| 【発明の名称】 |
アキュムレータ |
| 【発明者】 |
【氏名】大西 寛二
【氏名】斉藤 拓也
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| 【要約】 |
【課題】振動時も動作できるアキュムレータを提供する。
【解決手段】一方の端面を第1端材2で塞ぎ、他方の端面を第2端材3で塞いだ中空円筒体1と、この円筒体内面を摺動し第1端材側に円筒状突起5を有する移動体4と、第1端材2に一端が接合し移動体4に他端が接合し円筒状突起5の外側に取り付けられた円筒状ベローズ6とを備えたアキュムレータにおいて、一端を第1端材2に取り付け、外径がベローズ6の内径より小さく、内径が円筒状突起の外径5より大きい中空のベローズ保護円筒11を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の端面を第1端材で塞ぎ、他方の端面を第2端材で塞いだ中空円筒体と、この円筒体内面を摺動し第1端材側に円筒状突起を有する移動体と、前記第1端材に一端が接合し前記移動体に他端が接合し前記円筒状突起の外側に取り付けられた円筒状ベローズとを備えたアキュムレータにおいて、一端を前記第1端材に取り付け、外径が前記ベローズの内径より小さく、内径が前記円筒状突起の外径より大きい中空のベローズ保護円筒を設けたことを特徴とするアキュムレータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液体の体積変化を吸収するアキュムレータに関する。 【0002】 【従来の技術】液体を循環させるループ配管には液体の膨張収縮を吸収するためアキュムレータが設けられている。図3はループ配管の一例を示す。冷媒ループ配管30には冷媒を循環させるポンプ31と、冷媒を冷却する熱交換器32と、冷媒により冷却される負荷33が接続され、冷媒の体積膨張を吸収するアキュムレータ34が設けられている。 【0003】図4はアキュムレータの構成を示す。中空の円筒体1の一端には第1端材2が設けられ、他端には第2端材3が取り付けられている。円筒体1の内面と摺動可能に嵌合して移動体4が設けられている。この移動体4の第1端材2側には円筒状の突起5が設けられている。一端を第1端材2に固定され他端を移動体4に固定され内径が円筒状突起5の外径より大きい円筒状のベローズ6が設けられている。第1端材2、移動体4が有する円筒状突起5、ベローズ6で囲まれる空間が液体室7を構成し、円筒体1、第2端材3、移動体4が有する円筒状突起5、ベローズ6で囲まれる空間が気体室8を構成する。第1端材2には開口9が設けられ、液体が出入りし、気体室8には封入口10が設けられ加圧気体が供給された後、密封される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このようなアキュムレータを有するループ配管はロケットで宇宙基地に打ち上げられる装置に装備されており、打ち上げ時激しい振動が発生する。振動はアキュムレータの軸方向(円筒体1の軸方向)と直角方向にも生じ、液体室7の液体がこの方向に振動し、ベローズ6の付け根部に大きな応力が発生し、ここで疲労破損が発生する場合があった。このため従来は図5に示すように円筒状突起5を第1端材2に押しつけ、液体室7の液体を少なくした状態で打ち上げを行っていた。しかしこのようにすると打ち上げ時はアキュムレータとして機能できなくなるという問題があった。 【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、振動時も動作できるアキュムレータを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明では、一方の端面を第1端材で塞ぎ、他方の端面を第2端材で塞いだ中空円筒体と、この円筒体内面を摺動し第1端材側に円筒状突起を有する移動体と、前記第1端材に一端が接合し前記移動体に他端が接合し前記円筒状突起の外側に取り付けられた円筒状ベローズとを備えたアキュムレータにおいて、一端を前記第1端材に取り付け、外径が前記ベローズの内径より小さく、内径が前記円筒状突起の外径より大きい中空のベローズ保護円筒を設ける。 【0007】かかるベローズ保護円筒を設けることにより、円筒軸方向に直角方向の振動に対し、アキュムレータ内のかなりの部分の液体をベローズ保護円筒内に閉じ込めることができるので、ベローズに加わる振動力を大幅に少なくし、ベローズ付け根に発生する応力も少なくすることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は実施形態のアキュムレータの構成を示す。図2は液体室の体積を最も小さくした状態を示す。なお、図4と同じ符号は同じものを示す。中空の円筒体1の一端には第1端材2が設けられ、他端には第2端材3が取り付けられている。これらの第1端材2、第2端材3は円筒体1に対し、装着後、溶接等により固着するように構成されている。円筒体1の内面と摺動可能に嵌合して移動体4が設けられている。移動体4は円筒状で外周にはテフロンなどの滑り材4aが設けられ、円筒体1の内面を摺動する。この摺動により液体室7と気体室8の体積が変化する。この移動体4の第1端材2側には円筒状の突起5が設けられている。この移動体4と突起5の体積は後述する気体室8の体積に含まれる。 【0009】一端を第1端材2に固定され他端を移動体4に固定され、内径が円筒状突起5の外径より大きい円筒状のベローズ6が設けられている。第1端材2、移動体4が有する円筒状突起5、ベローズ6で囲まれる空間が液体室7を構成し、円筒体1、第2端材3、移動体4が有する円筒状突起5、ベローズ6で囲まれる空間が気体室8を構成する。第1端材2には開口9が設けられ、液体が出入りし、気体室8には封入口10が設けられ加圧気体が供給された後、密封される。 【0010】以上の構成は図4に示した従来の構造部分である。本発明では、第1端材2の内面側にベローズ保護円筒11を設けている。ベローズ保護円筒11は外径がベローズ6の内径よりやや小さく、内径が移動体4の円筒状突起5の円筒の外径よりも大きな円筒である。また高さは円筒状突起5の高さとほぼ同じで、図2に示すように円筒状突起5を第1端材2に押し当てたとき、先端が円筒状突起5の付け根と多少の間隙を生ずる程度の寸法とする。 【0011】次に振動時の動作について説明する。円筒軸方向と直角方向に振動が加わる場合、図1に示すように液体室7内のかなりの部分の液体はベローズ保護円筒11内で振動するため、ベローズ6に液体から加わる振動力は少なく、ベローズ付け根に発生する応力も少なくなる。なお、円筒軸方向の振動に対しては、ベローズ6の全体が均等に伸縮するので、付け根部に大きな応力は発生しない。 【0012】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明は、アキュムレータの中にベローズ保護円筒を設けることにより、ベローズにとって最も厳しい方向からの振動に対してもベローズに発生する応力を少なくし、ベローズを保護し、振動中もアキュムレータの機能を発揮させることができる。またベローズに発生する応力を少なくすることにより寿命を長くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月4日(1999.3.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097515 【弁理士】 【氏名又は名称】堀田 実 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−257991(P2000−257991A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−56565 |
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