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【発明の名称】 受液器一体型冷媒凝縮器
【発明者】 【氏名】松尾 弘樹

【氏名】信田 哲滋

【要約】 【課題】受液器一体型冷媒凝縮器において、圧縮機停止時の液冷媒逆流に起因するサイクル高圧の上昇を抑制する。

【解決手段】圧縮機1の停止時に、受液器31内の圧力が一時的にコア部23側の圧力より高くなることがサイクル高圧の上昇原因であることに着目して、受液器31内で、冷媒液面31aより上方のガス冷媒雰囲気の部位と、ヘッダータンク22内との間を連通する連通路34を設けるとともに、この連通路34を開閉する弁機構35を備え、圧縮機1作動時には弁機構35を閉弁し、圧縮機1停止時には弁機構35を開弁する。圧縮機停止時には受液器31内上方のガス冷媒を連通路34を通してヘッダータンク22側へ排出することができるので、受液器31内の圧力がコア部23側より高くなることを抑制して、受液器31内の液冷媒が下方の冷媒流入口32を通ってコア部23へ逆流することを抑制できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機(1)から吐出された冷媒ガスを冷却して凝縮させるコア部(23)と、このコア部(23)を通過した冷媒が集合するヘッダータンク(22)と、このヘッダータンク(22)から流入する冷媒の気液を分離して液冷媒を溜める受液器(31)とを一体に構成し、かつ、前記ヘッダータンク(22)から前記受液器(31)内に冷媒を流入させる冷媒流入口(32)が、前記受液器(31)内に形成される通常使用状態における冷媒液面(31a)より下方に配置されている受液器一体型冷媒凝縮器において、前記受液器(31)内で、前記冷媒液面(31a)より上方のガス冷媒雰囲気の部位と、前記ヘッダータンク(22)内との間を連通する連通路(34、39)と、この連通路(34、39)を開閉する弁機構(35)とを備え、この弁機構(35)は、前記圧縮機(1)の作動時には閉弁し、前記圧縮機(1)の停止時には開弁することを特徴とする受液器一体型冷媒凝縮器。
【請求項2】 前記弁機構(35)は、前記ヘッダータンク(22)内の上方部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の受液器一体型冷媒凝縮器。
【請求項3】 前記受液器(31)内で、前記冷媒液面(31a)より上方のガス冷媒雰囲気の部位に、このガス冷媒雰囲気を上下の2つの領域(31b、31c)に仕切る仕切り部材(38)を配置し、前記連通路は、前記2つの領域(31b、31c)のうち、上側領域(31b)を前記ヘッダータンク(22)内に常時連通させる第1連通路(34)と、前記2つの領域(31b、31c)の間を連通させる第2連通路(39)とからなり、前記弁機構(35)は前記仕切り部材(38)に配置されて、前記第2連通路(39)を開閉するものであることを特徴とする請求項1に記載の受液器一体型冷媒凝縮器。
【請求項4】 前記弁機構(35)は、前記圧縮機(1)の作動時には前記ヘッダータンク(22)からの冷媒圧力により閉弁し、前記圧縮機(1)の停止時にはばね力により開弁することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の受液器一体型冷媒凝縮器。
【請求項5】 前記弁機構(35)は、前記圧縮機(1)の作動時には前記ヘッダータンク(22)からの冷媒圧力により閉弁し、前記圧縮機(1)の停止時には前記受液器(31)内の圧力が前記ヘッダータンク(22)内の圧力より高くなることにより開弁することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の受液器一体型冷媒凝縮器。
【請求項6】 走行用エンジンにより駆動され、冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、この圧縮機(1)から吐出された過熱冷媒ガスを凝縮する凝縮器(2)と、この凝縮器(2)に冷却風を送風する電動ファン(49)と、前記凝縮器(2)を通過した冷媒の気液を分離して、液冷媒を溜める受液器(31)と、この受液器(31)から流出した液冷媒を減圧膨張させる減圧手段(4)と、この減圧手段(4)で減圧された気液2相冷媒を蒸発させる蒸発器(5)とを備え、前記凝縮器(2)と前記受液器(31)とを、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の受液器一体型冷媒凝縮器により構成し、さらに、前記減圧手段(4)より上流側のサイクル高圧を検出する圧力センサ(46)と、この圧力センサ(46)の検出圧力の上昇に基づいて前記電動ファン(49)の回転速度を上昇させるファン速度制御手段(47、50)と、前記蒸発器(5)の冷却温度を検出する温度センサ(42)と、この温度センサ(42)の検出温度の低下に基づいて前記圧縮機(1)の作動を停止させる圧縮機断続制御手段(47、48)とを備えることを特徴とする車両用冷凍サイクル装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒の気液を分離して液冷媒を蓄える受液器を一体に構成した冷媒凝縮器に関するもので、車両用空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、車両搭載性の向上を図るために、冷媒凝縮器に受液器を一体に構成して、この冷媒凝縮器と受液器の車両搭載スペースを縮小するようにしたものが種々提案されている。車両ではスペース的制約が大きいので、車両搭載性を一層改善するためには、受液器タンクの断面積を如何に縮小するかが重要な課題となる。そこで、特開平7−180930号公報では、図6に示すように、受液器31への冷媒流入口32を受液器31内の冷媒液面31aより下方部位に配置し、そして、この冷媒流入口32よりさらに下方部位に受液器31からの冷媒流出口33を配置している。
【0003】これによれば、凝縮器コア部23の凝縮部36を通過した冷媒が冷媒流入口32から受液器31内の冷媒液面31aより下方部位に流入するので、冷媒液面31aより上方に冷媒が流入する場合に比して、流入冷媒の動圧により受液器31内の冷媒液面31aが乱れるのを抑制できる。これにより、受液器タンクの断面積が小さくても、冷媒の気液分離作用を良好に発揮できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技術について実際に実験検討してみると、圧縮機運転の断続制御に伴って、圧縮機起動直後においてサイクル高圧が上昇し、その結果、冷凍サイクルの圧縮機駆動動力が増大するという不具合が発生することが分かった。
【0005】また、サイクル高圧が上昇すると、比較的熱負荷が小さい条件でも、凝縮器冷却用電動ファンが高速回転(Hi)状態になって、送風騒音が大きくなり、耳障りであるという不具合も生じる。本発明者は、圧縮機運転の断続制御に伴なうサイクル高圧の上昇原因について種々実験検討した結果、以下の理由であることを見出した。
【0006】車両空調用冷凍サイクル装置では、圧縮機1を車両エンジンにより駆動するとともに、蒸発器5でのフロスト(霜付き)防止等の目的のために、蒸発器5の冷却温度(例えば、蒸発器直後の吹出空気温度)を温度センサにて検出し、この温度センサの検出温度が所定温度(例えば、3°C)以下に低下すると、圧縮機1と車両エンジンとの間の電磁クラッチ1aをオフして、圧縮機1の運転を停止するという制御を採用している。
【0007】ところで、図6に示す従来の受液器一体型冷媒凝縮器において、圧縮機1の運転が断続されるような、冷房負荷の比較的小さい条件下(すなわち、春秋の中間季節、あるいは夏期でも冷房開始後、冷房時間が充分経過して車室内温度が低下したとき等)では、サイクル内への冷媒封入量が正常であると、圧縮機作動時には受液器31内の液冷媒の液面が符号31aに示すように、冷媒流入口32よりも十分、上方に位置している。
【0008】これに対し、コア部23の凝縮部36では、液冷媒領域はほとんど形成されていない。図7(a)の斜線部は、圧縮機オン時における、凝縮器2内および受液器31内の液冷媒領域を示し、コア部23の凝縮部36の細点部は凝縮冷媒の気液2相域を示している。従って、このような状態の下で圧縮機1が停止すると、受液器31に対してコア部23の凝縮部36の圧力が低くなって、受液器31内の液冷媒が冷媒流入口32からヘッダータンク22内の空間22bを通って凝縮部36へ逆流するという現象が発生することが分かった。上記の圧力差は次の理由により発生する。
【0009】すなわち、圧縮機1が停止した後、コア部23の凝縮部36は外気に晒されているフィン25を通じて冷却(このとき、電動ファンが停止状態にあっても自然放熱により冷却)されることにより、凝縮部36の圧力は速やかに低下する。一方、受液器31は外気との熱交換面積を増大させるフィンを持たないとともに、受液器31自身のタンク部熱容量の影響により、受液器31の温度低下、ひいては圧力低下が凝縮部36よりも遅れる。
【0010】その結果、圧縮機1が停止した直後では、一時的に、受液器31内の圧力が高く、コア部23の凝縮部36の圧力が低いという圧力差が生じる。そして、冷媒流入口32が受液器31内の液面31aより下方に位置しているため、上記逆流は専ら液冷媒の移動により行われ、単位時間当たりの逆流冷媒量は多く、無視できないレベルとなる。
【0011】上記のように凝縮部36への液冷媒の逆流が発生すると、次に、圧縮機の運転が再起動されても、凝縮部36の液冷媒を受液器31内へ戻すためにはある程度の時間がかかる。特に、受液器31の周囲は、電動ファンの作動直後においては高温状態にあるので、冷媒が凝縮しにくい条件にある。そのため、受液器31内部の上方側は冷媒のガス状態が維持され、受液器31内の冷媒液面レベルが上昇しにくい。このため、凝縮部36の液冷媒が受液器31内へ戻るのに要する時間が長くなる。
【0012】以上の理由から、一時的に、凝縮部36に液冷媒域が存在する状態が継続され、サイクルは冷媒過充填状態と同じ状態になる。図7(b)はこのような圧縮機停止時における凝縮器内の液冷媒分布状態を示している。このように、凝縮部36に液冷媒域が存在して、サイクルが冷媒過充填状態と同じ状態になると、冷媒の凝縮部として実質的に機能する有効凝縮面積を狭めることになり、有効凝縮能力が低下するので、サイクル高圧PHが図8の実線Aのごとく上昇して、圧縮機駆動動力の増大を招く。
【0013】また、凝縮器冷却用電動ファンを高速回転(Hi)にする設定圧よりサイクル高圧が高くなって、電動ファンの高速回転による耳障りな騒音が発生する場合もある。そこで、本発明は上記点に鑑み、受液器一体型冷媒凝縮器において、圧縮機停止時の液冷媒逆流に起因するサイクル高圧の上昇を抑制することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1ないし6に記載の発明では、圧縮機(1)の停止時に、受液器(31)内の圧力が一時的にコア部(23)側の圧力より高くなることがサイクル高圧の上昇原因であることに着目して、受液器(31)内で、冷媒液面(31a)より上方のガス冷媒雰囲気の部位と、ヘッダータンク(22)内との間を連通する連通路(34、39)を設けるとともに、この連通路(34、39)を開閉する弁機構(35)を備え、この弁機構(35)を、圧縮機(1)の作動時には閉弁し、圧縮機(1)の停止時には開弁することを特徴としている。
【0015】これによると、圧縮機停止時には弁機構(35)が開弁して、受液器(31)内上方のガス冷媒雰囲気を連通路(34、39)を通してヘッダータンク(22)内に連通させることができる。そのため、圧縮機停止時に受液器(31)内上方のガス冷媒を連通路(34、39)を通してヘッダータンク(22)側へ排出することができるので、受液器(31)内の圧力がコア部(23)側より高くなることを抑制できる。
【0016】これにより、圧縮機停止時に受液器(31)内冷媒液面(31a)より下方の冷媒流入口(32)を通って受液器(31)内の液冷媒がコア部(23)の凝縮部(36)へ逆流することを抑制できる。その結果、蒸発器(5)のフロスト防止のために圧縮機作動を断続制御する場合においても、凝縮部の有効凝縮面積の減少を抑えてサイクル高圧の上昇を効果的に抑制できるので、高圧上昇による圧縮機駆動動力の増大を抑制できる。
【0017】また、高圧上昇によって、比較的熱負荷が小さい条件にも係わらず、凝縮器冷却用電動ファンが高速回転になることも抑制できる。また、圧縮機作動時には弁機構(35)が閉弁状態となって、連通路(34、39)を閉塞するから、コア部(23)を通過した冷媒を受液器下方の冷媒流入口(32)から冷媒液面(31a)下方側へ流入させることができる。従って、受液器(31)のタンク断面積が小さくても、液面の乱れを抑えて、従来通り、冷媒の気液分離作用を良好に発揮できる。
【0018】弁機構(35)は、請求項2に記載のごとくヘッダータンク(22)内の上方部に配置することができる。請求項3記載の発明では、受液器(31)内で、冷媒液面(31a)より上方のガス冷媒雰囲気の部位に、このガス冷媒雰囲気を上下の2つの領域(31b、31c)に仕切る仕切り部材(38)を配置するとともに、2つの領域(31b、31c)のうち、上側領域(31b)をヘッダータンク(22)内に常時連通させる第1連通路(34)と、2つの領域(31b、31c)の間を連通させる第2連通路(39)とを備え、弁機構(35)を仕切り部材(38)の部位に配置して、第2連通路(39)を開閉するように構成している。
【0019】これによると、受液器(31)に内蔵した弁機構(35)を用いて、上述の作用効果を発揮できる。弁機構(35)は、具体的には、請求項4のごとく圧縮機(1)の作動時に冷媒流れの動圧により閉弁し、圧縮機(1)の停止時にはばね力により開弁する構成とすることができる。
【0020】これによれば、圧縮機(1)の停止により冷媒流れの動圧が消滅すると、弁機構(35)が自身のばね力により即時に開弁するので、受液器(31)内圧力がコア部(23)側の圧力より高くなることをより一層効果的に抑制できる。また、弁機構(35)は、請求項5に記載のごとく圧縮機(1)の作動時に冷媒流れの動圧により閉弁し、圧縮機(1)の停止時には受液器(31)内の圧力がヘッダータンク(22)内の圧力より高くなることにより開弁する構成としてもよい。
【0021】請求項6記載の発明では、走行用エンジンにより駆動され、冷媒を圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、この圧縮機(1)から吐出された過熱冷媒ガスを凝縮する凝縮器(2)と、この凝縮器(2)に冷却風を送風する電動ファン(49)と、凝縮器(2)で凝縮した冷媒の気液を分離して、液冷媒を溜める受液器(31)と、この受液器(31)から流出した液冷媒を減圧膨張させる減圧手段(4)と、この減圧手段(4)で減圧された気液2相冷媒を蒸発させる蒸発器(5)とを備え、凝縮器(2)と受液器(31)とを、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の受液器一体型冷媒凝縮器により構成し、さらに、減圧手段(4)より上流側のサイクル高圧を検出する圧力センサ(46)と、この圧力センサ(46)の検出圧力の上昇に基づいて前記電動ファン(49)の回転速度を上昇させるファン速度制御手段(47、50)と、蒸発器(5)の冷却温度を検出する温度センサ(42)と、この温度センサ(42)の検出温度の低下に基づいて前記圧縮機(1)の作動を停止させる圧縮機断続制御手段(47、48)とを備える車両用冷凍サイクル装置を特徴としている。
【0022】このように、サイクル高圧を検出する圧力センサ(46)の検出信号に基づいて凝縮器冷却用電動ファン(49)の回転速度を制御するとともに、蒸発器(5)の冷却温度を検出する温度センサ(42)の検出信号に基づいて圧縮機(1)の作動を断続する車両用冷凍サイクル装置において、本発明は好適に実施できるものである。
【0023】なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明を図に示す実施形態について説明する。図1は本発明を車両用空調装置における受液器一体型冷媒凝縮器に適用した一実施形態を示している。この車両用空調装置の冷凍サイクル装置は、冷媒圧縮機1、受液器一体型冷媒凝縮器2、冷媒量点検用のサイトグラス3、温度作動式膨張弁(減圧手段)4および冷媒蒸発器5を、金属製パイプまたはゴム製パイプよりなる冷媒配管によって順次接続した閉回路より構成されている。
【0025】冷媒圧縮機1は、自動車のエンジンルーム(図示せず)内に設置された走行用エンジンにベルトと電磁クラッチ(動力断続手段)1aを介して連結されている。この冷媒圧縮機1は、電磁クラッチ1aが接続状態となり、エンジンの回転動力が伝達されると、冷媒蒸発器5下流側よりガス冷媒を吸入、圧縮して、高温高圧の過熱ガス冷媒を受液器一体型冷媒凝縮器2へ吐出する。
【0026】受液器一体型冷媒凝縮器2は、所定間隔を開けて配置された一対のヘッダタンク、すなわち、第1、第2ヘッダタンク21、22を有し、この第1、第2ヘッダタンク21、22は上下方向に略円筒状に延びる形状になっている。この第1、第2ヘッダタンク21、22の間に熱交換用のコア部23を配置している。本例の冷媒凝縮器2は、一般にマルチフロータイプと称されているものであって、コア部23は第1、第2ヘッダタンク21、22の間で、水平方向に冷媒を流す偏平チューブ24を多数並列配置し、この多数の偏平チューブ24の間にコルゲートフィン25を介在して接合している。偏平チューブ24の一端部は第1ヘッダタンク21内に連通し、他端部は第2ヘッダタンク22内に連通している。
【0027】そして、一方の(第1)ヘッダタンク21の上端側に冷媒の入口側配管ジョイント(冷媒入口部)26を配置し接合しており、また、下端側に冷媒の出口側配管ジョイント(冷媒出口部)27を配置し接合している。さらに、本例においては、第1ヘッダタンク21および第2ヘッダタンク22の内部にそれぞれ、セパレータ28a、28b、29a、29bを2枚づつ配置して、第1、第2ヘッダタンク21、22の内部を、それぞれ上下方向に複数(3個づつ)の空間21a〜21c、22a〜22cに仕切っている。ここで、下側のセパレータ28b、29bはヘッダタンク21、22の下部寄りの同一高さの部位に配置されている。
【0028】一方、第2ヘッダタンク22には、冷媒の気液を分離して液冷媒を蓄える受液器31が一体に構成してある。この受液器31も略円筒形状であり、第2ヘッダタンク22の外面側方(コア部23と反対側の部位)に配置され、第2ヘッダタンク21の外面に一体に接合される。受液器31は第2ヘッダタンク22より若干低い高さを有している。なお、本例では、冷媒凝縮器2の各部および受液器31はアルミニュウム材で成形され、一体ろう付けにて組付けられている。
【0029】次に、受液器31内部の空間と第2ヘッダタンク22との連通構造について説明すると、セパレータ29bの直ぐ上方の部位において第2ヘッダタンク22および受液器31の壁面を貫通して冷媒流入口32を設け、この冷媒流入口32により、第2ヘッダタンク22の中間部空間22bの下端部付近を受液器31内部の空間に連通させている。冷媒流入口32は、通常使用状態における受液器31内の冷媒液面31aより十分下方の部位に位置している。
【0030】また、セパレータ29bの直ぐ下方の部位において第2ヘッダタンク22および受液器31の壁面を貫通して冷媒流出口33を設け、この冷媒流出口33により、受液器31内部の下端部付近を第2ヘッダタンク22の下側空間22cの上端部付近に連通させている。そして、受液器31内で、冷媒液面31aより上方のガス冷媒雰囲気の部位と、第2ヘッダータンク22内の上方部位(上側空間22aの上方部位)との間を連通する連通路34が第2ヘッダタンク22および受液器31の壁面を貫通して設けてある。第2ヘッダータンク22内の上方部位(上側空間22aの上方部位)には、連通路34を開閉する弁機構35が配置されている。
【0031】この弁機構35は具体的には弾性を有する適宜の金属板材からなり、この金属板材の上端部をろう付け等により第2ヘッダータンク22の内壁面に接合している。従って、弁機構35の上端部は固定端となり、下端部は変形可能な自由端となる。ここで、弁機構35は自身のばね力により自由状態では図1に示すように第2ヘッダータンク22の内壁面から開離した状態を維持して連通路34を開放する。これに対して、圧縮機1の作動時には、弁機構35は第2ヘッダータンク22内を通過する冷媒流の動圧を受けて弾性変形し、第2ヘッダータンク22の内壁面に圧接して連通路34を閉塞する。
【0032】コア部23において、下側セパレータ28b、29bより上方側の部位は、冷媒圧縮機1の吐出ガス冷媒を、後述の図2に示す電動ファン49により送られてくる室外空気の冷却風と熱交換させて冷媒を冷却、凝縮させる凝縮部36を構成している。また、コア部23において、セパレータ28b、29bより下方側の部位は、受液器31内部において気液分離された液冷媒を室外空気の冷却風と熱交換させて過冷却する過冷却部37を構成している。
【0033】従って、本例の冷媒凝縮器2は、冷媒流れの上流側から順次、凝縮部36、受液器31、および過冷却部37を構成するとともに、これらを一体に設けた構成となっている。なお、受液器31内における冷媒液面31aは、通常使用状態(冷媒封入量が正常で、通常のサイクル運転条件の時)では、上側セパレータ29aと受液器31の上端面との中間高さに位置するようになっている。
【0034】また、冷媒凝縮器2は周知のように、自動車エンジンルーム内において最前部(エンジン冷却用ラジエータの前方位置)に配置されて、エンジン冷却用ラジエータと共通の電動ファン49により冷却される。次に、図2は本発明凝縮器2を備えた車両用空調装置の全体システム構成を概略図示するもので、40は空調装置の空気通路を構成するケース、41はこのケース40の上流側に配置された空調用送風機で、遠心式の送風ファン41aと駆動用モータ41bとを有している。送風機41の吸入口41cには図示しない内外気切替箱が接続され、この内外気切替箱を通して吸入された外気または内気を送風ファン41aによりケース40内に送風するようになっている。
【0035】送風機41の吹出側に冷媒蒸発器5が配置され、この蒸発器5において、膨張弁4により減圧された気液二相状態の冷媒を送風空気と熱交換(吸熱)して蒸発させ、その蒸発潜熱により送風空気を冷却する。冷媒蒸発器5の空気吹出直後の部位には、冷媒蒸発器5の吹出空気温度(蒸発器冷却温度)を検出する温度センサ(サーミスタ)42が配置されている。そして、冷媒蒸発器5の空気下流側には、エアミックスドア43が回転軸43aを中心として回動可能に配置されている。
【0036】このエアミックスドア43はヒータコア44を通過して加熱される温風量とヒータコア44のバイパス通路45を通過する冷風量との風量割合を調整して、車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段である。なお、ヒータコア44は周知のごとく車両エンジンからの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式熱交換器である。
【0037】ヒータコア44からの温風と、バイパス通路45からの冷風は、混合されて所望の温度になった後に、図示しないフェイス、フット、デフロスタの各吹出口のうち選択された所定吹出口から車室内へ吹き出す。一方、冷凍サイクルには、サイクル高圧を検出する圧力センサ46が高圧液冷媒配管の途中、例えば、冷媒凝縮器2の出口側部位に配置されている。この圧力センサ46および温度センサ42の検出信号は空調用制御装置47に入力される。この制御装置47はマイクロコンピュータ等から構成されるものであり、予め設定されたプログラムに基づいて入力信号に対する所定の演算処理を行って出力を出す。
【0038】制御装置47の出力により駆動されるリレー48が圧縮機1の電磁クラッチ1aへの通電回路に備えてある。従って、このリレー48により電磁クラッチ1aへの通電を断続して圧縮機1の作動を断続することができる。また、冷媒凝縮器2の冷却風流路には、冷却風(外気風)を送風する電動ファン49が配置されている。この電動ファン49のモータ49aには、制御装置47の出力により制御される回転数制御器50が接続されている。
【0039】電動ファン49の回転数の調整は具体的には次のごとく行う。すなわち、圧力センサ46により検出されるサイクル高圧が所定値(例えば15.5kgf/cm2 )以上に上昇すると、制御装置47により制御される回転数制御器50を介して、電動ファン49のモータ印加電圧を高めて、電動ファン49を高速(Hi)回転させる。そして、サイクル高圧が所定値(例えば12.5kgf/cm2)以下に低下すると、電動ファン49のモータ印加電圧を低下して、電動ファン49を低速(Lo)回転させる。
【0040】なお、本実施形態においては、圧力センサ46の検出圧力に基づいて電動ファン49の回転速度を制御するファン速度制御手段(請求項6)を、制御装置47と回転数制御器50とにより構成している。また、温度センサ42の検出温度に基づいて圧縮機1の作動を断続させる圧縮機断続制御手段(請求項6)を、制御装置47とリレー48とにより構成している。
【0041】次に、上記構成において作動を説明する。いま、車両用空調装置の運転が開始され、制御装置47の出力によりリレー48が閉成して電磁クラッチ1aに通電されると、電磁クラッチ1aが接続状態となり、車両走行用エンジンの回転が圧縮機1に伝達され、圧縮機1が作動する。これにより、圧縮機1が冷媒を圧縮し、吐出する。圧縮機1から吐出された過熱ガス冷媒は、入口側配管ジョイント26から凝縮器2の第1ヘッダタンク21の上部空間21aより凝縮部36のチューブ24の上側部を通過した後、第2ヘッダタンク22の上部空間22aに流入する。この上部空間22aで冷媒はUターンして凝縮部36のチューブ24の中間部を通過し、第1ヘッダタンク21の中間部空間21bで再度Uターンして凝縮部36のチューブ24の下側部を通過し、第2ヘッダタンク22の中間部空間22bに流入する。
【0042】このようにして、冷媒は凝縮部36のチューブ24をW型の経路で流れ、この間に、冷媒はチューブ24およびフィン25を介して冷却空気と熱交換して冷却され、ガス冷媒を一部含む飽和液冷媒となる。この飽和液冷媒は、上記の中間部空間22bに集合し、ここから冷媒流入口32を通って受液器31内の液面31aの下方部に流入する。
【0043】そして、受液器31内において冷媒の気液が分離され、液冷媒が蓄えられる。受液器31内の液冷媒は冷媒流出口33を通って第2ヘッダタンク22の下部空間22cを経由して過冷却部37を通過する。この過冷却部37において、液冷媒は再度冷却されて過冷却状態となり、この過冷却液冷媒は第1ヘッダタンク21の下部空間21cを通って出口側配管ジョイント27から凝縮器2外へ流出する。
【0044】そして、過冷却液冷媒はサイトグラス3を通って、温度作動式膨張弁4に流入する。この膨張弁4において、過冷却液冷媒は減圧され、低温、低圧の気液2相冷媒となる。次いで、この気液2相冷媒は蒸発器5にて空調用空気と熱交換して蒸発し、その蒸発潜熱を空調用空気から吸熱して、空調用空気を冷却する。蒸発器5にて蒸発した過熱ガス冷媒は圧縮機1に吸入され、再度圧縮される。
【0045】ところで、蒸発器5のフロスト防止のために、圧縮機1の運転が温度センサ42の検出する蒸発器吹出空気温度(蒸発器冷却温度)に応じて断続される。すなわち、蒸発器吹出空気温度が第1所定温度(例えば、3°C)以下に低下すると、制御装置47の出力によりリレー48が開放され、電磁クラッチ1aへの通電が遮断される。これにより、電磁クラッチ1aが開離状態となり、圧縮機1の作動が停止される。
【0046】この結果、蒸発器5の冷却作用が中断されて、蒸発器吹出空気温度が第2所定温度(例えば、4°C)以上に上昇すると、制御装置47の出力によりリレー48が閉成され、電磁クラッチ1aに通電されるので、電磁クラッチ1aが接続状態となり、圧縮機1が再び作動状態に戻る。このようにして、蒸発器5のフロスト状態が未然に防止される。
【0047】次に、上記の蒸発器フロスト防止制御のための、圧縮機断続作動に伴うサイクル挙動について詳述すると、まず、本実施形態による連通路34、弁機構35を備えていない従来技術(図6)の場合には、蒸発器吹出空気温度が第1所定値(例えば、3°C)まで低下すると、圧縮機1が停止される。これにより、サイクル高圧が徐々に低下するが、圧縮機1の作動時に受液器31内には冷媒流入口32より高い液面レベルまで液冷媒が溜まっている(図7(a)参照)ので、圧縮機1が停止すると、前述の理由から受液器31と凝縮部36との間に圧力差が発生して、この圧力差により受液器31内の液冷媒が冷媒流入口32から中間部空間22bを通って凝縮部36側へ逆流する現象が発生する。
【0048】この逆流現象により、凝縮部36のチューブ24内に液冷媒が溜まる。図7(b)の斜線部はこの凝縮部36での液冷媒の溜まり部を示す。そして、圧縮機1の停止後、時間が経過して蒸発器吹出空気温度が第2所定値(例えば、4°C)まで上昇すると、圧縮機1が再起動するが、その際、凝縮部36における液冷媒溜まりの発生により凝縮部36の有効凝縮面積が減少しているので、凝縮部36での有効凝縮能力が必要能力とバランスするまでサイクル高圧が上昇することになる。
【0049】凝縮部36に溜まった液冷媒が受液器31内へ移動するには、圧縮機1の再起動後、ある程度の時間が必要であるので、図8の実線Aに示すように圧縮機1の再起動後、暫くの間サイクル高圧PHの上昇が続く。そして、圧縮機再起動後の時間が経過すると、凝縮部36の液冷媒が受液器31内へ移動して、凝縮部36における液冷媒溜まりの領域がほぼ消滅して、図7(a)の状態に復帰するので、凝縮部36の有効凝縮面積の増加によって凝縮部36の有効凝縮能力が上昇し、サイクル高圧が低下し始める。
【0050】そして、圧縮機1の作動による蒸発器冷却作用により蒸発器吹出空気温度が第1所定値(例えば、3°C)まで低下すると、圧縮機1が再び停止され、上記作動が繰り返される。つまり、圧縮機1の停止ごとに、受液器31内から凝縮部36への液冷媒の逆流現象が発生し、その後に、圧縮機1が再起動されるごとにサイクル高圧が図8の実線Aのような大幅な上昇を繰り返す。このようなサイクル高圧の上昇によって圧縮機駆動動力が増大し、車両エンジンの燃費を悪化させる。
【0051】これに対して、本実施形態によると、圧縮機1が停止して、第2ヘッダタンク22内の冷媒流の動圧が消滅すると、弁機構35が自身のばね力により直ちに図1の状態に変位して連通路34を開放する。これにより、受液器31内上方のガス冷媒雰囲気を連通路34を通してヘッダータンク22内の上側空間22aに連通させることができる。
【0052】そのため、圧縮機停止時に受液器31内上方のガス冷媒を連通路34を通してヘッダータンク22側へ排出することができるので、受液器31内の圧力がコア部23の凝縮部36内より高くなることを抑制できる。これにより、圧縮機停止時に受液器31内の冷媒液面31aより下方の冷媒流入口32を通って受液器31内の液冷媒がコア部23の凝縮部36へ逆流することを抑制できる。図7(c)は本実施形態による圧縮機停止時の凝縮器内の液冷媒の分布状態を示しており、図7(b)の従来技術と比較して、凝縮部36における液冷媒溜まりの領域を大幅に低減できる。
【0053】従って、その後の圧縮機再起動時に、液冷媒溜まりに起因する有効凝縮面積の減少を抑制できるので、図6の従来技術の場合に比して本実施形態では圧縮機再起動後の凝縮部36の有効凝縮能力を高い状態に維持できる。その結果、圧縮機再起動後における高圧PHの上昇を図8の破線Bに示すように従来技術の実線Aに比して大幅に低いレベルに抑えることができ、圧縮機駆動動力の低減を図ることができる。
【0054】また、上記理由からサイクル高圧が凝縮器冷却用電動ファン49を高速(Hi)回転させる第1所定値P1 (例えば15.5kgf/cm2 G)以上に上昇することを抑制できる。従って、蒸発器フロスト防止のための圧縮機断続作動に伴って、凝縮器冷却用電動ファン49が高速(Hi)回転して、送風騒音が増大することを抑制できる。
【0055】なお、圧縮機再起動後では、ヘッダータンク22内の上側空間22aにおける冷媒流の動圧により弁機構35がヘッダータンク22の内壁面に圧接して連通路34を閉塞する。従って、受液器31内には、凝縮後の冷媒が下部の冷媒流入口32のみから流入することになり、これより、液面31aを乱すことなく、冷媒の気液分離を良好に分離できる。
【0056】(第2実施形態)図3は第2実施形態を示す。上記の第1実施形態では、第1、第2ヘッダータンク21、22内にセパレータ28a、28b、29a、29bをそれぞれ2枚づつ配置して、凝縮部36をW型の経路で冷媒が流れるようにしているが、第2実施形態では、上側のセパレータ28a、29aを廃止して、第1、第2ヘッダータンク21、22内をそれぞれ上下2つの空間21a、21c、22a、22cに仕切っている。
【0057】そのため、凝縮部36では冷媒が空間21aから空間22aへ向かって一方向に流れることになる。第2実施形態において、連通路34、弁機構35等その他の点は第1実施形態と同じである。
(第3実施形態)図4は第3実施形態を示す。上記の第1、第2実施形態では、弁機構35を第2ヘッダータンク22内に配置しているが、第3実施形態では弁機構35を受液器31内で、冷媒液面31aより上方のガス冷媒雰囲気の部位に配置している。
【0058】すなわち、第3実施形態では受液器31内上方のガス冷媒雰囲気の部位に仕切り部材38を配置し、この仕切り部材38の外周部を受液器31の胴体部内壁面に固定して、ガス冷媒雰囲気を上下の2つの領域31b、31cに仕切るとともに、この上下の2つの領域31b、31cの間を連通する第2連通路39を仕切り部材38に設けている。ガス冷媒雰囲気の上側領域31bは第1連通路34により第2ヘッダータンク22の上側空間22a内に常時連通させてある。
【0059】そして、仕切り部材38の上側面に、第1、第2実施形態と同一構造の弁機構35を設けて第2連通路39を開閉するようになっている。第3実施形態によると、圧縮機1の作動時には、第2ヘッダータンク22から第1連通路34を通して冷媒流の動圧が弁機構35に加わることにより、弁機構35が閉弁し、その後は、上側領域31bの静圧により弁機構35の閉弁状態(第2連通路39の閉塞状態)を維持する。
【0060】一方、圧縮機1の停止時には、弁機構35が自身のばね力により直ちに開弁して、受液器31内の下側領域31cのガス冷媒雰囲気を第2連通路39および第1連通路34を通して第2ヘッダータンク22内に連通させるので、第1実施形態で説明した作用効果を同様に発揮できる。
(第4実施形態)図5は第4実施形態を示す。上記の第3実施形態の変形であり、弁機構35として、仕切り部材38の第2連通路39に上下動可能に支持された傘状の形状に形成された弁構造を用いている。
【0061】本例の弁機構35は、円形の第2連通路39より十分大きい外径を有する円形弁部35aと、第2連通路39より十分小さい外径を有し、第2連通路39に上下動可能に嵌合する軸部35bと、仕切り部材38のうち、第2連通路39の周縁部に係止され、上方への移動を規制する爪状係止片35cとを一体に成形したものである。
【0062】本例の弁機構35によると、圧縮機1の作動時には第3実施形態と同様に、第2ヘッダータンク22から第1連通路34を通して加わる冷媒流の動圧によって弁機構35の弁部35aが仕切り部材38のうち、第2連通路39の周縁部に圧接して第2連通路39を閉塞する。これに対して、圧縮機1の停止時には、凝縮部36の温度低下、圧力低下が受液器31に比較して先行することより、凝縮部36側の圧力に比較して受液器31内の圧力が一時的に高くなるので、この圧力差に基づいて弁機構35が上方へ変位し、弁部35aが仕切り部材38の上面から開離して第2連通路39を開放する。これにより、第4実施形態においても、第1実施形態で説明した作用効果を同様に発揮できる。
【0063】なお、第4実施形態では弁機構35を仕切り部材38に接合せず、上下動可能に支持する構造にしているから、弁機構35を金属製とする必要はない。従って、弁機構35をゴム、樹脂等の弾性に富んだ材料で成形して、組付性、圧縮機作動時の閉弁シール性を向上させることができる。
(他の実施形態)なお、上述の第1〜第3実施形態では、圧縮機停止時に弁機構35を自身のばね力により開弁状態に復帰させるようにしているが、第1〜第3実施形態における弁機構35を圧縮機停止時にばね力で開弁状態に復帰させる構成とせずに、第4実施形態のごとく、圧縮機停止時に発生する凝縮部36側と受液器31側の圧力差で弁機構35を開弁させる構成としてもよい。
【0064】また、弁機構35として、第1〜第3実施形態のごとき板形状、あるいは第4実施形態のごとき傘形状のものに限らず、種々な形状の弁機構を採用できることはもちろんである。また、上述の実施形態では、冷媒の出入口ジョイント26、27を設けていない第2ヘッダタンク22に受液器31を一体に構成しているが、冷媒の出入口ジョイント26、27を設けている第1ヘッダタンク21に受液器31を一体に構成してもよい。
【0065】また、凝縮器2のコア部23を凝縮部36のみとし、過冷却部37をコア部23から切り離して独立に構成するタイプの受液器一体型冷媒凝縮器に本発明を適用することもできる。この場合は、第1ヘッダタンク21における出口側配管ジョイント27を廃止て、その代わりに、受液器31にその内部の液冷媒を流出させる出口側配管ジョイント(冷媒出口部)を設置し、この出口側配管ジョイントからの液冷媒を配管を介して過冷却部に流入させるようにすればよい。
【0066】また、過冷却部37を持たない冷凍装置においても、本発明は同様に実施できる。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成11年1月14日(1999.1.14)
【代理人】 【識別番号】100100022
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 洋二 (外1名)
【公開番号】 特開2000−205700(P2000−205700A)
【公開日】 平成12年7月28日(2000.7.28)
【出願番号】 特願平11−8148