| 【発明の名称】 |
水素吸蔵合金を利用した熱利用システム |
| 【発明者】 |
【氏名】丸橋 勤
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| 【要約】 |
【課題】回転する熱交換器の周囲にリング状を呈した固定された分配器を配置し、熱媒体切替用の電磁バルブを不要にしたものを考案したが、熱媒体給排用の配管接続部分が周囲に分散して離れ、熱交換ユニットの実質的な外形寸法が大きくなってしまう不具合があった。
【解決手段】円柱状の分配器9が円筒状の熱交換器の中心に配置される構造を採用する。これによって、熱媒体給排用の配管接続部分が熱交換器の中心側に集中配置されるため、熱交換ユニットの実質的な外形寸法を小さくできる。また、シール距離も短くできるため、摺動抵抗が小さくなり、駆動力を低減できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】水素吸蔵合金の水素の放出時の吸熱、あるいは水素の吸蔵時の放熱を利用した水素吸蔵合金を利用した熱利用システムであって、複数の熱媒体の供給および排出を行う固定側給排穴が外周面に形成された円柱形状の分配器と、この分配器の周囲を摺接して回転するとともに、複数の熱媒体の供給および排出を行う回転側給排穴が中心に設けた円筒穴の内周面に形成され、前記分配器の固定側給排穴から前記回転側給排穴を介して給排される熱媒体と内部に収容される水素吸蔵合金との熱交換を行う熱交換器と、を備える水素吸蔵合金を利用した熱利用システム。 【請求項2】請求項1の水素吸蔵合金を利用した熱利用システムにおいて、前記分配器は、前記固定側給排穴が形成された複数の円柱状を呈したブロックと、この複数のブロック間に配置され、ブロック間において熱媒体の流れを捩じって変更するジョイントと、を結合して設けられたことを特徴とする水素吸蔵合金を利用した熱利用システム。 【請求項3】請求項1または請求項2の水素吸蔵合金を利用した熱利用システムにおいて、前記分配器の一端側には高温系熱媒体の配管が接続され、前記分配器の他端側には低温系熱媒体の配管が接続されたことを特徴とする水素吸蔵合金を利用した熱利用システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水素吸蔵合金の水素の吸蔵と放出とを繰り返して行わせ、水素の放出時に生じる吸熱作用を利用して冷熱出力を得る、あるいは水素の吸蔵時に生じる放熱作用を利用して温熱出力を得る水素吸蔵合金を利用した熱利用システムに関する。 【0002】 【発明の背景】水素吸蔵合金を利用した熱利用システムでは、水素吸蔵合金と熱媒体との熱交換を行う熱交換器に熱媒体を切り換えて供給する手段を採用している。この熱媒体の切替供給手段として、熱媒体の切替用電磁バルブが不要で、且つ熱容量を低下させて熱交換効率を向上するシステムを提案した(特願平10−204079号)。この技術は、回転軸の周囲に合金を収容する複数の容器(以下、合金容器)を熱媒体容器で覆い、合金容器とともに回転する熱媒体容器の外周囲にリング状の分配器を固定配置したもので、熱媒体容器と分配器との間の摺接面でシールが成されるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記に示した分配器が外輪タイプのものは、熱媒体給排用の配管を接続すると、各接続部分が離れるため、結果的に配管接続部分が分散して複雑になるとともに、熱交換ユニットの実質的な外形寸法が大きくなって、大きな設置スペースを必要とする不具合が生じる。また、摺接部分の総距離が長くなり、摺接抵抗が増大し、熱交換器の回転駆動力を増大化させる必要があり、回転駆動源となる電動モータのコストが増加したり、消費電力が増加する不具合がある。 【0004】 【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、熱交換ユニット小型化が可能で、且つ熱交換器を回転駆動する駆動源のコストを抑えることのできる水素吸蔵合金を利用した熱利用システムの提供にある。 【0005】 【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕水素吸蔵合金を利用した熱利用システムは、水素吸蔵合金の水素の放出時の吸熱、または水素の吸蔵時の放熱を利用したものであって、複数の熱媒体の供給および排出を行う固定側給排穴が外周面に形成された円柱形状の分配器と、この分配器の周囲を摺接して回転するとともに、複数の熱媒体の供給および排出を行う回転側給排穴が中心に設けた円筒穴の内周面に形成され、前記分配器の固定側給排穴から前記回転側給排穴を介して給排される熱媒体と内部に収容される水素吸蔵合金との熱交換を行う熱交換器と、を備えることを特徴とする。 【0006】〔請求項2の手段〕請求項1の水素吸蔵合金を利用した熱利用システムにおいて、前記分配器は、前記固定側給排穴が形成された複数の円柱状を呈したブロックと、この複数のブロック間に配置され、ブロック間において熱媒体の流れを捩じって変更するジョイントと、を備えることを特徴とする。 【0007】〔請求項3の手段〕請求項1または請求項2の水素吸蔵合金を利用した熱利用システムにおいて、前記分配器の一端側には高温系熱媒体の配管が接続され、前記分配器の他端側には低温系熱媒体の配管が接続されたことを特徴とする。 【0008】 【発明の作用および効果】〔請求項1の作用および効果〕分配器が熱交換器の中心側に設けた円筒穴内に配置される構造を採用するため、熱媒体給排用の配管を分配器に接続した場合に各接続部分が集合配置される。このように、各配管の接続部分が熱交換器の中心側の分配器に集合配置されるため、配管接続がシンプルになるとともに、熱交換ユニットの実質的な外形寸法を小さくできる。また、分配器が熱交換器の中心側に設けた円筒穴内に配置される構造を採用するため、分配器と熱交換器との摺接部分の総距離が短くなり、摺接抵抗が減少し、熱交換器の回転駆動力を小さくできる。このため、回転駆動源となる電動モータのコストを抑えることができるとともに、消費電力が低減し、ランニングコストを抑えることができる。 【0009】〔請求項2の作用および効果〕分配器は、固定側給排穴が形成されたブロックと、ブロック間に配置されるジョイントとで構成されるため、例えば熱交換器の複数の回転側給排穴への熱媒体の供給方法を並列接続供給から直列接続供給に変更する場合や、その逆に変更する場合、ブロックを変更するのみで済むため、供給方法変更に伴う分配器のコストアップを極力抑えることができる。 【0010】〔請求項3の作用および効果〕分配器の一端側に高温系熱媒体の配管を接続し、分配器の他端側に低温系熱媒体の配管を接続することにより、高温系熱媒体と低温系熱媒体とが熱交換してヒートロスが発生する不具合を抑えることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実施例および変形例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕この実施例は、水素吸蔵合金を利用した熱利用システムを室内空調用の冷房に適用したもので、この冷房装置1を図1〜図11を用いて説明する。なお、本実施例の冷房装置1は、水素吸蔵合金を用いた熱交換ユニット2の一例として2段式サイクルを用いた。 【0012】冷房装置1の概略構成を図10を用いて説明する。冷房装置1は、水素吸蔵合金を用いた熱交換ユニット2と、水素吸蔵合金を加熱する加熱水(加熱用の熱媒体に相当する、本実施例では水)を作り出す燃焼装置3と、水素吸蔵合金を冷却させる放熱水(放熱用の熱媒体に相当する、本実施例では水)を放熱によって冷却する放熱水冷却手段4と、水素吸蔵合金の水素放出作用によって生じた吸熱によって冷却された冷熱出力水(冷熱出力用の熱媒体に相当する、本実施例では水)で室内を空調する室内空調機5と、搭載された各電気機能部品を制御する制御装置6とから構成される。 【0013】なお、熱交換ユニット2、燃焼装置3、放熱水冷却手段4および制御装置6は、室外機7として室外に設置されるもので、室内には室内空調機5が配置される。また、本実施例に示す冷房装置1は、1つの室外機7に対して、複数の室内空調機5が接続可能な所謂マルチエアコンである。 【0014】(熱交換ユニット2の説明)熱交換ユニット2は、水素吸蔵合金と複数の熱媒体との熱交換を行う熱交換器8と、複数の熱媒体の供給および排出を行う分配器9とから構成される。なお、本実施例に示す熱交換器8は回転中心側に円筒穴8aを備えた円筒形状を呈するもので、水平方向に配置された円柱状の分配器9が前記円筒穴8a内に回動自在に挿入され、分配器9の周囲を回転するように設けられている(図10では便宜上、分配器9が垂直方向に配置された図を示す)。 【0015】熱交換器8は、図2および図5に示すような、偏平でリング円盤形状を呈したリング円盤Rを多数積層したもので、1つのリング円盤Rは、内部に水素吸蔵合金を収納する偏平な合金収容室10{図6(a)のハッチング内参照、後述する第1〜第3容器S1 〜S3 }を複数放射状に配置し、積層方向の合金容器(合金収容室10を構成する容器)と合金容器との間に熱媒体通路11{図6(b)のハッチング内参照}を形成するものである。 【0016】1つのリング円盤Rは、ステンレスあるいは銅など、水素透過の無い金属をプレス成形した一対のプレート12、13(図2参照)を対向して接合して構成されるもので、その一対のプレート12、13は、一方の面に合金収容室10形成用の窪みが形成され、他方の面に熱媒体通路11形成用の窪みが形成されたものである。そして、熱交換器8は、図2に示すように一対のプレート12、13よりなるリング円盤Rを多数積層し、合金容器の外端に水素通路S4 を確保するための連結パイプS5 および端部閉塞蓋S6 を組付けるとともに、円筒穴8aの内周に分配器摺接シール用の円筒パイプS7 を組付け、真空ろう付けや溶接等の接合方法により接合したものである。なお、円筒パイプS7 には、分配器9の外周面に形成された固定側給排穴A1(後述する)から、熱交換器8内の各熱媒体通路11への熱媒体の供給と排出を行う回転側給排穴A2 (後述する)が形成されている。 【0017】1つのリング円盤Rに形成される合金容器の数は、熱交換ユニット2が1段サイクルの場合は2×n(n=正の整数)であり、2段サイクルの場合は3×nであり、3段サイクルの場合は4×nである。そして、この実施例では、2段サイクルを採用し、1つのリング円盤Rに6つの合金容器が形成される例を示す。1つのリング円盤Rに形成される複数の合金容器は、円盤中心の周囲に巻付けられる形状で配置される。これによって、熱交換ユニット2の占めるスペース内における水素吸蔵合金の充填有効率が高くなり、結果的に熱交換ユニット2を小型化できる。 【0018】本実施例の熱交換ユニット2は、上述のように2段式サイクルを用いたもので、多数のリング円盤Rを積層して構成される合金容器は、高温合金HMが封入された第1容器S1 、この第1容器S1 内に水素通路S4 を介して連通し、中温合金MMが封入された第2容器S2 、この第2容器S2 内に水素通路S4 を介して連通し、低温合金LMが封入された第3容器S3 に分類される。 【0019】水素吸蔵合金は、水素平衡圧力が異なる3種を用いたもので、第1容器S1 内に封入される高温合金HMは同一平衡水素圧で水素平衡温度が最も高い高温度水素吸蔵合金の粉末であり、第2容器S2 内に封入される中温合金MMは中温度水素吸蔵合金の粉末であり、第3容器S3 内に封入される低温合金LMは同一平衡水素圧で水素平衡温度が最も低い低温度水素吸蔵合金の粉末である。この関係を図11のPT冷凍サイクル図を用いて説明すると、水素吸蔵合金の特性が、相対的に高温側(図示左側)にあるのが高温合金HM、低温側にあるのが低温合金LM、両者の中間にあるのが中温合金MMである。なお、粉末状の各合金HM、MM、LMは、第1〜第3容器S1 〜S3 の内部に充填され、真空引きを行い、活性化処理を施し、水素を高圧充填した後、合金充填用開口部14を金属蓋(図示しない)で封止して封入されるものである。 【0020】円筒状の熱交換器8は、円柱形状を呈する分配器9の周囲を回転するように設けられている。熱交換器8は、回転駆動手段(例えば、電動モータによって熱交換器8を直接的あるいはギヤやベルト等を介して間接的に回転駆動する手段)によって連続的に回転駆動されるものである。 【0021】分配器9の構成を図1、図3、図4に示す。分配器9は、第1〜第3容器S1〜S3 に触れる熱媒体を切り換えて供給するもので、円筒状の熱交換器8が分配器9の周囲で回転することによって、各合金容器の間(積層方向の間)の各熱媒体通路11に供給される熱媒体が切り換えられ、水素通路S4 で連結される第1〜第3容器S1 〜S3 が水素駆動部α→第1冷熱出力部β→第2冷熱出力部γに移行する(図9参照)。 【0022】水素駆動部αは第1容器S1 内の水素を強制的に第3容器S3 内に移動させる部位で、第1冷熱出力部βは第3容器S3 内に移動した水素を第2容器S2 に移動させる部位で、第2冷熱出力部γは第2容器S2 内に移動した水素を第1容器S1 に移動させる部位である。なお、水素駆動部α、第1冷熱出力部β、第2冷熱出力部γは、略120°間隔に設けられたもので、分配器9の外周面に形成された各固定側給排穴A1 (後述する)の連通範囲によって区画されている。 【0023】水素駆動部αは、第1容器S1 と接触する加熱水(例えば80℃ほど)が供給される加熱域α1 、第2容器S2 と接触する昇圧水(例えば56℃ほど)が供給される第2昇圧域α2 、第3容器S3 と接触する放熱水(例えば28℃ほど)が供給される第3放熱域α3 を備える。第1冷熱出力部βは、第1容器S1 と接触する昇圧水(例えば58℃ほど)が供給される第1昇圧域β1 、第2容器S2 と接触する放熱水(例えば28℃ほど)が供給される第2放熱域β2 、第3容器S3 と接触する冷熱出力水(例えば13℃ほど)が供給される第3冷熱出力域β3 を備える。第2冷熱出力部γは、第1容器S1 と接触する放熱水(例えば28℃ほど)が供給される第1放熱域γ1 、第2容器S2 と接触する冷熱出力水(例えば13℃ほど)が供給される第2冷熱出力域γ2 を備える。なお、第2冷熱出力部γにおいて第3容器S3 と接触する熱媒体の温度は不問であり、その部分を不問域γ3とする。 【0024】そして、回転駆動手段により熱交換器8が回転することにより、第1容器S1の群が加熱域α1 →第1昇圧域β1 →第1放熱域γ1 を繰り返し、第2容器S2の群が第2昇圧域α2 →第2放熱域β2 →第2冷熱出力域γ2 を繰り返し、第3容器S3 の群が第3放熱域α3 →第3冷熱出力域β3 →不問域γ3 を繰り返す。 【0025】次に、分配器9と熱交換器8との熱媒体の受渡しについて説明する。分配器9は、図1、図3に示すように、第1容器S1 の各間に形成される熱媒体通路11に熱媒体を給排するための第1ブロック9aと、第2容器S2 の各間に形成される熱媒体通路11に熱媒体を給排するための第2ブロック9bと、第3容器S3 の各間に形成される熱媒体通路11に熱媒体を給排するための第3ブロック9cとを備えるとともに、第1ブロック9aと第2ブロック9bの間に配置されて熱媒体の流れを120°捩じって変更する第1ジョイント9dと、第2ブロック9bと第3ブロック9cの間に配置されて熱媒体の流れを120°捩じって変更する第2ジョイント9eとから構成される。 【0026】第1、第2ジョイント9d、9eは、それぞれ熱媒体通過用の穴が形成された円盤を該穴が連通するように少しづつずらして複数積層したものである。また、第1〜第3ブロック9a〜9cおよび第1、第2ジョイント9d、9eは、棒状に組み付けられた後に、長ボルト9fおよびナット9gによって強固に結合されたものである。なお、図1に示す符号9hは、シール用Oリングを組付けるための溝である。 【0027】なお、この実施例の分配器9は、図3および図4(b)に示すように、第1〜第3容器S1 〜S3 に直列的に熱媒体を供給する直列接続供給タイプを示すが、図4(a)に示すように、第1〜第3容器S1 〜S3 に並列的に熱媒体を供給する並列接続供給タイプを採用しても良い。このような直列接続と並列接続の変更は、第1〜第3ブロック9a〜9cの変更によって容易に可能であり、直列接続と並列接続の設定によって熱媒体の温度変化が累積的である場合(直列接続)と、均一的である場合(並列接続)を選択でき、最適な温度の熱媒体を熱交換器8の第1〜第3容器S1 〜S3 に供給することが可能になる。 【0028】第1〜第3ブロック9a〜9cのそれぞれは、水素駆動部α、第1冷熱出力部β、第2冷熱出力部γに対応して配置されるもので、各部に応じて熱媒体の給排用の固定側給排穴A1 が形成されている。各固定側給排穴A1 を図3を用いて具体的に説明する。 【0029】第1ブロック9aには、加熱域α1 に移行した第1容器S1 間の熱媒体通路11に加熱水を給排するための固定側給排穴A1 、第1昇圧域β1 に移行した第1容器S1 間の熱媒体通路11に昇圧水を給排するための固定側給排穴A1 、第1放熱域γ1 に移行した第1容器S1 間の熱媒体通路11に放熱水を給排するための固定側給排穴A1 が形成されている。第2ブロック9bには、第2昇圧域α2 に移行した第2容器S2 間の熱媒体通路11に昇圧水を給排するための固定側給排穴A1 、第2放熱域β2 に移行した第2容器S2 間の熱媒体通路11に放熱水を給排するための固定側給排穴A1 、第2冷熱出力域γ2 に移行した第2容器S2 間の熱媒体通路11に冷熱出力水を給排するための固定側給排穴A1 が形成されている。第3ブロック9cには、第3放熱域α3 に移行した第3容器S3 間の熱媒体通路11に放熱水を給排するための固定側給排穴A1 、第3冷熱出力域β3 に移行した第3容器S3 間の熱媒体通路11に冷熱出力水を給排するための固定側給排穴A1 、不問域γ3 に移行した第3容器S3 間の熱媒体通路11に水素移動に関与しない不問水を給排するための固定側給排穴A1 が形成されている。なお、各固定側給排穴A1 のそれぞれは、供給側と排出側が軸方向にずれて配置されている。 【0030】分配器9の端には、分配器8への熱媒体給排用の配管が接続される。この実施例では、図3に示すように、分配器9の一端側(図3左側)には高温系熱媒体(加熱水、昇圧水)の配管が接続され、分配器9の他端側(図3右側)には低温系熱媒体(放熱水、冷熱出力水、不問水)の配管が接続されている。このように、分配器9に接続される配管を、分配器9の一端側に高温系、他端側に低温系とすることにより、高温系熱媒体と低温系熱媒体とが熱交換してヒートロスが発生する不具合を抑えることができる。なお、この実施例では、分配器9の両端に熱媒体給排用の配管を接続する例を示すが、分配器9の一端のみに熱媒体給排用の配管を接続し、配管の搭載スペースを小さくしても良い。 【0031】熱交換器8の内周面には、上述したように、分配器摺接シール用の円筒パイプS7 が接合されており、この円筒パイプS7 には、分配器9の固定側給排穴A1を介して熱媒体の給排を行う複数の回転側給排穴A2 が形成されている。本実施例の熱交換器8は、合金容器が周方向に6つ形成されたリング円盤Rを軸方向に多数積層したものであるため、積層方向に隣接する第1容器S1 の群は、第1ブロック9aの周囲に周方向に6つ配置され、積層方向に隣接する第2容器S2 の群は、第2ブロック9bの周囲に周方向に6つ配置され、積層方向に隣接する第3容器S3 の群は、第3ブロック9cの周囲に周方向に6つ配置される。このため、円筒パイプS7 には、第1容器S1 の6つの群のために供給側と排出側の合わせて12コの回転側給排穴A2 が形成されており、第2容器S2 の6つの群のために供給側と排出側の合わせて12コの回転側給排穴A2 が形成されており、第3容器S3 の6つの群のために供給側と排出側の合わせて12コの回転側給排穴A2 が形成されている。なお、各回転側給排穴A2 のそれぞれは、供給側と排出側が軸方向(合金容器の積層方向)にずれて配置されている。 【0032】上述したように、積層方向に隣接する合金容器と合金容器との間に熱媒体通路11が形成されており、合金容器には第1、第2、第3容器S1 、S2 、S3 のそれぞれの範囲内で積層方向に貫通する貫通穴A3 が設けられており、各熱媒体通路11は、貫通穴A3 を介して隣接する熱媒体通路11に連通している。この実施例の熱交換器8は、円筒パイプS7 の回転側給排穴A2 の供給側から熱交換器8内に供給された熱媒体を、各熱媒体通路11に分配して供給する並列接続供給タイプを採用している。このため、各合金容器には、熱媒体供給用の貫通穴A3 と、熱媒体排出用の貫通穴A3 の両方が形成されている。なお、熱交換器8は、各合金容器に熱媒体供給用の貫通穴A3 と熱媒体排出用の貫通穴A3 の両方が形成されたリング円盤R1 (図7、a参照)と、第1容器S1 の群と第2容器S2 の群との境界の仕切、及び第2容器S2 の群と第3容器S3 の群との境界の仕切に用いられ、各合金容器に貫通穴A3 のない仕切用のリング円盤R2 (図7、b参照)とを組み合わせて構成されるものである。 【0033】熱交換器8内に供給された熱媒体の流れを図8を参照して説明する。回転側給排穴A2 の供給側(図8の上方)から熱交換器8内に供給された熱媒体は、各熱媒体通路11を連通させる熱媒体供給用の貫通穴A3 を介して熱交換器の軸方向(図8の下方向)に流れ、その熱媒体供給用の貫通穴A3 から各熱媒体通路11に分配して供給される。各熱媒体通路11を通過した熱媒体は、各熱媒体通路11を連通させる熱媒体排出用の貫通穴A3 にて収集されるとともに、その熱媒体排出用の貫通穴A3 を介して熱交換器の軸方向(図8の下方向)に流れる。そして、熱媒体排出用の貫通穴A3 によって、図8の下方に流れた熱媒体は、回転側給排穴A2 の排出側(図8の下方)から分配器9の固定側給排穴A1 (排出側)に排出される。つまり、熱交換器8の各容器S1 、S2 、S3 内において、合金容器の積層方向に貫通して設けられた貫通穴A3 によって熱媒体は軸方向へ流れるため、熱交換器8の内周に設けられる回転側給排穴A2 の供給側と排出側とを軸方向にずらして配置することができる。 【0034】(熱交換ユニット2における上記以外の構成部品の説明)図10に示す符号15は、第1昇圧域β1 と第2昇圧域α2 とに昇圧水を循環させる昇圧水循環路で、途中に設けられた昇圧水循環ポンプP1 ’によって昇圧水が循環する。なお、昇圧水は、加熱域α1 で温度上昇した第1容器S1 からの伝熱により温度上昇した水を用いたもので、熱交換ユニット2の作動中、第1昇圧域β1 の昇圧水の温度は例えば58℃程で、第2昇圧域α2 の昇圧水の温度は例えば56℃程になる。 【0035】(燃焼装置3の説明)本実施例の燃焼装置3は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生した熱によって加熱水を加熱するガス燃焼装置を用いたもので、ガスの燃焼を行うガスバーナ16、このガスバーナ16へガスの供給を行うガス量調節弁17およびガス開閉弁18を備えたガス供給回路19、ガスバーナ16へ燃焼用の空気を供給する燃焼ファン20、ガスの燃焼熱と加熱水とを熱交換する熱交換器21等から構成される。そして、ガスバーナ16のガス燃焼で得られた熱で、加熱水を例えば80℃程に加熱し、加熱された加熱水を加熱水循環ポンプP1 を備えた加熱水循環路22を介して加熱域α1 に供給するものである。なお、本実施例の加熱水循環ポンプP1 は、昇圧水循環ポンプP1 ’を駆動する兼用のモータによって駆動されるタンデムポンプである。このため、燃焼装置3から加熱水が熱交換ユニット2に供給される際は、昇圧水も循環作動するように設けられている。 【0036】(室内空調機5の説明)室内空調機5は、上述のように室内に配置されるもので、内部に室内熱交換器23、この室内熱交換器23に供給される冷熱出力水と室内空気とを強制的に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き出させるための室内ファン24を備える。室内熱交換器23には、第3冷熱出力域β3 および第2冷熱出力域γ2 から供給される冷熱出力水を循環させる冷熱出力水循環路25が接続され、この冷熱出力水循環路25の途中(室外機7内)には、冷熱出力水を循環させる冷熱出力水ポンプP2 (出力ポンプに相当する)が設けられている。 【0037】(放熱水冷却手段4の説明)放熱水冷却手段4は、水冷開放型の冷却塔であり、この放熱水冷却手段4によって冷却された放熱水は、放熱水循環ポンプP3 を備えた放熱水循環路26によって第3放熱域α3 、第2放熱域β2 、第1放熱域γ1 に供給される。放熱水冷却手段4は、第3放熱域α3 、第2放熱域β2 、第1放熱域γ1 を通過した放熱水を、上方から下方へ流し、流れている間に外気と熱交換して放熱するとともに、流れている間に一部蒸発させて、蒸発時に流れている放熱水から気化熱を奪い、流れている放熱水を冷却するものである。また、この放熱水冷却手段4は、図示しない放熱ファンを備え、この放熱ファンの生じる空気流によって放熱水の蒸発および冷却を促進するように設けられている。なお、この実施例では、放熱水冷却手段4として水冷開放型の冷却塔を示したが、放熱水(放熱用の熱媒体)が空気に触れずに熱交換する水冷密閉型あるいは空冷密閉型の冷却手段を用いても良い。 【0038】ここで、上記に示す加熱水循環路22、冷熱出力水循環路25および放熱水循環路26は、それぞれシスターンT1 、T2 、T3 を備えており、シスターンT1 、T2 、T3 内の水位が所定水位以下に低下すると、それぞれに設けられた給水バルブT4 、T5 、T6 が開き、給水管27から供給される水道水をシスターンT1 、T2 、T3 内に補充するように設けられている。また、熱交換ユニット2の下部にはドレンパンPが配置され、熱交換ユニット2に発生したドレン水を排水管28から排水するように設けられている。なお、放熱水冷却手段4で溢れた水も排水管28から排水するように設けられている。 【0039】(制御装置6の説明)制御装置6は、室内空調機5に設けられたコントローラからの操作指示や、複数設けられた各センサの入力信号に応じて、上述の加熱水循環ポンプP1 (昇圧水循環ポンプP1 ’)、冷熱出力水ポンプP2 、放熱水循環ポンプP3 、給水バルブT4 、T5 、T6 、放熱水冷却手段4の放熱ファンなどの電気機能部品、および燃焼装置3の電気機能部品(図示しない点火装置、ガス量調節弁17、ガス開閉弁18、燃焼ファン20等)を制御するとともに、室内空調機5に室内ファン24の作動指示を与えるものである。 【0040】(冷房運転の作動説明)上記の冷房装置1による冷房運転の作動を、図11のPT冷凍サイクル線図を参照して説明する。冷房運転が室内空調機5のコントローラによって指示されると、制御装置6によって、燃焼装置3、回転駆動手段、放熱ファンおよび加熱水循環ポンプP1 (昇圧水循環ポンプP1 ’)、冷熱出力水ポンプP2 、放熱水循環ポンプP3 が作動するとともに、冷房が指示された室内空調機5の室内ファン24をONする。 【0041】回転駆動手段によって、熱交換器8が連続的に回転移動する。これによって、多数の合金容器が、水素駆動部α→第1冷熱出力部β→第2冷熱出力部γの順で移動する。つまり、各第1容器S1 が加熱域α1 →第1昇圧域β1 →第1放熱域γ1 の順で移動し、各第2容器S2 が第2昇圧域α2 →第2放熱域β2 →第2冷熱出力域γ2 の順で移動し、各第3容器S3 が第3放熱域α3 →第3冷熱出力域β3 →不問域γ3 の順で移動する。 【0042】水素駆動部αへ移行すると、第1容器S1 が加熱水に触れ、第2容器S2 が昇圧水に触れ、第3容器S3 が放熱水に触れる。第1容器S1 が加熱水(80℃)に触れることにより、第1容器S1 の内圧が上昇し、高温合金HMが水素を放出する。第2容器S2 が昇圧水(56℃)に触れることにより、第2容器S2 の内圧が中温合金MMが水素を吸蔵しない圧力まで上昇する。第3容器S3 が放熱水(28℃)に触れることにより、第3容器S3 の内圧が下がり、低温合金LMが水素を吸蔵する。 【0043】このように、第1容器S1 が加熱域α1 で加熱水に触れ、第2容器S2 が第2昇圧域α2 で昇圧水に触れ、第3容器S3 が第3放熱域α3 の放熱水に触れることにより、第1容器S1 内が80℃:1.0MPa、第2容器S2 内が56℃:1.0MPa、第3容器S3 内が28℃:0.9MPaとなり、第1容器S1 の高温合金HMが水素を放出し(図11の■)、第3容器S3 の低温合金LMが水素を吸蔵する(図11の■)。なお、第2容器S2 は昇圧水によって加熱されて内圧が高く、中温合金MMは水素の吸蔵は行わない。そして、水素駆動部αを通過すると、その後第1冷熱出力部βへ移動する。 【0044】第1冷熱出力部βへ移行すると、第1容器S1 が昇圧水に触れ、第2容器S2が放熱水に触れ、第3容器S3 が冷熱出力水に触れる。第1容器S1 が昇圧水(58℃)に触れることにより、第1容器S1 の内圧が高温合金HMが水素を吸蔵しない圧力まで上昇する。第2容器S2 が放熱水(28℃)に触れることにより、第2容器S2 の内圧が下がり、中温合金MMが水素を吸蔵し、第3容器S3 の低温合金LMが水素を放出する。低温合金LMが水素を放出するため、第3容器S3 内で吸熱が生じ、第3容器S3 に触れた冷熱出力水が例えば7℃に冷やされる。なお、低温合金LMは、冷熱出力水が13℃くらいでは、第3容器S3 の内圧が第2容器S2 の内圧より高くなるように設けられている。 【0045】このように、第1容器S1 が第1昇圧域β1 で昇圧水に触れ、第2容器S2 が第2放熱域β2 で放熱水に触れ、第3容器S3 が第3冷熱出力域β3 の冷熱出力水に触れることにより、第1容器S1 内が58℃:0.5MPa、第2容器S2内が28℃:0.4MPa、第3容器S3 内が13℃:0.5MPaとなり、第3容器S3 の低温合金LMが水素を放出し(図11の■)、第2容器S2 の中温合金MMが水素を吸蔵する(図11の■)。第3容器S3 の低温合金LMが水素を放出する際、吸熱作用により第3容器S3 に触れる冷熱出力水から熱を奪い冷熱出力水の温度を低下させる。なお、第1容器S1 は、昇圧水によって加熱されて内圧が高く、高温合金HMは水素の吸蔵は行わない。そして、第1冷熱出力部βを通過すると、その後第2冷熱出力部γへ移動する。 【0046】第2冷熱出力部γへ移行すると、第1容器S1 が放熱水に触れ、第2容器S2が冷熱出力水に触れ、第3容器S3 が不問水に触れる。第1容器S1 が放熱水(28℃)に触れることにより、第1容器S1 の内圧が下がり、高温合金HMが水素を吸蔵し、第2容器S2 の中温合金MMが水素を放出する。中温合金MMが水素を放出するため、第2容器S2 内で吸熱が生じ、第2容器S2 に触れた冷熱出力水が例えば7℃に冷やされる。なお、中温合金MMは、冷熱出力水が13℃くらいでは、第2容器S2 の内圧が第1容器S1 の内圧より高くなるように設けられている。 【0047】このように、第1容器S1 が第1放熱域γ1 で放熱水に触れることにより、第1容器S1 内が28℃:0.1MPa、第2容器S2 内が13℃:0.2MPa、第3容器S3 内は不問状態となり、第2容器S2 の中温合金MMが水素を放出し(図11の■)、第1容器S1 の高温合金HMが水素を吸蔵する(図11の■)。第2容器S2 の中温合金MMが水素を放出する際、吸熱作用により第2容器S2 に触れる冷熱出力水から熱を奪い冷熱出力水の温度を低下させる。なお、第3容器S3 の温度は無関係で、第3容器S3 の低温合金LMは水素の吸蔵は行わない。そして、第2冷熱出力部γを通過すると、その後水素駆動部αへ移動する。 【0048】なお、熱交換ユニット2の第3冷熱出力域β3 および第2冷熱出力域γ2 で熱を奪われた低温の冷熱出力水は、冷熱出力水循環路25を介して室内空調機5の室内熱交換器23に供給されて、室内に吹き出される空気と熱交換されて室内を冷房する。 【0049】〔実施例の効果〕上記の実施例で示したように、円柱状の分配器9が円筒状の熱交換器8の中心側に設けた円筒穴8a内に配置される構造を採用するため、熱媒体給排用の配管を分配器9に接続した場合に各接続部分が集合配置される。このように、各配管の接続部分が熱交換器8の中心側の分配器9に集合配置されるため、配管接続がシンプルになるとともに、熱交換ユニット2の実質的な外形寸法を小さくできる。分配器9が円筒状の熱交換器8の中心側に設けた円筒穴8a内に配置される構造を採用するため、分配器9と熱交換器8との摺接部分の総距離が短くなり、摺接抵抗が減少し、熱交換器8の回転駆動力を小さくできる。このため、回転駆動源となる電動モータのコストを抑えることができるとともに、消費電力が低減し、ランニングコストを抑えることができる。 【0050】分配器9は、固定側給排穴A1 が形成された第1〜第3ブロック9a〜9c、および第1、第2ジョイント9d、9eで構成されるため、熱交換器8の回転側給排穴A2 への熱媒体の供給方法を並列接続供給から直列接続供給に変更する場合や、その逆に変更する場合、第1〜第3ブロック9a〜9cの変更で済むため、供給方法変更に伴う分配器9のコストアップを極力抑えることができる。さらに、分配器9の一端側に高温系、他端側に低温系の熱媒体の配管を接続するため、高温系熱媒体と低温系熱媒体とが熱交換してヒートロスが発生する不具合を抑えることができる。 【0051】〔変形例〕上記の実施例では、熱交換器8の外周側で熱媒体がターンして内側に戻る熱媒体通路11を採用した並列接続供給タイプを採用した例を示したが、図12(a)に示すように、熱媒体がターンしない熱媒体通路11を採用した並列接続供給タイプを採用しても良い。また、図12(b)、(c)に示すような直列接続供給タイプや、図12(d)に示すような並列接続供給と直列接続供給の混成タイプを採用しても良い。なお、図12(b)に示すような直列接続供給タイプは、図13(a)〜(c)に示す3つのタイプ(貫通穴A3 の位置や有無が異なるタイプ)のリング円盤R2 〜R4 を組み合わせて実現でき、図12(d)に示すような混成タイプは、図14(a)〜(d)に示す4つのタイプ(貫通穴A3 の数や位置、有無が異なるタイプ)のリング円盤R1 〜R4 を組み合わせて実現できる。 【0052】上記の実施例では、冷房専用の装置を例に示したが、冷暖房装置に適用しても良い。具体的な一例を示すと、燃焼装置3で加熱された加熱水を室内空調機5の室内熱交換器23に導いて室内暖房を行うように設けても良い。また、燃焼装置3で加熱された加熱水を床暖房マット、浴室乾燥機などに接続し、加熱水の供給によって床暖房、浴室暖房などを行うように設けても良い。上記の実施例では、一対のプレート12、13を接合したリング円盤R内に複数の合金容器を構成した例を示したが、図15に示すように、一対のプレートで1つの合金容器を構成するように設けても良い。つまり、一対のプレートで1つの合金容器を構成し、それらを周方向に組合わせてリング円盤状に構成し、そのリング円盤R状の複数の合金容器を軸方向に積層して筒状の熱交換器8を構成しても良い。また、上記の実施例では、熱交換器8の外周囲形状を円筒に設けた例を示したが、例えば外周囲形状を六角筒形状に設け、中心側に回転側給排穴A2が形成される円筒穴8aを設けるようにしても良い。 【0053】上記の実施例では、熱交換器8を回転駆動手段によって連続的に回転させた例を示したが、熱交換器8を間欠的に回転移動させても良い。上記の実施例では熱交換器8の回転軸(分配器9)を水平に配置した例を示したが、垂直に配置したり、斜めに配置しても良い。また、第1容器S1 、第2容器S2 、第3容器S3 の配置順序を変形し、各合金容器に触れる熱媒体の切替も熱交換ユニットが成り立つようにしても良い。 【0054】上記の実施例では、昇圧用の熱媒体として、加熱域α1 で温度上昇した第1容器S1 を冷却して温度上昇した熱媒体(実施例中では昇圧水)を用いた例を示したが、加熱手段(例えば、燃焼装置による昇温、電気ヒータによる昇温、排熱を利用した昇温など)によって昇温した熱媒体を用いても良い。上記の実施例では、熱交換ユニット2の一例として、2段式サイクルを用いた例を示したが、1段式サイクルに用いても良いし、3段式以上のサイクルとして用いても良い。 【0055】上記の実施例では、1つの室外機7に複数の室内空調機5が接続可能なマルチエアコンを示したが、1つの室外機7に1つの室内空調機5が接続されるエアコンに本発明を適用しても良い。上記の実施例では、熱交換ユニット2によって得られた冷熱出力用の熱媒体(実施例中では冷熱出力水)で室内を冷房する例を示したが、冷熱出力用の熱媒体で冷蔵運転や冷凍運転に用いるなど、本発明を他の冷却装置として用いても良い。上記の実施例では、1つの熱交換ユニット2(1つの分配器9と1つの熱交換器8によって構成されるユニット)を用いた例を示したが、複数の熱交換ユニット2を搭載して冷却能力を増大させ、ビル用空調システムなど大きな冷却能力が要求される冷却装置に用いても良い。 【0056】上記の実施例では、加熱用の熱媒体(実施例中では加熱水)を加熱する加熱手段として、ガスを燃焼するガス燃焼装置を用いたが、石油を燃焼する石油燃焼装置など、他の燃焼装置を用いても良いし、内燃機関の排熱によって加熱用の熱媒体を加熱する加熱手段、ボイラーによる蒸気、電気ヒータを用いた加熱手段など、他の加熱手段を用いても良い。なお、内燃機関の排熱を利用する際は、車両用に用いることもできる。上記の実施例では、各熱媒体の一例として、水道水を用いたが、不凍液やオイルなど他の液体の熱媒体を用いても良いし、空気など気体の熱媒体を用いても良い。上記の実施例では、水素吸蔵合金が水素を放出する際の吸熱作用により冷熱出力を得る冷却装置を例に示したが、水素吸蔵合金が水素を吸蔵する際の放熱作用により温熱出力を得る加熱装置(例えば暖房装置など)に本発明を適用しても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月18日(1999.1.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080045 【弁理士】 【氏名又は名称】石黒 健二
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| 【公開番号】 |
特開2000−205694(P2000−205694A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−8951 |
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