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【発明の名称】 低温ガス発生装置及びそれを用いた冷風加工装置
【発明者】 【氏名】光永 敏彦

【氏名】小松原 健夫

【氏名】甲元 伸央

【要約】 【課題】ワークの研削或いは切削する際に好適な低温ガスを生成できる低温ガス発生装置を提供する。

【解決手段】低温ガス発生装置3は、それぞれコンプレッサ、コンデンサ、減圧装置及び冷却器などから冷媒回路が構成され、各冷却器における冷媒の蒸発温度がそれぞれ異なる複数の冷却装置67、9と、エアーコンプレッサ4にて空気が圧送される冷風配管6と、この冷風配管に設けられ、各冷却器とそれぞれ熱交換することにより、冷風配管内を流れる空気を冷却する複数の熱交換器68、21とを備え、冷風配管内を流れる空気の上流側に蒸発温度の高い冷却器と熱交換する熱交換器を配置し、下流側に蒸発温度の低い冷却器と熱交換する熱交換器を配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれコンプレッサ、コンデンサ、減圧装置及び冷却器などから冷媒回路が構成され、前記各冷却器における冷媒の蒸発温度がそれぞれ異なる複数の冷却装置と、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路に設けられ、前記各冷却器とそれぞれ熱交換することにより、流路内を流れるガスを冷却する複数の熱交換器とを備え、前記流路内を流れるガスの上流側に蒸発温度の高い前記冷却器と熱交換する前記熱交換器を配置し、下流側に蒸発温度の低い冷却器と熱交換する熱交換器を配置したことを特徴とする低温ガス発生装置。
【請求項2】 流路の最も上流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器における冷媒の蒸発温度を、0℃付近に設定したことを特徴とする請求項1の低温ガス発生装置。
【請求項3】 ガス圧縮装置から吐出されたガスと熱交換する放熱器と、最も上流に設けられる熱交換器において凝結したガス中の水分を前記放熱器或いはガス圧縮装置に送給するドレン水路とを設けたことを特徴とする請求項2の低温ガス発生装置。
【請求項4】 流路の下流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器を備えた冷却装置は、二段圧縮式の冷却装置であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の低温ガス発生装置。
【請求項5】 ガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと、前記流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を備え、この混合装置は、前記高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の低温ガス発生装置。
【請求項6】 ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路内を流れるガスを冷却する冷却手段と、前記ガス圧縮装置から吐出され、前記流路にて冷却される以前の高温ガスと前記流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を備え、この混合装置は、前記高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を備えていることを特徴とする低温ガス発生装置。
【請求項7】 加工冶具を加工点に接触させてワークの加工を行う加工装置において、請求項5又は請求項6の混合装置にて混合されたガスを前記加工点に供給しながら加工を行うことを特徴とする冷風加工装置。
【請求項8】 ガスを加工点に供給するガス吐出口と、オイルを前記加工点に供給するオイル吐出口とを有したノズルを備え、このノズルには前記加工点付近におけるガス及びオイルを回収する回収機を設けたことを特徴とする請求項7の冷風加工装置。
【請求項9】 回収機にて回収したガスをガス圧縮装置に吸い込ませることを特徴とする請求項8の冷風加工装置。
【請求項10】 冷却媒体となるガスとして不活性ガスを用いることを特徴とする請求項7、請求項8又は請求項9の冷風加工装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温ガスを効率よく生成でき、特に、ワークを砥石研削若しくは刃具切削する加工冶具に冷風を供給するに好適な低温ガス発生装置及びそれを用いた冷風加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般的に実施されている砥石研削(或いは刃具切削)加工においては、研削オイルを研削位置(或いは切削位置などの加工点)に供給しながらワークの研削加工を行う湿式研削加工と、大気雰囲気下で加工を行う乾式研削加工が実施されていた。この場合、後者の乾式研削加工では、オイルを使用しないために加工面が研削熱の影響を直接受け、研削焼けや研削割れが生じやすくなる。
【0003】一方、前者の湿式研削加工においてはオイルを用いるために潤滑効果、冷却効果、洗浄効果が発揮されるが、オイルによる環境破壊の問題が生じやすくなる。
【0004】そこで、例えば特開平10−86036号公報の如く、加工点に−30℃以下の冷風と植物オイルを供給し、冷風とオイルミストの周囲にはエアーカーテンを形成しながら切削加工を行う方法が開発されている。係る方法によれば、研削熱によるワークの研削焼けや割れの発生を抑えられると共に、オイルミストの飛散も回避できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記公報では図示されていない冷凍サイクル(冷却装置)にて−30℃以下の冷風を生成するとしているが、冷却装置の冷凍能力は、図5に示す如く蒸発温度に比例して小さくなるため、単純に−30℃以下まで冷却する冷却装置では極めて効率が悪くなる。
【0006】また、加工点に供給すべき冷風は、ワークの材質や研削の度合い、研削時間や精度、或いは、研削の工程などによってその最適な温度が異なって来るが、前記公報の如き構成では供給冷風を適温に制御することが困難であった。
【0007】更に、前記公報ではエアーカーテンにて冷風やオイルの飛散を回避しようとしていたが、この種研削加工においては加工点からオイルが激しく飛び散るため、エアーカーテンでは飛散を抑止する効果は余り期待できない問題もあった。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、ワークの研削或いは切削する際に好適な低温ガスを生成できる低温ガス発生装置及びそれを用いた冷風加工装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の低温ガス発生装置は、それぞれコンプレッサ、コンデンサ、減圧装置及び冷却器などから冷媒回路が構成され、各冷却器における冷媒の蒸発温度がそれぞれ異なる複数の冷却装置と、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路に設けられ、各冷却器とそれぞれ熱交換することにより、流路内を流れるガスを冷却する複数の熱交換器とを備え、流路内を流れるガスの上流側に蒸発温度の高い冷却器と熱交換する熱交換器を配置し、下流側に蒸発温度の低い冷却器と熱交換する熱交換器を配置したことを特徴とする。
【0010】本発明によれば、それぞれコンプレッサ、コンデンサ、減圧装置及び冷却器などから冷媒回路が構成され、各冷却器における冷媒の蒸発温度がそれぞれ異なる複数の冷却装置と、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路に設けられ、各冷却器とそれぞれ熱交換することにより、流路内を流れるガスを冷却する複数の熱交換器とから低温ガス発生装置を構成すると共に、流路内を流れるガスの上流側に蒸発温度の高い冷却器と熱交換する熱交換器を配置し、下流側に蒸発温度の低い冷却器と熱交換する熱交換器を配置したので、流路内を圧送されるガスの温度を複数の冷却装置によって段階的に低下させることができるようになり、極めて効率良く低温ガスを生成することができるようになると共に、ガス温度も安定し、温度制御の精度も向上させることが可能となる。
【0011】請求項2の発明の低温ガス発生装置は、上記において流路の最も上流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器における冷媒の蒸発温度を、0℃付近に設定したことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて流路の最も上流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器における冷媒の蒸発温度を、0℃付近に設定したので、この最も上流側に位置する熱交換器において、流路内を圧送されるガス中の水分は凝結し、除去される。これにより、大なる熱負荷となるガス中の水分の影響を解消して一層効率の良い低温ガスの生成を達成することが可能となる。
【0013】請求項3の発明の低温ガス発生装置は、上記においてガス圧縮装置から吐出されたガスと熱交換する放熱器と、最も上流に設けられる熱交換器において凝結したガス中の水分を放熱器或いはガス圧縮装置に送給するドレン水路とを設けたことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、上記に加えてガス圧縮装置から吐出されたガスと熱交換する放熱器と、最も上流に設けられる熱交換器において凝結したガス中の水分を放熱器或いはガス圧縮装置に送給するドレン水路とを設けたので、熱交換器にて収集したガス中の水分を放熱器やガス圧縮装置に送ってそこを通過するガスやガス圧縮装置自体を冷却することが可能となり、更なる運転効率と性能向上を図ることができるようになるものである。
【0015】請求項4の発明の低温ガス発生装置は、上記各発明において流路の下流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器を備えた冷却装置は、二段圧縮式の冷却装置であることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて流路の下流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器を備えた冷却装置を、二段圧縮式の冷却装置としたので、流路内を圧送されるガスの最終到達温度を極めて低い値まで低下させることができるようになる。
【0017】請求項5の発明の低温ガス発生装置は、上記各発明においてガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと、流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を備え、この混合装置は、高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を備えていることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明によれば、上記各発明に加えてガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと、流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を備え、この混合装置には、高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を設けたので、この温度調節手段によって高温ガスと低温ガスの混合比を任意に可変し、混合装置から供給される低温ガスの温度を所望の値に制御することができるようになるものである。
【0019】請求項6の発明の低温ガス発生装置は、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路内を流れるガスを冷却する冷却手段と、ガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を備え、この混合装置は、高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を備えていることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明によれば、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路内を流れるガスを冷却する冷却手段と、ガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を設け、この混合装置には、高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を設けたので、この温度調節手段によって高温ガスと低温ガスの混合比を任意に可変し、混合装置から供給される低温ガスの温度を所望の値に制御することができるようになるものである。
【0021】請求項7の発明の冷風加工装置は、加工冶具を加工点に接触させてワークの加工を行うものであって、上記混合装置にて混合されたガスを加工点に供給しながら加工を行うことを特徴とする。
【0022】請求項7の発明によれば、加工冶具を加工点に接触させてワークの加工を行う冷風加工装置において、上記混合装置にて混合されたガスを加工点に供給しながら加工を行うようにしたので、加工点における発熱を抑制して研削(切削)焼けや割れなどの発生を未然に回避することができるようになる。特に、混合装置により、ワークの材質や加工度合い、加工時間、精度或いは加工の工程などに応じて供給する低温ガスの温度を所望の値に制御することができるようになり、より精度と効率の良い冷風加工を実現することが可能となる。
【0023】請求項8の発明の冷風加工装置は、上記においてガスを加工点に供給するガス吐出口と、オイルを加工点に供給するオイル吐出口とを有したノズルを備え、このノズルには加工点付近におけるガス及びオイルを回収する回収機を設けたことを特徴とする。
【0024】請求項8の発明によれば、上記に加えてガスを加工点に供給するガス吐出口と、オイルを加工点に供給するオイル吐出口とを有したノズルを備え、このノズルには加工点付近におけるガス及びオイルを回収する回収機を設けたので、加工中のオイル及び低温ガスの飛散を効果的に抑制することが可能となり、環境汚染防止に寄与できるできるようになるものである。
【0025】請求項9の発明の冷風加工装置は、上記において回収機にて回収したガスをガス圧縮装置に吸い込ませることを特徴とする。
【0026】請求項9の発明によれば、上記に加えて回収機にて回収したガスをガス圧縮装置に吸い込ませるようにしたので、ノズルから吐出された低温ガスの熱エネルギーを回収し、ガス圧縮効率の改善を図ることが可能となるものである。
【0027】請求項10の発明の冷風加工装置は、上記において冷却媒体となるガスとして不活性ガスを用いることを特徴とする。
【0028】請求項10の発明によれば、上記に加えて冷却媒体となるガスとして不活性ガスを用いるようにしたので、加工点におけるワークや加工冶具の加工面の酸化を防止できるようになり、加工精度の向上を図ることが可能となると共に、加工後のワークの後処理も簡素化することができるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷風加工装置1の構成図を示し、図2は冷風加工装置1のノズル2の断面図を示している。この冷風加工装置1は低温ガス発生装置3を備えている。
【0030】図1において、低温ガス発生装置3は、冷却媒体のガスとして空気を冷却して冷風を生成ものであり、ガス圧縮装置としてのスクロール式のエアーコンプレッサ4と、流路としての冷風配管6と、実施例では二台設けられた冷却装置67、9と、温風配管11と、混合装置12などから構成されている。
【0031】エアーコンプレッサ4は電動機13により駆動され、吸込フィルタ14と除湿用熱交換器69を介して空気(ガス)を吸引し、圧縮して放熱器16に吐出する。吐出された空気は放熱器16にて放熱した後、空気タンク17に一旦入り、その後、冷風配管6と温風配管11とに分流され、それぞれ圧送される。尚、82は空気タンク17に設けられたタンク水抜きバルブである。
【0032】この冷風配管6には先ずタンクドレンバルブ83を備えた除湿機81が設けられると共に、次ぎに空気の上流側から熱交換器68及び熱交換器21が交熱的に取り付けられ、冷風配管6は各熱交換器68及び21内を順次通過した後、冷風量調整バルブ22を経て最終的に温風配管11と合流する。また、この温風配管11にも温風量調整バルブ23が接続された後、最後に冷風配管6に合流する。これら配管6、11及びバルブ22、23によって前記混合装置12が構成される。
【0033】前記冷却装置67は、ロータリコンプレッサ71、コンデンサ72(これらでコンデンシングユニットが構成される)、キャピラリチューブ73、74(減圧装置)、電磁弁76、冷却器77、78などから成る。前記コンデンサ73はロータリコンプレッサ71の吐出側に接続され、キャピラリチューブ73はコンデンサ72の出口に接続されると共に、キャピラリチューブ73の出口は分岐して、一方はキャピラリチューブ74に、他方は電磁弁76に接続されている。
【0034】そして、電磁弁76は冷却器78の入口に接続され、冷却器78の出口はキャピラリチューブ74の出口に接続されている。前記冷却器78は除湿用熱交換器69内に交熱的に設けられると共に、除湿用熱交換器69にはドレンバルブ79が設けられている。
【0035】キャピラリチューブ74と冷却器78との接続点は次ぎに冷却器77の入口に接続され、冷却器77の出口がロータリコンプレッサ71の吸込側に接続されている。そして、前記冷却器77は熱交換器68内に交熱的に設けられている。尚、84は熱交換器68の下流側の冷風配管6に設けられたドレンバルブである。
【0036】前記ロータリコンプレッサ71が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ72にて凝縮され、キャピラリチューブ73にて減圧された後、キャピラリチューブ74と電磁弁76方向に分流される。電磁弁76を経た冷媒は冷却器78に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する。
【0037】また、キャピラリチューブ74に分流された冷媒はそこで更に減圧された後、冷却器78からの冷媒と合流して冷却器77に流入し、そこで蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮するものである。
【0038】前記冷却器78における冷媒の蒸発温度は0℃付近に設定されている。また、冷却器77は前述の如く最も上流の熱交換器68内に交熱的に設けられると共に、この冷却器77における冷媒の蒸発温度は−5℃付近に設定されている。
【0039】前記冷却装置9は、ロータリコンプレッサ37、コンデンサ38(これらでコンデンシングユニットが構成される)、キャピラリチューブ39(減圧装置)及び冷却器41などから成り、これらは順次環状に配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。このロータリコンプレッサ37が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ38にて凝縮され、キャピラリチューブ39にて減圧された後、冷却器41に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮するものである。
【0040】そして、冷却器41は前記最も下流の熱交換器21内に交熱的に設けられると共に、この冷却器41における冷媒の蒸発温度は−35℃付近に設定されている。尚、86は熱交換器21の下流側の冷風配管6に接続されたドレンバルブ86である。
【0041】また、前記混合装置12は温度調節手段を構成する図示しない制御装置によって前記冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度がそれぞれ制御され、それによって、冷風配管6からの冷風と、温風配管11からの温風(常温より数℃高い)の混合比が調整される。係る混合比の調整により、混合装置12から吹き出される冷風(混合空気)の温度は所望の温度に調節される。
【0042】そして、係る混合装置12にはノズル2が接続され、このノズル2によって冷風加工部43に供給される。尚、42は冷風加工部43に設けられた研削(旋削)冶具(加工冶具)であり、加工点においてワーク44を研削するものである。
【0043】前記ノズル2は図2に示される如く冷風吐出口46と、オイル(潤滑油)吐出口47と、回収機48とから構成されている。そして、この冷風吐出口46が前記混合装置12に連通接続され、オイル吐出口47は図示しない潤滑油供給源に接続される。また、回収機48にはフィルタ及びオイル分離機を前段に備えた吸引ポンプ49が接続されており、吸引ポンプ49の吹き出し側は前記吸込フィルタ14に連通されている。
【0044】以上の構成で次に動作を説明する。冷風加工装置1の低温ガス発生装置3に電源が投入されると、電動機13が起動され、エアーコンプレッサ4が駆動開始する。これによって、冷風配管6には空気が圧送され始めるが、この駆動開始時にドレンバルブ84及び86を開放する。それによって、冷風配管6内の水分を排出する。その後、ドレンバルブ84、86は閉じられる。
【0045】これらドレンバルブ84、86を閉じた後、前記制御装置は各冷却装置67及び9のロータリコンプレッサ71及び37を起動し、冷却器78により除湿用熱交換器69を0℃付近に冷却すると共に、上流側の熱交換器68は−5℃付近、下流側の熱交換器21は−35℃付近に冷却する。
【0046】吸込フィルタ14を介して吸引された空気中の水分は、除湿用熱交換器69を通過する際に凝結し、タンクドレンバルブ79を介して排出除去される。従って、以後の冷却の際に最も大なる熱負荷となる空気中の水分の影響を解消することが可能となる。
【0047】このように除湿された空気はエアーコンプレッサ4にて圧縮されて放熱器16に吐出される。そして、この放熱器16内を経て空気タンク17に至り、冷風配管6と温風配管11とに分流される。冷風配管6に圧送された空気は、除湿機81を経て最初に熱交換器68内に入り、そこを通過する過程で−5℃付近まで冷却される。
【0048】更に、この熱交換器68を出た−5℃付近の冷気は、次に最下流の熱交換器21に入り、そこを通過する過程で−35℃付近まで冷却されて混合装置12の冷風量調整バルブ22に至る。尚、制御装置は電磁弁76を20分程度開き、5分程度閉じる動作を繰り返す。これにより、冷却器78への霜付きを防止する。
【0049】このように、本発明ではそれぞれロータリコンプレッサ71、37、コンデンサ72、38、キャピラリチューブ73、74、39及び冷却器77、78、41から冷媒回路が構成された冷却装置67、9により、エアーコンプレッサ4に入る空気の温度を0℃付近に冷却した後、更に、冷風配管6内を圧送される空気の温度を−5℃付近、−35℃付近と段階的に低下させて行って最終的に−35℃付近の冷気を生成するようにしたので、極めて効率良く冷気を生成することができるようになると共に、冷気の温度も安定し、後述する温度制御の精度も向上させることが可能となる。
【0050】一方、温風配管11に分流されて圧送される空気は温風量調整バルブ23に至る。混合装置12の制御装置は冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度をそれぞれ制御し、これら冷風量調整バルブ22及び温風量調整バルブ23に到達した冷気(−35℃付近)及び空気(常温より数℃高い)の混合比を調整する。そして、係る混合比の調整により、2〜3気圧で例えば−10℃〜−30℃の所望温度の冷気を生成し、混合装置12からノズル2に吹き出す。
【0051】混合装置12から吐出された冷気はノズル2に供給され、冷風吐出口46から冷風として加工点に吹き出される。また、ノズル2のオイル吐出口47からはオイルが加工点に供給されるので、これら冷風とオイルによって加工点における発熱を抑制し、研削(切削)焼けや割れなどの発生を抑制する。
【0052】尚、混合装置12の制御装置は冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度を調整することにより、このときのワーク44の材質や加工度合い、加工時間、精度に適した温度の冷風を供給する(制御装置に予め設定する)。また、加工の工程によっても予め設定されたタイマ制御で冷風の温度を調整する。これにより、より精度と効率の良い冷風加工を実現する。
【0053】また、冷風吐出口46及びオイル吐出口47から吐出された冷気とオイルは、加工点付近から回収機48の吸引ポンプ49にて吸引・回収される。回収された冷気中のオイルはフィルタ及びオイル分離機にて塵埃とオイルが分離され、冷気のみとなって吸込フィルタ14に送られる。
【0054】係る回収動作によって、加工中のオイル及び冷気の飛散を効果的に抑制することが可能となり、環境汚染防止に寄与できるできるようになる。また、回収機48にて回収された空気は吸込フィルタ14、除湿用熱交換器69を経てエアーコンプレッサ4に吸い込まれるので、ノズル2から吐出された冷気の熱エネルギーを回収し、低温ガス発生装置3の運転効率の改善が図られる。
【0055】次ぎに、図3は本発明の他の実施例の低温ガス発生装置3を備えた冷風加工装置1の構成図を示している。尚、この図において図1、図2と同符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。図3における低温ガス発生装置3も冷却媒体のガスとしての空気を冷却して冷風を生成ものであり、ガス圧縮装置としてのスクロール式のエアーコンプレッサ4と、流路として冷風配管6と、実施例では三台設けられた冷却装置7、8、9と、温風配管11と、混合装置12などから構成されている。
【0056】エアーコンプレッサ4は電動機13により駆動され、吸込フィルタ14を介して空気(ガス)を吸引し、圧縮して放熱器16に吐出する。吐出された空気は放熱器16にて後述する如くドレン水により冷却された後、空気タンク17に一旦入り、その後、冷風配管6と温風配管11とに分流され、それぞれ圧送される。
【0057】この冷風配管6には空気の上流側から熱交換器18、熱交換器19及び熱交換器21が交熱的に取り付けられており、冷風配管6は各熱交換器18、19及び21内を順次通過した後、冷風量調整バルブ22を経て最終的に温風配管11と合流する。また、この温風配管11にも温風量調整バルブ23が接続された後、最後に冷風配管6に合流する。これら配管6、11及びバルブ22、23によって前記混合装置12が構成される。
【0058】前記冷却装置7は、ロータリコンプレッサ24、コンデンサ26(これらでコンデンシングユニットが構成される)、自動膨張弁27(減圧装置)及び冷却器28などから成り、これらは順次環状に配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。このロータリコンプレッサ24が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ26にて凝縮され、膨張弁27にて減圧された後、冷却器28に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮するものである。
【0059】そして、冷却器28は前記最も上流の熱交換器18内に交熱的に設けられると共に、この冷却器28における冷媒の蒸発温度は0℃付近に設定されている。また、熱交換器18には冷風配管6中を圧送される空気から滴下したドレン水を受けて放熱器16に送給するドレン水路29が設けられており、このドレン水路29には自動ドレンバルブ31が介設されている。
【0060】前記冷却装置8は、ロータリコンプレッサ32、コンデンサ33(これらでコンデンシングユニットが構成される)、キャピラリチューブ34(減圧装置)及び冷却器36などから成り、これらは順次環状に配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。このロータリコンプレッサ32が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ33にて凝縮され、キャピラリチューブ34にて減圧された後、冷却器36に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮するものである。
【0061】そして、冷却器36は前記最も上流の熱交換器18の次の下流側の熱交換器19内に交熱的に設けられると共に、この冷却器36における冷媒の蒸発温度は−20℃付近に設定されている。
【0062】前記冷却装置9は、ロータリコンプレッサ37、コンデンサ38(これらでコンデンシングユニットが構成される)、キャピラリチューブ39(減圧装置)及び冷却器41などから成り、これらは順次環状に配管接続されて周知の冷媒回路が構成されている。このロータリコンプレッサ37が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ38にて凝縮され、キャピラリチューブ39にて減圧された後、冷却器41に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮するものである。
【0063】そして、冷却器41は前記最も下流の熱交換器21内に交熱的に設けられると共に、この冷却器41における冷媒の蒸発温度は−35℃付近に設定されている。
【0064】また、前記混合装置12は温度調節手段を構成する制御装置によって前記冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度がそれぞれ制御され、それによって、冷風配管6からの冷風と、温風配管11からの温風(常温より数℃高い)の混合比が調整される。係る混合比の調整により、混合装置12から吹き出される冷風(混合空気)の温度は所望の温度に調節される。
【0065】そして、係る混合装置12には同様にノズル2が接続され、このノズル2によって冷風加工部43に供給されることになる。尚、ノズル2の構造は前述同様であり、回収機48にはフィルタ及びオイル分離機を前段に備えた吸引ポンプ49が接続され、吸引ポンプ49の吹き出し側は前記エアーコンプレッサ4の吸込フィルタ14に連通されている。
【0066】以上の構成で次にこの場合の冷風加工装置1の動作を説明する。冷風加工装置1の低温ガス発生装置3に電源が投入されると、電動機13が起動され、エアーコンプレッサ4が駆動開始する。また、各冷却装置7、8及び9のロータリコンプレッサ24、32及び37も起動し、冷却器28により最上流の熱交換器18を0℃付近に冷却すると共に、次段の熱交換器19は−20℃付近、最下流の熱交換器21は−35℃付近に冷却する。
【0067】吸込フィルタ14を介して吸引された空気は、エアーコンプレッサ4にて圧縮されて放熱器16に吐出される。そして、この放熱器16内を経て空気タンク17に至り、冷風配管6と温風配管11とに分流される。冷風配管6に圧送された空気は、最初に熱交換器18内に入り、そこを通過する過程で0℃付近まで冷却される。
【0068】係る冷却によって冷風配管6内を圧送される空気中の水分は凝結し、除去される。従って、以後の冷却の際に最も大なる熱負荷となる空気中の水分の影響を解消することが可能となる。
【0069】そして、このときに冷風配管6中を圧送される空気から滴下したドレン水はドレン水路29に受容され、自動ドレンバルブ31の開放によって放熱器16に送給される。これにより、放熱器16を通過する空気を冷却することができるようになり、運転効率と性能向上が図られる。
【0070】尚、この実施例ではドレン水路29にて放熱器16にドレン水を送給したが、それに限らず、エアーコンプレッサ4の周囲に送給してエアーコンプレッサ4自体を直接冷却しても良い。
【0071】そして、最上流の熱交換器18を出た0℃付近の冷気は次に熱交換器19に入り、そこを通過する過程で−20℃付近まで冷却される。更に、この熱交換器19を出た−20℃付近の冷気は、次に最下流の熱交換器21に入り、そこを通過する過程で−35℃付近まで冷却されて混合装置12の冷風量調整バルブ22に至る。
【0072】このように、この場合の実施例ではそれぞれロータリコンプレッサ24、32、37、コンデンサ26、33、38、自動膨張弁27、キャピラリチューブ34、39及び冷却器28、36、41から冷媒回路が構成された冷却装置7、8、9により、冷風配管6内を圧送される空気の温度を0℃付近、−25℃付近、−35℃付近と段階的に低下させて行って最終的に−35℃付近の冷気を生成するようにしたので、極めて効率良く冷気を生成することができるようになると共に、冷気の温度も安定し、後述する温度制御の精度も向上させることが可能となる。
【0073】そして、温風配管11に分流されて圧送される空気は温風量調整バルブ23に至る。混合装置12の制御装置は冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度をそれぞれ制御し、これら冷風量調整バルブ22及び温風量調整バルブ23に到達した冷気(−35℃付近)及び空気(常温より数℃高い)の混合比を調整する。そして、同様に係る混合比の調整により、2〜3気圧で例えば−10℃〜−30℃の所望温度の冷気を生成し、混合装置12からノズル2に吹き出す。
【0074】混合装置12から吐出された冷気はノズル2に供給され、冷風吐出口46から冷風として加工点に吹き出される。また、ノズル2のオイル吐出口47からはオイルが加工点に供給されるので、これら冷風とオイルによって加工点における発熱を抑制し、研削(切削)焼けや割れなどの発生を抑制する。
【0075】尚、この場合も混合装置12の制御装置は冷風量調整バルブ22と温風量調整バルブ23の開度を調整することにより、このときのワーク44の材質や加工度合い、加工時間、精度に適した温度の冷風を供給する(制御装置に予め設定する)。また、加工の工程によっても予め設定されたタイマ制御で冷風の温度を調整する。これにより、より精度と効率の良い冷風加工を実現する。
【0076】また、冷風吐出口46及びオイル吐出口47から吐出された冷気とオイルは、加工点付近から回収機48の吸引ポンプ49にて吸引・回収される。回収された冷気中のオイルはフィルタ及びオイル分離機にて塵埃とオイルが分離され、冷気のみとなってエアーコンプレッサ4の吸込フィルタ14に送られる。
【0077】係る回収動作によって、加工中のオイル及び冷気の飛散を効果的に抑制することが可能となり、環境汚染防止に寄与できるできるようになる。また、回収機48にて回収された空気は吸込フィルタ14を経てエアーコンプレッサ4に吸い込まれるので、ノズル2から吐出された冷気の熱エネルギーを回収し、低温ガス発生装置3の運転効率の改善が図られる。
【0078】次に、図4は本発明のもう一つの他の実施例の低温ガス発生装置3を備えた冷風加工装置1の構成図を示している。尚、この図において図1、図2と同一符号は同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場合、前記図3の実施例における冷却装置8と冷却装置9及び熱交換器19と熱交換器21は二段圧縮機ユニットを構成する一台の冷却装置51と熱交換器66に置き換えられている。そして、この熱交換器66は熱交換器18の下流側の冷風配管6に設けられている。
【0079】前記冷却装置51は、ロータリコンプレッサ61、コンデンサ62(これらで高圧側コンデンシングユニットを構成する)、キャピラリチューブ63及び冷却器64から冷媒回路が構成された高圧側ユニット53と、ロータリコンプレッサ54、コンデンサ56(これらで低圧側コンデンシングユニットを構成する)、キャピラリチューブ57及び冷却器58から冷媒回路が構成された低圧側ユニット52とから構成されており、高圧側ユニット53の冷却器64と低圧側ユニット52のコンデンサ56とが中間熱交換器59にて交熱的に添設された構成とされている。
【0080】高圧側ユニット53のロータリコンプレッサ61が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ62にて凝縮され、キャピラリチューブ63にて減圧された後、冷却器64に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮し、中間熱交換器59を冷却する。一方、低圧側ユニット52のロータリコンプレッサ54が運転されると、吐出された冷媒はコンデンサ56に中間冷却器59を介し、冷却器64から冷却されて凝縮され、キャピラリチューブ57にて減圧された後、冷却器58に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪って冷却作用を発揮し、熱交換器66を冷却する。
【0081】このように、低圧側ユニット52のコンデンサ56は中間熱交換器59にて低温に冷却されるので、低圧側ユニット52内に例えばR404A冷媒などの比熱比が高く、沸点の低い冷媒を封入し、熱交換器66における蒸発温度を−45℃付近まで低下させることができるようになるものである。これによって、より温度の低い冷風を生成することが可能となる。
【0082】尚、上記各実施例では空気を冷却媒体としてのガスとして使用したが、例えば窒素やヘリウムなどの不活性ガスを用いることもできる。係る不活性ガスを用い低温に冷却して冷風として吹き付ければ、加工点におけるワーク44や研削冶具42の加工面の酸化を防止できるようになり、加工精度を向上させ、加工後のワーク44の後処理も簡素化することができるようになる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、それぞれコンプレッサ、コンデンサ、減圧装置及び冷却器などから冷媒回路が構成され、各冷却器における冷媒の蒸発温度がそれぞれ異なる複数の冷却装置と、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路に設けられ、各冷却器とそれぞれ熱交換することにより、流路内を流れるガスを冷却する複数の熱交換器とから低温ガス発生装置を構成すると共に、流路内を流れるガスの上流側に蒸発温度の高い冷却器と熱交換する熱交換器を配置し、下流側に蒸発温度の低い冷却器と熱交換する熱交換器を配置したので、流路内を圧送されるガスの温度を複数の冷却装置によって段階的に低下させることができるようになり、極めて効率良く低温ガスを生成することができるようになると共に、ガス温度も安定し、温度制御の精度も向上させることが可能となる。
【0084】請求項2の発明によれば、上記に加えて流路の最も上流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器における冷媒の蒸発温度を、0℃付近に設定したので、この最も上流側に位置する熱交換器において、流路内を圧送されるガス中の水分は凝結し、除去される。これにより、大なる熱負荷となるガス中の水分の影響を解消して一層効率の良い低温ガスの生成を達成することが可能となる。
【0085】請求項3の発明によれば、上記に加えてガス圧縮装置から吐出されたガスと熱交換する放熱器と、最も上流に設けられる熱交換器において凝結したガス中の水分を放熱器或いはガス圧縮装置に送給するドレン水路とを設けたので、熱交換器にて収集したガス中の水分を放熱器やガス圧縮装置に送ってそこを通過するガスやガス圧縮装置自体を冷却することが可能となり、更なる運転効率と性能向上を図ることができるようになるものである。
【0086】請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて流路の下流側に設けられる熱交換器と熱交換する冷却器を備えた冷却装置を、二段圧縮式の冷却装置としたので、流路内を圧送されるガスの最終到達温度を極めて低い値まで低下させることができるようになる。
【0087】請求項5の発明によれば、上記各発明に加えてガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと、流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を備え、この混合装置には、高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を設けたので、この温度調節手段によって高温ガスと低温ガスの混合比を任意に可変し、混合装置から供給されるガスの温度を所望の値に制御することができるようになるものである。
【0088】請求項6の発明によれば、ガス圧縮装置にて冷却媒体となるガスが圧送される流路と、この流路内を流れるガスを冷却する冷却手段と、ガス圧縮装置から吐出され、流路にて冷却される以前の高温ガスと流路にて冷却された後の低温ガスとを混合する混合装置を設け、この混合装置には、高温ガスと低温ガスの混合比を調整する温度調節手段を設けたので、この温度調節手段によって高温ガスと低温ガスの混合比を任意に可変し、混合装置から供給される低温ガスの温度を所望の値に制御することができるようになるものである。
【0089】請求項7の発明によれば、加工冶具を加工点に接触させてワークの加工を行う冷風加工装置において、上記混合装置にて混合されたガスを加工点に供給しながら加工を行うようにしたので、加工点における発熱を抑制して研削(切削)焼けや割れなどの発生を未然に回避することができるようになる。特に、混合装置により、ワークの材質や加工度合い、加工時間、精度或いは加工の工程などに応じて供給する低温ガスの温度を所望の値に制御することができるようになり、より精度と効率の良い冷風加工を実現することが可能となる。
【0090】請求項8の発明によれば、上記に加えてガスを加工点に供給するガス吐出口と、オイルを加工点に供給するオイル吐出口とを有したノズルを備え、このノズルには加工点付近におけるガス及びオイルを回収する回収機を設けたので、加工中のオイル及び低温ガスの飛散を効果的に抑制することが可能となり、環境汚染防止に寄与できるできるようになるものである。
【0091】請求項9の発明によれば、上記に加えて回収機にて回収したガスをガス圧縮装置に吸い込ませるようにしたので、ノズルから吐出された低温ガスの熱エネルギーを回収し、ガス圧縮効率の改善を図ることが可能となるものである。
【0092】請求項10の発明によれば、上記に加えて冷却媒体となるガスとして不活性ガスを用いるようにしたので、加工点におけるワークや加工冶具の加工面の酸化を防止できるようになり、加工精度の向上を図ることが可能となると共に、加工後のワークの後処理も簡素化することができるようになる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年3月11日(1999.3.11)
【代理人】 【識別番号】100098361
【弁理士】
【氏名又は名称】雨笠 敬
【公開番号】 特開2000−257982(P2000−257982A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−64870