| 【発明の名称】 |
冷凍装置の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】平良 繁治
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| 【要約】 |
【課題】低GWP冷媒への転換を容易に達成できる冷凍装置の製造方法を提供する。
【解決手段】この冷凍装置の製造方法は、HFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を有する冷凍装置の上記冷媒をHFC32に置換して、新たに冷凍装置を製造する。すなわち、HFC32に比べて地球温暖化係数が大きなHFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を、HFC32からなる冷媒に置換して新たに冷凍装置を製造する。したがって、この方法によれば、HFC32用に専用設計された冷凍装置を新たに製造することなく、低コスト,短時間でもって、低GWPの冷凍装置を得て、GWPの低減を図れる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 HFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を有する冷凍装置の上記冷媒をHFC32に置換して、新たに冷凍装置を製造することを特徴とする冷凍装置の製造方法。 【請求項2】 請求項1に記載の冷凍装置の製造方法において、上記冷媒をHFC32に置換すると共に、上記冷凍装置の冷媒の状態を制御する冷媒制御手段の冷媒制御定数を、HFC32に適した冷媒制御定数に変更することを特徴とする冷凍装置の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、GWP(地球温暖化係数)を低減できる冷凍装置の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】HFC32,HFC125およびHFC134aの内の少なくとも2種類以上が混合されてできたR407cおよびR410AはGWPが高くて、地球温暖化を促進することが、1997年の京都国際会議で報告された。このため、R407cおよびR410AよりもGWPが低い低GWP冷媒を用いた冷凍装置が望まれている。 【0003】そこで、低GWP冷媒の1つとして、HFC32単体からなる純冷媒を用いた冷凍装置が考えられる。 【0004】HFC32単体を冷媒とするHFC32冷凍装置としては、最初からHFC32用に専用設計された冷凍装置を市場に投入するのが、一般的であるが、グローバルに対応するには費用と時間がかかり、低GWP冷媒への転換が困難になる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目的は、低GWP冷媒への転換を容易に達成できる冷凍装置の製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明の冷凍装置の製造方法は、HFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を有する冷凍装置の上記冷媒をHFC32に置換して、新たに冷凍装置を製造することを特徴としている。 【0007】この請求項1の発明では、HFC32に比べて地球温暖化係数が大きなHFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を、HFC32からなる冷媒に置換して新たに冷凍装置を製造する。したがって、この発明によれば、既存のHFC410AまたはHFC407C用冷凍装置を、冷媒系統の洗浄を行うことなく、再利用して、低GWPの冷凍装置を得ることができる。したがって、この発明によれば、HFC32用に専用設計された冷凍装置を新たに製造することなく、低コスト,短時間でもって、GWPの低減を図れる。また、この発明によれば、熱伝達の良いHFC32からなる冷媒を使用しているから、COP(成績係数)を向上させて、省エネルギーを図れる。 【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載の冷凍装置の製造方法において、上記冷媒をHFC32に置換すると共に、上記冷凍装置の冷媒の状態を制御する冷媒制御手段の冷媒制御定数を、HFC32に適した冷媒制御定数に変更することを特徴としている。 【0009】この請求項2の発明では、冷媒をHFC32に置換すると共に、冷媒の状態を制御する冷媒制御定数を、HFC32に適した冷媒制御定数に変更するから、更なるCOP向上を図れる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。 【0011】この発明の冷凍装置の製造方法の実施の形態として、図2に示す冷媒回路を有する空気調和機のレトロフィット方法を説明する。この空気調和機は、室内ユニット10,室外ユニット13,圧縮機6,四路切換弁6,電動膨張弁2を備え、室外ユニット13と室内ユニット10とは、連絡配管21A,21B,22A,22Bで接続されている。上記室内ユニット10は室内熱交換器1と室内クロスフローファン11を備え、室外ユニット13は室外熱交換器3と室外ファン15を備えている。また、この空気調和機は、冷媒の状態を制御する冷媒制御手段としての制御部17を備えている。この制御部17は、室内温度センサ12や室外温度センサ16に接続されており、電動膨張弁2の開度や室内,室外ファン11,15のオンオフや圧縮機6の出力や四路切換弁5の切換を制御するものである。 【0012】次に、図1に示すフローチャートを参照して、この実施形態のレトロフィット方法を説明する。 【0013】まず、ステップS1に示すように、レトロフィットの対象とする空気調和機が、HFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を使用しているR410A機またはR407C機であるか否かをチェックする。ここで、対象機が、R410A機またはR407C機でない場合には、作業の終了とする。一方、対象機が、R410A機またはR407C機である場合には、ステップS2に進む。 【0014】ステップS2では、レトロフィット対象機の構成部品である圧縮機6,熱交換器1や3,減圧器である電動膨張弁2,ファン11,15等が正常に動作するか否かを、試運転状態によって確認する。次に、ステップS3に進み、上記試運転の結果、動作が異常な不良部品が有れば、その不良部品を交換する。具体的には、例えば、連絡配管21A,22Bや22A,22B内に付着しているオイルの色相や冷媒回収時のオイルの色によって、不良部品を判断することができる。 【0015】次に、ステップS4に進み、レトロフィット対象機の冷媒を、HFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒からHFC32に入れ替える。この際、真空引きによって、冷媒交換が不完全にならないようにする。 【0016】次に、ステップS5に進み、次のケース■,■,■,■,■の内のいずれか1つのケースを選択して実行する。 【0017】・ケース■:ステップS4における冷媒の交換作業を終えた後、このステップS5では何も行わずに、次のステップS6に進む。 【0018】・ケース■:ステップS4における冷媒交換作業の後、レトロフィット対象機において冷媒の状態を制御する制御部17を構成するマイクロコンピュータにインストールされているソフトウェアにおける冷媒制御定数を、HFC32冷媒に適した定数に変更する。上記制御部17は、冷媒回路における冷媒の温度や圧力を検出して、減圧器を構成する電動膨張弁2の開度,室外ファン15のオンオフ,室内ファン11のオンオフ,圧縮機6の出力,四路切換弁5の切換などを制御するものである。 【0019】・ケース■:ステップS4における冷媒交換作業の後、冷媒状態の制御部17を構成する電子部品プリント基板上の電子部品の内、HFC32冷媒制御用に用意された電子部品を選択して有効にする。これにより、冷媒の状態を制御する冷媒制御定数を、HFC32に適した冷媒制御定数に変更できる。 【0020】・ケース■:ステップS4における冷媒交換作業の後、ケース■におけるソフトウェアにおける冷媒制御定数の変更と、ケース■における電子部品プリント基板上の電子部品の選択の両方を実行する。 【0021】・ケース■:冷媒状態の制御部17を構成する冷媒制御部品を構成するソフトウェアまたはハードウェアの内の少なくとも1つを変更して、冷媒制御定数をHFC32に適した冷媒制御定数に変更する。 【0022】次に、ステップS6に進み、上記レトロフィット対象機の室内ユニット10と室外ユニット13の両方の所定箇所に「R32機レトロフィット」と記された銘板またはシールを貼る。 【0023】この実施形態のレトロフィット方法によれば、レトロフィット対象機において、HFC32に比べて地球温暖化係数が大きなHFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を、HFC32からなる冷媒に置換してR32機とする。したがって、この実施形態によれば、既存のHFC410A機またはHFC407C機を、冷媒配管系統の洗浄を行うことなく、再利用して、低GWPのR32機を得ることができる。したがって、この実施形態によれば、HFC32用に専用設計された空気調和機を新たに製造すること無く、低コスト,短時間でもって、地球温暖化係数(GWP)を低減できる。また、この実施形態によれば、熱伝達の良いHFC32からなる冷媒を使用しているから、COP(成績係数)を向上させて、省エネルギーを図れる。 【0024】さらに、この実施形態では、冷媒をHFC32に置換すると共に、冷媒の状態を制御する冷媒制御定数を、HFC32に適した冷媒制御定数に変更するから、更なるCOP向上を図れる。 【0025】なお、この実施形態では、冷凍機油を交換しなかったが、HFC32冷媒に適した合成油に交換することによって、性能や信頼性を向上させることができる。特に、塩素を持たないHFC冷媒は塩素を持つHCFCやCFC冷媒に比べて、圧縮機などの摺動部における潤滑特性が劣化し易い傾向があるので、HFC冷媒に対する相溶性があるエーテル系油やエステル系油に交換することで、キャピラリ詰まりや圧縮機不良を防止できる。 【0026】 【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発明の冷凍装置の製造方法は、HFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を有する冷凍装置の上記冷媒をHFC32に置換して、新たに冷凍装置を製造する。 【0027】この請求項1の発明では、HFC32に比べて地球温暖化係数が大きなHFC410AまたはHFC407Cからなる冷媒を、HFC32からなる冷媒に置換して新たに冷凍装置を製造する。したがって、この発明によれば、HFC32用に専用設計された冷凍装置を新たに製造することなく、低コスト,短時間でもって、低GWPの冷凍装置を得て、GWPの低減を図れる。また、この発明によれば、熱伝達の良いHFC32からなる冷媒を使用しているから、COP(成績係数)を向上させて、省エネルギーを図れる。 【0028】また、請求項2の発明は、請求項1に記載の冷凍装置の製造方法において、上記冷媒をHFC32に置換すると共に、上記冷凍装置の冷媒の状態を制御する冷媒制御手段の冷媒制御定数を、HFC32に適した冷媒制御定数に変更するから、更なるCOP向上を図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年2月25日(1999.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062144 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−249410(P2000−249410A) |
| 【公開日】 |
平成12年9月14日(2000.9.14) |
| 【出願番号】 |
特願平11−47979 |
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