| 【発明の名称】 |
空気調和機の受液器 |
| 【発明者】 |
【氏名】三柳 幸隆
【氏名】大久保 順市
【氏名】豊本 耕次
【氏名】平谷 壽士
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| 【要約】 |
【課題】冷媒による異音の発生を無くし快適な運転状態を実現できる受液器を提供することを目的とする。
【解決手段】上下方向に延びる円筒状の本体1の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管2および下側冷媒管3を連結し、本体1の内径を各冷媒管2,3の内径より拡大し、本体の内部に上側に突出した山型を有する網状の緩衝器6を設け、上側冷媒管2を本体の内部に突出しかつその先端2aを緩衝器6の近傍に位置させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】上下方向に延びる円筒状の本体の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管および下側冷媒管を連結し、前記本体の内径を前記上側冷媒管および前記下側冷媒管の内径より拡大して構成される受液器において、前記上側冷媒管を前記本体の内部に突出し、かつ前記上側冷媒管の先端が前記下側冷媒管の近傍に位置するようにした空気調和機の受液器。 【請求項2】上下方向に延びる円筒状の本体の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管および下側冷媒管を連結し、前記本体の内径を前記上側冷媒管および前記下側冷媒管の内径より拡大して構成される受液器において、前記本体の内部の中間位置に網状の緩衝器を設け、さらに前記上側冷媒管を前記本体の内部に突出し、かつ前記上側冷媒管の先端が前記緩衝器の近傍に位置するようにした空気調和機の受液器。 【請求項3】緩衝器を上側に突出した山型に構成した請求項2記載の空気調和機の受液器。 【請求項4】上側冷媒管の先端を円錐状に拡大した請求項1〜請求項3の何れかに記載の空気調和機の受液器。 【請求項5】上下方向に延びる円筒状の本体の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管および下側冷媒管を連結し、前記本体の内径を前記上側冷媒管および前記下側冷媒管の内径より拡大して構成される受液器において、前記下側冷媒管を前記本体の内部に突出して構成した空気調和機の受液器。 【請求項6】下側冷媒管を本体の内部に突出して構成した請求項1〜請求項4のいずれかに記載の空気調和機の受液器。 【請求項7】下側冷媒管の先端を傾斜面に形成した請求項5または請求項6記載の空気調和機の受液器。 【請求項8】下側冷媒管の本体の内部に突出した部分に1カ所または数カ所の穴を設けた請求項5または請求項6に記載の空気調和機の受液器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に用いられる受液器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、空気調和機の冷凍サイクルにおいて冷房運転時と暖房運転時の冷媒循環量の差が大きい場合には余分な冷媒を溜めて最適な冷凍サイクルの状態を維持するために受液器が用いられる。 【0003】図9は、この場合の冷凍サイクルの一例を示す系統図である。 【0004】冷凍サイクルは、圧縮機10、四方弁11、第一熱交換器12、減圧器13、受液器14および第二熱交換器15を冷媒管16で連結して構成されている。 【0005】従来の受液器14は、図10のような構成になっている。 【0006】すなわち、円筒状の本体17の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管18および下側冷媒管19を連結し、本体17の内径を上側冷媒管18および下側冷媒管19の内径より拡大して構成され、また上側冷媒管18および下側冷媒管19の先端は本体17の内部に突出しないように内面に接して連結されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の受液器14において、図11に示すように本体17の内部に蓄えられている冷媒量が少なくて液面20が低い状態において、上側冷媒管18より気液混合状態の冷媒が本体17に流入すると、流入冷媒21が液面20に滴下することによる滴下音および流入冷媒21が本体17の内面に衝突することによる衝突音が発生し、快適な運転状態を実現することができない。 【0008】また、図12に示すように本体17の内部に蓄えられている冷媒量が少なく液面20が低い状態において、下側冷媒管19より液状の冷媒が流出する際に、本体17の端部が滑らかな碗状であるため渦22が生じ易く、気体状の冷媒を巻き込んで吸い込み音が発生し、快適な運転状態を実現することができない。 【0009】本発明は、このような従来の課題を解決するもので、冷媒による異音の発生を無くし快適な運転状態を実現することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の受液器は、筒状の本体、筒状の本体に冷媒を導入するための下側冷媒管、本体中の冷媒を導出するための上側冷媒管を、冷媒の流れによる異音の発生を低減するように構成したことを特徴とする。 【0011】この本発明によると、運転中の騒音の発生の少ない良好な空気調和機を実現できる。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、上下方向に延びる円筒状の本体の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管および下側冷媒管を連結し、前記本体の内径を上側冷媒管および下側冷媒管の内径より拡大して構成され、上側冷媒管を本体の内部に突出しかつ上側冷媒管の先端が下側冷媒管の近傍に位置するようにしたことを特徴とする。 【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、上下方向に延びる円筒状の本体の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管および下側冷媒管を連結し本体の内径を上側冷媒管および下側冷媒管の内径より拡大して構成され、本体の内部の中間位置に網状の緩衝器を設け、さらに上側冷媒管を本体の内部に突出しかつ上側冷媒管の先端が緩衝器の近傍に位置するようにしたことを特徴とする。 【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の受液器において、緩衝器を上側に突出した山型に構成したことを特徴とする。 【0015】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3に記載の受液器において、上側冷媒管の先端を円錐状に拡大したことを特徴とする。 【0016】本発明の請求項5に記載の発明は、上下方向に延びる円筒状の本体の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管および下側冷媒管を連結し本体の内径を上側冷媒管および下側冷媒管の内径より拡大して構成され、下側冷媒管を本体の内部に突出して構成したことを特徴とする。 【0017】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4おいて、下側冷媒管を本体の内部に突出して構成することを特徴とする。 【0018】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6において、下側冷媒管の先端を傾斜面とすることを特徴とする。 【0019】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項5または請求項6において、下側冷媒管の本体の内部に突出した部分に1カ所または数カ所の穴を設けたことを特徴とする。 【0020】以下、本発明の各実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。 【0021】なお、冷凍サイクルについては、従来例と同様であり、図9の系統図を共用する。 【0022】(実施の形態1)図1は本発明の(実施の形態1)を示す。 【0023】この受液器は、上下方向に延びる円筒状の本体1の上端部および下端部にそれぞれ上側冷媒管2および下側冷媒管3を連結し、本体1の内径を上側冷媒管2および下側冷媒管3の内径より拡大して構成されている。 【0024】上側冷媒管2を本体1の内部に突出し、かつ上側冷媒管2の先端2aが下側冷媒管3に近傍に位置するように延長されている。4は冷媒の液面、5は流入冷媒である。 【0025】このように構成された受液器では、上側冷媒管2からの流入冷媒5は上側冷媒管の先端2aが液面4に近いために落下距離が短く、滴下音および衝突音が従来よりも低減される。 【0026】なお、以下の説明において、上述した(実施の形態1)と同一の要素については同一の符号を付けて説明する。 【0027】(実施の形態2)図2は本発明の(実施の形態2)を示す。 【0028】この受液器は、本体1の内部の中間位置に網状の緩衝器6を設け、さらに上側冷媒管2を本体1の内部に突出しかつ上側冷媒管の先端2aが緩衝器6の近傍に位置するように延長されている。ここで、緩衝器6の平面形状は本体1の内壁に沿った円形である。 【0029】このように構成された受液器において、上側冷媒管2からの流入冷媒5はまず近距離にある緩衝器6に衝突し勢いを削がれるため、滴下音および衝突音が従来に比べて低減される。 【0030】(実施の形態3)図3は本発明の(実施の形態3)を示す。 【0031】この受液器は、次の点が(実施の形態2)とは異なっている。 【0032】(実施の形態2)では緩衝器6がフラットに構成されているのに対して、この(実施の形態3)では、緩衝器6を上側に突出した山型に構成されている。 【0033】このように構成された受液器において、上側冷媒管2からの流入冷媒5はまず近距離にある緩衝器6に衝突し勢いを削がれ、さらに緩衝器6の網の山型に沿って受液器の内面に導かれて液面4に達するため、滴下音および衝突音が従来に比べて低減される。 【0034】(実施の形態4)図4は本発明の(実施の形態4)を示す。 【0035】この受液器は、次の点が(実施の形態3)とは異なっている。 【0036】(実施の形態3)では上側冷媒管の径が先端2aまで均一であるのに対して、この(実施の形態4)では、上側冷媒管の先端2aを円錐状に拡大されている。 【0037】このように構成された受液器において、流入冷媒5は上側冷媒管の先端2aの円錐に沿って拡散するため、さらに滴下音および衝突音を低減できる。 【0038】(実施の形態5)図5は本発明の(実施の形態5)を示す。 【0039】この受液器は、下側冷媒管3の先端部3aを本体1の内部に突出して連結されている。 【0040】このように構成された受液器において、流出する冷媒は液面4から下側冷媒管3に吸い込まれるため渦が少なく異音が発生し難い。 【0041】(実施の形態6)図6は本発明の(実施の形態6)を示す。 【0042】この受液器は、次の点が図3に示した(実施の形態3)とは異なっている。 【0043】(実施の形態3)では下側冷媒管3の先端3aが本体1の内壁面にまでしか設けられていないのに対して、この(実施の形態6)では、下側冷媒管3の先端部3aを本体1の内部に突出して連結されている。 【0044】このように構成された受液器においては、滴下音および衝突音が発生し難くさらに吸い込みによる異音が発生し難い。 【0045】なお、この実施の形態は(実施の形態1)(実施の形態2)(実施の形態3)および(実施の形態4)においても摘要可能である。 【0046】(実施の形態7)図7は本発明の(実施の形態7)を示す。 【0047】この受液器は、次の点が図6に示した(実施の形態6)とは異なっている。 【0048】(実施の形態6)では下側冷媒管3の先端3aが水平にカットされているのに対して、この(実施の形態7)では、下側冷媒管の先端3aを傾斜面とするものである。 【0049】このように構成された受液器においては、冷媒が液面4から下側冷媒管3に吸い込まれる領域が拡大するため、さらに吸い込みによる異音が発生し難い。 【0050】(実施の形態8)図8は本発明の(実施の形態8)を示す。 【0051】この受液器は、次の点が図6に示した(実施の形態6)とは異なっている。 【0052】(実施の形態8)の受液器は、(実施の形態6)の下側冷媒管3の本体1の内部に突出した部分に1カ所または数カ所の穴3bを設けて構成されている。 【0053】このように構成された受液器においては、冷媒が液面4から下側冷媒管3に吸い込まれる領域が拡大するためさらに吸い込みによる異音が発生し難い。 【0054】 【発明の効果】以上のように本発明の構成によれば、筒状の本体、筒状の本体に冷媒を導入するための下側冷媒管、本体中の冷媒を導出するための上側冷媒管を、冷媒の流れによる異音の発生を低減するように構成したため、運転中の騒音の発生の少ない良好な空気調和機を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月12日(1999.1.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−205704(P2000−205704A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−4766 |
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