0065】この状態において、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を実線側に切り換えて1次側冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮して電動弁(EV)で膨脹し、主熱交換器(11)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。 【0066】一方、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線側に切り換え、搬送手段(31)を駆動して2次側冷媒を循環させる。具体的に、該搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒が、蓄熱用熱交換器(42)に流れて該蓄熱用熱交換器(42)で蒸発する。その後、2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を冷却して氷等の冷熱を蓄える。 【0067】−第1の蓄熱利用冷房運転−図3に示すように、蓄熱した冷熱を直接に利用して冷房運転を行う場合、1次側回路(20)及び補助回路(50)を停止する。また、2次側回路(30)における室外側の電動弁(EV)と蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)と利用通路(4d)の電動弁(EV)と第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0068】この状態において、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線側に切り換え、搬送手段(31)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、上記搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発する。その後、上記2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。 【0069】尚、この第1の蓄熱利用冷房運転は、例えば、蓄熱媒体が5℃に上昇するまで行われる。つまり、室内ユニット(1B)の冷房に対して2次側冷媒が7℃程度になる必要があるので、上記蓄熱媒体の5℃が設定されている。 【0070】また、この冷房運転時において、第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)を開口してもよい。つまり、この場合、図3の破線矢符で示すように、室内熱交換器(33)で蒸発した2次側冷媒が取出し用熱交換器(43)の他に蓄熱用熱交換器(42)にも流れ、該2次側冷媒が取出し用熱交換器(43)と蓄熱用熱交換器(42)とで凝縮する。その後、凝縮した2次側冷媒は合流して搬送手段(31)に戻る。この結果、外融と内融とで冷熱を取り出すので、高速の冷温取り出しを行うことができる。 【0071】一方、この冷房運転時において、再冷却回路(60)を駆動する。この再冷却回路(60)を駆動すると、圧縮機(61)から吐出した冷媒が凝縮器(62)で凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)で蒸発し、2次側冷媒と熱交換して圧縮機(61)に戻る。この循環動作を繰り返す。 【0072】つまり、上記2次側回路(30)において、取出し用熱交換器(43)などで蓄熱媒体で冷却されて液化した2次側冷媒が再冷却回路(60)の蒸発器(63)で再冷却されて搬送手段(31)に吸入される。 【0073】−第2の蓄熱利用冷房運転−図4に示すように、蓄熱した冷熱を間接に利用して冷房運転を行う場合、1次側回路(20)及び再冷却回路(60)を停止する。また、2次側回路(30)における室外側の電動弁(EV)と蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)と第1取出し通路(4c)及び第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0074】この状態において、2次側回路(30)の四路切換弁(32)を実線側に切り換える。また、補助回路(50)の四路切換弁(52)を破線側に切り換え、搬送手段(31)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と補助熱源熱交換器(53)との間を循環する一方、補助回路(50)の補助冷媒は、圧縮機(51)から吐出して補助熱源熱交換器(53)で凝縮して電動弁(EV)で減圧し、補助利用熱交換器(54)で蒸発して圧縮機(51)に戻る循環を行う。 【0075】更に、上記搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発し、その後、上記2次側冷媒は、利用通路(4d)を流れ、補助利用熱交換器(54)で補助冷媒の蒸発潜熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を補助冷媒を介して室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。 【0076】尚、この第2の蓄熱利用冷房運転は、例えば、蓄熱媒体が5℃を越えると行われる。つまり、上記第1の蓄熱利用冷房運転に続いて第2の蓄熱利用冷房運転が行われる。 【0077】−通常冷房運転−図5に示すように、1次側冷媒を熱源として通常の冷房運転を行う場合、補助回路(50)及び再冷却回路(60)を停止する。また、2次側回路(30)における蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)と第1取出し通路(4c)及び第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)と利用通路(4d)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0078】この状態において、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を実線側に切り換えて1次側冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が熱源側熱交換器(23)で凝縮して電動弁(EV)で膨脹し、主熱交換器(11)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。 【0079】一方、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を実線側に切り換え、搬送手段(31)を駆動して2次側冷媒を循環させる。具体的に、該搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発し、その後、2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の蒸発潜熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、1次側冷媒の蒸発潜熱である冷熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。 【0080】−温蓄熱運転−図6に示すように、温熱を蓄熱する場合、補助回路(50)を停止する。また、2次側回路(30)における室内側の電動弁(EV)と第1取出し通路(4c)及び第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)と利用通路(4d)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0081】この状態において、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に切り換えて1次側冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝縮して電動弁(EV)で膨脹し、熱源側熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。 【0082】一方、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線側に切り換え、搬送手段(31)を駆動して2次側冷媒を循環させる。具体的に、該搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)に流れて該蓄熱用熱交換器(42)で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を加温して温水等の温熱を蓄える。 【0083】−第1の蓄熱利用暖房運転−図7に示すように、蓄熱した温熱を直接に利用して暖房運転を行う場合、1次側回路(20)、補助回路(50)及び再冷却回路(60)を停止する。また、2次側回路(30)における室外側の電動弁(EV)と蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)と利用通路(4d)の電動弁(EV)と第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0084】この状態において、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線側に切り換え、搬送手段(31)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、上記搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の温熱で蒸発し、その後、上記2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。 【0085】−第2の蓄熱利用暖房運転−図8に示すように、蓄熱した冷熱を間接に利用して暖房運転を行う場合、1次側回路(20)及び再冷却回路(60)を停止する。また、2次側回路(30)における室外側の電動弁(EV)と蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)と第1取出し通路(4c)及び第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0086】この状態において、2次側回路(30)の四路切換弁(32)を破線側に切り換える。また、補助回路(50)の四路切換弁(52)を実線側に切り換え、搬送手段(31)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と補助熱源熱交換器(53)との間を循環する一方、補助回路(50)の補助冷媒は、圧縮機(51)から吐出して補助利用熱交換器(54)で凝縮して電動弁(EV)で減圧し、補助熱源熱交換器(53)で蒸発して圧縮機(51)に戻る循環を行う。 【0087】更に、上記搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、利用通路(4d)を流れ、補助利用熱交換器(54)で補助冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を補助冷媒を介して室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。 【0088】−通常暖房運転−図9に示すように、1次側冷媒を熱源として通常の暖房運転を行う場合、補助回路(50)及び再冷却回路(60)を停止する一方、2次側回路(30)における蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)と第1取出し通路(4c)及び第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)と利用通路(4d)の電動弁(EV)とが閉鎖されている。 【0089】この状態において、1次側回路(20)は、四路切換弁(22)を破線側に切り換えて1次側冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(21)から吐出した1次側冷媒が主熱交換器(11)で凝縮して電動弁(EV)で膨脹し、熱源側熱交換器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る循環を行う。 【0090】一方、2次側回路(30)は、四路切換弁(32)を破線側に切り換え、搬送手段(31)を駆動して2次側冷媒を循環させる。具体的に、該搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、主熱交換器(11)に流れて1次側冷媒の凝縮潜熱で蒸発し、その後、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、1次側冷媒の凝縮潜熱である温熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。 【0091】−その他の運転態様−上記第1の蓄熱利用冷房運転及び第2の蓄熱利用冷房運転は、冷熱のみを利用した冷房運転であるが、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図3と図5の冷媒流れを合わせた運転、及び図4と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。 【0092】また、上記第1の蓄熱利用暖房運転及び第2の蓄熱暖房冷房運転は、温熱のみを利用した暖房運転であるが、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常暖房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図7と図9の冷媒流れを合わせた運転、及び図8と図9の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。 【0093】〈実施形態1の効果〉以上のように、本実施形態によれば、蓄熱媒体で冷却された2次側冷媒を再冷却回路(60)によって再度冷却するようにしたために、室内熱交換器(33)の冷却能力(冷房能力)を向上させることができる。この結果、快適性の向上を図ることができる。 【0094】また、上記蓄熱媒体が氷を冷熱として蓄えるので、例えば、この蓄熱媒体の温度が0℃以上であっても室内熱交換器(33)に所定の冷却能力を発揮させることができる。 【0095】また、上記2次側冷媒が非共沸混合冷媒の場合、蓄熱媒体の冷熱によって凝縮が進むと、冷媒温度が低下することになり、蓄熱媒体と温度が十分確保することができなくなる。しかし、上記2次側冷媒を再冷却回路(60)で再冷却するので、所定の過冷却状態まで冷却され、室内熱交換器(33)が十分に冷却能力を発揮する。 【0096】特に、再冷却された2次側冷媒が搬送手段(31)に吸引されるので、2次側回路(30)の体積循環量が低下することがなく、冷却能力が向上する。 【0097】つまり、第1の蓄熱利用冷房運転における2次側冷媒の状態をモリエル線図で説明すると、図10に示すようになる。液相の2次側冷媒は、a点からb点に搬送手段(31)で昇圧される。この2次側冷媒は、室内側の電動弁(EV)で減圧してc点に降圧する。続いて、上記2次側冷媒は、室内熱交換器(33)で蒸発し、d点に相変化する。この蒸発した2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮し、更に、再冷却回路(60)によって冷却されてa点に相変化し、搬送手段(31)に戻る。 【0098】この図10において、取出し用熱交換器(43)の蓄熱媒体の温度、つまり、水温が2℃の場合、2次側冷媒が蓄熱媒体と熱交換するためは、2℃の温度差が必要である。この場合、2次側冷媒は4℃までしか冷却されないことになる。 【0099】その上、上記2次側冷媒に非共沸混合冷媒を使用すると、凝縮温度が右下がりに変化する。したがって、取出し用熱交換器(43)に流入する2次側冷媒の温度が9℃であっても、凝縮が進むに従って凝縮温度が低下する。 【0100】この結果、2次側冷媒の圧力が5.3kgf/cm2とすると、4℃の2次側冷媒は飽和液とならず、気液二相の状態となる。従来、いわゆる2次側冷媒がフラッシュした状態で搬送手段(31)に戻っていた。 【0101】本実施形態では、上記気液二相の2次側冷媒を再冷却するので、例えば、2次側冷媒は、a点の2℃の過冷却状態で搬送手段(31)に戻る。したがって、上述したように、2次側回路(30)の体積循環量が低下することがなく、冷却能力が向上する。 【0102】 【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図11に基づいて説明する。 【0103】本実施形態は、実施形態1における再冷却回路(60)の凝縮器(62)が空気熱交換器で構成されていたのに代え、蓄熱媒体と熱交換する水熱交換器に構成したものである。 【0104】具体的に、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、循環回路(4b)における循環ポンプ(44)と補助熱源熱交換器(53)の間に接続されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を外側から融解する外融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0105】そこで、第1の蓄熱利用冷房運転の動作について説明する。この運転動作は、基本的に実施形態1と同様である。 【0106】上記循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、2次側冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0107】一方、再冷却回路(60)において、圧縮機(61)から吐出した冷媒が凝縮器(62)で蓄熱媒体と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)に流れ、2次側冷媒と熱交換して蒸発し、圧縮機(61)に戻る。この循環動作を繰り返す。つまり、上記再冷却回路(60)の冷媒は蓄熱媒体の冷熱を利用して凝縮する。 【0108】尚、この冷房運転時において、実施形態1と同様に、第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)を開口してもよい。 【0109】また、この冷房運転時において、実施形態1と同様に、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図11と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1と同様である。 【0110】 【発明の実施の形態3】次に、本発明の実施形態3を図12に基づいて説明する。 【0111】本実施形態は、実施形態1における再冷却回路(60)の凝縮器(62)が空気熱交換器で構成されていたのに代え、蓄熱媒体と熱交換する水熱交換器に構成したものである。 【0112】具体的に、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、蓄熱槽(41)の内部に設けられ、蓄熱媒体に浸漬されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を内側から融解する内融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0113】そこで、第1の蓄熱利用冷房運転の動作の概略を説明する。この運転動作は、基本的に実施形態1と同様である。 【0114】上記循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、2次側冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0115】一方、再冷却回路(60)において、圧縮機(61)から吐出した冷媒が蓄熱槽(41)の凝縮器(62)で蓄熱媒体と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)に流れ、2次側冷媒と熱交換して蒸発し、圧縮機(61)に戻る。この循環動作を繰り返す。つまり、上記再冷却回路(60)の冷媒は蓄熱媒体の冷熱を利用して凝縮する。 【0116】尚、この冷房運転時において、実施形態1と同様に、第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)を開口してもよい。 【0117】また、この冷房運転時において、実施形態1と同様に、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図12と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1と同様である。 【0118】 【発明の実施の形態4】次に、本発明の実施形態4を図13に基づいて説明する。 【0119】本実施形態は、実施形態1における再冷却回路(60)が独立した冷凍サイクルを構成したのに代え、再冷却回路(60)が補助回路(50)に接続されたものである。 【0120】具体的に、上記再冷却回路(60)の高圧側端部と低圧側端部が補助回路(50)の圧縮機(51)の吐出側と吸込側とに接続されている。この補助回路(50)の圧縮機(51)と凝縮器(62)と電動弁(EV)と蒸発と補助回路(50)の圧縮機(51)とで閉回路の再冷却回路(60)が形成されている。つまり、上記補助回路(50)の圧縮機(51)が再冷却回路(60)の圧縮機を兼用している。 【0121】そこで、第1の蓄熱利用冷房運転の動作の概略を説明する。この運転動作は、基本的に実施形態1と同様であるが、1次側回路(20)のみを停止する。 【0122】この状態において、循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、2次側冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0123】一方、再冷却回路(60)において、補助回路(50)の圧縮機(51)を駆動すると、圧縮機(51)から吐出した冷媒が凝縮器(62)で室外空気と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)で蒸発し、2次側冷媒と熱交換して圧縮機(51)に戻る。この循環動作を繰り返す。 【0124】尚、この冷房運転時において、実施形態1と同様に、第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)を開口してもよい。 【0125】また、この冷房運転時において、実施形態1と同様に、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図13と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。 【0126】したがって、本実施形態では、補助回路(50)の圧縮機(51)が再冷却回路(60)の圧縮機を兼用しているので、部品点数の削減を図ることができると共に、構成の簡略化を図ることができる。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1と同様である。 【0127】 【発明の実施の形態5】次に、本発明の実施形態5を図14に基づいて説明する。 【0128】本実施形態は、実施形態4における再冷却回路(60)の凝縮器(62)が空気熱交換器で構成されていたのに代え、蓄熱媒体と熱交換する水熱交換器に構成したものである。つまり、上記再冷却回路(60)は、補助回路(50)の圧縮機(51)を利用すると共に、凝縮器(62)を水熱交換器にしたものである。 【0129】具体的に、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、実施形態2と同様に、循環回路(4b)における循環ポンプ(44)と補助熱源熱交換器(53)の間に接続されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を外側から融解する外融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0130】そこで、第1の蓄熱利用冷房運転の動作について説明する。この運転動作は、基本的に実施形態4と同様である。 【0131】上記循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、2次側冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0132】一方、再冷却回路(60)において、補助回路(50)の圧縮機(51)を駆動すると、圧縮機(51)から吐出した冷媒が凝縮器(62)で蓄熱媒体と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)で蒸発し、2次側冷媒と熱交換して圧縮機(51)に戻る。この循環動作を繰り返す。つまり、上記再冷却回路(60)の冷媒は蓄熱媒体の冷熱を利用して凝縮する。 【0133】尚、この冷房運転時において、実施形態4と同様に、第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)を開口してもよい。 【0134】また、この冷房運転時において、実施形態4と同様に、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図14と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態4と同様である。 【0135】 【発明の実施の形態6】次に、本発明の実施形態6を図15に基づいて説明する。 【0136】本実施形態は、実施形態4における再冷却回路(60)の凝縮器(62)が空気熱交換器で構成されていたのに代え、蓄熱媒体と熱交換する水熱交換器に構成したものである。つまり、上記再冷却回路(60)は、補助回路(50)の圧縮機(51)を利用すると共に、凝縮器(62)を水熱交換器にしたものである。 【0137】具体的に、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、実施形態3と同様に、蓄熱槽(41)の内部に設けられ、蓄熱媒体に浸漬されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を内側から融解する内融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0138】そこで、第1の蓄熱利用冷房運転の動作について説明する。この運転動作は、基本的に実施形態4と同様である。 【0139】上記循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、2次側冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記2次側冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0140】一方、再冷却回路(60)において、補助回路(50)の圧縮機(51)を駆動すると、圧縮機(51)から吐出した冷媒が蓄熱槽(41)の凝縮器(62)で蓄熱媒体と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)で蒸発し、2次側冷媒と熱交換して圧縮機(51)に戻る。この循環動作を繰り返す。つまり、上記再冷却回路(60)の冷媒は蓄熱媒体の冷熱を利用して凝縮する。 【0141】尚、この冷房運転時において、実施形態4と同様に、第2取出し通路(4f)の電動弁(EV)を開口してもよい。 【0142】また、この冷房運転時において、実施形態4と同様に、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図15と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態4と同様である。 【0143】 【発明の実施の形態7】次に、本発明の実施形態7を図16に基づいて説明する。 【0144】本実施形態の搬送手段(31)は、実施形態1における搬送手段(31)が冷媒ポンプなどの機械式のもので構成されていたのに代え、冷媒熱によって2次側冷媒に循環駆動力を付与するもので、いわゆる熱駆動ポンプに構成されたものである。 【0145】上記搬送手段(31)は、高圧発生部である加熱熱交換器(71)と、低圧発生部である冷却熱交換器(72)と、2次側冷媒を貯留する第1メインタンク(T1)及び第2メインタンク(T2)と、サブタンク(ST)とを備えている。 【0146】上記加熱熱交換器(71)には、駆動回路(80)の駆動用冷媒が供給される。該加熱熱交換器(71)は、駆動用冷媒と2次側回路(30)の2次側液冷媒とを熱交換させ、該2次側液冷媒を加熱して蒸発させるように構成されている。この2次側液冷媒の蒸発によって、上記加熱熱交換器(71)の内部は高圧状態となる。 【0147】一方、上記冷却熱交換器(72)には、駆動回路(80)の駆動用冷媒が供給される。該冷却熱交換器(72)は、駆動用冷媒と2次側回路(30)の2次側ガス冷媒とを熱交換させ、該2次側ガス冷媒を冷却し凝縮させるように構成されている。この2次側ガス冷媒の凝縮によって、上記冷却熱交換器(72)の内部は低圧状態となる。 【0148】上記搬送手段(31)は、一方のメインタンク(T1,T2)を加熱熱交換器(71)と連通して加圧し、該メインタンク(T1,T2)内の2次側液冷媒を押し出すと同時に、他方のメインタンク(T1,T2)を冷却熱交換器(72)と連通して減圧し、該メインタンク(T1,T2)内へ2次側液冷媒を回収する。 【0149】具体的に、上記冷却熱交換器(72)の上端部にはガス回収管(74)が接続されている。該ガス回収管(74)は3本の分岐管に分岐され、各分岐管が各メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)の上端部に個別に接続されている。上記各分岐管には、タンク用減圧電磁弁(SV)が設けられている。 【0150】上記冷却熱交換器(72)の下端部には液供給管(75)が接続されている。該液供給管(75)は2本の分岐管に分岐され、各分岐管が各メインタンク(T1,T2)の下端部にそれぞれ接続されている。上記分岐管には、各メインタンク(T1,T2)への2次側冷媒の回収のみを許容する逆止弁(CV)が設けられている。 【0151】一方、上記加熱熱交換器(71)の上端部にはガス供給管(73)が接続されている。該ガス供給管(73)は、3本の分岐管に分岐されている。該各分岐管は、上記ガス回収管(74)の分岐管に接続されて各メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)に個別に連通している。上記各分岐管(7a)には、タンク加圧電磁弁(SV)が設けられている。 【0152】上記加熱熱交換器(71)の下端部には液回収管(76)が接続されている。該液回収管(76)はサブタンク(ST)の下端部に接続されている。上記液回収管(76)には、サブタンク(ST)からの2次側冷媒の流出のみを許容する逆止弁(CV)が設けられている。 【0153】尚、上記各メインタンク(T1,T2)は、冷却熱交換器(72)よりも低い位置に設置されている。また、上記サブタンク(ST)は、加熱熱交換器(71)よりも高い位置に設置されている。 【0154】上記各メインタンク(T1,T2)には、押出し用液配管(77)と回収用液配管(78)とが接続されている。該回収用液配管(78)は2本の分岐管に分岐され、各分岐管が各メインタンク(T1,T2)の下端部にそれぞれ接続している。上記各分岐管には、各メインタンク(T1,T2)への2次側冷媒の流入のみを許容する逆止弁(CV)が設けられている。 【0155】一方、上記押出し用液配管(77)は3本の分岐管に分岐され低る。該各分岐管は、上記回収用液配管(78)の分岐管及び液回収管(76)に接続されて各メインタンク(T1,T2)及びサブタンク(ST)に連通している。上記押出し用液配管(77)の分岐管のうち、各メインタンク(T1,T2)に接続する分岐管には、メインタンク(T1,T2)からの2次側冷媒の流出のみを許容する逆止弁(CV)が設けられる一方、サブタンク(ST)に接続する分岐管には、該サブタンク(ST)への2次側冷媒の流入のみを許容する逆止弁(CV)が設けられている。 【0156】上記搬送手段(31)の回収用液配管(78)及び押出し用液配管(77)は、四路切換弁(32)を介してメイン通路(3a)に接続されている。そして、上記2次側回路(30)は、一方のメインタンク(T1,T2)から押し出された2次側液冷媒が押出し用液配管(77)を通ってメイン通路(3a)に流れ、該メイン通路(3a)を循環した後に回収用液配管(78)を通って他方のメインタンク(T1,T2)に回収されるように構成されている。 【0157】また、上記四路切換弁(32)の切り換えによって、メイン通路(3a)が、2次側冷媒の循環方向を反転するように構成されている。 【0158】上記搬送手段(31)は放熱熱交換器(7a)が設けられている。該放熱熱交換器(7a)には放熱通路(7b)が接続されている。該放熱通路(7b)の一端は、押出し用液配管(77)に接続され、他端は、メイン通路(3a)の主熱交換器(11)と蓄熱用熱交換器(42)との間に接続されている。そして、上記放熱熱交換器(7a)は、各メインタンク(T1,T2)から押し出された2次側液冷媒と、駆動回路(80)の駆動用冷媒とを熱交換させるように構成されている。 【0159】上記駆動回路(80)は、駆動用圧縮機(81)と加熱熱交換器(71)と放熱熱交換器(7a)と電動弁(EV)と冷却熱交換器(72)を順に冷媒配管で接続して構成され、内部を駆動用冷媒が循環する。該駆動回路(80)は、加熱熱交換器(71)において2次側回路(30)の2次側冷媒を蒸発させて該加熱熱交換器(71)内を高圧状態にすると同時に、冷却熱交換器(72)において2次側回路(30)の2次側冷媒を凝縮させて該冷却熱交換器(72)内を低圧状態にするように構成されている。 【0160】一方、再冷却回路(60)は、駆動回路(80)に接続されている。具体的に、該再冷却回路(60)の高圧側端部と低圧側端部が駆動回路(80)の圧縮機(81)の吐出側と吸込側とに接続されている。この駆動回路(80)の圧縮機(81)と凝縮器(62)と電動弁(EV)と蒸発器(63)と駆動回路(80)の圧縮機(81)とで閉回路の再冷却回路(60)が形成されている。つまり、上記駆動回路(80)の圧縮機(81)が再冷却回路(60)の圧縮機を兼用している。 【0161】そして、上記放熱熱交換器(7a)は、2次側液冷媒と駆動用冷媒の熱交換によって、冷却熱交換器(72)における熱交換量と加熱熱交換器(71)における熱交換量と再冷却回路(60)の凝縮器(62)における熱交換量とをバランスさせるようにしている。 【0162】尚、本実施形態の2次側回路(30)は、循環通路(4b)、第1取出し通路(4c)及び補助回路(50)は設けられていない。したがって、本実施形態は、冷蓄熱運転と通常冷房運転と温蓄熱運転と通常暖房運転の他、実施形態1における第1の蓄熱利用冷房運転と第1の蓄熱利用暖房運転に対応する蓄熱利用冷房運転と蓄熱利用暖房運転を行うように構成されている。そして、本実施形態の2次側回路(30)は、実施形態1の第2の蓄熱利用冷房運転と第2の蓄熱利用暖房運転は行われない。 【0163】〈運転動作〉次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)の運転動作について説明するが、先ず、上記搬送手段(31)の動作について説明する。 【0164】駆動回路(80)の駆動圧縮機(81)を駆動すると、該駆動圧縮機(81)から吐出した駆動用冷媒が加熱熱交換器(71)に流れる。該駆動用冷媒は、加熱熱交換器(71)で2次側液冷媒と熱交換を行い、凝縮して高圧の液冷媒となる。その際、2次側液冷媒は加熱されて蒸発する。加熱熱交換器(71)で凝縮した駆動用冷媒は、放熱熱交換器(7a)を経て膨張弁(82)で減圧する。その後、上記駆動用冷媒は、冷却交換器(72)において2次側ガス冷媒と熱交換して蒸発する。その際、2次側ガス冷媒は冷却されて凝縮する。該冷却交換器(72)で蒸発した駆動用冷媒は、駆動用圧縮機(81)に戻り、この循環を繰り返す。 【0165】次に、上記搬送手段(31)の動作について説明する。尚、該搬送手段(31)の各電磁弁(SV)が次の状態にあるところから説明する。 【0166】先ず、第1メインタンク(T1)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)、サブタンク(ST)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)及び第2メインタンク(T2)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)が開放されている。一方、第2メインタンク(T2)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)、第1メインタンク(T1)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)及びサブタンク(ST)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)は閉鎖されている。 【0167】尚、2次側回路(30)の四路切換弁(32)は、例えば、通常冷房運転時などでは、図16に実線側に切り換えられている。 【0168】この状態において、加熱熱交換器(71)では、駆動回路(80)の駆動用冷媒と2次側回路(30)の2次側液冷媒とが熱交換し、該2次側液冷媒が加熱されて蒸発する。この2次側液冷媒の蒸発によって加熱熱交換器(71)内が高圧状態となる。 【0169】上記加熱熱交換器(71)と第1メインタンク(T1)とが加圧電磁弁(SV)の開放によって連通し、該第1メインタンク(T1)が加圧される。このため、第1メインタンク(T1)に貯留された2次側液冷媒が、図16の矢印に示すように、第1メインタンク(T1)から押し出される。第1メインタンク(T1)から押し出された2次側液冷媒は、押出し用液配管(77)へ流れ、四路切換弁(32)を通ってメイン通路(3a)に流れる。 【0170】一方、上記冷却熱交換器(72)では、駆動回路(80)の駆動用冷媒と2次側回路(30)の2次側ガス冷媒とが熱交換し、該2次側ガス冷媒が冷却されて凝縮する。この2次側ガス冷媒の凝縮によって冷却熱交換器(72)内が低圧状態となる。 【0171】上記冷却熱交換器(72)と第2メインタンク(T2)とが減圧電磁弁(SV12)の開放によって連通し、該第2メインタンク(T2)が減圧される。このため、第2メインタンク(T2)にはメイン通路(3a)の2次側液冷媒が回収される。つまり、図16の矢印に示すように、メイン通路(3a)の2次側液冷媒が吸引され、四路切換弁(32)及び回収用液配管(78)を順に流れて第2メインタンク(T2)に回収される。 【0172】上記2次側回路(30)のメイン通路(3a)では、例えば、上述のような第1メインタンク(T1)からの液2次側冷媒の押し出しと、第2メインタンク(T2)への液2次側冷媒の回収とによって2次側冷媒が循環する。この循環により、上記1次側回路(10)の冷熱が室内熱交換器(33)に搬送されて室内の冷房が行われる。 【0173】また、上記搬送手段(31)のサブタンク(ST)は、加熱熱交換器(71)と均圧されている。このため、該サブタンク(ST)の2次側液冷媒が液回収管(76)を経て加熱熱交換器(71)に供給される。この2次側液冷媒は、加熱熱交換器(71)で蒸発して第1メインタンク(T1)の加圧に寄与する。 【0174】その後、上記サブタンク(ST)の2次側液冷媒の殆どが加熱熱交換器(71)に供給されると、該サブタンク(ST)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)が閉鎖されると共に、サブタンク(ST)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)が開放される。これによってサブタンク(ST)が減圧され、押出し用液配管(77)を流れている2次側液冷媒の一部が回収される。 【0175】このような動作を所定時間行った後、上記各電磁弁(SV)を切換える。つまり、第1メインタンク(T1)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)、第2メインタンク(T2)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)及びサブタンク(ST)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)を閉鎖する。一方、第2メインタンク(T2)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)、第1メインタンク(T1)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)及びサブタンク(ST)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)を開放する。 【0176】これによって、第1メインタンク(T1)が減圧され、逆に、第2メインタンク(T2)及びサブタンク(ST)が加圧される。このため、第2メインタンク(T2)から押し出された2次側液冷媒が上述と同様に循環して第1メインタンク(T1)に回収される冷媒循環状態となり、また、サブタンク(ST)の2次側液冷媒が加熱熱交換器(71)に供給される。 【0177】この場合にも、このサブタンク(ST)の2次側液冷媒の殆どが加熱熱交換器(71)に供給されると、サブタンク(ST)のガス供給管(73)の加圧電磁弁(SV)が閉鎖されると共に、サブタンク(ST)のガス回収管(74)の減圧電磁弁(SV)が開放され、サブタンク(ST)への2次側液冷媒の回収が行われる。 【0178】以上のように、各電磁弁(SV)の切換え動作を行い、2次側冷媒が第1メインタンク(T1)から押し出されると同時に第2メインタンク(T2)に回収される動作と、2次側冷媒が第2メインタンク(T2)から押し出されると同時に第2メインタンク(T2)に回収される動作とが交互に行われる。この動作により、上記2次側冷媒がメイン通路(3a)を循環する。 【0179】−運転態様−そこで、上記搬送手段(31)を利用した運転状態を図17に基づき説明する。尚、この図17は、再冷却回路(60)を含む搬送手段(31)を簡略に表示したものである。 【0180】また、本実施形態における冷蓄熱運転と通常冷房運転と温蓄熱運転と通常暖房運転は、実施形態1の冷蓄熱運転(図2)と通常冷房運転(図5)と温蓄熱運転(図6)と通常暖房運転(図9)と同じである。したがって、詳細な説明は省略するが、その際、上記再冷却回路(60)は停止している。 【0181】−蓄熱利用冷房運転−蓄熱した冷熱を利用して冷房運転を行う場合、1次側回路(20)は停止する一方、2次側回路(30)は、図17の実線矢符に示すように、四路切換弁(32)を破線側に切り換え、室外側の電動弁(EV)及び蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、上述の如く搬送手段(31)を駆動する。 【0182】上記搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発する。その後、2次側冷媒は、蓄熱通路(4a)を流れて蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱媒体の冷熱によって凝縮する。続いて、2次側冷媒は、第2取出し通路(4f)を流れて搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。 【0183】更に、この冷房運転時において、再冷却回路(60)が駆動し、駆動圧縮機(81)から吐出した駆動用冷媒が加熱熱交換器(71)及び放熱熱交換器(7a)で凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記駆動用冷媒は、蒸発器(63)で蒸発し、2次側冷媒と熱交換して圧縮機(81)に戻る。この循環動作を繰り返す。 【0184】つまり、上記蓄熱用熱交換器(42)において蓄熱媒体により冷却されて液化した2次側冷媒が、再冷却回路(60)の蒸発器(63)で再冷却されて搬送手段(31)に吸入される。 【0185】−蓄熱利用暖房運転−蓄熱した温熱を利用して暖房運転を行う場合、1次側回路(20)は停止する一方、2次側回路(30)は、図17の破線矢符に示すように、四路切換弁(32)を実線側に切り換え、室外側の電動弁(EV)及び蓄熱通路(4a)の電動弁(EV)を閉鎖した状態で、搬送手段(31)を駆動する。 【0186】上記搬送手段(31)から吐出した液相の2次側冷媒は、第2取出し通路(4f)から蓄熱通路(4a)を流れて蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱媒体の温熱によって蒸発し、その後、2次側冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記2次側冷媒は、蓄熱媒体の温熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を暖房する。 【0187】−その他の運転態様−上記蓄熱利用冷房運転は、冷熱のみを利用した冷房運転であるが、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図17と図5の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。 【0188】また、上記蓄熱暖房冷房運転は、温熱のみを利用した暖房運転であるが、室外側の電動弁(EV)を開口すると共に、1次側回路(20)を駆動し、通常暖房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図17と図9の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。 【0189】〈実施形態の効果〉以上のように、本実施形態7によれば、第1メインタンク(T1)及び第2メインタンク(T2)を加圧及び減圧して2次側冷媒を循環させるようにしたために、冷媒ポンプなどに比して消費電力の低減を図ることができると共に、故障などの発生頻度を低減することができ、信頼性の向上を図ることができる。その他の効果は、実施形態1と同様である。 【0190】 【発明の実施の形態8】次に、本発明の実施形態8を図18に基づいて説明する。 【0191】本実施形態は、実施形態7に、実施形態1の補助回路(50)と循環回路(4b)と利用通路(4d)とを設けたもので、実施形態1の取出し用熱交換器(43)及び第1取出し通路(4c)が設けられていないものである。 【0192】したがって、本実施形態は、実施形態7の運転動作の他に、実施形態1の第2の蓄熱利用冷房運転(図4)と第2の蓄熱利用暖房運転(図8)が行われることになる。そして、その運転動作は、同じであるので、詳細な説明は省略する。 【0193】その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態7と同様である。 【0194】 【発明の実施の形態9】次に、本発明の実施形態9を図19に基づいて説明する。 【0195】本実施形態は、実施形態7に、実施形態1の補助回路(50)と循環回路(4b)と利用通路(4d)と取出し用熱交換器(43)及び第1取出し通路(4c)を設けたものである。しかし、上記補助回路(50)は、四路切換弁(52)を備えておらず、冷媒が一方向にのみ循環し、暖房時のみ駆動するように構成されている。 【0196】したがって、本実施形態は、実施形態1の第2の蓄熱利用冷房運転(図4)が行われないが、他の運転動作は実施形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1及び実施形態7と同様である。 【0197】 【発明の実施の形態10】次に、本発明の実施形態10を図20に基づいて説明する。 【0198】本実施形態は、実施形態1の搬送手段(31)及び再冷却回路(60)を実施形態7と同じ構成にしたものである。したがって、本実施形態の運転動作は実施形態1と同じであるので、詳細な説明は省略する。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1及び実施形態7と同様である。 【0199】 【発明の実施の形態11】次に、本発明の実施形態11を図21に基づいて説明する。 【0200】本実施形態は、実施形態10における補助回路(50)の圧縮機(51)が、搬送手段(31)における駆動圧縮機を兼用するようにしたものである。したがって、上記補助回路(50)の圧縮機(51)の吐出側が加熱熱交換器(71)にも接続される一方、吸込側が冷却熱交換器(72)にも接続されている。 【0201】更に、再冷却回路(60)には、実施形態7と異なり凝縮器(62)が設けられている。該凝縮器(62)は、蓄熱槽(41)の内部に設けられ、蓄熱媒体に浸漬されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を内側から融解する内融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0202】上記凝縮器(62)は、放熱熱交換器(7a)と再冷却回路(60)の電動弁(EV)との間に接続されている。そして、上記凝縮器(62)をバイパスする通路には電磁弁(SV)が設けられている。 【0203】したがって、本実施形態の運転動作は、搬送手段(31)の駆動時に補助回路(50)の圧縮機(51)が駆動する。 【0204】また、本実施形態において、実施形態1の第1の蓄熱利用冷房運転(図3)に相当する運転は、実施形態6(図15)と同様に行われることになる。しかし、この場合、図21に示すように、凝縮器(62)をバイパスする通路の電磁弁(SV)が閉鎖される。したがって、補助回路(50)の圧縮機(51)から吐出した冷媒の一部は、加熱熱交換器(71)から放熱熱交換器(7a)を経て凝縮器(62)に流れる。その後、液冷媒の一部が電動弁(EV)を経て蒸発器(63)に流れ、圧縮機(51)に戻る一方、他の冷媒が、電動弁(EV)を経て冷却熱交換器(72)に流れ、圧縮機(51)に戻る。 【0205】また、上記再冷却回路(60)を利用しない場合、凝縮器(62)をバイパスする通路の電磁弁(SV)が開口される。したがって、補助回路(50)の圧縮機(51)から吐出した冷媒の一部は、加熱熱交換器(71)から放熱熱交換器(7a)を流れる。その後、液冷媒は、凝縮器(62)及び蒸発器(63)に流れることなく電動弁(EV)を経て冷却熱交換器(72)に流れ、圧縮機(51)に戻る。 【0206】その他の運転動作は実施形態1、つまり、実施形態10と同じであるので、詳細な説明は省略する。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態10と同様である。 【0207】 【発明の実施の形態12】次に、本発明の実施形態12を図22に基づいて説明する。 【0208】本実施形態は、実施形態1の1次側回路(20)が設けられていないものであり、室内ユニット(1B)と、例えば、室外に設けられた蓄熱ユニット(1C)とにより構成されている。したがって、実施形態1の主熱交換器(11)が室外空気と熱交換する熱源熱交換器となる。 【0209】実施形態1の2次側回路(30)に対応する主回路(30)は、圧縮機(35)と四路切換弁(32)と主熱交換器(11)と室外側の電動弁(EV)と室内側の電動弁(EV)と室内熱交換器(33)とが順に接続されて成るメイン通路(3a)を備えている。そして、上記主回路(30)は、非共沸混合冷媒の冷媒が充填され、上記四路切換弁(32)を切り換えて冷房サイクルと暖房サイクルとに冷媒の循環方向が可逆になるように構成されている。 【0210】上記蓄熱回路(40)は、主回路(30)に接続され、該主回路(30)の冷媒を介して蓄熱するように構成されている。該蓄熱回路(40)は、水などの蓄熱媒体が貯溜された蓄熱槽(41)を備え、該蓄熱槽(41)に蓄熱用熱交換器(42)が収納されてスタティック型蓄熱回路に構成されている。 【0211】該蓄熱用熱交換器(42)の一端は、主回路(30)における室外側の電動弁(EV)と室内側の電動弁(EV)の間の液ラインに接続され、他端は、電磁弁(SV)を介して圧縮機(35)の吸込側に接続されて蓄熱通路(4a)を形成し、上記蓄熱用熱交換器(42)は、蓄熱槽(41)に氷等の冷熱を蓄熱するように構成されている。 【0212】また、上記蓄熱回路(40)は、蓄熱媒体の循環通路(4b)及び取出し通路(4c)を備えている。該循環通路(4b)は、両端が蓄熱槽(41)に接続されると共に、取出し用熱交換器(43)の蓄熱側と循環ポンプ(44)とが接続されて構成されている。 【0213】該取出し用熱交換器(43)は、2次側に利用通路(4d)が接続され、蓄熱媒体と主回路(30)の冷媒とが熱交換するように構成され、冷媒が蓄熱槽(41)の蓄熱を取り出すように構成されている。 【0214】上記取出し通路(4c)の一端は、蓄熱通路(4a)における蓄熱用熱交換器(42)と電磁弁(SV)との間に接続され、他端は、主回路(30)における室外側の電動弁(EV)と室内側の電動弁(EV)の間の液ラインに接続されている。上記取出し通路(4c)は、冷熱である氷を内側から解す内融式で冷熱を取り出すように構成され、いわゆる冷房時のシフト運転を行うように構成されている。 【0215】上記利用通路(4d)は、冷熱である氷を外側から解す外融式で冷熱を取り出すように構成され、いわゆる冷房時のピークカット運転を行うように構成されている。該利用通路(4d)は、電磁弁(SV)と取出し用熱交換器(43)と搬送ポンプである搬送手段(31)と逆止弁(CV)とが順に接続されている。該利用通路(4d)の一端は、主回路(30)における室内側の電動弁(EV)と四路切換弁(32)の間のガスラインに接続され、他端が、主回路(30)における蓄熱通路(4a)の接続部と室内側の電動弁(EV)との間の液ラインに接続されている。 【0216】上記主回路(30)の液ラインには、蓄熱通路(4a)の接続部と取出し通路(4c)の接続部の間に位置して電磁弁(SV)と逆止弁(CV)とが並列に接続されている。該逆止弁(CV)は、室内熱交換器(33)から主熱交換器(11)へ向かう冷媒流れのみを許容するものである。 【0217】また、上記主回路(30)には、再冷却回路(60)が設けられている。該再冷却回路(60)は、圧縮機(61)と凝縮器(62)と電動弁(EV)と蒸発器(63)とが順に接続された冷凍サイクルの冷媒回路で構成されている。上記凝縮器(62)は、室外空気と熱交換する空気熱交換器で構成されている。 【0218】上記蒸発器(63)は、利用通路(4d)における取出し用熱交換器(43)と搬送手段(31)との間に接続されている。そして、上記蒸発器(63)は、再冷却回路(60)の冷媒が蒸発して上記主回路(30)の冷媒を冷却するように構成されている。 【0219】上記蓄熱式空気調和装置(10)は、冷熱を蓄熱する冷蓄熱運転と、冷熱を併用した第1の蓄熱利用冷房運転(シフト運転)と、冷熱のみを利用した第2の蓄熱利用冷房運転(ピークカット運転)と、通常冷房運転と、通常暖房運転とを行うように構成されている。 【0220】〈運転動作〉次に、上記蓄熱式空気調和装置(10)の運転動作について説明する。 【0221】−冷蓄熱運転−図23に示すように、冷熱を蓄熱する場合、循環ポンプ(44)及び搬送手段(31)を停止すると共に、再冷却回路(60)を停止する。また、室内側の電動弁(EV)とメイン通路(3a)の電磁弁(SV)と利用通路(4d)の電磁弁(SV)とが閉鎖されている。 【0222】この状態において、四路切換弁(32)を破線側に切り換えて主回路(31)の冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(35)から吐出した冷媒が主熱交換器(11)で凝縮した後、蓄熱通路(4a)に流れる。 【0223】その後、上記冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)に流れて該蓄熱用熱交換器(42)で蒸発し、圧縮機(35)に戻る循環を行う。つまり、上記冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱槽(41)の蓄熱媒体を冷却して氷等の冷熱を蓄える。 【0224】−第1の蓄熱利用冷房運転−図24に示すように、蓄熱した冷熱を利用した冷房のシフト運転を行う場合、循環ポンプ(44)及び搬送手段(31)を停止すると共に、再冷却回路(60)を停止する。また、メイン通路(3a)の電磁弁(SV)と蓄熱通路(4a)の電磁弁(SV)と利用通路(4d)の電磁弁(SV)とが閉鎖されている。 【0225】この状態において、四路切換弁(32)を破線側に切り換えて主回路(31)の冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(35)から吐出した冷媒が主熱交換器(11)で凝縮した後、蓄熱通路(4a)に流れる。 【0226】その後、上記冷媒は、蓄熱用熱交換器(42)に流れて該蓄熱用熱交換器(42)で蓄熱媒体の冷熱によって過冷却される。続いて、上記冷媒は、取出し通路(4c)を流れ、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発する。その後、上記冷媒は、圧縮機(35)に戻る循環を行う。 【0227】−第2の蓄熱利用冷房運転−図25に示すように、蓄熱した冷熱のみを利用した冷房のピークカット運転を行う場合、圧縮機(35)を停止する。また、室外側の電動弁(EV)とメイン通路(3a)の電磁弁(SV)と蓄熱通路(4a)の電磁弁(SV)とが閉鎖されている。 【0228】この状態において、搬送手段(31)及び循環ポンプ(44)を駆動する。該循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体は蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(44)との間を循環する一方、更に、上記搬送手段(31)から吐出した液相の冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発し、その後、上記冷媒は、利用通路(4d)を流れ、取出し用熱交換器(44)で蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。つまり、上記冷媒は、蓄熱媒体の冷熱を室内熱交換器(33)に搬送して室内を冷房する。 【0229】この冷房運転時において、再冷却回路(60)を駆動する。この再冷却回路(60)を駆動すると、圧縮機(61)から吐出した冷媒が凝縮器(62)で凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)で蒸発し、主回路(30)の冷媒、つまり、利用通路(4d)を流れる冷媒と熱交換して圧縮機(61)に戻る。この循環動作を繰り返す。 【0230】したがって、上記取出し用熱交換器(43)において蓄熱媒体で冷却されて液化した冷媒が再冷却回路(60)の蒸発器(63)で再冷却されて搬送手段(31)に吸入される。 【0231】−通常冷房運転−図26に示すように、通常の冷房運転を行う場合、循環ポンプ(44)及び搬送手段(31)を停止すると共に、再冷却回路(60)を停止する。また、蓄熱通路(4a)の電磁弁(SV)と利用通路(4d)の電磁弁(SV)とが閉鎖されている。 【0232】この状態において、四路切換弁(22)を破線側に切り換えて冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(35)から吐出した冷媒が主熱交換器(11)で凝縮した後、室内側の電動弁(EV)で膨脹する。その後、上記冷媒は、室内熱交換器(33)に流れて該室内熱交換器(33)で蒸発し、圧縮機(35)に戻る循環を行う。 【0233】−通常暖房運転−図27に示すように、通常の暖房運転を行う場合、循環ポンプ(44)及び搬送手段(31)を停止すると共に、再冷却回路(60)を停止する。また、メイン通路(3a)の電磁弁(SV)と蓄熱通路(4a)の電磁弁(SV)と利用通路(4d)の電磁弁(SV)とが閉鎖されている。 【0234】この状態において、四路切換弁(22)を実線側に切り換えて冷媒を循環させる。具体的に、圧縮機(35)から吐出した冷媒が室内熱交換器(33)で凝縮した後、逆止弁(CV)を経て室外側の電動弁(EV)で膨脹する。その後、上記冷媒は、主熱交換器(11)に流れて該主熱交換器(11)で蒸発し、圧縮機(35)に戻る循環を行う。 【0235】−その他の運転態様−上記第2の蓄熱利用冷房運転は、冷熱のみを利用した冷房運転であるが、圧縮機(35)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図25と図26の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。 【0236】〈実施形態の効果〉以上のように、本実施形態によれば、実施形態1と同様に、室内熱交換器(33)の冷却能力(冷房能力)を向上させることができる。この結果、快適性の向上を図ることができる。その他の効果は、実施形態1と同様である。 【0237】 【発明の実施の形態13】次に、本発明の実施形態13を図28に基づいて説明する。 【0238】本実施形態は、実施形態12における再冷却回路(60)の凝縮器(62)が空気熱交換器で構成されていたのに代え、蓄熱媒体と熱交換する水熱交換器に構成したものである。 【0239】具体的に、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、循環回路(4b)における取出し用熱交換器(43)と蓄熱槽(41)との間に接続されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を外側から融解する外融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0240】そこで、第2の蓄熱利用冷房運転の動作について説明する。この運転動作は、基本的に実施形態12と同様である。 【0241】上記循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、主回路(30)の冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0242】一方、再冷却回路(60)において、圧縮機(61)から吐出した冷媒が凝縮器(62)で蓄熱媒体と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)に流れ、主回路(30)の冷媒と熱交換して蒸発し、圧縮機(61)に戻る。この循環動作を繰り返す。つまり、上記再冷却回路(60)の冷媒は蓄熱媒体の冷熱を利用して凝縮する。 【0243】また、この冷房運転時において、実施形態12と同様に、圧縮機(35)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図28と図26の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態12と同様である。 【0244】 【発明の実施の形態14】次に、本発明の実施形態14を図29に基づいて説明する。 【0245】本実施形態は、実施形態12における再冷却回路(60)の凝縮器(62)が空気熱交換器で構成されていたのに代え、蓄熱媒体と熱交換する水熱交換器に構成したものである。 【0246】具体的に、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、蓄熱槽(41)の内部に設けられ、蓄熱媒体に浸漬されている。そして、上記再冷却回路(60)の凝縮器(62)は、冷媒が蓄熱媒体の冷熱である氷を内側から融解する内融式に構成され、冷媒が蓄熱媒体の冷熱によって凝縮するように構成されている。 【0247】そこで、第1の蓄熱利用冷房運転の動作の概略を説明する。この運転動作は、基本的に実施形態12と同様である。 【0248】上記循環ポンプ(44)の駆動により蓄熱媒体が蓄熱槽(41)と取出し用熱交換器(43)との間を循環する。一方、主回路(30)の冷媒は、搬送手段(31)から室内熱交換器(33)に流れて蒸発する。その後、上記冷媒は、取出し用熱交換器(43)に流れて蓄熱媒体の冷熱で凝縮して搬送手段(31)に戻る循環を行う。 【0249】一方、再冷却回路(60)において、圧縮機(61)から吐出した冷媒が蓄熱槽(41)の凝縮器(62)で蓄熱媒体と熱交換して凝縮した後、電動弁(EV)で膨張する。その後、上記冷媒は、蒸発器(63)に流れ、主回路(30)の冷媒と熱交換して蒸発し、圧縮機(61)に戻る。この循環動作を繰り返す。つまり、上記再冷却回路(60)の冷媒は蓄熱媒体の冷熱を利用して凝縮する。 【0250】また、この冷房運転時において、実施形態12と同様に、圧縮機(35)を駆動し、通常冷房運転の動作を併用するようにしてもよい。つまり、図29と図26の冷媒流れを合わせた運転を行ってもよい。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態12と同様である。 【0251】 【発明の実施の形態15】次に、本発明の実施形態15を図30に基づいて説明する。 【0252】本実施形態は、実施形態14における搬送手段(31)を実施形態7(図16参照)などに示すいわゆる熱駆動ポンプに構成したものである。尚、本実施形態では、再冷却回路(60)を別個に設けているので、実施形態7に示すように、蒸発器(63)などの再冷却回路(60)は搬送手段(31)に接続されていない。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態14及び実施形態7と同様である。 【0253】 【発明の実施の形態16】次に、本発明の実施形態16を図31に基づいて説明する。 【0254】本実施形態は、実施形態14における搬送手段(31)を実施形態11(図21参照)に示すいわゆる熱駆動ポンプに構成したものである。特に、本実施形態では、再冷却回路(60)を駆動回路(80)に接続し、駆動回路(80)の駆動圧縮機(81)が再冷却回路(60)の圧縮機を兼用している。 【0255】尚、実施形態11は、補助回路(50)の圧縮機(51)が駆動回路(80)の駆動圧縮機を兼用しているが、本実施形態では、補助回路(50)を要しないので、補助回路(50)の四路切換弁(52)と補助熱源熱交換器(53)の電動弁(EV)と補助利用熱交換器(54)とは設けられていない。その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態14及び実施形態11と同様である。 【0256】 【発明の他の実施の形態】上記各実施形態においては、蓄熱回路(40)の蓄熱媒体が水で構成し、冷熱を氷として蓄熱するようにしている。しかし、本発明は、蓄熱媒体はブラインなどであってもよく、蓄熱媒体の温度がさほど低温でない場合においても、再冷却回路(60)を設けているので、能力向上を図ることができる。 【0257】また、本発明の再冷却手段(60)の冷媒回路は、熱源回路である1次側回路(20)に接続し、該1次側回路の圧縮機(21)を併用するようにしてもよい。 【0258】また、請求項1及び請求項2の発明では、主回路(30)の冷媒は非共沸混合冷媒でなくともよい。 【0259】また、各実施形態においては、冷暖房運転を可能に構成したが、本発明は、冷房専用機であってもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月31日(1999.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−283587(P2000−283587A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月13日(2000.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願平11−90935 |
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