| 【発明の名称】 |
膨張弁 |
| 【発明者】 |
【氏名】桜田 宗夫
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| 【要約】 |
【課題】機械式膨張弁をベースとした簡単な構成で、環境負荷の状態に応じて開度特性を調整することのできる膨張弁を提供することを目的とする。
【解決手段】機械式膨張弁の底部でコイルバネ8を下方から支持する支持体を、ネジ機構により弁本体1の底部を上下する調整ナット11により構成するとともに、上記調整ナット11をステッピングモータ12により駆動してコイルバネ8への付勢力を調整することにより、弁体の5の開度を段階的に変化させることのできる膨張弁25を構成し、更に、外気温センサ29kを備えた環境負荷検出手段29を設け、上記環境負荷検出手段29で検出した負荷状態に応じて、上記コイルバネ8への付勢力を調整するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンデンサの出口側から送られてきた冷媒の通路に設けられた弁体と、エバポレータ出口の冷媒の過熱度変化により、ダイヤフラムで分離された2つの圧力室の圧力差に応じて上記弁体の開度調整を行うダイヤフラム装置と、上記弁体を閉じる方向に付勢するコイルバネとを備えた膨張弁において、冷凍サイクルの環境負荷を検出する手段と、上記検出された負荷に応じて上記コイルバネの付勢力を調整する調整手段とを設けて膨張弁の開度特性を調整するようにしたことを特徴とする膨張弁。 【請求項2】 膨張弁に上記調整手段を駆動するアクチュエータを接続したことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。 【請求項3】 膨張弁の開度特性の調整を段階的に行うようにしたことを特徴とする請求項2記載の膨張弁。 【請求項4】 調整手段を駆動するアクチュエータをステッピングモータにより構成したことを特徴とする請求項3記載の膨張弁。 【請求項5】 ステッピングモータのロータ部を膨張弁の内部に組み込むようにしたことを特徴とする請求項4記載の膨張弁。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置や冷凍装置等の冷凍サイクルに用いられる膨張弁の構造にに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図6は、例えば特開昭61−105066号公報に記載された従来の機械式膨張弁の構成を示す図で、図7は冷凍サイクルにおける上記膨張弁の位置を示す図である。図6,図7において、21はコンプレッサ、22はコンデンサ、24はレシーバタンク、50は膨張弁、26はエバポレータ、51はエバポレータ26の出口側に設けられた感温筒である。従来の膨張弁50は、冷媒が封入され、上記感温筒51の温度変化により上記冷媒の圧力が変化する圧力室52と、上記圧力変化により上下動するダイヤフラム53と、コンデンサ21の出口側から送られてきた高圧の液冷媒を導入する入口側通路54と、上記入口側通路54と出口側通路55との間に設けられ高圧の液冷媒を断熱膨張させるオリフィス56と、上記オリフィス56の開度調整を行う弁体57と、上記ダイヤフラム53に連結される弁棒58と、上記弁体57を閉じる方向に付勢するコイルバネ59と、上記コイルバネ59を支持する作動体60とを備えている。上記作動体60は、先端がコイルバネ59と連結され基端に座60aが取付けられたロッド60bと、このロッド60bを上下動させる電磁石61とから構成され、上記入口側通路54の下部に上記入口側通路54とは分離して設けられた作動体収納室62に収納されている。 【0003】次に、動作について説明する。エバポレータ26の出口側に設けられた感温筒51は圧力室52と連結されており、エバポレータ26の出口側の温度に応じて上記圧力室52の圧力が変化する。エバポレータ26の出口側の温度が高い場合には、圧力室52の圧力が上昇しダイヤフラム53が下方向へ膨らむ。そのため、弁棒58がコイルバネ59のバネ力に抗して下降して弁体57を下方向に押し下げるので、オリフィス56の開度が大きくなる。一方、エバポレータ26の出口側の温度が低くなると、圧力室53の圧力が下降するため、コイルバネ59が伸長する力の方がが大きくなり、弁体57は上方向に押し上げられ、オリフィス56の開度が小さくなる。上記電磁石61は、エバポレータ26内に設けられた図示しないサーミスタとアンプとに接続されており、サーミスタの出力(温度)が上記アンプに設定された「作動設定値」(設定温度;例えば5℃)を越えた場合に通電され、上記ロッド60bの座60aを吸引し、上記ロッド60bによりコイルバネ59を上方に付勢するように構成されいる。そして、冷房運転の初期のように、エバポレータ26の温度が上記作動設定値よりも高い場合には上記電磁石61に通電し、コイルバネ59の弁体57に対する付勢力を高めてオリフィス56の開度が小さくなるようにし、冷房運転安定期には上記電磁石61の通電を停止し、作動体60によるコイルバネ59への付勢力を解除して、コイルバネ59のスプリング力と圧力室52の圧力とに応じてオリフィス56の開度調整を行うようにする。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の膨張弁は、作動体60であるソレノイドを収納する作動体収納室62を設ける必要があるためボディ加工が複雑になるだけでなく、膨張弁の開閉をフィードバック制御によるソレノイドのオン・オフによって行っているので、コイルバネ59の付勢調整中にハンチングが生じ易いといった問題点があった。更に、上記膨張弁では、エバポレータ26の出口側の空気温度のみで、膨張弁の開閉を調整しており、冷凍サイクルの環境負荷を考慮していないため、負荷に応じた開度調整ができなかった。なお、リニアモータを電子制御して膨張弁の開度調整を行う電子式膨張弁を用いれば、膨張弁の開閉を連続的にかつ滑らかに行うことは可能であるが、このような電子式膨張弁は機械式膨張弁に比べて部品点数も多くかつ制御も複雑なので、装置が大型化するだけでなく高価になるといった欠点がある。 【0005】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、機械式膨張弁をベースとした簡単な構成で、環境負荷の状態に応じて開度特性を調整することのできる膨張弁を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の膨張弁は、冷凍サイクルの環境負荷を検出する手段と、上記検出された負荷に応じて上記コイルバネの付勢力を調整する調整手段とを設けて膨張弁の開度特性を調整するものである。 【0007】請求項2に記載の膨張弁は、膨張弁に上記調整手段を駆動するアクチュエータを接続したものである。 【0008】請求項3に記載の膨張弁は、膨張弁の開度特性の調整を段階的に行うようにしたものである。 【0009】請求項4に記載の膨張弁は、調整手段を駆動するアクチュエータをステッピングモータにより構成したものである。 【0010】請求項5に記載の膨張弁は、ステッピングモータのロータ部を膨張弁の内部に組み込むようにしたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。 実施の形態1.図1は、本実施の形態1に係わる車両用空調装置の冷凍サイクルの概略を示す図である。同図において、21は図示しないエンジンに電磁クラッチを介して連結され、導入された低圧の冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒とし吐出するコンプレッサ、22はコンデンサ用ファン23により送られる空気との熱交換により上記ガス冷媒を冷却し凝縮するコンデンサ、24は上記凝縮されて気相と液相とが混合された冷媒を気液分離するレシーバタンク、25は上記レシーバタンク24から送られてきた高温高圧の液冷媒を断熱的に膨張させて低温低圧の冷媒とする膨張弁、26は上記低温低圧の冷媒を空調用ファン27により送られる空気との熱交換により暖めて蒸発させるエバポレータである。また、29は車両のバンパー近傍に設置された外気温センサ29kを備え、この外気温センサ29kで検出した外気温Tkに基づいて冷凍サイクルの環境負荷状態を検出する環境負荷検出手段、30は上記膨張弁25に取付けられ、上記環境負荷検出手段29から出力される負荷状態に応じて膨張弁の開度特性を調整する手段(後述する図2の調整ナット11)を駆動するためのアクチュエータであるステッピングモータ12を駆動制御するモータ駆動装置である。 【0012】また、図2(a)は膨張弁25の構成を示す図で、図2(b)は弁本体1の側面図である。なお、説明の都合上、(a)図においては、弁本体1のみを縦断面図で示した。アルミニウム製の角柱状の弁本体1には、コンデンサ22の出口側からからレシーバタンク24を介して送られてきた高温高圧の液冷媒を導入する入口側通路2と、上記入口側通路2とエバポレータ26の入り口側に接続される出口側通路4との間に設けられ、高圧の液冷媒を断熱膨張させるオリフィス3と、上記オリフィス3の開度調整を行うボール弁(以下、弁体という)5と、エバポレータ26の出口側の配管に接続され、エバポレータ26の出口側から送られた冷媒を通過させる低圧通路6とが設けられている。オリフィス3は、下辺が広い台形状の断面形状を有した弁本体1の中心軸に沿って形成された開口で、このオリフィス3の下側に位置する冷媒入口側の下方には、上記弁体5と、この弁体5を下側から支持するブロック状の弁部材7と、上記弁部材7に一端が連結されたコイルバネ8とから構成された弁機構を収納する弁室9が設けられている。上記コイルバネ8は圧縮バネで、上記弁体7を上記オリフィス3が閉じる方向、すなわち上方に上記弁体7を付勢している。なお、上記弁室9の底部はOリング10と、上記コイルバネ8の付勢力を調整することにより膨張弁の開度特性を調整する調整手段である六角穴付きの調整ナット11とにより密閉されており、上記コイルバネ8の他端は、上記調整ナット11の上部、すなわち六角穴11aと反対側の面で上記調整ナット11に当接されている。上記調整ナット11には、その側面の下部にネジ部11bが形成されており、弁本体1の弁室9の底部側の内周部に形成されたネジ穴9bに螺接される。したがって、上記調整ナット11の挿入位置により、上記コイルバネ8の長さ、すなわち付勢力を調整しすることができる。なお、上記Oリング10は、調整ナット11の側面の上部に設けられた溝11cの位置に取付けられる。また、12は上記調整ナット11の六角穴11aに挿入される六角レンチ13を、ギヤボックス12Gのギヤ機構を介して上記調整ナット11を回転させ、調整ナット11の挿入位置を調整するステッピングモータで、このステッピングモータ12は、ステッピングモータ12と一体に連結されたギヤボックス12Gを固定する固定フランジ14を介して固定ネジ15により弁本体1の底部側から弁本体1に取付けられる。 【0013】一方、オリフィス3の上側に位置する冷媒出口側の上方には、弁体5の上側に当接され、後述するダイヤフラム装置16の作用により、上記弁体5を上記オリフィス3が開く方向、すなわち下方に付勢する作動棒17と、上記作動棒17に連結され上部に延長する感熱棒18とを収納する孔19が上記低圧通路6を貫通するように形成されている。なお、上記感熱棒18の中央部(感温部)18aは、上記低圧通路6を通過するエバポレータ26の出口側から送られた冷媒の温度を検知するため、上記孔19が上記低圧通路6を貫通する部分に配置され、一端(下部)は上記作動棒17に、他端(上部)はダイヤフラム装置16に固定されている。ダイヤフラム装置16は、弁本体1の上記低圧通路6の上部に設けられ、金属性のダイヤフラム16aと、上記ダイヤフラム16aにより上,下に分離された上部圧力室16b及び下部圧力室16cと、上記ダイヤフラム16aの下部圧力室16c側で上記ダイヤフラム16aの受け部となるストッパ部16dとを備えている。上記上部圧力室16bにはダイヤフラム駆動媒体が充填されており、このダイヤフラム駆動媒体には上記低圧通路6を流れる冷媒蒸気の熱が感熱棒18を伝わって伝達され、その熱により上記ダイヤフラム駆動媒体の温度に対応する圧力P1をダイヤフラム16aの上面側に負荷する。一方、下部圧力室16cは低圧通路6に連通されており、上記冷媒蒸気の圧力P2をダイヤフラム16aの下面側に負荷する。また、ダイヤフラム装置16は、上記ストッパ部16dの裏面(下側)において、上記感熱棒18の上部と接続され、上部圧力室16bの圧力P1と下部圧力室16cの圧力P2との圧力差に応じてダイヤフラム16aを変位させ、上記感熱棒18を介して上記作動棒17への付勢力を変化させて弁体5の位置を調整する。なお、上記感熱棒18の上部18bの径は、感熱棒18が下部圧力室16c内を上,下方向に摺動できるように、上記中央部18aの径よりも大きく形成されている。 【0014】エバポレータ26の出口側の温度が高い場合には、上部圧力室16bの圧力P1の圧力が上昇しダイヤフラム16a下方向へ膨らむ。そのため、上記感熱棒18と連結されている作動棒17がコイルバネ8のバネ力に抗して下降して弁体5を押し下げるので、オリフィス3の開度が大きくなる。これにより、エバポレータ26への冷媒供給量が多くなり、エバポレータ26の温度は低下する。一方、エバポレータ26の出口側の温度が低くなると、上部圧力室16bの圧力P1の圧力が下降するため、コイルバネ8が伸長する力の方が大きくなり、弁体5は上方向に押し上げられ、オリフィス56の開度が小さくなり、エバポレータ26の温度が上昇する。ここで、ステッピングモータ12を駆動して調整ナット11の六角穴11aに挿入されている六角レンチを回転させると、上記調整ナット11が回転する。上記調整ナット11は弁本体1の弁室9の底部に形成されたネジ穴9bに螺接されているので、上記調整ナット11は上記ネジ穴1bに沿って、例えば上部方向に移動し、コイルバネ8へ付勢力を与える。下部方向に移動した場合には、コイルバネ8への付勢力を弱める。図3(a),(b)は、ステッピングモータ12を駆動し、上記調整ナット11の位置を変化させたときの弁体5の位置を示す模式図で、(a)図は上記調整ナット11が底部まで引き下げられた状態で、コイルバネ8への付勢力が最も弱い状態を示し、(b)図は上記調整ナット11が最上部まで持ち上げられた状態で、コイルバネ8への付勢力が最も強い状態を示す。図4は、ダイヤフラム駆動媒体(HFC−134a)の飽和蒸気圧の特性と、エバポレータ26の出口側の温度と膨張弁が開くときの上部圧力室16bの圧力P1との関係を示す特性曲線(開弁特性または静止過熱度特性という)を示すグラフである。上記飽和蒸気圧の特性と上記開弁特性とのずれの温度は、コイルバネ8のスプリング力によって決り、その値を静止過熱度(SH)と呼ぶ。本発明の膨張弁25は、上述したように、上記ステッピングモータ12を駆動して六角レンチ13の回転角を変化させることで、コイルバネ8の位置を調整し、上記開弁特性の静止過熱度の値を調整する。なお、同図において、開弁特性Aは低負荷時、例えばコンプレッサ21が断続運転している時などの液バック防止モードでの特性曲線を示し、開弁特性Bは高負荷時での特性曲線を示す。上記開弁特性A〜Bの間に最適効率運転モードが存在する。 【0015】本実施の形態では、膨張弁25の開度特性を、環境負荷検出手段29からの出力に応じて段階に制御するもので、環境負荷検出手段29は外気温センサ29kで検出した外気温Tkに基づいて冷凍サイクルの環境負荷状態を検出し、この検出された負荷に応じ、ステッピングモータ12を駆動して上記コイルバネ8の付勢力を調整する調整ナット11の挿入位置を調整し、膨張弁の開度特性を調整する。例えば外気温Tkが高い夏季では、冷凍サイクルの環境負荷が重いので、図3(a)に示すように、コイルバネ8への付勢力を小さくして、膨張弁の開弁特性を図4のBの方向に移動させ、エバポレータ26への冷媒供給量を多くするようにする。また、上記環境負荷が軽い場合には、図3(b)に示すように、コイルバネ8への付勢力を小さくして、膨張弁の開弁特性を図4のAの方向に移動させる。なお、上記ステッピングモータ12に代えてリニアモータを用いても膨張弁25の開度制御を行うことができるが、環境負荷に対する膨張弁25の開度制御は、例えば3〜4段階で十分であるので、小型でかつ制御も容易で安価なステッピングモータを用いる方が望ましい。 【0016】このように本実施の形態1によれば、機械式膨張弁の底部でコイルバネ8を下方から支持する支持体を、ネジ機構により弁本体1の底部を上下する調整ナット11により構成するとともに、上記調整ナット11をステッピングモータ12により駆動してコイルバネ8への付勢力を調整することにより、弁体5の開度を段階的に変化させることのできる膨張弁25を構成し、更に、外気温センサ29kを備えた環境負荷検出手段29を設け、上記環境負荷検出手段29で検出した負荷状態に応じて、上記コイルバネ8への付勢力を調整するようにしたので、機械式膨張弁をベースとした簡単な構成で、環境負荷の状態に応じた膨張弁25の開度特性を調整することができる。また、上記膨張弁25の開度特性を上記負荷に応じて段階的にコイルバネ8位置を調整するようにしたので、従来装置のソレノイドのオンオフによるフィードバック制御に比較して安定した調整を行うことができる。 【0017】なお、上記実施の形態1では、車両用空調装置の冷凍サイクルについて説明したが、本発明の膨張弁は冷凍装置等の他の冷凍サイクルに用いても有効である。また、上記ステッピングモータ12に代えてリニアモータを用いても膨張弁25の開度制御を行うことができるが、環境負荷に対する膨張弁25の開度特性の調整は、例えば3〜4段階で十分であるので、小型でかつ制御も容易で安価なステッピングモータを用いる方が望ましい。 【0018】実施の形態2.上記実施の形態1では、機械式膨張弁にステッピングモータ12を外付けした構成としたが、図5に示すように、ステッピングモータ12のロータ31のみを弁本体1の弁室9の底部に組み込み、弁本体1の外部に設けられたステータ32により上記ロータ31を回転させてコイルバネ8の位置を調整するようにすれば、膨張弁を更に小型化することができる。ロータ31は、コイルバネ8の下部を収納する溝部33を有するブロック状の支持部材31aと、上記支持部材31aからステータ32の中心部を貫通して下方に延長する棒状の軸31bとから構成され、この軸31bの上記支持部材31aの下側には、外周部にネジ部34aが形成された上記六角ナット34が嵌合されている。この六角ナット34は、弁本体1の弁室9の底部に形成されたネジ穴9bに螺接されている。なお、上記ロータ31の摺動部31cを収納するロータ取付部材35は、弁本体1の気密性を保持するよう、Oリング36を介して上記弁室9の底部に固定される。ステータ32に通電してロータ31を回転させると、上記ロータ31に嵌挿された六角ナット34が上記ネジ穴9bに沿って回転しながら、例えば上部方向に移動し、コイルバネ8へ付勢力を与える。また、下部方向に移動した場合には、コイルバネ8への付勢力を弱めるように作用する。また、本実施の形態2では、上下方向に移動するロータ31にはOリングがないので、気密性を確実に確保することができるという利点を有する。 【0019】ところで、上記実施の形態2では、支持部材31aと軸31bとを一体化したロータ31を用いているので、上記支持部材31aに収納されているコイルバネ8に回転力が作用するが、コイルバネ8は上記支持部材31aに固定されていないので、回転してもその影響は少ない。また、弁体5は球体でかつ弁部材7とは一体化されていないので、コイルバネ8が回転した場合でもその影響は少ないが、支持部材31aと軸31bとを分離して構成すれば、支持部材31aが回転することがないので、上記支持部材31aに収納されているコイルバネ8への回転の影響をなくすことができる。また、実施の形態1においても、同様に、調整ナット11を支持部材と回転部材とに分離してもよい。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、冷凍サイクルの環境負荷を検出する手段と、上記検出された負荷に応じて上記コイルバネの付勢力を調整する調整手段とを設けて膨張弁の開度特性を調整するようにしたので、環境負荷の状態に応じて膨張弁の開度特性を適切に調整することができる。 【0021】請求項2に記載の発明によれば、膨張弁に上記調整手段を駆動するアクチュエータを接続し、上記コイルバネの付勢力を調整するようにしたので、簡単な構成で膨張弁の開度特性を調整することができる。 【0022】請求項3に記載の発明によれば、膨張弁の開度特性の調整を段階的に行うようにしたので、制御も容易でかつハンチングの恐れがないので、安定して膨張弁の開度特性を調整することができる。 【0023】請求項4に記載の発明によれば、調整手段を駆動するアクチュエータをステッピングモータにより構成したので、小型でかつ安価な膨張弁を作製することができる。 【0024】請求項5に記載の発明によれば、ステッピングモータのロータ部を膨張弁の内部に組み込むようにしたので、膨張弁を更に小型化することができるとともに、可動部にOリングがないので、気密性を確実に確保することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003333 【氏名又は名称】株式会社ボッシュオートモーティブシステム
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| 【出願日】 |
平成11年3月17日(1999.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080296 【弁理士】 【氏名又は名称】宮園 純一
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| 【公開番号】 |
特開2000−266429(P2000−266429A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−72813 |
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