| 【発明の名称】 |
冷凍機 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 邦生
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| 【要約】 |
【課題】液冷媒による圧縮機トラブルを防止した冷凍機を得ることを目的とする。
【解決手段】加熱手段を具備する圧縮機、凝縮器、減圧器、及び蒸発器が順次配管で接続された冷凍機において、前記圧縮機に吸入される冷媒の液比率を検知する冷媒液比率検知手段と、この液比率検知手段の検知結果に基づいて、前記冷媒の液比率が所定値以上になった時、前記圧縮機を停止させると共に、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する制御手段と、を備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 加熱手段を具備する圧縮機、凝縮器、減圧器、及び蒸発器が順次配管で接続された冷凍機において、前記圧縮機に吸入される冷媒の液比率を検知する冷媒液比率検知手段と、この液比率検知手段の検知結果に基づいて、前記冷媒の液比率が所定値以上になった時、前記圧縮機を停止させると共に、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする冷凍機。 【請求項2】 前記加熱手段が、前記圧縮機に内臓された電動機から成り、この電動機へ前記制御手段が拘束電圧を供給して前記圧縮機を停止させながら前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍機。 【請求項3】 前記加熱手段が、前記圧縮機に取り付けられ、当該圧縮機の潤滑油を温める電熱器から成り、この電熱器を前記制御手段が動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍機。 【請求項4】 前記制御手段が、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるようにする時、前記蒸発器に取り付けられた除霜ヒータを動作させることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の冷凍機。 【請求項5】 前記制御手段が、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、前記蒸発器の送風機を駆動させることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の冷凍機。 【請求項6】 前記制御手段が、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるようにする時、前記凝縮器の冷媒が前記蒸発器へ流れないように前記減圧器を閉じることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の冷凍機。 【請求項7】 前記蒸発器と前記圧縮機との間に設けられ、前記冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離するアキュムレータと、このアキュムレータと前記圧縮機とを接続する冷媒配管と並列に設けられ、当該アキュムレータの底部と前記圧縮機の油留室とを連結してヘッド差により前記底部の潤滑油を前記油留室へ戻す油戻し配管と、この油戻し配管に設けられ、前記潤滑油の流れを調整する制御弁と、を備え、前記制御手段が、前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、前記制御弁を開くことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の冷凍機。 【請求項8】 前記制御手段が、前記圧縮機の温度が所定の温度になった時、前記圧縮機を駆動させることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の冷凍機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は圧縮機へ戻った液冷媒を加熱して循環する冷凍機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図7は、特開平8−226714号公開公報に示された従来の冷凍機の構成を示すブロック図である。また、図8は、この冷凍機の圧縮機モータの欠相電流状態におけるモータ巻線の模式図およびタイミングチャートである。 【0003】この図7において、29は圧縮機、30はこの圧縮機29の圧縮部、30aはこの圧縮部30の旋回スクロール、30bはこの圧縮部30の固定スクロール、31は吸入管路、32は吐出配管、33は圧縮機29を駆動するモータ、34は圧縮機電源回路、35は制御装置、36は吸入管路31内に設けられたフロースイッチなどで構成され、圧縮機29内の冷媒液量が設定量以上になると出力信号を出す冷媒液量検知手段である。 【0004】また、図8において、(a)は、モータ33の巻線とその巻線を流れる電流との関係を示す。なお、この図に示すように、W相を欠相としてU相とV相とのみに電流Iと電流I’を交互に間隔をおいて流している。また、(b)はその電流の通電状態を示すタイミングチャートである。 【0005】次に、この構成における動作について説明する。まず、制御装置35が、圧縮機29の停止中に冷媒液量検知手段36からの出力をチェックし、その出力が所定の時間以上連続してあるか否かを判断する。次に、この判断結果で、冷媒液量検知手段36からの出力が所定時間以上連続してあると判断された場合、制御装置35はモータ33の巻線に、図8に示すような微弱の高周波欠損電流が流れるように圧縮機電源回路34を制御するので、この制御により、モータ33の巻線は温度上昇し、暖かくなるため、これによって圧縮機29の潤滑油に寝込んだ冷媒は暖められ、ガス化されて潤滑油から出て行くので、潤滑油に寝込んだ冷媒の液面は減少する。次に、この減少した冷媒液面を冷媒液量検知手段36が検知して制御装置35へ出力するので、制御装置35は圧縮機29を駆動する。 【0006】また、特開昭59−113284号公報において、圧縮機始動時に圧縮機が回転しない程度の低い周波数または直流の電源電圧を一定時間印加し、その後電源周波数を上昇させて始動する技術が開示されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、従来の冷凍機においては、運転前の圧縮機潤滑油に寝込んだ冷媒に起因して発生するオイル圧縮から圧縮機を保護するものの、運転中の圧縮機へ戻る液冷媒、所謂液バックによって圧縮機が損傷するという問題点があった。 【0008】この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、運転中の所定値以上の液バックに起因して発生する圧縮機の損傷を回避すると共に、液バックした冷媒液をガス化して運転する信頼性の高い冷凍機を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明における冷凍機は、加熱手段を具備する圧縮機、凝縮器、減圧器、及び蒸発器が順次配管で接続された冷凍機において、前記圧縮機に吸入される冷媒の液比率を検知する冷媒液比率検知手段と、この液比率検知手段の検知結果に基づいて、前記冷媒の液比率が所定値以上になった時、前記圧縮機を停止させると共に、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する制御手段と、を備えたものである。 【0010】また、前記加熱手段が、前記圧縮機に内臓された電動機から成り、この電動機へ前記制御手段が拘束電圧を供給して前記圧縮機を停止させながら前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する【0011】また、前記加熱手段が、前記圧縮機に取り付けられ、当該圧縮機の潤滑油を温める電熱器から成り、この電熱器を前記制御手段が動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御するものである。 【0012】また、前記制御手段が、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるようにする時、前記蒸発器に取り付けられた除霜ヒータを動作させるものである。 【0013】また、前記制御手段が、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、前記蒸発器の送風機を駆動させるものである。 【0014】また、前記制御手段が、前記加熱手段を動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるようにする時、前記凝縮器の冷媒が前記蒸発器へ流れないように前記減圧器を閉じるものである。 【0015】また、前記蒸発器と前記圧縮機との間に設けられ、前記冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離するアキュムレータと、このアキュムレータと前記圧縮機とを接続する冷媒配管と並列に設けられ、当該アキュムレータの底部と前記圧縮機の油留室とを連結してヘッド差により前記底部の潤滑油を前記油留室へ戻す油戻し配管と、この油戻し配管に設けられ、前記潤滑油の流れを調整する制御弁と、を備え、前記制御手段が、前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、前記制御弁を開くものである。 【0016】また、前記制御手段が、前記圧縮機の温度が所定の温度になった時、前記圧縮機を駆動させるものである。 【0017】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1における冷凍機の構成図である。なお、この図の実線は冷媒系統、点線は電気系統の流れを示す。 【0018】この図1において、1は冷媒を吸入して圧縮する圧縮機、2はこの圧縮機1を駆動する圧縮機電源装置である。なお、圧縮機1は、圧縮機電源装置2により運転される電動機である圧縮機モータ1aと、この圧縮機モータ1aにより駆動されて冷媒を圧縮する圧縮部1bと、圧縮機全体の外殻である圧縮機シェル1cと、で構成されている。また、3は圧縮機1から吐出された冷媒を冷却する凝縮器、4はこの凝縮器3で冷却された凝縮冷媒を減圧する膨張弁・キャピラリーチューブ等の減圧器、5はこの減圧器4で減圧された冷媒と冷凍庫内の空気等とを熱交換させて冷媒を気化する蒸発器であり、これらの圧縮機1、凝縮器3、減圧器4、及び蒸発器5が順次配管で接続されて、冷媒回路が構成される。 【0019】また、7は蒸発器5と圧縮機1との間の吸入冷媒路6に設けられ、この吸入冷媒路6を流れる冷媒の湿り度(冷媒の液比率)を検知する冷媒液比率検知手段、8は圧縮機のシェル1c等に取り付けられ、圧縮機の温度を検知する圧縮機温度検知手段、9は冷媒液比率検知手段8の検知結果に基づいて液バックの有無、即ち検知冷媒の液比率が所定値以上か否かを判定する判定手段、10はこの判定手段9の判定結果から、冷媒の液比率が所定値以上になった時、圧縮機を停止させると共に、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように、即ち、液冷媒が気化するように制御する制御手段である。 【0020】なお、ここで言う加熱手段としては、圧縮機に内臓された電動機1a、あるいは圧縮機の潤滑油を温めるために取り付けられたクランクケースヒータ、あるいは、別途設けられたヒータ(電熱器)のいずれでも良いが、以下の説明では、圧縮機に内臓された電動機1aを代表例として説明する 。 【0021】次に、図1の冷凍機の動作について説明する。まず、冷凍機が運転されると、冷媒は圧縮機1で圧縮され、高温高圧のガスとなって凝縮器3へ流れ、ここで凝縮され、高圧の液となり、減圧器4で減圧され、低圧の気・液混合の冷媒となって蒸発器5に流れ、ここで液冷媒は蒸発し、全てガス状態となって圧縮機1に吸入され、再び同じ動作を繰り返す。この動作状態では、圧縮機1に吸入される冷媒は常にガス状態、即ち、湿り度0(乾き度1)の冷媒しか吸入されないため、冷媒液比率検知手段8は液バック無の信号、即ち、液比率が所定値以下である信号を判別手段9に送信するので、判別手段9は液バック無、即ち、所定値以下であると判定し、その判定結果を制御手段10に送信するため、制御手段10は圧縮機1の運転を継続する。 【0022】しかし、冷却負荷や運転条件の急変等により、減圧器の冷媒流量の調整が上手く行かず、蒸発器5で液冷媒を全てガス化できなかったりする場合、即ち、多量の液冷媒が吸入配管6を通過して圧縮機1に吸入される所謂液バック時には、この液バック状態の冷媒の液比率を冷媒液比率検知手段8が検知して判別手段9へ送信するので、判別手段9は圧縮機1の破損に繋がる液バックであるか否か、即ち、検知結果が所定値以下か以上かを判定し、その判定結果を制御手段10に送信する。 【0023】次に、この送信された判定結果が所定値以下の時は、圧縮機1を破損させるほどの液バックでは無いと判断して、制御手段10は圧縮機1の運転を継続する。しかし、所定値以上の時は、制御手段10は圧縮機1の運転を停止すると共に、加熱手段としての圧縮機1のモータ1aに拘束電圧を供給して圧縮機1を停止させながら無効電力によって圧縮機1を暖める。言い換えれば、圧縮機モータ1aが始動しない程度の微弱な電流をモータ1aに流し、この電流による巻線の発熱によって圧縮機1を暖め、液バックした液冷媒を暖めて気化させる。 【0024】なお、この動作により、圧縮機1が暖まって所定の温度に達して圧縮機に吸入された液冷媒がガス化すると、圧縮機1に取り付けられた圧縮機温度検知手段8が、この液冷媒がガス化したことを検知温度からを検知して制御手段10にその検知結果を送信するので、制御手段10はモータに供給していた拘束電圧を解除し、即ち電熱器への通電を解除し、通常の運転電圧を供給して圧縮機1を駆動させる。従って、圧縮機1はガス化された冷媒を圧縮することになる。 【0025】以上説明したように、圧縮機に吸入される冷媒の液比率を冷媒液比率検知手段が検知し、この検知結果に基づいて、冷媒の液比率が所定値以上になった時、制御手段が圧縮機を停止させると共に、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御するので、所定値以上の液バックに起因して発生する圧縮機の損傷を回避すると共に、圧縮機に吸入された液冷媒をガス化するようになるため、運転時及び再運転時の液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0026】なお、この時、圧縮機に内臓された電動機を加熱手段として活用すると、制御手段が電動機へ拘束電圧を供給するだけで、圧縮機を停止させながら液冷媒を気化するようになるため、構成部品が少なく、経済的で、液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0027】また、圧縮機の潤滑油を温めるために取り付けられたクランクケースヒータを加熱手段として活用すると、構成部品が少なく、経済的で、液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0028】また更に、図3に示すように、制御手段が、圧縮機1の運転を停止し、電熱器を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、蒸発器に取り付けられた除霜ヒータ21又は蒸発器用送風機18のいずれかを動作させるようにすると、圧縮機1に吸入された液冷媒が気化すると共に、蒸発器内の液冷媒も除霜ヒータの加熱エネルギー、或いは、送風機が送風する庫内空気エネルギーにより気化するようになるため、特に、再運転時の蒸発器からの液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0029】また、制御手段10が、以上説明したような電熱器を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御をしている時、凝縮器の冷媒が蒸発器へ流れないように、例えば、減圧器3としての開閉機能を有する電気式膨張弁23を閉じたり、或いは減圧器に開閉機能を有する手段を付与して閉じたりすると、凝縮器の冷媒が蒸発器へ流れないようになるので、蒸発器内の液冷媒が確実に気化されや易くなるため、特に、再運転時の蒸発器からの液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0030】また、制御手段が、圧縮機の温度が所定の温度になった時、圧縮機を駆動させるので、特に、再運転時の液冷媒によるトラブルを確実に防止して安定した運転をする信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0031】実施の形態2.図2は、この発明の実施の形態2の冷凍機の構成図であり、この図に示すように、この実施の形態2においては、実施の形態1における蒸発器5と圧縮機1との間にアキュムレータ等の気液分離器11を設置、付加すると共に、このアキュムレータ11の底部と圧縮機1のクランクケース室(油溜室)とを制御弁13を介して結ぶ油戻し配管12を付加した構成にし、制御手段14が、圧縮機1へ吸入される冷媒の液比率が所定値以上になって圧縮機を停止させ、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、制御弁13を開くものである。なお、アキュムレータ11の底部は圧縮機1のクランクケース室よりも高い所に配置され、このヘッド差によって制御弁13を開くことにより、アキュムレータ11の底部に溜まった潤滑油(冷凍機油)が圧縮機1のクランクケース室へ戻るように構成している。 【0032】次に、この動作を図2を用いて詳細説明する。まず、冷凍機が運転されると、冷媒は圧縮機1で圧縮され、高温高圧のガスとなって凝縮器へ流れ、ここで凝縮され、高圧の液となり、減圧器4で減圧され、低圧の気・液混合の冷媒となって蒸発器5に流れ、ここで液冷媒は蒸発し、全てガス状態となってアキュムレータ11を介して圧縮機1に吸入され、再び同じ動作を繰り返す。 【0033】なお、この動作状態では、圧縮機1に吸入される冷媒は常にガス状態、即ち、湿り度0(乾き度1)の冷媒しか吸入されないため、冷媒液比率検知手段8は液バック無の信号、即ち、液比率が所定値以下である信号を判別手段9に送信するので、判別手段9は液バック無、即ち、所定値以下であると判定し、その判定結果を制御手段10に送信するため、制御手段10は圧縮機1の運転を継続しながら所定時間毎に制御弁13を開き、アキュムレータ11の底部に溜まった潤滑油(冷凍機油)をヘッド差により圧縮機1のクランクケース室へ戻しながら運転を繰り返す。 【0034】しかし、冷却負荷や運転条件の急変等により、減圧器の冷媒流量の調整が上手く行かず、蒸発器5で液冷媒を全てガス化できなかったりする場合、即ち、多量の液冷媒が吸入配管6を通ってアキュムレータ11へ流れ、ここで気液分離され、できるだけガス冷媒が圧縮機1へ流れるようにするものの、この状態が継続して液冷媒がアキュムレータ11へ連続して流れ込むと、やがて、アキュムレータ11の容量をオーバーし、即ちオーバーフローして液冷媒が圧縮機1へ流れる。 【0035】次に、この圧縮機1へ流れる液冷媒の液比率を冷媒液比率検知手段8が検知して判別手段9へ送信するので、判別手段9は圧縮機1の破損に繋がる液バックであるか否か、言い換えれば、検知した液冷媒の液比率が所定値以下か以上かを判定し、その判定結果を制御手段10に送信する。 【0036】従って、制御手段10は、この送信された判定結果に基づいて、検知結果が所定値以下の時は、前述したように、圧縮機1を損傷するような状況ではないと判断して、制御手段10は圧縮機1の運転を継続する。しかし、所定値以上の時は、制御手段10は圧縮機1の運転を停止し、油戻し配管に設けられた制御弁を開いてアキュムレータ11の底部に溜まった潤滑油と液冷媒とを圧縮機1のクランクケースの油溜室にヘッド差により導き、この導いた潤滑油と液冷媒並びに前述の圧縮機1に吸入された液冷媒とを加熱手段としての電熱器によって暖める。 【0037】次に、この一連の動作により、圧縮機1が所定温度まで暖まり、圧縮機に流れた液冷媒がガス化したことを圧縮機温度検知手段8が検知温度から検知すると、その検知結果を制御手段10に送信するので、制御手段10は圧縮機1を駆動させる。従って、圧縮機1はガス化された冷媒を圧縮する。なお、この時仮に、機器の応答速度や運転条件の変化等によって、蒸発器で冷媒液がガスされずに流れても、この冷媒液はアキムレータで分離され、貯留されることになるため、再運転時には確実にガス化された冷媒を圧縮機1は圧縮することになる。 【0038】また、この一連の電熱器の加熱動作としては、例えば、圧縮機1の電動機1aに拘束電圧を供給して圧縮機1を停止させながら無効電力によって圧縮機1を暖めたり、言い換えれば、圧縮機モータ1aが始動しない程度の微弱な電流をモータ1aに流し、この電流による巻線の発熱によって圧縮機1を暖め、液バックした液冷媒やアキュムレータ11からの液冷媒を暖めて気化させたり、或いは、圧縮機の潤滑油を温めるために取り付けられたクランクケースヒータで暖めて気化させたり、別途圧縮機に設けられたヒータで暖めて気化させるようにしても良い。 【0039】以上説明したように、アキュムレータを介して圧縮機に吸入される冷媒の液比率を冷媒液比率検知手段が検知し、この検知結果に基づいて、冷媒の液比率が所定値以上になった時、制御手段が圧縮機を停止させ、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるようにすると共に、アキュムレータの底部と圧縮機の油留室とを連結する油戻し配管の制御弁を開くので、運転中の連続した液冷媒の戻りによる所定値以上の液バックに起因して発生する圧縮機の損傷を回避すると共に、圧縮機に吸入された液冷媒及びアキュムレータの液冷媒をガス化するようになるため、更に確実に、運転時及び再運転時の液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0040】また、制御手段が、圧縮機の温度が所定の温度になった時、圧縮機を駆動させるので、圧縮機に吸入された液冷媒及びアキュムレータの液冷媒をガス化してから運転するようになるため、更に確実に、再運転時の液冷媒によるトラブルを防止して安定した運転をする信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0041】 【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。 【0042】圧縮機に吸入される冷媒の液比率を冷媒液比率検知手段が検知し、この検知結果に基づいて、冷媒の液比率が所定値以上になった時、制御手段が圧縮機を停止させると共に、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御するので、所定値以上の液バックに起因して発生する圧縮機の損傷を回避すると共に、圧縮機に吸入された液冷媒をガス化するようになるため、運転時及び再運転時の液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0043】また、加熱手段が、圧縮機に内臓された電動機から成り、この電動機へ制御手段が拘束電圧を供給して圧縮機を停止させながら圧縮機の温度が所定の温度になるように制御するので、制御手段が電動機へ拘束電圧を供給するだけで、圧縮機を停止させながら液冷媒を気化するようになるため、構成部品が少なく、経済的で、液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0044】また、加熱手段が、圧縮機に取り付けられ、当該圧縮機の潤滑油を温める電熱器から成り、この電熱器を制御手段が動作させて前記圧縮機の温度が所定の温度になるように制御するので、構成部品が少なく、経済的で、液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0045】また、制御手段が、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるようにする時、蒸発器に取り付けられた除霜ヒータを動作させるので、蒸発器内の液冷媒も気化するため、特に、再運転時の蒸発器からの液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0046】また、制御手段が、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御する時、蒸発器の送風機を駆動させるので、蒸発器内の液冷媒も気化するため、特に、再運転時の蒸発器からの液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0047】また、制御手段が、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるように制御をしている時、凝縮器の冷媒が蒸発器へ流れないように減圧器を閉じるので、蒸発器内の液冷媒が確実に気化されるため、特に、再運転時の蒸発器からの液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0048】また、アキュムレータを介して圧縮機に吸入される冷媒の液比率を冷媒液比率検知手段が検知し、この検知結果に基づいて、冷媒の液比率が所定値以上になった時、制御手段が圧縮機を停止させ、加熱手段を動作させて圧縮機の温度が所定の温度になるようにすると共に、アキュムレータの底部と圧縮機の油留室とを連結する油戻し配管の制御弁を開くので、運転中の連続した液冷媒の戻りによる所定値以上の液バックに起因して発生する圧縮機の損傷を回避すると共に、圧縮機に吸入された液冷媒及びアキュムレータの液冷媒をガス化するようになるため、更に確実に、運転時及び再運転時の液冷媒によるトラブルを防止した信頼性の高い冷凍機が得られる。 【0049】また、制御手段が、圧縮機の温度が所定の温度になった時、圧縮機を駆動させるので、特に、再運転時の液冷媒によるトラブルを確実に防止して安定した運転をする信頼性の高い冷凍機が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月25日(1999.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102439 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−274840(P2000−274840A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−81431 |
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