| 【発明の名称】 |
熱エネルギ―回収装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岸 治徳
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、比較的簡単・小形の装置で適当な温度差の熱源からより高温(またはより低温)の熱を得る熱ポンプ(または冷凍機)に関するものである。
【解決手段】熱スイッチ機能をもったヒートパイプを高温熱源及び低温熱源と伸縮自在な気密室Aとの間に各々設ける。この気密室Aと連結した別の気密室Bと熱源A及び熱源Bとの間にも熱スイッチ機能をもったヒートパイプを各々設ける。高温熱源・低温熱源側の熱スイッチをON、OFFすることにより熱流束を制御し、それによって気密室A内の流体を膨張・収縮させる。この流体の膨張・収縮運動により連結された別のピストン機構内の流体を収縮・膨張運動させる。適当なタイミングで別の気密室B側の熱スイッチをON,OFFさせることにより熱ポンプ作用(または冷凍作用)を行わせるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】装置本体に片側が固定された伸縮自在な気密室Aと同じく装置本体に片側が固定された気密室Aより受圧面積が小さい伸縮自在な気密室Bとを運動可能な板などで連結し、各気密室には適当な流体を封入し、気密室Aと高温熱源及び低温熱源とを各々熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続し、気密室Bと熱源A及び熱源Bとを各々熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続した構造を持ち、各々のスイッチを適当なサイクルで開閉し熱流束を制御することにより、熱源Aより熱源Bへ熱量を移動させる熱機関。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は熱を移動させる熱機関すなわち熱ポンプないし冷凍機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、比較的低温の熱源から熱を回収する装置として吸収式ヒートポンプがある。また、冷却する装置として吸収式冷凍機がある。この吸収式ヒートポンプ又は冷凍機は余り熱効率が高くなく、また単位能力当たりの設備の大きさもかなり大きいものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は比較的に小形の装置で熱エネルギーを効率よく回収するヒートポンプまたは冷凍機に関するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、装置本体に片側が固定された伸縮自在な気密室Aと同じく装置本体に片側が固定された気密室Aより受圧面積が小さい伸縮自在な気密室Bとを運動可能な板などで連結し、各気密室には適当な流体を封入し、気密室Aと高温熱源及び低温熱源とを各々熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続し、気密室Bと熱源A及び熱源Bとを各々熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続した構造を持った熱機関である。 【0005】この熱機関において、気密室Aと高温熱源熱及び低温熱源との間のスイッチ機能をもつヒートパイプを適当なサイクルで開閉すると、気密室Aの中の流体Aが膨張・収縮する。この流体Aの膨張・収縮運動に従って気密室Aが伸長・縮小し、この気密室Aと連結された気密室Bは、逆に縮小・伸長する。気密室B内の流体Bは、気密室Bの縮小・伸長運動に従って圧縮・膨張し、圧縮時には、圧縮開始前より温度が上昇し、膨張時には、膨張開始前よりも温度が低下する。 【0006】前述の温度が上昇する作用を利用する場合すなわち気密室Bが縮小する前にスイッチを適当な時間開いて熱源Aから気密室Bに熱を供給し、縮小後高温になった熱をスイッチを適当な時間開いて気密室Bから熱源Bに熱を供給する場合は、ヒートポンプとなる。 【0007】逆に温度が低下する作用を利用する場合すなわち気密室B伸長がする前にスイッチを適当な時間開いて気密室2から熱源Bに熱を捨て、伸長後低温になったところをスイッチを適当な時間開いて熱源Aから気密室2に熱を奪う場合は、冷凍機となる。 【0008】 【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもとずき図面を参照して説明する。図1において本体(41)とベローズ(15)及びピストン(42)とベローズ(15)を接続し気密室A(5)を形成する。同じく本体(41)とベローズ(16)及びピストン(42)とベローズ(16)を接続し気密室B(6)を形成する。 【0009】気密室A(5)と高温熱媒容器(11)を熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続し、さらに気密室A(5)と低温熱媒容器(12)を熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続し、流体Aを適当量注入後密封する。同じく気密室B(6)と熱源A容器(14)を熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続し、さらに気密室B(6)と熱源B容器(13)を熱スイッチ機能付きヒートパイプで接続し、流体Bを適当量注入後密封する。以上の様にして熱機関を構成する。 【0010】なお、効率低下防止のため、本体も密閉構造とし気密室以外の所は可能な限り真空にすることが望ましい。また、異常圧縮などによる機器の破損を防止するため気密室内にストッパを設けることが望ましい。 【0011】次にこの熱機関の動作の内、熱ポンプの動作ついて説明する。 (i) 気密室A(5)が最も縮み、気密室B(6)が最も伸びた状態前後においてスイッチ(31)と(34)を各々所定時間ONする。 (ii) すると、高温熱媒体(1)から気密室A(5)の流体A(51)へ、ヒートパイプ(21)を通って熱が流れ、気密室A(5)の流体A(51)は加熱・蒸発などで圧力が上昇する。同時に、気密室B(6)の流体B(52)へも熱源Aからヒートパイプ(32)を通って熱が流れ、気密室B(6)の流体B(52)の圧力も上昇する。 (iii) ピストンに加わる力は、受圧面積が大きい気密室A(5)側の方が大きい。その結果、ピストンは右から左に動き気密室A(5)の流体A(51)は膨張し、温度は低下する。気密室B(6)の流体B(52)は圧縮され、温度は上昇する。 (iv) 適当なタイミングでスイッチ(33)を所定時間開く。 (v) すると、ヒートパイプ(23)を通って流体B(52)から熱源B(3)に熱が流れ、熱源B(3)の温度が上昇し、気密室Bの圧力は低下する。 (vi) 次に、スイッチ(32)を所定時間ONする。 (vii) すると、ヒートパイプ(22)を通って流体A(51)から低温熱媒体(2)へ熱が流れ、流体A(51)の凝縮・温度低下などで、圧力が下がる。 (viii) その結果、ピストンは左から右に動き気密室A(5)の流体A(51)は収縮し、温度は上昇する。気密室B(6)の流体B(52)は膨張し、温度は低下する。そして(i)の状態に戻る。 (ix) (i)〜(viii)のサイクルを繰り返すことにより、熱ポンプ作用が実現する。 【0012】次に冷凍機としての動作について説明する。 (i) 気密室A(5)が最も縮んだ状態前後においてスイッチ(31)を所定時間ONする。 (ii) すると、高温熱媒体(1)から気密室A(5)の流体A(51)へ、ヒートパイプ(21)を通って熱が流れ、気密室A(5)の流体A(51)は加熱・蒸発などでの圧力が上昇する。 (iii) その結果、ピストンは右から左に動き気密室A(5)の流体A(51)は膨張し、温度は低下する。気密室B(6)の流体B(52)は圧縮され、温度は上昇する。 (iv) 適当なタイミングでスイッチ(33)を所定時間開く。 (v) すると、ヒートパイプ(23)を通って流体B(52)から熱源B(3)へ熱が流れる。 (vi) 次に、スイッチ(32)を所定時間ONする。 (vii) すると、ヒートパイプ(22)を通って流体A(51)から低温熱媒体(2)へ熱が流れ、流体A(51)の凝縮・温度低下により圧力が下がる。 (viii) その結果、ピストンは左から右に動き気密室A(5)の流体A(51)は収縮し、温度は上昇する。気密室B(6)の流体B(52)は膨張し、温度は低下する。 (ix) スイッチ(34)を所定時間ONする。 (x) すると、ヒートパイプ(24)を通って熱源A(4)から流体B(52)へ熱が流れ、熱源A(4)の温度が下がる。(i)の状態に戻る。 (xi) (i)〜(x)のサイクルを繰り返すことにより、冷凍機作用が実現する。 【0013】 【発明の効果】この発明によれば、比較的簡単・小形の装置で適当な温度差の熱源からより高温(またはより低温)の熱を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597019078 【氏名又は名称】岸 治徳
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| 【出願日】 |
平成11年1月12日(1999.1.12) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2000−205695(P2000−205695A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−43600 |
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