| 【発明の名称】 |
空気調和装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】朴 春成
【氏名】坂本 隆一
【氏名】渡部 裕司
【氏名】吉見 学
【氏名】米本 和生
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| 【要約】 |
【課題】空気サイクルを用いた空気調和装置において、設計自由度を向上させると共に、効率を高く維持しつつ構成の簡素化を図る。
【解決手段】圧縮機(21)と熱交換器(30)と膨張機(22)とを順に接続して第1系統(20)を構成する。第1系統(20)では、第1入口ダクト(23)から外気を取り込み、第1出口ダクト(24)から室内に供給する。熱交換器(30)の両端にダクト(43,44)を接続して第2系統(40)を構成する。第2系統(40)では、第2入口ダクト(43)から内気を取り込み、第2出口ダクト(44)から室外に排出する。除湿機構(60)の吸湿部(62)を第1入口ダクト(23)に設け、放湿部(63)を第2入口ダクト(43)に設ける。固体吸着剤を有するロータ部材(61)が、吸湿部(62)と放湿部(63)との間を回転移動する。そして、吸湿部(62)で除湿した空気を圧縮機(21)に供給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機(21)と熱交換器(30)と膨張機(22)とより構成される空気サイクルによって空気調和を行う空気調和装置であって、空気との接触により吸湿と放湿とを行う湿度媒体を有し、圧縮機(21)へ供給される第1空気中の水分を湿度媒体に吸湿させる一方、湿度媒体の水分を第2空気に放湿させて連続的に第1空気の除湿を行う除湿手段(60)を備えている空気調和装置。 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、熱交換器(30)は、第2空気との熱交換によって圧縮された第1空気を冷却するように構成され、除湿手段(60)は、上記熱交換器(30)からの第2空気に対して湿度媒体の水分を放湿させるように構成されている空気調和装置。 【請求項3】 請求項1又は2記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸着する固体吸着剤を備えている空気調和装置。 【請求項4】 請求項3記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、円板状で厚さ方向に空気が通過可能に形成されて通過する空気と固体吸着剤とを接触させるロータ部材(61)により構成される一方、除湿手段(60)は、上記ロータ部材(61)が第1空気と接触して第1空気中の水分を吸湿する吸湿部(62)と、上記ロータ部材(61)が第2空気と接触して第2空気に対して放湿する放湿部(63)と、上記ロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間で移動するように該ロータ部材(61)を回転駆動する駆動機構とを備えている空気調和装置。 【請求項5】 請求項3記載の空気調和装置において、固体吸着剤は、多孔性の無機酸化物により構成されている空気調和装置。 【請求項6】 請求項1又は2記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成されている空気調和装置。 【請求項7】 請求項1記載の空気調和装置において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成される一方、除湿手段(60)は、液体吸収剤が第1空気から吸湿した水分を第2空気に放湿させるために該液体吸収剤を圧縮機(21)からの第1空気によって加熱するように構成されている空気調和装置。 【請求項8】 請求項6又は7記載の空気調和装置において、除湿手段(60)は、水分が透過可能な疎水性多孔膜を備え、該疎水性多孔膜を介して液体吸収剤と第1空気とを接触させるように構成されている空気調和装置。 【請求項9】 請求項6又は7記載の空気調和装置において、液体吸収剤は、親水性の有機化合物の水溶液により構成されている空気調和装置。 【請求項10】 請求項6又は7記載の空気調和装置において、液体吸収剤は、金属ハロゲン化物の水溶液により構成されている空気調和装置。 【請求項11】 請求項6又は7記載の空気調和装置において、除湿手段(60)は、液体吸収剤と第1空気とを接触させる吸湿部(65)と、液体吸収剤と第2空気とを接触させる放湿部(66)とを有して上記吸湿部(65)と放湿部(66)の間で液体吸収剤を循環させる循環回路(64)より構成されている空気調和装置。 【請求項12】 請求項2記載の空気調和装置において、膨張機(22)で膨張した第1空気を室内に供給して冷房を行う空気調和装置。 【請求項13】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項14】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項15】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項16】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項17】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項18】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項19】 請求項12記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室外に排出される空気調和装置。 【請求項20】 請求項12記載の空気調和装置において、除湿手段(60)で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)を備えている空気調和装置。 【請求項21】 請求項12記載の空気調和装置において、除湿手段(60)で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気の一部との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)を備えている空気調和装置。 【請求項22】 請求項12乃至21の何れか1記載の空気調和装置において、熱交換器(30)に供給される前の第2空気を加湿して冷却するために該第2空気に水分を供給する水分供給手段(41)を備えている空気調和装置。 【請求項23】 請求項12乃至21の何れか1記載の空気調和装置において、熱交換器(30)における第1空気の冷却に水の蒸発潜熱を利用するために該熱交換器(30)の第2空気に水分を供給する水分供給手段(42)を備えている空気調和装置。 【請求項24】 請求項22又は23記載の空気調和装置において、水分供給手段(41,42)は、水分が透過可能な透湿膜を介して第2空気に水分を供給するように構成されている空気調和装置。 【請求項25】 請求項2記載の空気調和装置において、熱交換器(30)における第1空気との熱交換によって加熱された第2空気を室内に供給して暖房を行う空気調和装置。 【請求項26】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項27】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項28】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項29】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項30】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項31】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項32】 請求項25記載の空気調和装置において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室内に供給される空気調和装置。 【請求項33】 請求項2記載の空気調和装置において、冷房運転と暖房運転とを行うように、冷房運転と暖房運転とで異なる空気を第1空気及び第2空気として取り込む一方、膨張機(22)からの第1空気と除湿手段(60)からの第2空気とを室内に切り換えて供給する切換手段(71,72)を備えている空気調和装置。 【請求項34】 請求項33記載の空気調和装置において、除湿手段(60)で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)と、暖房運転時には予熱手段(33)をバイパスして圧縮機(21)に第1空気を供給するバイパス手段(73)とを備えている空気調和装置。 【請求項35】 請求項33記載の空気調和装置において、調湿手段で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気の一部との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)と、暖房運転時には予熱手段(33)をバイパスして圧縮機(21)に第1空気を供給するバイパス手段(73)とを備えている空気調和装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気サイクルを用いた空気調和装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、特開昭62−102061号公報に開示されているように、空気サイクルを行う冷却装置が知られている。この種の冷却装置は、圧縮機と熱交換器と膨張機とを備え、圧縮機へ空気を吸入して圧縮し、圧縮された圧縮空気を熱交換器で冷却した後に膨張機で膨張させて低温の低温空気を得るように構成されている。 【0003】また、上記公報の冷却装置では、熱交換器と膨張機の間に水蒸気分離膜を用いた水蒸気分離装置を設け、膨張機に送られる圧縮空気から水分を分離している。ここで、空気が膨張機で膨張すると低温となるため、空気中で結露が生ずるおそれがある。従って、空気サイクルの動作流体である空気については、膨張機にはいるまでに除湿を行う必要があり、そのために水蒸気分離装置を所定の位置に設けて圧縮空気を除湿している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の冷却装置では水蒸気分離膜を用いて除湿を行うようにしているため、空気サイクルの作動流体である空気の除湿は、圧縮機と膨張機の間でしか行うことができなかった。つまり、水蒸気分離膜を用いる場合、空気中の水分は、水蒸気分離膜を透過して一方側の空気から他方側の空気に移動する。その際、空気中の水分は、水蒸気分離膜の両側における空気の水蒸気分圧差によって該分離膜を透過する。従って、水分の移動元の空気の水蒸気分圧を移動先の空気の水蒸気分圧よりも常に高く維持しなければならず、除湿のための手段は、移動元の空気の水蒸気分圧が高くなる場所、即ち圧縮機と膨張機の間にしか設けることができなかった。 【0005】ここで、空気の除湿を行う構成要素は、水蒸気分離膜を用いたものに限らず、ある程度大きなものとなる。これは、除湿する対象となる空気との接触面積をある程度以上確保する必要があるためである。このため、このような比較的大型の構成要素の配置が限定されると装置全体の設計自由度の低下を招くという問題があった。 【0006】また、圧縮機と膨張機の間のシールが不完全であると圧縮された空気の漏れが生じ、圧縮機入力のロスによって効率が著しく低下してしまう。このため、圧縮機と膨張機の間に設ける構成要素が増えると、接続部分などの空気の漏れの生ずる箇所が増加し、シールを完全に行おうとすると構成の複雑化を招くという問題があった。 【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設計自由度を向上させると共に、効率を高く維持しつつ構成の簡素化を図ることにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、空気と接触して吸湿と放湿とを行う湿度媒体を用い、空気サイクルの作動流体としての空気の除湿を圧縮機に供給する前に行うようにしたものである。 【0009】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段は、圧縮機(21)と熱交換器(30)と膨張機(22)とより構成される空気サイクルによって空気調和を行う空気調和装置を対象としている。そして、空気との接触により吸湿と放湿とを行う湿度媒体を有し、圧縮機(21)へ供給される第1空気中の水分を湿度媒体に吸湿させる一方、湿度媒体の水分を第2空気に放湿させて連続的に第1空気の除湿を行う除湿手段(60)を設けるものである。 【0010】本発明が講じた第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、熱交換器(30)は、第2空気との熱交換によって圧縮された第1空気を冷却するように構成され、除湿手段(60)は、上記熱交換器(30)からの第2空気に対して湿度媒体の水分を放湿させるように構成されるものである。 【0011】本発明が講じた第3の解決手段は、上記第1又は第2の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体には、水分を吸着する固体吸着剤を設けるものである。 【0012】本発明が講じた第4の解決手段は、上記第3の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体は、円板状で厚さ方向に空気が通過可能に形成されて通過する空気と固体吸着剤とを接触させるロータ部材(61)により構成される一方、除湿手段(60)は、上記ロータ部材(61)が第1空気と接触して第1空気中の水分を吸湿する吸湿部(62)と、上記ロータ部材(61)が第2空気と接触して第2空気に対して放湿する放湿部(63)と、上記ロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間で移動するように該ロータ部材(61)を回転駆動する駆動機構とを備えるものである。 【0013】本発明が講じた第5の解決手段は、上記第3の解決手段において、固体吸着剤は、多孔性の無機酸化物により構成されるものである。 【0014】本発明が講じた第6の解決手段は、上記第1又は第2の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成されるものである。 【0015】本発明が講じた第7の解決手段は、上記第1の解決手段において、除湿手段(60)の湿度媒体は、水分を吸収する液体吸収剤により構成される一方、除湿手段(60)は、液体吸収剤が第1空気から吸湿した水分を第2空気に放湿させるために該液体吸収剤を圧縮機(21)からの第1空気によって加熱するように構成されるものである。 【0016】本発明が講じた第8の解決手段は、上記第6又は第7の解決手段において、除湿手段(60)は、水分が透過可能な疎水性多孔膜を備え、該疎水性多孔膜を介して液体吸収剤と第1空気とを接触させるように構成されるものである。 【0017】本発明が講じた第9の解決手段は、上記第6又は第7の解決手段において、液体吸収剤は、親水性の有機化合物の水溶液により構成されるものである。 【0018】本発明が講じた第10の解決手段は、上記第6又は第7の解決手段において、液体吸収剤は、金属ハロゲン化物の水溶液により構成されるものである。 【0019】本発明が講じた第11の解決手段は、上記第6又は第7の解決手段において、除湿手段(60)は、液体吸収剤と第1空気とを接触させる吸湿部(65)と、液体吸収剤と第2空気とを接触させる放湿部(66)とを有して上記吸湿部(65)と放湿部(66)の間で液体吸収剤を循環させる循環回路(64)より構成されるものである。 【0020】本発明が講じた第12の解決手段は、上記第2の解決手段において、膨張機(22)で膨張した第1空気を室内に供給して冷房を行うようにするものである。 【0021】本発明が講じた第13の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0022】本発明が講じた第14の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0023】本発明が講じた第15の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0024】本発明が講じた第16の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0025】本発明が講じた第17の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0026】本発明が講じた第18の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0027】本発明が講じた第19の解決手段は、上記第12の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室内に供給される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室外に排出されるものである。 【0028】本発明が講じた第20の解決手段は、上記第12の解決手段において、除湿手段(60)で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)を設けるものである。 【0029】本発明が講じた第21の解決手段は、上記第12の解決手段において、除湿手段(60)で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気の一部との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)を設けるものである。 【0030】本発明が講じた第22の解決手段は、上記第12〜第21の何れか1の解決手段において、熱交換器(30)に供給される前の第2空気を加湿して冷却するために該第2空気に水分を供給する水分供給手段(41)を設けるものである。 【0031】本発明が講じた第23の解決手段は、上記第12〜第21の何れか1の解決手段において、熱交換器(30)における第1空気の冷却に水の蒸発潜熱を利用するために該熱交換器(30)の第2空気に水分を供給する水分供給手段(42)を設けるものである。 【0032】本発明が講じた第24の解決手段は、上記第22又は第23の解決手段において、水分供給手段(41,42)は、水分が透過可能な透湿膜を介して第2空気に水分を供給するように構成されるものである。 【0033】本発明が講じた第25の解決手段は、上記第2の解決手段において、熱交換器(30)における第1空気との熱交換によって加熱された第2空気を室内に供給して暖房を行うようにするものである。 【0034】本発明が講じた第26の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0035】本発明が講じた第27の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室外から取り込む外気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0036】本発明が講じた第28の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0037】本発明が講じた第29の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0038】本発明が講じた第30の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0039】本発明が講じた第31の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室外から取り込む外気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0040】本発明が講じた第32の解決手段は、上記第25の解決手段において、第1空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって膨張機(22)から室外に排出される一方、第2空気は、室内から取り込む内気と室外から取り込む外気とを混合した空気であって除湿手段(60)から室内に供給されるものである。 【0041】本発明が講じた第33の解決手段は、上記第2の解決手段において、冷房運転と暖房運転とを行うように、冷房運転と暖房運転とで異なる空気を第1空気及び第2空気として取り込む一方、膨張機(22)からの第1空気と除湿手段(60)からの第2空気とを室内に切り換えて供給する切換手段(71,72)を設けるものである。 【0042】本発明が講じた第34の解決手段は、上記第33の解決手段において、除湿手段(60)で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)と、暖房運転時には予熱手段(33)をバイパスして圧縮機(21)に第1空気を供給するバイパス手段(73)とを設けるものである。 【0043】本発明が講じた第35の解決手段は、上記第33の解決手段において、調湿手段で除湿された第1空気を圧縮機(21)で圧縮された第1空気の一部との熱交換によって加熱して圧縮機(21)に供給する予熱手段(33)と、暖房運転時には予熱手段(33)をバイパスして圧縮機(21)に第1空気を供給するバイパス手段(73)とを設けるものである。 【0044】−作用−上記第1の解決手段では、第1空気が圧縮機(21)に供給され、圧縮されて高温となる。高温の第1空気は熱交換器(30)で冷却され、その後、膨張機(22)で膨張して低温となる。この圧縮機(21)には、除湿手段(60)によって除湿された第1空気が供給される。そして、低温の第1空気を室内に供給すれば冷房ができ、熱交換器(30)における第1空気からの放熱を利用すれば暖房もできる。 【0045】除湿手段(60)の湿度媒体は、第1空気中の水分を吸湿する一方、吸湿した水分を第2空気に対して放湿する。つまり、第1空気中の水分は、湿度媒体を介して第2空気へ移動する。その際、第1空気の相対湿度がある程度高ければ湿度媒体が吸湿し、第2空気の相対湿度がある程度低ければ湿度媒体が放湿する。従って、第1空気と第2空気の水蒸気分圧や絶対湿度が等しい場合であっても、両空気の相対湿度が相違すれば湿度媒体を介して水分の移動が行われる。 【0046】上記第2の解決手段では、圧縮機(21)からの第1空気は、第2空気との熱交換で冷却された後に膨張機(22)へ流れる。一方、除湿手段(60)の湿度媒体は、熱交換器(30)で加熱された第2空気に対して水分を放湿する。つまり、第1空気と熱交換して加熱され、温度が上昇して相対湿度が低下した第2空気に対し、湿度媒体が水分を放湿する。 【0047】上記第3の解決手段では、水分が固体吸着剤に吸着されることによって湿度媒体は吸湿を行う。また水分が固体吸着剤から脱着することによって湿度媒体は放湿を行う。 【0048】上記第4の解決手段では、円板状のロータ部材(61)によって湿度媒体が構成される。ロータ部材(61)の一部が吸湿部(62)で第1空気と接触して水分を吸湿する。ロータ部材(61)は駆動機構に回転駆動され、ロータ部材(61)の吸湿した部分が放湿部(63)に移動する。放湿部(63)ではロータ部材(61)が第2空気と接触して水分を放湿する。これによって、湿度媒体であるロータ部材(61)が再生される。その後、ロータ部材(61)の再生された部分が再び吸湿部(62)に移動し、この動作を繰り返す。 【0049】上記第5の解決手段では、固体吸着剤が多孔性の無機酸化物で構成される。尚、固体吸着剤は、所定の無機酸化物のみから成るものでなくても、該無機酸化物を主成分とするものであってもよい。 【0050】上記第6の解決手段では、水分が液体吸収剤に吸収されることによって湿度媒体は吸湿を行う。また水分が液体吸収剤から脱着することによって湿度媒体は放湿を行う。 【0051】上記第7の解決手段では、圧縮機(21)に供給される前の第1空気から液体吸収剤が水分を吸収する。この液体吸収剤は、圧縮機(21)で圧縮された高温の第1空気によって加熱され、放湿しやすい状態とされて第2空気に放湿する。この放湿によって液体吸収剤が再生される。 【0052】上記第8の解決手段では、第1空気と液体吸収剤とが疎水性多孔膜を挟んで間接的に接触する。そして、第1空気中の水分が疎水性多孔膜を透過して液体吸収剤に吸収され、これによって第1空気が除湿される。 【0053】上記第9の解決手段では、液体吸収剤が親水性の有機化合物の水溶液で構成される。この種の有機化合物としては、エチレングリコール、グリセリン、吸水性樹脂等が例示される。 【0054】上記第10の解決手段では、液体吸収剤が金属ハロゲン化物の水溶液で構成される。この種の金属ハロゲン化物としては、LiCl、LiBr、CaCl2等が例示される。 【0055】上記第11の解決手段では、液体吸収剤が吸湿部(65)で第1空気の水分を吸収し、これによって第1空気が除湿される。この液体吸収剤は、循環回路(64)内を流れて放湿部(66)に至る。放湿部(66)では、液体吸収剤が第2空気に対して放湿し、これによって液体吸収剤が再生される。再生された液体吸収剤は、循環回路(64)内を流れて再び吸湿部(65)に至り、この循環を繰り返す。 【0056】上記第12の解決手段では、膨張機(22)で膨張して低温となった第1空気を室内に供給し、これによって冷房を行う。 【0057】上記第13の解決手段では、外気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この外気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に室内へ供給される。一方、内気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この内気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に室外へ排出される。 【0058】上記第14の解決手段では、外気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この外気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に室内へ供給される。一方、外気が第2空気としても熱交換器(30)に供給される。この外気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に再び室外へ排出される。 【0059】上記第15の解決手段では、内気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この内気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に再び室内へ供給される。一方、内気が第2空気としても熱交換器(30)に供給される。この内気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に室外へ排出される。 【0060】上記第16の解決手段では、内気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この内気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に再び室内へ供給される。一方、外気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この外気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に再び室外へ排出される。 【0061】上記第17の解決手段では、内気と外気との混合空気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この混合空気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に室内へ供給される。一方、内気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この内気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に室外へ排出される。 【0062】上記第18の解決手段では、内気と外気との混合空気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この混合空気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に室内へ供給される。一方、外気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この外気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に再び室外へ排出される。 【0063】上記第19の解決手段では、内気と外気との混合空気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この混合空気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れて低温となった後に室内へ供給される。一方、内気と外気との混合空気が第2空気としても熱交換器(30)に供給される。この混合空気は、順に熱交換器(30)を通って除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けた後に室外へ排出される。 【0064】上記第20,第21の解決手段では、第1空気は除湿手段(60)で除湿された後に予熱手段(33)で予熱され、より温度の高い状態となって圧縮機(21)に供給される。その際、第20の解決手段では除湿された第1空気の全てが予熱手段(33)に流れる一方、第21の解決手段では除湿された第1空気の一部が予熱手段(33)に流れる。圧縮機(21)の入口における第1空気の温度が高くなると圧縮機(21)の出口における第1空気の温度がより高くなり、これに伴って熱交換器(30)の出口における第2空気の温度も高くなる。従って、除湿手段(60)の湿度媒体は、より温度の高い第2空気に対して放湿することとなる。 【0065】上記第22の解決手段では、水分供給手段(41)によって水分が第2空気に供給され、この水分が蒸発することによって第2空気が冷却される。この冷却された第2空気は、熱交換器(30)に供給されて第1空気と熱交換を行う。 【0066】上記第23の解決手段では、水分供給手段(42)によって、熱交換器(30)内の第2空気に水分が供給される。熱交換器(30)では、第2空気は第1空気と熱交換を行う一方、第2空気中で水分が蒸発する。そして、水の蒸発潜熱が第1空気の冷却に利用される。 【0067】上記第24の解決手段では、水分供給手段(41,42)が透湿膜を通じて第2空気中に満遍なく水分を供給し、供給された水分が第2空気中で確実に蒸発するようにする。 【0068】上記第25の解決手段では、熱交換器(30)で第1空気と熱交換して高温となった第2空気を室内に供給し、これによって暖房を行う。 【0069】上記第26の解決手段では、内気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この内気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に室外へ排出される。一方、外気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この外気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから室内へ供給される。 【0070】上記第27の解決手段では、外気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この外気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に再び室外へ排出される。一方、外気が第2空気としても熱交換器(30)に供給される。この外気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから室内へ供給される。 【0071】上記第28の解決手段では、内気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この内気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に室外へ排出される。一方、内気が第2空気としても熱交換器(30)に供給される。この内気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから再び室内へ供給される。 【0072】上記第29の解決手段では、外気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この外気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に再び室外へ排出される。一方、内気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この内気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから再び室内へ供給される。 【0073】上記第30の解決手段では、内気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この内気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に室外へ排出される。一方、内気と外気との混合空気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この混合空気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから室内へ供給される。 【0074】上記第31の解決手段では、外気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この外気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に室外へ排出される。一方、内気と外気との混合空気が第2空気として熱交換器(30)に供給される。この混合空気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから室内へ供給される。 【0075】上記第32の解決手段では、内気と外気との混合空気が第1空気として除湿手段(60)に供給される。この混合空気は、除湿手段(60)で除湿された後に圧縮機(21)に供給され、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れた後に室外へ排出される。一方、内気と外気との混合空気が第2空気としても熱交換器(30)に供給される。この混合空気は、順に熱交換器(30)を通って加熱された後に除湿手段(60)へ流れ、除湿手段(60)の水分を受けて加湿されてから室内へ供給される。 【0076】上記第33の解決手段では、切換手段(71,72)によって第1空気と第2空気とに切り換えて室内に供給する。そして、膨張機(22)で膨張した低温の第1空気を室内に供給して冷房を行い、熱交換器(30)で加熱された高温の第2空気を室内に供給して暖房を行う。また、切換手段(71,72)は、冷房と暖房に対応して圧縮機(21)と熱交換器(30)が所定の空気を取り込むようにする。 【0077】上記第34,第35の解決手段では、冷房運転時において、第1空気は除湿手段(60)で除湿された後に予熱手段(33)で予熱され、より温度の高い状態となって圧縮機(21)に供給される。その際、第34の解決手段では除湿された第1空気の全てが予熱手段(33)に流れる一方、第35の解決手段では除湿された第1空気の一部が予熱手段(33)に流れる。圧縮機(21)の入口における第1空気の温度が高くなると圧縮機(21)の出口における第1空気の温度がより高くなり、これに伴って熱交換器(30)の出口における第2空気の温度も高くなる。従って、除湿手段(60)の湿度媒体は、より温度の高い第2空気に対して放湿することとなる。その一方、暖房運転時には、第34,第35の何れの解決手段においても、除湿手段(60)で除湿された第1空気は、バイパス手段(73)によって予熱手段(33)をバイパスして直接圧縮機(21)に供給される。 【0078】 【発明の効果】従って、上記の解決手段によれば、第1空気と第2空気の相対湿度の相違に基づく湿度媒体の吸放湿によって第1空気の除湿を行うことができる。つまり、第1空気の相対湿度がある程度高ければ湿度媒体が吸湿し、第2空気の相対湿度がある程度低ければ湿度媒体が放湿するため、第1空気と第2空気の水蒸気分圧や絶対湿度が等しい場合であっても、両空気の相対湿度が相違すれば湿度媒体を介して水分の移動を行うことができる。このため、第1空気の除湿は、従来の水蒸気分離膜を用いて除湿する場合のように圧縮機(21)で圧縮した後には限定されず、圧縮機(21)に供給する前でも可能となる。この結果、除湿手段(60)の配置の制約が減少し、設計自由度を向上させることができる。 【0079】また、従来のように圧縮機(21)と膨張機(22)の間における除湿を要しないため、構成を簡素に維持しつつ圧縮機(21)と膨張機(22)の間を容易且つ確実にシールでき、圧縮された空気の漏れを防止して効率を確実に維持できる。更に、圧縮機(21)の手前であれば空気の漏れは圧縮機(21)への入力のロスには直結しないため、圧縮機(21)と膨張機(22)の間におけるほど完全なシールは要せず、これによっても構成の簡素化を図ることができる。 【0080】更に、除湿手段(60)が第1空気から奪った水分を第2空気に放湿するため、該水分をドレン水として処理する必要がなくなる。このため、ドレン処理のための構成が不要となり、構成の簡素化を図ることができる。 【0081】上記第2の解決手段によれば、熱交換器(30)を通って相対湿度が低下した第2空気に対して湿度媒体の水分を放湿させることができる。このため、湿度媒体から確実に水分を放湿させて湿度媒体の再生を充分に行うことができ、これによって第1空気の除湿も確実に行うことが可能となる。更に、湿度媒体からの第2空気を室内に供給して暖房を行う場合には、第1空気から除去した水分によって第2空気を加湿できることとなる。従って、第1空気中の水分がもつエネルギを第2空気に回収することができ、エネルギ効率の向上を図ることができる。 【0082】上記第3〜第11の解決手段によれば、除湿手段(60)の湿度媒体を、固体吸着剤や液体吸収剤を用いて構成することができる。特に、第4,第11の解決手段によれば、それぞれの湿度媒体に対応して除湿手段(60)を構成できる。 【0083】上記第12〜第24の解決手段によれば、順に圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)を通って低温となった第1空気を室内に供給して冷房を行うことができる。 【0084】特に、第13,第15,第17,第19の解決手段では、内気、又は該内気を含む混合空気を熱交換器(30)に供給している。ここで、冷房中において内気は外気よりも低温となっている。このため、熱交換器(30)において第1空気をより低温にまで冷却でき、膨張機(22)入口での空気温度を低下させることが可能となる。また、上記第22〜第24の解決手段によれば、第2空気に水分を供給することにより、熱交換器(30)において第1空気をより低温にまで冷却できる。このため、膨張機(22)入口での空気温度を低下させることが可能となる。この結果、上記の各解決手段によれば、冷凍能力を維持しつつ圧縮機(21)への入力を削減でき、これによってCOP(成績係数)の向上を図ることができる。 【0085】ここで、ビルなどでは単に室内を空調するだけでなく、換気も行う必要がある。これに対し、第13の解決手段のように第1空気を外気として第2空気を内気とした場合、冷房を行いつつ換気をも行うことができる。更に、熱交換器(30)において第2空気である内気によって第1空気を冷却するため、換気のために室外に排出される内気から冷熱を回収することができる。この結果、換気に伴うエネルギのロスを削減することが可能となる。 【0086】上記第20,第21の解決手段によれば、圧縮機(21)に供給される第1空気の温度を、除湿手段(60)から直接供給する場合に比して高くすることができ、これに伴って熱交換器(30)の出口における第2空気の温度を高くすることができる。この結果、より高温で相対湿度の低い第2空気によって、湿度媒体の再生を確実に行うことができる。 【0087】上記第25〜第32の解決手段によれば、熱交換器(30)を通って加熱され、更に除湿手段(60)を通って加湿された第2空気を室内に供給して暖房を行うことができる。また、上述のようにビル等では空調の他に換気も必要となるが、第26の解決手段のように第1空気を内気として第2空気を外気とした場合、暖房を行いつつ換気をも行うことができる。更に、熱交換器(30)において内気である第1空気と室内に供給される第2空気とを熱交換させているため、換気のために室外に排出される内気から温熱を回収することができる。この結果、換気に伴うエネルギのロスを削減することが可能となる。 【0088】上記第33〜第35の解決手段によれば、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行うことができる。また、上記第34,第35の解決手段によれば、暖房運転時にはバイパス手段(73)により予熱手段(33)をバイパスして第1空気を圧縮機(21)に供給できる。 【0089】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0090】図1に示すように、本実施形態の空気調和装置(10)は、第1系統(20)と、第2系統(40)と、除湿手段である除湿機構(60)とを備え、冷房を行うように構成されている。 【0091】上記第1系統(20)は、圧縮機(21)と、熱交換器(30)と、膨張機(22)とを順にダクト接続して成り、第1空気が流れて空気サイクル冷凍動作を行うように構成されている。この第1系統(20)は、圧縮機(21)の入口側に接続される第1入口ダクト(23)と、膨張機(22)の出口側に接続される第1出口ダクト(24)とを備えている。第1入口ダクト(23)は、一端が室外に開口して外気を第1空気として取り入れる。第1出口ダクト(24)は、一端が室内に開口して膨張機(22)からの低温の第1空気を室内へ導く。 【0092】上記第2系統(40)は、熱交換器(30)の入口側に第2入口ダクト(43)を、出口側に第2出口ダクト(44)をそれぞれ接続して構成されている。第2入口ダクト(43)は、一端が室内に開口して内気を第2空気として取り入れる。第2出口ダクト(44)は、一端が室外に開口して熱交換器(30)からの高温の第2空気を室外へ排出する。 【0093】上記圧縮機(21)には、モータ(35)が連結されている。また、該圧縮機(21)は、上記膨張機(22)と連結されている。そして、圧縮機(21)は、モータ(35)の駆動力と、膨張機(22)で空気が膨張する際の膨張仕事とによって駆動される。 【0094】上記熱交換器(30)には、放熱側通路(31)と吸熱側通路(32)とが区画形成されている。放熱側通路(31)は、一端が上記圧縮機(21)と、他端が膨張機(22)とそれぞれダクト接続され、内部を第1空気が流れる。吸熱側通路(32)は、一端に第2入口ダクト(43)が、他端に第2出口ダクト(44)がそれぞれ接続され、内部を第2空気が流れる。そして、この熱交換器(30)は、放熱側通路(31)の第1空気と吸熱側通路(32)の第2空気とを熱交換させ、これによって第1空気を冷却するように構成されている。 【0095】上記除湿機構(60)は、第1入口ダクト(23)及び第2出口ダクト(44)の途中に設けられている。この除湿機構(60)は、ロータ部材(61)、吸湿部(62)及び放湿部(63)を備えて、いわゆるロータリ式の除湿器と同様に構成されている。 【0096】上記ロータ部材(61)は、円板状で且つ厚さ方向に空気を通過させるように形成される。このロータ部材(61)は、水分を吸着する固体吸着剤を備え、通過する空気を固体吸着剤とを接触させる湿度媒体を構成している。また、ロータ部材(61)には、図示しないが、駆動機構である駆動モータが連結され、駆動モータで回転駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動する。ロータ部材(61)の固体吸着剤は、多孔性の無機化合物を主成分として構成される。該無機化合物は、細孔径が0.1〜20nm程度で水分を吸着するものが選ばれる。 【0097】上記吸湿部(62)は、第1入口ダクト(23)の途中に配置されている。吸湿部(62)では、第1入口ダクト(23)内の第1空気がロータ部材(61)を通過し、該第1空気中の水分がロータ部材(61)の固体吸着剤に吸着される。これによって、第1空気が除湿される。 【0098】上記放湿部(63)は、第2出口ダクト(44)の途中に配置されている。放湿部(63)では、第2出口ダクト(44)内の第2空気がロータ部材(61)を通過し、ロータ部材(61)の固体吸着剤に吸着された水分が脱着して該第2空気中に放湿される。これによって、固体吸着剤が再生される。 【0099】上述のように、ロータ部材(61)は、駆動モータで駆動されて吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動する。そして、吸湿部(62)で第1空気から吸湿したロータ部材(61)の部分は、ロータ部材(61)の回転に伴って放湿部(63)に移動する。放湿部(63)ではロータ部材(61)の固体吸着剤から水分が脱着されて再生される。つまり、ロータ部材(61)が第2空気に対して放湿する。その後、ロータ部材(61)の再生された部分は、再び吸湿部(62)に移動する。以上の動作を繰り返すことによって、除湿機構(60)が連続的に第1空気の除湿を行う。 【0100】−運転動作−次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について説明する。 【0101】第1系統(20)では、第1入口ダクト(23)から外気が第1空気として取り入れられる。この第1空気は、除湿機構(60)の吸湿部(62)でロータ部材(61)と接触して除湿された後に、圧縮機(21)へ供給される。圧縮機(21)では第1空気が圧縮され、第1空気の温度及び圧力が上昇する。圧縮された第1空気は、熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、その間に第2空気と熱交換して冷却される。冷却された第1空気は膨張機(22)で膨張し、第1空気の温度及び圧力が低下する。そして、低温となった第1空気は、第1出口ダクト(24)を通って室内に供給される。 【0102】第2系統(40)では、第2入口ダクト(43)から内気が第2空気として取り入れられる。この第2空気は、熱交換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、その間に第1空気と熱交換を行う。この熱交換によって第2空気の温度が上昇し、これに伴って第2空気の相対湿度が低下する。その後、第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入る。放湿部(63)では第2空気とロータ部材(61)とが接触し、ロータ部材(61)が第2空気に対して放湿する。ロータ部材(61)の水分を受けた第2空気は、再び第2出口ダクト(44)を通って室外に排出される。 【0103】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これによって、第1空気の除湿が連続して行われる。 【0104】−実施形態1の効果−本実施形態1によれば、第1空気と第2空気の相対湿度の相違によってロータ部材(61)の固体吸着剤へ水分が吸着又は脱着され、これによって第1空気の除湿を行うことができる。従って、第1空気の除湿は、従来の水蒸気分離膜を用いて除湿する場合のように圧縮機(21)で圧縮した後には限定されず、圧縮機(21)に供給する前でも可能となる。この結果、除湿機構(60)の配置の制約が減少し、設計自由度を向上させることができる。 【0105】また、従来のように圧縮機(21)と膨張機(22)の間における除湿を要しないため、構成を簡素に維持しつつ圧縮機(21)と膨張機(22)の間を容易且つ確実にシールでき、圧縮された空気の漏れを防止して効率を確実に維持できる。更に、圧縮機(21)の手前であれば空気の漏れは圧縮機(21)への入力のロスには直結しないため、従来のような完全なシールは要せず、これによっても構成の簡素化を図ることができる。 【0106】更に、除湿機構(60)が第1空気から奪った水分を第2空気に放湿するため、該水分をドレン水として処理する必要がなくなる。このため、ドレン処理のための構成が不要となり、構成の簡素化を図ることができる。 【0107】また、熱交換器(30)を通って相対湿度が低下した第2空気に対してロータ部材(61)が放湿する。このため、ロータ部材(61)の固体吸着剤から確実に水分を脱着させてロータ部材(61)の再生を充分に行うことができ、これによって第1空気の除湿も確実に行うことが可能となる。 【0108】また、第1空気を外気として第2空気を内気としているため、冷房だけでなく換気をも行うことができる。ここで、熱交換器(30)では、内気である第2空気によって圧縮された第1空気を冷却している。このため、換気のために排出される内気から冷熱を回収することができ、換気に伴うエネルギのロスを削減することができる。 【0109】また、冷房中は内気が外気よりも低温となるが、熱交換器(30)では低温の内気である第2空気で第1空気を冷却する。このため、熱交換器(30)において第1空気をより低温にまで冷却でき、膨張機(22)の入口における空気温度を低下させることが可能となる。この結果、冷凍能力を維持しつつ圧縮機(21)への入力を削減でき、これによってCOP(成績係数)の向上を図ることができる。 【0110】 【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実施形態1において、加湿冷却器(41)と水導入部(42)とを設けるものである。その他の構成は、実施形態1と同様である。 【0111】上記加湿冷却器(41)は、第2入口ダクト(43)の途中、即ち、第2系統(40)における熱交換器(30)の上流側に設けられている。加湿冷却器(41)には、水分が透過可能な透湿膜が設けられ、この透湿膜によって隔てられて空気側空間と水側空間とが区画形成されている。空気側空間には第2入口ダクト(43)が接続されて、その内部を第2空気が流れる。この水側空間には水配管(50)が接続されて、その内部に水道水等が供給される。そして、加湿冷却器(41)では、水側空間の水分が透湿膜を透過して空気側空間の第2空気へ供給され、供給された水分が第2空気中で蒸発することによって第2空気が冷却される。つまり、上記加湿冷却器(41)は、熱交換器(30)に供給する第2空気を加湿して冷却するための水分供給手段(41)を構成している。 【0112】上記水導入部(42)は、熱交換器(30)の吸熱側通路(32)に設けられている。水導入部(42)には、水分が透過可能な透湿膜が設けられ、透湿膜の一方に水側空間が形成されると共に、透湿膜を隔てて水側空間の反対側は熱交換器(30)の吸熱側通路(32)に構成されている。この水側空間には水配管(50)が接続され、その内部に水道水等が供給される。そして、加湿冷却器(41)では、水側空間の水分が透湿膜を透過して吸熱側通路(32)の第2空気へ供給される。 【0113】上述のように、水導入部(42)は、吸熱側通路(32)の第2空気に水分を供給する。従って、吸熱側通路(32)では、第2空気が第1空気と熱交換して加熱されると同時に、第2空気中で水分が蒸発する。これによって第2空気の温度上昇が抑制され、第2空気と第1空気との温度差が確保される。 【0114】つまり、上記水導入部(42)は、第1空気の冷却に蒸発潜熱を利用するために第2空気へ水分を供給する水分供給手段(42)を構成している。 【0115】−運転動作−次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図3の空気線図を参照しながら説明する。 【0116】第1系統(20)では、点Aの状態の外気が第1入口ダクト(23)から第1空気として取り入れられる。この第1空気は、除湿機構(60)の吸湿部(62)でロータ部材(61)と接触して除湿され、絶対湿度が低下して温度が上昇し、等エンタルピ線に沿って点Aの状態から点Bの状態となる。点Bの状態の第1空気は、圧縮機(21)で圧縮され、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が上昇し、点Cの状態となる。点Cの状態の第1空気は、熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、吸熱側通路(32)の第2空気と熱交換を行う。第1空気は、この熱交換によって冷却され、絶対湿度一定で温度が低下して点Dの状態となる。点Dの状態の第1空気は、膨張機(22)で膨張し、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が低下して点Eの状態となる。そして、点Eの状態の第1空気が、第1出口ダクト(24)を通って室内に供給される。 【0117】第2系統(40)では、点Fの状態の内気が第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れられる。この第2空気は、加湿冷却器(41)に入って水分を供給され、供給された水分が第2空気中で蒸発する。そして、第2空気は、絶対湿度が上昇して温度が低下し、等エンタルピ線に沿って点Fの状態から点Gの状態となる。点Gの状態の第2空気は、熱交換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、放熱側通路(31)の第1空気と熱交換を行う。その間、熱交換器(30)の水導入部(42)では第2空気に水分が供給され、供給された水分が第2空気中で蒸発する。そして、第2空気は、絶対湿度及び温度が上昇し、点Gの状態から点Hの状態となる。点Hの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入る。放湿部(63)では第2空気とロータ部材(61)とが接触し、ロータ部材(61)が第2空気に対して放湿する。これによって、第2空気は、絶対湿度が上昇して温度が低下し、等エンタルピ線に沿って点Hの状態から点Iの状態となる。点Iの状態の第2空気は、再び第2出口ダクト(44)を通って室外に排出される。 【0118】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これによって、第1空気の除湿が連続して行われる。 【0119】−実施形態2の効果−本実施形態2によれば、上記実施形態1の効果に加えて以下の効果が得られる。 【0120】つまり、本実施形態では、加湿冷却器(41)を設けて第2空気に水分を供給し、第2空気を冷却してから熱交換器(30)に供給している。また、水導入部(42)を設けて吸熱側通路(32)の第2空気に水分を供給し、この水分の蒸発潜熱を熱交換器(30)での第1空気の冷却に利用している。このため、実施形態1の場合よりも熱交換器(30)において第1空気をより低温にまで冷却でき、膨張機(22)入口での空気温度をより低くすることが可能となる。この結果、冷凍能力を維持しつつ圧縮機(21)への入力をさらに削減でき、これによってCOP(成績係数)の向上を一層確実に図ることができる。 【0121】 【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実施形態2において、予熱器(33)を設けると共に、熱交換器(30)を第1熱交換部(30a)及び第2熱交換部(30b)によって構成するものである。その他の構成は、実施形態2と同様である。 【0122】図4に示すように、上記熱交換器(30)の第1熱交換部(30a)及び第2熱交換部(30b)は、それぞれが放熱側通路(31)及び吸熱側通路(32)を備えている。放熱側通路(31)は、第1熱交換部(30a)側で圧縮機(21)に接続され、第2熱交換部(30b)側で膨張機(22)に接続されている。吸熱側通路(32)は、第2熱交換部(30b)側で第2入口ダクト(43)に接続され、第1熱交換部(30a)側で第2出口ダクト(44)に接続されている。 【0123】上記予熱器(33)は、第1熱交換部(30a)と第2熱交換部(30b)との間に設けられ、両熱交換部(30a,30b)の放熱側通路(31)が接続されている。更に、放熱側通路(31)の両端には、除湿機構(60)から圧縮機(21)に至る第1入口ダクト(23)が接続されている。そして、予熱器(33)は、除湿機構(60)で除湿されて圧縮機(21)へ送られる第1空気を、圧縮機(21)で圧縮されて高温となった第1空気との熱交換によって加熱する。 【0124】−運転動作−本実施形態では、上記実施形態2とほぼ同様に動作して冷房運転を行う。ただし、本実施形態では、除湿された第1空気が予熱器(33)を通った後に圧縮機(21)に供給される。 【0125】具体的に、除湿機構(60)の吸湿部(62)で除湿された第1空気は、第1入口ダクト(23)を通って予熱器(33)に入る。予熱器(33)では、第1入口ダクト(23)から入った第1空気が圧縮機(21)で圧縮された第1空気と熱交換して加熱される。加熱された第1空気は、再び第1入口ダクト(23)を流れて圧縮機(21)に供給される。 【0126】つまり、除湿された第1空気は、予熱器(33)で予め加熱された後に圧縮機(21)に入る。従って、本実施形態では、圧縮機(21)入口での第1空気の温度が図3の点Bの状態よりも高温となり、これに伴って圧縮機(21)出口での第1空気の温度も図3の点Cの状態よりも高温となる。 【0127】このことは、熱交換器(30)入口での第1空気の温度が実施形態2よりも高くなることを意味する。従って、熱交換器(30)において、第2空気は、より高温の第1空気と熱交換を行うこととなり、熱交換器(30)出口での第2空気の温度は図3の点Hの状態よりも高くなる。また、熱交換器(30)入口での第1空気の温度が上昇するため、吸熱側通路(32)での第2空気の温度が高い場合であっても実施形態2と同等の温度差が確保される。このため、加湿冷却器(41)や水導入部(42)で第2空気に供給される水分量が低減され、熱交換器(30)出口での第2空気の絶対湿度は図3の点Hの状態よりも低くなる。熱交換器(30)から出た第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入り、この第2空気に対してロータ部材(61)が放湿する。 【0128】ここで、熱交換器(30)入口での第1空気は実施形態2よりも高温となるが、この第1空気は、熱交換器(30)の第1熱交換部(30a)及び第2熱交換部(30b)で第2空気と熱交換するだけでなく、予熱器(33)において圧縮される前の第1空気と熱交換を行う。従って、熱交換器(30)出口、即ち膨張機(22)入口での第1空気の温度は実施形態2と等しくなり、冷房能力は実施形態2と同等に確保される。 【0129】−実施形態3の効果−本実施形態3によれば、上記実施形態2の効果に加えて以下の効果が得られる。 【0130】つまり、本実施形態によれば、実施形態2に比して圧縮機(21)入口での第1空気の温度を高くすることができる。そして、これに伴って熱交換器(30)出口での第2空気の温度を高くすることができる。ここで、絶対湿度が等しい場合であっても、温度が上昇すれば空気の相対湿度は低下する。更に、本実施形態では、加湿冷却器(41)や水導入部(42)における水分の供給量を削減でき、熱交換器(30)出口での第2空気の絶対湿度を低くすることができる。従って、本実施形態によれば、実施形態2の場合よりも高温で且つ相対湿度の低い第2空気に対してロータ部材(61)が放湿することとなり、ロータ部材(61)の固体吸着剤を一層確実に再生することが可能となる。 【0131】−実施形態3の変形例−本実施形態では、予熱器(33)を以下のように配置してもよい。 【0132】図5に示すように、本変形例では、予熱器(33)の両端に除湿機構(60)から圧縮機(21)へ至る第1入口ダクト(23)を接続する。この点は、上記実施形態と同様である。一方、本変形例では、圧縮機(21)で圧縮された第1空気を分流し、その一部を予熱器(33)に導いて残りを熱交換器(30)に送る。そして、予熱器(33)では、圧縮される前の第1空気が、圧縮された第1空気の一部と熱交換して加熱される。予熱器(33)で加熱された第1空気は、圧縮機(21)に供給される。また、予熱器(33)から出た圧縮後の第1空気は、熱交換器(30)の放熱側通路(31)に導かれ、圧縮機(21)から熱交換器(30)へ直接入った第1空気と合流する。 【0133】 【発明の実施の形態4】本実施形態4の空気調和装置(10)は、暖房を行うように構成されている。 【0134】図6に示すように、上記空気調和装置(10)は、実施形態1とほぼ同様に構成されているが、以下の点で相違する。つまり、第1系統(20)において、第1入口ダクト(23)は、一端が室内に開口して内気を第1空気として取り入れる。また、第1出口ダクト(24)は、一端が室外に開口して膨張機(22)からの低温の第1空気を室外に排出する。一方、第2系統(40)において、第2入口ダクト(43)は、一端が室外に開口して外気を第2空気として取り入れる。また、第2出口ダクト(44)は、一端が室内に開口して熱交換器(30)からの高温の第2空気を室内に供給する。その他の構成は、実施形態1と同様である。 【0135】−運転動作−次に、上記空気調和装置(10)の運転動作について、図7の空気線図を参照しながら説明する。 【0136】第1系統(20)では、点Jの状態の内気が第1入口ダクト(23)から第1空気として取り入れられる。この第1空気は、除湿機構(60)の吸湿部(62)でロータ部材(61)と接触して除湿され、絶対湿度が低下して温度が上昇し、等エンタルピ線に沿って点Jの状態から点Kの状態となる。点Kの状態の第1空気は、圧縮機(21)で圧縮され、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が上昇し、点Lの状態となる。点Lの状態の第1空気は、熱交換器(30)へ入って放熱側通路(31)を流れ、吸熱側通路(32)の第2空気と熱交換を行う。第1空気は、この熱交換によって冷却され、絶対湿度一定で温度が低下して点Mの状態となる。点Mの状態の第1空気は、膨張機(22)で膨張し、絶対湿度は一定のまま温度及び圧力が低下して点Nの状態となる。そして、点Nの状態の第1空気が、第1出口ダクト(24)を通って室外に排出される。 【0137】第2系統(40)では、点Oの状態の外気が第2入口ダクト(43)から第2空気として取り入れられる。点Oの状態の第2空気は、熱交換器(30)へ入って吸熱側通路(32)を流れ、放熱側通路(31)の第1空気と熱交換を行う。そして、第2空気は、絶対湿度一定のまま温度が上昇し、点Oの状態から点Pの状態となる。点Pの状態の第2空気は、第2出口ダクト(44)を通って除湿機構(60)の放湿部(63)に入る。放湿部(63)では第2空気とロータ部材(61)とが接触し、ロータ部材(61)が第2空気に対して放湿する。つまり、第2空気は、放湿部(63)において加湿される。これによって、第2空気は、絶対湿度が上昇して温度が低下し、等エンタルピ線に沿って点Pの状態から点Qの状態となる。点Qの状態の第2空気は、再び第2出口ダクト(44)を通って室内に供給される。 【0138】除湿機構(60)では、ロータ部材(61)が回転駆動される。そして、このロータ部材(61)が吸湿部(62)と放湿部(63)との間を移動し、吸湿部(62)での吸湿と放湿部(63)での放湿とを繰り返す。これによって、第1空気の除湿及び第2空気の加湿が連続して行われる。 【0139】−実施形態4の効果−本実施形態4では、実施形態1と同様に、固体吸着剤を有するロータ部材(61)で第1空気の除湿を行っている。従って、本実施形態によれば、実施形態1と同様に、設計自由度の向上や構成の簡素化といった効果が得られる。 【0140】また、第1空気を内気として第2空気を外気としているため、暖房だけでなく換気をも行うことができる。ここで、熱交換器(30)では、外気である第2空気によって圧縮された第1空気を冷却している。このため、換気のために排出される内気から温熱を回収することができる。更に、除湿機構(60)の放湿部(63)では、第2空気に対してロータ部材(61)が放湿する。つまり、内気である第1空気から除去した水分によって室内に供給する第2空気を加湿できる。このため、室外へ排出される内気に含まれる水分を回収することができる。 【0141】この結果、排出される内気が有するエネルギを内気中の水分が有するエネルギも含めて回収することができ、換気に伴うエネルギのロスを一層削減することができる。 【0142】 【発明の実施の形態5】本発明の実施形態5は、上記実施形態2において、切換手段として第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)を設け、冷房運転と暖房運転との双方を可能に構成したものである。以下、実施形態2と異なる構成について説明する。 【0143】図8に示すように、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)は、一端が第1四路切換弁(71)に接続されている。第2系統(40)の第2入口ダクト(43)もまた、一端が第1四路切換弁(71)に接続されている。一方、第1四路切換弁(71)には、内気ダクト(85)と外気ダクト(86)とが接続されている。内気ダクト(85)は、一端が室内に開口して内気を取り入れる。外気ダクト(86)は、一端が室外に開口して外気を取り入れる。 【0144】第1系統(20)の第1出口ダクト(24)は、一端が第2四路切換弁(72)に接続されている。第2系統(40)の第2出口ダクト(44)もまた、一端が第2四路切換弁(72)に接続されている。一方、第2四路切換弁(72)には、供給ダクト(87)と排出ダクト(88)とが接続されている。供給ダクト(87)は、一端が室内に開口して室内に空気を供給する。排出ダクト(88)は、一端が室外に開口して室外に空気を排出する。 【0145】−運転動作−冷房運転時には、第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)が図8に実線で示すように切り換えられる。そして、外気ダクト(86)と第1入口ダクト(23)とが連通し、内気ダクト(85)と第2入口ダクト(43)とが連通する。また、第1出口ダクト(24)と供給ダクト(87)とが連通し、第2出口ダクト(44)と排出ダクト(88)とが連通する。この状態で実施形態2と同様に動作して冷房運転を行う。 【0146】つまり、第1系統(20)では、外気ダクト(86)を通じて第1入口ダクト(23)が外気を第1空気として取り入れる。この第1空気は、順に除湿機構(60)、圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れ、第1出口ダクト(24)から供給ダクト(87)を通じて室内に供給される。 【0147】一方、第2系統(40)では、内気ダクト(85)を通じて第2入口ダクト(43)が内気を第2空気として取り入れる。この第2空気は、順に加湿冷却器(41)、熱交換器(30)、除湿機構(60)と流れ、第2出口ダクト(44)から排出ダクト(88)を通じて室外に排出される。 【0148】暖房運転時には、第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)が図8に破線で示すように切り換えられる。そして、外気ダクト(86)と第2入口ダクト(43)とが連通し、内気ダクト(85)と第1入口ダクト(23)とが連通する。また、第2出口ダクト(44)と供給ダクト(87)とが連通し、第1出口ダクト(24)と排出ダクト(88)とが連通する。尚、暖房運転時には、加湿冷却器(41)及び水導入部(42)から第2空気への水分の供給は行わない。このため、本実施形態では、実施形態4と同様に動作して暖房運転を行う。 【0149】つまり、第1系統(20)では、内気ダクト(85)を通じて第1入口ダクト(23)が内気を第1空気として取り入れる。この第1空気は、順に除湿機構(60)、圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れ、第1出口ダクト(24)から排出ダクト(88)を通じて室外に排出される。 【0150】一方、第2系統(40)では、外気ダクト(86)を通じて第2入口ダクト(43)が外気を第2空気として取り入れる。この第2空気は、順に加湿冷却器(41)、熱交換器(30)、除湿機構(60)と流れ、第2出口ダクト(44)から供給ダクト(87)を通じて室内に供給される。 【0151】 【発明の実施の形態6】本発明の実施形態6は、上記実施形態3において、切換手段としての第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)と、バイパス手段としての第3四路切換弁(73)とを設け、冷房運転と暖房運転との双方を可能に構成したものである。 【0152】図9に示すように、本実施形態では、上記実施形態5と同様に、第1四路切換弁(71)には内気ダクト(85)、外気ダクト(86)、第1入口ダクト(23)及び第2入口ダクト(43)が接続され、内気ダクト(85)及び外気ダクト(86)も同様に構成されている。また、第2四路切換弁(72)には供給ダクト(87)、排出ダクト(88)、第1出口ダクト(24)及び第2出口ダクト(44)が接続され、供給ダクト(87)も排出ダクト(88)の構成も実施形態5と同様である。 【0153】一方、本実施形態では、除湿機構(60)と圧縮機(21)の間において、第1入口ダクト(23)が第1〜第4の部分(81,82,83,84)によって構成される。第1部分(81)は、一端が除湿機構(60)の吸湿部(62)に、他端が第3四路切換弁(73)に接続されている。第2部分(82)は、一端が第3四路切換弁(73)に、他端が予熱器(33)の入口側に接続されている。第3部分(83)は、一端が予熱器(33)の出口側に、他端が第3四路切換弁(73)に接続されている。第4部分(84)は、一端が第3四路切換弁(73)に、他端が圧縮機(21)に接続されている。 【0154】−運転動作−冷房運転時には、第1〜第3の各四路切換弁(71,72,73)が図9に実線で示すように切り換えられる。そして、第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)は実施形態5と同様の状態となる。一方、第3四路切換弁(73)は、第1部分(81)と第2部分(82)を連通させると共に、第3部分(83)と第4部分(84)とを連通させる。この状態で実施形態3と同様に動作して冷房運転を行う。 【0155】つまり、第1系統(20)では、外気ダクト(86)を通じて第1入口ダクト(23)が外気を第1空気として取り入れる。この第1空気は、除湿機構(60)から第1通路及び第2通路通って予熱器(33)に入り、加熱された後に第3通路及び第4通路を通って圧縮機(21)へ供給される。その後、第1空気は、順に第1熱交換部(30a)、予熱器(33)、第2熱交換部(30b)、膨張機(22)と流れ、第1出口ダクト(24)から供給ダクト(87)を通じて室内に供給される。 【0156】一方、第2系統(40)では、内気ダクト(85)を通じて第2入口ダクト(43)が内気を第2空気として取り入れる。この第2空気は、順に加湿冷却器(41)、第2熱交換部(30b)、第1熱交換部(30a)、除湿機構(60)と流れ、第2出口ダクト(44)から排出ダクト(88)を通じて室外に排出される。 【0157】暖房運転時には、第1〜第3の各四路切換弁(71,72,73)が図9に破線で示すように切り換えられる。そして、第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)は実施形態5と同様の状態となる。一方、第3四路切換弁(73)は、第1部分(81)と第4部分(84)とを連通させる。従って、除湿機構(60)から出た第1空気は、予熱器(33)をバイパスして圧縮機(21)へ直接供給される。また、加湿冷却器(41)及び水導入部(42)から第2空気への水分の供給は行わない。このため、本実施形態では、実施形態4と同様に動作して暖房運転を行う。 【0158】つまり、第1系統(20)では、内気ダクト(85)を通じて第1入口ダクト(23)が内気を第1空気として取り入れる。この第1空気は、順に除湿機構(60)、第3四路切換弁(73)、圧縮機(21)、熱交換器(30)、膨張機(22)と流れ、第1出口ダクト(24)から排出ダクト(88)を通じて室外に排出される。 【0159】一方、第2系統(40)では、外気ダクト(86)を通じて第2入口ダクト(43)が外気を第2空気として取り入れる。この第2空気は、順に加湿冷却器(41)、熱交換器(30)、除湿機構(60)と流れ、第2出口ダクト(44)から供給ダクト(87)を通じて室内に供給される。 【0160】−実施形態6の変形例−図10に示すように、上記実施形態3の変形例についても、切換手段としての第1四路切換弁(71)及び第2四路切換弁(72)と、バイパス手段としての第3四路切換弁(73)とを設け、冷房運転と暖房運転との双方を可能に構成することができる。ただし、この場合には、圧縮機(21)からの第1空気の一部を予熱器(33)に導く経路に開閉弁(74)を設ける。そして、冷房運転時には開閉弁(74)を開いて上記第1空気の一部を予熱器(33)に導く一方、暖房運転時には開閉弁(74)を閉じて圧縮機(21)からの第1空気を全て熱交換器(30)に送るようにする。 【0161】 【発明のその他の実施の形態】−第1の変形例−上記の各実施形態では固体吸着剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしたが、これに代えて、液体吸収剤を用いて除湿機構(60)を構成するようにしてもよい。以下、液体吸収剤を用いた除湿機構(60)について、上記実施形態1に適用した場合を例に説明する。 【0162】図11に示すように、本変形例の除湿機構(60)は、吸湿部(65)と放湿部(66)とポンプ(67)とを順に液配管(68)で接続して成る循環回路(64)によって構成されている。この循環回路(64)には、液体吸収剤として金属ハロゲン化物の水溶液が充填されている。この種の金属ハロゲン化物としては、LiCl、LiBr、CaCl2等が例示される。尚、この液体吸収剤を親水性の有機化合物の水溶液としてもよい。この種の有機化合物としては、エチレングリコール、グリセリン、吸水性樹脂等が例示される。 【0163】上記吸湿部(65)は、第1入口ダクト(23)の途中に配置されている。吸湿部(65)には、水分が透過可能な疎水性多孔膜が設けられ、この疎水性多孔膜によって隔てられて空気側空間と液側空間とが区画形成されている。空気側空間には第1入口ダクト(23)が接続され、その内部を第1空気が流れる。この液側空間には液配管(68)が接続され、その内部を液体吸収剤が流れる。そして、吸湿部(65)では、空気側空間の第1空気と液側空間の液体吸収剤とが疎水性多孔膜を介して間接的に接触し、該第1空気に含まれる水分が疎水性多孔膜を透過して該液体吸収剤に吸収される。これによって、吸湿部(65)は、第1空気の除湿を行う。 【0164】上記放湿部(66)は、熱交換器(30)に設けられている。放湿部(66)には、水分が透過可能な疎水性多孔膜が設けられ、疎水性多孔膜の一方に液側空間が形成されると共に、疎水性多孔膜を隔てて液側空間の反対側は熱交換器(30)の吸熱側通路(32)に構成されている。この液側空間には液配管(68)が接続され、その内部を液体吸収剤が流れる。そして、放湿部(66)では、液側空間の液体吸収剤が吸熱側通路(32)の第2空気と熱交換して加熱されると同時に、液側空間の液体吸収剤と吸熱側通路(32)の第2空気とが疎水性多孔膜を介して間接的に接触して該液体吸収剤に含まれる水分が疎水性多孔膜をを透過して該第2空気へ供給される。これによって、放湿部(66)では、液体吸収剤が第2空気に対して放湿する。 【0165】上記循環回路(64)ではポンプ(67)によって内部を液体吸収剤が循環し、これによって、第1空気の除湿が連続して行われる。つまり、吸湿部(65)で第1空気中の水分を吸収した液体吸収剤は、液配管(68)を流れて放湿部(66)に入る。放湿部(66)では、液体吸収剤は、加熱されると共に第2空気に対して放湿する。これによって、液体吸収剤が再生される。再生された液体吸収剤は、液配管(68)を流れて再び吸湿部(65)に入り、この循環を繰り返す。 【0166】−第2の変形例−上記実施形態1〜3,5,6では、第1系統(20)に外気を第1空気として取り込む一方、第2系統(40)に内気を第2空気として取り込んで冷房運転を行うようにしている。これに対し、以下のようにして冷房運転を行うようにしてもよい。 【0167】先ず、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から外気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から外気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしてもよい。 【0168】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしてもよい。 【0169】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から外気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしてもよい。 【0170】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしてもよい。 【0171】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から外気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしてもよい。 【0172】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室内に供給する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気と外気との混合空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室外に排出するようにしてもよい。 【0173】−第3の変形例−上記実施形態4,5,6では、第1系統(20)に内気を第1空気として取り込む一方、第2系統(40)に外気を第2空気として取り込んで暖房運転を行うようにしている。これに対し、以下のようにして暖房運転を行うようにしてもよい。 【0174】先ず、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から外気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から外気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0175】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0176】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から外気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0177】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気と外気との混合空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0178】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から外気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気と外気との混合空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。 【0179】また、第1系統(20)の第1入口ダクト(23)から内気と外気との混合空気を第1空気として取り込んで第1出口ダクト(24)から室外に排出する一方、第2系統(40)の第2入口ダクト(43)から内気と外気との混合空気を第2空気として取り込んで第2出口ダクト(44)から室内に供給するようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年3月5日(1999.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−257968(P2000−257968A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−58019 |
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