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【発明の名称】 空気調和機および冷媒回収方法
【発明者】 【氏名】大沼 洋一

【氏名】平良 繁治

【要約】 【課題】冷媒回収時間を短縮できる空気調和機および冷媒回収方法を提供する。

【解決手段】この空気調和機は、室外熱交換器15と電動膨張弁18との間の冷媒配管21に設けた冷媒回収用のサービスポート22から冷媒を液相で回収できる上に電動膨張弁18に起因する圧損もないから、冷媒をガス相で回収する従来例に比べて、冷媒回収時間を短縮できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室外熱交換器(15)と減圧器(18)との間の冷媒配管(21)に設けた冷媒回収用のサービスポート(22)を備えたことを特徴とする空気調和機。
【請求項2】 室外機(1)と室内機(2)とを接続する連絡配管(3)に設けた冷媒回収用のサービスポート(23)を備えたことを特徴とする空気調和機。
【請求項3】 室内機(2)内の冷媒配管(28)に設けた冷媒回収用のサービスポート(27)を備えたことを特徴とする空気調和機。
【請求項4】 ポンプダウン運転をして、室外熱交換器(15)と減圧器(18)との間の冷媒配管(21)に設けた冷媒回収用のサービスポート(22)から冷媒を回収することを特徴とする冷媒回収方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機および冷媒回収方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機などにおいて、据付けた状態のままで冷媒を回収する場合、図2に示すように、室外機100内のガス閉鎖弁101だけしかサービスポート102を有していないので、このサービスポート102からガス相で冷媒を回収するしかない。このため、冷媒回収作業に長時間を要するという問題がある。
【0003】また、ポンプダウン運転後に冷媒を回収する場合には、液閉鎖弁103の配管接続部を外して、そこの接続部に冷媒回収装置を接続できるが、この場合、減圧器105の下流で回収するから、やはり、ガス相で冷媒を回収することとなる。したがって、冷媒回収作業に長時間を要することとなる。なお、図2において、106は四路切換弁、107は室外熱交換器、108,110はフィルタ、111は室内熱交換器、112は圧縮機である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目的は、冷媒回収時間を短縮できる空気調和機および冷媒回収方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明の空気調和機は、室外熱交換器と減圧器との間の冷媒配管に設けた冷媒回収用のサービスポートを備えたことを特徴としている。
【0006】この請求項1の発明では、室外熱交換器と減圧器との間の冷媒配管に設けた冷媒回収用のサービスポートから冷媒を液相で回収できる上に減圧器に起因する圧損もないから、冷媒をガス相で回収する従来例に比べて、冷媒回収時間を短縮できる。
【0007】また、請求項2の発明の空気調和機は、室外機と室内機とを接続する連絡配管に設けた冷媒回収用のサービスポートを備えたことを特徴としている。
【0008】この請求項2の発明では、室外機と室内機とを接続する連絡配管に設けた冷媒回収用サービスポートから冷媒を回収できるから、連絡配管が長い場合に、連絡配管内に存在する冷媒を効率良く回収でき、冷媒回収時間を短縮できる。
【0009】また、請求項3の発明の空気調和機は、室内機内の冷媒配管に設けた冷媒回収用のサービスポートを備えたことを特徴としている。
【0010】この請求項3の発明の空気調和機では、室内機内の冷媒配管に設けた冷媒回収用サービスポートによって、室内機から冷媒を効率良く回収できる。また、天井や屋外ブラケット上に有る室外機と異なり、室内機から冷媒を回収できるから、足場が良く、作業性の良い所で回収作業を行うことができる。
【0011】また、請求項4の発明の冷媒回収方法は、ポンプダウン運転をして、室外熱交換器と減圧器との間の冷媒配管に設けた冷媒回収用のサービスポートから冷媒を回収することを特徴としている。
【0012】この請求項4の発明では、ポンプダウン運転によって、室外熱交換器に冷媒を溜め込んだ後、室外熱交換器下流の冷媒回収用サービスポートから、減圧器としての電動弁等の機器を通すことなく、液冷媒を室外熱交換器から直接回収できる。したがって、圧損が少なくなり、効率良く冷媒を回収できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0014】図1に、この発明の実施形態としてのサービスポート22を有する冷凍機の冷媒回路を示す。この冷凍機は、室外機1と室内機2を備え、この室外機1と室内機2は、連絡配管3,5で接続されている。室外機1は、連絡配管5に接続されたガス閉鎖弁6と、連絡配管3に接続された液閉鎖弁7と有している。ガス閉鎖弁6は、サービスポート8を有している。そして、ガス閉鎖弁6と液閉鎖弁7との間には、四路切換弁10,アキュムレータ11,圧縮機12,分流器13,室外熱交換器15,合流器16,フィルタ17,電動膨張弁18,フィルタ20が順に接続されている。そして、上記室外熱交換器15と電動膨張弁18を接続する冷媒配管21にサービスポート22が設けられている。一方、室内機2は、連絡配管3と連絡配管5の間に順に接続された分流器23,室内熱交換器25,合流器26を有している。
【0015】この冷凍機は、冷房時には、四路切換弁10が実線経路を連通させ、冷媒を破線矢印で示す方向に循環させる。すなわち、圧縮機12が吐出した冷媒は、分流器13を経て、室外熱交換器15で凝縮されてから、合流器16を経て、フィルタ17で濾過され、電動膨張弁18で膨張する。さらに、フィルタ20,液閉鎖弁7を経由した冷媒は、室内機2に入り、分流器23を経て、室内熱交換器25で蒸発してから、合流器26を通って、室外機1のガス閉鎖弁6に戻る。また、暖房時には、四路切換弁10が破線経路を連通させ、冷媒を実線矢印で示す方法に循環させる。すなわち、圧縮機12が吐出した冷媒は、ガス閉鎖弁6を経て、室内機2に入り、分流器26を経て、室内熱交換器25で凝縮されてから、合流器23で合流し、室外機1の液閉鎖弁7に至る。液閉鎖弁7を経た冷媒は、フィルタ20,電動膨張弁18,フィルタ17を順に通り、室外熱交換器15で蒸発してから、圧縮機12に戻る。
【0016】ところで、上記冷凍機の冷媒を回収する場合、ガス閉鎖弁6に付いているサービスポート8に所定の回収用配管を接続し、この回収用配管から冷媒を回収できる。ガス閉鎖弁6から圧縮機12までの回路に存在する冷媒と、ガス閉鎖弁6から室内熱交換器25を経て電動膨張弁18の手前までの回路に存在する冷媒については、このサービスポート8から、比較的小さな回収抵抗でスムーズに回収できる。一方、圧縮機12から室外熱交換器15を経て電動膨張弁18に至る回路に存在する冷媒については、サービスポート8からの回収では、電動膨張弁18や圧縮機12による圧損が大きく回収抵抗が大きいので、回収効率が良くない。
【0017】そこで、室外熱交換器15と電動膨張弁18の間に設けた本実施形態のサービスポート22を用いることによって、圧縮機12から室外熱交換器15を経て電動膨張弁18に至る回路に存在する冷媒を、小さな圧損で、かつ、液相で回収できる。したがって、本実施形態のサービスポート22を用いることによって、従来に比べて、冷媒回収時間を大巾に短縮できる。
【0018】尚、上記実施形態では、サービスポート22を冷媒配管21に設けたが、連絡配管が長い場合には、連絡配管3にサービスポート23を設けてもよい。この場合には、連絡配管3内に存在する冷媒をサービスポート23から効率良く回収できる。また、室内機2内における冷媒配管28にサービスポート27を設けた場合には、このサービスポート27を用いて、室内機2から冷媒を効率良く回収できる。また、天井や屋外ブラケット上に設置される室外機1と異なり、足場が良くて作業性の良い所にある室内機2から冷媒を回収できる。また、電動膨張弁18を閉じ、四路切換弁10の実線経路を連通させて、圧縮機12を運転するポンプダウン運転を行って、室外熱交換器15に冷媒を溜め込んでから、室外熱交換器15下流の上記サービスポート22から冷媒を回収するようにしてもよい。この場合、減圧器としての膨張弁18を通すことなく、室外熱交換器15に溜め込まれた液冷媒をサービスポート22から小さな圧損で効率良く短時間で回収できる。一例として、図3(B)に示すように、ポンプダウンを行ってから、上記サービスポート22を使って冷媒を回収した場合には、液閉鎖弁7の接続部を外して、その接続部から液冷媒を回収した場合に比べて、冷媒回収時間を約22%だけ短縮できた。また、図3(A)に示すように、冷媒の回収率は略同等であった。
【0019】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発明の空気調和機は、室外熱交換器と減圧器との間の冷媒配管に設けた冷媒回収用のサービスポートから冷媒を液相で回収できる上に減圧器に起因する圧損もないから、冷媒をガス相で回収する従来例に比べて、冷媒回収時間を短縮できる。
【0020】また、請求項2の発明の空気調和機は、室外機と室内機とを接続する連絡配管に設けた冷媒回収用サービスポートから冷媒を回収できるから、連絡配管が長い場合に、連絡配管内に存在する冷媒を効率良く回収でき、冷媒回収時間を短縮できる。
【0021】また、請求項3の発明の空気調和機は、室内機内の冷媒配管に設けた冷媒回収用サービスポートによって、室内機から冷媒を効率良く回収できる。また、天井や屋外ブラケット上に有る室外機と異なり、室内機から冷媒を回収できるから、足場が良く、作業性の良い所で回収作業を行うことができる。
【0022】また、請求項4の発明の冷媒回収方法は、ポンプダウン運転をして、室外熱交換器と減圧器との間の冷媒配管に設けた冷媒回収用のサービスポートから冷媒を回収する。したがって、ポンプダウン運転によって、室外熱交換器に冷媒を溜め込んだ後、室外熱交換器下流の冷媒回収用サービスポートから、減圧器としての電動弁等の機器を通すことなく、液冷媒を室外熱交換器から直接回収できる。したがって、圧損が少なくなり、効率良く冷媒を回収できる。
【出願人】 【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
【出願日】 平成11年3月2日(1999.3.2)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
【公開番号】 特開2000−249433(P2000−249433A)
【公開日】 平成12年9月14日(2000.9.14)
【出願番号】 特願平11−53956