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【発明の名称】 吸収冷温水機
【発明者】 【氏名】江 寺 勝

【要約】 【課題】三重効用吸収冷温水機としての高い熱効率を維持しつつ、高温再生器の腐食を防止する事が出来る吸収冷温水機の提供。

【解決手段】高温再生器(1)と、中温再生器(2)と、低温再生器(3)と、第4の再生器(4)とを有し、高温再生器(1)で発生した蒸気が保有する熱量の一部が前記第4の再生器(4)に供給される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 高温再生器と、中温再生器と、低温再生器と、第4の再生器とを有し、高温再生器で発生した蒸気が保有する熱量の一部が前記第4の再生器に供給される事を特徴とする吸収冷温水機。
【請求項2】 稀溶液ラインには、低温溶液熱交換器と、中温溶液熱交換器と、高温溶液熱交換器に加えて溶液ドレン熱交換器が介装されており、該溶液ドレン熱交換器は、高温再生器で発生して前記第4の再生器へ送られる蒸気、該蒸気が凝縮した液相冷媒、気液2相冷媒のいずれかと、稀溶液ラインを流れる稀溶液との間で熱交換を行わしめるように構成されている請求項1の吸収冷温水機。
【請求項3】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと中温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項4】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと中温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項5】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器、第2の中温溶液熱交換器、第1の中温溶液熱交換器、高温溶液熱交換器を経由して高温再生器に連通しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して中温再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は第1の中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第2の中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項6】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器、第2の中温溶液熱交換器、第1の中温溶液熱交換器、高温溶液熱交換器を経由して高温再生器に連通しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して中温再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は第1の中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第2の中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項7】 稀溶液ラインは、低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器の間で、低温再生器へ連通する溶液ラインと、中温再生器或いは高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器或いは高温再生器へ連通する前記ラインは、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器の間で、中温再生器へ連通するラインと、高温溶液熱交換器及び高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項8】 稀溶液ラインは、低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器の間で、低温再生器へ連通する溶液ラインと、中温再生器或いは高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器或いは高温再生器へ連通する前記ラインは、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器の間で、中温再生器へ連通するラインと、高温溶液熱交換器及び高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項9】 稀溶液ラインを流れる稀溶液は低温溶液熱交換器及び中温溶液熱交換器を経由して低温再生器へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項10】 稀溶液ラインを流れる稀溶液は低温溶液熱交換器及び中温溶液熱交換器を経由して低温再生器へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項11】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項12】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと、溶液ドレン熱交換器及び低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器を経由して凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項13】 稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、溶液ドレン熱交換器、高温溶液熱交換器、高温再生器に連通する溶液ラインと、低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器を経由して凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されることを特徴とする吸収冷温水機。
【請求項14】 高温再生器で発生した冷媒蒸気は、第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行ってから凝縮器に供給される請求項3、5、7、9、11の吸収冷温水機。
【請求項15】 第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、第2の溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行ってから凝縮器へ供給される請求項4、6、8、10、12、13の吸収冷温水機。
【請求項16】 吸収器及び蒸発器を2段に構成した請求項1−15のいずれか1項の吸収冷温水機。
【請求項17】 前記低温再生器のケーシングと第4の再生器のケーシングとを一体的に構成し、一体的に構成されたケーシングの内部は、中温再生器で発生した蒸気が流れる蒸気ラインが連通する低温再生器側の領域と、高温再生器で発生した蒸気が流れる蒸気ラインが連通する第4の再生器側の領域、とが存在する請求項1−16のいずれか1項の吸収冷温水機。
【請求項18】 一体的に構成されたケーシング内部空間の上方の領域における最下方には、供給された吸収溶液を貯留する部材が設けられており、該部材には中温再生器に連通するラインが接続されている請求項17の吸収冷温水機。
【請求項19】 高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れる配管における中温再生器と第4の再生器内との間の領域に、流量調整弁を介装した請求項3、5、7、9、11、14の吸収冷温水機。
【請求項20】 高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、第4の再生器へ連通するラインにおける分岐点と第4の再生器との間の領域に、流量調整弁を介装した請求項4、6、8、10、12、13、15の吸収冷温水機。
【請求項21】 高温再生器で発生した蒸気が流れるラインは、中温再生器或いは第4の再生器に連通するラインと、蒸発器に連通するラインとに分岐しており、蒸発器に連通する前記ラインに冷暖切換弁が介装されている請求項1−20のいずれか1項の吸収冷温水機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は吸収冷温水機に関し、特に、三重効用吸収冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】高温再生器(或いは第1の再生器)に供給される高質燃料を用いてバーナ等で吸収溶液を加熱する事により、3個の再生器で水蒸気(気相の冷媒)を発生する三重効用吸収冷温水機は、冷却効率(COPc)が非常に高いので、吸収冷温水機の高効率化が達成されるとして、従来から種々提案されている。
【0003】しかし、図31(パラレルフロータイプ)及び図32(シリーズフロータイプ)で示す三重効用サイクル(圧力−温度−濃度線図:PTX線図)を参照すれば明らかなように、三重効用吸収冷温水機の高温再生器(図31及び図32の符号「HG」で示す箇所)においては、その再生温度が200℃−250℃の高温となるので、腐食してしまうという問題が存在する。特に、200℃を超える高温の場合には、200℃以下の場合に比較して、温度上昇に対する腐食の進行が極めて速くなる事が知られている。
【0004】これに対して、例えば図33で示す吸収冷温水機では、高温再生器1における腐食を防止する技術を示している。図33において、高温再生器1で発生した気相冷媒(水蒸気)が流れる蒸気ライン27、すなわち、高温再生器1から中温再生器2を介して低温再生器3に連通するライン27に分岐ライン31を設けている。そして該ライン31は、ライン27の高温再生器1と中温再生器2との間の領域から分岐してライン28に合流しており、該ライン28は、ライン27の中温再生器2と低温再生器3との間の領域に合流している。
【0005】そして、ライン31には、開閉弁19が介装されている。温度負荷が高い場合には、開閉弁19を開放して、ライン27内を流れる蒸気が中温再生器2をバイパスして、低温再生器3に送られる。すなわち、開閉弁19が開放される場合には、図33の吸収冷温水機は二重効用吸収冷温水機として作動されることになる。そのため、高温再生器1の温度の上昇は抑制されるのである。
【0006】しかし、図33の技術では、三重効用吸収冷温水機として作動するのは、温度負荷が低い場合に限定され、通常時は二重効用吸収冷温水機として作動する。従って、図33の吸収冷温水機の効率を、その作動時間について平均すれば、三重効用吸収冷温水機としての高効率は到底望めないのである。
【0007】この様に、従来の三重効用吸収冷温水機によれば高温再生器が腐食してしまうという問題が存在し、そして、三重効用吸収冷温水機並みの高効率を維持しつつ、高温再生器の腐食を解決できる技術は、従来は提供されていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、三重効用吸収冷温水機としての高い熱効率を維持しつつ、高温再生器の腐食を防止する事が出来る吸収冷温水機の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収冷温水機は、高温再生器と、中温再生器と、低温再生器と、第4の再生器とを有し、高温再生器で発生した蒸気が保有する熱量の一部が前記第4の再生器に供給される事を特徴としている。
【0010】本発明の実施に際して、稀溶液ラインには、低温溶液熱交換器と、中温溶液熱交換器と、高温溶液熱交換器に加えて溶液ドレン熱交換器が介装されており、該溶液ドレン熱交換器は、高温再生器で発生して前記第4の再生器へ送られる蒸気、該蒸気が凝縮した液相冷媒、気液2相冷媒のいずれかと、稀溶液ラインを流れる稀溶液との間で熱交換を行わしめるように構成することも可能である。
【0011】本発明を所謂「シリーズ・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機に実施するに際しては、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと中温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されるのが好ましい(図1)。
【0012】或いは本発明を所謂「シリーズ・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機に実施するに際しては、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと中温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されるのが好ましい(図2)。
【0013】本発明を所謂「シリーズフロータイプ」の吸収冷温水機に適用するに際しては、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器、第2の中温溶液熱交換器、第1の中温溶液熱交換器、高温溶液熱交換器を経由して高温再生器に連通しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して中温再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は第1の中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第2の中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されるのが好ましい(図5)。
【0014】或いは、本発明を所謂「シリーズフロータイプ」の吸収冷温水機に適用するに際しては、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器、第2の中温溶液熱交換器、第1の中温溶液熱交換器、高温溶液熱交換器を経由して高温再生器に連通しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して中温再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は第1の中温溶液熱交換器を経由して低温再生器内へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第2の中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給されるのが好ましい(図6)。
【0015】本発明を所謂「パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機に実施するに際しては、稀溶液ラインは、低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器の間で、低温再生器へ連通する溶液ラインと、中温再生器或いは高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器或いは高温再生器へ連通する前記ラインは、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器の間で、中温再生器へ連通するラインと、高温溶液熱交換器及び高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給されるのが好ましい(図9)。
【0016】或いは本発明を所謂「パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機に実施するに際しては、稀溶液ラインは、低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器の間で、低温再生器へ連通する溶液ラインと、中温再生器或いは高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器或いは高温再生器へ連通する前記ラインは、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器の間で、中温再生器へ連通するラインと、高温溶液熱交換器及び高温再生器へ連通するラインとに分岐しており、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は第4の再生器内へ供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給される様に構成するのが好ましい(図10)。
【0017】本発明を所謂「リバースフロータイプ」の吸収冷温水機に実施するに際しては、稀溶液ラインを流れる稀溶液は低温溶液熱交換器及び中温溶液熱交換器を経由して低温再生器へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給される様に構成するのが好ましい(図13)。
【0018】或いは、本発明を所謂「リバースフロータイプ」の吸収冷温水機に実施するに際しては、稀溶液ラインを流れる稀溶液は低温溶液熱交換器及び中温溶液熱交換器を経由して低温再生器へ供給され、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、第4の再生器で濃縮された吸収溶液は低温溶液熱交換器を経由して吸収器へ供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行って凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給される様に構成するのが好ましい(図14)。
【0019】本発明を所謂「リバース・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機について実施するには、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、中温再生器を経由してから第4の再生器内の溶液と熱交換を行い、気液2相流或いは液相冷媒となって凝縮器に供給される様に構成するのが好ましい(図17)。
【0020】或いは、本発明を所謂「リバース・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機について実施するには、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、高温溶液熱交換器及び高温再生器に連通する溶液ラインと、溶液ドレン熱交換器及び低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器を経由して凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給される様に構成するのが好ましい(図18)。
【0021】さらに、本発明を所謂「リバース・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機について実施するには、稀溶液ラインは低温溶液熱交換器と中温溶液熱交換器で経由して、中温溶液熱交換器と高温溶液熱交換器との間で、溶液ドレン熱交換器、高温溶液熱交換器、高温再生器に連通する溶液ラインと、低温再生器へ連通する溶液ラインとに分岐しており、低温再生器で濃縮された吸収溶液は中温溶液熱交換器を経由して中温再生器へ供給され、中温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して高温再生器へ供給され、高温再生器で濃縮された吸収溶液は高温溶液熱交換器を経由して第4の再生器に供給され、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、中温再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は中温再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなり、溶液ドレン熱交換器を経由して凝縮器へ供給され、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなって凝縮器へ供給される様に構成するのが好ましい(図19)。
【0022】本発明の実施に際して、高温再生器で発生した冷媒蒸気は、第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行ってから凝縮器に供給される様に構成するのが好ましい(図3、図7、図11、図15、図20)。
【0023】また、第4の再生器へ連通するラインを流れる冷媒蒸気は第4の再生器内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、第2の溶液ドレン熱交換器で稀溶液ラインを流れる稀溶液と熱交換を行ってから凝縮器へ供給される様に構成するのが好ましい(図4、図8、図12、図16、図21、図22)。
【0024】そして本発明の実施に際しては、吸収器及び蒸発器を2段に構成することも出来る(図23)。
【0025】一方、本発明の実施に際して、前記低温再生器のケーシングと第4の再生器のケーシングとを一体的に構成し、一体的に構成されたケーシングの内部は、中温再生器で発生した蒸気が流れる蒸気ラインが連通する低温再生器側の領域と、高温再生器で発生した蒸気が流れる蒸気ラインが連通する第4の再生器側の領域、とが存在する様に構成しても良い(図24)。その場合、一体的に構成されたケーシング内部空間の上方の領域における最下方には、供給された吸収溶液を貯留する部材が設けられており、該部材には中温再生器に連通するラインが接続されている様に構成することが好ましい(図25)。
【0026】これに加えて、本発明において、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れる配管における中温再生器と第4の再生器内との間の領域に、流量調整弁を介装することが好ましい(図26)。
【0027】或いは、高温再生器で発生した冷媒蒸気が流れるラインは中温再生器へ連通するラインと第4の再生器へ連通するラインとに分岐しており、第4の再生器へ連通するラインにおける分岐点と第4の再生器との間の領域に、流量調整弁を介装することも好ましい(図27)。
【0028】本発明において、高温再生器で発生した蒸気が流れるラインは、中温再生器或いは第4の再生器に連通するラインと、蒸発器に連通するラインとに分岐しており、蒸発器に連通する前記ラインに冷暖切換弁が介装されているのが好ましい(図28)。
【0029】従来の三重効用吸収冷温水機では、図29で示す本発明の吸収冷温水機のサイクル線図(デューリング線図)を参照すれば、高温再生器における加熱地点で発生した水蒸気(冷媒蒸気:気相冷媒)が保有する熱量は、中温再生器における濃縮にのみ使用される。すなわち、符号X−4で示す点と、符号X−5で示す点との濃度幅に相当する熱量が必要となる。そして、そのような熱量を得るためには、点線D−PRで示す様に、高温再生器の加熱地点は符号PR−HGで示す点となる。その点では、明らかに200℃を超えてしまうのである。
【0030】これに対して、上述したような構成を具備する本発明の吸収冷温水機によれば、高温再生器と、中温再生器と、低温再生器に加えて、第4の再生器を有しており、該第4の再生器には、高温再生器で発生した蒸気が保有する熱量の一部が供給されるように構成されている。そのため、図29で示す本発明の吸収冷温水機のサイクル線図(デューリング線図)において、符号HGで示す高温再生器における加熱地点で発生した水蒸気(冷媒蒸気:気相冷媒)が保有する熱量は、中温再生器における濃縮(X−3、X−4間の濃度幅に対応する加熱)と、第4の再生器における濃縮(X−1とX−5を混合した濃度、X−24間の濃度幅に対応する加熱)とに消費される。そのため本発明では、高温再生器で必要とされる熱量は、図29の点線D−Hで示す様に、従来技術における加熱地点PR−HGに比較して、極めて低い温度(200℃未満)の加熱地点HGに相当するもので足りるのである。
【0031】換言すれば、本発明によれば、高温再生器の温度を従来技術では達成不可能であった低い温度、200℃未満に抑える事が出来る。そのため、高温再生器における腐食の可能性が極めて小さくなるのである。
【0032】特に、従来の三重効用吸収冷温水機のサイクルと(高温再生器の加熱地点を符号「PR−HG」で表現している)、それと同レベルにある本発明の吸収冷温水機のサイクル(高温再生器の加熱地点を符号「PR」で表現している)とを比較して示す図30を参照すれば、本発明によれば高温再生器の温度を低く抑える事が出来る旨がより一層明確となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図1−図30を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図示の実施形態においては、同様な部材には同様な符号を付してある。
【0034】図1は本発明の第1実施形態を示している。図1の実施形態では、吸収冷温水機は所謂「シリーズ・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機として構成されている。図1において、吸収器7から出た吸収溶液(すなわち稀溶液)は、溶液ポンプ40によりヘッドを負荷されて、稀溶液ラインL1により再生器側へ送られる。すなわち、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液は、低温溶液熱交換器8、中温溶液熱交換器9を介して予熱され、分岐地点BPにおいて、高温再生器1に連通する溶液ラインL2と、中温再生器2へ連通する溶液ラインL3とに分岐する。溶液ラインL2を流れる稀溶液は、高温溶液熱交換器10によってさらに予熱されて、高温再生器1に供給される。
【0035】高温再生器1においては、所謂「高質燃料」を用いる図示しない加熱手段(例えばガスバーナ等)によって吸収溶液は加熱されて、水蒸気(冷媒蒸気、気相冷媒)を発生する。発生した水蒸気は、蒸気ラインL20を通り、中温再生器2内の溶液と熱交換を行って再生せしめ(図29の点X−3、X−4間の濃度幅に相当する)、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行い再生せしめた後(図29の点X−1とX−5を混合した濃度、X−2間の濃度幅に相当する)、気液2相流となり、或いは液相冷媒となって、符号L20−Aで示すラインを介して凝縮器5に送られる。
【0036】高温再生器1で濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL4を流れ、高温溶液熱交換器10で熱交換を行い、第4の再生器4に送られる。そして、蒸気ラインL20を流れる水蒸気、すなわち高温再生器1で発生した蒸気により加熱されて、一部が再生する。
【0037】分岐点BPからラインL3を介して中温再生器2へ供給された稀溶液は、蒸気ラインL20を流れる水蒸気、すなわち高温再生器1で発生した蒸気により加熱されて、一部が再生する。再生した水蒸気は蒸気ラインL21を流れ、低温再生器3内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、気液2相流となり、或いは液相冷媒となって、符号L21−Aで示すラインを介して凝縮器5に送られる。
【0038】中温再生器2で濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL5を流れ、中温溶液熱交換器9で熱交換を行った後に、低温再生器3内へ滴下される。そして、蒸気ラインL21を流れる水蒸気、すなわち中温再生器1で発生した蒸気により加熱されて、一部が再生する。
【0039】低温再生器3において、蒸気ラインL21を流れる水蒸気により加熱されて再生した気相冷媒(水蒸気)は、蒸気ラインL22を介して凝縮器5へ送られる。そして、低温再生器3で濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL6を介して第4の再生器4内へ滴下される。
【0040】さらに第4の再生器4において、蒸気ラインL20を流れる水蒸気により加熱されて再生した気相冷媒は、蒸気ラインL23を介して凝縮器5へ送られる。そして、第4の再生器4で濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL7を流れ、低温溶液熱交換器8で熱交換をした後に、高濃度溶液として、吸収器7内に滴下される。吸収器7内で滴下する高濃度吸収溶液は、ラインL24を介して蒸発器6から流れてきた水蒸気を吸収して、再び稀溶液として稀溶液ラインL1に送られる。凝縮器5に送られた再生蒸気(気液2相流、液相冷媒も含む)は液相冷媒(水)となり、ラインL8を通って蒸発器6に送られる。そして、冷水ラインL9内を流れる冷水から気化熱(潜熱)を奪って蒸発し、冷水ラインL9内の冷水温度を降下せしめる。気化した冷媒(水蒸気)は、蒸気ラインL24を介して吸収器7に送られ、その内部を滴下する高濃度の吸収溶液によって吸収される。
【0041】なお、冷水ラインL9は図示しない冷房負荷に供給され、また、符号L10で示すラインは、吸収器7及び凝縮器5を冷却するための冷却水ラインである。
【0042】上述した通り、高温再生器1で発生した水蒸気は、中温再生器2においては、図29の点X−3、X−4間の濃度幅に相当する熱量のみを供給し、点X−4、X−5間の濃度幅に相当する加熱は行わない。そして、第4の再生器において、図29の点X−1、X−2間の濃度幅に相当する加熱を行う。すなわち、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。そのため、図29を参照すれば明らかなように、高温再生器1の温度が(腐食が発生し易い)200℃以上の高温となる事は無いのである。
【0043】図2は本発明の第2実施形態を示しており、図1の実施形態と同様に、シリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機を示している。図2において、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐している。また、図2の実施形態においては、稀溶液ラインL1には、低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域に、溶液ドレン熱交換器11が介装されている。
【0044】ラインL30を流れる水蒸気は、中温再生器2内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL11を流れる。そして、溶液ドレン熱交換器11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行った後に、凝縮器5へ送られる。
【0045】一方、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、凝縮器5へ送られる。
【0046】図2の実施形態においては、高温再生器1で発生した冷媒蒸気を中温再生器2と第4の再生器4とに分配する事により、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。また、中温再生器2内の溶液と熱交換を行った後にラインL11を流れる冷媒が保有する熱量が、溶液ドレン熱交換器11において稀溶液ラインL1を流れる稀溶液へ供給されて予熱するので、高温再生器1において加えられた熱量が有効に利用される。
【0047】その他の構成及び作用効果は、図1の実施形態と同様である。
【0048】図3及び図4も、本発明をシリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機に適用した実施形態を示している。
【0049】図3の実施形態は、図1の実施形態と同様に、高温再生器1で発生した蒸気が流れるラインL20は途中で分岐すること無く、中温再生器2を経由して、第4の再生器4に連通する。しかし、図3の実施形態では、図2の実施形態と同様に溶液ドレン熱交換器11を備えており、第4の再生器4を経由して気液2相流或いは液相冷媒が流れるラインL20−Aは、溶液ドレン熱交換器11を経由して凝縮器5に連通している。
【0050】溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域に介装されており、ラインL20−Aを流れる気液2相流或いは液相冷媒が保有する熱量を、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液に供給して加熱(予熱)する。
【0051】その他の構成及び作用効果については、図1及び図2の実施形態と同様である。
【0052】図4で示す実施形態では、図2で示す実施形態と同様に、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐している。
【0053】ラインL30を流れる水蒸気は、中温再生器2内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL11を流れる。そして、溶液ドレン熱交換器(第1の溶液ドレン熱交換器)11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行った後に、凝縮器5へ送られる。
【0054】一方、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れる。
【0055】ここで図4の実施形態においては、第1の溶液ドレン熱交換器11に加えて、第2の溶液ドレン熱交換器11Aが、稀溶液ラインL1の低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域、より詳細には低温溶液熱交換器8と第1の溶液ドレン熱交換器11との間の領域に介装されている。そして、ラインL32−Aを流れる冷媒が保有する熱量が第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介して稀溶液に供給された後に、ラインL32−Aを流れる当該冷媒は凝縮器5へ送られるのである。
【0056】その他の構成及び作用効果については、図2の実施形態と同様である。
【0057】図5−図8は、本発明を所謂「シリーズフロータイプ」の吸収冷温水機に適用した実施形態を示している。
【0058】図5で示す第5実施形態において、吸収器7から出る稀溶液は、溶液ポンプ40、低温溶液熱交換器8、第2の中温溶液熱交換器9A、第1の中温溶液熱交換器9、高温溶液熱交換器10を介して、その全量が高温再生器1に送られる。高温再生器1で発生した冷媒蒸気は、ラインL20により中温再生器2及び第4の再生器4を経由し、ラインL20−Aを通って凝縮器5に送られる。そして、中温再生器2及び第4の再生器4内の溶液をそれぞれ再生する。すなわち、この実施形態においても、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給される。
【0059】高温再生器1で再生されて濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL4を介して、高温溶液熱交換器10を経由して、中温再生器2内で滴下される。中温再生器2で再生、濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL5を介して第1の中温溶液熱交換器9を経由して、低温再生器3内に滴下される。そして、低温再生器3で再生、濃縮された溶液は、ラインL6を介して第2の中温溶液熱交換器9Aを経由して、第4の再生器4内に滴下される。さらに、第4の再生器4で再生、濃縮された溶液は、ラインL7を通り低温溶液熱交換器8を経由して、吸収器7に戻される。
【0060】なお、図5において、ラインL34は蒸発器6において液相冷媒(水)が循環するライン(液相冷媒循環ライン)であり、符号42は液相冷媒循環ラインL34を循環する液相冷媒にヘッドを与えるための溶液ポンプであり、明確には図示されていないが、本発明の他の実施形態にも設けられている。
【0061】その他の構成及び作用効果は、図1−図4の実施形態と同様である。
【0062】図6で示す本発明の第6実施形態では、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐している。また、図6の実施形態においては、稀溶液ラインL1には、第2の中温溶液熱交換器9Aと中温溶液熱交換器9との間の領域に、溶液ドレン熱交換器11が介装されている。なお、溶液ドレン熱交換器11は、第2の中温溶液熱交換器9Aと低温溶液熱交換器8との間の領域に介装しても良い。
【0063】ラインL30を流れる水蒸気は、中温再生器2内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL30−Aを流れる。そして、溶液ドレン熱交換器11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行った後に、凝縮器5へ送られる。
【0064】一方、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、凝縮器5へ送られる。
【0065】図6の実施形態においても、高温再生器1で発生した冷媒蒸気を中温再生器2と第4の再生器4とに分配する事により、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。また、中温再生器2内の溶液と熱交換を行った後にラインL30−Aを流れる冷媒が保有する熱量が、溶液ドレン熱交換器11において稀溶液ラインL1を流れる稀溶液へ供給されて予熱するので、高温再生器1において加えられた熱量が有効に利用される。
【0066】その他の構成及び作用効果は、図5の実施形態と同様である。
【0067】図5で示す実施形態では、高温再生器で発生した蒸気はラインL20を流れて中温再生器2及び第4の再生器4を経由した後、気液2相流或いは液相冷媒となって、ラインL20−Aを流れて凝縮器5へ供給される。これに対して図7で示す第7実施形態では、稀溶液ラインL1の第2の中温溶液熱交換器9Aと低温溶液熱交換器8との間の領域に溶液ドレン熱交換器11が介装されており、前記ラインL20−Aは該溶液ドレン熱交換器11を経由して凝縮器5へ連通している。そして、前記ラインL20−Aを流れる冷媒が保有する熱量は、溶液ドレン熱交換器11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液に供給される。
【0068】図7で示す実施形態のその他の構成及び作用効果は、図5で示す実施形態と同様である。
【0069】図8で示す第8実施形態では、高温再生器で発生した蒸気はラインL20を流れて、分岐点BP−2でラインL30とL32とに分岐し、ラインL32を流れる蒸気冷媒は、第4の再生器4を経由した後、気液2相流或いは液相冷媒となって、ラインL32−Aを流れる。ここで稀溶液ラインL1には、第1の溶液ドレン熱交換器11が介装されていると共に、第2の中温溶液熱交換器9Aと低温溶液熱交換器8との間の領域に第2の溶液ドレン熱交換器11Aが介装されている。そして、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介して、前記ラインL32−Aを流れる冷媒は、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液に熱量を提供して予熱し、その後に凝縮器5へ送られる。
【0070】この点で、ラインL32を流れる蒸気冷媒は、第4の再生器4を経由した後、気液2相流或いは液相冷媒となってラインL32−Aを流れ、直ちに凝縮器5へ供給される図6の実施形態とは相違している。
【0071】その他の構成及び作用効果については、図6の実施形態と同様である。
【0072】図9−図12は、本発明を所謂「パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機に適用した実施形態を示している。
【0073】図9で示す第9実施形態では、稀溶液ラインL1は、低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域における分岐点BP−3で、高温再生器1或いは中温再生器2と連通するラインL35と、低温再生器3と連通するラインL36、とに分岐している。前記ラインL35は、さらに、中温溶液熱交換器9と高温溶液熱交換器10との間の領域における分岐点BPで、高温再生器1に連通する配管L2と、中温再生器2に連通する配管L3、とに分岐している。
【0074】高温再生器1で発生した冷媒蒸気は、ラインL20により中温再生器2及び第4の再生器4を経由し、ラインL20−Aを通って凝縮器5に送られる。そして、中温再生器2及び第4の再生器4内の溶液をそれぞれ再生する。すなわち、この実施形態においても、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給される。なお、ラインL20において、中温再生器2と第4の再生器4との間の領域は、気液2相流が流れている。
【0075】高温再生器1で再生されて濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL4を介して高温溶液熱交換器10を経由して第4の再生器4へ供給され、中温再生器2で再生、濃縮された吸収溶液は、溶液ラインL11を介して中温溶液熱交換器9を経由して第4の再生器4へ供給され、そして、低温再生器3で再生、濃縮された溶液は、ラインL6を介して第4の再生器4内に滴下される。さらに、第4の再生器4で再生、濃縮された溶液は、ラインL7を通り低温溶液熱交換器8を経由して、吸収器7に戻される。
【0076】その他の構成及び作用効果については、図1−図8の実施形態と同様である。図10で示す第10実施形態では、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐している。また、図10の実施形態においては、稀溶液ラインL1には、分岐点BP−3と低温溶液熱交換器8との間の領域に、溶液ドレン熱交換器11が介装されている。
【0077】ラインL30を流れる水蒸気は、中温再生器2内の溶液と熱交換を行って再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL30−Aを流れる。そして、溶液ドレン熱交換器11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行った後に、凝縮器5へ送られる。一方、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、凝縮器5へ送られる。
【0078】図10の実施形態においても、高温再生器1で発生した冷媒蒸気を中温再生器2と第4の再生器4とに分配する事により、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。また、中温再生器2内の溶液と熱交換を行った後にラインL30−Aを流れる冷媒が保有する熱量が、溶液ドレン熱交換器11において稀溶液ラインL1を流れる稀溶液へ供給されて予熱するので、高温再生器1において加えられた熱量が有効に利用される。
【0079】その他の構成及び作用効果は、図9の実施形態と同様である。
【0080】図11は第11実施形態を示しており、高温再生器1で発生した冷媒蒸気はラインL20を流れ、中温再生器2、第4の再生器4を経由して、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL20−Aを流れ、溶液ドレン熱交換器11を経由して凝縮器5に供給される。この溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の低温溶液熱交換器8と分岐点BP−3との間の領域に介装されており、稀溶液ラインL1の当該領域を流れる稀溶液に対して、ラインL20−Aを流れる冷媒が保有する熱量を供給して予熱している。
【0081】この点で図11の実施形態は、図9の実施形態、すなわち第4の再生器を経由してラインL20−Aを流れる冷媒が直接凝縮器5へ供給される実施形態、と相違している。その他の構成及び作用効果については、図11の実施形態は図9の実施形態と同様である。
【0082】なお図11において、ラインL20の中温再生器2と第4の再生器4との間の領域では、気液2相流となった冷媒が流れている。
【0083】図10の実施形態では、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐しており、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、直ちに凝縮器5へ送られている。これに対して図12で示す第12実施形態では、稀溶液ラインL1において、ラインL30−Aが経由している溶液ドレン熱交換器(第1の溶液ドレン熱交換器)11と、低温溶液熱交換器8との間の領域に、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介装している。そして、第4の再生器4を経由して、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れる冷媒が保有する熱量が、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介して稀溶液ラインL1内の溶液に供給されて予熱を行う。第2の溶液ドレン熱交換器11Aを経由したラインL32−Aは、凝縮器5へ連通する。
【0084】その他の構成及び作用効果については、図12の実施形態は図10の実施形態に同様である。
【0085】図13−図16は、本発明を所謂「リバースフロータイプ」の吸収冷温水機に適用した実施形態を示している。
【0086】図13で示す第13実施形態では、吸収器7から出て溶液ポンプ40によりヘッドを付加された稀溶液は、稀溶液ラインL1を流れ、低温溶液熱交換器8、中温溶液熱交換器9を経由して、低温再生器3内に滴下される。低温再生器3内で再生、濃縮された溶液は、溶液ポンプ44でヘッドが付加され、ラインL37を流れ、中温溶液熱交換器9を経由して、中温再生器2内に滴下される。中温再生器2内で再生、濃縮された溶液は、溶液ポンプ46でヘッドが付加されて、ラインL38を流れ、高温溶液熱交換器10を経由して、高温再生器1に供給される。
【0087】高温再生器1で発生した蒸気はラインL20を流れ、中温再生器2及び第4の再生器4内の溶液を加熱、再生して、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL20−Aを流れて凝縮器5へ供給される。すなわち、図13の実施形態においても、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。
【0088】中温再生器2で発生した蒸気は、ラインL21を介して低温再生器3に供給される。そして、低温再生器3内の溶液を加熱、再生した後に、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL21−Aを流れて凝縮器5へ送られる。そして、低温再生器3で発生した蒸気はラインL22を介して凝縮器5へ送られ、第4の再生器4で発生した蒸気はラインL23を介して凝縮器5へ送られる。
【0089】高温再生器1で再生、濃縮された吸収溶液は、ラインL4を介して第4の再生器4に供給され、第4の再生器4で再生、濃縮された後に、ラインL7を介して低温溶液熱交換器8を経由して吸収器7に戻される。
【0090】その他の構成及び作用効果は、図1−図12の実施形態と同様である。
【0091】図14の実施形態では、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐している。また、稀溶液ラインL1には、中温溶液熱交換器9と低温再生器3との間の領域に、溶液ドレン熱交換器11が介装されている。
【0092】ラインL30を流れる水蒸気は、中温再生器2内の溶液を加熱、再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL30−Aを流れる。そして、溶液ドレン熱交換器11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行った後に、凝縮器5へ送られる。一方、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液を加熱、再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、凝縮器5へ送られる。
【0093】図14の実施形態においても、高温再生器1で発生した冷媒蒸気を中温再生器2と第4の再生器4とに分配する事により、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。また、中温再生器2内の溶液を再生してラインL30−Aを流れる冷媒が保有する熱量は、溶液ドレン熱交換器11で稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行い予熱するので、高温再生器1において図示しない加熱手段により加えられた熱量が有効に利用される。
【0094】その他の構成及び作用効果については、図13の実施形態と同様である。
【0095】図15で示す第15実施形態では、高温再生器1で発生した冷媒蒸気はラインL20を流れ、中温再生器2、第4の再生器4を経由して、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL20−Aを流れ、溶液ドレン熱交換器11を経由して凝縮器5に供給される。(なお図15において、ラインL20の中温再生器2と第4の再生器4との間の領域では、気液2相流となった冷媒が流れている。)この溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域に介装されており、稀溶液ラインL1の当該領域を流れる稀溶液に対して、ラインL20−Aを流れる冷媒が保有する熱量を供給して予熱している。
【0096】この点で図15の実施形態は、図13の実施形態、すなわち第4の再生器を経由してラインL20−Aを流れる冷媒が直接凝縮器5へ供給される実施形態、と相違している。その他の構成及び作用効果については、図15の実施形態は図13の実施形態と同様である。
【0097】図14の実施形態では、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐しており、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、直ちに凝縮器5へ送られている。そして、稀溶液ラインL1の中温溶液熱交換器9と低温再生器3との間の領域には、ラインL30−Aが経由している溶液ドレン熱交換器(第1の溶液ドレン熱交換器)11が介装されている。
【0098】これに対して図16で示す第16実施形態では、稀溶液ラインL1において、低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域に、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介装している。そして、第4の再生器4を経由して、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れる冷媒は、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを経由して凝縮器5へ供給されており、ラインL32−Aを流れる冷媒が保有する熱量は、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介して稀溶液ラインL1内の溶液に供給されて、当該稀溶液を予熱する。
【0099】その他の構成及び作用効果については、図16の実施形態は図14の実施形態に同様である。
【0100】図17−図22は、本発明を所謂「リバース・パラレルフロータイプ」の吸収冷温水機に適用した実施形態を示している。
【0101】図17の第17実施形態において、吸収器7を出て溶液ポンプ40でヘッドを付加された稀溶液は、稀溶液ラインL1を流れ、低温溶液熱交換器8、中温溶液熱交換器9で予熱された後、分岐点BP−4において、高温再生器1に連通するラインL39と、低温再生器3に連通するラインL40とに分岐される。
【0102】ラインL39を流れる稀溶液は、高温溶液熱交換器10でさらに予熱された後に高温再生器1に供給される。一方、ラインL40を流れる稀溶液は、低温再生器3内で滴下され、低温再生器3内で再生、濃縮された溶液は、溶液ポンプ44でヘッドが付加され、ラインL37を流れ、中温溶液熱交換器9を経由して、中温再生器2内に滴下される。中温再生器2内で再生、濃縮された溶液は、溶液ポンプ46でヘッドが付加されて、ラインL38を流れ、高温溶液熱交換器10を経由して、高温再生器1に供給される。
【0103】ここで、高温再生器1における蒸気発生量を確保するため、図17の高温溶液熱交換器10は、3流体熱交換器として構成されている。そして、高温再生器1で加熱、再生されて濃縮されて且つラインL4を流れる吸収溶液が保有する熱量を、ラインL39を流れる稀溶液及びラインL38を流れる溶液に供給し、ラインL38、L39を流れる溶液を加熱して、高温再生器1で再生し易い様に予熱するのである。
【0104】高温再生器1で発生した蒸気はラインL20を流れ、中温再生器2内の溶液を加熱、再生して、気液2相流としてラインL20−Bを流れて第4の再生器4に供給される。そして第4の再生器4内の溶液を加熱、再生して、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL20−Aを流れて凝縮器5へ供給される。すなわち、図17の実施形態においても、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。
【0105】中温再生器2で発生した蒸気は、ラインL21を介して低温再生器3に供給される。そして、低温再生器3内の溶液を加熱、再生した後に、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL21−Aを流れて凝縮器5へ送られる。そして、低温再生器3で発生した蒸気はラインL22を介して凝縮器5へ送られ、第4の再生器4で発生した蒸気はラインL23を介して凝縮器5へ送られる。
【0106】高温再生器1で再生、濃縮された吸収溶液は、前述した通りラインL4を流れ、第4の再生器4に供給され、第4の再生器4で再生、濃縮された後に、ラインL7を介して低温溶液熱交換器8を経由して吸収器7に戻される。
【0107】その他の構成及び作用効果は、図1−図16の実施形態と同様である。
【0108】図18で示す第18実施形態において、高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐している。また、稀溶液ラインL1には、中温溶液熱交換器9と低温再生器3との間の領域、より詳細には分岐点BP−4と低温再生器3との間の領域に、溶液ドレン熱交換器11が介装されている。
【0109】ラインL30を流れる水蒸気は、中温再生器2内の溶液を加熱、再生せしめ、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL30−Aを流れる。そして、溶液ドレン熱交換器11において、稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行った後に、凝縮器5へ送られる。一方、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4内の溶液を加熱、再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、凝縮器5へ送られる。
【0110】図18の実施形態においても、高温再生器1で発生した冷媒蒸気を中温再生器2と第4の再生器4とに分配する事により、高温再生器1で発生した蒸気が保有する熱量の一部が第4の再生器4に供給されている。また、中温再生器2内の溶液を再生してラインL30−Aを流れる冷媒が保有する熱量は、溶液ドレン熱交換器11で稀溶液ラインL1を流れる稀溶液と熱交換を行い予熱するので、高温再生器1において図示しない加熱手段により加えられた熱量が有効に利用される。
【0111】その他の構成及び作用効果については、図17の実施形態と同様である。
【0112】図19は第19実施形態を示している。図18の第18実施形態において、溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の中温溶液熱交換器9と低温再生器3との間の領域であって、分岐点BP−4と低温再生器3との間の領域に介装されている。これに対して図19の第19実施形態では、溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の中温溶液熱交換器9と高温再生器1との間の領域、より具体的には分岐点BP−4と高温溶液熱交換器10との間の領域に介装されている。
【0113】その他の構成及び作用効果については、図18の実施形態と同様である。
【0114】図20は本発明の第20実施形態を示している。高温再生器1で発生した冷媒蒸気はラインL20を流れ、中温再生器2、第4の再生器4を経由して、気液2相流或いは液相冷媒としてラインL20−Aを流れ、溶液ドレン熱交換器11を経由して凝縮器5に供給される。(なお図20において、ラインL20の中温再生器2と第4の再生器4との間の領域では、気液2相流となった冷媒が流れている。)
この溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域に介装されており、稀溶液ラインL1の当該領域を流れる稀溶液に対して、ラインL20−Aを流れる冷媒が保有する熱量を供給して予熱している。
【0115】この点で図20の実施形態は、図17の実施形態、すなわち第4の再生器4を経由してラインL20−Aを流れる冷媒が直ちに凝縮器5へ供給される実施形態、と相違している。
【0116】その他の構成及び作用効果については、図20の実施形態は図17の実施形態と同様である。
【0117】図21で示す第21実施形態では、稀溶液ラインL1において、低温溶液熱交換器8と中温溶液熱交換器9との間の領域に、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介装している。高温再生器1で発生した冷媒蒸気が流れる蒸気ラインL20は、分岐点BP−2で、中温再生器2へ連通するラインL30と、第4の再生器4へ連通するラインL32とに分岐しており、ラインL32を流れる水蒸気は、第4の再生器4を経由して、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れる。そして、ラインL32−Aを流れる冷媒は、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを経由して凝縮器5へ供給されており、ラインL32−Aを流れる冷媒が保有する熱量は、第2の溶液ドレン熱交換器11Aを介して稀溶液ラインL1内の溶液に供給され、当該稀溶液を予熱する。
【0118】この点で、図18の実施形態の様に、第4の再生器4内の溶液と熱交換を行って再生せしめた後、液相冷媒、気液2相冷媒、気相冷媒のいずれかとなってラインL32−Aを流れ、直ちに凝縮器5へ送られている実施形態とは相違している。その他の構成及び作用効果については、図21の実施形態は、図18の実施形態と同様である。
【0119】図22は第22実施形態を示している。図21の第21実施形態において、溶液ドレン熱交換器(第1の溶液ドレン熱交換器)11は、稀溶液ラインL1の中温溶液熱交換器9と低温再生器3との間の領域であって、分岐点BP−4と低温再生器3との間の領域に介装されている。これに対して図22の第22実施形態では、溶液ドレン熱交換器11は、稀溶液ラインL1の中温溶液熱交換器9と高温再生器1との間の領域、より具体的には分岐点BP−4と高温溶液熱交換器10との間の領域に介装されている。
【0120】その他の構成及び作用効果については、図21の実施形態と同様である。
【0121】図23は本発明の第23実施形態を示している。この実施形態では、蒸発器6−1、6−2及び吸収器7−1、7−2を備えている。すなわち、蒸発器及び吸収器をそれぞれ2段に構成している。この様に構成する事により、稀溶液濃度を薄くして、濃度幅を拡大することが可能となり、高温再生器1における温度をより低くすることが出来るのである。
【0122】なお、図23の実施形態は、本発明の他の実施形態と組み合わせることが可能であることを付記する。
【0123】図24は本発明の第24実施形態を示している。図24において、全体を符号34で示す部材は、本発明の他の実施形態における低温再生器と第4の再生器とをワン・ユニット化して構成した機器である。図24中、符号34−3で示す領域は低温再生器に相当する部分であり、中温再生器2で再生・濃縮された吸収溶液が供給されるラインL5、或いは、分岐点BP−3で分岐した稀溶液ラインL36が連通しており、中温再生器2で発生した冷媒蒸気が流れるラインL21が連通している。ラインL21を流れる冷媒蒸気は、部材34内の吸収溶液と熱交換を行い、加熱・再生せしめる。そして、気液2相流或いは液相冷媒となってラインL21−A内を流れて、図示しない凝縮器5へ供給される。
【0124】一方、図24において符号34−4で示す領域は第4の再生器に相当する部分であり、高温再生器1で発生した蒸気が中温再生器2を経由して(気液2相流となって)流れるラインL20、或いは、高温再生器1で発生した蒸気がラインL20及び分岐点BP−2を経由して流れるラインL32が連通しており、当該ラインL20或いはL32は、気液2相流或いは液相冷媒が流れるラインL20−A或いはL32−Aとして、図示しない凝縮器5に連通する。ラインL20、L32を流れる冷媒は、部材34内の吸収溶液と熱交換を行い、加熱・再生せしめる。また領域34−4に、高温再生器1で再生・濃縮された吸収溶液が流れるラインL4を連通することが可能である。
【0125】部材34内で吸収溶液が加熱・再生されることにより発生する蒸気冷媒は、ラインL22を介して図示しない凝縮器5へ送られる。
【0126】図24の実施形態は、本発明の他の実施形態に適用可能である。特に、図1、図2、図5、図6、図9、図10の実施形態と好適に組み合わせることが出来る。
【0127】図25の第25実施形態も、低温再生器と第4の再生器とをワン・ユニット化して構成したものである。全体を符号134で示す部材において、上方の領域134−3は低温再生器に相当し、下方の領域134−4は第4の再生器に相当する。そして、上方の領域134−3の最下方には、ラインL5或いはL40を介して供給されて滴下する吸収溶液を貯留する部材136が設けられており、該部材136に貯留した吸収溶液は、ラインL37を流れ、溶液ポンプ44でヘッドを付加されて、中温再生器2へ送られる。
【0128】図25の実施形態は他の実施形態と組み合わせ可能であり、特に図13−図22の実施形態について好適に組み合わせることが出来る。
【0129】その他の構成及び作用効果については、図24の実施形態と同様である。
【0130】図26は本発明の第26実施形態を示している。シリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機に適用された図26の実施形態では、高温再生器1で発生した蒸気が流れるラインL20において、中温再生器2と第4の再生器4との間の領域であるラインL20−26に流量調整弁V1が介装されている。
【0131】ラインL20−26の領域に流量調整弁V1を設けたことにより、圧損が存在するため、ラインL20或いはL20−26において、中温再生器2と第4の再生器4とで消費される蒸気量(冷媒が保有する熱量)の比率を調整することが出来るのである。
【0132】図26の実施形態はシリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機のみが図示されているが、本発明の他の実施形態について、図26の実施形態(中温再生器2と第4の再生器4とを連通するラインL20に流量調整弁V1を介装する実施形態)を適用することは可能である。
【0133】図27は本発明の第27実施形態を示している。シリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機に適用された図27の実施形態では、高温再生器1で発生した蒸気が、ラインL20、分岐点BP−2を経由して流れるラインL32(第4の再生器4に連通するライン)において、分岐点BP−2と第4の再生器4との間の領域に流量調整弁V2が介装されている。
【0134】この流量調整弁V2を設けたことにより、ラインL30を介して中温再生器2へ供給される蒸気と、ラインL32を介して第4の再生器4へ供給される蒸気との流量比、或いは、それぞれの蒸気(冷媒)が保有する熱量の比率を、好適に調整することが出来る。
【0135】図27の実施形態はシリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機のみが図示されているが、本発明の他の実施形態について、図27の実施形態(ラインL32に流量調整弁V2を介装する実施形態)を適用することは可能である。
【0136】図28は本発明の第28実施形態を示している。
【0137】シリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機に適用された図28の実施形態では、暖房時には冷暖切換弁を構成する開閉弁V3を開放することにより、高温再生器1で発生した蒸気はラインL20を流れ、分岐点BP−5を経由して、ラインL128を介して蒸発器6に供給され、(冷)温水ラインL9内を流れる(冷)温水を加熱する。一方、暖房時には、冷暖切換弁V3を閉じることにより、図1の実施形態と同様に作動して、冷水ラインL9内の冷水を冷却する。
【0138】図28の実施形態はシリーズ・パラレルフロータイプの吸収冷温水機のみが図示されているが、本発明の他の実施形態について、図28の実施形態(ラインL128と冷暖切換弁V3とを設けた実施形態)を適用することは可能である。
【0139】なお、図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記載ではない旨を付記する。
【0140】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、高温再生器と、中温再生器と、低温再生器に加えて、第4の再生器を有しており、該第4の再生器には、高温再生器で発生した蒸気が保有する熱量の一部が供給されるように構成されている。そのため本発明では、高温再生器で必要とされる熱量は、従来技術におけるものと比較して、極めて低い温度(200℃未満)の加熱地点HGに相当するもので足りるのである。
【0141】換言すれば、本発明によれば、高温再生器の温度を従来技術では達成不可能であった低い温度、200℃未満に抑える事が出来る。そのため、高温再生器における腐食の可能性が極めて小さくなるのである。
【0142】また、蒸気利用の効率を高めて、高温再生器における高質燃料の消費量を抑制することが出来る。
【出願人】 【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
【出願日】 平成11年1月11日(1999.1.11)
【代理人】 【識別番号】100071696
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 敏忠 (外1名)
【公開番号】 特開2000−205690(P2000−205690A)
【公開日】 平成12年7月28日(2000.7.28)
【出願番号】 特願平11−4193