| 【発明の名称】 |
冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉良 誠也
【氏名】辨野 岳志
【氏名】井上 世紀
【氏名】望月 克己
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| 【要約】 |
【課題】圧縮機の容量が変化する際に生ずる高低圧差をできるだけ小さく抑えることにより、高低圧差に起因するストレスを小さくする。
【解決手段】容量が変化する圧縮機1(例えば、インバータ圧縮機1Aと非インバータ圧縮機1B)、熱源側熱交換器3、減圧機構6および利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路Aを備えた冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に(例えば、インバータ圧縮機1Aおよび非インバータ圧縮機1Bの1台運転から2台運転への移行時に)、前記冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段(例えば、吐出バイパス通路17)を付設して、圧縮機1の容量を変化させる際には、冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容量が変化する圧縮機(1)、熱源側熱交換器(3)、減圧機構(6)および利用側熱交換器(7)を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路(A)を備えた冷凍装置であって、前記圧縮機(1)の容量を変化させる際に、前記冷媒回路(A)における高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段を付設したことを特徴とする冷凍装置。 【請求項2】 容量が変化する圧縮機(1)、室外ファン(23)を付設した熱源側熱交換器(3)、減圧機構(6)および利用側熱交換器(7)を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路(A)を備えた冷凍装置であって、前記圧縮機(1)の容量を変化させる際に、前記室外ファン(23)の風量を冷房運転時には所定時間だけ増大させる一方、暖房運転時には所定時間だけ減少させる制御手段(27)を付設したことを特徴とする冷凍装置。 【請求項3】 前記圧縮機(1)の容量を変化させる際に前記冷媒回路(A)における高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段を付設したことを特徴とする前記請求項2記載の冷凍装置。 【請求項4】 前記バイパス手段を、前記圧縮機(1)の吐出側と吸入側とを接続し且つ前記圧縮機(1)の容量を変化させる際に所定時間開作動されるバイパス電磁弁(18)を介設した吐出バイパス通路(17)により構成したことを特徴とする前記請求項1および3のいずれか一項記載の冷凍装置。 【請求項5】 前記バイパス手段を、前記冷媒回路(A)における液冷媒を溜め込むレシーバ(5)の気相部と前記減圧機構(6)の下流側とを接続し且つ前記圧縮機(1)の容量を変化させる際に所定時間開作動されるガス抜き電磁弁(22)を介設したガス抜きバイパス通路(21)により構成したことを特徴とする前記請求項1,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置。 【請求項6】 前記圧縮機(1)として、互いに並列に接続されたインバータ圧縮機(1A)と非インバータ圧縮機(1B)とを用いるとともに、インバータ圧縮機(1A)の周波数が上限に達した後周波数を下げ、下限周波数になった時点で前記非インバータ圧縮機(1B)の駆動を開始するように構成したことを特徴とする前記請求項1,2,3,4および5のいずれか一項記載の冷凍装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、容量が変化する圧縮機を備えた冷凍装置に関し、さらに詳しくは圧縮機の容量が変化した際のストレスを解消し得るようにした冷凍装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、互いに並列に接続されたインバータ圧縮機と非インバータ圧縮機(例えば、定速圧縮機)との2台の圧縮機を備えた冷凍装置においては、まずインバータ圧縮機の駆動を開始し、負荷の増大に応じて周波数制御によりインバータ圧縮機の容量を増大させて負荷に対応させ、インバータ圧縮機の周波数が限界に達した後、非インバータ圧縮機の駆動を開始することとなっているが、非インバータ圧縮機の駆動開始により吐出圧力が急激に増大することにより、インバータ圧縮機へ大きなストレスが生じたり、高圧圧力スイッチが作動することがある。そこで、従来技術においては、インバータ圧縮機の周波数が限界に達して非インバータ圧縮機の駆動を開始する必要が生じた場合には、インバータ圧縮機の周波数を最低周波数にまで下げて非インバータ圧縮機を駆動開始するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のようにしたとしても、非インバータ圧縮機の駆動開始によるストレスがインバータ圧縮機にかかって異常停止するおそれがあるし、2台の圧縮機が非インバータ圧縮機であったり、1台の圧縮機において容量が大きく変化した場合には、吐出圧力の急激な増大により高圧圧力スイッチが作動してしまうおそれがある。 【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、圧縮機の容量が変化する際に生ずる高低圧差をできるだけ小さく抑えることにより、高低圧差に起因するストレスを小さくすることを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上記課題を解決するための手段として、容量が変化する圧縮機1、熱源側熱交換器3、減圧機構6および利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路Aを備えた冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に前記冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段を付設している。 【0006】上記のように構成したことにより、圧縮機1の容量を変化させる際には、冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒がバイパスされることとなり、圧縮機1の容量変化によって生ずる高低圧差が小さく抑えられることとなる。従って、容量変化時における高低圧差に起因するストレスが軽減され、信頼性が向上する。 【0007】請求項2の発明では、上記課題を解決するための手段として、容量が変化する圧縮機1、室外ファン23を付設した熱源側熱交換器3、減圧機構6および利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路Aを備えた冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に、前記室外ファン23の風量を冷房運転時には所定時間だけ増大させる一方、暖房運転時には所定時間だけ減少させる制御手段27を付設している。 【0008】上記のように構成したことにより、圧縮機1の容量が変化する際には、室外ファン23の風量の増大あるいは減少により冷媒回路Aにおける高圧が低下せしめられることとなり、圧縮機1の容量変化によって生ずる高低圧差が容易に小さく抑えられることとなる。従って、容量変化時における高低圧差に起因するストレスが軽減され、信頼性が向上する。 【0009】請求項3の発明におけるように、請求項2記載の冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に前記冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段を付設した場合、圧縮機1の容量を変化させる際には、冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒がバイパスされることとなり、圧縮機1の容量変化によって生ずる高低圧差がより一層確実に小さく抑えられることとなる。 【0010】請求項4の発明におけるように、請求項1および3のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記バイパス手段を、前記圧縮機1の吐出側と吸入側とを接続し且つ前記圧縮機1の容量を変化させる際に所定時間開作動されるバイパス電磁弁18を介設した吐出バイパス通路17により構成した場合、圧縮機の容量が変化する際には、バイパス電磁弁18の開作動により、圧縮機1の吐出側から吸入側へ吐出ガス冷媒がバイパスされることとなり、圧縮機1の容量変化による高低圧差を容易に小さく抑えることができる。 【0011】請求項5の発明におけるように、請求項1,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記バイパス手段を、前記冷媒回路Aにおける液冷媒を溜め込むレシーバ5の気相部と前記減圧機構6の下流側とを接続し且つ前記圧縮機1の容量を変化させる際に所定時間開作動されるガス抜き電磁弁2を介設したガス抜きバイパス通路21により構成した場合、圧縮機1の容量が変化する際には、ガス抜き電磁弁22の開作動により、レシーバ5の気相部から高圧のガス冷媒が減圧機構6の下流側へ流出されることとなり、圧縮機1の容量変化による高低圧差を容易に小さく抑えることができる。 【0012】請求項6の発明におけるように、請求項1,2,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記圧縮機1として、互いに並列に接続されたインバータ圧縮機1Aと非インバータ圧縮機1Bとを用いるとともに、インバータ圧縮機1Aの周波数が限界に達した後周波数を下げ、下限周波数になった時点で前記非インバータ圧縮機1Bの駆動を開始するように構成した場合、非インバータ圧縮機1Bの起動時に生ずるストレスが高低圧差の低減によって軽減されることとなり、ストレスに比較的弱いインバータ圧縮機1Aへの悪影響を防止することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な実施の形態について詳述する。 【0014】この冷凍装置は、図1に示すように、互いに並列に接続されたインバータ圧縮機1Aおよび非インバータ圧縮機1Bからなる圧縮機1、四路切換弁2、冷房運転時に凝縮器として作用し、暖房運転時に蒸発器として作用する熱源側熱交換器3、冷房運転時と暖房運転時とで流路を切り換える流路切換機構4、液冷媒を溜め込むレシーバ5、減圧機構6、冷房運転時に蒸発器として作用し、暖房運転時に凝縮器として作用する利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続した冷媒回路Aを備えており、前記四路切換弁2の切換作動により冷媒を可逆流通させて冷房運転あるいは暖房運転が可能とされている。 【0015】前記インバータ圧縮機1A、非インバータ圧縮機1B、四路切換弁2、熱源側熱交換器3、流路切換機構4、レシーバ5および減圧機構6は、室外ユニットXを構成し、前記利用側熱交換器7は室内ユニットYを構成することとなっている。 【0016】前記インバータ圧縮機1Aは、例えば低圧ドームを有する密閉型圧縮機とされており、周波数制御機構8による周波数制御により容量制御運転されることとなっている。前記非インバータ圧縮機1Bは、低圧ドームを有する密閉型圧縮機とされており、定速運転されることとなっている。そして、前記非インバータ圧縮機1Bは、前記インバータ圧縮機1Aの起動した後、負荷が増大してインバータ圧縮機1Aの周波数が上限に達した後周波数が下げられ、最低周波数になった時点で起動されることとなっている。なお、前記インバータ圧縮機1Aと非インバータ圧縮機1Bとのドーム底部は、均油管9を介して連通されており、ドーム底部に溜められる冷凍機油が均油管9を介して移動可能となっている。符号10はインバータ圧縮機1Aの運転時に非インバータ圧縮機1Bへ吐出冷媒が逆流するのを防止する逆止弁、11は高圧圧力スイッチ、12は低圧圧力スイッチである。 【0017】前記流路切換機構4は、4個の逆止弁13,14,15,16からなっており、冷房運転時には熱源側熱交換器3からの液冷媒が逆止弁13、レシーバ5、減圧機構6および逆止弁14を介して利用側熱交換器7へ流通し、暖房運転時には利用側熱交換器7からの液冷媒が逆止弁15、レシーバ5、減圧機構6および逆止弁16を介して熱源側熱交換器3へ流通することとなっている。 【0018】前記インバータ圧縮機1Aおよび非インバータ圧縮機1Bの吐出側と吸入側とは吐出バイパス通路17を介して接続されており、該吐出バイパス通路17には、後に詳述するように、非インバータ圧縮機1Bの起動時(即ち、圧縮機の容量が変化する際)に所定時間tc(例えば、10秒)だけ開作動されるバイパス電磁弁18が介設されている。 【0019】前記レシーバ5の気相部とインバータ圧縮機1Aおよび非インバータ圧縮機1Bの吐出側とは、液封防止通路19を介して接続されており、該液封防止通路19には、レシーバ5からインバータ圧縮機1Aおよび非インバータ圧縮機1Bの吐出側へのみ冷媒の流通を許容する逆止弁20が介設されている。該液封防止通路19は、圧縮機停止時に逆止弁13,15と減圧機構6との間に封じ込まれた液冷媒が高圧になるのを防ぐために必要である。 【0020】前記液封防止通路19と前記減圧機構6の下流側(具体的には、減圧機構6と流路切換機構4との間)は、ガス抜きバイパス通路21を介して接続されており、該ガス抜きバイパス通路21には、後に詳述するように、非インバータ圧縮機1Bの起動前(即ち、圧縮機の容量が変化する際)に所定時間tb(例えば、5秒)だけ開作動されるガス抜き電磁弁22が介設されている。 【0021】図面中、符号23は熱源側熱交換器3に熱源となる空気を送風する室外ファン、24は室内ファン、25,26は分流器である。 【0022】そして、前記インバータ圧縮機1A、非インバータ圧縮機1B、室外ファン23、バイパス電磁弁18およびガス抜き電磁弁22は、図2に示すように、周波数制御機構8からの情報を得て各種演算処理を行う制御手段として作用するコントローラ27からの制御信号により運転制御されることとなっている(後に詳述する)。 【0023】ついで、図3および図4に示すフローチャートと、図5および図6に示すタイムチャートとを参照して、本実施の形態にかかる冷凍装置における容量変化時の高低圧制御について詳述する。 【0024】(I) 冷房運転時(図3のフローチャート参照) ステップS1においてインバータ圧縮機1Aが起動されると、周波数制御機構8による周波数制御によって負荷に対応した容量制御運転が行われる。この時、インバータ圧縮機1Aの運転周波数をN=1〜9の9ステップに分け、N=1に相当する周波数を下限周波数とし、N=9に相当する周波数を上限周波数とするようにしている。 【0025】上記周波数制御において負荷が増大してくるとインバータ圧縮機1Aの周波数が上昇するので、ステップS2においてN=9となったか否か(即ち、インバータ圧縮機1Aの周波数が上限周波数となり、非インバータ圧縮機1Bの起動が必要となっているか否か)の判定がなされ、ここでN=9と判定されると、ステップS3においてtaタイマーがカウントスタートされる。該taタイマーは前記コントローラ27に内蔵されており、例えば5秒の時限を有している。そして、ステップS4において時間taが経過した(換言すれば、taタイマーがカウントアップした)と判定されると、インバータ圧縮機1Aの周波数を下限周波数に下げる制御(即ち、Nを1に近づける制御)が実行される。この制御により、非インバータ圧縮機1Bの起動前にインバータ圧縮機1Aの容量を下げておくことができ、非インバータ圧縮機1Bの起動時における吐出圧力の異常上昇が防止できることとなり、高圧圧力スイッチ11の作動が回避できる。また、上記したようにインバータ圧縮機1Aの周波数を下げる制御を時間ta(例えば、5秒)だけ遅らせる理由は、外乱等の影響を防止するためである。 【0026】ついで、ステップS6においてN=1となっているか否か(即ち、インバータ圧縮機1Aの周波数が下限周波数にまで下げられたか否か)の判定がなされ、ここでN=1と判定されると、ステップS7において室外ファン23の風量が1ステップだけアップされ、ステップS8においてガス抜き電磁弁22が開作動される。すると、室外ファン23の風量増大により熱源側熱交換器3における凝縮が速まって高圧が下がってくるとともに、ガス抜きバイパス通路21を介してレシーバ5の気相部から減圧機構6の下流側へ高圧ガス冷媒がバイパスされて高圧が低下することとなり、高低圧差が小さくなる。 【0027】ステップS7およびステップS8の処理と同時にステップS9においてtbタイマーがカウントスタートされる。該tbタイマーは前記コントローラ27に内蔵されており、例えば5秒の時限を有している。そして、ステップS10において時間tbが経過した(換言すれば、tbタイマーがカウントアップした)と判定されると、ステップS11において非インバータ圧縮機1Bが起動され、ステップS12においてバイパス電磁弁18が開作動される。すると、吐出バイパス通路17を介してインバータ圧縮機1Aおよび非インバータ圧縮機1Bの吐出側から吸入側へ吐出ガス冷媒がバイパスされて高圧が低下することとなり、高低圧差が小さくなる。 【0028】ステップS11およびステップS12の処理と同時にステップS13においてtcタイマーがカウントスタートされる。該tcタイマーは前記コントローラ27に内蔵されており、例えば10秒の時限を有している。そして、ステップS14において時間tcが経過した(換言すれば、tcタイマーがカウントアップした)と判定されると、ステップS15において室外ファン23の風量が1ステップだけダウンされ(即ち、元の状態に復帰され)、ステップS16においてガス抜き電磁弁22が閉作動され、ステップS17においてバイパス電磁弁18が閉作動される。 【0029】上記制御におけるインバータ圧縮機1A、非インバータ圧縮機1B、室外ファン23、ガス抜き電磁弁22およびバイパス電磁弁18の作動状態の経時変化は、図5のタイムチャートに示す通りである。 【0030】上記制御において、室外ファン23の風量増大と、ガス抜き電磁弁22の開作動とを非インバータ圧縮機1Bが起動する前から行うようにしているのは、室外ファン23の風量増大と、ガス抜き電磁弁22の開作動とによる高圧低下に多少の時間がかかるからであり、バイパス電磁弁18の開作動と非インバータ圧縮機1Bの起動とを同時に行うようにしているのは、吐出圧力を直接吸入側へバイパスできるため、高圧低下に時間がかからないからである。なお、バイパス電磁弁18を非インバータ圧縮機1Bの起動前に開作動させるようにしてもよいことは勿論である。 【0031】(II) 暖房運転時(図4のフローチャート参照) この場合、ステップS7において室外ファン23が1ステップだけダウンされ、ステップS15において室外ファン23が1ステップだけアップされる点が冷房運転時と相異しているのみである。つまり、暖房運転時においては、熱源側熱交換器3が蒸発器として作用しているため、室外ファン23を1ステップだけダウンさせて蒸発しにくくし、高圧を低下させるようにしているのである。この場合におけるインバータ圧縮機1A、非インバータ圧縮機1B、室外ファン23、ガス抜き電磁弁22およびバイパス電磁弁18の作動状態の経時変化は、図6のタイムチャートに示す通りである。 【0032】ところで、上記実施の形態においては、非インバータ圧縮機1Bの起動の際に、室外ファン23の風量制御と、バイパス電磁弁18およびガス抜き電磁弁22の開閉制御とを行うようにしているが、これらの一つの制御のみを行うようにしても、本願発明の目的を達成することはできる。 【0033】また、上記実施の形態においては、インバータ圧縮機と非インバータ圧縮機の2台の圧縮機を組み合わせた冷凍装置について説明したが、2台のインバータ圧縮機あるいは2台の非インバータ圧縮機を組み合わせたものにも本願発明は適用可能であり、また、1台の圧縮機であっても運転状態によって容量が大きく変化するものにも本願発明は適用可能である。 【0034】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、容量が変化する圧縮機1、熱源側熱交換器3、減圧機構6および利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路Aを備えた冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に前記冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段を付設して、圧縮機1の容量を変化させる際には、冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるようにしたので、圧縮機1の容量変化によって生ずる高低圧差が小さく抑えられることとなり、容量変化時における高低圧差に起因するストレスが軽減され、信頼性が向上するという効果がある。 【0035】請求項2の発明によれば、容量が変化する圧縮機1、室外ファン23を付設した熱源側熱交換器3、減圧機構6および利用側熱交換器7を冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路Aを備えた冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に、前記室外ファン23の風量を冷房運転時には所定時間だけ増大させる一方、暖房運転時には所定時間だけ減少させる制御手段27を付設して、圧縮機1の容量が変化する際には、室外ファン23の風量の増大あるいは減少により冷媒回路Aにおける高圧を低下させるようにしたので、圧縮機1の容量変化によって生ずる高低圧差が容易に小さく抑えられることとなり、容量変化時における高低圧差に起因するストレスが軽減され、信頼性が向上する。 【0036】請求項3の発明におけるように、請求項2記載の冷凍装置において、前記圧縮機1の容量を変化させる際に前記冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒をバイパスさせるバイパス手段を付設した場合、圧縮機1の容量を変化させる際には、冷媒回路Aにおける高圧部から低圧部へガス冷媒がバイパスされることとなり、圧縮機1の容量変化によって生ずる高低圧差がより一層確実に小さく抑えられることとなる。 【0037】請求項4の発明におけるように、請求項1および3のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記バイパス手段を、前記圧縮機1の吐出側と吸入側とを接続し且つ前記圧縮機1の容量を変化させる際に所定時間開作動されるバイパス電磁弁18を介設した吐出バイパス通路17により構成した場合、圧縮機1の容量が変化する際には、バイパス電磁弁18の開作動により、圧縮機1の吐出側から吸入側へ吐出ガス冷媒がバイパスされることとなり、圧縮機1の容量変化による高低圧差を容易に小さく抑えることができる。 【0038】請求項5の発明におけるように、請求項1,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記バイパス手段を、前記冷媒回路Aにおける液冷媒を溜め込むレシーバ5の気相部と前記減圧機構6の下流側とを接続し且つ前記圧縮機1の容量を変化させる際に所定時間開作動されるガス抜き電磁弁2を介設したガス抜きバイパス通路21により構成した場合、圧縮機1の容量が変化する際には、ガス抜き電磁弁22の開作動により、レシーバ5の気相部から高圧のガス冷媒が減圧機構6の下流側へ流出されることとなり、圧縮機の容量変化による高低圧差を容易に小さく抑えることができる。 【0039】請求項6の発明におけるように、請求項1,2,3および4のいずれか一項記載の冷凍装置において、前記圧縮機1として、互いに並列に接続されたインバータ圧縮機1Aと非インバータ圧縮機1Bとを用いるとともに、インバータ圧縮機1Aの周波数が限界に達した後周波数を下げ、下限周波数になった時点で前記非インバータ圧縮機1Bの駆動を開始するように構成した場合、非インバータ圧縮機1Bの起動時に生ずるストレスが高低圧差の低減によって軽減されることとなり、ストレスに比較的弱いインバータ圧縮機1Aへの悪影響を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月25日(1999.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075731 【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
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| 【公開番号】 |
特開2000−274839(P2000−274839A) |
| 【公開日】 |
平成12年10月6日(2000.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−81012 |
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