| 【発明の名称】 |
空気調和装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】朴 春成
【氏名】坂本 隆一
【氏名】渡部 裕司
【氏名】吉見 学
【氏名】米本 和生
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| 【要約】 |
【課題】空気サイクルを用いた空気調和装置において、COPを高く維持しつつ、排水処理や排雪処理を不要として構成の簡素化を図る。
【解決手段】圧縮機(21)と水蒸気分離器(55)と熱交換器(30)と膨張機(22)とを順に接続して第1系統(20)を構成する。第1系統(20)では、内気を第1空気として取り込んで室外に排出する。熱交換器(30)に第2入口ダクト(43)と第2出口ダクト(44)と接続して第2系統(40)を構成する。第2系統(40)では、外気を第2空気として取り込んで室内に供給する。水蒸気分離器(55)には、真空ポンプ(36)を接続する。水蒸気分離器(55)は、圧縮された第1空気から水蒸気を分離し、第1空気を外気の絶対湿度以下に除湿する。水蒸気分離器(55)からの水蒸気は、一部が第2出口ダクト(44)内の第2空気に供給される。そして、加湿された第2空気を室内に供給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機(21)と熱交換器(30)と膨張機(22)とを備えた空気サイクル回路(20)が構成され、上記熱交換器(30)における空気サイクル回路(20)の第1空気との熱交換によって第2空気を加熱し、加熱した第2空気を室内に供給することにより暖房を行う空気調和装置であって、上記空気サイクル回路(20)における膨張機(22)の上流側に配置され、第1空気の絶対湿度が外気の絶対湿度以下となるように該第1空気を除湿する除湿手段(55,60)を備えている空気調和装置。 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から室外に排出される排気又は該排気と外気の混合空気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室外から室内に供給される給気又は該給気と内気との混合空気であって除湿手段(55,60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項3】 請求項2記載の空気調和装置において、除湿手段(55,60)は、第1空気から除去した水分を第2空気に供給するように構成されている空気調和装置。 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか1記載の空気調和装置において、除湿手段(55)は、空気サイクル回路(20)における圧縮機(21)と膨張機(22)との間に設けられ、圧縮機(21)で圧縮された第1空気を除湿するように構成されている空気調和装置。 【請求項5】 請求項4記載の空気調和装置において、除湿手段(55)は、空気中の水蒸気が水蒸気分圧の高い側から低い側へ透過可能に構成された分離膜を有し、第1空気中の水蒸気を凝縮させずに該第1空気から分離するように構成されている空気調和装置。 【請求項6】 請求項5記載の空気調和装置において、分離膜は、高分子膜から成り、水分子の膜内部拡散によって水蒸気が透過するように構成されている空気調和装置。 【請求項7】 請求項5記載の空気調和装置において、分離膜は、分子自由行程と同程度の大きさの孔を多数有し、水分子の毛管凝縮と拡散とによって水蒸気が透過するように構成されている空気調和装置。 【請求項8】 請求項5記載の空気調和装置において、除湿手段(55)は、分離膜の一方の表面と圧縮された第1空気と接触させ、且つ、他方の表面と第2空気とを接触させて、該第1空気中の水蒸気を該第2空気へ移動させるように構成されている空気調和装置。 【請求項9】 請求項5記載の空気調和装置において、除湿手段(55)における分離膜の両側での水蒸気分圧差を確保するために該分離膜の一方側を減圧する減圧手段(36)を備えている空気調和装置。 【請求項10】 請求項1乃至3の何れか1記載の空気調和装置において、除湿手段(55)は、空気サイクル回路(20)における圧縮機(21)の上流側に設けられ、圧縮機(21)へ供給される第1空気を除湿するように構成されている空気調和装置。 【請求項11】 請求項10記載の空気調和装置において、除湿手段(60)は、空気との接触により吸湿と放湿とを行う湿度媒体を有し、圧縮機(21)へ供給される第1空気中の水分を湿度媒体に吸湿させる一方、湿度媒体の水分を第2空気に放湿させて連続的に第1空気の除湿を行うように構成されている空気調和装置。 【請求項12】 請求項11記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸着する固体吸着剤を備えている空気調和装置。 【請求項13】 請求項12記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、円板状で厚さ方向に空気が通過可能に形成されて通過する空気と固体吸着剤とを接触させるロータ部材(61)により構成される一方、除湿手段(60)は、上記ロータ部材(61)が第1空気と接触して第1空気中の水分を吸湿する吸湿部(62)と、上記ロータ部材(61)が第2空気と接触して第2空気に対して放湿する放湿部(63)と、上記ロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間で移動するように該ロータ部材(61)を回転駆動する駆動機構とを備えている空気調和装置。 【請求項14】 請求項12記載の空気調和装置において、固体吸着剤は、多孔性の無機酸化物により構成されている空気調和装置。 【請求項15】 請求項11記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成されている空気調和装置。 【請求項16】 請求項11記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成される一方、除湿手段(60)は、液体吸収剤が第1空気から吸湿した水分を第2空気に放湿させるために該液体吸収剤を圧縮機(21)からの第1空気によって加熱するように構成されている空気調和装置。 【請求項17】 請求項15又は16記載の空気調和装置において、除湿手段(60)は、水分が透過可能な疎水性多孔膜を備え、該疎水性多孔膜を介して液体吸収剤と第1空気とを接触させるように構成されている空気調和装置。 【請求項18】 請求項15又は16記載の空気調和装置において、液体吸収剤は、親水性の有機化合物の水溶液により構成されている空気調和装置。 【請求項19】 請求項15又は16記載の空気調和装置において、液体吸収剤は、金属ハロゲン化物の水溶液により構成されている空気調和装置。 【請求項20】 請求項15又は16記載の空気調和装置において、除湿手段(60)は、液体吸収剤と第1空気とを接触させる吸湿部(65)、及び液体吸収剤と第2空気とを接触させる放湿部(66)を有して上記吸湿部(65)と放湿部(66)の間で液体吸収剤を循環させる循環回路(64)より構成されている空気調和装置。 【請求項21】 請求項11乃至20の何れか1記載の空気調和装置において、除湿手段(60)に供給された第2空気の一部を、湿度媒体から放湿される水分の一部を付与した後に室内に供給する一方、該第2空気の残りを、湿度媒体から放湿される残りの水分を付与し、且つ熱交換器(30)に供給される前の第2空気との熱交換により冷却して除湿した後に室内に供給する調湿手段(90)を備えている空気調和装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気サイクルを用いた空気調和装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、空気サイクルを行う冷凍機は、例えば、日本冷凍協会発行「新版冷凍空調便覧 第4版 基礎編」p.45〜p.48に開示されている。また、空気サイクルを利用してヒートポンプを構成する暖房装置が、The Australian Instituteof Refrigeration Air Conditioning and Heating発行「エイアイアールエイエッチ ジャーナル(AIRAH JOURNAL)1997年6月号」p.16〜p.21に開示されている。以下、この暖房装置について説明する。 【0003】図9に示すように、上記暖房装置は、熱源側系統(a)と、利用側系統(f)とを備えている。この熱源側系統(a)は、圧縮機(b)と、第1熱交換器(c)と、第2熱交換器(d)と、膨張機(e)とを順に接続して成り、空気冷凍サイクルを行うように構成されている。一方、利用側系統(f)は、第2熱交換器(d)と、加湿器(g)と、第1熱交換器(c)とを順に接続して構成されている。 【0004】そして、熱源側系統(a)では、圧縮機(b)を駆動すると、換気のために室外へ排出される内気が圧縮機(b)に取り込まれ、この内気が圧縮機(b)で圧縮される。圧縮された空気は、第1熱交換器(c)、第2熱交換器(d)と順に流れ、膨張機(e)で膨張した後に、室外に排出される。一方、利用側系統(f)では、換気のために室内に送られる外気が取り込まれ、この外気が順に第2熱交換器(d)、加湿器(g)、第1熱交換器(c)と流れる。その間に、この外気は、両熱交換器(d,c)において熱源側系統(a)の空気と熱交換を行って暖められると共に、加湿器(g)において加湿される。そして、利用側系統(f)に取り込んだ外気を加熱し、且つ加湿して室内に供給し、暖房を行うようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の暖房装置では、熱源側系統(a)に取り込んだ内気が圧縮機(b)、両熱交換器(c,d)、膨張機(e)と順に流れるのみであったため、以下に示すような問題があった。 【0006】つまり、実際の空気には、ある程度の水分が含まれている。一方、膨張機で膨張することによって空気が低温となる。このため、空気中の水分が凝縮し、膨張機からは空気と共に水滴が噴出されることとなる。更に、ヒートポンプとして運転する際には膨張する際の空気温度が氷点下となる場合が多く、この場合、空気中の水分は凝固して氷となり、空気と共に雪状となって噴出されるおそれがあった。 【0007】特に、上述の暖房装置のように圧縮機に内気を供給する構成とした場合には、この問題が顕著となる。つまり、暖房時において、室内の内気の絶対湿度は室外の外気の絶対湿度よりも高いのが通常である。このため、外気よりも絶対湿度の高い空気が膨張機から吹き出され、膨張する際に空気中で水分が凝縮するだけでなく、膨張機から空気が吹き出された後にも該空気中で水分が凝縮し、霧状に吹き出されるおそれがあった。 【0008】従って、従来の暖房装置では、膨張機から空気と共に吹き出される水滴や氷を処理するための構成が必要であった。特に、氷結した場合には融かしてから排水する等の処理を要し、この様な処理を行うための機器が必要となって構成が複雑化するという問題があった。 【0009】一方、膨張機入口での空気温度を高くして膨張機出口での空気温度を上昇させれば、膨張機からの空気中における水分の凝縮を防止して上述の問題を回避できる。しかしながら、これでは暖房能力を確保するために圧縮機への入力を増やす必要があり、COP(成績係数)の低下を招くという問題があった。 【0010】ここで、例えば、上述の暖房装置のように圧縮された空気の冷却のために熱交換器へ外気を供給する構成とした場合、暖房時における外気は比較的低温であるのが通常であるため、膨張機入口における空気の温度を低下させてCOPを向上できる可能性がある。しかしながら、上述のような水分の凝縮による問題を回避するために凝縮器出口の空気温度を充分に低温とすることができず、膨張機入口での空気温度を低温に設定してCOPの向上を図ることができなかった。 【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、COPを高く維持しつつ、排水処理や排雪処理を不要として構成の簡素化を図ることにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、空気サイクルを行う空気を膨張機(22)よりも上流で外気の絶対湿度以下にまで除湿するようにしたものである。 【0013】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、圧縮機(21)と熱交換器(30)と膨張機(22)とを備えた空気サイクル回路(20)が構成され、上記熱交換器(30)における空気サイクル回路(20)の第1空気との熱交換によって第2空気を加熱し、加熱した第2空気を室内に供給することにより暖房を行う空気調和装置を対象としている。そして、上記空気サイクル回路(20)における膨張機(22)の上流側に配置され、第1空気の絶対湿度が外気の絶対湿度以下となるように該第1空気を除湿する除湿手段(55,60)を設けるものである。 【0014】また、本発明が講じた第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、第1空気は、室内から室外に排出される排気又は該排気と外気の混合空気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室外から室内に供給される給気又は該給気と内気との混合空気であって除湿手段(55,60)から室内に供給されるものである。 【0015】また、本発明が講じた第3の解決手段は、上記第2の解決手段において、除湿手段(55,60)は、第1空気から除去した水分を第2空気に供給するように構成されるものである。 【0016】また、本発明が講じた第4の解決手段は、上記第1〜第3の何れか1の解決手段において、除湿手段(55)は、空気サイクル回路(20)における圧縮機(21)と膨張機(22)との間に設けられ、圧縮機(21)で圧縮された第1空気を除湿するように構成されるものである。 【0017】また、本発明が講じた第5の解決手段は、上記第4の解決手段において、除湿手段(55)は、空気中の水蒸気が水蒸気分圧の高い側から低い側へ透過可能に構成された分離膜を有し、第1空気中の水蒸気を凝縮させずに該第1空気から分離するように構成されるものである。 【0018】また、本発明が講じた第6の解決手段は、上記第5の解決手段において、分離膜は、高分子膜から成り、水分子の膜内部拡散によって水蒸気が透過するように構成されるものである。 【0019】また、本発明が講じた第7の解決手段は、上記第5の解決手段において、分離膜は、分子自由行程と同程度の大きさの孔を多数有し、水分子の毛管凝縮と拡散とによって水蒸気が透過するように構成されるものである。 【0020】また、本発明が講じた第8の解決手段は、上記第5の解決手段において、除湿手段(55)は、分離膜の一方の表面と圧縮された第1空気と接触させ、且つ、他方の表面と第2空気とを接触させて、該第1空気中の水蒸気を該第2空気へ移動させるように構成されるものである。 【0021】また、本発明が講じた第9の解決手段は、上記第5の解決手段において、除湿手段(55)における分離膜の両側での水蒸気分圧差を確保するために該分離膜の一方側を減圧する減圧手段(36)を設けるものである。 【0022】また、本発明が講じた第10の解決手段は、上記第1〜第3の何れか1の解決手段において、除湿手段(55)は、空気サイクル回路(20)における圧縮機(21)の上流側に設けられ、圧縮機(21)へ供給される第1空気を除湿するように構成されるものである。 【0023】また、本発明が講じた第11の解決手段は、上記第10の解決手段において、除湿手段(60)は、空気との接触により吸湿と放湿とを行う湿度媒体を有し、圧縮機(21)へ供給される第1空気中の水分を湿度媒体に吸湿させる一方、湿度媒体の水分を第2空気に放湿させて連続的に第1空気の除湿を行うように構成されるものである。 【0024】また、本発明が講じた第12の解決手段は、上記第11の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体には、水分を吸着する固体吸着剤を設けるものである。 【0025】また、本発明が講じた第13の解決手段は、上記第12の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体を、円板状で厚さ方向に空気が通過可能に形成されて通過する空気と固体吸着剤とを接触させるロータ部材(61)により構成する一方、除湿手段(60)には、上記ロータ部材(61)が第1空気と接触して第1空気中の水分を吸湿する吸湿部(62)と、上記ロータ部材(61)が第2空気と接触して第2空気に対して放湿する放湿部(63)と、上記ロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間で移動するように該ロータ部材(61)を回転駆動する駆動機構とを設けるものである。 【0026】また、本発明が講じた第14の解決手段は、上記第12の解決手段において、固体吸着剤を、多孔性の無機酸化物により構成するものである。 【0027】また、本発明が講じた第15の解決手段は、上記第11の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体を、水分を吸収する液体吸収剤により構成するものである。 【0028】また、本発明が講じた第16の解決手段は、上記第11の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体を、水分を吸収する液体吸収剤により構成する一方、除湿手段(60)は、液体吸収剤が第1空気から吸湿した水分を第2空気に放湿させるために該液体吸収剤を圧縮機(21)からの第1空気によって加熱するように構成されるものである。 【0029】また、本発明が講じた第17の解決手段は、上記第15,第16の解決手段において、除湿手段(60)は、水分が透過可能な疎水性多孔膜を備え、該疎水性多孔膜を介して液体吸収剤と第1空気とを接触させるように構成されるものである。 【0030】また、本発明が講じた第18の解決手段は、上記第15,第16の解決手段において、液体吸収剤は、親水性の有機化合物の水溶液により構成されるものである。 【0031】また、本発明が講じた第19の解決手段は、上記第15,第16の解決手段において、液体吸収剤は、金属ハロゲン化物の水溶液により構成されるものである。 【0032】また、本発明が講じた第20の解決手段は、上記第15,第16の解決手段において、除湿手段(60)は、液体吸収剤と第1空気とを接触させる吸湿部(65)、及び液体吸収剤と第2空気とを接触させる放湿部(66)を有して上記吸湿部(65)と放湿部(66)の間で液体吸収剤を循環させる循環回路(64)より構成されるものである。 【0033】また、本発明が講じた第21の解決手段は、上記第11〜第20の何れか1の解決手段において、 除湿手段(60)に供給された第2空気の一部を、湿度媒体から放湿される水分の一部を付与した後に室内に供給する一方、該第2空気の残りを、湿度媒体から放湿される残りの水分を付与し、且つ熱交換器(30)に供給される前の第2空気との熱交換により冷却して除湿した後に室内に供給する調湿手段(90)を設けるものである。 【0034】−作用−上記第1の解決手段では、空気サイクル回路(20)において、圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と順に第1空気が流れて空気サイクルを行う。熱交換器(30)では、第2空気と圧縮された第1空気とが熱交換を行い、第2空気が加熱される。そして、加熱された第2空気が室内に供給されて暖房が行われる。一方、第1空気は、除湿手段(55,60)によって、膨張機(22)に至るまでに外気の絶対湿度以下となるように除湿される。このため、膨張機(22)の出口における第1空気の温度を外気温度よりも低く設定した場合であっても、膨張機(22)出口における第1空気中での水滴や氷の生成が防止される。 【0035】上記第2の解決手段では、少なくとも室内からの排気を含む空気が第1空気として取り込まれ、圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と順に流れた後に室外に排出される。尚、この空気は、膨張機(22)に至るまでに除湿手段(55,60)によって除湿される。また、少なくとの室外からの給気を含む空気が第2空気として取り込まれ、この第2空気は、熱交換器(30)で第1空気と熱交換して加熱された後に室内に供給される。 【0036】上記第3の解決手段では、除湿手段(55,60)が第1空気からの水分の除去と、該水分の第2空気への供給とを行う。つまり、除湿手段(55,60)では、第1空気から除去した水分を利用して第2空気の加湿が行われる。 【0037】上記第4の解決手段では、除湿手段(55)によって、圧縮機(21)で圧縮された第1空気から水分が除去される。 【0038】上記第5の解決手段では、除湿手段(55)が所定の分離膜を有するため、圧縮された第1空気中の水分は、水蒸気の状態を維持したまま分離される。 【0039】上記第6又は第7の解決手段では、分離膜が、所定の過程によって水蒸気を透過させるように構成される。 【0040】上記第8の解決手段では、分離膜の一方の表面と圧縮された第1空気と接触し、他方の表面と第2空気とが接触する。従って、第2空気の水蒸気分圧が該第1空気の水蒸気分圧よりも低い運転状態においては、外部から何らの作用を加えなくても第1空気中の水分が第2空気へと移動する。 【0041】上記第9の解決手段では、減圧手段(36)によって、分離膜の両側における水蒸気分圧差が確保される。つまり、分離膜の一方の表面が圧縮された第1空気と接触し、他方の表面側が減圧手段(36)によって減圧される。従って、分離膜の他方の表面側の水蒸気分圧は、該第1空気の水蒸気分圧よりも低く維持される。 【0042】上記第10の解決手段では、除湿手段(55)によって除湿された第1空気が、圧縮機(21)へ供給される。 【0043】上記第11の解決手段では、除湿手段の湿度媒体は、第1空気中の水分を吸湿する一方、吸湿した水分を第2空気に対して放湿する。つまり、第1空気中の水分が湿度媒体を介して第2空気へ連続的に移動し、これによって第1空気の除湿と第2空気の加湿とが継続して行われる。 【0044】上記第12の解決手段では、水分が固体吸着剤に吸着されることによって湿度媒体は吸湿を行う。また水分が固体吸着剤から脱着することによって湿度媒体は放湿を行う。 【0045】上記第13の解決手段では、円板状のロータ部材(61)によって湿度媒体が構成される。ロータ部材(61)の一部が吸湿部(62)で第1空気と接触して水分を吸湿する。ロータ部材(61)は駆動機構に回転駆動され、ロータ部材(61)の吸湿した部分が放湿部(63)に移動する。放湿部(63)ではロータ部材(61)が第2空気と接触して水分を放湿する。これによって、湿度媒体であるロータ部材(61)が再生される。その後、ロータ部材(61)の再生された部分が再び吸湿部(62)に移動し、この動作を繰り返す。 【0046】上記第14の解決手段では、固体吸着剤が多孔性の無機酸化物で構成される。尚、固体吸着剤は、所定の無機酸化物のみから成るものでなくても、該無機酸化物を主成分とするものであってもよい。 【0047】上記第15の解決手段では、水分が液体吸収剤に吸収されることによって湿度媒体は吸湿を行う。また水分が液体吸収剤から脱着することによって湿度媒体は放湿を行う。 【0048】上記第16の解決手段では、圧縮機(21)に供給される前の第1空気から液体吸収剤が水分を吸収する。この液体吸収剤は、圧縮機(21)で圧縮された高温の第1空気によって加熱され、放湿しやすい状態とされて第2空気に放湿する。この放湿によって液体吸収剤が再生される。 【0049】上記第17の解決手段では、第1空気と液体吸収剤とが疎水性多孔膜を挟んで間接的に接触する。そして、第1空気中の水分が疎水性多孔膜を透過して液体吸収剤に吸収され、これによって第1空気が除湿される。 【0050】上記第18の解決手段では、液体吸収剤が親水性の有機化合物の水溶液で構成される。この種の有機化合物としては、エチレングリコール、グリセリン、吸水性樹脂等が例示される。 【0051】上記第19の解決手段では、液体吸収剤が金属ハロゲン化物の水溶液で構成される。この種の金属ハロゲン化物としては、LiCl、LiBr、CaCl2等が例示される。 【0052】上記第20の解決手段では、液体吸収剤が吸湿部(65)で第1空気の水分を吸収し、これによって第1空気が除湿される。この液体吸収剤は、循環回路(64)内を流れて放湿部(66)に至る。放湿部(66)では、液体吸収剤が第2空気に対して放湿し、これによって液体吸収剤が再生されると共に、第2空気が加湿される。再生された液体吸収剤は、循環回路(64)内を流れて再び吸湿部(65)に至り、この循環を繰り返す。 【0053】上記第21の解決手段では、除湿手段において湿度媒体が第2空気に対して放湿し、これによって湿度媒体が再生されると共に第2空気が加湿される。そして、加湿された第2空気は、調湿手段(90)を通じて室内に供給される。その際、一部の第2空気は、湿度媒体が放湿する水分の一部を受けた後にそのまま室内に供給される。一方、残りの第2空気は、湿度媒体が放湿する水分の残りを受けた後に熱交換器(30)へ供給される前の第2空気と熱交換して冷却され、該第2空気中の水分が凝縮して除去された上で室内に供給される。つまり、湿度媒体から放湿された水分の一部だけが、第2空気と共に室内に供給される。 【0054】 【発明の効果】従って、上記の解決手段によれば、除湿手段(55,60)によって外気の絶対湿度以下にまで除湿された第1空気が膨張機(22)で膨張するため、膨張機(22)の出口における第1空気中での水滴や氷の生成を防止し、更には膨張機(22)から吹き出された後における水分の凝縮を防止しつつ、膨張機(22)の出口における第1空気の温度を外気温度よりも低く設定することができる。このため、膨張機(22)の入口における第1空気の温度を一層低く設定することができ、熱交換器(30)で第2空気に与えられる熱量を維持しつつ圧縮機(21)への入力を削減することができる。この結果、COPの向上を図ることができ、これと同時に膨張機(22)からの第1空気中での水滴等の生成を防止して排水処理や排雪処理を不要とし、これによって構成の簡素化を図ることができる。 【0055】特に、上記第2の解決手段では、室外からの給気を含む空気を第2空気としている。ここで、暖房時には室外の気温は比較的低温であるのが通常であるため、室外からの給気を含む低温の空気が第2空気として熱交換器(30)へ供給される。このため、熱交換器(30)において第1空気を低温にまで冷却でき、膨張機(22)入口での第1空気の温度を低温に設定することができる。この結果、熱交換器(30)で第2空気に与えられる熱量を維持しつつ圧縮機(21)への入力を削減し、COPを一層確実に向上させることができる。この場合でも、除湿手段(55,60)によって第1空気を外気の絶対湿度以下にまで除湿しているため、排水処理や排雪処理を省略して構成をの簡素化できる。 【0056】更に、上記第2の解決手段では、室内からの排気を含む空気を第1空気とし、室外からの給気を含む空気を第2空気としていることから、空調を行うと同時に換気をも行うことができる。更に、排気を含む第1空気を圧縮機(21)で圧縮し、圧縮された第1空気と給気を含む第2空気とを熱交換器(30)で熱交換させているため、換気のために室外に排出される排気に含まれる温熱を回収することができる。この結果、換気に伴うエネルギのロスを削減することが可能となる。 【0057】また、上記第3の解決手段によれば、第1空気から除去した水分を利用して第2空気の加湿を行うことができる。このため、第2空気の加湿のために別途水分を供給する必要がなくなり、構成の簡素化を図ることができる。また、1空気から除去した水分を全て第2空気に供給する場合には、該水分をドレンとして処理する必要がなくなり、これによっても構成の簡素化を図ることができる。 【0058】また、上記第5〜第9の解決手段によれば、第1空気中の水分を凝縮させることなく分離することができる。このため、第1空気の除湿に要するエネルギを、水分を凝縮させて除去する場合に比して大幅に削減でき、エネルギ効率の向上を図ることができる。 【0059】特に、上記第8の解決手段によれば、圧縮された第1空気中の水分を水蒸気の状態に維持したままで第2空気に供給することができる。従って、第2空気を加湿する際に第2空気中で水分が蒸発することはなく、第1空気中の水蒸気が有するエネルギを第2空気に回収することによって暖房能力を向上させることができ、エネルギ効率の向上を図ることができる。 【0060】また、上記第9の解決手段によれば、運転状態とは無関係に、減圧手段(36)によって分離膜の両側での水蒸気分圧差を確保でき、水分除去手段によって圧縮された第1空気から常に水蒸気を分離して第1空気の除湿を行うことができる。 【0061】また、上記第11〜第20の解決手段によれば、除湿手段(60)の湿度媒体によって第1空気中の水分を第2空気へ連続して移動させることができ、第1空気の除湿と第2空気の加湿とを継続的に行うことができる。特に、第12〜第20の解決手段によれば、除湿手段(60)の湿度媒体を、固体吸着剤や液体吸収剤を用いて構成することができ、更に、第13,第20の解決手段によれば、それぞれの湿度媒体に対応して除湿手段(60)を構成できる。 【0062】また、上記第21の解決手段によれば、除湿手段(60)の湿度媒体が第2空気に放湿する水分の一部だけを室内に供給することができる。ここで、湿度媒体からの水分を受けた第2空気は、その絶対湿度が内気の絶対湿度よりも高くなることがある。そして、この様な場合に第2空気をそのまま室内に供給すると、内気の湿度が上昇して在室者に不快感を与えるおそれがある。これに対し、本解決手段によれば、湿度媒体が放湿する水分のうち、室内の湿度を維持するのに必要な分だけを室内に供給することができ、室内を快適に維持することが可能となる。 【0063】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0064】図1に示すように、本実施形態の空気調和装置(10)は、第1系統(20)と、第2系統(40)と、除湿手段である水蒸気分離器(55)とを備え、暖房を行うように構成されている。 【0065】上記第1系統(20)は、圧縮機(21)と、水蒸気分離器(55)と、熱交換器(30)と、膨張機(22)とを順にダクト接続して成り、空気冷凍サイクル動作を行う空気サイクル回路に構成されている。この第1系統(20)は、圧縮機(21)の入口側に接続される第1入口ダクト(23)と、膨張機(22)の出口側に接続される第1出口ダクト(24)とを備えている。第1入口ダクト(23)は、一端が室内に開口して内気を第1空気として取り入れる。この第1入口ダクト(23)から取り入れられる内気は、換気のために室内から排出される排気である。第1出口ダクト(24)は、一端が室外に開口して膨張機(22)からの低温の第1空気を室外へ導く。 【0066】上記第2系統(40)は、熱交換器(30)の入口側に第2入口ダクト(43)を、出口側に第2出口ダクト(44)をそれぞれ接続して構成されている。第2入口ダクト(43)は、一端が室外に開口して外気を第2空気として取り入れる。この第2入口ダクト(43)から取り入れられる外気は、換気のために室内に供給される給気である。第2出口ダクト(44)は、一端が室内に開口して熱交換器(30)からの高温の第2空気を室内に供給する。 【0067】上記圧縮機(21)には、モータ(35)が連結されている。また、該圧縮機(21)は、上記膨張機(22)と連結されている。そして、圧縮機(21)は、モータ(35)の駆動力と、膨張機(22)で空気が膨張する際の膨張仕事とによって駆動される。 【0068】上記熱交換器(30)には、放熱側通路(31)と吸熱側通路(32)とが区画形成されている。放熱側通路(31)は、一端が上記水蒸気分離器(55)と、他端が膨張機(22)とそれぞれダクト接続され、内部を第1空気が流れる。吸熱側通路(32)は、一端に第2入口ダクト(43)が、他端に第2出口ダクト(44)がそれぞれ接続され、内部を第2空気が流れる。そして、この熱交換器(30)は、放熱側通路(31)の第1空気と吸熱側通路(32)の第2空気とを熱交換させ、これによって第2空気を加熱するように構成されている。 【0069】上記水蒸気分離器(55)は、分離膜を有し、この分離膜によって隔てられた高圧空間と低圧空間とを備えている。高圧空間の入口側には圧縮機(21)が接続され、出口側には熱交換器(30)の放熱側通路(31)が接続されており、高圧空間には圧縮機(21)で圧縮された第1空気が流れる。そして、この水蒸気分離器(55)は、該第1空気中の水蒸気が上記分離膜を透過して高圧空間から低圧空間へ移動することによって第1空気の除湿を行うように構成されている。この水蒸気分離器(55)は、第1空気の絶対湿度が外気の絶対湿度以下となるように第1空気の除湿を行い、除湿手段を構成している。 【0070】上記分離膜は、フッ素樹脂等の高分子膜によって形成されている。そして、該分離膜は、水分子の膜内部拡散によって水蒸気が透過するように構成されている。尚、この分離膜を、キセロゲル等から成るガス分離用多孔膜によって形成してもよい。この場合、空気中の水蒸気は、水分子の毛管凝縮と拡散とによって分離膜を透過する。 【0071】上記水蒸気分離器(55)の低圧空間には、真空ポンプ(36)が接続されている。この真空ポンプ(36)は、該低圧空間を減圧するためのものであって、低圧空間と高圧空間との水蒸気分圧差を確保する減圧手段を構成している。 【0072】上記真空ポンプ(36)の出口側には、排水管(51)の一端が接続されている。排水管(51)の他端は、第1分岐管(52)と第2分岐管(53)とに分岐されている。第1分岐管(52)は、第2出口ダクト(44)に接続され、真空ポンプ(36)から排出される水分の一部を第2空気に供給する。第2分岐管(53)は、室外にまで延びて室外に開口し、真空ポンプ(36)からの残りの水分を室外へ排出する。 【0073】−運転動作−次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図2の空気線図を参照しながら説明する。 【0074】第1系統(20)では、点Aの状態の外気が第1入口ダクト(23)から第1空気として取り入れられる。この第1空気は、圧縮機(21)に吸入されて圧縮され、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が上昇して点Bの状態となる。点Bの状態の第1空気は、水蒸気分離器(55)へ入って高圧空間を流れる。その間、第1空気中の水蒸気が分離膜を透過して低圧空間へ移動し、第1空気は温度一定のまま絶対湿度が低下して点Cの状態となる。この状態で、第1空気の絶対湿度は、外気の絶対湿度よりも低くなっている。 【0075】点Cの状態の第1空気は、熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、吸熱側通路(32)の第2空気と熱交換を行う。第1空気は、この熱交換によって冷却され、絶対湿度一定で温度が低下して点Dの状態となる。点Dの状態の第1空気は、膨張機(22)で膨張し、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が低下して点Eの状態となる。そして、点Eの状態の第1空気が、第1出口ダクト(24)を通って室外に排出される。 【0076】水蒸気分離器(55)で第1空気から分離された水蒸気は、真空ポンプ(36)を通って排水管(51)へ流れる。該水蒸気は、その間に一部が凝縮し、第1分岐管(52)と第2分岐管(53)とに分流される。第1分岐管(52)には主に水蒸気の状態の水分が流入し、該水分は第2出口ダクト(44)内の第2空気に供給される。第2分岐管(53)には主に凝縮した水分が流入し、該水分はドレン水として室外に排出される。 【0077】第2系統(40)では、点Fの状態の外気が第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れられる。この第2空気は、熱交換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、放熱側通路(31)の第1空気と熱交換を行う。第2空気は、この熱交換によって加熱され、絶対湿度一定で温度が上昇して点Gの状態となる。 【0078】点Hの状態の第2空気は、吸熱側通路(32)から出て第2出口ダクト(44)内を流れる。その間、第2出口ダクト(44)内の第2空気には、第1分岐管(52)を通じて水蒸気の状態の水分が供給される。このため、点Gの状態の第2空気は温度がほぼ一定で絶対湿度が上昇して点Hの状態となる。そして、点Hの状態の第2空気第2出口ダクト(44)を通じて室内に供給される。 【0079】−実施形態1の効果−本実施形態1によれば、第1入口ダクト(23)から外気を第1空気として取り入れ、この第1空気を水蒸気分離器(55)で除湿しているため、膨張機(22)の入口における第1空気の絶対湿度を外気の絶対湿度よりも低くすることができる。このため、第1空気中での水滴や氷の生成を防止しつつ、膨張機(22)の出口における第1空気の温度を外気温度よりも低く設定することができる。特に、本実施形態では、第2入口ダクト(43)から低温の外気のみを第2空気として取り入れている。このため、熱交換器(30)では低温の第2空気との熱交換によって第1空気がより低温にまで冷却される。 【0080】従って、本実施形態によれば、膨張機(22)の入口における第1空気の温度を一層低く設定することが可能となり、熱交換器(30)で第2空気に与えられる熱量を維持しつつ圧縮機(21)への入力を削減することができる。この結果、COPの向上を図ることができ、これと同時に膨張機(22)からの第1空気中での水滴等の生成を防止して排水処理や排雪処理を不要とし、これによって構成の簡素化を図ることができる。 【0081】また、室内からの排気を第1空気とし、室外からの給気を第2空気としていることから、空調を行うと同時に換気をも行うことができる。更に、排気から成る第1空気を圧縮機(21)で圧縮し、圧縮された第1空気と給気から成る第2空気とを熱交換器(30)で熱交換させているため、換気のために室外に排出される排気に含まれる温熱を回収することができる。この結果、換気に伴うエネルギのロスを削減することが可能となる。 【0082】また、水蒸気分離器(55)で第1空気から除去した水分を、第2空気の加湿に利用することができる。このため、第2空気の加湿のために別途水分を供給する必要がなくなり、構成の簡素化を図ることができる。 【0083】また、水蒸気分離器(55)では分離膜を用いて第1空気から水蒸気を分離しているため、第1空気中の水分を凝縮させることなく分離することができる。このため、第1空気の除湿に要するエネルギを、水分を凝縮させて除去する場合に比して大幅に削減でき、エネルギ効率の向上を図ることができる。 【0084】また、真空ポンプ(36)によって水蒸気分離器(55)の低圧空間を減圧しているため、運転状態とは無関係に、水蒸気分離器(55)の分離膜の両側での水蒸気分圧差を確保できる。この結果、水蒸気分離器(55)において常に確実に第1空気の除湿を行うことができる。 【0085】−実施形態1の変形例−また、上記実施形態では、水蒸気分離器(55)の低圧空間を真空ポンプ(36)で減圧し、これによって水蒸気分離器(55)で第1空気から水蒸気を分離するようにしている。これに対し、真空ポンプ(36)を設けず、水蒸気分離器(55)の構成を変更して、該水蒸気分離器(55)を、第1空気中の水蒸気が分離膜を透過して第2空気へ移動するように構成してもよい。 【0086】つまり、本変形例の水蒸気分離器には、分離膜によって隔てられた第1空間と第2空間とを形成する。上記第1系統(20)における圧縮機(21)と熱交換器(30)の間に、第1空間を接続する。この第1空間には、圧縮機(21)からの第1空気が流れる。上記第2系統(40)の第2入口ダクト(43)の途中に第2空間を接続する。第2空間には、熱交換器(30)からの第2空気が流れる。そして、第1空間と第2空間の水蒸気分圧差によって第1空気中の水蒸気が分離膜を透過して第2空気へ移動し、この分離された水蒸気が第2空気と共に室内に供給されて室内の加湿に利用される。 【0087】本変形例によれば、圧縮された第1空気中の水分を水蒸気の状態に維持したままで第2空気に供給することができる。従って、第2空気を加湿する際に第2空気中で水分が蒸発することはなく、第1空気中の水蒸気が有するエネルギを第2空気に回収することによって暖房能力を向上させることができ、エネルギ効率の向上を図ることができる。 【0088】 【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実施形態1において、水蒸気分離器(55)に代えて除湿手段として除湿機構(60)を設けるものである。その他の構成は実施形態1と同様であり、以下では実施形態1と異なる構成について説明する。 【0089】上記除湿機構(60)は、第1入口ダクト(23)及び第2出口ダクト(44)の途中に設けられている。この除湿機構(60)は、ロータ部材(61)、吸湿部(62)及び放湿部(63)を備えて、いわゆるロータリ式の除湿器と同様に構成されている。 【0090】上記ロータ部材(61)は、円板状で且つ厚さ方向に空気を通過させるように形成される。このロータ部材(61)は、水分を吸着する固体吸着剤を備え、通過する空気を固体吸着剤とを接触させる湿度媒体を構成している。また、ロータ部材(61)には、図示しないが、駆動機構である駆動モータが連結され、駆動モータで回転駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動する。ロータ部材(61)の固体吸着剤は、多孔性の無機化合物を主成分として構成される。該無機化合物は、細孔径が0.1〜20nm程度で水分を吸着するものが選ばれる。 【0091】上記吸湿部(62)は、第1入口ダクト(23)の途中に配置されている。吸湿部(62)では、第1入口ダクト(23)内の第1空気がロータ部材(61)を通過し、該第1空気中の水分がロータ部材(61)の固体吸着剤に吸着される。これによって、第1空気が除湿される。 【0092】上記放湿部(63)は、第2出口ダクト(44)の途中に配置されている。放湿部(63)では、第2出口ダクト(44)内の第2空気がロータ部材(61)を通過し、ロータ部材(61)の固体吸着剤に吸着された水分が脱着して該第2空気中に放湿される。これによって、固体吸着剤が再生されると同時に、第2空気が加湿される。 【0093】上述のように、ロータ部材(61)は、駆動モータで駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動する。そして、吸湿部(62)で第1空気から吸湿したロータ部材(61)の部分は、ロータ部材(61)の回転に伴って放湿部(63)に移動する。放湿部(63)ではロータ部材(61)の固体吸着剤から水分が脱着されて再生される。つまり、ロータ部材(61)が第2空気に対して放湿する。その後、ロータ部材(61)の再生された部分は、再び吸湿部(62)に移動する。以上の動作を繰り返すことによって、除湿機構(60)が第1空気の除湿と第2空気の加湿とを連続的に行う。 【0094】−運転動作−次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図4の空気線図を参照しながら説明する。 【0095】第1系統(20)では、点Iの状態の内気が第1入口ダクト(23)から第1空気として取り入れられる。この第1空気は、除湿機構(60)の吸湿部(62)でロータ部材(61)と接触して除湿され、等エンタルピ変化によって絶対湿度が低下して温度が上昇し、等エンタルピ線に沿って点Iの状態から点Jの状態となる。この状態で、第1空気の絶対湿度は、外気の絶対湿度よりも低くなっている。 【0096】点Jの状態の第1空気は、圧縮機(21)で圧縮され、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が上昇して点Kの状態となる。点Kの状態の第1空気は、熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、吸熱側通路(32)の第2空気と熱交換を行う。第1空気は、この熱交換によって冷却され、絶対湿度一定で温度が低下して点Lの状態となる。点Lの状態の第1空気は、膨張機(22)で膨張し、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が低下して点Mの状態となる。そして、点Mの状態の第1空気が、第1出口ダクト(24)を通って室外に排出される。 【0097】第2系統(40)では、点Nの状態の外気が第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れられる。点Nの状態の第2空気は、熱交換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れる。その間、この第2空気は、放熱側通路(31)の第1空気と熱交換を行い、絶対湿度一定で温度が上昇して点Oの状態となる。 【0098】点Oの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入る。放湿部(63)では第2空気とロータ部材(61)とが接触し、ロータ部材(61)が第2空気に対して放湿する。第2空気は、等エンタルピ変化によって絶対湿度が上昇して温度が低下し、等エンタルピ線に沿って点Oの状態から点Pの状態となる。点Pの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って室内に供給される。 【0099】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これによって、第1空気の除湿と第2空気の加湿とが連続して行われる。 【0100】−実施形態2の効果−本実施形態2によれば、除湿機構(60)によって除湿した第1空気を圧縮機(21)へ供給しているため、膨張機(22)へ至るまでに第1空気を除湿することによる効果を上記実施形態1と同様に得ることができる。 【0101】−実施形態2の変形例−上記の実施形態では固体吸着剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしたが、これに代えて、液体吸収剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしてもよい。 【0102】図11に示すように、液体吸収剤を用いた除湿機構(60)は、吸湿部(65)と放湿部(66)とポンプ(67)とを順に液配管(68)で接続して成る循環回路(64)によって構成されている。この循環回路(64)には、液体吸収剤として金属ハロゲン化物の水溶液が充填されている。この種の金属ハロゲン化物としては、LiCl、LiBr、CaCl2等が例示される。尚、この液体吸収剤を親水性の有機化合物の水溶液としてもよい。この種の有機化合物としては、エチレングリコール、グリセリン、吸水性樹脂等が例示される。 【0103】上記吸湿部(65)は、第1入口ダクト(23)の途中に配置されている。吸湿部(65)には、水分が透過可能な疎水性多孔膜が設けられ、この疎水性多孔膜によって隔てられて空気側空間と液側空間とが区画形成されている。空気側空間には第1入口ダクト(23)が接続され、その内部を第1空気が流れる。この液側空間には液配管(68)が接続され、その内部を液体吸収剤が流れる。そして、吸湿部(65)では、空気側空間の第1空気と液側空間の液体吸収剤とが疎水性多孔膜を介して間接的に接触し、該第1空気に含まれる水分が疎水性多孔膜を透過して該液体吸収剤に吸収される。これによって、吸湿部(65)は、第1空気の除湿を行う。 【0104】上記放湿部(66)は、熱交換器(30)に設けられている。放湿部(66)には、水分が透過可能な疎水性多孔膜が設けられ、疎水性多孔膜の一方に液側空間が形成されると共に、疎水性多孔膜を隔てて液側空間の反対側は熱交換器(30)の吸熱側通路(32)に構成されている。この液側空間には液配管(68)が接続され、その内部を液体吸収剤が流れる。そして、放湿部(66)では、液側空間の液体吸収剤が吸熱側通路(32)の第2空気と熱交換して加熱されると同時に、液側空間の液体吸収剤と吸熱側通路(32)の第2空気とが疎水性多孔膜を介して間接的に接触して該液体吸収剤に含まれる水分が疎水性多孔膜を透過して該第2空気へ供給される。これによって、放湿部(66)では、液体吸収剤が第2空気に対して放湿する。 【0105】上記循環回路(64)ではポンプ(67)によって内部を液体吸収剤が循環し、第1空気の除湿が連続して行われる。つまり、吸湿部(65)で第1空気中の水分を吸収した液体吸収剤は、液配管(68)を流れて放湿部(66)に入る。放湿部(66)では、液体吸収剤は、加熱されると共に第2空気に対して放湿する。これによって、液体吸収剤が再生される。再生された液体吸収剤は、液配管(68)を流れて再び吸湿部(65)に入り、この循環を繰り返す。 【0106】 【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実施形態2において、調湿器(91)を設けると共に、除湿機構(60)の構成を変更したものである。以下、実施形態2と異なる構成について説明する。 【0107】図6に示すように、上記調湿器(91)には、低温側通路(92)と高温側通路(93)とが区画形成されている。低温側通路(92)は、第2系統(40)における第2入口ダクト(43)の途中に接続されている。この低温側通路(92)には、第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れられた低温の外気が流れる。高温側通路(93)は、第2系統(40)の第2出口ダクト(44)における除湿機構(60)の下流に接続されている。この高温側通路(93)には、除湿機構(60)の放湿部(63)で加湿された第2空気の一部が送られる。調湿器(91)では、低温側通路(92)の低温の第2空気と高温側通路(93)の高温で高湿度の第2空気とが熱交換を行い、高温側通路(93)の第2空気が冷却されて該第2空気中の水蒸気の一部が凝縮する。そして、調湿器(91)は、高温側通路(93)内の第2空気の絶対湿度が内気の絶対湿度と同等になるように該第2空気の湿度を調節するように構成されている。 【0108】本実施形態の除湿機構(60)は、いわゆるロータリ式の除湿器と同様に構成されている。この点は、実施形態2と同様である。一方、本実施形態の除湿機構(60)は、第1ロータ部材(61a)と第2ロータ部材(61b)とを備えている。 【0109】第1及び第2ロータ部材(61a,61b)は実施形態2のロータ部材(61)と同様に構成されているが、第1ロータ部材(61a)は第2ロータ部材(61b)よりもやや薄型の円板状に形成されている。そして、第1入口ダクト(23)における上流側に第1ロータ部材(61a)が位置して下流側に第2ロータ部材(61b)が位置すると共に、第2出口ダクト(44)における上流側に第2ロータ部材(61b)が位置して下流側に第1ロータ部材(61a)が位置するように、第1及び第2ロータ部材(61a,61b)が配置されている。 【0110】上記第1及び第2ロータ部材(61a,61b)には、駆動機構である駆動モータが連結され、駆動モータで回転駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動する。この点は、実施形態2と同様である。 【0111】上記除湿機構(60)では、2つのロータ部材(61a,61b)を設けたのに伴い、吸湿部(62)及び放湿部(63)が以下のように構成されている。つまり、本実施形態では、吸湿部(62)は、第1入口ダクト(23)からの第1空気が第1及び第2ロータ部材(61a,61b)を通過するように構成されている。また、放湿部(63)は、第2出口ダクト(44)からの第2空気が第1及び第2ロータ部材(61a,61b)を通過するように構成されている。 【0112】上記放湿部(63)には、第1ロータ部材(61a)と第2ロータ部材(61b)の間に分岐ダクト(45)の一端が接続されている。分岐ダクト(45)の他端は、第2出口ダクト(44)における調湿器(91)の下流に接続されている。そして、この分岐ダクト(45)には、放湿部(63)において第2ロータ部材(61b)を通過した第2空気の一部が流れ、この一部の第2空気が分岐ダクト(45)を通って第1ロータ部材(61a)をバイパスさせるようにしている。この分岐ダクト(45)と調湿器(91)とが、調湿手段(90)を構成している。 【0113】−運転動作−次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図7の空気線図を参照しながら説明する。尚、第1系統(20)における動作は上記実施形態2と同様であり、その説明は省略する。 【0114】第2系統(40)では、点Nの状態の外気が第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れられる。この第2空気は、調湿器(91)の低温側通路(92)に流れ、高温側通路(93)内の空気と熱交換を行って点Oの状態となる。点Oの状態の第2空気は、熱交換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、放熱側通路(31)の第1空気と熱交換を行って点Pの状態となる。以上の第2系統(40)における動作は、実施形態2と同様である。 【0115】点Pの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入る。放湿部(63)では第2空気と第2ロータ部材(61b)とが接触し、第2ロータ部材(61b)が第2空気に対して放湿する。第2空気は、等エンタルピ変化によって絶対湿度が上昇して温度が低下し、等エンタルピ線に沿って点Pの状態から点Sの状態となる。点Sの状態では、第2空気の絶対湿度が点Iの状態の内気と等しくなっている。点Sの状態の第2空気は分流され、該第2空気の一部が分岐ダクト(45)へ流れ、残りが第1ロータ部材(61a)へ流れる。その際、該第2空気の大部分を分流して分岐ダクト(45)へ流し、第1ロータ部材(61a)へ流れる第2空気の流量よりも分岐ダクト(45)へ流れる第2空気の流量が多くなるようにする。 【0116】第1ロータ部材(61a)へ流れた一部の第2空気は第1ロータ部材(61a)と接触し、第1ロータ部材(61a)が該第2空気に対して放湿する。 【0117】この一部の第2空気は、等エンタルピ変化によって絶対湿度が上昇して温度が低下し、等エンタルピ線に沿って点Sの状態から点Tの状態となる。点Tの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って調湿器(91)の高温側通路(93)に入る。調湿器(91)では、点Qの状態で高温側通路(93)に入った第2空気が点Nの状態で低温側通路(92)に入った第2空気との熱交換によって冷却される。高温側通路(93)では第2空気中の水蒸気が凝縮し、第2空気の温度及び湿度が低下して点Uの状態となる。点Uの状態では、第2空気の絶対湿度が点Iの状態の内気と等しく、且つ第2空気の温度が点Iの状態の内気よりも低くなっている。 【0118】点Uの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)内を流れて分岐ダクト(45)からの第2空気と合流する。このため、調湿部からの点Uの状態の第2空気と、分岐ダクト(45)からの点Sの状態の第2空気とが混合され、点Vの状態となる。そして、内気と絶対湿度の等しい点Vの状態の第2空気が、第2出口ダクト(44)を通って室内に供給される。 【0119】除湿機構(60)では、第1及び第2ロータ部材(61a,61b)が回転駆動される。そして、この両ロータ部材(61a,61b)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これによって、第1空気の除湿と第2空気の加湿とが連続して行われる。 【0120】−実施形態3の効果−本実施形態3によれば、除湿機構(60)によって除湿した第1空気を圧縮機(21)へ供給しているため、膨張機(22)へ至るまでに第1空気を除湿することによる効果は、上記実施形態1と同様に得ることができる。 【0121】また、除湿機構(60)の両ロータ部材(61a,61b)が第2空気に放湿する水分の一部だけを、第2空気と共に室内へ供給することができる。ここで、両ロータ部材(61a,61b)が放湿する水分の全てを室内に供給すると、内気の湿度が上昇して在室者に不快感を与える場合がある。これに対し、本実施形態では、第2ロータ部材(61b)と接触して内気と絶対湿度が等しくなった第2空気の一部を分岐ダクト(45)へ分流する一方、残りの第2空気を第1ロータ部材(61a)と接触させた後に調湿器(91)で内気と絶対湿度が等しくなるように除湿している。この結果、内気と絶対湿度が等しくなった第2空気を室内に供給することができ、室内の湿度を維持するのに必要な分だけを室内に供給することによって室内を快適に維持することが可能となる。 【0122】−実施形態3の変形例−上記の実施形態では固体吸着剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしたが、これに代えて、液体吸収剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしてもよい。図8に示すように、本変形例では、液体吸収剤を用いて除湿機構(60)は、上記実施形態2の変形例と同様に構成される。また、分岐ダクト(45)の一端は、放湿部(66)における吸熱側通路(32)の途中に接続されている。そして、分岐ダクト(45)は、吸熱側通路(32)内の第2空気の一部を分流し、調湿器(91)の下流における第2出口ダクト(44)で残りの第2空気と合流させるように構成されている。その他の構成は、実施形態2と同様である。 【0123】 【発明のその他の実施の形態】−第1の変形例−上記の各実施形態では、第1系統(20)に内気を第1空気として取り込む一方、第2系統(40)に外気を第2空気として取り込んで暖房運転を行うようにしている。これに対し、以下のようにして暖房運転を行うようにしてもよい。 【0124】先ず、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気と外気との混合空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0125】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から外気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0126】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気と外気との混合空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0127】尚、第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込む場合であっても、水蒸気分離器(55)又は除湿機構(60)によって第1空気を外気の絶対湿度以下にまで除湿するようにする。 【0128】−第2の変形例−上記の各実施形態では、第2出口ダクト(44)を通じて第2空気のみを室内に供給するようにしている。ここで、運転状態によっては、膨張機(22)の出口における第2空気の温度がかなりの高温となる場合もある。この様な場合に高温の第2空気をそのまま室内に吹き出すと、却って在室者に不快感を与えるおそれがある。従って、膨張機(22)からの第2空気が高温となる場合には、予め第2空気と内気とを混合し、ある程度温度を下げてから室内に供給するようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月17日(1999.3.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−266418(P2000−266418A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【出願番号】 |
特願平11−71397 |
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