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【発明の名称】 吸収冷凍機
【発明者】 【氏名】高畠 修蔵

【氏名】中島 邦彦

【氏名】大石 修

【氏名】斉藤 健一

【氏名】大田 益臣

【要約】 【課題】冷凍効率および熱効率が向上されてなる吸収冷凍機を提供する。

【解決手段】吸収液を、吸収器1から順に低温熱交換器3、高温熱交換器6、高温再生器7、前記高温熱交換器6、低温再生器4および前記低温熱交換器3を経て前記吸収器1に戻るよう循環させる吸収冷凍機において、前記高温熱交換器6と低温再生器4との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器11および吸収液を加熱濃縮する中温再生器10を備えてなるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器、低温再生器および前記低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる吸収冷凍機において、前記高温熱交換器と低温再生器との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器および吸収液を加熱濃縮する中温再生器を備え、前記中温熱交換器は、前記低温熱交換器から送出された吸収液を前記中温再生器から送給される吸収液により加熱するよう構成されてなることを特徴とする吸収冷凍機。
【請求項2】 吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、低温再生器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器および低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる吸収冷凍機において、前記低温再生器と高温熱交換器との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器および吸収液を加熱濃縮する中温再生器と、前記低温再生器からの吸収液の一部または全てを抽出して前記中温再生器に供給する第1供給手段と、前記中温再生器からの吸収液の一部または全てを抽出して前記高温再生器に供給する第2供給手段とを備え、前記中温熱交換器は、前記低温再生器を送出された吸収液を前記高温熱交換器から送給される吸収液により加熱するよう構成されてなることを特徴とする吸収冷凍機。
【請求項3】 高温再生器において高温再生に利用された加熱媒体を加熱源とする吸収液を加熱する熱交換器が設けられてなることを特徴とする請求項1または2記載の吸収冷凍機。
【請求項4】 高温再生器が直火加熱式高温再生器とされ、高温熱交換器から中温再生器までの間であって吸収液の中温再生器への入口側に、および/または中温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、前記高温再生器の燃焼排ガスを加熱源とする補助再生器が付設されてなることを特徴とする請求項3記載の吸収冷凍機。
【請求項5】 高温再生器が直火加熱式高温再生器とされ、低温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、および/または中温熱交換器から中温再生器までの間であって吸収液の中温再生器への入口側に、前記高温再生器の燃焼排ガスを加熱源とする補助再生器が付設されてなることを特徴とする請求項3記載の吸収冷凍機。
【請求項6】 高温再生器が蒸気加熱式高温再生器とされ、中温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、前記高温再生器からの蒸気ドレンを加熱源とする補助再生器が付設されてなることを特徴とする請求項3記載の吸収冷凍機。
【請求項7】 高温再生器が蒸気加熱式高温再生器とされ、低温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に前記高温再生器からの蒸気ドレンを加熱源とする補助再生器が付設されてなることを特徴とする請求項3記載の吸収冷凍機。
【請求項8】 低温再生器加熱後の冷媒ドレンを加熱源とする、稀吸収液を加熱する熱交換器が、低温熱交換器とパラレルにまたは低温熱交換器の稀吸収液の出口側においてシリーズに配設されてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の吸収冷凍機。
【請求項9】 中温再生器加熱後の冷媒ドレンを加熱源とする、中間吸収液または稀液を加熱する熱交換器が、中温熱交換器にパラレルにまたは中温熱交換器の中間吸収液または稀液の出口側においてシリーズに配設されてなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の吸収冷凍機。
【請求項10】 吸収液の一部を第1供給手段の手前側から低温熱交換器の加熱側ラインの入口側にバイパスさせてなることを特徴とする請求項2、3、5、7、8または9記載の吸収冷凍機。
【請求項11】 吸収液の一部を第2供給手段の手前側から中温熱交換器の加熱側ラインの入口側にバイパスさせてなることを特徴とする請求項2、3、5、7、8、9または10記載の吸収冷凍機。
【請求項12】 吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水、冷却水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給してなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の吸収冷凍機。
【請求項13】 吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給し、冷却水を前記複数個の組合せにパラレルに供給してなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載の吸収冷凍機。
【請求項14】 冷却水が凝縮器から吸収器へ供給されてなることを特徴とする請求項12または13記載の吸収冷凍機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収冷凍機に関する。さらに詳しくは、二重効用吸収冷凍機に対し、中温再生器を設けて効率が向上されてなる吸収冷凍機に関する。ここに、吸収冷凍機には吸収冷温水機も含むものとする。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸収冷凍機としては、図15に示すように、吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器、低温再生器および前記低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる、いわゆるシリーズサイクル形の二重効用吸収冷凍機や、図16に示すように、吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、低温再生器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器および低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる、いわゆるリバースサイクル形の二重効用吸収冷凍機が知られている。
【0003】しかしながら、従来の二重効用吸収冷凍機においては、再生器が低温再生器と高温再生器との2種類しか設けられていないため、冷凍効率および熱効率を向上させるための各種改良を加えても、現状からのさらなる改善は難しく、製作コストが増加する割りに効果が上がりにくいという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、冷凍効率および熱効率が向上されてなる吸収冷凍機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収冷凍機の第1形態は、吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器、低温再生器および前記低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる吸収冷凍機において、前記高温熱交換器と低温再生器との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器および吸収液を加熱濃縮する中温再生器を備え、前記中温熱交換器は、前記低温熱交換器から送出された吸収液を前記中温再生器から送給される吸収液により加熱するよう構成されてなることを特徴とする。
【0006】本発明の吸収冷凍機の第2形態は、吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、低温再生器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器および低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる吸収冷凍機において、前記低温再生器と高温熱交換器との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器および吸収液を加熱濃縮する中温再生器と、前記低温再生器からの吸収液の一部または全てを抽出して前記中温再生器に供給する第1供給手段と、前記中温再生器からの吸収液の一部または全てを抽出して前記高温再生器に供給する第2供給手段とを備え、前記中温熱交換器は、前記低温再生器から送出された吸収液を前記高温熱交換器から送給される吸収液により加熱するよう構成されてなることを特徴とする。
【0007】本発明の吸収冷凍機においては、高温再生器において高温再生に利用された加熱媒体を加熱源とする、吸収液を加熱する熱交換器が設けられてなるのが好ましい。
【0008】例えば、本発明の吸収冷凍機の第1形態においては、高温再生器が直火加熱式高温再生器とされている場合には、中温熱交換器から中温再生器までの間であって吸収液の中温再生器への入口側に、および/または中温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、前記高温再生器の燃焼排ガスを加熱源とする補助再生器が付設されてなるのが好ましく、また高温再生器が蒸気加熱式高温再生器とされている場合には、中温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、前記高温再生器からの蒸気ドレンを加熱源とする補助再生器が付設されてなるのが好ましい。
【0009】あるいは、本発明の吸収冷凍機の第2形態においては、高温再生器が直火加熱式高温再生器とされている場合には、低温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、および/または中温熱交換器から中温再生器までの間であって吸収液の中温再生器への入口側に、前記高温再生器の燃焼排ガスを加熱源とする補助再生器が付設されてなるのが好ましく、また高温再生器が蒸気加熱式高温再生器とされている場合には、低温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に前記高温再生器からの蒸気ドレンを加熱源とする補助再生器が付設されてなるのが好ましい。
【0010】また、本発明の吸収冷凍機の第2形態においては、吸収液の一部を第1供給手段の手前側から低温熱交換器の加熱側ラインの入口側にバイパスさせてなるのが好ましく、また吸収液の一部を第2供給手段の手前側から中温熱交換器の加熱側ラインの入口側にバイパスされてなるのが好ましい。
【0011】さらに、本発明の吸収冷凍機においては、低温再生器加熱後の冷媒ドレンを加熱源とする、稀吸収液を加熱する第1熱交換器が、低温熱交換器とパラレルにまたは低温熱交換器の稀吸収液の出口側においてシリーズに配設されてなるのが好ましい。
【0012】さらにまた、本発明の吸収冷凍機においては、中温再生器加熱後の冷媒ドレンを加熱源とする、中間吸収液または稀液を加熱する第2熱交換器が、中温熱交換器にパラレルにまたは中温熱交換器の中間吸収液または稀液の出口側においてシリーズに配設されてなるのが好ましい。
【0013】さらにまた、本発明の吸収冷凍機においては、吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水、冷却水および吸収液が前記複数個の組合せにシリーズに供給されてなるのが好ましい。
【0014】さらにまた、本発明の吸収冷凍機においては、吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水および吸収液を前記複数個の組合せにシリーズに供給し、冷却水を前記複数個の組合せにパラレルに供給してなるのが好ましい。
【0015】さらにまた、本発明の吸収冷凍機においては、冷却水が凝縮器から吸収器へ供給されてなるのが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の吸収冷凍機は、前記の如く構成されているので、冷凍効率および熱効率が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0018】本発明は、低温再生器と高温再生器との間に中温再生器および中温熱交換器を介装してなることを基本とするものである。
【0019】具体的には、本発明の第1形態は、吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器、低温再生器および前記低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる吸収冷凍機を前提とし、前記高温熱交換器と低温再生器との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器および吸収液を加熱濃縮する中温再生器を備え、前記中温熱交換器は、前記低温熱交換器から送出された吸収液を前記中温再生器からの吸収液により加熱するよう構成されてなることを基本とするものである。
【0020】また、本発明の第2形態は、吸収液を、吸収器から順に低温熱交換器、低温再生器、高温熱交換器、高温再生器、前記高温熱交換器および低温熱交換器を経て前記吸収器に戻るよう循環させる吸収冷凍機において、前記低温再生器と高温熱交換器との間に介装されて、吸収液を加熱する中温熱交換器および吸収液を加熱濃縮する中温再生器と、前記低温再生器からの中間吸収液の一部または全てを抽出して前記中温再生器に供給する第1供給手段と、前記中温再生器からの濃吸収液の一部または全てを抽出して前記高温再生器に供給する第2供給手段とを備え、前記中温熱交換器は、前記低温再生器からの吸収液を前記高温熱交換器からの吸収液により加熱するよう構成されてなることを基本とするものである。
【0021】本発明の第1形態の場合には、高温再生器により高温再生された中間吸収液が高温熱交換器を経由して中温再生器に送給される。この送給の経路において中間吸収液は、高温熱交換器で吸収器からの稀吸収液を加熱する。また、中温再生器からの濃液は中温熱交換器で吸収器からの稀吸収液を加熱する。その一方、前記高温再生器においては、稀吸収液の濃縮の際に稀吸収液に吸収されている冷媒の一部が冷媒蒸気として放出され、そしてその冷媒蒸気が中温再生器に加熱蒸気として送給される。
【0022】中温再生器に送給された中間吸収液は、高温再生器からの冷媒蒸気により中温再生されて濃吸収液(中濃液)となった後、前記中温熱交換器を介して低温再生器に送給される。この濃吸収液は中温熱交換器において、前述したように吸収器からの稀吸収液を加熱する。
【0023】このように、本発明の第1形態においては、高温再生器と低温再生器との間に中温熱交換器および中温再生器を設けているので、全体として冷房出力当りの高質燃料の消費料が低減されるため、省エネルギーおよび省資源を図ることができる。
【0024】一方、本発明の第2形態の場合には、低温再生器により低温再生された中間吸収液が、中温熱交換器を経由して中温再生器に送給される。この中温再生器に導入された中間吸収液は、高温再生器からの冷媒蒸気により中温再生されて濃吸収液となって、高温熱交換器を経由して高温再生器に送給される。また、中温熱交換器においては中間吸収液と高濃吸収液との熱交換がなされる。すなちわ、中間吸収液が高濃吸収液により加熱される。その一方、前記中温再生器においては、中間吸収液の濃縮の際に、中間吸収液に吸収されている冷媒の一部が冷媒蒸気として放出され、その冷媒蒸気が低温再生器に加熱蒸気として送給される。
【0025】このように、本発明の第2形態においては、低温再生器と高温再生器との間に中温熱交換器および中温再生器を設けているので、全体として冷房出力当りの高質燃料の消費料が低減されるため、省エネルギーおよび省資源を図ることができる。
【0026】また、本発明においては、熱効率の向上を図る点より、以下の構成を付加してもよい。
【0027】例えば、高温再生器において高温再生に利用された加熱媒体を加熱源とする吸収液を加熱する熱交換器が設けられてもよい。このようにすることにより、高再生器において加熱に利用された加熱媒体の余熱利用が図られ、外部からの供給熱量の低減が達成される。すなわち、吸収冷凍機におけるより一層の省エネルギー図られる。
【0028】すなわち、本発明の第1形態において、高温再生器が直火加熱式高温再生器とされている場合には、中温熱交換器から中温再生器までの間であって吸収液の中温再生器への入口側に、および/または中温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、前記高温再生器の燃焼排ガスを加熱源とする補助再生器が付設されてもよい。これにより、外部よりの加熱量の低減が図られ、省エネルギーが促進される。また、高温再生器が蒸気加熱式高温再生器とされている場合には、中温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、前記高温再生器からの蒸気ドレンを加熱源とする補助再生器が付設されてもよい。これにより、外部よりの加熱量の低減が図られ、省エネルギーが促進される。
【0029】一方、本発明の第2形態において、高温再生器が直火加熱式高温再生器とされている場合には、低温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に、および/または中温熱交換器から中温再生器までの間であって吸収液の中温再生器への入口側に、前記高温再生器の燃焼排ガスを加熱源とする補助再生器が付設されていてもよい。これにより、外部よりの加熱量の低減が図られ、省エネルギーが促進される。また、高温再生器が蒸気加熱式高温再生器とされている場合には、低温熱交換器から低温再生器までの間であって吸収液の低温再生器への入口側に前記高温再生器からの蒸気ドレンを加熱源とする補助再生器が付設されていてもよい。これにより、外部よりの加熱量の低減が図られ、省エネルギーが促進される。
【0030】なお、本発明の第2形態においては、吸収液の一部を第1供給手段の手前側から低温熱交換器の加熱側ラインの入口側にバイパスさせてもよく、また吸収液の一部を第2供給手段の手前側から低温熱交換器の加熱側ラインの入口側にバイパスさせてもよい。これにより、より高温側に供給するリチウム量を減少させることができ、高温側で発生する熱損失を低減できるとともに、吸収器に戻る吸収液の量が多くなるため、稀液ポンプのキャビテーション防止および騒音低減が図られる。
【0031】そして、本発明の第1および第2形態においては、低温再生器加熱後の冷媒ドレンを加熱源とする、稀吸収液を加熱する第1熱交換器が、低温熱交換器とパラレルにまたは低温熱交換器の稀吸収液の出口側においてシリーズに配設されていてもよい。これにより、低温再生器加熱後の冷媒ドレンの熱量の有効活用が図られ、外部よりの加熱量の低減が図られて省エネルギーが促進される。
【0032】また、本発明の第1および第2形態においては、中温再生器加熱後の冷媒ドレンを加熱源とする、中間吸収液または稀液を加熱する熱交換器が、中温熱交換器にパラレルにまたは中温熱交換器の中間吸収液または稀液の出口側においてシリーズに配設されていてもよい。これにより、中温再生器加熱後の冷媒ドレンの熱量の有効活用が図られ、外部よりの加熱量の低減が図られて省エネルギーが促進される。
【0033】さらに、本発明の第1および第2形態においては、吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水、冷却水および吸収液が前記複数個の組合せにシリーズに供給されてもよい。これにより、吸収器の器内圧力および蒸発器の器内圧力をグループ毎に段階的に変えることができ、それにより従来以上に希薄な吸収液濃度領域における利用が可能となり、効率が向上するとともに高温再生器および熱交換器を大幅に小型化できる。その結果、吸収冷凍機の小型化が達成される。
【0034】さらにまた、本発明の第1および第2形態においては、吸収器と蒸発器との組合せを複数個設け、冷水および吸収液が前記複数個の組合せにシリーズに供給され、冷却水が前記複数個の組合せにパラレルに供給されてもよい。前記と同様に、これにより、吸収器の器内圧力および蒸発器の器内圧力をグループ毎に段階的に変えることができ、それにより従来以上に希薄な吸収液濃度領域における利用が可能となり、効率が向上するとともに高温再生器および熱交換器を大幅に小型化できる。その結果、吸収冷凍機の小型化が達成される。
【0035】さらにまた、本発明の第1および第2形態においては、冷却水が凝縮器から吸収器へ供給されてもよい。これにより、複数個の再生器を有する吸収冷凍機の欠点である高温再生系における温度上昇および圧力上昇を比較的小さく抑えることができる。すなわち、凝縮器の温度および圧力が低下し、それにより低温再生器の温度が下がり、それにより高温再生器の温度が下がる。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0037】実施例1本発明の実施例1に係る吸収冷凍機を図1に示す。この実施例1は、吸収器1、ポンプ(稀液ポンプ)2A、低温熱交換器3、低温再生器4、高温熱交換器6、直火加熱式高温再生器7A、凝縮器8および蒸発器9からなるシリーズサイクル形の二重効用吸収冷凍機に対し、中温再生器10および中温熱交換器11を装着してなるものである。そして、この実施例1では、前記中温再生器10および中温熱交換器11に加え、補助再生器12Aおよび補助再生器13Aなどが付加されている。
【0038】なお、図1および以下の各図において、実線に付した矢印は吸収液もしくは冷媒の流れ方向を示し、破線に付した矢印は蒸気(蒸気ドレン)、冷媒蒸気(冷媒ドレン)もしくは排ガスの流れ方向を示す。
【0039】次に、かかる構成とされている吸収冷凍機における吸収液の循環サイクルについて順に説明する。
【0040】まず、吸収器1で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、稀液ポンプ2Aによって吸収器1から高温再生器7Aに送給される。この稀吸収液は、高温再生器7Aに導入される前に、低温熱交換器3、中温熱交換器11および高温熱交換器6において加熱される。すなわち、稀吸収液は、低温熱交換器3において低温再生された高濃吸収液により加熱され、中温熱交換器11において中温再生された中濃吸収液により加熱され、また高温熱交換器6において高温再生された中間吸収液により加熱される。そして、前記稀吸収液は、高温再生器7Aにおいて高温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の中間吸収液となる。
【0041】前記中間吸収液は、高温再生器7Aから中温再生器10に送給される。この中間吸収液は、中温再生器10に導入される前に、高温熱交換器6および補助再生器13Aにおいて熱交換を行う。すなわち、高温熱交換器6において稀吸収液を加熱し、補助再生器13Aにおいて排ガスにより加熱される。そして、前記中間吸収液は、中温再生器10において中温再生され、吸収している冷媒の一部をさらに放出し濃度がその分高くなって高濃度の中濃吸収液となる。
【0042】前記中濃吸収液は、中温再生器10から低温再生器4に送給される。この中濃吸収液は、中温再生器10に導入される前に補助再生器12Aにおいて熱交換を行う。すなわち、補助再生器12Aにおいて排ガスにより加熱される一方、中温熱交換器11において稀吸収液を加熱する。そして、低温再生器4において低温再生され、吸収している冷媒の一部をさらに放出し濃度がその分高くなってより高濃度の高濃吸収液となる。
【0043】前記高濃吸収液は、低温再生器4から吸収器1に戻される。この高濃吸収液は、吸収器1に戻される前に、低温熱交換器3において熱交換を行う。すなわち、低温熱交換器3において稀吸収液を加熱する。そして、前記高濃吸収液は、吸収器1に散布され冷却水により冷却されながら、蒸発器9から供給される冷媒蒸気を多量に吸収して再び稀吸収液となる。
【0044】一方、前記高温再生器7Aにおいて生成された冷媒蒸気は、配管21を通して中温再生器10に加熱蒸気として送給され、中温再生器10での中間吸収液の中温再生に利用される。そして、この中温再生器10で利用された後の冷媒蒸気は配管22に合流する。
【0045】前記高温再生器7Aから排出される燃焼排ガスは、前述したように、前記二つの補助再生器12A,13Aに対し加熱源として送られるようになっている。この二つの補助再生器12A,13Aに対しては、前記燃焼排ガスをまず補助再生器13Aに、その次に補助再生器12Aにというようなシリーズに供給するようにしてもよいし、前記燃焼排ガスを両補助再生器12A,13Aに対しパラレルに供給するようにしてもよい。
【0046】実施例2本発明の実施例2を図2に示す。この実施例2は実施例1を改変したものであって、図2に示すように、低温熱交換器3とパラレルに低温再生器4加熱後の冷媒ドレンにより稀吸収液を加熱する熱交換器14を付設し、かつ中温熱交換器11のとパラレルに中温再生器10加熱後の冷媒ドレンにより稀吸収液を加熱する熱交換器15を付設してなるものである。この熱交換器14および熱交換器15に供給された各冷媒ドレンは、熱交換器14および熱交換器15を出た後にそれぞれ配管23に合流する。なお、この熱交換器14および熱交換器15はいずれかを一方のみ設けるようにしてもよい。また、この熱交換器14は低温熱交換器3の稀吸収液出口側においてシリーズに付設されてもよく、熱交換器15は中温熱交換器11の稀吸収液出口側においてシリーズに付設されてもよい。
【0047】しかして、この実施例2はかかる構成を取ることにより、冷却水により冷却・放熱される冷却ドレンの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器7Aでの加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0048】実施例3本発明の実施例3を図3に示す。この実施例3は実施例1を改変したものであって、図3に示すように、高温再生器7を蒸気加熱式高温再生器7Bとするとともに、補助再生器12を高温再生器7Bの高温再生に利用された蒸気ドレンを加熱源とする蒸気ドレン加熱の補助再生器12Bとしてなるものである。
【0049】しかして、この実施例3はかかる構成を取ることにより、ボイラの給水用に戻されるか、排出される蒸気ドレンの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器7Bでの加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0050】実施例4本発明の実施例4を図4に示す。この実施例4は実施例3を改変したものであって、図4に示すように、低温熱交換器3の稀吸収液出口側にシリーズに低温再生器4加熱後の冷媒ドレンにより稀吸収液を加熱する熱交換器14を付設し、かつ中温熱交換器11とパラレルに中温再生器10加熱後の冷媒ドレンにより中間吸収液を加熱する熱交換器15を付設してなるものである。この熱交換器14および熱交換器15に供給された各冷媒ドレンは、熱交換器14および熱交換器15を出た後にそれぞれ配管23に合流する。なお、この熱交換器14、15は、いずれか一方を設けるようにしてもよい。また、この熱交換器14は低温熱交換器3とパラレルに付設されてもよく、熱交換器15は中温熱交換器11の稀液出口側にシリーズに付設されてもよい。
【0051】しかして、この実施例4はかかる構成を取ることにより、冷却水により冷却・放熱される冷媒ドレンの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器7Bでの加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0052】実施例5本発明の実施例5に係る吸収冷凍機を図5に示す。この実施例5は、吸収器1、ポンプ(稀液ポンプ)2A、ポンプ(中間液ポンプ)2B、ポンプ(濃液ポンプ)2C、低温熱交換器3、低温再生器4、高温熱交換器6、直火加熱式高温再生器7A、凝縮器8および蒸発器9からなるリバースサイクル形の二重効用吸収冷凍機に対し、中温再生器10および中温熱交換器11を装着してなるものである。そして、この実施例5では、前記中温再生器10および中温熱交換器11に加え、補助再生器16Aおよび補助再生器17Aなどが付加されている。
【0053】次に、かかる構成とされている吸収冷凍機における吸収液の循環サイクルについて順に説明する。
【0054】まず、吸収器1で多量の冷媒蒸気を吸収して濃度が薄められた稀吸収液が、稀液ポンプ2Aによって吸収器1から低温再生器4に送給される。この稀吸収液は低温再生器4に導入される前に、低温熱交換器3および補助再生器16Aにおいて加熱される。すなわち、低温熱交換器3において散布濃液により加熱され、また補助再生器16Aにおいて高温再生に利用された排ガスにより加熱される。そして、前記稀吸収液は、低温再生器4において低温再生され、吸収している冷媒の一部を放出し濃度がその分高くなって中間濃度の中間吸収液となる。なお、この実施例5では高温再生器7Aから吸収器1までの吸収液ラインに低温再生器4や中温再生器10から吸収液が混入されないので、散布濃液の濃度は高濃吸収液の濃度と同じとなる。
【0055】前記中間吸収液は、低温再生器4から中温再生器10に送給される。この中間吸収液は、中温再生器10に導入される前に、中温熱交換器11および補助再生器17Aにおいて熱交換を行う。すなわち、中温熱交換器11において高濃吸収液により加熱され、補助再生器17Aにおいて排ガスにより加熱される。そして、前記中間吸収液は、中温再生器10において中温再生され、吸収している冷媒の一部をさらに放出し濃度がその分高くなって高濃度の濃吸収液となる。
【0056】前記濃吸収液は、中温再生器10から高温再生器7Aに送給される。この濃吸収液は、高温再生器7Aに導入される前に、高温熱交換器6において熱交換を行う。すなわち、高温熱交換器6において高濃吸収液により加熱される。そして、前記濃吸収液は、高温再生器7Aにおいて高温再生され、吸収している冷媒の一部をさらに放出し濃度がその分高くなってより高濃度の高濃吸収液となる。
【0057】前記高濃吸収液は、高温再生器7Aから吸収器1に戻される。この高濃吸収液は、吸収器1に戻される前に、高温熱交換器6、中温熱交換器11および低温熱交換器3と熱交換を行う。すなわち、高濃吸収液は、高温熱交換器6において濃吸収液を加熱し、中温熱交換器11において中間吸収液を加熱し、低温熱交換器3において稀吸収液を加熱する。そして、前記高濃吸収液(散布濃液)は、吸収器1に散布され冷却水により冷却されながら、蒸発器9から供給される冷媒蒸気を多量に吸収して再び稀吸収液となる。
【0058】一方、前記高温再生器7Aにおいて生成された冷媒蒸気は、配管21を通して中温再生器10に加熱蒸気として送給され、中温再生器10での中間吸収液の中温再生に利用される。そして、この中温再生器10で利用された後の冷媒ドレンは配管22に合流する。
【0059】前記高温再生器7Aから排出される燃焼排ガスは、前述したように、前記二つの補助再生器16A,17Aに対し加熱源として送られるようになっている。この二つの補助再生器16A,17Aに対しては、前記燃焼排ガスをまず補助再生器17Aに、その次に補助再生器16Aにというようなシリーズに供給するようにしてもよいし、前記燃焼排ガスを両補助再生器16A,17Aに対しパラレルに供給するようにしてもよい。
【0060】しかして、この実施例5はかかる構成を取ることにより、大気に放出される高温の燃焼排ガスの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器での加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0061】実施例6本発明の実施例6を図6に示す。この実施例6は実施例5を改変したものであって、図6に示すように、低温熱交換器3とパラレルに低温再生器4加熱後の冷媒ドレンにより稀吸収液を加熱する熱交換器18を付設し、かつ、中温熱交換器11の中間吸収液出口側にシリーズに中温再生器10加熱後の冷媒ドレンにより中間吸収液を加熱する熱交換器19を付設してなるものである。この熱交換器18および熱交換器19に供給された各冷媒ドレンは、熱交換器18および熱交換器19を出た後にそれぞれ配管23に合流する。
【0062】なお、この熱交換器18および熱交換器19はいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。また、この熱交換器18は低温熱交換器3の稀液出口側にシリーズに付設されてもよく、熱交換器19は中温熱交換器11とパラレルに付設されて中間液を加熱するようにされてもよい。
【0063】しかして、この実施例6はかかる構成を取ることにより、冷却水により冷却・放熱される冷却ドレンの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器7Aでの加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0064】実施例7本発明の実施例7を図7に示す。この実施例7は実施例5を改変したものであって、図7に示すように、高温再生器7を蒸気加熱式高温再生器7Bとするとともに、補助再生器16を高温再生器7Bの高温再生に利用された蒸気ドレンを加熱源とする蒸気ドレン加熱の補助再生器16Bとしてなるものである。
【0065】しかして、この実施例7はかかる構成を取ることにより、ボイラの給水用に戻されるか、排出される蒸気ドレンの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器7Bでの加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0066】実施例8本発明の実施例8を図8に示す。この実施例8は実施例7を改変したものであって、図8に示すように、低温熱交換器3の稀吸収液出口側にシリーズに低温再生器4加熱後の冷媒ドレンにより稀吸収液を加熱する熱交換器18を付設し、かつ中温熱交換器11とパラレルに中温再生器10加熱後の冷媒ドレンにより中間吸収液を加熱する熱交換器19を付設してなるものである。この熱交換器18および熱交換器19に供給された各冷媒ドレンは、熱交換器18および熱交換器19を出た後にそれぞれ配管23に合流する。
【0067】なお、この熱交換器18、19は、いずれか一方を設けるようにしてもよい。また、この熱交換器18は低温熱交換器3とパラレルに付設されてもよく、熱交換器19は中温熱交換器11の中間液出口側にシリーズに付設されてもよい。
【0068】しかして、この実施例8はかかる構成を取ることにより、冷却水により冷却・放熱される冷却ドレンの熱を、吸収液の加熱に有効に熱回収し、高温再生器7Aでの加熱量の低減により省エネルギーが図られるという効果が得られる。
【0069】実施例9本発明の実施例9を図9に示す。この実施例9は実施例5を改変したものであって、図9に示すように、中間吸収液の一部を中間液ポンプ2Bにより中温再生器10に送給し、残部を中間液ポンプ2Bの吸込側手前側より配管31により分岐させて低温熱交換器3の加熱側に直接送給するようにしてなるものである。すなわち、配管31により中間液ポンプ2Bの吸込側と低温熱交換器3の加熱側の入口側とを連通させてなるものである。なお、分岐部の流量制御は、例えばオリフィス32によりなせばよい。
【0070】しかして、この実施例9はかかる構成を取ることにより、高温側へ吸収する吸収液量を減少させ、高温側で発生する熱損失量が低減され熱効率の向上が図られるとともに、稀液ポンプ2Aのキャビテーション防止も図られるという効果が得られる。
【0071】実施例10本発明の実施例10を図10に示す。この実施例10は実施例5を改変したものであって、図10に示すように、濃吸収液の一部を濃液ポンプ2Cにより高温再生器7Aに送給し、残部を濃液ポンプ2Cの吸込側手前側より配管33により分岐させて中温熱交換器11の加熱側に直接送給するようにしてなるものである。すなわち、配管33により濃液ポンプ2Cの吸込側と中温熱交換器11の加熱側の入口側とを連通させてなるものである。なお、分岐部の流量制御は、例えばオリフィス34によりなせばよい。
【0072】しかして、この実施例10はかかる構成を取ることにより、高温側へ供給する吸収液量を減少させ、高温側で発生する熱損失量が低減され熱効率の向上が図られるとともに、稀液ポンプ2Aのキャビテーション防止も図られるという効果が得られる。
【0073】実施11本発明の実施例11を図11に示す。この実施例11は実施例1あるいは実施例5を改変したものであって、図11に示すように、吸収器1と蒸発器9との組合せを二組とし、すなわち吸収器1と蒸発器9を第1吸収器1Aと第1蒸発器9Aとの組からなる第1ブロックAと、第2吸収器1Bと第2蒸発器9Bとの組からなる第2ブロックBとにより構成し、そして冷水および冷却水を第2ブロックBから第1ブロックAに供給する一方、高濃吸収液を第1ブロックAから第2ブロックBにシリーズに供給してなるものである。
【0074】しかして、この実施例11はかかる構成を取ることにより、吸収器1内の圧力、蒸発器9内の圧力をブロックごとに段階的に変えることが可能になり、吸収液を広い濃度範囲で利用できるようになるので、稀薄な濃度領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量の低減、低温熱源の有効利用が図られるという効果が得られる。
【0075】実施例12本発明の実施例12を図12に示す。この実施例12は実施例11を改変したものであって、図12に示すように、吸収器1と蒸発器9との組合せを二組とし、すなわち吸収器1と蒸発器9を第1吸収器1Aと第1蒸発器9Aとの組からなる第1ブロックAと、第2吸収器1Bと第2蒸発器9Bとの組からなる第2ブロックBとにより構成し、そして冷水を第2ブロックBから第1ブロックAに供給し、高濃吸収液を第1ブロックAから第2ブロックBに供給し、冷却水を第1ブロックAおよび第2ブロックBにパラレルに供給してなるものである。
【0076】しかして、この実施例12はかかる構成を取ることにより、吸収器1内の圧力、蒸発器9内の圧力をブロックごとに段階的に変えることが可能になり、吸収液を広い濃度範囲で利用できるようになるので、稀薄な濃度領域まで利用できる範囲が広がり、吸収液循環量の低減、低温熱源の有効利用が図られるという効果が得られる。
【0077】実施例13本発明の実施例13を図13および図14に示す。この実施例13は実施例1あるいは実施例5を改変したものであって、図13および図14に示すように、通常とは逆に冷却水を凝縮器8から吸収器1に流すようにしてなるものである。
【0078】しかして、この実施例13はかかる構成を取ることにより、凝縮器8へ温度の低い冷却水を先に通すことにより、凝縮器8の温度、圧力が低下しそれにより低温再生器4の温度、圧力が下がり、高温再生器7Aの温度、圧力が下がり循環系の温度、圧力が下げられるので、吸収液の温度、濃度を下がり低温熱源の有効利用が図られるという効果が得られる。
【0079】以上、本発明を実施形態および実施例に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施例11および実施例12においては、吸収器1と蒸発器9との組合せは二組とされているが、三組またはそれ以上とされてもよい。また、冷媒ドレンにより吸収液を加熱する熱交換器は、低温熱交換器および中温熱交換器とパラレルに配設されてもよく、あるいはシリーズに配設されてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の吸収冷凍機によれば、二重効用吸収冷凍機および二重効用吸収冷温水器に対し中温再生器および中温熱交換器を組み合わせて一体化することによって、全体として冷房出力当たりの燃料消費量の可及的な低減を図ることができると同時に、省エネルギーおよび省資源を図ることができるという優れた効果が得られる。
【0081】また、低温再生器への吸収液入口側位置、および/または中温再生器への吸収液入口側位置に、高温再生器からの排出物(排ガスまたは蒸気ドレン)を加熱源とする補助再生器を付設することにより、外部から加熱する必要のある冷房出力当たりの加熱熱量を低減させることができ、さらに大きな省エネルギーを図ることができるという優れた効果も得られる。
【出願人】 【識別番号】000199887
【氏名又は名称】川重冷熱工業株式会社
【出願日】 平成11年3月25日(1999.3.25)
【代理人】 【識別番号】100096839
【弁理士】
【氏名又は名称】曽々木 太郎
【公開番号】 特開2000−257976(P2000−257976A)
【公開日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【出願番号】 特願平11−81698