| 【発明の名称】 |
流路切換弁及びその切換駆動方法、並びに、流路切換弁付き圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉沢 至孝
【氏名】鈴木 健二
【氏名】野田 光昭
【氏名】久保田 茂
【氏名】青木 忠
【氏名】伊藤 浩
【氏名】木内 信行
【氏名】中原 誠一
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| 【要約】 |
【課題】流体流路を切り換える際のハウジング内におけるピストン筒のスライドを、電動の動力源によらずに行わせること。
【解決手段】冷凍サイクルAの電動膨脹弁10Aの開度を制御して、逆転弁本体1の高圧室R1 内の圧力よりも、圧力変換室R2 内の圧力を低くして、高圧室R1 内の圧力と圧力変換室R2 内の圧力との差圧により、ピストン筒12を第1箇所から第2箇所に移動させ、移動した第2箇所のピストン筒12により切換弁体29eが切換動作される状態保持用切換弁29によって、吸入管6に接続された管路14Bを圧力変換室R2 に選択的に連通させ、これにより、高圧室R1 内の圧力よりも圧力変換室R2 内の圧力が低くなる状態を維持させて、ピストン筒12の位置を第2箇所に維持させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流体の流路を切り換える流路切換弁において、前記流路を、非電動の動力を用いて切り換える、ことを特徴とする流路切換弁。 【請求項2】 前記流路切換弁とは別個に設けられた駆動源が前記非電動の動力を発生し、該動力により前記流路が従動的に切り換えられる請求項1記載の流路切換弁。 【請求項3】 前記駆動源は、前記流路切換弁を有する冷凍サイクル中の要素部品のうち少なくとも1つを含んで構成されており、該少なくとも1つの要素部品によって発生する前記動力を用いて前記流路が従動的に切り換えられる請求項2記載の流路切換弁。 【請求項4】 前記動力は、前記少なくとも1つの要素部品の動作に伴い前記冷凍サイクル内で発生する物理量変化を含んで構成されている請求項3記載の流路切換弁。 【請求項5】 前記物理量変化は、前記少なくとも1つの要素部品の動作に伴う前記流路切換弁内での流体の圧力、差圧、及び、流量のうち少なくとも1つの変化である請求項4記載の流路切換弁。 【請求項6】 ハウジングの内部において第1箇所と第2箇所との間を移動部材が移動することで、該移動部材の前記第1箇所にあっては、前記ハウジングの内部を介して該ハウジングのメインポートに連通する連通先を前記ハウジングの2つの切換ポートのうちいずれか一方の切換ポートとすると共に、前記移動部材の前記第2箇所にあっては、前記ハウジングの内部を介して前記メインポートに連通する連通先を前記2つの切換ポートのうちいずれか他方の切換ポートとする流路切換弁において、前記移動部材を、非電動の動力を用いて前記第1箇所と前記第2箇所との間で移動させる移動手段を備えている、ことを特徴とする流路切換弁。 【請求項7】 前記非電動の動力を発生する駆動源は、前記流路切換弁を有する冷凍サイクル中の要素部品のうち少なくとも1つ含んで構成されており、該少なくとも1つの要素部品の動作に伴い前記冷凍サイクル内で発生する物理量変化を前記動力の少なくとも一部として用いることにより、前記流路が従動的に切り換えられる請求項6記載の流路切換弁。 【請求項8】 前記物理量変化は、前記少なくとも1つの要素部品の動作に伴う前記流路切換弁内での流体の圧力、差圧、及び、流量のうち少なくとも1つの変化である請求項7記載の流路切換弁。 【請求項9】 請求項6、7又は8記載の流路切換弁により各々構成される第1三方弁及び第2三方弁の組み合わせにより四方弁が構成されていることを特徴とする流路切換弁。 【請求項10】 前記第1三方弁の前記メインポートは、該第1三方弁の前記ハウジングの外部から内部に導入される流体が通過するように該ハウジングに形成された吸入ポートであり、前記第2三方弁の前記メインポートは、該第2三方弁の前記ハウジングの内部から外部に排出される流体が通過するように該ハウジングに形成された排出ポートであり、前記第1三方弁の前記一方の切換ポートは前記第2三方弁の前記他方の切換ポートに接続されていると共に、前記第1三方弁の他方の切換ポートは前記第2三方弁の前記一方の切換ポートに接続されており、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第1箇所に移動している状態では、前記第2三方弁の前記移動部材が前記第2箇所に移動し、かつ、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第2箇所に移動している状態では、前記第2三方弁の前記移動部材が前記第1箇所に移動するように構成されていて、これら第1三方弁及び第2三方弁により四方弁が構成されている請求項9記載の流路切換弁。 【請求項11】 前記第1三方弁の前記移動手段は、該第1三方弁における前記一方の切換ポートの流体の圧力と前記他方の切換ポートの流体の圧力との差の解消時に、前記第1三方弁の前記第1箇所に位置する前記移動部材を前記第2箇所に移動させる第1移動機構、及び、前記第1三方弁の前記第2箇所に位置する前記移動部材を前記第1箇所に移動させる第2移動機構を有している請求項10記載の流路切換弁。 【請求項12】 前記第1三方弁及び前記第2三方弁は、前記第1箇所よりも前記第2箇所寄りの第3箇所から前記第1箇所までの間に前記移動部材が位置する状態で、前記メインポートが前記他方の切換ポートから遮断されると共に、前記第2箇所と前記第3箇所との間の第4箇所から前記第2箇所までの間に前記移動部材が位置する状態で、前記メインポートが前記一方の切換ポートから遮断されるように構成されており、前記第1移動機構は、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第1箇所に位置する状態で、前記メインポートの第1所定値を上回る流体の圧力により、前記第1箇所から前記第4箇所に前記第1三方弁の前記移動部材を移動させる付勢力を、前記第1所定値を下回る大きさで蓄積する第1付勢力蓄積手段を有しており、前記第2移動機構は、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第2箇所に位置する状態で、前記メインポートの第2所定値を上回る流体の圧力により、前記第2箇所から前記第3箇所に前記第1三方弁の前記移動部材を移動させる付勢力を、前記第2所定値を下回る大きさで蓄積する第2付勢力蓄積手段を有している請求項11記載の流路切換弁。 【請求項13】 前記メインポートは、前記ハウジングの外部から該ハウジングの内部に導入される流体が通過するように前記ハウジングに形成された吸入ポートであり、前記ハウジングには、該ハウジングの内部から外部に排出される流体が通過する排出ポートがさらに形成されており、前記移動部材の前記第1箇所にあっては、前記吸入ポートと前記一方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通されると共に、前記排出ポートと前記他方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通され、前記移動部材の前記第2箇所にあっては、前記吸入ポートと前記他方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通されると共に、前記排出ポートと前記一方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通される請求項6、7又は8記載の流路切換弁。 【請求項14】 前記移動部材は、前記ハウジングの内部を第1圧力室と第2圧力室とに仕切ると共に、前記第1圧力室内に第1空間及び第2空間を形成するように構成されており、前記吸入ポートは前記第1空間に連通するように前記ハウジングに形成されていると共に、前記排出ポートは前記第2空間に連通するように前記ハウジングに形成されており、前記移動部材の前記第1箇所にあっては、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体の排出先が前記一方の切換ポートとなり、かつ、前記排出ポートを経て前記第2空間から前記ハウジングの外部に排出される流体の導入元が前記他方の切換ポートとなると共に、前記移動部材の前記第2箇所にあっては、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体の排出先が前記他方の切換ポートとなり、かつ、前記排出ポートを経て前記第2空間から前記ハウジングの外部に排出される流体の導入元が前記一方の切換ポートとなるように構成されている請求項13記載の流路切換弁。 【請求項15】 請求項14記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記移動部材に形成した均圧通路により前記第1空間と前記第2圧力室とを連通させ、前記移動部材を付勢手段により前記第2箇所から前記第1箇所に向けて移動する方向に付勢し、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体により、前記付勢手段の付勢力と、前記均圧通路を経て前記第1空間から導入された前記第2圧力室内の流体が前記移動部材に作用させる力とを合成した合成力を上回る大きさの力を、前記第1圧力室側から前記移動部材に作用させることで、前記移動部材を前記第1箇所から前記第2箇所に移動させるようにした、ことを特徴とする流路切換弁の切換駆動方法。 【請求項16】 前記ハウジングは前記第1圧力室内に配置された弁シートを有していて、前記排出ポートと前記2つの切換ポートとは前記弁シート上に各々配置されており、前記第2空間は前記第1箇所と前記第2箇所との間における前記移動部材の移動に応じて前記弁シート上を移動し、前記第2空間を介した前記排出ポートの連通先を、前記一方の切換ポートと前記他方の切換ポートとの間で切り換えるように構成されている請求項14記載の流路切換弁。 【請求項17】 請求項16記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記移動部材に形成した均圧通路により前記第1空間と前記第2圧力室とを連通させ、前記移動部材を付勢手段により前記第2箇所から前記第1箇所に向けて移動する方向に付勢し、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体により、前記付勢手段の付勢力と、前記均圧通路を経て前記第1空間から導入された前記第2圧力室内の流体が前記移動部材に作用させる力と、前記弁シート及び前記移動部材間の静止摩擦力とを合成した合成力を上回る大きさの力を、前記第1圧力室側から前記移動部材に作用させる加圧動作を行い、前記加圧動作により前記移動部材が前記第1箇所から前記第2箇所に移動し、前記均圧通路を介した前記第1空間と前記第2圧力室との相互間での流体の通流により、前記第1空間内の流体の圧力と前記第2圧力室内の流体の圧力との圧力差が減少した後、前記弁シート及び前記移動部材間の静止摩擦力により、前記付勢手段の付勢力に抗して前記移動部材を前記第2箇所に保持するようにした、ことを特徴とする流路切換弁の切換駆動方法。 【請求項18】 前記移動手段は、前記移動部材を前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか一方の箇所から他方の箇所に向けて移動させる第3移動機構と、前記移動部材を前記他方の箇所から前記一方の箇所に向けて移動させる第4移動機構とを有しており、前記第3移動機構及び前記第4移動機構は、前記ハウジングの内部に導入される流体による該ハウジングの内部の物理量変化を前記動力の少なくとも一部として用いるように構成されている請求項14又は16記載の流路切換弁。 【請求項19】 前記移動部材は、前記ハウジングの内部を、前記第1圧力室及び前記第2圧力室と、該第2圧力室との間に前記第1圧力室が介設されるように位置する第3圧力室とに仕切るように構成されており、前記第2圧力室と前記第3圧力室とを前記排出ポートに選択的に連通させる非電動のパイロット弁をさらに備えていると共に、該パイロット弁は、前記ハウジングの外部に設けられ前記排出ポートに連通する第2メインポートが形成された第2ハウジングと、該第2ハウジングの内部を前記第3圧力室に連通する第4圧力室及び前記第2圧力室に連通する第5圧力室に仕切り、前記第2圧力室内の流体の圧力と前記第3圧力室内の流体の圧力との差により、前記第2メインポートが前記第4圧力室に連通する第5箇所と、前記第2メインポートが前記第5圧力室に連通する第6箇所との間で、前記第2ハウジング内を移動可能な切換弁体とを有している請求項18記載の流路切換弁。 【請求項20】 前記第2圧力室内の流体の圧力と前記第3圧力室内の流体の圧力との差の解消時に、前記第5箇所及び前記第6箇所のうちいずれか一方から他方に前記切換弁体を移動させる第2移動手段をさらに備えている請求項19記載の流路切換弁。 【請求項21】 前記移動部材には、前記第1空間及び前記第2圧力室を連通させる第1均圧通路と、前記第1空間及び前記第3圧力室を連通させる第2均圧通路とが形成されており、前記第3圧力室と前記第4圧力室とを前記移動部材の前記第1箇所において遮断し、かつ、前記移動部材の前記第2箇所において開放する第1副弁と、前記第2圧力室と前記第5圧力室とを前記移動部材の前記第1箇所において開放し、かつ、前記移動部材の前記第2箇所において遮断する第2副弁とが設けられており、前記パイロット弁は、前記第5箇所よりも前記第6箇所寄りの第7箇所から前記第5箇所までの間に前記切換弁体が位置する状態で、前記第2メインポートが前記第4圧力室に連通すると共に、前記第6箇所と前記第7箇所との間の第8箇所から前記第6箇所までの間に前記切換弁体が位置する状態で、前記第2メインポートが前記第5圧力室に連通するように構成されていると共に、前記第2移動手段は、前記切換弁体が前記第5箇所に位置する状態で、前記第5圧力室内の第3所定値を上回る流体の圧力により、前記第5箇所から前記第8箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第3所定値を下回る大きさで蓄積する第3付勢力蓄積手段と、前記切換弁体が前記第6箇所に位置する状態で、前記第4圧力室内の第4所定値を上回る流体の圧力により、前記第6箇所から前記第7箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第4所定値を下回る大きさで蓄積する第4付勢力蓄積手段とを有している請求項20記載の流路切換弁。 【請求項22】 前記第2ハウジングには前記吸入ポートに連通する第3メインポートがさらに形成されており、前記切換弁体の前記第5箇所から前記第7箇所までの間にあっては前記第3メインポートが前記第5圧力室に連通し、かつ、前記切換弁体の前記第6箇所から前記第8箇所までの間にあっては前記第3メインポートが前記第4圧力室に連通すると共に、前記第2圧力室内の流体の圧力と前記第3圧力室内の流体の圧力との差の解消時に、前記第5箇所から前記第8箇所、及び、前記第6箇所から前記第7箇所のうち、いずれか一方から他方に前記切換弁体を移動させる第2移動手段をさらに備えている請求項19記載の流路切換弁。 【請求項23】 前記第2移動手段は、前記切換弁体が前記第5箇所に位置する状態で、前記第5圧力室内の第3所定値を上回る流体の圧力により、前記第5箇所から前記第8箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第3所定値を下回る大きさで蓄積する第3付勢力蓄積手段と、前記切換弁体が前記第6箇所に位置する状態で、前記第4圧力室内の第4所定値を上回る流体の圧力により、前記第6箇所から前記第7箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第4所定値を下回る大きさで蓄積する第4付勢力蓄積手段とを有している請求項22記載の流路切換弁。 【請求項24】 前記移動手段は、前記移動部材を前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか一方の箇所から他方の箇所に向けて移動させる第3移動機構と、前記移動部材を前記他方の箇所から前記一方の箇所に向けて移動させる第4移動機構とを有しており、前記第3移動機構及び前記第4移動機構のうち一方の移動機構は、前記ハウジングの内部に流体が導入されるのに伴う該ハウジングの内部の物理量変化を前記動力の少なくとも一部として用いるように構成されており、前記第3移動機構及び前記第4移動機構のうち他方の移動機構は、前記ハウジングの内部に収容された付勢手段が前記移動部材に及ぼす付勢力を前記動力の少なくとも一部とするように構成されている請求項14又は16記載の流路切換弁。 【請求項25】 前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか一方の箇所において、前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか他方の箇所に向けた前記移動部材の移動を選択的に規制するラッチ機構を有している請求項24記載の流路切換弁。 【請求項26】 前記ラッチ機構は、前記移動手段による前記他方の箇所への前記移動部材の移動を前記一方の箇所で規制する第1状態と、前記移動手段による前記一方の箇所から前記他方の箇所への前記移動部材の移動を許容する第2状態とを選択的に実行するように構成されている請求項25記載の流路切換弁。 【請求項27】 前記ラッチ機構は、前記第1箇所と前記第2箇所との間における前記移動部材の移動に追従して前記ハウジング内を移動するラッチコマを有しており、前記ラッチ機構の第1状態においては、前記ラッチコマの移動が規制されることで前記移動部材の移動が前記一方の箇所で規制される請求項26記載の流路切換弁。 【請求項28】 請求項26又は27記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記第1状態の前記ラッチ機構により前記他方の箇所への移動を規制されて前記一方の箇所に位置する前記移動部材を前記他方の箇所に移動させるに当たっては、前記移動手段により前記移動部材を、前記他方の箇所から前記一方の箇所に向かう方向に一旦移動させた後、前記一方の箇所から前記他方の箇所に移動させ、前記他方の箇所に位置する前記移動部材を前記一方の箇所に移動させるに当たっては、前記移動手段により前記移動部材を、前記他方の箇所から前記一方の箇所に移動させた後、該一方の箇所から前記他方の箇所に向けて移動させるようにした、ことを特徴とする流路切換弁の切換駆動方法。 【請求項29】 前記第3移動機構が前記動力を発生している間、該動力により作動して閉弁箇所から開弁箇所に移動する開弁部材と、前記閉弁箇所から前記開弁箇所に移動した前記開弁部材により閉弁状態から開弁されるパイロット通路と、該パイロット通路の開弁中に作動し、前記他方の箇所から前記一方の箇所への前記移動部材の移動が不能となるように前記第4移動機構が発生する前記動力を減衰させる減衰機構と、前記閉弁箇所から前記開弁箇所への前記開弁部材の移動を選択的に規制する第2ラッチ機構とをさらに備えている請求項24記載の流路切換弁。 【請求項30】 前記第2ラッチ機構は、前記開弁箇所への前記開弁部材の移動を前記閉弁箇所において規制する第3状態と、前記閉弁箇所から前記開弁箇所への前記開弁部材の移動を許容する第4状態とを交互に繰り返すように構成されている請求項29記載の流路切換弁。 【請求項31】 請求項29又は30記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記一方の箇所に位置する前記移動部材を前記他方の箇所に移動させるに当たっては、前記第3移動機構による前記動力の発生を一旦停止させた後、該第3移動機構により前記動力を再び発生させて、さらにその後、前記減衰機構により減衰される前記第4移動機構の発生する前記動力を上回る所定値に、前記第3移動機構が発生する前記動力を維持し、前記他方の箇所に位置する前記移動部材を前記一方の箇所に移動させるに当たっては、前記第3移動機構による前記動力の発生を停止させた後、前記第4移動機構により前記一方の箇所から前記他方の箇所に前記移動部材を移動させるようにした、ことを特徴とする流路切換弁の切換駆動方法。 【請求項32】 前記移動手段は、前記第2圧力室と前記一方の切換ポートとを前記ハウジングの外部において常時連通させる連通管を有している請求項24記載の流路切換弁。 【請求項33】 前記移動手段は、前記第1箇所から前記第2箇所に移動させた前記移動部材を該第2箇所に維持させる状態保持機構を有している請求項24記載の流路切換弁。 【請求項34】 前記状態保持機構は、前記第2圧力室に設けられ、第2切換弁体の切換動作により、前記第2圧力室が第1導入ポートを介して前記ハウジングの外部と連通する第1状態と、前記第2圧力室が第2導入ポートを介して前記ハウジングの外部と連通する第2状態との相互間で切り換わる状態保持用切換弁と、前記第2状態の前記状態保持用切換弁が前記第1状態に切り換わるように前記第2切換弁体を付勢する切換弁付勢手段とを備えており、前記移動部材は、前記第1箇所においては前記切換弁付勢手段による前記第2切換弁体の付勢を許容する一方、前記第2箇所においては前記切換弁付勢手段による付勢に抗して、前記状態保持用切換弁が前記第2状態に切り換わるように前記第2切換弁体を切換動作させるように構成されている請求項33記載の流路切換弁。 【請求項35】 前記付勢手段は、前記移動部材が前記第2箇所から前記第1箇所に向けて移動する向きに該移動部材を付勢するように構成されており、前記移動部材には、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入される流体の圧力が、前記第1箇所から前記第2箇所に向けて前記移動部材が移動する向きに作用する請求項34記載の流路切換弁。 【請求項36】 請求項35記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記移動部材の前記第1箇所から前記第2箇所への移動にあっては、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入される流体の圧力を所定値よりも上回らせて、前記第1空間内の流体により前記移動部材に加わる、前記第1箇所から前記第2箇所に向かう力を、前記第2圧力室の連通先の流体により前記移動部材に加わる、前記第2箇所から前記第1箇所に向かう力よりも上回らせ、前記第1箇所から前記第2箇所に前記移動部材を移動させた後にあっては、前記移動部材が前記第2箇所に維持されるように前記第1空間内の流体の圧力と前記第2圧力室内の流体の圧力とを設定するようにした、ことを特徴とする流路切換弁の切換駆動方法。 【請求項37】 前記要素部品は前記冷凍サイクルに設けられた電動膨脹弁であり、前記物理量変化は前記電動膨脹弁の開度変化による流体圧の変化である請求項7記載の流路切換弁。 【請求項38】 前記要素部品は前記冷凍サイクルに設けられた圧縮機であり、前記物理量変化は前記圧縮機が発生させる機械的振動の周波数の変化である請求項7記載の流路切換弁。 【請求項39】 前記要素部品は前記冷凍サイクルに設けられた熱交換器であり、前記物理量変化は前記熱交換器による熱交換量の変化による流体圧の変化である請求項7記載の流路切換弁。 【請求項40】 前記ハウジングは円筒状に形成されていて、少なくとも前記2つの切換ポートは、前記ハウジングのうち該ハウジングの中心軸方向における一端側の弁座に形成されており、前記移動部材は、前記ハウジング内に収容されて前記中心軸の周りに回転可能な主弁体により構成されていると共に、該主弁体には、前記2つの切換ポートのうち片方の切換ポートを前記メインポートに選択的に連通させる連通手段が形成されており、前記主弁体は、前記中心軸の周りに回転変位することで前記第1箇所と前記第2箇所との間を移動し、前記主弁体の前記第1箇所にあっては、前記連通手段により前記2つの切換ポートのうちいずれか一方の切換ポートが前記メインポートに連通され、前記主弁体の前記第2箇所にあっては、前記連通手段により前記2つの切換ポートのうちいずれか他方の切換ポートが前記メインポートに連通される請求項13記載の流路切換弁。 【請求項41】 少なくとも前記吸入ポート及び前記排出ポートのうち一方のポートは前記弁座に形成されていると共に、前記中心軸方向における前記主弁体の一方の端面は前記弁座に着座し、該一方の端面には、前記一方のポートに前記2つの切換ポートのうち片方の切換ポートを選択的に連通させる第2連通手段が形成されており、前記主弁体の前記第1箇所にあっては、前記第2連通手段により前記他方の切換ポートが前記一方のポートに連通され、前記主弁体の前記第2箇所にあっては、前記第2連通手段により前記一方の切換ポートが前記一方のポートに連通される請求項40記載の流路切換弁。 【請求項42】 前記他方のポートは、前記中心軸方向における前記ハウジングの他端側部分に形成されており、前記連通手段は、前記ハウジングの内部において前記主弁体の一方の端面側と他方の端面側とを連通させる連通通路を有している請求項41記載の流路切換弁。 【請求項43】 前記主弁体は前記ハウジング内において前記中心軸方向に移動可能に構成されており、前記主弁体の前記ハウジングに対する前記中心軸方向への移動を該中心軸の周りの回転方向への移動に変換する移動方向変換手段をさらに備えており、前記移動手段は前記主弁体を前記ハウジングに対して前記中心軸方向に往復移動させる請求項40記載の流路切換弁。 【請求項44】 前記移動方向変換手段は、前記主弁体及び前記ハウジングのうちいずれか一方に設けられて前記回転方向の全周に亘って延在するカム溝と、前記主弁体及び前記ハウジングのうちいずれか他方に設けられ前記カム溝内を移動するカムフォロワピンとを有しており、前記カム溝は、前記回転方向において連続する第1カム溝部と第2カム溝部とを有しており、前記第1カム溝部は、前記回転方向に変位するにつれて前記中心軸方向において前記弁座から離間するように傾斜して延設されており、前記第2カム溝部は、前記回転方向に変位するにつれて前記中心軸方向において前記弁座に接近するように傾斜して延設されている請求項43記載の流路切換弁。 【請求項45】 前記カム溝は前記ハウジングに設けられており、該ハウジングは、アウタハウジングと、該アウタハウジング内に収容されるインナハウジングとを有しており、該インナハウジングは、前記アウタハウジング内に収容された状態で前記中心軸方向に分割された第1半部及び第2半部を有しており、前記第1半部の端部及び前記第2半部の端部に、これら第1半部及び第2半部の端部どうしを接合した状態で前記カム溝を構成するガイド部が各々形成されている請求項44記載の流路切換弁。 【請求項46】 少なくとも前記吸入ポート及び前記排出ポートのうち一方のポートは前記弁座に形成されていると共に、前記主弁体の前記弁座に対向する一方の端面には、該一方の端面が前記弁座に着座した状態で前記他方のポートに前記2つの切換ポートのうち片方の切換ポートを選択的に連通させる第2連通手段が形成されており、前記主弁体の前記第1箇所にあっては、前記一方の端面が前記弁座に着座した前記主弁体の前記第2連通手段により前記他方の切換ポートが前記他方のポートに連通され、前記主弁体の前記第2箇所にあっては、前記一方の端面が前記弁座に着座した前記主弁体の前記第2連通手段により前記一方の切換ポートが前記他方のポートに連通される請求項44又は45記載の流路切換弁。 【請求項47】 前記他方のポートは、前記中心軸方向における前記ハウジングの他端側部分に形成されており、前記連通手段は、前記ハウジングの内部において前記主弁体の一方の端面側と他方の端面側とを連通させる連通通路と、該連通通路を開閉する副弁と、該副弁を閉弁方向に付勢する副弁付勢手段と、前記主弁体の一方の端面が前記弁座に着座した状態で前記副弁付勢手段による付勢力に抗して前記副弁を開弁させる開弁手段とを有している請求項46記載の流路切換弁。 【請求項48】 前記ハウジングは、該ハウジングの前記他端が前記中心軸方向における前記ハウジングの一端よりも鉛直方向下方に位置するように配置されており、前記移動手段は、前記主弁体の自重を前記動力の少なくとも一部とするように構成されている請求項47記載の流路切換弁。 【請求項49】 前記移動手段は、前記主弁体を前記中心軸方向において前記弁座から離間するように付勢する主弁体付勢手段の付勢力を、前記動力の少なくとも一部とするように構成されている請求項47又は48記載の流路切換弁。 【請求項50】 前記移動手段は、前記主弁体を前記中心軸方向において前記弁座に接近するように付勢する第2主弁体付勢手段を有している請求項47又は48記載の流路切換弁。 【請求項51】 前記移動手段は、前記主弁体を前記中心軸方向において前記弁座から離間するように付勢する主弁体付勢手段を有しており、該主弁体付勢手段の付勢力と前記第2主弁体付勢手段の付勢力との合成力により、前記カム溝のうち前記中心軸方向における前記ハウジングの一端側の端部と他端側の端部とを除く中間箇所に前記カムフォロワピンが位置し、該カムフォロワピンの前記中間箇所において前記主弁体は、前記中心軸方向への往復移動範囲の中途の中立箇所に位置する請求項50記載の流路切換弁。 【請求項52】 前記カム溝のうち前記中心軸方向における前記ハウジングの一端側の端部は、前記ハウジングの一端側に位置する前記第1カム溝部の一端と前記第2カム溝部の一端とが接続される接続箇所に連なる逃げ溝部により構成されていて、該逃げ溝部は、前記カムフォロワピンが前記逃げ溝部に位置している状態で前記主弁体の一方の端面が前記弁座に着座するように構成されていると共に、前記逃げ溝部は、前記接続箇所よりも前記回転方向における下流側に変位して配置されており、前記中心軸方向において前記弁座から離間する方向に前記主弁体が移動する際に、前記逃げ溝部から、前記第1カム溝部及び前記第2カム溝部のうち前記逃げ溝部よりも前記回転方向における上流側に位置するカム溝部への、前記カムフォロワピンの移動が規制されるように構成されている請求項51記載の流路切換弁。 【請求項53】 前記カム溝のうち前記中心軸方向における前記ハウジングの他端側の端部は、前記ハウジングの他端側に位置する前記第1カム溝部の他端と前記第2カム溝部の他端とが接続される第2接続箇所に連なる第2逃げ溝部により構成されていて、該第2逃げ溝部は、前記カムフォロワピンが前記第2逃げ溝部に位置している状態で前記主弁体が前記中心軸方向において前記弁座から最も離間するように構成されていると共に、前記第2逃げ溝部は、前記第2接続箇所よりも前記回転方向における下流側に変位して配置されており、前記中心軸方向において前記弁座に接近する方向に前記主弁体が移動する際に、前記第2逃げ溝部から、前記第1カム溝部及び前記第2カム溝部のうち前記第2逃げ溝部よりも前記回転方向における上流側に位置するカム溝部への、前記カムフォロワピンの移動が規制されるように構成されている請求項51又は52記載の流路切換弁。 【請求項54】 前記ハウジングと前記主弁体との間には、これらハウジング及び主弁体間の摺動抵抗低減用の滑動手段が介設されている請求項40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52又は53記載の流路切換弁。 【請求項55】 請求項10、11、12、13、14、16、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、29、30、32、33、34、35、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53又は54記載の流路切換弁を有する流路切換弁付き圧縮機であって、前記排出ポートに接続される吸入口が形成された圧縮機ハウジングと、前記圧縮機ハウジングの内部に設けられ、前記吸入口と連通する低圧室と、前記低圧室と区画して前記圧縮機ハウジングの内部に設けられた高圧室と、前記圧縮機ハウジングの内部に設けられ、前記吸入口から前記低圧室に導入された流体を圧縮して前記高圧室に導出する圧縮部とを備えており、前記圧縮機ハウジングのうち前記高圧室を内部に画成する圧縮機ハウジング部分が、前記ハウジングのうち前記吸入ポートが設けられたハウジング部分と一体に形成されて、該ハウジング部分の内部が前記高圧室と連通している、ことを特徴とする流路切換弁付き圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、流路切換弁に係り、特に、圧縮機から吐出された流体と圧縮機に吸入される流体との経路を逆転させる際に利用することのできる流路切換弁に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、冷暖房兼用の空調機においては、空調機の冷房運転時に、冷媒が圧縮機から室外熱交換器、絞り弁、及び、室内熱交換器を経由して圧縮機に環流し、空調機の暖房運転時に、冷媒が圧縮機から室内熱交換器、絞り弁、及び、室外熱交換器を経由して圧縮機に環流するように、冷媒の環流方向を四方弁により逆転させている。 【0003】このような、冷凍サイクルにおける冷媒の環流経路を逆転させるのに用いる四方弁として、所謂スライド式の四方弁がある。 【0004】この四方弁は、弁本体の内部で弁体を移動させ、この弁体の内側に形成される空間を介して導入口と連通させる通口を、2つの通口の一方から他方に切り換えると共に、弁体の外側に形成される空間を介して導出口と連通させる通口を、2つの通口の他方から一方に切り換えるように構成されたものである。 【0005】そして、従来の四方弁では、例えば、特公昭35−12689号公報や実公昭55−53825号公報によって開示されているように、弁本体の外部に設けた電磁コイルの通電によって、弁本体内部の3つの弁室のうち、中央の弁室の両側に配置された2つの弁室のどちらか一方を選択的に減圧し、減圧された弁室と中央の弁室との間に発生する差圧によって、中央の弁室に配置された弁体をスライドさせるようにしていた。 【0006】尚、四方弁ではないが、特公平7−99296号公報においても、弁本体の外部に配置された電磁コイルへの通電により、弁本体の内部に挿入された電磁コイルのプランジャを介して、弁本体内の弁体をスライドさせる五方弁が開示されている。 【0007】また、これらの四方弁や五方弁に類する従来技術の一つとして、実開昭58−42465号公報に、弁本体の両側に各々設けた作動室内のヒータの通電により、作動室内から弁本体内に各々挿入された2本の作動棒を交互にスライドさせることで、弁本体内の弁体をスライドさせる四方弁が開示されている。 【0008】以上に説明した従来の四方弁や五方弁はいずれも、弁の切換動作に際して電磁コイルへの通電を必要とするため、発電所の操業による環境汚染の防止やエネルギー節約等の観点からして問題があった。 【0009】さらに、これらの四方弁や五方弁の他にも、例えば、実開平3−119689号公報では、電磁コイルに代えて弁本体の両側にワックスサーモエレメントを配置し、このワックスサーモエレメントのヒータに対する通電により、弁本体の外部から弁本体内に挿入されたシャフトを介して、弁本体内弁体をスライドさせる四方弁が開示されている。 【0010】また、特許2757997号公報では、弁本体内の弁室の両側に隔壁板で仕切られた差圧室を各々設けて、各隔壁板に設けた副弁の開閉により各差圧室を選択的に弁室に連通可能とし、弁本体の両側に各々配置した緩動作素子の定温度発熱体に対する通電により、弁本体の両側から各差圧室内に挿入された作動軸を各々スライドさせる四方弁が開示されている。 【0011】この四方弁では、各緩動作素子の定温度発熱体に対する通電によって各作動軸をスライドさせることでどちらか片方の副弁を開くことで、その開いた副弁に近づくように、弁本体内で両隔壁板が弁体と共にスライドする。 【0012】以上に説明した各四方弁はいずれも、電磁コイルは用いていないものの、弁の切換動作を行うのにヒータへの通電を必要とするため、先に説明した従来の四方弁や五方弁と同様に問題があった。 【0013】一方、特公平7−43188号公報に開示された四方弁では、弁体のスライドを電磁コイルへの通電により行うものの、通電後の弁体の位置は、スライド後の弁体を永久磁石が吸引することで保持されるようにして、電磁コイルへの通電を継続する必要をなくし、あとは、スライド後の位置からスライド前の位置に弁体を戻す際に、消磁用の別の電磁コイルに一時的に通電するだけで済むようにしている。 【0014】また、特開平9−72633号公報に開示された四方弁では、特公昭35−12689号公報の四方弁と同様の四方弁において、弁体のスライド後の位置を電磁コイルへの間欠的な通電によって保持するようにしている。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】上述した特公平7−43188号公報や特開平9−72633号公報に開示された四方弁は、電磁コイルへの常時通電を必要としないことから、環境汚染の防止やエネルギー節約等の観点からすると、一定の効果を上げているといえる。 【0016】しかしながら、これら特公平7−43188号公報や特開平9−72633号公報に開示された四方弁においても、電磁コイルへの通電を抑制はできても不要にするまでには至っておらず、環境汚染の防止やエネルギー節約等を強力に推進するという点からすると、さらなる改良の余地を残していた。 【0017】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、冷凍サイクルに設けられた四方弁を始めとする流体流路切換用の弁における切換動作に際して、環境汚染の防止やエネルギー節約等を有効に図ることができる流路切換弁と、この流路切換弁の切換駆動方法、並びに、上述した流路切換弁を用いて好適な流路切換弁付き圧縮機とを提供することにある。 【0018】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成する請求項1乃至請求項14、請求項16、請求項18乃至請求項27、請求項29、請求項30、請求項32乃至請求項35、並びに、請求項37乃至請求項54に各々記載した本発明は流路切換弁に関するものであり、請求項15、請求項17、請求項28、請求項31、並びに、請求項36に記載した本発明は流路切換弁の切換駆動方法に関するものであり、請求項55に記載した本発明は流路切換弁付き圧縮機に関するものである。 【0019】そして、請求項1に記載した本発明の流路切換弁は、流体の流路を切り換える流路切換弁において、前記流路を、非電動の動力を用いて切り換えることを特徴とする。 【0020】また、請求項2に記載した本発明の流路切換弁は、請求項1に記載した本発明の流路切換弁において、前記流路切換弁とは別個に設けられた駆動源が前記非電動の動力を発生し、該動力により前記流路が従動的に切り換えられるものとした。 【0021】さらに、請求項3に記載した本発明の流路切換弁は、請求項2に記載した本発明の流路切換弁において、前記駆動源が、前記流路切換弁を有する冷凍サイクル中の要素部品のうち少なくとも1つを含んで構成されており、該少なくとも1つの要素部品によって発生する前記動力を用いて前記流路が従動的に切り換えられるものとした。 【0022】また、請求項4に記載した本発明の流路切換弁は、請求項3に記載した本発明の流路切換弁において、前記動力が、前記少なくとも1つの要素部品の動作に伴い前記冷凍サイクル内で発生する物理量変化を含んで構成されているものとした。 【0023】さらに、請求項5に記載した本発明の流路切換弁は、請求項4に記載した本発明の流路切換弁において、前記物理量変化が、前記少なくとも1つの要素部品の動作に伴う前記流路切換弁内での流体の圧力、差圧、及び、流量のうち少なくとも1つの変化であることを特徴とする。 【0024】また、請求項6に記載した本発明の流路切換弁は、ハウジングの内部において第1箇所と第2箇所との間を移動部材が移動することで、該移動部材の前記第1箇所にあっては、前記ハウジングの内部を介して該ハウジングのメインポートに連通する連通先を前記ハウジングの2つの切換ポートのうちいずれか一方の切換ポートとすると共に、前記移動部材の前記第2箇所にあっては、前記ハウジングの内部を介して前記メインポートに連通する連通先を前記2つの切換ポートのうちいずれか他方の切換ポートとする流路切換弁において、前記移動部材を、非電動の動力を用いて前記第1箇所と前記第2箇所との間で移動させる移動手段を備えていることを特徴とする。 【0025】さらに、請求項7に記載した本発明の流路切換弁は、請求項6に記載した本発明の流路切換弁において、前記非電動の動力を発生する駆動源が、前記流路切換弁を有する冷凍サイクル中の要素部品のうち少なくとも1つ含んで構成されており、該少なくとも1つの要素部品の動作に伴い前記冷凍サイクル内で発生する物理量変化を前記動力の少なくとも一部として用いることにより、前記流路が従動的に切り換えられるものとした。 【0026】また、請求項8に記載した本発明の流路切換弁は、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、前記物理量変化が、前記少なくとも1つの要素部品の動作に伴う前記流路切換弁内での流体の圧力、差圧、及び、流量のうち少なくとも1つの変化であるものとした。 【0027】さらに、請求項9に記載した本発明の流路切換弁は、請求項6、7又は8記載の流路切換弁により各々構成される第1三方弁及び第2三方弁の組み合わせにより四方弁が構成されていることを特徴とする。 【0028】また、請求項10に記載した本発明の流路切換弁は、請求項9に記載した本発明の流路切換弁において、前記第1三方弁の前記メインポートが、該第1三方弁の前記ハウジングの外部から内部に導入される流体が通過するように該ハウジングに形成された吸入ポートであり、前記第2三方弁の前記メインポートが、該第2三方弁の前記ハウジングの内部から外部に排出される流体が通過するように該ハウジングに形成された排出ポートであり、前記第1三方弁の前記一方の切換ポートが前記第2三方弁の前記他方の切換ポートに接続されていると共に、前記第1三方弁の他方の切換ポートが前記第2三方弁の前記一方の切換ポートに接続されており、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第1箇所に移動している状態では、前記第2三方弁の前記移動部材が前記第2箇所に移動し、かつ、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第2箇所に移動している状態では、前記第2三方弁の前記移動部材が前記第1箇所に移動するように構成されていて、これら第1三方弁及び第2三方弁により四方弁が構成されているものとした。 【0029】さらに、請求項11に記載した本発明の流路切換弁は、請求項10に記載した本発明の流路切換弁において、前記第1三方弁の前記移動手段が、該第1三方弁における前記一方の切換ポートの流体の圧力と前記他方の切換ポートの流体の圧力との差の解消時に、前記第1三方弁の前記第1箇所に位置する前記移動部材を前記第2箇所に移動させる第1移動機構、及び、前記第1三方弁の前記第2箇所に位置する前記移動部材を前記第1箇所に移動させる第2移動機構を有しているものとした。 【0030】また、請求項12に記載した本発明の流路切換弁は、請求項11に記載した本発明の流路切換弁において、前記第1三方弁及び前記第2三方弁が、前記第1箇所よりも前記第2箇所寄りの第3箇所から前記第1箇所までの間に前記移動部材が位置する状態で、前記メインポートが前記一方の切換ポートに連通すると共に、前記第2箇所と前記第3箇所との間の第4箇所から前記第2箇所までの間に前記移動部材が位置する状態で、前記メインポートが前記他方の切換ポートに連通するように構成されており、前記第1移動機構が、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第1箇所に位置する状態で、前記メインポートの第1所定値を上回る流体の圧力により、前記第1箇所から前記第4箇所に前記第1三方弁の前記移動部材を移動させる付勢力を、前記第1所定値を下回る大きさで蓄積する第1付勢力蓄積手段を有しており、前記第2移動機構が、前記第1三方弁の前記移動部材が前記第2箇所に位置する状態で、前記メインポートの第2所定値を上回る流体の圧力により、前記第2箇所から前記第3箇所に前記第1三方弁の前記移動部材を移動させる付勢力を、前記第2所定値を下回る大きさで蓄積する第2付勢力蓄積手段を有しているものとした。 【0031】さらに、請求項13に記載した本発明の流路切換弁は、請求項6、7又は8に記載した本発明の流路切換弁において、前記メインポートが、前記ハウジングの外部から内部に導入される流体が通過するように該ハウジングに形成された吸入ポートであり、前記ハウジングに、該ハウジングの内部から外部に排出される流体が通過する排出ポートがさらに形成されており、前記移動部材の前記第1箇所にあっては、前記吸入ポートと前記一方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通されると共に、前記排出ポートと前記他方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通され、前記移動部材の前記第2箇所にあっては、前記吸入ポートと前記他方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通されると共に、前記排出ポートと前記一方の切換ポートとが前記ハウジングの内部で連通されるものとした。 【0032】また、請求項14に記載した本発明の流路切換弁は、請求項13に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動部材が、前記ハウジングの内部を第1圧力室と第2圧力室とに仕切ると共に、前記第1圧力室内に第1空間及び第2空間を形成するように構成されており、前記吸入ポートは前記第1空間に連通するように前記ハウジングに形成されていると共に、前記排出ポートは前記第2空間に連通するように前記ハウジングに形成されており、前記移動部材の前記第1箇所にあっては、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体の排出先が前記一方の切換ポートとなり、かつ、前記排出ポートを経て前記第2空間から前記ハウジングの外部に排出される流体の導入元が前記他方の切換ポートとなると共に、前記移動部材の前記第2箇所にあっては、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体の排出先が前記他方の切換ポートとなり、かつ、前記排出ポートを経て前記第2空間から前記ハウジングの外部に排出される流体の導入元が前記一方の切換ポートとなるように構成されているものとした。 【0033】さらに、請求項15に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法は、請求項14記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記移動部材を付勢手段により前記第2箇所から前記第1箇所に向けて移動する方向に付勢し、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体により、前記付勢手段の付勢力と、前記第2圧力室内の流体が前記移動部材に作用させる力とを合成した合成力を上回る大きさの力を、前記第1圧力室側から前記移動部材に作用させることで、前記移動部材を前記第1箇所から前記第2箇所に移動させるようにしたことを特徴とする。 【0034】また、請求項16に記載した本発明の流路切換弁は、請求項14に記載した本発明の流路切換弁において、前記ハウジングが前記第1圧力室内に配置された弁シートを有していて、前記排出ポートと前記2つの切換ポートとが前記弁シート上に各々配置されており、前記第2空間が前記第1箇所と前記第2箇所との間における前記移動部材の移動に応じて前記弁シート上を移動し、前記第2空間を介した前記排出ポートの連通先を、前記一方の切換ポートと前記他方の切換ポートとの間で切り換えるように構成されているものとした。 【0035】さらに、請求項17に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法は、請求項16記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記移動部材に形成した均圧通路により前記第1空間と前記第2圧力室とを連通させ、前記移動部材を付勢手段により前記第2箇所から前記第1箇所に向けて移動する方向に付勢し、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入された流体により、前記付勢手段の付勢力と、前記均圧通路を経て前記第1空間から導入された前記第2圧力室内の流体が前記移動部材に作用させる力と、前記弁シート及び前記移動部材間の静止摩擦力とを合成した合成力を上回る大きさの力を、前記第1圧力室側から前記移動部材に作用させる加圧動作を行い、前記加圧動作により前記移動部材が前記第1箇所から前記第2箇所に移動し、前記均圧通路を介した前記第1空間と前記第2圧力室との相互間での流体の通流により、前記第1空間内の流体の圧力と前記第2圧力室内の流体の圧力との圧力差が減少した後、前記弁シート及び前記移動部材間の静止摩擦力により、前記付勢手段の付勢力に抗して前記移動部材を前記第2箇所に保持するようにしたことを特徴とする。 【0036】また、請求項18に記載した本発明の流路切換弁は、請求項14又は16に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記移動部材を前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか一方の箇所から他方の箇所に向けて移動させる第3移動機構と、前記移動部材を前記他方の箇所から前記一方の箇所に向けて移動させる第4移動機構とを有しており、前記第3移動機構及び前記第4移動機構が、前記ハウジングの内部に導入される流体による該ハウジングの内部の物理量変化を前記動力の少なくとも一部として用いるように構成されているものとした。 【0037】さらに、請求項19に記載した本発明の流路切換弁は、請求項18に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動部材が、前記ハウジングの内部を、前記第1圧力室及び前記第2圧力室と、該第2圧力室との間に前記第1圧力室が介設されるように位置する第3圧力室とに仕切るように構成されており、前記第2圧力室と前記第3圧力室とを前記排出ポートに選択的に連通させる非電動のパイロット弁をさらに備えていると共に、該パイロット弁が、前記ハウジングの外部に設けられ前記排出ポートに連通する第2メインポートが形成された第2ハウジングと、該第2ハウジングの内部を前記第3圧力室に連通する第4圧力室及び前記第2圧力室に連通する第5圧力室に仕切り、前記第2圧力室内の流体の圧力と前記第3圧力室内の流体の圧力との差により、前記第2メインポートが前記第4圧力室に連通する第5箇所と、前記第2メインポートが前記第5圧力室に連通する第6箇所との間で、前記第2ハウジング内を移動可能な切換弁体とを有しているものとした。 【0038】また、請求項20に記載した本発明の流路切換弁は、請求項19に記載した本発明の流路切換弁において、前記第2圧力室内の流体の圧力と前記第3圧力室内の流体の圧力との差の解消時に、前記第5箇所及び前記第6箇所のうちいずれか一方から他方に前記切換弁体を移動させる第2移動手段をさらに備えているものとした。 【0039】さらに、請求項21に記載した本発明の流路切換弁は、請求項20に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動部材に、前記第1空間及び前記第2圧力室を連通させる第1均圧通路と、前記第1空間及び前記第3圧力室を連通させる第2均圧通路とが形成されており、前記第3圧力室と前記第4圧力室とを前記移動部材の前記第1箇所において遮断し、かつ、前記移動部材の前記第2箇所において開放する第1副弁と、前記第2圧力室と前記第5圧力室とを前記移動部材の前記第1箇所において開放し、かつ、前記移動部材の前記第2箇所において遮断する第2副弁とが設けられており、前記パイロット弁が、前記第5箇所よりも前記第6箇所寄りの第7箇所から前記第5箇所までの間に前記切換弁体が位置する状態で、前記第2メインポートが前記第4圧力室に連通すると共に、前記第6箇所と前記第7箇所との間の第8箇所から前記第6箇所までの間に前記切換弁体が位置する状態で、前記第2メインポートが前記第5圧力室に連通するように構成されていると共に、前記第2移動手段が、前記切換弁体が前記第5箇所に位置する状態で、前記第5圧力室内の第3所定値を上回る流体の圧力により、前記第5箇所から前記第8箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第3所定値を下回る大きさで蓄積する第3付勢力蓄積手段と、前記切換弁体が前記第6箇所に位置する状態で、前記第4圧力室内の第4所定値を上回る流体の圧力により、前記第6箇所から前記第7箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第4所定値を下回る大きさで蓄積する第4付勢力蓄積手段とを有しているものとした。 【0040】また、請求項22に記載した本発明の流路切換弁は、請求項19に記載した本発明の流路切換弁において、前記第2ハウジングには前記吸入ポートに連通する第3メインポートがさらに形成されており、前記切換弁体の前記第5箇所から前記第7箇所までの間にあっては前記第3メインポートが前記第5圧力室に連通し、かつ、前記切換弁体の前記第6箇所から前記第8箇所までの間にあっては前記第3メインポートが前記第4圧力室に連通すると共に、前記第2圧力室内の流体の圧力と前記第3圧力室内の流体の圧力との差の解消時に、前記第5箇所から前記第8箇所、及び、前記第6箇所から前記第7箇所のうち、いずれか一方から他方に前記切換弁体を移動させる第2移動手段をさらに備えているものとした。 【0041】さらに、請求項23に記載した本発明の流路切換弁は、請求項22に記載した本発明の流路切換弁において、前記第2移動手段は、前記切換弁体が前記第5箇所に位置する状態で、前記第5圧力室内の第3所定値を上回る流体の圧力により、前記第5箇所から前記第8箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第3所定値を下回る大きさで蓄積する第3付勢力蓄積手段と、前記切換弁体が前記第6箇所に位置する状態で、前記第4圧力室内の第4所定値を上回る流体の圧力により、前記第6箇所から前記第7箇所に前記切換弁体を移動させる付勢力を、前記第4所定値を下回る大きさで蓄積する第4付勢力蓄積手段とを有しているものとした。 【0042】また、請求項24に記載した本発明の流路切換弁は、請求項14又は16に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記移動部材を前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか一方の箇所から他方の箇所に向けて移動させる第3移動機構と、前記移動部材を前記他方の箇所から前記一方の箇所に向けて移動させる第4移動機構とを有しており、前記第3移動機構及び前記第4移動機構のうち一方の移動機構は、前記ハウジングの内部に流体が導入されるのに伴う該ハウジングの内部の物理量変化を前記動力の少なくとも一部として用いるように構成されており、前記第3移動機構及び前記第4移動機構のうち他方の移動機構が、前記ハウジングの内部に収容された付勢手段が前記移動部材に及ぼす付勢力を前記動力の少なくとも一部とするように構成されているものとした。 【0043】さらに、請求項25に記載した本発明の流路切換弁は、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか一方の箇所において、前記第1箇所と前記第2箇所とのうちいずれか他方の箇所に向けた前記移動部材の移動を選択的に規制するラッチ機構を有しているものとした。 【0044】また、請求項26に記載した本発明の流路切換弁は、請求項25に記載した本発明の流路切換弁において、前記ラッチ機構が、前記移動手段による前記他方の箇所への前記移動部材の移動を前記一方の箇所で規制する第1状態と、前記移動手段による前記一方の箇所から前記他方の箇所への前記移動部材の移動を許容する第2状態とを選択的に実行するように構成されているものとした。 【0045】さらに、請求項27に記載した本発明の流路切換弁は、請求項26に記載した本発明の流路切換弁において、前記ラッチ機構が、前記第1箇所と前記第2箇所との間における前記移動部材の移動に追従して前記ハウジング内を移動するラッチコマを有しており、前記ラッチ機構の第1状態においては、前記ラッチコマの移動が規制されることで前記移動部材の移動が前記一方の箇所で規制されるものとした。 【0046】また、請求項28に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法は、請求項26又は27記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記第1状態の前記ラッチ機構により前記他方の箇所への移動を規制されて前記一方の箇所に位置する前記移動部材を前記他方の箇所に移動させるに当たっては、前記移動手段により前記移動部材を、前記他方の箇所から前記一方の箇所に向かう方向に一旦移動させた後、前記一方の箇所から前記他方の箇所に移動させ、前記他方の箇所に位置する前記移動部材を前記一方の箇所に移動させるに当たっては、前記移動手段により前記移動部材を、前記他方の箇所から前記一方の箇所に移動させた後、該一方の箇所から前記他方の箇所に向けて移動させるようにしたことを特徴とする。 【0047】さらに、請求項29に記載した本発明の流路切換弁は、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、前記第3移動機構が前記動力を発生している間、該動力により作動して閉弁箇所から開弁箇所に移動する開弁部材と、前記閉弁箇所から前記開弁箇所に移動した前記開弁部材により閉弁状態から開弁されるパイロット弁と、該パイロット弁の開弁中に作動し、前記他方の箇所から前記一方の箇所への前記移動部材の移動が不能となるように前記第4移動機構が発生する前記動力を減衰させる減衰機構と、前記閉弁箇所から前記開弁箇所への前記開弁部材の移動を選択的に規制する第2ラッチ機構とをさらに備えているものとした。 【0048】また、請求項30に記載した本発明の流路切換弁は、請求項29に記載した本発明の流路切換弁において、前記第2ラッチ機構が、前記開弁箇所への前記開弁部材の移動を前記閉弁箇所において規制する第3状態と、前記閉弁箇所から前記開弁箇所への前記開弁部材の移動を許容する第4状態とを交互に繰り返すように構成されているものとした。 【0049】さらに、請求項31に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法は、請求項29又は30記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記一方の箇所に位置する前記移動部材を前記他方の箇所に移動させるに当たっては、前記第3移動機構による前記動力の発生を一旦停止させた後、該第3移動機構により前記動力を再び発生させて、さらにその後、前記減衰機構により減衰される前記第4移動機構の発生する前記動力を上回る所定値に、前記第3移動機構が発生する前記動力を維持し、前記他方の箇所に位置する前記移動部材を前記一方の箇所に移動させるに当たっては、前記第3移動機構による前記動力の発生を停止させた後、前記第4移動機構により前記一方の箇所から前記他方の箇所に前記移動部材を移動させるようにしたことを特徴とする。 【0050】また、請求項32に記載した本発明の流路切換弁は、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記第2圧力室と前記一方の切換ポートとを前記ハウジングの外部において常時連通させる連通管を有しているものとした。 【0051】さらに、請求項33に記載した本発明の流路切換弁は、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記第1箇所から前記第2箇所に移動させた前記移動部材を該第2箇所に維持させる状態保持機構を有しているものとした。 【0052】また、請求項34に記載した本発明の流路切換弁は、請求項33に記載した本発明の流路切換弁において、前記状態保持機構が、前記第2圧力室に設けられ、第2切換弁体の切換動作により、前記第2圧力室が第1導入ポートを介して前記ハウジングの外部と連通する第1状態と、前記第2圧力室が第2導入ポートを介して前記ハウジングの外部と連通する第2状態との相互間で切り換わる状態保持用切換弁と、前記第2状態の前記状態保持用切換弁が前記第1状態に切り換わるように前記第2切換弁体を付勢する切換弁付勢手段とを備えており、前記移動部材が、前記第1箇所においては前記切換弁付勢手段による前記第2切換弁体の付勢を許容する一方、前記第2箇所においては前記切換弁付勢手段による付勢に抗して、前記状態保持用切換弁が前記第2状態に切り換わるように前記第2切換弁体を切換動作させるように構成されているものとした。 【0053】さらに、請求項35に記載した本発明の流路切換弁は、請求項34に記載した本発明の流路切換弁において、前記付勢手段が、前記移動部材が前記第2箇所から前記第1箇所に向けて移動する向きに該移動部材を付勢するように構成されており、前記移動部材に、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入される流体の圧力が、前記第1箇所から前記第2箇所に向けて前記移動部材が移動する向きに作用するものとした。 【0054】また、請求項36に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法は、請求項35記載の流路切換弁を切換駆動する方法であって、前記移動部材の前記第1箇所から前記第2箇所への移動にあっては、前記吸入ポートを経て前記ハウジングの外部から前記第1空間に導入される流体の圧力を所定値よりも上回らせて、前記第1空間内の流体により前記移動部材に加わる、前記第1箇所から前記第2箇所に向かう力を、前記第2圧力室の連通先の流体により前記移動部材に加わる、前記第2箇所から前記第1箇所に向かう力よりも上回らせ、前記第1箇所から前記第2箇所に前記移動部材を移動させた後にあっては、前記移動部材が前記第2箇所に維持されるように前記第1空間内の流体の圧力と前記第2圧力室内の流体の圧力とを設定するようにしたことを特徴とする。 【0055】さらに、請求項37に記載した本発明の流路切換弁は、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、前記要素部品が前記冷凍サイクルに設けられた電動膨脹弁であり、前記物理量変化が前記電動膨脹弁の開度変化による流体圧の変化であるものとした。 【0056】また、請求項38に記載した本発明の流路切換弁は、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、前記要素部品が前記冷凍サイクルに設けられた圧縮機であり、前記物理量変化が前記圧縮機が発生させる機械的振動の周波数の変化であるものとした。 【0057】さらに、請求項39に記載した本発明の流路切換弁は、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、前記要素部品が前記冷凍サイクルに設けられた熱交換器であり、前記物理量変化が前記熱交換器による熱交換量の変化による流体圧の変化であるものとした。 【0058】また、請求項40に記載した本発明の流路切換弁は、請求項13に記載した本発明の流路切換弁において、前記ハウジングが円筒状に形成されていて、少なくとも前記2つの切換ポートが、前記ハウジングのうち該ハウジングの中心軸方向における一端側の弁座に形成されており、前記移動部材が、前記ハウジング内に収容されて前記中心軸の周りに回転可能な主弁体により構成されていると共に、該主弁体に、前記2つの切換ポートのうち片方の切換ポートを前記メインポートに選択的に連通させる連通手段が形成されており、前記主弁体が、前記中心軸の周りに回転変位することで前記第1箇所と前記第2箇所との間を移動し、前記主弁体の前記第1箇所にあっては、前記連通手段により前記2つの切換ポートのうちいずれか一方の切換ポートが前記メインポートに連通され、前記主弁体の前記第2箇所にあっては、前記連通手段により前記2つの切換ポートのうちいずれか他方の切換ポートが前記メインポートに連通されるものとした。 【0059】さらに、請求項41に記載した本発明の流路切換弁は、請求項40に記載した本発明の流路切換弁において、少なくとも前記吸入ポート及び前記排出ポートのうち一方のポートが前記弁座に形成されていると共に、前記中心軸方向における前記主弁体の一方の端面が前記弁座に着座し、該一方の端面に、前記一方のポートに前記2つの切換ポートのうち片方の切換ポートを選択的に連通させる第2連通手段が形成されており、前記主弁体の前記第1箇所にあっては、前記第2連通手段により前記他方の切換ポートが前記一方のポートに連通され、前記主弁体の前記第2箇所にあっては、前記第2連通手段により前記一方の切換ポートが前記一方のポートに連通されるものとした。 【0060】また、請求項42に記載した本発明の流路切換弁は、請求項41に記載した本発明の流路切換弁において、前記他方のポートが、前記中心軸方向における前記ハウジングの他端側部分に形成されており、前記連通手段が、前記ハウジングの内部において前記主弁体の一方の端面側と他方の端面側とを連通させる連通通路を有しているものとした。 【0061】さらに、請求項43に記載した本発明の流路切換弁は、請求項40に記載した本発明の流路切換弁において、前記主弁体が前記ハウジング内において前記中心軸方向に移動可能に構成されており、前記主弁体の前記ハウジングに対する前記中心軸方向への移動を該中心軸の周りの回転方向への移動に変換する移動方向変換手段をさらに備えており、前記移動手段が前記主弁体を前記ハウジングに対して前記中心軸方向に往復移動させるものとした。 【0062】また、請求項44に記載した本発明の流路切換弁は、請求項43に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動方向変換手段が、前記主弁体及び前記ハウジングのうちいずれか一方に設けられて前記回転方向の全周に亘って延在するカム溝と、前記主弁体及び前記ハウジングのうちいずれか他方に設けられ前記カム溝内を移動するカムフォロワピンとを有しており、前記カム溝が、前記回転方向において連続する第1カム溝部と第2カム溝部とを有しており、前記第1カム溝部が、前記回転方向に変位するにつれて前記中心軸方向において前記弁座から離間するように傾斜して延設されており、前記第2カム溝部が、前記回転方向に変位するにつれて前記中心軸方向において前記弁座に接近するように傾斜して延設されているものとした。 【0063】さらに、請求項45に記載した本発明の流路切換弁は、請求項44に記載した本発明の流路切換弁において、前記カム溝が前記ハウジングに設けられており、該ハウジングが、アウタハウジングと、該アウタハウジング内に収容されるインナハウジングとを有しており、該インナハウジングが、前記アウタハウジング内に収容された状態で前記中心軸方向に分割された第1半部及び第2半部を有しており、前記第1半部の端部及び前記第2半部の端部に、これら第1半部及び第2半部の端部どうしを接合した状態で前記カム溝を構成するガイド部が各々形成されているものとした。 【0064】また、請求項46に記載した本発明の流路切換弁は、請求項44又は45に記載した本発明の流路切換弁において、少なくとも前記吸入ポート及び前記排出ポートのうち一方のポートが前記弁座に形成されていると共に、前記主弁体の前記弁座に対向する一方の端面に、該一方の端面が前記弁座に着座した状態で前記他方のポートに前記2つの切換ポートのうち片方の切換ポートを選択的に連通させる第2連通手段が形成されており、前記主弁体の前記第1箇所にあっては、前記一方の端面が前記弁座に着座した前記主弁体の前記第2連通手段により前記他方の切換ポートが前記他方のポートに連通され、前記主弁体の前記第2箇所にあっては、前記一方の端面が前記弁座に着座した前記主弁体の前記第2連通手段により前記一方の切換ポートが前記他方のポートに連通されるものとした。 【0065】さらに、請求項47に記載した本発明の流路切換弁は、請求項46に記載した本発明の流路切換弁において、前記他方のポートが、前記中心軸方向における前記ハウジングの他端側部分に形成されており、前記連通手段が、前記ハウジングの内部において前記主弁体の一方の端面側と他方の端面側とを連通させる連通通路と、該連通通路を開閉する副弁と、該副弁を閉弁方向に付勢する副弁付勢手段と、前記主弁体の一方の端面が前記弁座に着座した状態で前記副弁付勢手段による付勢力に抗して前記副弁を開弁させる開弁手段とを有しているものとした。 【0066】また、請求項48に記載した本発明の流路切換弁は、請求項47に記載した本発明の流路切換弁において、前記ハウジングが、該ハウジングの前記他端が前記中心軸方向における前記ハウジングの一端よりも鉛直方向下方に位置するように配置されており、前記移動手段が、前記主弁体の自重を前記動力の少なくとも一部とするように構成されているものとした。 【0067】さらに、請求項49に記載した本発明の流路切換弁は、請求項47又は48に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記主弁体を前記中心軸方向において前記弁座から離間するように付勢する主弁体付勢手段の付勢力を、前記動力の少なくとも一部とするように構成されているものとした。 【0068】また、請求項50に記載した本発明の流路切換弁は、請求項47又は48に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記主弁体を前記中心軸方向において前記弁座に接近するように付勢する第2主弁体付勢手段を有しているものとした。 【0069】さらに、請求項51に記載した本発明の流路切換弁は、請求項50に記載した本発明の流路切換弁において、前記移動手段が、前記主弁体を前記中心軸方向において前記弁座から離間するように付勢する主弁体付勢手段を有しており、該主弁体付勢手段の付勢力と前記第2主弁体付勢手段の付勢力との合成力により、前記カム溝のうち前記中心軸方向における前記ハウジングの一端側の端部と他端側の端部とを除く中間箇所に前記カムフォロワピンが位置し、該カムフォロワピンの前記中間箇所において前記主弁体が、前記中心軸方向への往復移動範囲の中途の中立箇所に位置するものとした。 【0070】また、請求項52に記載した本発明の流路切換弁は、請求項51に記載した本発明の流路切換弁において、前記カム溝のうち前記中心軸方向における前記ハウジングの一端側の端部が、前記ハウジングの一端側に位置する前記第1カム溝部の一端と前記第2カム溝部の一端とが接続される接続箇所に連なる逃げ溝部により構成されていて、該逃げ溝部が、前記カムフォロワピンが前記逃げ溝部に位置している状態で前記主弁体の一方の端面が前記弁座に着座するように構成されていると共に、前記逃げ溝部が、前記接続箇所よりも前記回転方向における下流側に変位して配置されており、前記中心軸方向において前記弁座から離間する方向に前記主弁体が移動する際に、前記逃げ溝部から、前記第1カム溝部及び前記第2カム溝部のうち前記逃げ溝部よりも前記回転方向における上流側に位置するカム溝部への、前記カムフォロワピンの移動が規制されるように構成されているものとした。 【0071】さらに、請求項53に記載した本発明の流路切換弁は、請求項51又は52に記載した本発明の流路切換弁において、前記カム溝のうち前記中心軸方向における前記ハウジングの他端側の端部が、前記ハウジングの他端側に位置する前記第1カム溝部の他端と前記第2カム溝部の他端とが接続される第2接続箇所に連なる第2逃げ溝部により構成されていて、該第2逃げ溝部が、前記カムフォロワピンが前記第2逃げ溝部に位置している状態で前記主弁体が前記中心軸方向において前記弁座から最も離間するように構成されていると共に、前記第2逃げ溝部が、前記第2接続箇所よりも前記回転方向における下流側に変位して配置されており、前記中心軸方向において前記弁座に接近する方向に前記主弁体が移動する際に、前記第2逃げ溝部から、前記第1カム溝部及び前記第2カム溝部のうち前記第2逃げ溝部よりも前記回転方向における上流側に位置するカム溝部への、前記カムフォロワピンの移動が規制されるように構成されているものとした。 【0072】また、請求項54に記載した本発明の流路切換弁は、請求項40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52又は53に記載した本発明の流路切換弁において、前記ハウジングと前記主弁体との間に、これらハウジング及び主弁体間の摺動抵抗低減用の滑動手段が介設されているものとした。 【0073】さらに、請求項55に記載した本発明の流路切換弁付き圧縮機は、請求項10、11、12、13、14、16、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、29、30、32、33、34、35、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53又は54に記載した本発明の流路切換弁を有する流路切換弁付き圧縮機であって、前記排出ポートに接続される吸入口が形成された圧縮機ハウジングと、前記圧縮機ハウジングの内部に設けられ、前記吸入口と連通する低圧室と、前記低圧室と区画して前記圧縮機ハウジングの内部に設けられた高圧室と、前記圧縮機ハウジングの内部に設けられ、前記吸入口から前記低圧室に導入された流体を圧縮して前記高圧室に導出する圧縮部とを備えており、前記圧縮機ハウジングのうち前記高圧室を内部に画成する圧縮機ハウジング部分が、前記ハウジングのうち前記吸入ポートが設けられたハウジング部分と一体に形成されて、該ハウジング部分の内部が前記高圧室と連通していることを特徴とする。 【0074】請求項1に記載した本発明の流路切換弁によれば、流路切換弁による流体の流路の切り換えが、非電動の動力を用いて行われることになる。 【0075】また、請求項2に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項1に記載した本発明の流路切換弁において、流路切換弁による流体の流路の切り換えに用いられる動力が、流路切換弁とは別個に設けられた非電動の駆動源が発生させる動力によるものとなり、この駆動源が発生させる動力によって流体の流路が従動的に切り換えられることになる。 【0076】さらに、請求項3に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項2に記載した本発明の流路切換弁において、流路切換弁による流体の流れの切り換えに用いられる動力が、流路切換弁を有する冷凍サイクル中の要素部品のうち少なくとも1つが発生させる動力によるものとなり、この少なくとも1つの要素部品が発生させる動力によって流体の流路が従動的に切り換えられることになる。 【0077】また、請求項4に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項3に記載した本発明の流路切換弁において、冷凍サイクル中の少なくとも1つの要素部品の動作に伴い冷凍サイクル内で発生する物理量変化が、流路切換弁による流体の流路の切り換えのために用いられる動力の少なくとも一部を構成することになる。 【0078】さらに、請求項5に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項4に記載した本発明の流路切換弁において、冷凍サイクル中の少なくとも1つの要素部品の動作に伴い、流路切換弁内で流体の圧力、差圧、及び、流量のうち少なくとも1つが変化すると、その変化が冷凍サイクル内で発生する物理量変化として、流路切換弁による流体の流路の切り換えのために用いられることになる。 【0079】また、請求項6に記載した本発明の流路切換弁によれば、ハウジングに形成されたメインポートにハウジングの内部を介して連通する連通先が、ハウジングに形成された2つの切換ポートのうち一方の切換ポートになる状態と他方の切り換えポートになる状態とが、非電動の動力を用いる移動手段により移動部材を第1箇所と第2箇所との間で移動させることにより切り換わることになる。 【0080】さらに、請求項7に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項6に記載した本発明の流路切換弁において、流路切換弁による流体の流れの切り換えに用いられる動力が、冷凍サイクル中の少なくとも1つの要素部品の動作に伴い冷凍サイクル内で発生する物理量変化を含むものとなり、この冷凍サイクル内で発生する物理量変化を含む動力によって流体の流路が従動的に切り換えられることになる。 【0081】また、請求項8に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、冷凍サイクル中の少なくとも1つの要素部品の動作に伴い、流路切換弁内で流体の圧力、差圧、及び、流量のうち少なくとも1つが変化すると、その変化が冷凍サイクル内で発生する物理量変化として、流路切換弁による流体の流路の切り換えのために用いられることになる。 【0082】さらに、請求項9に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項6、7又は8記載の流路切換弁により構成した第1及び第2の2つの三方弁を組み合わせると、流路切換弁が四方弁として構成されることになる。 【0083】また、請求項10に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項9に記載した本発明の流路切換弁において、第1三方弁の一方の切換ポートを第2三方弁の他方の切換ポートに接続すると共に、第1三方弁の他方の切換ポートを第2三方弁の一方の切換ポートに接続し、第1三方弁のメインポートを、この第1三方弁のハウジングの外部から内部に吸入される流体が通過する吸入ポートとすると共に、第2三方弁のメインポートを、この第2三方弁のハウジングの内部から外部に排出される流体が通過する排出ポートとして、第1三方弁の移動部材が第1箇所に移動している状態では第2三方弁の移動部材が第2箇所に移動し、かつ、第1三方弁の移動部材が第2箇所に移動している状態では第2三方弁の移動部材が第1箇所に移動するように構成すると、第1及び第2の2つの三方弁により流路切換弁が四方弁として構成されることになる。 【0084】さらに、請求項11に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項10に記載した本発明の流路切換弁において、第1三方弁における一方の切換ポートの流体の圧力と他方の切換ポートの流体の圧力との差が解消すると、第1三方弁の移動手段のうち第1移動機構によって、第1箇所に位置する第1三方弁の移動部材が第2箇所に移動されると共に、第1三方弁の移動手段のうち第2移動機構によって、第2箇所に位置する第1三方弁の移動部材が第1箇所に移動されることになる。 【0085】また、請求項12に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項11に記載した本発明の流路切換弁において、第1三方弁では、メインポートの流体圧力が第1所定値を上回ると、このメインポートの流体圧力により移動部材が第1箇所に位置してメインポートの連通先が一方の切換ポートになると共に、第1付勢力蓄積手段に付勢力が蓄積され、メインポートの流体圧力が第1所定値を下回ると、第1付勢力蓄積手段に蓄積された付勢力により移動部材が、メインポートの流体圧力に抗して第1箇所から第4箇所に移動されて、メインポートの連通先が一方の切換ポートから他方の切換ポートに切り換わることになる。 【0086】そして、移動部材が第4箇所に位置している状態で、メインポートの流体圧力が第2所定値を上回ると、このメインポートの流体圧力により移動部材が第4箇所から第2箇所に移動されると共に、第2付勢力蓄積手段に付勢力が蓄積され、メインポートの流体圧力が第2所定値を下回ると、第2付勢力蓄積手段に蓄積された付勢力により移動部材が、メインポートの流体圧力に抗して第2箇所から第3箇所に移動されて、メインポートの連通先が他方の切換ポートから一方の切換ポートに切り換わることになる。 【0087】さらに、請求項13に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項6、7又は8に記載した本発明の流路切換弁において、ハウジングの内部に導入される流体が通過する吸入ポートと、ハウジングの外部に排出される流体が通過する排出ポートとのうち、吸入ポートをメインポートとし、移動部材の第1箇所では、吸入ポートの連通先を一方の切換ポートとすると共に排出ポートの連通先を他方の切換ポートとし、移動部材の第2箇所では、吸入ポートの連通先を他方の切換ポートとすると共に排出ポートの連通先を一方の切換ポートとすることで、流路切換弁が単体で四方弁として構成されることになる。 【0088】また、請求項14に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項13に記載した本発明の流路切換弁において、非電動の動力源が発生させる動力により、吸入ポートを経てハウジングの第1空間に導入される流体と、排出ポートを経てハウジングの外部に排出される第2圧力室の流体との圧力差を変化させて、移動部材を第1箇所と第2箇所との間で移動させるという、リニアスライド式の四方弁が、流路切換弁により構成されることになる。 【0089】さらに、請求項15に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法によれば、請求項14に記載した本発明の流路切換弁を切換駆動するに当たり、第1空間の流体と第2圧力室の流体とに差圧がない状態では、付勢手段により付勢された移動部材が第1箇所に位置し、これにより、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先が一方の切換ポートとなり、かつ、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元が他方の切換ポートとなる。 【0090】ここで、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1圧力室の第1空間に導入される流体の圧力を高くして、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力を上回る大きさの力を第1圧力室側から移動部材に作用させると、付勢手段の付勢力により第1箇所に位置していた移動部材が付勢手段の付勢力に抗して第2箇所に移動し、これにより、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先が他方の切換ポートとなり、かつ、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元が一方の切換ポートとなる。 【0091】そして、移動部材が第1箇所から第2箇所に移動すると、これに伴って第2圧力室の流体が圧縮されてその圧力が高くなるので、圧縮により圧力が高くなった後に第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力と付勢手段の付勢力との合成力を上回る大きさの力が、第1圧力室側から移動部材に作用されるように、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1圧力室の第1空間に導入される流体の圧力を高くすることで、第1箇所から移動した移動部材が第2箇所に保持されることになる。 【0092】また、請求項16に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項14に記載した本発明の流路切換弁において、吸入ポートを経てハウジングの第1空間に導入される流体の圧力によって第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力に、弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力以下であれば、移動部材は第1箇所に位置したまま移動しない。 【0093】したがって、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先は一方の切換ポートとなり、かつ、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元は他方の切換ポートとなる。 【0094】一方、第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力に、弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力を上回ると、移動部材が付勢手段の付勢力に抗して第2箇所に移動することになる。 【0095】したがって、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先は他方の切換ポートに切り換わり、かつ、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元は一方の切換ポートに切り換わる。 【0096】そして、移動部材が第2箇所に移動した後、第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力から、弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を減じた力を上回っていれば、移動部材は付勢手段の付勢力に抗して第2箇所に位置し続けることになる。 【0097】さらに、請求項17に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法によれば、請求項16に記載した本発明の流路切換弁を切換駆動するに当たり、移動部材が第1箇所から第2箇所に移動すると、これに伴って第2圧力室の流体が圧縮されて第1空間の流体との圧力差に変化が生じるが、移動部材の均圧通路を介して第1空間と第2圧力室とが連通していることから、第1空間の流体の圧力と第2圧力室の流体の圧力とが、次第に減少して近づくことになる。 【0098】すると、第1空間の流体が移動部材に作用させる力が、やがて、付勢手段の付勢力と第2圧力室内の流体が移動部材に作用させる力との合成力と等しくなり、さらには、その合成力以下となって、移動部材が第2箇所から第1箇所に向けて移動しようとするが、第1空間の流体の圧力と第2圧力室の流体の圧力との圧力差の減少後においても、弁シート及び移動部材間の静止摩擦力が付勢手段の付勢力に対抗することから、この静止摩擦力により移動部材が第2箇所に保持されることになる。 【0099】また、請求項18に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項14又は16に記載した本発明の流路切換弁において、ハウジングの吸入ポートを経てハウジングの外部から内部に導入される流体によりハウジングの内部の物理量が変化すると、その物理量変化が、移動手段が有する第3移動機構及び第4移動機構によって、移動部材を第1箇所と第2箇所との間で移動させるための動力の少なくとも一部として用いられることになる。 【0100】さらに、請求項19に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項18に記載した本発明の流路切換弁において、パイロット弁の切換弁体の第5箇所にあっては、パイロット弁の第2メインポート及び第4圧力室を介して排出ポートと第3圧力室とが連通し、パイロット弁の切換弁体の第6箇所にあっては、パイロット弁の第2メインポート及び第5圧力室を介して排出ポートと第2圧力室とが連通する。 【0101】したがって、流体が導入される吸入ポートにおける流体の圧力が、流体が排出される排出ポートにおける流体の圧力を上回っていると、パイロット弁の切換弁体を第5箇所と第6箇所との間で移動させることにより、流体の圧力が第1圧力室の第1空間よりも下回るのが、第1圧力室を挟んで位置する第2圧力室と第3圧力室との間で切り換わり、これにより、流体の圧力差により移動部材が移動する方向が、第1箇所から第2箇所に向けてと第2箇所から第1箇所に向けてとのうち一方から他方に切り換わることになる。 【0102】また、請求項20に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項19に記載した本発明の流路切換弁において、第2圧力室内の流体の圧力と第3圧力室内の流体の圧力との差により第5箇所と第6箇所との間を移動する切換弁体が、第2圧力室内の流体の圧力と第3圧力室内の流体の圧力との差の解消時には、第2移動手段によって、第5箇所及び第6箇所のうちいずれか一方から他方に移動されることになる。 【0103】さらに、請求項21に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項20に記載した本発明の流路切換弁において、パイロット弁の切換弁体が第7箇所に位置していると、排出ポートと連通する第2メインポートが、第3圧力室と連通する第4圧力室に連通し、これにより、パイロット弁を介して排出ポートと第3圧力室とが連通することになる。 【0104】この状態で、吸入ポートと連通する第1圧力室の第1空間における流体の圧力が上昇して、排出ポートと連通する第3圧力室における流体の圧力を上回ると、これにより、第3圧力室の容積が減るように移動部材が移動して第2圧力室の容積が増え、換言すると、移動部材が第2箇所から第1箇所に移動して、第1副弁により第3圧力室と第4圧力室とが遮断されると共に、第2副弁により第2圧力室と第5圧力室とが連通されることになる。 【0105】すると、第1均圧通路により第1空間と連通している第2圧力室の流体の圧力が、第1空間における流体の圧力の上昇に合わせて上昇し、これにより、第2圧力室と連通している第5圧力室における流体の圧力が上昇して第3所定値を上回ると、第7箇所の切換弁体が第5箇所に移動すると共に第3付勢力蓄積手段に付勢力が蓄積される。 【0106】その後、第1空間の流体圧力の低下により第2圧力室や第5圧力室の流体圧力が第3所定値を下回ると、第3付勢力蓄積手段に蓄積された付勢力により切換弁体が、第5圧力室の流体圧力に抗して第5箇所から第8箇所に移動され、これにより、排出ポートと連通する第2メインポートが、第2圧力室と連通する第5圧力室に連通するようになり、その結果、パイロット弁を介して排出ポートと第2圧力室とが連通することになる。 【0107】この状態で、吸入ポートと連通する第1圧力室の第1空間における流体の圧力が上昇して、排出ポートと連通する第2圧力室における流体の圧力を上回ると、これにより、第2圧力室の容積が減るように移動部材が移動して第3圧力室の容積が増え、換言すると、移動部材が第1箇所から第2箇所に移動して、第1副弁により第3圧力室と第4圧力室とが連通されると共に、第2副弁により第2圧力室と第5圧力室とが遮断されることになる。 【0108】すると、第2均圧通路により第1空間と連通している第3圧力室の流体の圧力が、第1空間における流体の圧力の上昇に合わせて上昇し、これにより、第3圧力室と連通している第4圧力室における流体の圧力が上昇して第4所定値を上回ると、第8箇所の切換弁体が第6箇所に移動すると共に第4付勢力蓄積手段に付勢力が蓄積される。 【0109】その後、第1空間の流体圧力の低下により第3圧力室や第4圧力室の流体圧力が第4所定値を下回ると、第4付勢力蓄積手段に蓄積された付勢力により切換弁体が、第4圧力室の流体圧力に抗して第6箇所から第7箇所に移動され、これにより、排出ポートと連通する第2メインポートが、第3圧力室と連通する第4圧力室に連通するようになり、その結果、パイロット弁を介して排出ポートと第3圧力室とが連通することになる。 【0110】したがって、この状態で吸入ポートと連通する第1圧力室の第1空間における流体の圧力が上昇して、排出ポートと連通する第3圧力室における流体の圧力を上回ると、移動部材が第2箇所から第1箇所に移動することになる。 【0111】また、請求項22に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項19に記載した本発明の流路切換弁において、第2圧力室内の流体の圧力と第3圧力室内の流体の圧力との差により第5箇所と第6箇所との間を移動する切換弁体が、第2圧力室内の流体の圧力と第3圧力室内の流体の圧力との差の解消時には、第2移動手段によって、第5箇所及び第6箇所のうちいずれか一方から他方に移動されることになる。 【0112】そして、パイロット弁の切換弁体の第5箇所にあっては、パイロット弁の第3メインポート及び第5圧力室を介して吸入ポートと第2圧力室とが連通し、パイロット弁の切換弁体の第6箇所にあっては、パイロット弁の第3メインポート及び第4圧力室を介して吸入ポートと第3圧力室とが連通することになる。 【0113】さらに、請求項23に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項22に記載した本発明の流路切換弁において、パイロット弁の切換弁体が第7箇所に位置していると、吸入ポートと連通する第3メインポートが、第2圧力室と連通する第5圧力室に連通し、これにより、パイロット弁を介して吸入ポートと第2圧力室とが連通することになる。 【0114】この状態で、吸入ポートと連通する第1圧力室の第1空間における流体の圧力が上昇すると、これにより、第2圧力室の容積が増えるように移動部材が移動して第3圧力室の容積が減り、換言すると、移動部材が第2箇所から第1箇所に移動することになる。 【0115】すると、第1均圧通路により第1空間と連通している第2圧力室の流体の圧力が、第1空間における流体の圧力の上昇に合わせて上昇し、これにより、第2圧力室と連通している第5圧力室における流体の圧力が上昇して第3所定値を上回ると、第7箇所の切換弁体が第5箇所に移動すると共に第3付勢力蓄積手段に付勢力が蓄積される。 【0116】その後、第1空間の流体圧力の低下により第2圧力室や第5圧力室の流体圧力が第3所定値を下回ると、第3付勢力蓄積手段に蓄積された付勢力により切換弁体が、第5圧力室の流体圧力に抗して第5箇所から第8箇所に移動され、これにより、吸入ポートと連通する第3メインポートが、第3圧力室と連通する第4圧力室に連通するようになり、その結果、パイロット弁を介して吸入ポートと第3圧力室とが連通することになる。 【0117】この状態で、吸入ポートと連通する第1圧力室の第1空間における流体の圧力が上昇すると、これにより、第3圧力室の容積が増えるように移動部材が移動して第2圧力室の容積が減り、換言すると、移動部材が第1箇所から第2箇所に移動することになる。 【0118】すると、第2均圧通路により第1空間と連通している第3圧力室の流体の圧力が、第1空間における流体の圧力の上昇に合わせて上昇し、これにより、第3圧力室と連通している第4圧力室における流体の圧力が上昇して第4所定値を上回ると、第8箇所の切換弁体が第6箇所に移動すると共に第4付勢力蓄積手段に付勢力が蓄積される。 【0119】その後、第1空間の流体圧力の低下により第3圧力室や第4圧力室の流体圧力が第4所定値を下回ると、第4付勢力蓄積手段に蓄積された付勢力により切換弁体が、第4圧力室の流体圧力に抗して第6箇所から第7箇所に移動され、これにより、吸入ポートと連通する第3メインポートが、第2圧力室と連通する第5圧力室に連通するようになり、その結果、パイロット弁を介して吸入ポートと第2圧力室とが連通することになる。 【0120】したがって、この状態で吸入ポートと連通する第1圧力室の第1空間における流体の圧力が上昇すると、移動部材が第2箇所から第1箇所に移動することになる。 【0121】また、請求項24に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項14又は16に記載した本発明の流路切換弁において、ハウジングの吸入ポートを経てハウジングの外部から内部に導入される流体によりハウジングの内部圧力が変化すると、移動手段が有する第3移動機構及び第4移動機構のうち一方の移動機構が、ハウジングの内部の物理量変化を動力の少なくとも一部として用いて、移動部材を第1箇所と第2箇所との間で移動させる。 【0122】そして、一方の移動機構により移動部材が移動されると、ハウジングの内部に収容された付勢手段に付勢力が蓄積され、第3移動機構及び第4移動機構のうち他方の移動機構が、付勢手段に蓄積された付勢力を動力の少なくとも一部として用いて、移動部材を第1箇所と第2箇所との間で移動させることになる。 【0123】さらに、請求項25に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、第1箇所と第2箇所とのうち一方の箇所から他方の箇所に向けて移動手段により移動させられようとする移動部材の移動を、ラッチ機構が選択的に規制することで、一方の箇所に移動された移動部材が選択的に、そのまま一方の箇所に保持されたり他方の箇所に移動したりすることになる。 【0124】また、請求項26に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項25に記載した本発明の流路切換弁において、ラッチ機構が選択的に実行する第1状態によって、第1箇所と第2箇所とのうち一方の箇所から他方の箇所に向けて移動手段により移動させられようとする移動部材が一方の箇所において保持されると共に、ラッチ機構が選択的に実行する第2状態によって、一方の箇所から他方の箇所に向けた移動を許容された移動部材が、一方の箇所から他方の箇所に移動することになる。 【0125】さらに、請求項27に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項26に記載した本発明の流路切換弁において、ラッチコマの移動を規制すると、このラッチコマが追従する移動部材の移動が一方の箇所で規制されることになる。 【0126】また、請求項28に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法によれば、請求項26又は27に記載した本発明の流路切換弁において、一方の箇所に位置する移動部材を移動手段により他方の箇所に移動させる前に、他方の箇所から一方の箇所に向かう方向に移動部材を一旦移動させると、一方の箇所における移動部材のラッチ機構による移動の規制が解除されて、一方の箇所から他方の箇所に移動部材が移動できる状態となる。 【0127】その上、他方の箇所に位置する移動部材を移動手段により一方の箇所に移動させた後に、一方の箇所から他方の箇所に向けて移動部材を移動させると、移動部材の移動がラッチ機構により規制されて、一方の箇所に移動部材が保持されることになる。 【0128】さらに、請求項29に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項24に記載した本発明の流路切換弁の移動部材を、第1箇所と第2箇所とのうち一方の箇所から他方の箇所に向けて移動させるために、第3移動機構が動力を発生すると、この動力により開弁部材が閉弁箇所から開弁箇所に移動しようとし、この開弁部材の移動が第2ラッチ機構により選択的に規制される。 【0129】ここで、第2ラッチ機構が開弁部材の移動を規制すると、開弁部材が閉弁箇所に保持されて開弁箇所には移動しないので、パイロット弁が閉弁状態に維持されて減衰機構が作動せず、第4移動機構の発生する動力が減衰されないことになり、この第4移動機構が発生する動力による移動部材の、第1箇所と第2箇所とのうち他方の箇所から一方の箇所への移動が不能とされる。 【0130】これに対し、閉弁箇所から開弁箇所への開弁部材の移動を第2ラッチ機構が規制しないと、開弁部材が閉弁箇所から開弁箇所に移動して、この開弁箇所に移動した開弁部材により閉弁状態のパイロット弁が開弁され、このパイロット弁の開弁により減衰機構が作動して第4移動機構の発生する動力が減衰され、この第4移動機構が発生する動力による移動部材の、第1箇所と第2箇所とのうち他方の箇所から一方の箇所への移動が不能とされる。 【0131】また、請求項30に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項29に記載した本発明の流路切換弁において、第2ラッチ機構が第3状態と第4状態とを交互に繰り返すと、第3移動機構が発生する動力により一方の箇所から他方の箇所に移動部材を移動させた際に、第4移動機構が発生する動力による他方の箇所から一方の箇所への移動部材の移動が可能な状態と不能な状態とが交互に発生することになる。 【0132】さらに、請求項31に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法によれば、請求項29又は30に記載した本発明の流路切換弁において、第3移動機構の動力源による動力の発生を一旦停止させた後に、第3移動機構の動力源に動力を再び発生させると、閉弁箇所から開弁箇所への開閉部材の移動を規制する状態とその規制を解除する状態との間で第2ラッチ機構が変移し、第4移動機構による他方の箇所から一方の箇所への移動部材の移動を可能とする状態から不能とする状態に、或は、その反対に状態が変移することになる。 【0133】また、請求項32に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、移動部材が第1箇所に位置したまま移動しなければ、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先は一方の切換ポートとなり、かつ、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元は他方の切換ポートとなったままであるため、連通管を介して一方の切換ポートと連通している第2圧力室の流体圧力が、一方の切換ポートが連通する第1空間乃至吸入ポートの流体圧力と同圧になる。 【0134】したがって、吸入ポートを経てハウジングの第1空間に導入される流体の圧力によって第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力や、この合成力に弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力よりも下回る限り、移動部材は付勢手段の付勢力によって第1箇所に位置し続け、吸入ポートや排出ポートの連通先は切り換わらない。 【0135】これに対して、第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力や、この合成力に弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力を上回り、移動部材が第1箇所から第2箇所に移動すると、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先が他方の切換ポートに切り換わると共に、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元が一方の切換ポートに切り換わる。 【0136】そのため、連通管を介して一方の切換ポートと連通している第2圧力室の流体圧力が、一方の切換ポートが連通する排出ポートにおける流体圧力と同圧になって、第1空間が連通する吸入ポートにおける流体圧力との間に圧力差が生じる。 【0137】したがって、排出ポートにおける流体圧力と吸入ポートにおける流体圧力との圧力差により第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力や、この合成力から弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を減じた力よりも上回るように、吸入ポートにおける流体圧力がその後も維持される限り、移動部材は付勢手段の付勢力に抗して第2箇所に位置し続け、吸入ポートや排出ポートの連通先が切り換わったままとなる。 【0138】そして、移動部材が第2箇所に移動した後、排出ポートにおける流体圧力と吸入ポートにおける流体圧力との圧力差により第1圧力室側から移動部材に加わる力が、付勢手段の付勢力と第2圧力室の流体が移動部材に作用させる力との合成力や、この合成力から弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を減じた力よりも下回るように、吸入ポートにおける流体圧力が低下すると、移動部材は付勢手段の付勢力により第2箇所から第1箇所に移動する。 【0139】これにより、ハウジングの外部から吸入ポートを経て第1空間に導入される流体の排出先が一方の切換ポートに切り換わると共に、排出ポートを経て第2空間からハウジングの外部に排出される流体の導入元が他方の切換ポートに切り換わる。 【0140】さらに、請求項33に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項24に記載した本発明の流路切換弁において、非電動の動力源が発生させる動力を用いて流路切換弁による流体の流れを切り換えるべく、移動部材を第1箇所から第2箇所に移動させると、状態保持機構により移動部材が第2箇所にそのまま維持されることになる。 【0141】また、請求項34に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項33に記載した本発明の流路切換弁において、移動部材が第1箇所に位置している状態では、切換弁付勢手段による第2切換弁体の付勢が許容されて、この第2切換弁体により状態保持用切換弁が、第1導入ポートを介してハウジングの外部に第2圧力室を連通させる第1状態とされ、移動部材が第2箇所に位置している状態では、切換弁付勢手段による付勢に抗して状態保持用切換弁が、第2導入ポートを介してハウジングの外部に第2圧力室を連通させる第2状態とされる。 【0142】そして、移動部材が第1箇所に位置するか第2箇所に位置するかは、第1空間内の流体により移動部材に加わる力と、第2圧力室内に流入した流体により移動部材に加わる力や、この力に弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力と、付勢手段の付勢力とを合わせた結果、第1空間側から移動部材に加わる力と第2圧力室側から移動部材に加わる力とのどちらか上回るかによって定まる。 【0143】したがって、移動部材が第1箇所に位置している状態においては、第2圧力室に連通する第1導入ポートの連通先における流体の圧力によって定まる、第2圧力室側から移動部材に加わる力の方が、第1空間側から移動部材に加わる力よりも上回るように、第1空間に連通する吸入ポートにおける流体の圧力が設定されている限り、移動部材は第1箇所に位置し続け、これにより、ハウジングに形成された2つの切換ポートのうち一方の切換ポートと吸入ポートとが第1空間を介して連通すると共に、2つの切換ポートのうち他方の切換ポートと排出ポートとが第2空間を介して連通する。 【0144】一方、第2圧力室に連通する第1導入ポートの連通先における流体の圧力によって定まる、第2圧力室側から移動部材に加わる力よりも、第1空間側から移動部材に加わる力の方が上回るように、第1空間内の流体の圧力が上昇すると、ハウジングの内部において移動部材が第1箇所から第2箇所に移動して、ハウジングの2つの切換ポートのうち一方の切換ポートと排出ポートとが第1空間を介して連通し、かつ、2つの切換ポートのうち他方の切換ポートと吸入ポートとが第2空間を介して連通すると共に、第2圧力室の連通先が第1導入ポートから第2導入ポートに切り換わる。 【0145】ここで、第2導入ポートの連通先における流体の圧力が、第1導入ポートの連通先における流体の圧力に対してある程度低く設定されていると、第1空間内の流体の圧力が多少低下したとしても、第2圧力室側から移動部材に加わる力よりも第1空間側から移動部材に加わる力の方が上回り、移動部材は第2箇所に位置し続ける。 【0146】しかし、第1空間内の流体の圧力が大きく低下し、第1空間側から移動部材に加わる力よりも第2圧力室側から移動部材に加わる力の方が上回るようになると、ハウジングの内部において移動部材が第2箇所から第1箇所に移動して、ハウジングの2つの切換ポートのうち一方の切換ポートと吸入ポートとが第1空間を介して連通し、かつ、2つの切換ポートのうち他方の切換ポートと排出ポートとが第2空間を介して連通すると共に、第2圧力室の連通先が第2導入ポートから第1導入ポートに切り換わる。 【0147】そして、第1導入ポートの連通先における流体の圧力が、第2導入ポートの連通先における流体の圧力に対してある程度高く設定されていることから、移動部材が第2箇所から第1箇所に移動した後に第1空間内の流体の圧力が大きく低下したままであったとしても、第2圧力室側から移動部材に加わる力の方が第1空間側から移動部材に加わる力を上回り、移動部材は第1箇所に位置し続ける。 【0148】さらに、請求項35に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項34に記載した本発明の流路切換弁において、移動部材が第1箇所に位置している状態では、第1空間内の流体により移動部材に加わる力が、第1導入ポートの連通先から第2圧力室内に流入した流体により移動部材に加わる力と付勢手段の付勢力との合成力や、この合成力に弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力を下回っている限り、移動部材第1箇所に位置し続ける。 【0149】一方、第1空間内の流体により移動部材に加わる力が、第1導入ポートの連通先から第2圧力室内に流入した流体により移動部材に加わる力と付勢手段の付勢力との合成力や、この合成力に弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を加えた力を上回るように、第1空間内の流体の圧力が上昇すると、ハウジングの内部において移動部材が第1箇所から第2箇所に移動する。 【0150】ここで、第2導入ポートの連通先における流体の圧力が、第1導入ポートの連通先における流体の圧力に対してある程度低く設定されているとすると、第1空間内の流体の圧力が多少低下したとしても、第2圧力室内に流入した流体により移動部材に加わる力と付勢手段の付勢力との合成力や、この合成力から弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を減じた力よりも、第1空間側から移動部材に加わる力の方が上回り、移動部材は第2箇所に位置し続ける。 【0151】そして、第1導入ポートの連通先における流体の圧力が、第2導入ポートの連通先における流体の圧力よりもある程度高く設定されていることから、移動部材が第2箇所から第1箇所に移動した後に第1空間内の流体の圧力が大きく低下したままであったとしても、第1空間側から移動部材に加わる力よりも、第2圧力室内に流入した流体により移動部材に加わる力と付勢手段の付勢力との合成力や、この合成力から弁シート及び移動部材間の静止摩擦力を減じた力の方が上回り、移動部材は第1箇所に位置し続ける。 【0152】また、請求項36に記載した本発明の流路切換弁の切換駆動方法によれば、請求項35に記載した本発明の流路切換弁を切換駆動するに当たり、吸入ポートを経てハウジングの外部から第1空間に導入される流体の圧力を所定値よりも上回らせて、第1空間内の流体により移動部材に加わる第1箇所から第2箇所に向かう力を、第2圧力室の連通先の流体により移動部材に加わる第2箇所から第1箇所に向かう力よりも上回らせることで、移動部材が第1箇所から第2箇所に移動することになり、また、その後、第1空間内の流体の圧力と第2圧力室内の流体の圧力とを設定することで、第1箇所から移動した移動部材が第2箇所に維持されることになる。 【0153】さらに、請求項37に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、冷凍サイクルの電動膨脹弁の開度を変化させて冷凍サイクル内での流体の圧力を変化させることで、流路切換弁内の流体が移動部材に第1箇所から第2箇所に向けて付与する力の大きさと、流路切換弁内の流体が移動部材に第2箇所から第1箇所に向けて付与する力の大きさとのバランスが変化して、第1箇所と第2箇所との間で移動部材が移動することになる。 【0154】また、請求項38に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、冷凍サイクルの圧縮機が発生させる振動の周波数に変化が生じると、特定周波数においてのみ反応する部材が状態変化を起こし、第2圧力室内の圧力が変化することで、流路切換弁内の流体が移動部材に第1箇所から第2箇所に向けて付与する力の大きさと、流路切換弁内の流体が移動部材に第2箇所から第1箇所に向けて付与する力の大きさとのバランスが変化し、第1箇所と第2箇所との間で移動部材が移動することになる。 【0155】さらに、請求項39に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項7に記載した本発明の流路切換弁において、冷凍サイクルの熱交換器による熱交換の能力を調整し、熱交換器の熱交換量の相違によって流体圧の差が変化することで、冷凍サイクル内での流体の圧力に変化が生じて、流路切換弁内の流体が移動部材に第1箇所から第2箇所に向けて付与する力の大きさと、流路切換弁内の流体が移動部材に第2箇所から第1箇所に向けて付与する力の大きさとのバランスが変化し、第1箇所と第2箇所との間で移動部材が移動することになる。 【0156】また、請求項40に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項13に記載した本発明の流路切換弁において、移動部材である主弁体がハウジングの内部においてその中心軸の周りに回転して第1箇所と第2箇所との間で移動すると、主弁体に設けられた連通手段によってメインポートである吸入ポートに連通されるのが、ハウジングの一端側に設けられた弁座の2つの切換ポートのうち一方の切換ポートと他方の切換ポートとの間で切り換わるという、ロータリ(回転)式の四方弁が、流路切換弁により構成されることになる。 【0157】さらに、請求項41に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項40に記載した本発明の流路切換弁において、吸入ポート及び排出ポートのうち弁座に形成された一方のポートが、連通手段ではなく、弁座に着座する主弁体の一方の端面に形成された第2連通手段により、主弁体の第1箇所にあっては弁座の一方の切換ポートと連通し、主弁体の第2箇所にあっては弁座の他方の切換ポートと連通することになる。 【0158】また、請求項42に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項41に記載した本発明の流路切換弁において、主弁体の一方の端面側と他方の端面側とを連通させる連通通路によって、主弁体の第1箇所にあっては、ハウジングのうち一端側の弁座に形成された他方の切換ポートが、ハウジングの他端側部分に形成された他方のポートと連通し、主弁体の第2箇所にあっては、弁座に形成された一方の切換ポートと連通することになる。 【0159】さらに、請求項43に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項40に記載した本発明の流路切換弁において、移動手段により主弁体をハウジングの中心軸方向に移動させると、この移動が移動方向変換手段によりハウジングの中心軸の周りの回転に変換されて、主弁体が第1箇所と第2箇所との間で回転することになる。 【0160】また、請求項44に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項43に記載した本発明の流路切換弁において、ハウジングの中心軸方向に主弁体が移動するのに伴って、主弁体及びハウジングのうちいずれか一方に設けられたカム溝の内部を、主弁体及びハウジングのうちいずれか他方に設けられたカムフォロワピンが移動することで、ハウジングに対する主弁体の中心軸方向の移動が、中心軸の周りへの回転に変換されることになる。 【0161】そして、主弁体の回転方向に連続する第1カム溝部と第2カム溝部とをカム溝が有しており、ハウジングの中心軸方向に対する傾斜方向が第1カム溝部と第2カム溝部とで逆であることから、主弁体がハウジングの中心軸方向に往復移動すると、第1カム溝部や第2カム溝部にカムフォロワピンが案内されつつ主弁体が、一方の端面が弁座に着座する第1箇所と第2箇所との相互間で回転することになる。 【0162】さらに、請求項45に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項44に記載した本発明の流路切換弁において、主弁体に形成されたカムフォロワピンをインナハウジングの第1半部のガイド部と第2半部のガイド部との間に配置して、これら第1半部の端部と第2半部の端部とを接合すると、インナハウジング内に主弁体が収容されると共に、インナハウジングにより主弁体がハウジングの中心軸方向に移動可能で、かつ、中心軸の周りに回転可能に支持されることになる。 【0163】また、請求項46に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項44又は45に記載した本発明の流路切換弁において、移動手段によりハウジングの中心軸方向に移動される主弁体が、移動方向変換手段により移動方向を変換されてハウジングの中心軸の周りに回転すると、主弁体の一方の端面が第1箇所及び第2箇所においてのみ弁座に着座して、主弁体の一方の端面に形成された第2連通手段によって弁座の一方のポートが、弁座の2つの切換ポートのうち一方の切換ポートと他方の切換ポートとのどちらかに選択的に連通することになる。 【0164】さらに、請求項47に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項46に記載した本発明の流路切換弁において、主弁体の一方の端面が弁座に着座する主弁体の第1箇所や第2箇所にあっては、開弁手段により開弁された副弁により連通通路が開放されて、主弁体の一方の端面側と他方の端面側とが連通し、この連通通路により、ハウジングの他端側部分に形成されてメインポートを構成する他方のポートが、主弁体の第1箇所にあっては、ハウジングの弁座に形成された他方の切換ポートと連通し、主弁体の第2箇所にあっては、弁座に形成された一方の切換ポートと連通することになる。 【0165】また、請求項48に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項47に記載した本発明の流路切換弁において、弁座に着座した主弁体が弁座から離間する方向に移動手段によって移動される際に、主弁体の自重が非電動の動力のうち少なくとも一部として用いられることになる。 【0166】さらに、請求項49に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項47又は48に記載した本発明の流路切換弁において、弁座に着座した主弁体が弁座から離間する方向に移動手段によって移動される際に、主弁体付勢手段の付勢力が非電動の動力のうち少なくとも一部として用いられることになる。 【0167】また、請求項50に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項47又は48に記載した本発明の流路切換弁において、弁座から離間した主弁体が弁座に接近する方向に移動手段によって移動される際に、第2主弁体付勢手段の付勢力が非電動の動力のうち少なくとも一部として用いられることになる。 【0168】さらに、請求項51に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項50に記載した本発明の流路切換弁において、一方のポートにおける流体の圧力が他方のポートにおける流体の圧力よりも上回ると、主弁体付勢手段の付勢力と第2主弁体付勢手段の付勢力との合成力により中立箇所に位置している主弁体が、回転しながら、第2主弁体付勢手段の付勢力に抗して弁座から離間する方向に移動する。 【0169】これに対し、一方のポートにおける流体の圧力が他方のポートにおける流体の圧力よりも下回ると、中立箇所に位置して一方の端面が弁座から離間している主弁体が、回転しながら、主弁体付勢手段の付勢力に抗して弁座に接近する方向に移動する。 【0170】また、請求項52に記載した本発明の流路切換弁よれば、請求項51に記載した本発明の流路切換弁において、カム溝の中間箇所に位置しているカムフォロワピンが第1カム溝部内と第2カム溝部内とのいずれにあっても、一方のポートにおける流体の圧力が他方のポートにおける流体の圧力よりも下回った際には、中立箇所の主弁体が弁座に接近する方向に移動することで、カムフォロワピンが第1カム溝部の一端又は第2カム溝部の一端を経て逃げ溝部に移動し、これにより、主弁体が回転して第1箇所又は第2箇所に位置することになる。 【0171】そして、カムフォロワピンが逃げ溝部に位置している状態で、一方のポートにおける流体の圧力が他方のポートにおける流体の圧力を下回る状態が解消されると、逃げ溝部のカムフォロワピンが、第1カム溝部及び第2カム溝部のうち回転方向における下流側に位置するカム溝部の一端を経て他端側に移動し、主弁体が第1箇所又は第2箇所から中心軸の周りに回転して、主弁体が弁座から離間し中立箇所に位置することになる。 【0172】さらに、請求項53に記載した本発明の流路切換弁よれば、請求項51又は52に記載した本発明の流路切換弁において、カム溝の中間箇所に位置しているカムフォロワピンが第1カム溝部内と第2カム溝部内とのいずれにあっても、一方のポートにおける流体の圧力が他方のポートにおける流体の圧力よりも上回った際には、中立箇所の主弁体が弁座から離間する方向に移動することで、カムフォロワピンが第1カム溝部の他端又は第2カム溝部の他端を経て第2逃げ溝部に移動し、これにより、主弁体が回転して、中心軸の周りにおける第1箇所及び第2箇所の中間箇所に位置することになる。 【0173】そして、カムフォロワピンが第2逃げ溝部に位置している状態で、一方のポートにおける流体の圧力が他方のポートにおける流体の圧力を上回る状態が解消されると、第2逃げ溝部のカムフォロワピンが、第1カム溝部及び第2カム溝部のうち回転方向における下流側に位置するカム溝部の一端を経て他端側に移動し、主弁体が第1箇所及び第2箇所の中間箇所から中心軸の周りに回転して、主弁体が弁座に接近し中立箇所に位置することになる。 【0174】また、請求項54に記載した本発明の流路切換弁によれば、請求項40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52又は53に記載した本発明の流路切換弁において、ハウジングに対して主弁体が中心軸方向に移動又は中心軸の周りに回転すると、ハウジングと主弁体との間の摺動抵抗が滑動手段により低減される。 【0175】さらに、請求項55に記載した本発明の流路切換弁付き圧縮機によれば、圧縮機ハウジングのうち、圧縮機の圧縮部により圧縮された流体が導出される高圧室を内部に画成する圧縮機ハウジング部分が、請求項10、11、12、13、14、16、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、29、30、32、33、34、35、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53又は54に記載した本発明の流路切換弁におけるハウジングのうち、吸入ポートが設けられたハウジング部分と一体に形成されて、圧縮機ハウジングが流路切換弁のハウジングと一体化されることになる。 【0176】 【発明の実施の形態】次に、本発明による流路切換弁の切換駆動方法を流路切換弁と共に、図面を参照して説明する。 【0177】図1は本発明の第1実施形態に係る流路切換弁を用いた冷凍サイクルの概略構成を示す説明図であり、この第1実施形態に係る流路切換弁は、圧縮機4、室内熱交換器9A、室外熱交換器9B、及び、電動膨張弁やキャピラリチューブ等の絞り10と共に、冷凍サイクルAを構成しており、この絞り10は、室内熱交換器9Aと室外熱交換器9Bとの間に介設されている。 【0178】そして、図1において、暖房モード時における動作状態を断面にて示す第1実施形態の流路切換弁は、シリンダ状の逆転弁本体1を有しており、この逆転弁本体1の両端部には、栓体2,3が固着されている。 【0179】逆転弁本体1の周面の一側には、圧縮機4の吐出口(図示せず)に連通する吐出管5が連結され、また周面の他側には、圧縮機4の吸入口(図示せず)に連通する吸入管6と、逆転弁本体1の軸方向において吸入管6を挾んで両側に配置された2本の導管7,8とが連結され、導管7,8は、流路切換弁や圧縮機4等と共に冷凍サイクルAを構成し、凝縮器又は蒸発器として逆転的に使用される室内と室外の2個の熱交換器9A,9Bに連結される。 【0180】吸入管6と導管7,8の内端は逆転弁本体1内に固着される切換用の弁シート11の3個の通孔11a,11b,11cに接続され、弁シート11の内側には一連の平滑面11dが形成される。 【0181】逆転弁本体1内において、弁シート11と栓体3間にはピストン筒12(移動部材に相当)が設けられ、逆転弁本体1内を高圧室R1 (第1圧力室に相当)と圧力変換室R2 (第2圧力室に相当)に区画する。ピストン筒12と栓体3間には圧縮ばね13(付勢手段に相当)が設けられ、ピストン筒12は高圧室R1 方向に常時付勢されている。 【0182】弁シート11上には連通用内腔27aを有するスライドバルブ27が設けられ、該スライドバルブ27は連結杆28によりピストン筒12に連結されていて、スライドバルブ27は、逆転弁本体1内でのピストン筒12の移動に伴い平滑面11d上を摺動し、これにより、その内腔27aを介して、吸入管6に対応する通孔11aを、その両側の熱交換器用導管(以下、「導管」と略記する。)7,8に対応する通孔11b,11cに対して択一的に連通させる。 【0183】即ち、ピストン筒12は、図2に冷房モード時における流路切換弁を断面で示す冷凍サイクルの説明図で示すように、ピストン筒12が栓体3に当接してそれ以上の栓体3側への移動を規制される第2箇所と、図1に示すように、連結杆28の先端が栓体2に当接してそれ以上の栓体2側への移動を規制される第1箇所との間で移動可能とされている。 【0184】そして、ピストン筒12の第1箇所においてスライドバルブ27は、図1に示すように、その内腔27aと弁シート11の平滑面11dとにより高圧室R1 内に画成する低圧側閉塞空間(以下、「閉塞空間」と称する。)S1(第2空間に相当)を介して、吸入管6に対応する通孔11aを導管8に対応する通孔11cに連通させ、この状態で、導管7に対応する通孔11bは、スライドバルブ27により高圧室R1 内に画成されて閉塞空間S1から遮断される高圧側閉塞空間(以下、「高圧空間」と称する。)S2(第1空間に相当)を介して、吐出管5に連通する。 【0185】また、ピストン筒12の第2箇所においてスライドバルブ27は、図2に示すように、閉塞空間S1を介して、吸入管6に対応する通孔11aを導管7に対応する通孔11bに連通させ、この状態で、導管8に対応する通孔11cは、高圧空間S2を介して吐出管5に連通する。 【0186】さらに、栓体3には管路14(連通管に相当)の一端が接続され、この管路14の他端は逆転弁本体1の外部を通って前記導管7に接続されていて、この管路14を介して圧力変換室R2 と導管7とが常時連通している。 【0187】尚、第1実施形態においては、逆転弁本体1と栓体2,3とにより請求項中のハウジングが構成されていて、圧縮機4の吐出口に連なる吐出管5が接続される逆転弁本体1部分が、請求項中の吸入ポートに相当していると共に、圧縮機4の吸入口に連なる吸入管6の接続対象である弁シート11の通孔11aが、請求項中の排出ポートに相当している。 【0188】さらに、第1実施形態の流路切換弁においては、室内熱交換器9Aに連結される導管7や室外熱交換器9Bに連結される導管8の接続対象である弁シート11の通孔11b,11cが、請求項中の2つの切換ポートに各々相当している。 【0189】次に、上述した構成による第1実施形態の流路切換弁の動作(作用)について説明する。 【0190】まず、圧縮機4が停止している状態では、図1に示すように、圧縮ばね13により付勢されたピストン筒12が第1箇所に位置し、閉塞空間S1を介して吸入管6と導管8とが連通すると共に、高圧空間S2を介して吐出管5と導管7とが連通している。 【0191】一方、圧縮機4が運転を開始すると、圧縮機4から吐出された冷媒が吐出管5を経て高圧空間S2に流入するが、この冷媒の圧力によって高圧室R1 側からピストン筒12に加わる力(以下、「順方向移動力」と略記する。)F1が、圧力変換室R2 内の冷媒の圧力によって圧力変換室R2 側からピストン筒12に加わる力(以下、「逆方向移動力」と略記する。)F2と、圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に、弁シート11の平滑面11d及びスライドバルブ27間の静止摩擦力(以下、単に「静止摩擦力」と略記する。)Ffを加えた合力以下であれば、ピストン筒12は第1箇所に位置したまま移動しない。 【0192】一方、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回ると、ピストン筒12が第1箇所から移動し、図2に示すように、第2箇所に位置するようになる。 【0193】そして、ピストン筒12が第1箇所に位置したまま移動しなければ、図1に示すように、吐出管5が高圧空間S2を介して導管7に連通し、かつ、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管8に連通したままの状態となる。 【0194】すると、高圧空間S2に連通する導管7と圧力変換室R2 とが管路14を介して常時連通していることから、高圧室R1 の冷媒圧力と圧力変換室R2 の冷媒圧力とが同じ値となる。 【0195】したがって、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力以下となるように、圧縮機4から吐出される冷媒の圧力が抑えられている限り、ピストン筒12は第1箇所に位置し続け、その結果、吐出管5が高圧空間S2を介して導管7に連通し、かつ、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管8に連通した状態に維持される。 【0196】これに対して、ピストン筒12が第1箇所から第2箇所に移動すると、図2に示すように、吐出管5が高圧空間S2を介して導管8に連通すると共に、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管7に連通する。 【0197】すると、導管7と管路14とを介して圧力変換室R2 が吸入管6に常時連通し、この結果、圧縮機4の吐出口における冷媒の圧力と同じ値になる高圧室R1 の冷媒圧力が、圧縮機4の吸入口と連通してこの吸入口における冷媒の圧力と同じ値になる圧力変換室R2 の冷媒圧力よりも、圧縮機4による冷媒の吐出圧と吸入圧との差の分だけ上回るようになる。 【0198】したがって、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力から静止摩擦力Ffを減じた力以下とならないように、圧縮機4から吐出される冷媒の圧力がその後も高く維持されている限り、ピストン筒12は第2箇所に位置し続け、その結果、吐出管5が高圧空間S2を介して導管8に連通し、かつ、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管7に連通した状態に維持される。 【0199】以上のとおりであるから、圧縮機4の運転開始時に、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力以下となるような圧力の冷媒を、吐出管5を介して高圧空間S2に流入させれば、図1に示すように、ピストン筒12が第1箇所に位置することになる。 【0200】これに対し、圧縮機4の運転開始時に、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回る力となるような圧力の冷媒を、吐出管5を介して高圧空間S2に流入させれば、図2に示すように、ピストン筒12が第2箇所に位置することになる。 【0201】また、その後、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力から静止摩擦力Ffを減じた力以下となるように、圧縮機4の運転を一度停止させる等して、圧縮機4から吐出されて吐出管5を介して高圧空間S2に流入される冷媒の圧力を降下させると、図1に示すように、ピストン筒12が第2箇所から第1箇所に移動することになる。 【0202】よって、冷凍サイクルAを暖房モードで運転する場合は、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力以下となるように、運転開始時の圧縮機4の回転数を抑えて圧縮機4から吐出される冷媒の圧力を低くすることで、圧縮機4の運転後にもピストン筒12を第1箇所に位置させ続ければよい。 【0203】一方、冷凍サイクルAを冷房モードで運転する場合は、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回るように、運転開始時の圧縮機4の回転数を上げて圧縮機4から吐出される冷媒の圧力を高くすることで、圧縮機4の運転開始と共にピストン筒12を第1箇所から第2箇所に移動させればよい。 【0204】そして、ピストン筒12が第2箇所に一旦移動し終えてしまったならば、それ以後は、圧縮機4の回転数を下げても、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力から静止摩擦力Ffを減じた力を上回る限り、ピストン筒12が第2箇所に位置したままの状態に維持され、冷凍サイクルAは冷房モードで運転され続ける。 【0205】このように第1実施形態によれば、逆転弁本体1の内部を高圧室R1 と圧力変換室R2 に区画するピストン筒12を第1箇所と第2箇所との間で移動させて、ピストン筒12に連結されたスライドバルブ27を弁シート11の平滑面11d上で摺動させることで、スライドバルブ27の内腔27aと平滑面11dとで画成される閉塞空間S1が吸入管6に対応する通孔11aに連通させる連通先を、導管7に対応する通孔11bと導管8に対応する通孔11cとの間で切り換える流路切換弁に、次のような構成を採用した。 【0206】即ち、管路14により導管7と圧力変換室R2 とを逆転弁本体1の外部において常時連通させ、ピストン筒12の第1箇所においては、圧力変換室R2 の冷媒圧力を、導管7及び管路14を介して連通する高圧室R1 の高圧空間S2の冷媒圧力と同じ値にさせて、ピストン筒12の位置を第1箇所に維持させる構成とした。 【0207】また、ピストン筒12の第2箇所においては、圧力変換室R2 の冷媒の圧力を、導管7及び管路14を介して連通する吸入管6における冷媒の圧力、即ち、圧縮機4の吸入口における冷媒の圧力と等しくさせて、高圧室R1 の冷媒圧力よりも圧力変換室R2 の冷媒圧力を低くして、高圧室R1 の冷媒圧力と圧力変換室R2 の冷媒圧力との差により、ピストン筒12の位置を第2箇所に維持させる構成とした。 【0208】このため、圧縮機4からの吐出冷媒が導管7を経て室内熱交換器9Aに供給される暖房モードと、導管8を経て室外熱交換器9Bに供給される冷房モードとを、電磁ソレノイド等の専用の動力源を用いずに、圧縮機4の運転開始時における吐出冷媒の圧力を変化させることで切り換え、その切換状態を維持させることができる。 【0209】そして、この第1実施形態のように、導管7に室内熱交換器9Aを接続すると共に導管8に室外熱交換器9Bを接続して、ピストン筒12が圧縮ばね13に付勢されて第1箇所に位置する場合に、吐出管5が高圧空間S2と導管8とを介して室外熱交換器9Bに連通すると共に、吸入管6が閉塞空間S1と導管7とを介して室内熱交換器9Aに連通する構成とすれば、特に、冷凍サイクルAを暖房主体で使用する場合に、次のような利点があるので、有利である。 【0210】即ち、冷房モードによる冷凍サイクルAの運転開始時には、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回るように、圧縮機4の運転開始時における吐出冷媒の圧力を高くして、ピストン筒12を第1箇所から第2箇所に移動させることになる。 【0211】しかし、冷房モードよりも頻度の多い暖房モードによる冷凍サイクルAの運転開始時には、圧縮機4の運転開始時における吐出冷媒の圧力を、冷房モードによる冷凍サイクルAの運転開始時のように高くしなくても、ピストン筒12を第1箇所に位置させて、冷凍サイクルAの暖房モードによる運転を開始させ、その後もピストン筒12を第1箇所に位置させ続けて、冷凍サイクルAを暖房モードの運転状態に維持することができるので、有利である。 【0212】一方、この第1実施形態とは逆に、図3に本発明の第2実施形態に係る流路切換弁を用いた冷凍サイクルの概略構成の説明図で示すように、導管7に室外熱交換器9Bを接続すると共に導管8に室内熱交換器9Aを接続して、ピストン筒12が圧縮ばね13に付勢されて第1箇所に位置する場合に、吐出管5が高圧空間S2と導管8とを介して室内熱交換器9Aに連通すると共に、吸入管6が閉塞空間S1と導管7とを介して室外熱交換器9Bに連通する構成とすれば、特に、冷凍サイクルAを冷房主体で使用する場合に、次のような利点があるので、有利である。 【0213】即ち、暖房モードによる冷凍サイクルAの運転開始時には、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回るように、圧縮機4の運転開始時における吐出冷媒の圧力を高くして、ピストン筒12を第1箇所から第2箇所に移動させることになる。 【0214】しかし、暖房モードよりも頻度の多い冷房モードによる冷凍サイクルAの運転開始時は、圧縮機4の運転開始時における吐出冷媒の圧力を、暖房モードによる冷凍サイクルAの運転開始時のように高くしなくても、ピストン筒12を第1箇所に位置させて、冷凍サイクルAの冷房モードによる運転を開始させ、その後もピストン筒12を第1箇所に位置させ続けて、冷凍サイクルAを冷房モードの運転状態に維持することができるので、有利である。 【0215】尚、上述した第1及び第2実施形態に係る流路切換弁において、管路14の途中に、図4に正面図で示し、かつ、図5に側面図で示すように、管路14の内径よりも大きい内径の遅延室14´を介設し、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回るように、圧縮機4の吐出冷媒の圧力を高くした場合に、圧力変換室R2 内の冷媒の圧力が、導管7及び管路14を介して連通する高圧空間S2の圧力に等しくなるのに要する時間を、遅延室14´内に流入冷媒が充満するのに時間を要する分だけ遅延させるように構成してもよい。 【0216】そして、そのように構成すれば、高圧空間S2の冷媒圧力を上昇させても圧力変換室R2 内の冷媒圧力がすぐには上昇しないので、高圧室R1 内の冷媒と圧力変換室R2 内の冷媒との間に差圧が生じ易くなり、ピストン筒12が第1箇所から第2箇所に移動し易くなるので、有利である。 【0217】この場合、遅延室14´の構造は、図4及び図5に示すような、逆転弁本体1にベルト1´で取り付けるようなものに限らず任意である。 【0218】次に、本発明の第3実施形態に係る流路切換弁を、図6及び図7を参照して説明する。 【0219】図6は本発明の第3実施形態に係る流路切換弁を用いた冷凍サイクルの概略構成を示す説明図であり、図6中において図1の第1実施形態に係る流路切換弁と同一の部材、部分には、図1で付したものと同一の引用符号を付して説明する。 【0220】そして、図6において、暖房モード時における動作状態を断面にて示す第3実施形態の流路切換弁は、逆転弁本体1の外部を通って圧力変換室R2 と導管7とを常時連通させる管路14が省略されている点において、図1に示す第1実施形態の流路切換弁とは構成が異なっている。 【0221】また、第3実施形態の流路切換弁では、図6に示すように、ピストン筒12に通孔121 (均圧通路に相当)が、導管7,8における冷媒の流量よりも遙かに少ない流量での冷媒の通過を可能とする内径で形成されていて、この通孔121によって、高圧室R1 と圧力変換室R2 とが逆転弁本体1の内部で常時連通している点において、図1に示す第1実施形態の流路切換弁とは構成が異なっている。 【0222】尚、逆転弁本体1と栓体2,3とにより請求項中のハウジングが構成されていて、圧縮機4の吐出口に連なる吐出管5が接続される逆転弁本体1部分が、請求項中の吸入ポートに相当し、圧縮機4の吸入口に連なる吸入管6の接続対象である弁シート11の通孔11aが、請求項中の排出ポートに相当していると共に、室内熱交換器9Aに連結される導管7や室外熱交換器9Bに連結される導管8の接続対象である弁シート11の通孔11b,11cが、請求項中の2つの切換ポートに各々相当している点は、第1実施形態と同様である。 【0223】次に、上述した構成による第3実施形態の流路切換弁の動作(作用)について説明する。 【0224】まず、圧縮機4が停止している状態では、図6に示すように、圧縮ばね13の付勢力Fsによりピストン筒12が第1箇所に位置し、閉塞空間S1を介して吸入管6と導管8とが連通すると共に、高圧空間S2を介して吐出管5と導管7とが連通している。 【0225】一方、圧縮機4が運転を開始した場合、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力以下であれば、ピストン筒12は第1箇所に位置したまま移動せず、吐出管5が高圧空間S2を介して導管7に連通し、かつ、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管8に連通したままの状態となる。 【0226】この場合には、圧縮機4から吐出管5を経て高圧空間S2に流入した冷媒により高圧室R1 の冷媒の圧力が上昇し、圧力変換室R2 の冷媒の圧力を上回るようになるが、ピストン筒12の通孔121 を介して高圧空間S2から圧力変換室R2 に冷媒が徐々に流入し、この結果、時間が経つと、高圧空間S2の冷媒の圧力と圧力変換室R2 の冷媒の圧力とが等しくなる。 【0227】よって、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力以下となるように、圧縮機4から吐出される冷媒の圧力が抑えられている限り、ピストン筒12は第1箇所に位置し続け、その結果、吐出管5が高圧空間S2を介して導管7に連通し、かつ、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管8に連通した状態に維持される。 【0228】これに対して、順方向移動力F1が、逆方向移動力F2と圧縮ばね13の付勢力Fsとの合成力に静止摩擦力Ffを加えた合力を上回ると、ピストン筒12が第1箇所から移動して、図7に冷房モード時における流路切換弁を断面で示す冷凍サイクルの説明図で示すように、ピストン筒12が栓体3に当接し、それ以上の栓体3側への移動を規制されて、ピストン筒12が第2箇所に位置するようになり、吐出管5が高圧空間S2を介して導管8に連通すると共に、吸入管6が閉塞空間S1を介して導管7に連通する。 【0229】その後、静止摩擦力Ffが圧縮ばね13の付勢力Fsを上回るように高低圧力差を維持させて圧縮機4の運転を続ければ、ピストン筒12は第2箇所に位置し続ける。 【0230】このような第3実施形態の流路切換弁によっても、第1実施形態の流路切換弁と同様に、圧縮機4からの吐出冷媒が導管7を経て室内熱交換器9Aに供給される暖房モードと、導管8を経て室外熱交換器9Bに供給される冷房モードとを、電磁ソレノイド等の専用の動力源を用いずに、圧縮機4の運転開始時における吐出冷媒の圧力を変化させることで切り換え、その切換状態を維持させることができる。 【0231】そして、この第3実施形態のように、導管7に室内熱交換器9Aを接続すると共に導管8に室外熱交換器9Bを接続して、ピストン筒12が圧縮ばね13に付勢されて第1箇所に位置する場合に、吐出管5が高圧空間S2と導管8とを介して室外熱交換器9Bに連通すると共に、吸入管6が閉塞空間S1と導管7とを介して室内熱交換器9Aに連通する構成とすれば、特に、冷凍サイクルAを暖房主体で使用する場合に、第1実施形態の流路切換弁と同様の利点があるので、有利である。 【0232】一方、この第3実施形態とは逆に、図8に本発明の第4実施形態に係る流路切換弁を用いた冷凍サイクルの概略構成の説明図で示すように、導管7に室外熱交換器9Bを接続すると共に導管8に室内熱交換器9Aを接続して、ピストン筒12が圧縮ばね13に付勢されて第1箇所に位置する場合に、吐出管5が高圧空間S2と導管8とを介して室内熱交換器9Aに連通すると共に、吸入管6が閉塞空間S1と導管7とを介して室外熱交換器9Bに連通する構成とすれば、特に、冷凍サイクルAを冷房主体で使用する場合に、第2実施形態の流路切換弁と同様の利点があるので、有利である。 【0233】尚、第1乃至第4の各実施形態の流路切換弁において、圧縮機4が運転している状態では、ピストン筒12が第1箇所に位置しているか第2箇所に位置しているかを問わず、吐出管5を経て高圧空間S2に流入する圧縮機4からの吐出冷媒の圧力が、吸入管6を経て圧縮機4の吸入口に連通している閉塞空間S1内の冷媒の圧力に対して高いため、両者の差に応じた力でスライドバルブ27が弁シート11に押し付けられる。 【0234】したがって、圧縮機4の運転中は、スライドバルブ27を弁シート11に押し付ける力の基である、高圧空間S2の冷媒と閉塞空間S1内の冷媒との差圧分だけ、弁シート11の平滑面11dとスライドバルブ27との間の静止摩擦力が高くなることになる。 【0235】よって、冷凍サイクルAの運転モードを冷房モードと暖房モードとの相互間で切り換えるために、ピストン筒12を第1箇所と第2箇所との相互間で移動させる場合は、圧縮機4の運転を一旦停止させる等して、高圧空間S2の冷媒と閉塞空間S1内の冷媒との差圧を減らすかなくし、弁シート11の平滑面11dとスライドバルブ27との間の静止摩擦力を下げるかなくすことが好ましい。 【0236】また、上述した第3及び第4の各実施形態では、ピストン筒12の通孔121により均圧通路を構成したが、移動部材に形成する均圧通路は、通孔に限らず他の部材との間に画成される通路であったり、通路と通孔との組み合わせによって構成してもよいのは、勿論のことである。 【0237】次に、本発明の第5実施形態に係る流路切換弁を、図9乃至図14を参照して説明する。 【0238】図9は本発明の第5実施形態に係る流路切換弁を用いた冷凍サイクルの概略構成を示す説明図であり、図9において図1の第1実施形態に係る流路切換弁と同一の部材、部分には、図1で付したものと同一の引用符号を付して説明する。 【0239】そして、図9において、暖房モード時における動作状態を断面にて示す第5実施形態の流路切換弁は、圧縮機4、室内熱交換器9A、室外熱交換器9B、キャピラリチューブ10Bと共に、冷凍サイクルAを構成しており、このキャピラリチューブ10Bは、室内熱交換器9Aと室外熱交換器9Bとの間に介設されている。 【0240】また、第5実施形態の流路切換弁は、逆転弁本体1の一方の端部が栓体3に代えて封止ハウジング32aにより封止されていて、この封止ハウジング32aを含んで、逆転弁本体1の一端部にラッチ機構32(請求項25乃至請求項28に記載のラッチ機構に相当)が設けられている点が、図1に示す第1実施形態の流路切換弁とは構成が異なっている。 【0241】この第5実施形態の流路切換弁においては、図10に冷房モード時における流路切換弁を断面で示す冷凍サイクルの説明図で示すように、ピストン筒12が封止ハウジング32aに当接してそれ以上の封止ハウジング32a側への移動を規制される第2箇所と、図9に示すように、連結杆28の先端が栓体2に当接してそれ以上の栓体2側への移動を規制される第1箇所との間で移動可能とされている。 【0242】さらに、前記ラッチ機構32は、前記封止ハウジング32aと、この封止ハウジング32a内に収容されて一部が逆転弁本体1の圧力変換室R2 の内部に突出するガイド筒32c、ラッチコマ32k、及び、コイルスプリング32pとを有している。 【0243】前記封止ハウジング32aは、一端が開放され他端が閉塞された中空の筒状を呈しており、図11に要部拡大断面図で示すように、封止ハウジング32aの閉塞された他端寄りの周面箇所には、封止ハウジング32aの内部と外部とを連通させるポート32bが貫設されていて、このポート32bには、吸入管6に連なる管路14Bが接続されている。 【0244】前記ガイド筒32cは、外筒32d及び内筒32eの2層で構成されており、このうち内筒32eには、ラッチ動作用のカム溝32fが形成されている。 【0245】前記カム溝32fは、図12に内筒32eの要部拡大展開図で示すように、内筒32eの周方向に90゜ずつ間隔をおいて浅溝部32gと深溝部32hとを交互に配置し、隣り合う浅溝部32gと深溝部32hとの間を連絡溝部32jにより接続することで、鋸刃を変形させたような形状に構成されている。 【0246】前記ラッチコマ32kは、扁平の円筒状を呈していて、図11に示すように、ガイド筒32cの内筒32e内をその軸方向に移動可能な外径で形成されており、ラッチコマ32kの周方向に90゜ずつ間隔をおいた各周面箇所には、内筒32eのカム溝32fに挿入可能なカムフォロワピン32mが各々突設されていて、ラッチコマ32kの内部には、その両端面間に亘って貫通孔32nが形成されている。 【0247】前記コイルスプリング32pは、ラッチコマ32kと封止ハウジング32aの閉塞された他端との間に介設されており、その弾発力によりラッチコマ32kを封止ハウジング32aの開放された一端側に付勢している。 【0248】そして、上述したラッチ機構32は、コイルスプリング32pの弾発力により付勢されたラッチコマ32kのカムフォロワピン32mが、カム溝32fの連絡溝部32jの第1傾斜面32j1 に案内されてストッパ面32j2 に当接することで、図11に示すように、ラッチコマ32kが、内筒32eの規制解除箇所、つまり、内筒32eの高圧室R1 側の端部付近に位置するように構成されている。 【0249】また、上述した規制解除箇所に位置するラッチコマ32kのカムフォロワピン32mが、図12中に仮想線で示すカムフォロワピン32mの軌跡におけるaの箇所のように、深溝部32hに対向する連絡溝部32jの第1傾斜面j1 を経てストッパ面32j2 に当接している場合、この状態からコイルスプリング32pの弾発力に抗してラッチコマ32kを、封止ハウジング32aの他端側に移動させることで、ラッチ機構32は、次のような動作を行うように構成されている。 【0250】即ち、カムフォロワピン32mがストッパ面32j2 に案内されて、図12中のaの箇所からbの箇所へと移動し、さらに、ストッパ面32j2 に対向する連絡溝部32jの第2傾斜面32j3 に案内されてbの箇所からcの箇所へと移動して、浅溝部32gのス | |