| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藁谷 至誠
【氏名】植草 常雄
【氏名】千葉 和夫
【氏名】佐々木 晃
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| 【要約】 |
【課題】凝縮器における冷媒の凝縮圧力を必要以上に高めることなく、再熱器における冷媒の凝縮圧力を高めて十分な再熱能力を得ることができ、これにより過剰な圧縮機動力を削減して省エネルギ運転が可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】第1圧縮機1の冷媒吐出側配管と再熱器12との間の配管に第2圧縮機31を設け、第1圧縮機1から吐出される冷媒の一部を第2圧縮機31によりさらに圧縮して再熱器12に供給する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、前記第1圧縮機の冷媒吐出側配管と前記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、前記第1圧縮機を運転し、前記第2圧縮機を停止し、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を共に運転し、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環、および前記第1圧縮機、前記第2圧縮機、前記再熱器、前記第2減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、を具備したことを特徴とする空気調和機。 【請求項2】 第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、前記第1圧縮機の冷媒吐出側配管から前記再熱器への冷媒分流を制御するための制御弁と、この制御弁と前記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、前記第1圧縮機を運転し、前記第2圧縮機を停止し、前記制御弁による冷媒分流をオフし、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を運転し、前記制御弁による冷媒分流をオンし、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環、および前記第1圧縮機、前記制御弁、前記第2圧縮機、前記再熱器、前記第2減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、を具備したことを特徴とする空気調和機。 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の空気調和機において、室内温度を検知する室内温度センサと、室内湿度を検知する室内湿度センサと、前記室内温度センサの検知温度および前記室内湿度センサの検知湿度に応じて前記第1制御手段による冷房運転の実行および前記第2制御手段による冷房運転の実行のいずれかを選択する第3制御手段と、前記第2制御手段による冷房運転の実行時、前記第1圧縮機の圧縮比を低減する第4制御手段と、をさらに具備したことを特徴とする空気調和機。 【請求項4】 第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、前記第1圧縮機の冷媒吐出側配管と前記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、この第2圧縮機に対し並列に接続したバイパス配管と、前記第1圧縮機を運転し、前記第2圧縮機を停止し、前記バイパス配管を遮断し、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、前記第1圧縮機を運転し、前記第2圧縮機を停止し、前記バイパス配管を導通し、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環、および前記第1圧縮機、前記バイパス配管、前記再熱器、前記第2減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を共に運転し、前記バイパス配管を遮断し、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環、および前記第1圧縮機、前記第2圧縮機、前記再熱器、前記第2減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第3制御手段と、を具備したことを特徴とする空気調和機。 【請求項5】 第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、前記第1圧縮機の冷媒吐出側配管から前記再熱器への冷媒分流を制御するための第1制御弁と、この第1制御弁と前記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、この第2圧縮機に対し並列に接続したバイパス配管と、このバイパス配管への冷媒流通を制御するための第2制御弁と、前記第1圧縮機を運転し、前記第2圧縮機を停止し、前記第1制御弁による冷媒分流をオフし、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、前記第1圧縮機を運転し、前記第2圧縮機を停止し、前記第1制御弁による冷媒分流および前記第2制御弁による冷媒流通を共にオンし、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環、および前記第1圧縮機、前記第1制御弁、前記第2制御弁、前記バイパス配管、前記再熱器、前記第2減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機を共に運転し、前記第1制御弁による冷媒分流をオンし、前記第2制御弁による冷媒分流をオフし、前記第1圧縮機、前記凝縮器、前記第1減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環、および前記第1圧縮機、前記第1制御弁、前記第2圧縮機、前記再熱器、前記第2減圧器、前記蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第3制御手段と、を具備したことを特徴とする空気調和機。 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の空気調和機において、室内温度を検知する室内温度センサと、室内湿度を検知する室内湿度センサと、前記再熱器に流入する冷媒の圧力を検知する圧力センサと、前記室内温度センサの検知温度、前記室内湿度センサの検知湿度、および前記圧力センサの検知圧力に応じて、前記第1制御手段による冷房運転の実行、前記第2制御手段による冷房運転の実行、および前記第3制御手段による冷房運転の実行のいずれかを選択する第4制御手段と、前記第3制御手段による冷房運転の実行時、前記第1圧縮機の圧縮比を低減する第5制御手段と、をさらに具備したことを特徴とする空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電算機室や通信機室などに設置される年間冷房型の空気調和機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、通信機室や電算機室では、機器の発熱による冷房負荷が大きいため、年間にわたり冷房を行う必要がある。 【0003】年間冷房型パッケージ空気調和機の年間運転効率いわゆるCOPを上げる方法として、例えば特願昭63−204450号に示されるものがある。この例では、外気温度が低い時に、圧縮機の圧縮比(吸入圧力と吐出圧力との比)をできるだけ小さくすることで、外気温度が高い時に比べて圧縮機動力を削減した運転が可能となっている。 【0004】また、通信機室や電算機室では、空気調和機の室内ユニットからの吹出し空気の温湿度を厳密に制御することが要求される。 【0005】吹出し空気の温湿度を制御する方法として、特願昭57−231196号や特願昭60―57142号に示されるものがある。これらの例では、圧縮機容量を増大するか、蒸発器側送風機の風量を低減し、これにより蒸発器における冷媒の蒸発温度を露点温度以下に低下させることで積極的な除湿を行うようにしている。また、吹出し空気温度が低くなり過ぎた場合には、吹出し空気を再熱器に通してから室内に吹出すことにより、吹出し空気温度を最適な状態に調節するようにしている。 【0006】再熱器を持つ年間冷房型パッケージ空気調和機の例を図3に示す。 【0007】圧縮機1の冷媒吐出口に凝縮器(室外熱交換器)2が配管接続され、凝縮器2に受液器4および第1減圧器たとえば膨張弁5を介して蒸発器(室内熱交換器)6が配管接続される。蒸発器6には圧縮機1の冷媒吸込口が配管接続される。そして、圧縮機1の冷媒吐出側配管に制御弁として三方弁11が設けられ、その三方弁11から蒸発器6の冷媒流入側配管にかけて再熱器12および第2減圧器たとえば減圧弁13が順次に配管接続される。これにより、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが構成される。 【0008】三方弁11は、圧縮機1の冷媒吐出側配管から再熱器12への冷媒の分流を制御するためのもので、圧縮機1から凝縮器2への冷媒の流通を賄う第1流路と、冷媒吐出側配管から再熱器12への冷媒の流通を賄う第2流路を有する。 【0009】凝縮器2の近傍に凝縮側送風機(室外ファン)3が設けられる。凝縮側送風機3は、室外空気を吸込み、その吸込み空気を凝縮器2に供給する。 【0010】蒸発器6および再熱器12は互いに対向する位置に設けられ、その両熱交換器の近傍に蒸発側送風機7が設けられる。蒸発側送風機7は、室内空気を吸込み、その吸込み空気を蒸発器6および再熱器12に通して室内に吹出す。 【0011】この蒸発側送風機7により吸込まれる空気の風路(吹出し空気の風路でもよい)に室内温度センサ8および室内湿度センサ9が設けられる。 【0012】20は空気調和機全体を制御するコントローラで、このコントローラ20に上記三方弁11、室内温度センサ8、室内湿度センサ9、およびインバータ21が接続される。インバータ21は、商用交流電源の電圧を整流し、それを所定周波数の交流電圧に変換して出力する。この出力が圧縮機1に駆動電力として供給される。インバータ21の出力周波数が変化することにより、圧縮機1の容量(=圧縮比)が変化する。 【0013】作用を説明する。 【0014】圧縮機1はインバータ21により駆動され、高圧のガス状冷媒を吐き出す。このガス冷媒は、凝縮器2へと導かれ、凝縮器側送風機3により送られる外気と熱交換することで凝縮し、高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、受液器4を通って膨張弁5へと導かれ、そこで滅圧されて低圧の液ガス混合冷媒となる。この液ガス混合冷媒は室内側の蒸発器6において、蒸発器側送風機7により送られる室内空気と熱交換することで蒸発し、低圧ガスの状態で、圧縮機1の吸入側へと導かれる。この冷媒の循環により、室内空気が冷却される。この冷却により室内空気から奪われた熱は、凝縮器2で外気に放出される。 【0015】この冷房運転時、室内温度センサ8の検知温度に応じてインバータ21の出力周波数が制御され、それに従って圧縮機1の容量が変化する。これにより、室内の冷房負荷に対応する冷房能力が発揮される。 【0016】また、室内湿度センサ9の検知湿度と予め定められた目標湿度とが比較される。検知湿度が目標湿度より高くなった場合には、空気調和機は顕熱とともに潜熱を処理する必要がある。潜熱を処理するためには、室内空気を冷却する蒸発器6の温度を、そこを通過する空気の露点温度以下まで低下させ、空気中の水分を凝縮することにより実現できる。つまり、顕熱負荷要求以上に圧縮機1の容量が増大される。 【0017】室内温度センサ8の検知温度が低くなり過ぎた場合には、三方弁11の第2流路が開く(第1流路は開いたまま)。第2流路が開くと、圧縮機1から吐出される冷媒の一部が再熱器12に流れ、その再熱器12を経た冷媒が減圧弁13を通って膨張弁5から蒸発器6への冷媒の流れに合流する。再熱器12に流入した冷媒は、蒸発器6で冷却および除湿された空気に熱を奪われて液化する。これにより、室内への吹出し空気の温度が上昇し、冷え過ぎが防止される。 【0018】 【発明が解決しようとする課題】上記の空気調和機では、外気温度が低い場合に、圧縮機1の圧縮比(つまり容量)をできるだけ小さくすることで、凝縮器2での冷媒の凝縮圧力を低下させることができ、外気温度が高い場合に比べて圧縮機動力を削減した省エネルギ運転が可能となる。 【0019】一方、空調対象となる室内の潜熱負荷が大きく、顕熱負荷が小さい場合には、室内への吹出し空気の温度が設定値以下に低下するため、再熱器の能力を上げる必要がある。 【0020】ただし、圧縮機1の圧縮比をできるだけ小さくして省エネルギ運転を行う状況では、十分な再熱能力は確保できない。 【0021】要するに、外気温度が低いために、圧縮機1の圧縮比を小さくして凝縮器2における冷媒の凝縮圧力を低く抑えた運転が可能な場合でも、再熱能力を高めるためには圧縮機1の圧縮比を大きくせざるを得ない状況があり、結果として、凝縮器2における冷媒の凝縮圧力が高くなり、エネルギの損失が避けられず、省エネルギ運転が困難である。 【0022】この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的とするところは、凝縮器における冷媒の凝縮圧力を必要以上に高めることなく、再熱器における冷媒の凝縮圧力を高めて十分な再熱能力を得ることができ、これにより過剰な圧縮機動力を削減して省エネルギ運転が可能な空気調和機を提供することを目的とする。 【0023】また、この発明は、凝縮器における冷媒の凝縮圧力を必要以上に高めることなく、再熱器における冷媒の凝縮圧力を高めて十分な再熱能力を得ることができ、これにより過剰な圧縮機動力を削減して省エネルギ運転を可能とし、しかも室内への吹出し空気の温度・湿度を室内の潜熱負荷・顕熱負荷の大小に関係なく高い精度で制御することが可能な空気調和機を提供することを目的とする。 【0024】 【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の空気調和機は、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、上記第1圧縮機の冷媒吐出側配管と上記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、上記第1圧縮機を運転し、上記第2圧縮機を停止し、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、上記第1圧縮機および上記第2圧縮機を共に運転し、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環、および第1圧縮機、第2圧縮機、再熱器、第2減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、を備える。 【0025】すなわち、請求項1に係る発明では、第2制御手段による冷房運転の実行時、第1圧縮機から吐出される冷媒の一部が第2圧縮機側に分流してさらに圧縮され、この圧縮により昇圧した冷媒が再熱器に流れて凝縮する。 【0026】請求項2に係る発明の空気調和機は、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、上記第1圧縮機の冷媒吐出側配管から上記再熱器への冷媒分流を制御するための制御弁と、この制御弁と上記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、上記第1圧縮機を運転し、上記第2圧縮機を停止し、上記制御弁による冷媒分流をオフし、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、上記第1圧縮機および上記第2圧縮機を運転し、上記制御弁による冷媒分流をオンし、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環、および第1圧縮機、制御弁、第2圧縮機、再熱器、第2減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、を備える。 【0027】請求項3に係る発明の空気調和機は、請求項1または請求項2に係る発明において、さらに、室内温度を検知する室内温度センサと、室内湿度を検知する室内湿度センサと、上記室内温度センサの検知温度および上記室内湿度センサの検知湿度に応じて上記第1制御手段による冷房運転の実行および上記第2制御手段による冷房運転の実行のいずれかを選択する第3制御手段と、上記第2制御手段による冷房運転の実行時、上記第1圧縮機の圧縮比を低減する第4制御手段と、を備える。 【0028】請求項4に係る発明の空気調和機は、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、上記第1圧縮機の冷媒吐出側配管と上記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、この第2圧縮機に対し並列に接続したバイパス配管と、上記第1圧縮機を運転し、上記第2圧縮機を停止し、上記バイパス配管を遮断し、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、上記第1圧縮機を運転し、上記第2圧縮機を停止し、上記バイパス配管を導通し、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環、および第1圧縮機、バイパス配管、再熱器、第2減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、上記第1圧縮機および上記第2圧縮機を共に運転し、上記バイパス配管を遮断し、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環、および第1圧縮機、第2圧縮機、再熱器、第2減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第3制御手段と、を備える。 【0029】請求項5に係る発明の空気調和機は、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を順次に配管接続し且つ第1圧縮機の冷媒吐出側配管から蒸発器の冷媒流入側配管にかけて再熱器および第2減圧器を順次に配管接続した冷凍サイクルと、上記第1圧縮機の冷媒吐出側配管から上記再熱器への冷媒分流を制御するための第1制御弁と、この第1制御弁と上記再熱器との間の配管に設けた第2圧縮機と、この第2圧縮機に対し並列に接続したバイパス配管と、このバイパス配管への冷媒流通を制御するための第2制御弁と、上記第1圧縮機を運転し、上記第2圧縮機を停止し、上記第1制御弁による冷媒分流をオフし、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段と、上記第1圧縮機を運転し、上記第2圧縮機を停止し、上記第1制御弁による冷媒分流および上記第2制御弁による冷媒流通を共にオンし、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環、および第1圧縮機、第1制御弁、第2制御弁、バイパス配管、再熱器、第2減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段と、上記第1圧縮機および上記第2圧縮機を共に運転し、上記第1制御弁による冷媒分流をオンし、上記第2制御弁による冷媒流通をオフし、第1圧縮機、凝縮器、第1減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環、および第1圧縮機、第1制御弁、第2圧縮機、再熱器、第2減圧器、蒸発器を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第3制御手段と、を備える。 【0030】請求項6に係る発明の空気調和機は、請求項4または請求項5に係る発明において、さらに、室内温度を検知する室内温度センサと、室内湿度を検知する室内湿度センサと、上記再熱器に流入する冷媒の圧力を検知する圧力センサと、上記室内温度センサの検知温度、上記室内湿度センサの検知湿度、および上記圧力センサの検知圧力に応じて、上記第1制御手段による冷房運転の実行、上記第2制御手段による冷房運転の実行、および上記第3制御手段による冷房運転の実行のいずれかを選択する第4制御手段と、上記第3制御手段による冷房運転の実行時、上記第1圧縮機の圧縮比を低減する第5制御手段と、を備える。 【0031】 【発明の実施の形態】(1)以下、この発明の第1実施例について図面を参照して説明する。なお、図面において、図3と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略するが、とくに圧縮機1が第1圧縮機、三方弁11が第1制御弁となる。 【0032】図1に示すように、第1制御弁である三方弁11と再熱器12との間の配管14に第2圧縮機31が設けられる。そして、配管14において、三方弁11と第2圧縮機31との間に第2制御弁であるところの三方弁32が設けられる。 【0033】三方弁32は、後述するバイパス配管15への冷媒流通を制御するためのもので、第2圧縮機31への冷媒の流通を賄う第1流路と、バイパス配管15への冷媒の流通を賄う第2流路を有する。この第2流路から第2圧縮機31の吐出口側の配管14にかけて(第2圧縮機31に対し並列の状態に)、バイパス配管15が接続される。 【0034】この第2圧縮機31および三方弁32がコントローラ20に接続される。 【0035】コントローラ20は、主要な機能手段として次の[1]〜[5]を備える。 【0036】[1]第1圧縮機1を運転し、第2圧縮機31を停止し、三方弁11による冷媒分流をオフ(第2流路を閉)し、第1圧縮機1、三方弁(第1流路)11、凝縮器2、受液器4、膨張弁5、蒸発器6を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第1制御手段。 【0037】[2]第1圧縮機1を運転し、第2圧縮機31を停止し、三方弁11による冷媒分流および三方弁32による冷媒分流を共にオン(第2流路を開)し、第1圧縮機1、三方弁(第1流路)11、凝縮器2、受液器4、膨張弁5、蒸発器6を通した冷媒の循環、および第1圧縮機1、三方弁(第2流路)11、三方弁(第2流路)32、バイパス配管15、再熱器12、減圧弁13、蒸発器6を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第2制御手段。 【0038】[3]第1圧縮機1および第2圧縮機31を共に運転し、三方弁11による冷媒分流をオン(第2流路を開)し、三方弁32による冷媒流通をオフ(第2流路を閉)し、第1圧縮機1、三方弁(第1流路)11、凝縮器2、受液器4、膨張弁5、蒸発器6を通した冷媒の循環、および第1圧縮機1、三方弁(第2流路)11、三方弁(第2流路)32、第2圧縮機31、再熱器12、減圧弁13、蒸発器6を通した冷媒の循環による冷房運転を実行する第3制御手段。 【0039】[4]室内温度センサ8の検知温度および室内湿度センサ9の検知湿度に応じて第1制御手段による冷房運転の実行、第2制御手段による冷房運転の実行、第3制御手段による冷房運転の実行のいずれかを選択する第4制御手段と、[5]第3制御手段による冷房運転の実行時、第1圧縮機1の圧縮比を低減する第5制御手段。 【0040】つぎに、上記の構成の作用を説明する。 【0041】第1圧縮機1はインバータ21により駆動され、高圧のガス状冷媒を吐き出す。このガス冷媒は、三方弁11を通って凝縮器2へと導かれ、凝縮器側送風機3により送られる外気と熱交換することで凝縮し、高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、受液器4を通って膨張弁5へと導かれ、そこで減圧されて低圧の液ガス混合冷媒となる。この液ガス混合冷媒は室内側の蒸発器6において、蒸発器側送風機7により送られる室内空気と熱交換することで蒸発し、低圧ガスの状態で、第1圧縮機1の吸入側へと導かれる。この冷媒の循環により、室内空気が冷却される。この冷却により室内空気から奪われた熱は、凝縮器2で外気に放出される。 【0042】この冷房運転時、室内温度センサ8の検知温度に応じてインバータ21の出力周波数が制御され、それに従って圧縮機1の容量が変化する。これにより、室内の冷房負荷に対応する大きさの冷房能力が発揮される。 【0043】また、室内湿度センサ9の検知湿度と予め定められた目標湿度とが比較される。検知湿度が目標湿度より高くなった場合には、空気調和機は顕熱とともに潜熱を処理する必要がある。潜熱を処理するためには、室内空気を冷却する蒸発器6の温度を、そこを通過する空気の露点温度以下まで低下させ、空気中の水分を凝縮することにより実現できる。つまり、顕熱負荷要求以上に圧縮機1の容量を大きくすることが考えられる。 【0044】しかし、第1圧縮機1の容量を顕熱負荷要求以上に高めると、室内への吹出し空気の温度が低くなり、空調対象の室内あるいは装置に対して過剰に低い温度の空気を供給することになり、問題がある。 【0045】そこで、室内湿度センサ9の検知湿度が目標湿度より高くなった場合には、三方弁11の冷媒分流がオンされ、第1圧縮機1から吐出される高温高圧ガス状冷媒の一部が配管14に分流される。配管14に分流された冷媒は三方弁32によってバイパス配管15に流入し、再熱器12に導かれる。 【0046】再熱器12に導かれた高温高圧ガス状冷媒は、蒸発器7で過剰に冷却された空気と熱交換することで凝縮し、減圧弁13を介して、低圧の液ガス混合冷媒となり、膨張弁5から蒸発器6への冷媒の流れに合流する。蒸発器6で露点温度以下に冷却された空気は、この再熱器12より再熱(加熱)されて、制御目標とする温度、湿度に調整された後、室内に吹出される。これにより、冷え過ぎが防止される。 【0047】この再熱器12の再熱能力は、供給される高圧ガス冷媒の圧力により左右されるため、再熱能力を高めるためには、第1圧縮機1の吐出ガスの圧力を高めるよう、第1圧縮機1の圧縮比を高くする必要がある。 【0048】しかし、外気温度が低い条件では、省エネルギ運転を実現するべく、第1圧縮機1での圧縮比を小さくし、凝縮器2における冷媒の凝縮圧力を低く抑えることが望まれる。 【0049】すなわち、外気温度が低い中間期から冬期においては、凝縮器2での冷媒の凝縮圧力を低く抑えた、つまり第1圧縮機1の圧縮比を低く抑えたサイクルでも十分な冷房能力が確保できる。 【0050】そこで、再熱能力を高めるための高圧ガスは、第2圧縮機31を運転することにより供給することとし、第1圧縮機1は圧縮比を低くして凝縮圧力を低く抑えた運転が実行される。 【0051】この場合、三方弁32による冷媒流通がオフされ、三方弁11から配管14に分流した冷媒がさらに第2圧縮機31で圧縮され、この圧縮により昇圧した冷媒が再熱器12に供給される。 【0052】このように、第1圧縮機1の運転に関し過剰な圧縮機動力を削減した省エネルギ運転を実行しながら、凝縮器2における冷媒の凝縮圧力を必要以上に高めることなく、再熱器12における冷媒の凝縮圧力を高めて十分な再熱能力を得ることができる。ひいては、室内への吹出し空気の温度・湿度を室内の潜熱負荷・顕熱負荷の大小に関係なく高い精度で制御することが可能である。 【0053】(2)第2実施例について説明する。 【0054】図2に示すように、再熱器12につながる配管14に圧力センサ33が取付けられる。圧力センサ33は、再熱器12に流入する冷媒の圧力を検知する。 【0055】コントローラ20は、第1実施例の[4]に代えて次の[4a]を備える。 【0056】[4a]室内温度センサ8の検知温度、室内湿度センサ9の検知湿度、および圧力センサ33の検知圧力に応じて、第1制御手段による冷房運転の実行、第2制御手段による冷房運転の実行、第3制御手段による冷房運転の実行のいずれかを選択する第4制御手段。 【0057】他の構成は第1実施例と同じである。 【0058】外気温度が低い中間期から冬期においては、凝縮器2での冷媒の凝縮圧力を低く抑えた、つまり第1圧縮機1の圧縮比を低く抑えたサイクルでも十分な冷房能力が確保できる。 【0059】しかし、この低圧縮比での第1圧縮機1の吐出高圧ガス冷媒では、再熱器12で必要とする再熱量が十分に確保できないおそれがある。 【0060】そこで、再熱器12に流入する冷媒の圧力が圧カセンサ33で検知され、その検知圧力より判断した再熱能力が必要とする再熱能力に満たないと判定された場合に、三方弁32からバイパス配管15への冷媒流通がオフされる。これにより、三方弁11から配管14に分流された冷媒はさらに第2圧縮機31で圧縮され、この圧縮により昇圧した冷媒が再熱器12に供給される。 【0061】このように、第1圧縮機1の運転に関し過剰な圧縮機動力を削減した省エネルギ運転を実施しながら、凝縮器2における冷媒の凝縮圧力を必要以上に高めることなく、再熱器12における冷媒の凝縮圧力を高めて十分な再熱能力を得ることができる。ひいては、室内への吹出し空気の温度・湿度を室内の潜熱負荷・顕熱負荷の大小に関係なく高い精度で制御することが可能である。 【0062】 【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第1圧縮機の冷媒吐出側配管と再熱器との間の配管に第2圧縮機を設け、第1圧縮機から吐出される冷媒の一部を第2圧縮機によりさらに圧縮して再熱器に供給する構成としたので、凝縮器における冷媒の凝縮圧力を必要以上に高めることなく、再熱器における冷媒の凝縮圧力を高めて十分な再熱能力を得ることができ、これにより過剰な圧縮機動力を削減して省エネルギ運転が可能な空気調和機を提供できる。 【0063】また、この発明によれば、第2圧縮機の運転を加えるかどうかを室内温度や室内湿度に応じて選択する構成としたので、上記の効果に加え、室内への吹出し空気の温度・湿度を室内の潜熱負荷・顕熱負荷の大小に関係なく高い精度で制御することが可能な空気調和機を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593063161 【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ 【識別番号】000004226 【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月6日(1999.1.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−205697(P2000−205697A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−1045 |
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