| 【発明の名称】 |
熱交換器および冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平良 繁治
【氏名】岡 恭彦
【氏名】北沢 昌昭
|
| 【要約】 |
【課題】熱交換能力を高めて冷媒量を削減できて地球温暖化を防止できる熱交換器および冷凍装置を提供すること。
【解決手段】ガス冷媒側Gから液冷媒側Lに向けて、伝熱管11,12,13,14,15,16の内径を段々小さくする。ガス冷媒側Gの伝熱管11,12の内径が液冷媒側Lの伝熱管15,16の内径よりも大きいので、ガス冷媒の圧力損失が小さくなる。凝縮した液冷媒は液冷媒側Lの小径の伝熱管14,15,16を流れるから、液冷媒側Lにおける熱交換の効率が高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、かつ、結露を防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液冷媒側の伝熱管(16,31,41,55,71)の内径の総断面積がガス冷媒側の伝熱管(11,34,46,58,74)の内径の総断面積よりも小さいことを特徴とする熱交換器。 【請求項2】 請求項1の熱交換器において、上記液冷媒側の伝熱管(16,41,55,71)の内径が上記ガス冷媒側の伝熱管(11,46,58,74)の内径よりも小さいことを特徴とする熱交換器。 【請求項3】 請求項1または2の熱交換器において、上記伝熱管(11,16,55,58)は液冷媒側とガス冷媒側とでパス数が同一であることを特徴とする熱交換器。 【請求項4】 請求項1または2の熱交換器において、上記伝熱管(31,34)は液冷媒側のパス数がガス冷媒側のパス数よりも少ないことを特徴とする熱交換器。 【請求項5】 液冷媒側の伝熱管(16,41,55,71)の内径がガス冷媒側の伝熱管(11,46,58,74)の内径よりも小さいことを特徴とする熱交換器。 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つの熱交換器において、複数のフィン(81,82,83,84)に伝熱管(71,73,74,75)を挿通してなる複数のブロック(61,62,63,64)を備え、上記複数のブロック(61,62,63,64)のうちの少なくとも2個のブロックのフィンは、フィンパターンまたはフィン幅のうちの少なくとも一方が互いに異なることを特徴とする熱交換器。 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか1つの熱交換器において、複数のフィン(54)に伝熱管(55,56,57,58)を挿通してなる1個のみのブロックからなり、上記複数のフィン(54)は外周形状は実質的に同じであり、かつ、上記複数のフィン(54)のうちの少なくとも2枚のフィンのフィンパターンが互いに異なることを特徴とする熱交換器。 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つの熱交換器において、上記伝熱管(55,57,56,58,73,74,75)を風の進行方向を横切る方向に2列以上配列していることを特徴とする熱交換器。 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つの熱交換器において、J字状、L字状またはU字状をしていることを特徴とする熱交換器。 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つの熱交換器において、上記伝熱管の内周面が円錐状に連続的に変化していることを特徴とする熱交換器。 【請求項11】 液冷媒側の伝熱管のパス数がガス冷媒側の伝熱管のパス数よりも少ないことを特徴とする熱交換器。 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1つの熱交換器(93,95)を備え、HFC32系冷媒を充填したことを特徴とする冷凍装置。 【請求項13】 熱交換器の冷媒出入口の一端側と他端側とで伝熱管のパス数が異なることを特徴とする熱交換器。 【請求項14】 請求項13の熱交換器において、上記伝熱管のパス数が3段階以上であることを特徴とする熱交換器。 【請求項15】 伝熱管の一端側と他端側とで内径の総断面積が異なることを特徴とする熱交換器。 【請求項16】 内径の異なる伝熱管を用いたことを特徴とする熱交換器。 【請求項17】 3種類以上の内径の異なる伝熱管を用いたことを特徴とする熱交換器。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、冷媒量を削減できて地球温暖化を防止できる熱交換器および冷凍装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、冷暖兼用の空気調和機に使用する熱交換器は、蒸発器と凝縮器との両方の役目を果たさなけらばならない。従来、この種の熱交換器においては、1種類の管径の伝熱管を使用し、蒸発器または凝縮器のどちらかの機能に重きを置いて、上記伝熱管の内径を圧力損失、偏流防止等の性能、信頼性の見地から定めていた。 【0003】また、本来、伝熱管のパス取り(パスの数の設定、パスの配置)には、蒸発器および凝縮器の夫々に最適なものがあるが、上記熱交換器は蒸発器と凝縮器との両方の役目を果たさなければならないため、蒸発器または凝縮器のどちらかの機能に重きを置いて定めていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、地球温暖化問題の1998年12月の京都国際会議以来、地球温暖化を防止するために、冷媒量を削減することは極めて重要なことであると認識されるようになってきた。 【0005】そこで、本発明者は、上記従来の熱交換器では、蒸発器または凝縮器のどちらかの機能に重きを置いて、1種類の管径の伝熱管を用い、かつ、パス取りを定めているため、有効な伝熱面積を充分に大きくすることができなくて、熱交換能力が低くて、必要冷媒量が多くなっているという問題があることを発見した。 【0006】そこで、この発明の目的は、熱交換能力を高めて冷媒量を削減できて地球温暖化を防止できる熱交換器および冷凍装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積がガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも小さいことを特徴としている。 【0008】ところで、冷媒の流動抵抗つまり圧力損失という見地からは、伝熱管は太い方がよい。一方、熱交換の効率および液冷媒の偏流防止という見地からは、伝熱管は細い方がよい。 【0009】一方、熱交換器が凝縮器として機能するときには、冷媒は伝熱管内をガス状態から液状態に変化して流れ、一方、熱交換器が蒸発器として機能するときには、冷媒は伝熱管内を液状態からガス状態に変化して流れる。 【0010】その際、ガス冷媒が伝熱管内を流れる際の流動抵抗、圧力損失は、ガス冷媒の体積が液冷媒の体積よりも著しく大きいため、液冷媒が伝熱管内を流れる際の圧力損失よりも大きい。 【0011】そこで、請求項1の発明では、通常圧力損失が大きくなるガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積を液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも大きくして、ガス冷媒側における伝熱管による圧力損失を小さくしている。このように、請求項1の発明の伝熱管は、圧力損失を少なくするという見地からは、最も有効な設定になっている。 【0012】一方、熱交換器の伝熱管は細い方が太いよりも熱交換の効率がよくて、かつ、液冷媒の偏流も生じにくくて、結露の虞もない。 【0013】そこで、請求項1の発明では、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも小さくしている。したがって、請求項1の発明では、熱交換器の液冷媒側における熱交換の効率が、液冷媒側における伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側における伝熱管の内径の総断面積と等しくしている従来例に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止できる。 【0014】したがって、請求項1の発明の熱交換器では、圧力損失を有効に抑えることができ、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなって、この熱交換器を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0015】また、請求項1の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積を小さくした分だけ、部品材料を低減でき、コストダウンできる。 【0016】ここで、熱交換器の伝熱管の液冷媒側とは、蒸発器においては伝熱管の入口側を、凝縮器においては伝熱管の出口側を意味し、一方、熱交換器の伝熱管のガス冷媒側とは、蒸発器においては伝熱管の出口側を、凝縮器においては伝熱管の入口側を意味する。 【0017】また、請求項2の発明の熱交換器は、請求項1の熱交換器において、上記液冷媒側の伝熱管の内径が上記ガス冷媒側の伝熱管の内径よりも小さいことを特徴としている。 【0018】請求項2の発明の熱交換器では、請求項1の熱交換器において、伝熱管の内径を液冷媒側で小さく、ガス冷媒側で大きくしているから、簡単な構成で請求項1の作用効果を得ることができる。すなわち、次の作用効果を得ることができる。 【0019】請求項2の発明の熱交換器では、液冷媒の体積よりも著しく体積が大きいガス冷媒側の伝熱管の内径が液冷媒側の伝熱管の内径よりも大きくなっているので、圧力損失が少なくなる。したがって、請求項2の発明の熱交換器の伝熱管は、簡単な構成で、圧力損失を効果的に少なくすることができる。 【0020】また、請求項2の発明の熱交換器では、液冷媒側の伝熱管の内径をガス冷媒側の伝熱管の内径よりも小さくしているので、熱交換器の液冷媒側における熱交換の効率が、液冷媒側の伝熱管の内径をガス冷媒側の伝熱管の内径と等しくしている従来例に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、かつ、結露を防止できる。 【0021】したがって、請求項2の発明の熱交換器では、圧力損失を有効に抑えることができ、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流および結露を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなって、この熱交換器を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0022】また、請求項3の発明の熱交換器は、請求項1または2の熱交換器において、上記伝熱管は液冷媒側とガス冷媒側とでパス数が同一であることを特徴としている。 【0023】請求項3の発明の熱交換器によれば、上記伝熱管は液冷媒側とガス冷媒側とでパス数が同一であるから、伝熱管の配置が簡単になり、かつ、熱交換器を簡単、安価に製造できる。 【0024】また、請求項4の発明の熱交換器は、請求項1または2の熱交換器において、上記伝熱管は液冷媒側のパス数がガス冷媒側のパス数よりも少ないことを特徴としている。 【0025】請求項4の発明の熱交換器では、上記伝熱管は液冷媒側のパス数がガス冷媒側のパス数よりも少ないから、例えば、液冷媒側とガス冷媒側とで同一の内径を有する伝熱管を用いても、簡単に、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積がガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも小さいようにできる。 【0026】また、請求項2の発明の熱交換器ように、液冷媒側の伝熱管の内径を小さく、ガス冷媒側の伝熱管の内径を大きくした上で、液冷媒側のパス数がガス冷媒側のパス数よりも少なくすると、簡単に、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積がガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも極めて小さくなるようにすることができる。 【0027】また、請求項5の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径がガス冷媒側の伝熱管の内径よりも小さいことを特徴としている。 【0028】請求項5の発明の熱交換器では、液冷媒の体積よりも著しく体積が大きいガス冷媒側の伝熱管の内径が液冷媒側の伝熱管の内径よりも大きくしているので、圧力損失を極めて小さくできる。したがって、請求項5の発明の熱交換器の伝熱管は、圧力損失を少なくするという見地からは、簡単な構成で最も有効な設定になっている。 【0029】また、請求項5の発明では、液冷媒側の伝熱管の内径がガス冷媒側の伝熱管の内径よりも小さいので、熱交換器の液冷媒側における熱交換の効率が、液冷媒側の伝熱管の内径をガス冷媒側の伝熱管の内径と等しくしている従来例に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止できる。 【0030】したがって、請求項5の発明では、圧力損失を少なくしつつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流および結露を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなって、この熱交換器を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0031】また、請求項5の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径を小さくした分だけ、部品材料を低減でき、コストダウンできる。 【0032】また、請求項6の発明の熱交換器は、請求項1乃至5のいずれか1つの熱交換器において、複数のフィンに伝熱管を挿通してなる複数のブロックを備え、上記複数のブロックのうちの少なくとも2個のブロックのフィンは、フィンパターンまたはフィン幅のうちの少なくとも一方が互いに異なることを特徴としている。 【0033】請求項6の発明の熱交換器は、上記複数のブロックを備え、この複数のブロックのうちの少なくとも2個のブロックのフィンは、フィンパターンまたはフィン幅のうちの少なくとも一方が互いに異なるから、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、上記伝熱管をフィンに簡単に適合させることができる。 【0034】また、請求項7の発明の熱交換器は、請求項1乃至5のいずれか1つの熱交換器において、複数のフィンに伝熱管を挿通してなる1個のみのブロックからなり、上記複数のフィンは外周形状は実質的に同じであり、かつ、上記複数のフィンのうちの少なくとも2枚のフィンのフィンパターンが互いに異なることを特徴としている。 【0035】請求項7の発明の熱交換器は、1個のみのブロックからなり、複数のフィンは外周形状は実質的に同じであり、かつ、上記複数のフィンのうちの少なくとも2枚のフィンのフィンパターンが互いに異なるから、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、上記伝熱管をフィンに簡単、安価に適合させることができる。 【0036】また、請求項8の発明の熱交換器は、請求項1乃至7のいずれか1つの熱交換器において、上記伝熱管を風の進行方向を横切る方向に2列以上配列していることを特徴としている。 【0037】請求項8の発明の熱交換器によれば、伝熱管を風の進行方向を横切る方向に2列以上配列しているから、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、伝熱管を最適な配置にして、熱交換効率を高め、かつ、騒音を低減することができる。 【0038】また、請求項9の発明の熱交換器は、請求項1乃至8のいずれか1つの熱交換器において、J字状、L字状またはU字状をしていることを特徴としている。 【0039】請求項9の発明の熱交換器は、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数の少なくとも一方が異なっているから、熱交換能力が向上している上に、J字状、L字状またはU字状をしているので、構造がコンパクトである。 【0040】また、請求項10の発明の熱交換器は、請求項1乃至9のいずれか1つの熱交換器において、上記伝熱管の内周面が円錐状に連続的に変化していることを特徴としている。 【0041】請求項10の発明の熱交換器によれば、上記伝熱管の内周面が円錐状に連続的に変化している。したがって、上記伝熱管における圧力損失が一層少なくなって、熱交換器の能力が向上する。 【0042】また、請求項11の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管のパス数がガス冷媒側の伝熱管のパス数よりも少ないことを特徴としている。 【0043】請求項11の発明の熱交換器によれば、請求項4の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0044】また、請求項12の発明の冷凍装置は、請求項1乃至11のいずれか1つの熱交換器を備え、HFC(ハイドロフルオロカーボン)32系冷媒を充填したことを特徴としている。 【0045】請求項12の発明の冷凍装置では、請求項1乃至11のいずれか1つの熱交換器を備えるから、ガス冷媒側での伝熱管の圧力損失が小さく、かつ、液冷媒側の伝熱管の内径あるいはその総断面積が小さいことによる熱交換効率の高さと偏流防止作用により、上記熱交換器は熱交換能力が高いという作用効果を有する。それに加えて、HFC32系冷媒自体は、粘性が低いから圧力損失が小さくて伝熱管を小径化でき、かつ、成績係数(COP)が高く、地球温暖化係数(GWP)が低いという機能を有する。この請求項1乃至10のいずれか1つの熱交換器の作用効果とHFC32系冷媒自体の作用効果との相乗作用によって、この冷凍装置は、冷媒量を極めて削減できて、たとえば、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)22系冷媒を用いた従来の冷凍装置に比べて、地球温暖化効果は1/12よりも低くなることが分かった。 【0046】ここで、HFC32系冷媒とは、HFC32冷媒単体あるいはHFC32冷媒を一部に含む混合冷媒を言う。 【0047】また、請求項13の発明の熱交換器は、熱交換器の冷媒出入口の一端側と他端側とで伝熱管のパス数が異なることを特徴としている。 【0048】請求項13の発明の熱交換器によれば、パス数の多い一端側をガス冷媒側に、パス数の少ない他端側を液冷媒側に接続すれば、請求項4の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0049】また、請求項14の発明の熱交換器は、請求項13の熱交換器において、上記伝熱管のパス数が3段階以上であることを特徴としている。 【0050】請求項14の発明の熱交換器によれば、パス数の多い一端側をガス冷媒側に、パス数の少ない他端側を液冷媒側に接続すれば、請求項4の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。しかも、パス数が3段階以上であるので、徐々にパス数を変化させることができる。 【0051】また、請求項15の発明の熱交換器は、伝熱管の一端側と他端側とで内径の総断面積が異なることを特徴としている。 【0052】請求項15の発明の熱交換器によれば、伝熱管の総断面積が大きい一端側をガス冷媒側に、伝熱管の総断面積が小さい他端側を液冷媒側に接続すれば、請求項1の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0053】また、請求項16の発明の熱交換器は、内径の異なる伝熱管を用いたことを特徴としている。 【0054】請求項16の発明の熱交換器によれば、内径が大きい一端側の伝熱管をガス冷媒側に、内径が小さい他端側の伝熱管を液冷媒側に接続すれば、請求項5の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0055】また、請求項17の発明の熱交換器は、3種類以上の内径の異なる伝熱管を用いたことを特徴としている。 【0056】請求項17の発明の熱交換器によれば、内径が大きい一端側の伝熱管をガス冷媒側に、内径が小さい他端側の伝熱管を液冷媒側に接続すれば、請求項5の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。しかも、伝熱管の内径が3種類以上であるので、徐々に内径を変化させることができる。 【0057】 【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。 【0058】図1はこの実施の形態の熱交換器を示している。この熱交換器1は、図示しないが、フィンに伝熱管を挿通してなり、液冷媒側Lにおける伝熱管の内径はガス冷媒側Gにおける伝熱管の内径よりも小さくなっている。さらに、この熱交換器1は、液冷媒側Lにおける伝熱管のパス数は、ガス冷媒側Gにおける伝熱管のパス数よりも少なくなっている。したがって、この熱交換器1では、液冷媒側Lにおける伝熱管の内径の総断面積は、ガス冷媒側Gにおける伝熱管の内径の総断面積よりも著しく小さくなっている。 【0059】この熱交換器1は、凝縮器として機能するときには、図1において実線の矢印に示すように冷媒が流れる一方、蒸発器として機能するときには、図1において破線の矢印に示すように冷媒が流れる。すなわち、この熱交換器1が凝縮器であるときには、ガス冷媒側Gの伝熱管の端が入口になり、液冷媒側Lの伝熱管の端が出口になり、一方、この熱交換器1が蒸発器であるときには、液冷媒側Lの伝熱管の端が入口になり、ガス冷媒側Gの伝熱管の端が出口になる。 【0060】ところで、図2に示すような現象がある。すなわち、凝縮器、蒸発器には能力(熱交換能力および圧力損失を考慮した能力)を最大のするには、最適な伝熱管の内径とパス数がある。さらに、凝縮器の能力を最大にする伝熱管の内径およびパス数は、夫々、蒸発器の能力を最大にする伝熱管の内径およびパス数よりも小さい。これらの現象を踏まえて、本発明者は、上記実施の形態の1つの熱交換器1が凝縮器、蒸発器のいずれに使用しても能力が最大になるようにしたのである。 【0061】上記実施の形態では、液冷媒の体積よりも著しく体積が大きいガス冷媒が流れるガス冷媒側Gの伝熱管の内径の総断面積を液冷媒側Lの伝熱管の内径の総断面積よりも大きくして、ガス冷媒側Gにおける伝熱管内のガス冷媒の圧力損失を小さくしている。このように、一般に大きくなるガス冷媒側Gの圧力損失を小さくしているから、圧力損失の低減効果が大きい。 【0062】また、上記実施の形態では、液冷媒側Lの伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側Gの伝熱管の内径の総断面積よりも小さくしているので、液冷媒側Lにおける熱交換の効率が、液冷媒側における伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側における伝熱管の内径の総断面積と等しくしている従来例に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止できる。 【0063】したがって、この実施の形態の熱交換器1では、圧力損失を効果的に低減でき、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流および結露を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなって、この熱交換器を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0064】また、この熱交換器1は、液冷媒側Lの伝熱管の内径の総断面積を小さくした分だけ、部品材料を低減でき、コストダウンできる。 【0065】図3は他の実施の形態の熱交換器10を示している。この熱交換器10ではフィン9を伝熱管11,12,13,14,15,16が貫通し、伝熱管11と12をUベント17で接続し、伝熱管13と14をUベント18で接続し、伝熱管15と16をUベント19で接続している。上記伝熱管11,12,13,14,15,16は1パスを構成し、ガス冷媒側Gから液冷媒側Lに向けて段階的に細くなっている。すなわち、上記伝熱管11,12,13,14,15,16の内径は伝熱管11から伝熱管16に向けて段々小さくなっている。 【0066】いま、上記熱交換器10を凝縮器として使用して、大径の伝熱管11にガス冷媒が流入し、凝縮して、小径の伝熱管16から液冷媒が流出するとする。 【0067】このとき、ガス冷媒側Gの伝熱管11,12の内径が液冷媒側Lの伝熱管15,16の内径よりも大きくなっているので、ガス冷媒の体積が液冷媒の体積よりも著しく大きいが、伝熱管の内径を全体の亘って同じにしている場合に比べて、ガス冷媒の圧力損失が極めて小さい。このように、上記伝熱管11,12,13,14,15,16の内径を段階的に小さくするという簡単、安価な構成で、ガス冷媒側Gの圧力損失を小さくできるのである。 【0068】一方、凝縮した液冷媒は液冷媒側Lの小径の伝熱管14,15,16を流れるが、この液冷媒側Lの伝熱管14,15,16の内径がガス冷媒側の伝熱管11,12,13の内径よりも小さくなっているので、液冷媒側Lにおける熱交換の効率が、液冷媒側の伝熱管の内径をガス冷媒側の伝熱管の内径と等しくしている場合に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、かつ、結露を防止できる。 【0069】したがって、この実施の形態の熱交換器10では、ガス冷媒側Gと液冷媒側Lが同じパス数である1パスで伝熱管11,12,13,14,15,16の内径を段々小さくするという簡単、安価な構成で、圧力損失を効果的に低減でき、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流および結露を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなる。したがって、この熱交換器10を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0070】また、この熱交換器10は、液冷媒側Lの伝熱管14,15,16の内径を小さくした分だけ、部品材料を低減でき、コストダウンできる。 【0071】なお、この熱交換器10を蒸発器として使用するときには、小径の伝熱管16に液冷媒を流入させ、蒸発したガス冷媒を大径の伝熱管11から流出させる。 【0072】図4はこの発明の熱交換器に用いる一例としての伝熱管20を示し、この伝熱管20は内径が、液冷媒側Lからガス冷媒側Gに向けて、4mm、6mm、7mm、8mm、9.5mmと段階的に大きくなっている。この伝熱管20は、簡単、安価に製造できる。 【0073】図示しないが、伝熱管の内周面が円錐状に連続的に変化するのが望ましい。こうすれば、上記伝熱管における圧力損失が一層少なくなって、熱交換器の能力が一層向上する。 【0074】図5は他の実施の形態の熱交換器の伝熱管系30のみを示している。この熱交換器では、同じ内径の伝熱管31,32,33,34をカスケード形式で接続して、液冷媒側Lの伝熱管31または伝熱管32,32の内径の総断面積をガス冷媒側Gの伝熱管34,34,34,34の内径の総断面積よりも小さくしている。 【0075】なお、上記伝熱管34,34,34,34は図示しないヘッダーに接続される。 【0076】この実施の形態では、同じ内径の伝熱管31,32,33,34を用い、ガス冷媒側Gと液冷媒Lとでパス数を変えることによって、ガス冷媒側Gの伝熱管34,34の内径の総断面積を液冷媒側Lの伝熱管31または32,32の内径の総断面積よりも大きくしているので、簡単、安価な構成で、ガス冷媒側Gにおける伝熱管34,34,34,34内のガス冷媒の圧力損失を小さくできる。 【0077】また、上記実施の形態では、同じ内径の伝熱管31,32,33,34をカスケード形式で接続して、液冷媒側Lの伝熱管31または32,32の内径の総断面積をガス冷媒側Gの伝熱管34,34,34,34の内径の総断面積よりも小さくしているので、液冷媒側Lにおける熱交換の効率が、液冷媒側における伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側における伝熱管の内径の総断面積と等しくしている場合に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止できる。 【0078】したがって、この実施の形態の熱交換器では、圧力損失を低減することができ、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなる。したがって、この熱交換器を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0079】図6は他の実施の形態の熱交換器の伝熱管系40のみを示している。この熱交換器では、液冷媒側Lの伝熱管41または伝熱管42,42,42の各内径およびその内径の総断面積を、夫々、ガス冷媒側Gの伝熱管45,45,45または伝熱管46の各内径およびその内径の総断面積よりも小さくしている。さらに、上記伝熱管42,42,42と伝熱管45,45,45とを一本の伝熱管43で接続して、伝熱管42,42,42におけ液冷媒の偏流の影響が伝熱管45,45,45に及ばないようにしている。 【0080】この実施の形態では、ガス冷媒側Gの伝熱管45,45,45または46の内径の総断面積を液冷媒側Lの伝熱管41または42,42,42の内径の総断面積よりも大きくしているので、簡単、安価な構成で、ガス冷媒側Gにおける伝熱管45,45,45および46内のガス冷媒の圧力損失を小さくできる。 【0081】また、上記実施の形態では、液冷媒側Lの伝熱管41または42,42,42の内径の総断面積を、ガス冷媒側Gの伝熱管45,45,45または46の内径の総断面積よりも小さくしているので、液冷媒側Lにおける熱交換の効率が、液冷媒側における伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側における伝熱管の内径の総断面積と等しくしている場合に比べて、高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止できる。 【0082】したがって、この実施の形態の熱交換器では、圧力損失を低減することができ、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流を防止できるから、トータル的に熱交換の能力が高くなる。したがって、この熱交換器を使用する冷凍装置の冷媒量を削減できる。したがって、地球温暖化を防止できる。 【0083】図7は空気調和機の室内機50を示している。この室内機50は、ケーシング51内にクロスフローファン52と熱交換器53とを設けている。 【0084】この実施の形態の熱交換器53は、複数のフィン54を紙面と直交する方向に所定間隔をあけて積み重ね、これらのフィン54に伝熱管55,56,57,58を挿通してなるJ字形状の1個のブロックからなる。上記積み重ねた複数のフィン54は外周形状は実質的に同じである。液冷媒側Lの伝熱管55,56の内径は小さく、ガス冷媒側Gの伝熱管57,58の内径は大きくしている。さらに、上記伝熱管55,57;56,58は、風の流れる方向Wを横切る方向に2列に配列している。 【0085】また、上記伝熱管55,56,57,58は紙面と直交する方向に内径が徐々に連続的に、あるいは、段階的に変化して、ガス冷媒が多くなるほど内径が大きくなるようにしている。それに応じて、複数のフィン54のフィンパターン(伝熱管を挿通するための穴のサイズやその穴の配置)が異なっている。 【0086】上記実施の形態の熱交換器53は、液冷媒側Lの伝熱管55,56の内径を小さく、ガス冷媒側Gの伝熱管57、58の内径を大きくし、かつ、紙面と直交する方向にガス冷媒が多くなるほど伝熱管55,56,57,58の内径が大きくなるようにしているので、圧力損失を極めて低減することができ、かつ、熱交換の効率を極めて高め、かつ、液冷媒の偏流を極めて防止できる。したがって、この熱交換器53はトータル的に熱交換の能力が極めて高くなる。したがって、この熱交換器53は、空気調和機の冷媒量の削減に大きく寄与できる。したがって、地球温暖化の防止に大いに役立つ。 【0087】また、上記実施の形態の熱交換器53は,J字形状の1個のみのブロックからなり、かつ、複数のフィン54は外周形状は実質的に同じであるから、構造がコンパクトで、かつ、簡単、安価に製造できる。 【0088】また、上記積み重ねた複数のフィン54は、フィンのフィンパターンが互いに異なるから、伝熱管55,56,57、58が紙面と直交する方向で内径あるいはパス数が異なっていても、上記伝熱管55,56,57、58をフィン54に簡単、安価に適合させることができる。 【0089】また、上記熱交換器53では、伝熱管55,56,57、58を風の進行方向Wを横切る方向に2列に配列しているから、伝熱管55,56,57、58の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、伝熱管55,56,57、58を最適な配置にして、熱交換効率を高め、かつ、騒音を低減することができる。 【0090】図8は他の実施の形態の熱交換器60を示している。この熱交換器60は、複数のブロック61,62,63,64をJ字状に配列してなる。各ブロック61,62,63,64は、夫々のフィン81,82,83,84を紙面と直交する方向に所定間隔をあけて積み重ね、各フィン81,82,83,84に各伝熱管71,73,74,75を夫々挿通してなる。 【0091】また、上記フィン81,82,83,84は、大きさ(幅と長さ)が互いに異なり、かつ、フィンパターンも互いに異なっている。 【0092】上記ブロック61では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管71を1列に配置し、ブロック62では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管73を2列に配置し、ブロック63では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管74を2列に配置し、ブロック64では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管75を3列P,Q,Rに配置している。上記伝熱管71,73,74,75において、ガス冷媒側の内径の総断面積は液冷媒側の内径の総断面積よりも大きくなっている。 【0093】上記熱交換器60では、伝熱管71,73,74,75において、ガス冷媒側の内径の総断面積は液冷媒側の内径の総断面積よりも大きくしているので、圧力損失を低減することができ、かつ、熱交換の効率を高め、かつ、液冷媒の偏流および結露を防止できる。したがって、トータル的に熱交換の能力が極めて高くなる。したがって、この熱交換器60は冷媒量の削減に大きく貢献でき、地球温暖化の防止に大いに寄与できる。 【0094】また、上記熱交換器60は、J字形状に配列した複数のブロック61,62,63,64からなるから、ブロック単位で簡単、安価に製造できる。 【0095】また、上記複数のブロック61,62,63,64は、フィン81,82,83,84の大きさおよびフィンパターンが夫々互いに異なるから、伝熱管71,73,74,75が液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、上記伝熱管71,73,74,75をフィン81,82,83,84に簡単に適合させることができる。 【0096】また、上記熱交換器60では、ブロック61では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管71を1列に配置し、ブロック62では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管73を2列に配置し、ブロック63では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管74を2列に配置し、ブロック64では、風の進行方向Wを横切る方向に伝熱管75を3列P,Q,Rに配置しているから、伝熱管71,73,74,75の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、伝熱管71,73,74,75を最適な配置にして、熱交換効率を高め、かつ、騒音を低減するようにすることができる。 【0097】図9は他の実施の形態の冷凍装置の一例としての空気調和機を示している。この空気調和機は、圧縮機91と、四路切換弁92と、室内熱交換器93と、減圧機構の一例としての膨張弁94と、室外熱交換器95とを順に接続して、冷媒回路を構成している。上記冷媒回路にHFC32系冷媒を充填している。そして、上記冷媒回路にHFC32系冷媒を充填している。 【0098】上記室内熱交換器93と室外熱交換器95とは、先の実施の形態の熱交換器と同様に、ガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積が大きく、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積が小さくなっている。 【0099】上記室内熱交換器93と室外熱交換器95では、ガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積が大きいから、ガス冷媒側での伝熱管の圧力損失が小さく、かつ、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積が小さいから、液冷媒側での熱交換能力が高く、かつ、液冷媒の偏流を防止し、かつ、結露を防止する。したがって、上記室内熱交換器93と室外熱交換器95の熱交換能力が高い。それに加えて、HFC32系冷媒自体は、粘性が低いから圧力損失が小さくて伝熱管を小径化でき、かつ、成績係数(COP)が高く、地球温暖化係数(GWP)が低いという機能を有する。 【0100】したがって、上記室内熱交換器93と室外熱交換器95の機能とHFC32系冷媒の機能との相乗作用によって、この空気調和機は、冷媒量を極めて削減できた。この空気調和機は、例えば、HCFC22系冷媒を用いた従来の空気調和機に比べて、地球温暖化効果は1/12よりも低くなることが分かった。 【0101】上記実施の形態では、熱交換器はフィンタイプであったが、熱交換器はメッシュタイプであってもよい。また、熱交換器は、J字形状に限らず、L字形状またはU字形状であってもよい。 【0102】また、上記実施の形態では、冷凍装置として冷暖兼用の空気調和機について説明したが、冷房専用の空気調和機、あるいは、空気調和機以外の製氷機等の冷凍装置にもこの発明が適用できるのは勿論である。 【0103】また、上記実施の形態では、冷媒としてHFC32系冷媒を使用したが、これに限らず、どのような冷媒であっても、この発明の熱交換器は能力が高いという効果を有する。 【0104】 【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発明の熱交換器によれば、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも小さくしているので、液冷媒側における熱交換の効率が高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止でき、かつ、ガス冷媒側における圧力損失を少なくできて、トータル的に熱交換の能力が高くなって、冷媒量を削減できる。したがって、請求項1の発明の熱交換器は、地球温暖化を防止できる。 【0105】また、請求項1の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積を小さくした分だけ、部品材料を低減でき、コストダウンできる。 【0106】また、請求項2の発明の熱交換器には、請求項1の熱交換器において、上記液冷媒側の伝熱管の内径が上記ガス冷媒側の伝熱管の内径よりも小さいので、簡単な構成で請求項1の発明の作用、効果を得ることができる。 【0107】また、請求項3の発明の熱交換器は、請求項1または2の熱交換器において、上記伝熱管は液冷媒側とガス冷媒側とでパス数が同一であるので、伝熱管の配置が簡単になり、かつ、簡単、安価に製造できる。 【0108】また、請求項4の発明の熱交換器は、請求項1または2の熱交換器において、上記伝熱管は液冷媒側のパス数がガス冷媒側のパス数よりも少ないので、例えば、液冷媒側とガス冷媒側とで同一の内径を有する伝熱管を用いても、簡単に、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積がガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも小さいようにできる。また、請求項4の発明の熱交換器は、例えば、請求項2の発明のように、液冷媒側の伝熱管の内径を小さく、ガス冷媒側の伝熱管の内径を大きくすると、液冷媒側のパス数がガス冷媒側のパス数よりも少なくなっているので、簡単に、液冷媒側の伝熱管の内径の総断面積をガス冷媒側の伝熱管の内径の総断面積よりも極めて小さくすることができる。 【0109】また、請求項5の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径がガス冷媒側の伝熱管の内径よりも小さいので、液冷媒側における熱交換の効率が高くなり、かつ、液冷媒の偏流を防止でき、結露を防止でき、かつ、ガス冷媒側における圧力損失を少なくできて、トータル的に熱交換の能力が高くなって、冷媒量を削減できる。したがって、請求項5の発明の熱交換器は、地球温暖化を防止できる。 【0110】また、請求項5の発明の熱交換器は、液冷媒側の伝熱管の内径を小さくした分だけ、部品材料を低減でき、コストダウンできる。 【0111】また、請求項6の発明の熱交換器は、請求項1乃至5のいずれか1つの熱交換器において、複数のフィンに伝熱管を挿通してなる複数のブロックを備え、上記複数のブロックのうちの少なくとも2個のブロックのフィンは、フィンパターンまたはフィン幅のうちの少なくとも一方が互いに異なるので、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、上記伝熱管をフィンに簡単に適合させることができる。 【0112】また、請求項7の発明の熱交換器は、請求項1乃至5のいずれか1つの熱交換器において、複数のフィンに伝熱管を挿通してなる1個のみのブロックからなり、上記複数のフィンは外周形状は実質的に同じであり、かつ、上記複数のフィンのうちの少なくとも2枚のフィンのフィンパターンが互いに異なるので、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、上記伝熱管をフィンに簡単、安価に適合させることができる。 【0113】また、請求項8の発明の熱交換器は、請求項1乃至7のいずれか1つの熱交換器において、上記伝熱管を風の進行方向を横切る方向に2列以上配列しているので、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数が異なっていても、伝熱管を最適な配置にして、熱交換効率を高め、かつ、騒音を低減することができる。 【0114】また、請求項9の発明の熱交換器は、請求項1乃至8のいずれか1つの熱交換器において、J字状、L字状またはU字状をしているので、伝熱管の液冷媒側とガス冷媒側とで内径あるいはパス数の少なくとも一方が異なっていることにより、熱交換能力が向上している上に、J字状、L字状またはU字状をしているので、構造がコンパクトである。 【0115】また、請求項10の発明の熱交換器は、請求項1乃至9のいずれか1つの熱交換器において、上記伝熱管の内周面が円錐状に連続的に変化しているので、上記伝熱管における圧力損失を一層少なくして、熱交換器の能力を一層向上できる。 【0116】また、請求項11の発明の熱交換器は、伝熱管の一端側と他端側とで内径の総断面積が異なるので、伝熱管の総断面積が大きい一端側をガス冷媒側に、伝熱管の総断面積が小さい他端側を液冷媒側に接続すれば、請求項1の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0117】また、請求項12の発明の冷凍装置は、請求項1乃至11のいずれか1つの熱交換器を備え、HFC32系冷媒を充填しているので、請求項1乃至11のいずれか1つの熱交換器の圧力損失が少なくて熱交換効率が高いという熱交換器自体の作用効果と、HFC32系冷媒自体の粘性が低いから圧力損失が小さくて伝熱管を小径化でき、かつ、成績係数が高く、地球温暖化係数が低いというHFC32系冷媒自体の作用効果との相乗作用によって、冷媒量を極めて削減できて、地球温暖化の防止に極めて貢献できる。 【0118】また、請求項13の発明の熱交換器によれば、パス数の多い一端側をガス冷媒側に、パス数の少ない他端側を液冷媒側に接続すれば、請求項4の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0119】また、請求項14の発明の熱交換器によれば、パス数の多い一端側をガス冷媒側に、パス数の少ない他端側を液冷媒側に接続すれば、請求項4の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができ、しかも、パス数が3段階以上であるので、徐々にパス数を変化させることができる。 【0120】また、請求項15の発明の熱交換器によれば、請求項4の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0121】また、請求項16の発明の熱交換器は、内径の異なる伝熱管を用いたので、内径が大きい一端側の伝熱管をガス冷媒側に、内径が小さい他端側の伝熱管を液冷媒側に接続すれば、請求項5の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができる。 【0122】また、請求項17の発明の熱交換器は、3種類以上の内径の異なる伝熱管を用いたので、内径が大きい一端側の伝熱管をガス冷媒側に、内径が小さい他端側の伝熱管を液冷媒側に接続すれば、請求項5の発明の熱交換器と同じ作用効果を得ることができ、しかも、伝熱管の内径が3種類以上であるので、徐々に内径を変化させることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年3月15日(1999.3.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2000−266426(P2000−266426A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−68581 |
|