| 【発明の名称】 |
冷凍装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 功
【氏名】目▲崎▼ 丈統
【氏名】谷本 憲治
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| 【要約】 |
【課題】入力電力の増大を抑制しつつ、冷却能力を増大し得るようにし、運転効率の向上、消費電力の抑制及び装置自体の定格容量の増加の抑制を図る。
【解決手段】冷凍回路(1R)の冷却能力が増大する際、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように散水装置(60)を制御する制御装置(7a)を設けている。制御装置(7a)は、圧力センサ(PS)の検出圧力が所定値以上になると、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水装置(60)を制御する。又は、制御装置(7a)は、温度センサ(TS)の検出温度が所定値以上になると、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水装置(60)を制御する。又は、制御装置(7a)は、能力制御手段(73)の圧縮機(21)の制御能力が所定値以上になると、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水装置(60)を制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】冷凍回路(1R)の熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布する散水手段(60)が設けられた冷凍装置において、上記冷凍回路(1R)の冷却能力が増大する際、上記散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する散布制御手段(7a)を備えている冷凍装置。 【請求項2】冷凍回路(1R)の高圧冷媒圧力を検出する圧力検出手段(PS)が設けられる一方、散布制御手段(7a)は、上記圧力検出手段(PS)の検出圧力が冷却運転時に所定値以上になると、散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する請求項1記載の冷凍装置。 【請求項3】熱源側熱交換器(22)における冷媒の凝縮温度を検出する温度検出手段(TS)が設けられる一方、散布制御手段(7a)は、上記温度検出手段(TS)の検出温度が冷却運転時に所定値以上になると、散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する請求項1記載の冷凍装置。 【請求項4】冷凍回路(1R)の圧縮機(21)の能力を制御する能力制御手段(73)が設けられる一方、散布制御手段(7a)は、上記能力制御手段(73)の制御能力が冷却運転時に所定値以上になると、散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する請求項1記載の冷凍装置。 【請求項5】散布制御手段(7a)は、デフロスト運転の終了後、所定時間が経過するまで散水手段(60)の散水制御を実行するように構成されている請求項1記載の冷凍装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に関し、特に、冷却運転時における能力対策に係るものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、冷凍装置には、特開平9−210515号公報に開示されているように、高温側冷媒回路と低温側冷媒回路とが冷媒熱交換器を介して接続されて二元冷凍サイクルに構成されたものがある。具体的に、上記高温側冷媒回路は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と冷媒熱交換器の蒸発部とが冷媒配管で順に接続されて成る閉回路に構成されている。一方、上記低温側冷媒回路は、圧縮機と冷媒熱交換器の凝縮部と膨張弁と蒸発器とが冷媒配管で順に接続されて成る閉回路に構成されている。 【0003】この二元冷凍サイクルの冷凍装置は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商店に設けられる冷凍食品用のショーケースなどの冷凍設備に適用されている。このショーケースには、庫内の食品等の陳列空間と、この陳列空間との間で空気を循環させるための空気通路とが形成されている。そして、上記蒸発器が、送風機によって陳列空間へ冷風を供給するように上記空気通路に配置されている。 【0004】上記冷凍装置を運転すると、高温側冷媒回路と低温側冷媒回路においてそれぞれ冷媒が循環すると共に、冷媒熱交換器において両冷媒回路の冷媒間で熱交換が行われる。そして、低温側冷媒回路の蒸発器において、空気通路を流れる空気との間で冷媒が熱交換して蒸発し、該空気を冷却する。この冷却空気が、空気通路から庫内の陳列空間に供給され、食品が所定の低温度に保持され、その鮮度が維持される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、冷凍装置は、例えば、コンビニエンスストアに設けられる場合が多く、このコンビニエンスストアにおいては、上記冷凍装置の他、空気調和装置や照明機器や電子レンジなど、電力を必要とする機器が多く設置されている。 【0006】しかしながら、従来の冷凍装置は、ショーケースなどの要求能力に対し、入力電力の増減による冷却能力の制御によって対応しているため、コンビニエンスストアでは店舗全体として大きな電力を必要とする場合があった。つまり、夏季などにおいて、短時間といえどもコンビニエンスストア全体として大電力を要とするという問題があった。 【0007】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、入力電力の増大を抑制しつつ、冷却能力を増大し得るようにし、運転効率の向上、消費電力の抑制及び装置自体の定格容量の増加の抑制を図ることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】〈発明の概要〉本発明は、冷却能力の増大時に、熱源側熱交換器に冷却水を散布するようにしたものである。 【0009】〈解決手段〉具体的に、図1に示すように、第1の解決手段は、冷凍回路(1R)の熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布する散水手段(60)が設けられた冷凍装置を前提としている。そして、上記冷凍回路(1R)の冷却能力が増大する際、上記散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する散布制御手段(7a)を備えている。 【0010】また、第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、冷凍回路(1R)の高圧冷媒圧力を検出する圧力検出手段(PS)が設けられる一方、散布制御手段(7a)は、上記圧力検出手段(PS)の検出圧力が冷却運転時に所定値以上になると、散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する構成としている。 【0011】また、第3の解決手段は、上記第1の解決手段において、熱源側熱交換器(22)における冷媒の凝縮温度を検出する温度検出手段(TS)が設けられる一方、散布制御手段(7a)は、上記温度検出手段(TS)の検出温度が冷却運転時に所定値以上になると、散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する構成としている。 【0012】また、第4の解決手段は、上記第1の解決手段において、冷凍回路(1R)の圧縮機(21)の能力を制御する能力制御手段(73)が設けられる一方、散布制御手段(7a)は、上記能力制御手段(73)の制御能力が冷却運転時に所定値以上になると、散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水手段(60)を制御する構成としている。 【0013】また、第5の解決手段は、図5に示すように、上記第1の解決手段において、散布制御手段(7a)は、デフロスト運転の終了後、所定時間が経過するまで散水手段(60)の散水制御を実行するように構成されている。 【0014】〈作用〉上記の特定事項により、第1の解決手段では、冷凍回路(1R)の冷却能力が増大する際、散布制御手段(7a)によって散水手段(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布する。 【0015】具体的に、第2の解決手段では、圧力検出手段(PS)が高圧冷媒圧力を検出する一方、第3の解決手段では、温度検出手段(TS)が凝縮温度を検出する。そして、散布制御手段(7a)が上記高圧冷媒圧力が所定値以上になったか否か、又は凝縮温度が所定値以上になったか否かを判定する。 【0016】また、第4の解決手段では、散布制御手段(7a)が能力制御手段(73)の圧縮機能力を読み込み、該圧縮機能力が所定値以上になったか否かを判定する。 【0017】そして、上記高圧冷媒圧力が所定値以上になるか、凝縮温度が所定値以上にななるか、又は圧縮機能力が所定値以上になると、散布制御手段(7a)が散水手段(60)に散布開始を指令し、該散水手段(60)が冷却水を熱源側熱交換器(22)に散布する。この結果、冷却水の蒸発潜熱によって熱源側熱交換器(22)の凝縮能力が大きくなり、冷凍用熱交換器(33)等の蒸発能力が大きくなる。 【0018】また、第5の解決手段では、例えば、1の冷凍ショーケース(11)におけるデフロスト運転が終了すると、散布制御手段(7a)が散水手段(60)の散布開始を指令し、所定時間が経過するまで散水手段(60)が冷却水を熱源側熱交換器(22)に散布する。この結果、冷却水の蒸発潜熱によって熱源側熱交換器(22)の凝縮能力が大きくなり、冷凍用熱交換器(33)等の蒸発能力が大きくなる。 【0019】 【発明の効果】したがって、本発明によれば、熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布する散水手段(60)を設けるようにしたために、冷凍ショーケース(11)などの要求冷却能力に対し、冷却水の蒸発潜熱によって熱源側熱交換器(22)の凝縮能力を増大させることができる。この結果、冷凍用熱交換器(33)等の蒸発能力を増大させることができるので、入力電力の増大を抑制することができる。これにより、運転効率の向上を図ることができると共に、消費電力の増加を抑制することができる一方、圧縮機(21)や熱源側熱交換器(22)等の容量を小さくすることができる。 【0020】特に、従来の空気調和装置のように、室外熱交換器に冷却水を散布して凝縮圧力を制御するものにあっては、この冷却水の散布制御が、室外温度をパラメータとして行われているため、室外温度が一定の条件で冷却能力が増大する場合、高圧冷媒圧力(凝縮圧力)の上昇を抑制することができない。 【0021】本発明によれば、外気温度がさほど高くない条件であっても、高圧冷媒圧力や凝縮温度や圧縮機能力等が大きくなると、冷却能力を増大させることができることから、冷凍ショーケース(11)などの要求冷却能力に確実に対応することができる。 【0022】また、デフロスト運転後に熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するようにすると、予め認識されている大きな冷却能力の要求に対してセンサ等を設けることなく簡易に且つ確実に対応することができる。 【0023】 【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。 【0024】図1に示すように、冷凍装置(10)は、1台の熱源機(1A)によって、冷凍ショーケース(11)と、冷蔵ショーケース(12)を冷却するように構成されている。このために、上記冷凍装置(10)の冷凍回路(1R)は、冷凍ショーケース(11)を冷却するための二元冷凍サイクルと、冷蔵ショーケース(12)を冷却するための単元冷凍サイクルとが併存している。 【0025】上記冷凍回路(1R)における二元冷凍サイクルは、高温側冷媒回路(20)と低温側冷媒回路(30)とが冷媒熱交換器(40)を介して接続されて構成されている。また、上記高温側冷媒回路(20)の液ライン(2L)と低圧側のガスライン(2G)との間には、冷蔵用熱交換器(50)が上記冷媒熱交換器(40)と並列に接続され、高温側冷媒回路(20)には単元冷凍サイクルが熱源機(1A)を共用して構成されている。 【0026】上記高温側冷媒回路(20)は、圧縮機(21)と熱源側熱交換器(22)と冷媒熱交換器(40)とアキュムレータ(23)とが順に冷媒配管(24)によって接続されて閉回路に構成され、2つの冷媒熱交換器(40)は互いに並列に接続されている。そして、上記熱源機(1A)は、圧縮機(21)と熱源側熱交換器(22)とアキュムレータ(23)とによって構成されている。 【0027】上記各冷媒熱交換器(40)は、高温側冷媒回路(20)の蒸発部(41)と、低温側冷媒回路(30)の凝縮部(42)とを一体に備え、蒸発部(41)と直列に高温側膨張弁(43)が設けられている。一方、上記各冷蔵用熱交換器(50)は、冷媒熱交換器(40)と並列に接続され、各冷蔵用熱交換器(50)と直列に冷蔵用膨張弁(51)が設けられ、該各冷蔵用熱交換器(50)と冷蔵用膨張弁(51)とが冷蔵ショーケース(12)に設置されている。そして、上記各冷蔵用熱交換器(50)は、図示しない送風機によって食品の陳列空間へ冷風を供給するように構成されている。 【0028】上記低温側冷媒回路(30)は、圧縮機(31)と、冷媒熱交換器(40)の凝縮部(42)と、冷凍用膨張弁(32)と、冷凍用熱交換器(33)とが順に冷媒配管(34)によって接続されて閉回路に構成されている。 【0029】上記2つの冷凍用膨張弁(32)及び冷凍用熱交換器(33)は、互いに並列に接続される一方、上記各冷凍用膨張弁(32)及び冷凍用熱交換器(33)は、冷凍ショーケース(11)の空気通路に設置されている。そして、上記各冷凍用熱交換器(33)は、図示しない送風機によって食品の陳列空間へ冷風を供給するように構成されている。 【0030】また、上記冷媒熱交換器(40)と低温側冷媒回路(30)の圧縮機(31)は1つのユニットに形成されてカスケードユニット(13)を構成している。 【0031】上記高温側冷媒回路(20)における熱源側熱交換器(22)は、空気熱交換器で構成されているが、冷却水の散水手段である散水装置(60)が設けられて蒸発式凝縮器に構成されている。 【0032】また、上記高温側冷媒回路(20)における圧縮機(21)の吐出側の冷媒配管(24)には、高圧冷媒圧力である吐出圧力Pdを検出する圧力センサ(PS)が設けられ、上記熱源側熱交換器(22)には冷媒の凝縮温度Tcを検出する温度センサ(TS)が設けられている。上記圧力センサ(PS)が圧力検出手段を、温度センサ(TS)が温度検出手段を構成している。 【0033】一方、上記冷凍回路(1R)の制御系(70)は、熱源機(1A)を制御する制御装置(7a)を備えている。そして、上記圧力センサ(PS)は圧力検知回路(71)を介して制御装置(7a)に接続され、温度センサ(TS)は温度検知回路(72)を介して制御装置(7a)に接続され、上記圧力検知回路(71)から圧力信号が、温度検知回路(72)から温度信号がそれぞれ制御装置(7a)に入力されている。 【0034】上記圧縮機(21)には能力制御回路(73)が接続され、該能力制御回路(73)は、例えば、圧縮機(21)のインバータの出力周波数を制御して圧縮機能力を制御する能力制御手段を構成する一方、圧縮機能力信号を制御装置(7a)に出力している。 【0035】一方、上記散水装置(60)には、該散水装置(60)の散水又は噴霧を制御する散布回路(74)が接続され、該散布回路(74)は、制御装置(7a)の指令信号によって散水装置(60)を駆動制御するように構成されている。 【0036】上記制御装置(7a)は、圧力センサ(PS)が検出する吐出圧力Pdが所定値以上になると、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水装置(60)を制御する散布制御手段を構成している。 【0037】また、上記制御装置(7a)は、温度センサ(TS)が検出する凝縮温度Tcが所定値以上になると、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水装置(60)を制御する散布制御手段を構成している。 【0038】また、上記制御装置(7a)は、能力制御回路(73)が制御する圧縮機能力Hzが所定値以上になると、散水装置(60)が熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布するように該散水装置(60)を制御する散布制御手段を構成している。 【0039】尚、本実施形態の制御装置(7a)は、散水装置(60)を制御するパラメータとして、吐出圧力Pdと凝縮温度Tcと圧縮機能力Hzの何れか1つを採用しするように構成されている。つまり、上記制御装置(7a)は、吐出圧力Pdと凝縮温度Tcと圧縮機能力Hzの何れか1つをパラメータとして、散水装置(60)をオン・オフ制御する。 【0040】〈作用〉次に、上述した冷凍装置(10)の運転動作について説明する。 【0041】冷却運転を開始すると、図1の矢符に示すとおり、先ず、高温側冷媒回路(20)において、圧縮機(21)から吐出したガス冷媒が、熱源側熱交換器(22)で凝縮して液冷媒となる。この液冷媒が、冷蔵用熱交換器(50)と冷媒熱交換器(40)とに分かれ、冷蔵用膨張弁(51)及び高温側膨張弁(43)で減圧する。 【0042】その後、この減圧した液冷媒が、冷媒熱交換器(40)において低温側冷媒回路(30)の冷媒と熱交換して蒸発する一方、冷蔵用熱交換器(50)において冷蔵ショーケース(12)の空気と熱交換して蒸発する。続いて、蒸発したガス冷媒が、合流した後、アキュムレータ(23)を経て圧縮機(21)へ戻り、この循環動作を繰り返す。そして、上記冷蔵ショーケース(12)においては、冷媒と熱交換して冷却された空気が陳列空間に供給され、冷蔵ショーケース(12)の食品等が所定の低温に維持される。 【0043】一方、低温側冷媒回路(30)において、圧縮機(31)から吐出した冷媒が、冷媒熱交換器(40)の凝縮部(42)で凝縮して液冷媒となる。この液冷媒が、各冷凍用熱交換器(33)に分かれ、各冷凍用膨張弁(32)で減圧した後、各冷凍用熱交換器(33)で蒸発する。続いて、蒸発したガス冷媒が、合流した後、圧縮機(31)へ戻り、この循環動作を繰り返す。そして、上記冷凍ショーケース(11)においては、冷媒と熱交換して冷却された空気が陳列空間に供給され、冷凍ショーケース(11)の食品等が所定の低温に維持される。 【0044】次に、上記冷却運転時における散水装置(60)の散布制御について、図2及び図3のフローチャートに基づいて説明する。尚、図2は、吐出圧力Pd又は凝縮温度Tcに基づく散布制御を示し、図3は、圧縮機能力Hzに基づく散布制御を示している。 【0045】そこで、図2の吐出圧力Pd又は凝縮温度Tcに基づく散布制御を説明する。尚、この図2は、吐出圧力Pdと凝縮温度Tcとの双方に基づいて散布制御するものではなく、吐出圧力Pdと凝縮温度Tcの何れかに基づいて散布制御する場合の動作を示している。 【0046】先ず、散布制御を開始した後、ステップST11において、圧力センサ(PS)が吐出圧力Pdを検出し、また、温度センサ(TS)が凝縮温度Tcを検出し、圧力検知回路(71)が圧力信号を制御装置(7a)に出力し、温度検知回路(72)が温度信号を制御装置(7a)に出力する。 【0047】続いて、ステップST12に移り、上記制御装置(7a)は、散布フラグFがリセット(F=0)されているか否かを判定する。この散布フラグFは、散水装置(60)の散布開始指令を出力するとセットされ(F=1)、散布終了指令を出力するとリセットされる(F=0)。 【0048】現在は、散布制御の開始時であるため、散布フラグFがリセット(F=0)されているので、ステップST12の判定がYESとなり、ステップST13に移り、吐出圧力Pdが所定値以上になったか否か、又は凝縮温度Tcが所定値以上になったか否かを判定する。 【0049】つまり、上記吐出圧力Pdが、予め定められた設定値Pd0に所定のディファレンシャル量ΔPd1を加えた判定値(Pd0+ΔPd1)より大きくなったか否かを判定するか、又は上記凝縮温度Tcが、予め定められた設定値Tc0に所定のディファレンシャル量ΔTc1を加えた判定値(Tc0+ΔTc1)より大きくなったか否かを判定する。 【0050】上記吐出圧力Pdが判定値(Pd0+ΔPd1)以下の場合であるか、又は上記凝縮温度Tcが判定値(Tc0+ΔTc1)以下の場合、吐出圧力Pd又は凝縮温度Tcがさほど上昇していないので、上記ステップST13の判定がNOとなり、散水装置(60)の散布を行うことなく、上記ステップST11に戻り、上述の動作を繰り返す。 【0051】上記ステップST13において、吐出圧力Pdが判定値(Pd0+ΔPd1)より大きくなるか、又は上記凝縮温度Tcが判定値(Tc0+ΔTc1)より大きくなると、判定がYESとなってステップST14に移る。 【0052】この場合、吐出圧力Pdなどが上昇し、冷却負荷が大きくなっているので、散水装置(60)の散布開始指令を出力すると共に、散布フラグFをセットし(F=1)、上記ステップST11に戻る。 【0053】この散布開始指令により、散布回路(74)を介して散水装置(60)が冷却水を熱源側熱交換器(22)に散布する(図4の(a)及び(b)参照)。この結果、冷却水の蒸発潜熱によって熱源側熱交換器(22)の凝縮能力が大きくなり、冷蔵用熱交換器(50)や冷凍用熱交換器(33)の蒸発能力が大きくなる。 【0054】その後、上記ステップST12においては、散布フラグFがセットされているので(F=1)、判定がNOとなってステップST15に移る。このステップST15において、吐出圧力Pdが所定値以下になったか否か、又は凝縮温度Tcが所定値以下になったか否かを判定する。 【0055】つまり、上記吐出圧力Pdが、設定値Pd0に所定のディファレンシャル量ΔPd2を減じた判定値(Pd0−ΔPd2)より小さくなったか否かを判定するか、又は上記凝縮温度Tcが、設定値Tc0に所定のディファレンシャル量ΔTc2を減じた判定値(Tc0−ΔTc2)より小さくなったか否かを判定する。 【0056】上記吐出圧力Pdが判定値(Pd0−ΔPd2)以上であるか、又は上記凝縮温度Tcが判定値(Tc0−ΔTc2)以上の場合、吐出圧力Pd又は凝縮温度Tcが未だ上昇したままなので、上記ステップST15の判定がNOとなり、散水装置(60)の散布を継続して、上記ステップST11に戻り、上述の動作を繰り返す。 【0057】上記ステップST15において、吐出圧力Pdが判定値(Pd0−ΔPd2)より小さくなるか、又は上記凝縮温度Tcが判定値(Tc0−ΔTc2)より小さくなると、判定がYESとなってステップST16に移る。 【0058】この場合、吐出圧力Pdなどが低下し、冷却負荷が小さくなっているので、散水装置(60)の散布終了指令を出力すると共に、散布フラグFをリセットし(F=0)、上記ステップST11に戻る。この散布終了指令により、散布回路(74)を介して散水装置(60)が冷却水の散水を停止し(図4の(a)及び(b)参照)、熱源側熱交換器(22)が空気のみで冷却されることになる。 【0059】次に、図3の圧縮機能力Hzに基づく散布制御を説明する。先ず、散布制御を開始した後、ステップST21において、制御装置(7a)が能力制御回路(73)の圧縮機能力信号を取り込む。 【0060】続いて、ステップST22に移り、上記制御装置(7a)は、散布フラグFがリセット(F=0)されているか否かを判定する。現在は、散布制御の開始時であるため、散布フラグFがリセット(F=0)されているので、ステップST22の判定がYESとなり、ステップST23に移り、圧縮機能力Hzが所定値以上になったか否かを判定する。 【0061】つまり、上記圧縮機能力Hzが、予め定められた設定値Hz0に所定のディファレンシャル量ΔHz1を加えた判定値(Hz0+ΔHz1)より大きくなったか否かを判定する。 【0062】上記圧縮機能力Hzが判定値(Hz0+ΔHz1)以下の場合、圧縮機能力Hzがさほど上昇していないので、上記ステップST23の判定がNOとなり、散水装置(60)の散布を行うことなく、上記ステップST21に戻り、上述の動作を繰り返す。 【0063】上記ステップST23において、圧縮機能力Hzが判定値(Hz0+ΔHz1)より大きくなると、判定がYESとなってステップST24に移る。 【0064】この場合、圧縮機能力Hzが上昇し、冷却負荷が大きくなっているので、散水装置(60)の散布開始指令を出力すると共に、散布フラグFをセットし(F=1)、上記ステップST21に戻る。 【0065】この散布開始指令により、散布回路(74)を介して散水装置(60)が冷却水を熱源側熱交換器(22)に散布する(図4の(c)参照)。この結果、冷却水の蒸発潜熱によって熱源側熱交換器(22)の凝縮能力が大きくなり、冷蔵用熱交換器(50)や冷凍用熱交換器(33)の蒸発能力が大きくなる。 【0066】その後、上記ステップST22においては、散布フラグFがセットされているので(F=1)、判定がNOとなってステップST25に移る。このステップST25において、圧縮機能力Hzが所定値以下になったか否かを判定する。 【0067】つまり、上記圧縮機能力Hzが、設定値Hz0に所定のディファレンシャル量ΔHz2を減じた判定値(Hz0−ΔHz2)より小さくなったか否かを判定する。 【0068】上記圧縮機能力Hzが判定値(Hz0−ΔHz2)以上の場合、圧縮機能力Hzが未だ上昇したままなので、上記ステップST25の判定がNOとなり、散水装置(60)の散布を継続して、上記ステップST21に戻り、上述の動作を繰り返す。 【0069】上記ステップST25において、圧縮機能力Hzが判定値(Hz0−ΔHz2)より小さくなると、判定がYESとなってステップST26に移る。 【0070】この場合、圧縮機能力Hzが低下し、冷却負荷が小さくなっているので、散水装置(60)の散布終了指令を出力すると共に、散布フラグFをリセットし(F=0)、上記ステップST21に戻る。この散布終了指令により、散布回路(74)を介して散水装置(60)が冷却水の散水を停止し(図4の(c)参照)、熱源側熱交換器(22)が空気のみで冷却されることになる。 【0071】〈実施形態1の効果〉したがって、本実施形態によれば、熱源側熱交換器(22)に冷却水を散布する散水手段を設けるようにしたために、冷凍ショーケース(11)などの要求冷却能力に対し、冷却水の蒸発潜熱によって熱源側熱交換器(22)の凝縮能力を増大させることができる。この結果、冷凍用熱交換器(33)等の蒸発能力を増大させることができるので、入力電力の増大を抑制することができる。これにより、運転効率の向上を図ることができると共に、消費電力の増加を抑制することができる一方、熱源機(1A)の容量を小さくすることができる。 【0072】特に、従来の空気調和装置のように、室外熱交換器に冷却水を散布して凝縮圧力を制御するものにあっては、この冷却水の散布制御が、室外温度をパラメータとして行われているため、室外温度が一定の条件で冷却能力が増大する場合、吐出圧力(凝縮圧力)の上昇を抑制することができない。 【0073】本実施形態によれば、外気温度がさほど高くない条件であっても、吐出圧力Pdや凝縮温度Tcや圧縮機能力Hz等が大きくなると、冷却能力を増大させることができることから、冷凍ショーケース(11)などの要求冷却能力に確実に対応することができる。 【0074】 【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図面に基づいて詳細に説明する。 【0075】図5に示すように、本実施形態は、実施形態1の吐出圧力Pd等に代えて、デフロスト運転の終了後に散水装置(60)が冷却水を散布するようにしたものである。 【0076】また、本実施形態では、1台の熱源機(1A)によって、4つの冷凍ショーケース(11)と、2つの冷蔵ショーケース(12)を冷却するように構成されている。つまり、各冷凍ショーケース(11)に1つの冷凍用膨張弁(32)と1つの冷凍用熱交換器(33)が収納され、各冷蔵ショーケース(12)に1つの冷蔵用膨張弁(51)と1つの冷蔵用熱交換器(50)が収納されている。 【0077】一方、上記デフロスト運転を行うために、熱源機(1A)とカスケードユニット(13)と冷凍ショーケース(11)と冷蔵ショーケース(12)とにそれぞれ制御装置(7a,7b,7c,7d)が設けられている。 【0078】そして、例えば、1の冷凍ショーケース(11)の制御装置(7c)が電気ヒータなどによってデフロスト運転を行い、このデフロスト運転が終了すると、この終了信号が熱源機(1A)の制御装置(7a)に入力され、該制御装置(7a)が散布回路(74)に散布開始指令を出力し、所定時間が経過するまで散水装置(60)が冷却水を熱源側熱交換器(22)に散布する。 【0079】つまり、上記デフロスト運転を行うと、デフロストした冷凍ショーケース(11)の温度が上昇することになるので、急速冷却(プルダウン)を行う必要があり、冷却負荷が増大する。このため、上述したように、散水装置(60)が冷却水を熱源側熱交換器(22)に散布し、凝縮能力を増大して冷凍用熱交換器(33)等の蒸発能力を増大させる。したがって、デフロスト運転後のように、予め認識されている大きな冷却能力の要求に対してセンサ等を設けることなく簡易に且つ確実に対応することができる。 【0080】その他の構成並びに作用及び効果は、実施形態1と同様であるが、図5に示すように、本実施形態では、実施形態1の圧力センサ(PS)などを必ずしも設ける必要がない。 【0081】 【発明の他の実施の形態】上記各実施形態においては、二元冷凍サイクルを備えた冷凍回路(1R)について説明したが、本発明は、単元冷凍サイクルのみの冷凍回路(1R)であってもよい、また、多元冷凍サイクルのみの冷凍回路(1R)であってもよい。 【0082】また、実施形態1は、吐出圧力Pdと凝縮温度Tcと圧縮機能力Hzについて冷却能力を判定するようにしたが、本発明は、吐出圧力Pdのみや、凝縮温度Tcのみ、又は圧縮機能力Hzのみで冷却能力を判定するようよにしてもよい。 【0083】したがって、吐出圧力Pdによって散水装置(60)を制御する場合、温度センサ(TS)や能力制御回路(73)等を設ける必要はない。また、凝縮温度Tcによって散水装置(60)を制御する場合、圧力センサ(PS)や能力制御回路(73)等を設ける必要はない。また、圧縮機能力Hzによって散水装置(60)を制御する場合、圧力センサ(PS)や温度センサ(TS)等を設ける必要はなく、この場合、各種のセンサを要しないことから、散布制御の構成を簡略化することができる。 【0084】逆にまた、本発明は、吐出圧力Pdと圧縮機能力Hzの2つのパラメータを同時に判定して散水装置(60)を制御してもよく、また、凝縮温度Tcと圧縮機能力Hzの2つのパラメータを同時に判定して散水装置(60)を制御してもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月8日(1999.1.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077931 【弁理士】 【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−205665(P2000−205665A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−2603 |
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