| 【発明の名称】 |
吸収冷凍機の蒸発器及び吸収器 |
| 【発明者】 |
【氏名】須田 行雄
|
| 【要約】 |
【課題】吸収冷凍機の蒸発器及び吸収器において、冷媒液及び吸収液を超音波で振動する。この振動で液自体の表面を揺動させると同時に液を粒子にして器内に放散する事で効果的に蒸発、吸収動作を、また液攪拌による液の熱移動および外部との熱交換を行なう、と共に超音波振動子を制御することで吸収冷凍機の出力を制御する。これらにより小型、軽量の吸収冷凍機を提供する。
【解決手段】蒸発器、吸収器に冷媒液及び吸収液を振動する超音波振動子を設ける。また器内に液粒子の凝集および熱交換する装置を設置する、さらにはセンサーを具備した超音波発生装置により振動子を制御し冷凍出力を調整する事を特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】吸収冷凍機の蒸発器に関して超音波による振動を利用して冷媒液の攪拌および粒子を発生させる超音波振動子を備えたことを特徴とする吸収冷凍機の蒸発器。 【請求項2】吸収冷凍機の吸収器に関して超音波による振動を利用して吸収液の攪拌および粒子を発生させる超音波振動子を備えたことを特徴とする吸収冷凍機の吸収器。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この考案は蒸発器および吸収器に関して冷媒液においては蒸発をまた吸収液においては蒸発した冷媒蒸気の吸収動作を行わせるために超音波を利用した吸収冷凍機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、吸収冷凍機の蒸発器においては冷媒液、吸収器では吸収液を熱伝導管の表面を流下し濡らして蒸発及び吸収動作を行うのが一般的であり、それぞれの液を超音波振動子による振動で攪拌および粒子にして放散し蒸発・吸収動作を行うものはなかった。また上記吸収冷凍機の出力は吸収液、熱源等の制御によるために迅速で広範囲な出力の調整は困難であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の蒸発器および吸収器における冷媒および吸収液の動作は主として液が熱伝導管の表面を流下し濡らす事で蒸発、吸収動作を行うために動作に必要とする表面積の確保、液循環系など冷凍装置が大型になる傾向があった。本考案は液を超音波振動子により振動させ粒子にする事で結果的にそれぞれ液の表面積を増加させ効果的に蒸発及び吸収動作を行うことにより蒸発器、吸収器を小型化すると共に液振動による攪拌作用を利用して液循環系を小型化することで冷凍装置を小型、軽量化する。また超音波振動子を電子的に制御する事で冷凍機出力を広範囲にしかも迅速に調整し上記のような欠点を解決するためになされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】当該吸収冷凍機の蒸発器及び吸収器は第1、2図に示すように蒸発・吸収器内に冷媒液・吸収液を振動して揺動、攪拌、および液粒子を発生させる超音波振動子を設置する。また液粒子を凝集しながら滴下するように工夫した30.、液凝集および熱交換作用をする8.と9.、そして吸収器では吸収液を冷却する5.および5.・9.を冷却する7.そして12.を設ける。またセンサーを備え任意に振動出力を制御できる超音波発生装置を設置した機構とする。 【0005】 【作用】第1図に示す如く超音波振動子による振動作用で冷媒液・吸収液共に表面が不規則に盛り上げられ揺動する、と同時に液一部は粒子化し放散される。またこの液粒子は8.と9.に接触し表面を濡らす。これらにより液表面積が増加し蒸発・吸収性能が向上する。また8.・9.は30.からの散滴と共に液粒子を凝集すると同時に熱交換もする。さらには液振動に伴う攪拌、流動で液の熱移動を行なう。尚液振動の強さは超音波発生装置により任意に制御できる。 【0006】 【実施例】以下、空冷式吸収冷凍機において冷媒液に水、吸収液に臭化リチュウムを使用した場合の本蒸発器の実施例について説明する。第2図に示すように当該蒸発器は冷媒液粒子を凝集しながら滴下するように工夫した30.、1.の内部に放散される冷媒液粒子の凝集および11.と熱交換を行なう8.、冷媒液を振動させ攪拌しながら粒子を作る16.そして22.・28.を具備し常に16.を最適な状態で駆動する超音波を発生する機能を有する23.、さらに11.を備えた構成とする。以下本蒸発器の動作を説明する。4.・10.からの冷媒液は30.により放散された冷媒液粒子を凝集と共に8.を濡らすように散滴されて落下し、1.下部に溜り16.で振動される。この振動により冷媒液は振動子近傍を中心に不規則且つ連続的に表面が上昇し揺動する。一方で一部は粒子にされ放散される。またこれら粒子の一部は8.に接触して表面を濡らす。この事により盛り上がった冷媒、放散された粒子そして8.の各表面より冷媒液は蒸発し蒸発潜熱を奪われ温度を下げる。これら冷媒液粒子は互の衝突による成長、30.からの散滴による凝集、そして8.を濡らした冷媒液粒子らと同様に落下し低温冷媒液となり1.内下部に溜まると同時に振動により攪拌され冷媒液の温度移動が行なわれると共に8.を通じて11.との熱交換が行われる。すなわち11.を冷却する。次に、本吸収器の実施例について説明する。第2図に示すように当該吸収器には放散される吸収液粒子を凝集しながら滴下するように工夫した30.、吸収液粒子の凝集と冷却を行なう9.、吸収液の冷却をする5.、吸収液を振動させ攪拌しながら粒子を作る17.そして22.・29.を具備し17.を最適な状態で駆動する超音波を発生する機能を有する23.および13.を3.へと循環する12.さらに27.を装着し9.・5.を冷却する7.を備えた構成とする。本吸収器の動作について以下説明する。14.は3.・10.から30.により放散された吸収液粒子を凝集すると共に9.を濡らすように散滴されて落下し、2.内下部に溜められ、17.で振動される。この振動により吸収液は振動子近傍を中心に不規則にしかも連続的に表面が盛り上げられ揺動する。同時にその一部は粒子にされて2.内に放散される。またこれら放散された一部粒子は9.に接触し濡すと同時に冷却され吸収能力を増す。この事により盛り上がった液、放散した粒子、散滴液そして濡れた9.の各吸収液表面より冷媒蒸気を吸収する。これら一連の動作により1.・2.との間隙18.より移動してきた冷媒蒸気を吸収した吸収液は吸収熱により温度を上げる。またそれら粒子は互いに衝突したり、30.よりの散滴に接触したりして凝集しながら9.に接触して凝集した吸収液らと共に落下し、13.となって2.下部に溜る。そして振動による攪拌で5.によって冷却された吸収液との温度移動が行われる。すなわち5.により冷却される。これらの吸収動作を繰り返しながら13.の1部は12.で10.から3.に送られて再生される。また9.と5.は7.に連結された27.による循環水で冷却され7.で放熱する。尚超音波振動子は蒸発器、吸収器ともに冷凍出力に応じた液の攪拌、粒子放散が最適になるような数を装着すると共に液レベル、温度を22.で検知し23.で駆動する。また液振動の強さ、すなわち冷凍出力も23.の制御で行なう。第1図に本考案の説明略図および第2図に本考案の実施例の略図を示す。当該蒸発器及び吸収器は水冷式吸収冷凍機にも冷却装置を置換することで同様に、また吸収液にアンモニアを用いる冷凍機に対しても応用可能である。尚本蒸発器、吸収器を用いたセパレート型の空冷式冷暖房用空調装置について第3図に応用例を示す。 【0007】 【発明の効果】本技術によれば蒸発器の冷媒液、吸収器の吸収液は、超音波を利用した振動で液を揺動させ、かつ粒子化する事で等価的にそれぞれ液の表面積を増加させて効率的に蒸発、吸収動作を行なう事が出来る。また振動に伴なう液揺動を熱交換にも利用する。この事は吸収器においては液循環ポンプの負荷を軽減する効果もある。これらにより吸収冷凍装置の小型、軽量化が可能である。また超音波発生装置により振動子を制御することで吸収冷凍機の出力を迅速且つ広範囲に調整出来る。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】599005158 【氏名又は名称】株式会社ブラニコ
|
| 【出願日】 |
平成11年3月8日(1999.3.8) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2000−257988(P2000−257988A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−103017 |
|