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【発明の名称】 連結ヘッダおよびこの連結ヘッダを備えた冷凍装置
【発明者】 【氏名】佐々木 英孝

【氏名】吉田 和芳

【要約】 【課題】可溶栓の取付が確実に行われ、その取付位置が簡単にわかる冷凍装置を提供する。

【解決手段】冷媒圧縮機、凝縮器、蒸発器、膨張弁等を冷媒配管で接続し、蒸発器側で低温度を作り出して冷却、冷凍させる冷凍機ユニットにおいて、その構成ユニットを複数台連結して新たな冷凍機ユニットにするヘッダに可溶栓を設けたので、可溶栓の取付位置が連結ヘッダの1箇所であるからその作動状態が容易に分かり、可溶栓の保守や交換を容易に行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷媒圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等を有する冷凍装置における凝縮器を複数連結して凝縮容量の異なる冷凍装置を構成可能にする連結へッダにおいて、この連結へッダの高圧液側管路に可溶栓を設けたことを特徴とする連結ヘッダ。
【請求項2】 冷媒圧縮機、膨張弁、蒸発器等に冷媒管で接続されて冷凍装置を構成するための凝縮器と、この凝縮器に空気を供給する送風機とを備えた凝縮器ユニットを複数連結して凝縮容量の異なる冷凍装置を構成可能にする連結へッダにおいて、この連結ヘッダの高圧液側管路に可溶栓を設けたことを特徴とする連結ヘッダ。
【請求項3】 冷媒圧縮機、複数の凝縮器、膨張弁、蒸発器等から構成される冷凍装置において、前記複数の凝縮器を連結して凝縮容量の異なる冷凍装置を構成可能にする連結へッダを備え、この連結ヘッダの高圧液側管路に可溶栓を設けたことを特徴とする連結ヘッダを備えた冷凍装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置の安全装置としての可溶栓を有する連結ヘッダ及びこのような連結ヘッダを備えた冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍機ユニットを複数台連結して冷凍能力の増強された新たな冷凍機ユニットとする場合には、冷凍能力が大きくなった新たな冷凍設備になるために、ユニット設備業者が冷凍設備の設置時に安全装置として可溶栓(または溶栓)等を取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、可溶栓の取付位置は設置業者が任意の位置に取り付けているため、その取付位置や取付ける数もまちまちであり、設備工事者以外の者がその可溶栓の取付の有無や取付位置を確認するのに容易ではなかった。
【0004】本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、工事業者が冷凍機ユニットや凝縮器ユニット等を複数台連結して新たな冷凍設備として据付を行う際に高圧ガスの安全装置としての可溶栓の取付が確実に行われ、その取付位置が簡単にわかる冷凍装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、冷媒圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器等を有する冷凍装置における凝縮器を複数連結して凝縮容量の異なる冷凍装置を構成可能にする連結へッダにおいて、この連結へッダの高圧液側管路に可溶栓を設けたものである。
【0006】請求項2記載の発明は、冷媒圧縮機、膨張弁、蒸発器等に冷媒管で接続されて冷凍装置を構成するための凝縮器と、この凝縮器に空気を供給する送風機とを備えた凝縮器ユニットを複数連結して凝縮容量の異なる冷凍装置を構成可能にする連結へッダにおいて、この連結ヘッダの高圧液側管路に可溶栓を設けたものである。
【0007】請求項3記載の発明は、冷媒圧縮機、複数の凝縮器、膨張弁、蒸発器等から構成される冷凍装置において、前記複数の凝縮器を連結して凝縮容量の異なる冷凍装置を構成可能にする連結へッダを備え、この連結ヘッダの高圧液側管路に可溶栓を設けた連結ヘッダを備えた冷凍装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】図1は屋外設置形の凝縮器ユニット(熱交換装置)を示す平面図である。凝縮器ユニット1の3台を冷媒配管及び連結ヘッダ2で連結することによって大きな冷凍能力の新たな凝縮器ユニット9を構築したものであり、この凝縮器ユニット9はスーパーマーケットの多数のショーケース等(図示せず)の冷却ユニットと冷媒管で接続され冷凍装置を構成する。
【0010】図2は図1で示した凝縮器ユニットを構成する3台の凝縮器ユニットの中の1台を分解して示す斜視図である。凝縮器ユニット1は熱交換器(凝縮器)6や送風機7が収納されている。
【0011】凝縮器ユニット1において、11、12はこのユニットの左並びに右の側板、13は左の側板11に取り付けられる第1の電装箱で、送風機7の回転数の制御装置が収納されている。14は前板、15は後板であり、前板14及び後板15は、左右の端がそれぞれ左右の側板11、12に固定されている。
【0012】送風機7はファン16と、このファン16を駆動するファンモータ17とから構成されている。18はこのモータを固定する取付板、21はこの取付板が固定される支持棒で、この支持棒21は前板14並びに後板15の折り曲げ片22に固定される。23は上板で、前板14、後板15、左の側板11、右の側板12の上縁に固定される。24はこの上板23に取り付けられる吹出ガードである。
【0013】6は凝縮器として作用するプレートフィン型熱交換器で、略V字状に配置されている。そしてこれら熱交換器6はその下辺が左並びに右の側板11、12より上方に位置し且つこれら熱交換器6の端部が左並びに右の側板11、12の内側面に固定される。25は冷却空気の吸込ガードでその左右の突出部26が左並びに右の側板11、12の縁に固定される。このように熱交換器6を配置して、この熱交換器6の左右並びに下部に空間を形成して、この空間を空気の吸込スペース27や配管スペース28等のサービススペースとしている。31はV字状に配置された熱交換器6から延びた冷媒管で、右の12側板の方向へ延出しその後下方へ導かれている。
【0014】図3は左側室から見た凝縮器ユニットの説明図である。
【0015】図4は凝縮器ユニットの一部を切り欠いた状態を示す正面図である。
【0016】図5は並列接続された凝縮器ユニツト1と直列接続され、単にショーケース等(図示せず)と接続されて、冷凍装置を構成するための圧縮機ユニットである。そして、この圧縮機ユニット5は通常機械室で設置されるもののため、左側板41、右側板42、図示しない天板、正面板、背面板は必要としない。しかし、騒音が大きい場合は、この騒音を漏れないようにするために、各板を設けても良い。
【0017】32は底板で、冷媒圧縮機3、オイルセパレータ55や、図示しないレシーバタンク等が載置されている。48は仕切板で、ユニットを圧縮機54と配管室56とに仕切っている。57は電装箱、61、62はそれぞれ冷媒管の高圧液側配管出口、低圧ガス側配管入口である。
【0018】図6はこのような凝縮器ユニット3台を図1のように相互に連結して凝縮器ユニットの3倍の凝縮能力を有する新たな凝縮器ユニットを作る場合の高圧液側配管の連結ヘッダ部分を示す図である。71は銅パイプ製の連結ヘッダ本体であり、両端部が小型の凝縮器ユニット1の高圧液側配管出口61の管径に絞られた開口72、73になっている。この開口72、73にはそれぞれ直管74、75、エルボ76、77、直管78、80が順に溶接接続されている。直管78、80はこの左右の2本78、80と連結ヘッダ本体71のほぼ中央にあけた開口81に取り付けられる1本79と合わせて3本設けられ、これにより3台の小型の凝縮器ユニット1の高圧液側配管出口61を連結ヘッダ2aに接続できる。また、連結ヘッダ-本体71の前部にはそれぞれ2箇所の開口84、85が設けられ、一方の開口84には集中管86が溶接接続され、この集中管86は大きな凝縮能力となった凝縮器ユニット9の高圧液側の配管出口となる。他方の開口85には可溶栓87が埋め込まれるように取り付けられている。この可溶栓87の作動温度すなわち溶融温度は、例えば摂氏73度、許容差2度に設定されている。尚、このように構成される連結ヘッダ2aの直管が増減されれば2台の凝縮器ユニット或いは4台の凝縮器ユニットの高圧液側配管出口61を1本の高圧側配管にまとめることができる。
【0019】また、低圧ガス用連結ヘッダ2bにも高圧液用の連結ヘッダ2aと同様に構成されるが、低圧ガス用の連結ヘッダ2bには可溶栓87がなく、高圧液用連結ヘッダ2aに比べて径の大きな銅パイプで作られ、低圧ガス用連結ヘッダ2bは図の実施形態では3台の小型の凝縮器ユニット1の低圧ガス側配管入口62に接続されて、大きな冷凍能力を有した新たな凝縮器ユニット9の低圧ガス側の配管入口となる。
【0020】また、凝縮器ユニット1の3台が連結ヘッダ2a、2bを介して冷却ユニットと組み合わされて冷凍サイクルが構成されると、この冷凍サイクルを構成する凝縮器ユニット1から吐出される冷媒は、各高圧液側配管出口61から連結ヘッダ2aの直管78、79、80部分を通り連結ヘッダ本体71から集中管86に合流して冷却ユニットに送出される。このように複数台の小型の凝縮器ユニット1を連結して大きな冷凍能力の設備にする場合に、上述のような連結ヘッダ2a、2bを使うとへッダ2aの連結ヘッダ本体71には予め可溶栓87が設けられているので、大きな冷凍設備に必要な安全装置の取り付けを必ず行うことができ、かつ、その取付位置も凝縮器ユニット1の外側の位置にあるので可溶栓87の配設の実態や異常を容易に確認できる。
【0021】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態では複数の凝縮器ユニット1の高圧液配管出口の連結ヘッダ2aとして説明したが、これはいわゆるヘッダでなくても、複数の凝縮器ユニット9の各高圧液配管出口をまとめて1本の大容量の高圧液側配管出口にする部品に可溶栓87を設けるならその形状はどのようなものでもよい。
【0022】また、複数の小型の凝縮器ユニツトを接続して大きな冷凍能力の冷凍設備を形成する実施形態で示したが凝縮器ユニットに限らず冷媒圧縮機、凝縮器、蒸発器、膨張弁等から構成された冷凍機ユニットを複数台連結して新たに大きな冷凍能力の冷凍機ユニットにするヘッダに可溶栓を設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、連結した凝縮器ユニットや冷凍機ユニットが2台または3台以上であっても、それぞれのユニットの高圧液側冷媒が集中する連結ヘッダに可溶栓を設けているので、いずれのユニットで異常高圧がおきても1箇所で安全対応できる。
【0024】また、冷凍機ユニットに個別に内蔵して可溶栓を設けようとする場合、可溶栓を設けた機種と設けない機種との2種類でき管理コスト、生産コストも高くなるが、本発明のように、可溶栓を連結ヘッダの高圧液側管路に設けているので、どのような凝縮器ユニットや冷凍機ユニットにも使えて汎用化された安全装置の配設が可能になる。
【0025】更にまた、可溶栓の点検をする場合或いは可溶栓が作動した場合、可溶栓の取付位置が連結ヘッダの高圧液側管路の1箇所であるからその作動状態が容易にわかり、可溶栓の保守や交換を容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年3月4日(1999.3.4)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2000−258002(P2000−258002A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−57304