トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F25 冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒ−トポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化




【発明の名称】 冷凍装置
【発明者】 【氏名】近藤 功

【氏名】上野 明敏

【氏名】目▲崎▼ 丈統

【要約】 【課題】熱効率の向上を図ると共に、熱源側の機器が停止した場合でも、冷凍運転を継続できるようにして、商品の品質を維持できるようにする。

【解決手段】液管(71)を熱源ユニット(3A,3B)の熱源側熱交換器(33)に接続する一方、熱源ユニット(3A,3B)の圧縮機構(31)の吐出側を熱源側熱交換器(33)又は高圧ガス管(72)に切り換わって連通させ、吸込み側を熱源側熱交換器(33)又は低圧ガス管(73)に切り換わって連通させる。更に、一端が液管(71)に連通し、他端が高圧ガス管(72)と低圧ガス管(73)とに切り換わって連通する室内ユニット(40)を設けている。加えて、蒸発部(51)の一端が液管(71)に、他端が低圧ガス管(73)に連通する冷媒熱交換器(50)を設けている。その上、圧縮機(21)と冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)と低温側膨張弁(22)と蒸発器(23)とが順に接続された冷凍用の低温側冷媒回路(20)を設けている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】圧縮機構(31)、熱源側熱交換器(33)及び膨張機構(34)が順に接続された複数台の熱源ユニット(3A,3B)と、液管(71)、高圧ガス管(72)及び低圧ガス管(73)を有し、該液管(71)が上記膨張機構(34)を介して熱源側熱交換器(33)に接続される一方、圧縮機構(31)の吐出側が熱源側熱交換器(33)又は高圧ガス管(72)との冷媒流通に切り換わるように、且つ吸込み側が熱源側熱交換器(33)又は低圧ガス管(73)との冷媒流通に切り換わるように複数台の熱源ユニット(3A,3B)が並列状態で接続された配管手段(70)と、膨張機構(41)及び利用側熱交換器(42)が直列に接続され、一端が液管(71)に連通し、他端が高圧ガス管(72)と低圧ガス管(73)とに切り換わって連通する利用ユニット(40)と、蒸発部(51)及び凝縮部(52)を備え、該蒸発部(51)の一端が膨張機構(53)を介して液管(71)に、他端が低圧ガス管(73)に連通する冷媒熱交換器(50)と、圧縮機(21)と冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)と膨張機構(22)と蒸発器(23)とが順に接続された冷凍用の低温側ユニット(20)とを備えている冷凍装置。
【請求項2】利用ユニット(40)は、空調用の室内ユニット(40)であり、複数台の室内ユニット(40)が配管手段(70)に接続されている請求項1記載の冷凍装置。
【請求項3】冷媒熱交換器(50)は、冷凍設備の庫内に冷風を供給するように構成されている請求項1記載の冷凍装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に関し、特に、二元冷凍サイクルの運転が可能な冷凍装置における効率の向上対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置には、特開平9−210515号公報に開示されているように、高温側冷媒回路と低温側冷媒回路とが冷媒熱交換器を介して接続されて二元冷凍サイクルに構成されたものがある。具体的に、上記高温側冷媒回路は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と冷媒熱交換器の蒸発部とが冷媒配管で順に接続されて成る閉回路に構成されている。一方、上記低温側冷媒回路は、圧縮機と冷媒熱交換器の凝縮部と膨張弁と蒸発器とが冷媒配管で順に接続されて成る閉回路に構成されている。
【0003】この二元冷凍サイクルの冷凍装置は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商店に設けられる冷凍食品用のショーケースなどの冷凍設備に適用されている。このショーケースには、庫内の食品等の陳列空間と、この陳列空間との間で空気を循環させるための空気通路とが形成されている。そして、上記蒸発器が、送風機によって陳列空間へ冷風を供給するように上記空気通路に配置されている。
【0004】上記冷凍装置を運転すると、高温側冷媒回路と低温側冷媒回路においてそれぞれ冷媒が循環すると共に、冷媒熱交換器において両冷媒回路の冷媒間で熱交換が行われる。そして、低温側冷媒回路の蒸発器において、空気通路を流れる空気との間で冷媒が熱交換して蒸発し、該空気を冷却する。この冷却空気が、空気通路から庫内の陳列空間に供給され、食品が所定の低温度に保持され、その鮮度が維持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した冷凍装置においては、高温側冷媒回路と低温側冷媒回路とのみで構成されていたので、熱効率が悪かった。つまり、高温側冷媒回路において、凝縮熱を大気に放出しており、何ら有効利用されていないという問題があった。
【0006】また、上記冷凍装置の高温側冷媒回路において、圧縮機及び凝縮器等が1系統のみ設けられていたので、この圧縮機等が故障すると、低温側冷媒回路が正常であっても運転が停止する。
【0007】このため、従来は、運転を継続している他のショーケースに商品を移すなどの手段を講じていた。しかしながら、これでは、冷凍や冷蔵の負荷が大きくなって、商品の品質を十分に維持できなくなる問題があった。特に、冷凍ショーケースが停止した場合は、商品を冷蔵ショーケースなどに移しても十分に保存できない問題があった。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもので、熱効率の向上を図ると共に、熱源側の機器が停止した場合でも、冷凍運転を継続できるようにして、商品の品質を維持できるようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明が講じた手段は、図1に示すように、圧縮機構(31)、熱源側熱交換器(33)及び膨張機構(34)が順に接続された複数台の熱源ユニット(3A,3B)を備えている。そして、液管(71)、高圧ガス管(72)及び低圧ガス管(73)を有し、該液管(71)が上記膨張機構(34)を介して熱源側熱交換器(33)に接続される一方、圧縮機構(31)の吐出側が熱源側熱交換器(33)又は高圧ガス管(72)との冷媒流通に切り換わるように、且つ吸込み側が熱源側熱交換器(33)又は低圧ガス管(73)との冷媒流通に切り換わるように複数台の熱源ユニット(3A,3B)が並列状態で接続された配管手段(70)を備えている。更に、膨張機構(41)及び利用側熱交換器(42)が直列に接続され、一端が液管(71)に連通し、他端が高圧ガス管(72)と低圧ガス管(73)とに切り換わって連通する利用ユニット(40)を備えている。加えて、蒸発部(51)及び凝縮部(52)を備え、該蒸発部(51)の一端が膨張機構(53)を介して液管(71)に、他端が低圧ガス管(73)に連通する冷媒熱交換器(50)と、圧縮機(21)と冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)と膨張機構(22)と蒸発器(23)とが順に接続された冷凍用の低温側ユニット(20)とを備えている。
【0010】また、第2の解決手段は、上記第1の解決手段において、利用ユニット(40)は、空調用の室内ユニット(40)であり、複数台の室内ユニット(40)が配管手段(70)に接続された構成としている。
【0011】また、第3の解決手段は、上記第1の解決手段において、冷媒熱交換器(50)が、冷凍設備の庫内に冷風を供給するように構成されたものである。
【0012】〈作用〉上記の特定事項により、第1の解決手段では、例えば、冷房運転を行う場合、各熱源ユニット(3A,3B)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が熱源側熱交換器(33)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、合流して配管手段(70)の液管(71)に流れる。
【0013】上記液冷媒の一部は、利用ユニット(40)に流れ、第2の解決手段では、複数の室内ユニット(40)に流れ、膨張機構(41)を介して室内熱交換器(42)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が低圧ガス管(73)に流れる。一方、上記液冷媒の残りは、冷媒熱交換器(50)に流れ、膨張機構(53)を介して蒸発部(51)で蒸発し、低圧ガス管(73)に流れる。上記ガス冷媒は低圧ガス管(73)から各熱源ユニット(3A,3B)の各圧縮機構(31)に戻り、この動作を繰り返す。
【0014】また、低温側ユニット(20)において、圧縮機(21)より吐出した冷媒は、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、膨張機構(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0015】上述した冷房運転時において、一方の熱源ユニット(3B)が故障した場合、室内ユニット(40)の運転を停止し、低温側ユニット(20)が冷却運転を行う。つまり、1つの熱源ユニット(3A)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が、熱源側熱交換器(33)で凝縮し、液冷媒が配管手段(70)の液管(71)を経て冷媒熱交換器(50)に流れ、膨張機構(53)を介して冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発する。蒸発したガス冷媒が、低圧ガス管(73)から上記1の熱源ユニット(3A)の圧縮機構(31)に戻る。一方、低温側ユニット(20)は上述した動作を行い、ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0016】また、上述した冷房運転時において、第3の解決手段では、低温側ユニット(20)の圧縮機(21)が故障した場合、低温側ユニット(20)以外の動作は上述と同様であり、このとき、低温側ユニット(20)の運転は停止するが、熱源ユニット(3A,3B)と冷媒熱交換器(50)との間で冷媒を循環させながら冷媒熱交換器(50)に送風する。この結果、上記熱源ユニット(3A,3B)からの冷媒と空気とが熱交換して該空気を冷却し、冷風を庫内に送り、食品等の鮮度が低下するのを応急的に抑えることができる。
【0017】また、暖房運転時は、冷媒が室内ユニット(40)で凝縮し、冷媒熱交換器(50)で蒸発するので、1つの熱源ユニット(3B)のみが駆動する。先ず、上記1の熱源ユニット(3B)における圧縮機構(31)より吐出した冷媒が配管手段(70)の高圧ガス管(72)を流れる。該冷媒が、室内ユニット(40)に流れ、室内熱交換器(42)で凝縮し、凝縮した液冷媒が配管手段(70)の液管(71)に流れる。上記液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れ、膨張機構(53)を介して蒸発部(51)で蒸発し、蒸発したガス冷媒が低圧ガス管(73)に流れ、上記1の熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)に戻る。この冷媒循環動作を繰り返し、室内を暖房する。
【0018】一方、上記低温側ユニット(20)において、上述したように、圧縮機(21)より吐出した冷媒が、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)で凝縮し、この凝縮した液冷媒が蒸発器(23)で蒸発して圧縮機(21)に戻る。この動作を繰り返し、ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0019】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、複数台の熱源ユニット(3A,3B)を設けるようにしたために、1の熱源ユニット(3B)が故障等により停止しても、他の熱源ユニット(3A)によって冷媒熱交換器(50)に冷媒を供給することができるので、低温側ユニット(20)が冷却運転を継続させることができる。この結果、ショーケース等を確実に所定温度に保持することができ、食品の鮮度等を確実に維持させることができる。したがって、ショーケースなどに陳列された食品等を別のショーケースなどに移さなくても、品質を応急的に維持できる一方、このように食品等を別のショーケースに移さなくてよいので、別のショーケースの負荷の増大を防止することができる。
【0020】また、上記利用ユニット(40)の暖房運転時などにおいては、該利用ユニット(40)で得た冷熱を冷媒熱交換器(50)に搬送して回収することができるので、熱効率の向上を図ることができる。
【0021】また、第3の解決手段によれば、冷媒熱交換器(50)から冷凍設備の庫内に冷風を供給するようにしたために、低温側ユニット(20)の故障時等において、冷媒熱交換器(50)を利用して単元冷凍サイクルの冷凍運転を行うことができる。この結果、ショーケースなどの庫内の温度は幾分上昇するものの、食品等の品質が急速に低下するのは防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1に示すように、本実施形態の冷凍装置(10)は、高温側冷媒回路(1A)と低温側冷媒回路(20)とを備えた二元冷凍サイクルに構成されている。そして、上記高温側冷媒回路(1A)は、第1熱源ユニット(3A)及び第2熱源ユニット(3B)と2台の室内ユニット(40)とを備えると共に、複数台(図1では4台)の冷媒熱交換器(50)が接続されている。
【0024】上記各熱源ユニット(3A,3B)は、圧縮機構(31)と四路切換弁(32)と熱源側熱交換器(33)と膨張機構である熱源側膨張弁(34)とが順に接続されて構成されている。上記圧縮機構(31)は、2台の圧縮機(21)より構成されると共に、該圧縮機構(31)の吸込み側にアキュムレータ(35)が接続されている。
【0025】上記熱源側熱交換器(33)には液配管(36)が接続され、上記四路切換弁(32)にメインガス配管(37)が接続される一方、上記四路切換弁(32)と熱源側熱交換器(33)との間にはサブガス配管(38)が接続されている。また、上記第1熱源ユニット(3A)におけるサブガス配管(38)には第1開閉弁(S1)が設けられている。
【0026】尚、上記メインガス配管(37)は、各熱源ユニット(3A,3B)が冷房サイクルになると低圧ガス冷媒(吸入ガス冷媒)の流通可能に、各熱源ユニット(3A,3B)が暖房サイクルになると高圧ガス冷媒(吐出ガス冷媒)の流通可能に構成されている。
【0027】また、上記サブガス配管(38)は、各熱源ユニット(3A,3B)が冷房サイクルになると高圧ガス冷媒(吐出ガス冷媒)の流通可能に、各熱源ユニット(3A,3B)が暖房サイクルになると低圧ガス冷媒(吸入ガス冷媒)の流通可能に構成されている。
【0028】上記液配管(36)、メインガス配管(37)及びサブガス配管(38)は配管ユニット(60)に接続されると共に、両熱源ユニット(3A,3B)が互いに並列に接続されている。そして、上記配管ユニット(60)は、液管(71)と高圧ガス管(72)と低圧ガス管(73)とよりなる配管手段(70)が接続されると共に、上記熱源ユニット(3A,3B)から延びる液配管(36)、メインガス配管(37)及びサブガス配管(38)と、配管手段(70)とを接続している。
【0029】上記配管ユニット(60)は、液通路(61)の他、第1メインガス通路(62)と第1サブガス通路(63)と第2メインガス通路(64)と第2サブガス通路(65)とを備えている。更に、上記配管ユニット(60)は、高圧ガス管(72)に接続された高圧ガス通路(66)と、低圧ガス管(73)に接続された低圧ガス通路(67)とを備えている。
【0030】上記液通路(61)は、配管手段(70)の液管(71)に接続される一方、他端部が2つに分岐されて、それぞれ第1熱源ユニット(3A)及び第2熱源ユニット(3B)の液配管(36)に接続されている。尚、上記液配管(36)にはレシーバ(68)が設けられている。
【0031】上記第1メインガス通路(62)及び第2メインガス通路(64)の一端は、第1熱源ユニット(3A)及び第2熱源ユニット(3B)のメインガス配管(37)にそれぞれ接続され、他端は、それぞれ2つに分岐されて高圧ガス通路(66)と低圧ガス通路(67)とに接続されている。そして、上記第1メインガス通路(62)及び第2メインガス通路(64)の分岐部分には一方向弁(CV)が設けられている。
【0032】上記第1サブガス通路(63)の一端は、第1熱源ユニット(3A)のサブガス配管(38)に接続され、他端は、2つに分岐されて高圧ガス通路(66)と低圧ガス通路(67)とに接続されている。そして、上記第1サブガス通路(63)の分岐部分には、一方向の流れのみを許容する高圧側の第2開閉弁(S2)と低圧側の第3開閉弁(S3)とが設けられている。
【0033】上記第2サブガス通路(65)の一端は、第2熱源ユニット(3B)のサブガス配管(38)に接続され、他端は、2つに分岐されて第1メインガス通路(62)と第1サブガス通路(63)とに接続されている。そして、上記第2サブガス通路(65)の分岐部分には、双方向の流れを許容する第1メインガス通路(62)側の第4開閉弁(S4)と第1サブガス通路(63)側の第5開閉弁(S5)とが設けられている。
【0034】上記室内ユニット(40)は、空調設備用の空調ユニットであって、膨張機構である室内膨張弁(41)と利用側熱交換器である室内熱交換器(42)とが直列に接続されて利用ユニットを構成している。該室内ユニット(40)における室内膨張弁(41)側の一端は液管(71)に接続される一方、室内熱交換器(42)側の他端は分岐ユニット(80)を介して高圧ガス管(72)と低圧ガス管(73)とに接続されている。
【0035】上記分岐ユニット(80)は、一方向の流れのみを許容する第6開閉弁(S6)と第7開閉弁(S7)とを備え、上記室内ユニット(40)が高圧ガス管(72)と低圧ガス管(73)の何れかに連通するように構成している。つまり、上記各室内ユニット(40)はそれぞれ独立して冷房運転と暖房運転と行えるように構成されている。
【0036】一方、上記冷媒熱交換器(50)は、蒸発部(51)と凝縮部(52)とを備え、該蒸発部(51)の一端が膨張機構である高温側膨張弁(53)を介して液管(71)に接続される一方、他端が低圧ガス管(73)に接続されている。
【0037】上記低温側冷媒回路(20)は、冷凍ショーケースなどの冷凍設備用の低温側ユニットであって、圧縮機(21)と冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)と膨張機構である低温側膨張弁(22)と蒸発器(23)とが順に接続されて構成されている。そして、上記冷媒熱交換器(50)において、高温側冷媒回路(1A)の冷媒と低温側冷媒回路(20)の冷媒とが熱交換するように構成されている。
【0038】また、上記低温側冷媒回路(20)における蒸発器(23)は、図示しないが、ショーケースの空気通路に設けられると共に、冷媒熱交換器(50)もショーケースの空気通路に設けられている。そして、これらの蒸発器(23)及び冷媒熱交換器(50)は、図示しない送風機によって、ショーケース内の食品等の陳列空間へ冷風を供給するように構成されている。
【0039】尚、図1において、一方向弁(CV)及び第1開閉弁(S1)等の矢符は、弁の機能である流通方向を示している。
【0040】〈運転動作〉次に、上述した冷凍装置(10)の運転動作について説明する。
【0041】−冷房主体運転モード−この冷房運転モードは、冷媒が図2に示すように循環する。尚、この図2においては、2台の室内ユニット(40)が何れも冷房運転を行っている状態を示し、この状態では、両熱源ユニット(3A,3B)の四路切換弁(32)は実線側に切り換わる一方、第1熱源ユニット(3A)の第1開閉弁(S1)及び配管ユニット(60)の4つの開閉弁(S2〜S5)は何れも閉鎖されている。
【0042】先ず、各熱源ユニット(3A,3B)において、圧縮機構(31)より吐出した冷媒は、四路切換弁(32)から熱源側熱交換器(33)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、熱源側膨張弁(34)を経て配管ユニット(60)に流れる。この配管ユニット(60)において、液冷媒は液通路(61)で合流し、配管手段(70)の液管(71)に流れる。
【0043】上記液冷媒の一部は、室内ユニット(40)に流れ、室内膨張弁(41)で減圧した後、室内熱交換器(42)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が分岐ユニット(80)に流れる。この分岐ユニット(80)において、高圧側の第6開閉弁(S6)が閉じ、低圧側の第7開閉弁(S7)が開いているので、上記ガス冷媒は低圧ガス管(73)に流れる。
【0044】上記液冷媒の残りは、冷媒熱交換器(50)に流れ、高温側膨張弁(53)で減圧した後、冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発し、低圧ガス管(73)に流れる。
【0045】上記室内ユニット(40)及び冷媒熱交換器(50)からのガス冷媒は低圧ガス管(73)で合流し、配管ユニット(60)の低圧ガス通路(67)から第1メインガス通路(62)と第2メインガス通路(64)に分かれ、各熱源ユニット(3A,3B)のメインガス配管(37)を流れて各圧縮機構(31)に戻る。高温側冷媒は上述した動作を繰り返し、室内を冷房する。
【0046】また、上記低温側冷媒回路(20)において、圧縮機(21)より吐出した冷媒は、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、低温側膨張弁(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、各ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0047】この運転モードにおいて、2台の室内ユニット(40)の何れか一方又は双方が暖房運転してもよい。この場合、配管ユニット(60)における第1サブガス通路(63)の第2開閉弁(S2)及び第2サブガス通路(65)の第5開閉弁(S5)の一方又は双方が開口する。
【0048】この状態において、圧縮機構(31)からの高圧ガスの一部が、サブガス配管(38)から第1サブガス通路(63)などを経て高圧ガス管(72)を流れる。そして、分岐ユニット(80)における高圧側の第6開閉弁(S6)が開いているので、ガス冷媒が室内ユニット(40)の室内熱交換器(42)で凝縮し、液冷媒が室内膨張弁(41)を介して液管(71)に合流し、上述したように冷媒熱交換器(50)等に流れることになる。
【0049】この場合、上記熱源ユニット(3A,3B)における室外熱交換器の凝縮能力が低減される一方、室内ユニット(40)における室内熱交換器(42)で冷媒が凝縮して得た冷熱を冷媒熱交換器(50)で回収することができる。
【0050】−冷房主体運転モードにおける第2熱源ユニット(3B)の停止時−上述した冷房主体運転モードにおいて、高温側冷媒回路(1A)の一方の熱源ユニット(3B)が故障した場合、例えば、第2熱源ユニット(3B)が故障した場合、図3に示す運転が行われる。この場合、蒸発熱量の関係から室内ユニット(40)の運転を停止し、低温側冷媒回路(20)が冷却運転を行う。
【0051】この場合、上述した冷房主体運転とほぼ同様な動作が行われる。つまり、第1熱源ユニット(3A)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が、熱源側熱交換器(33)で凝縮し、凝縮した液冷媒が、配管ユニット(60)の液通路(61)から配管手段(70)の液管(71)に流れる。
【0052】上記液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れ、高温側膨張弁(53)で減圧した後、冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発する。蒸発したガス冷媒が、低圧ガス管(73)に流れ、配管ユニット(60)の低圧ガス通路(67)から第1メインガス通路(62)を経て、第1熱源ユニット(3A)のメインガス配管(37)を流れて圧縮機構(31)に戻る。
【0053】一方、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)より吐出した冷媒は、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)で凝縮し、凝縮した液冷媒が、低温側膨張弁(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、各ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0054】この運転モードにおいて、上述した運転モードと同様に、2台の室内ユニット(40)の何れか一方又は双方が暖房運転してもよい。
【0055】−冷房主体運転モードにおける低温側冷媒回路(20)の停止時−上述した冷房主体運転モードにおいて、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)が故障した場合、図4に示す運転が行われる。この場合、低温側冷媒回路(20)の動作以外は、図2に示す冷媒動作と同様である。
【0056】このとき、低温側冷媒回路(20)の運転は停止するが、高温側冷媒回路(1A)の冷媒を循環させながら冷媒熱交換器(50)の送風機を作動させる。この結果、高温側冷媒回路(1A)の冷媒と空気とが熱交換して該空気を冷却し、冷風を庫内に送ることができる。この場合、高温側冷媒回路(1A)のみの動作となるので、ショーケース内の温度は幾分上昇するが、食品等の鮮度が低下するのを応急的に抑えることができる。
【0057】この運転モードにおいて、上述した運転モードと同様に、2台の室内ユニット(40)の何れか一方又は双方が暖房運転してもよい。
【0058】また、図4では、4台の低温側冷媒回路(20)が全て停止したが、1台等の低温側冷媒回路(20)が停止した場圧も同様であり、正常な低温側冷媒回路(20)は冷却運転を行う。
【0059】−暖房主体運転モード−この暖房運転モードは、冷媒が図5に示すように循環する。尚、この図5においては、2台の室内ユニット(40)が何れも暖房運転を行っている状態を示している。
【0060】また、この状態においては、高温側冷媒が室内ユニット(40)で凝縮し、冷媒熱交換器(50)で蒸発するので、第2熱源ユニット(3B)のみが駆動し、該第2熱源ユニット(3B)の四路切換弁(32)が実線側に切り換わる。一方、配管ユニット(60)の第1サブガス通路(63)及び第2サブガス通路(65)において、高圧ガス通路(66)に連通する第2開閉弁(S2)及び第5開閉弁(S5)が開口している。また、第1熱源ユニット(3A)の熱源側膨張弁(34)は全閉である。
【0061】先ず、第2熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が、四路切換弁(32)からサブガス配管(38)を流れて配管ユニット(60)に流れる。この配管ユニット(60)において、上記冷媒が、第2サブガス通路(65)から第1サブガス通路(63)を介して高圧ガス通路(66)を流れ、配管手段(70)の高圧ガス管(72)を流れる。
【0062】その後、上記冷媒が、分岐ユニット(80)に流れ、この分岐ユニット(80)において、低圧側の第7開閉弁(S7)が閉じ、高圧側の第6開閉弁(S6)が開いているので、上記冷媒が、室内ユニット(40)に流れる。上記冷媒が室内熱交換器(42)で凝縮し、凝縮した液冷媒が室内膨張弁(41)を経て液管(71)に流れる。続いて、上記液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れ、高温側膨張弁(53)で減圧した後、冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発し、蒸発したガス冷媒が低圧ガス管(73)に流れる。
【0063】上記ガス冷媒は、低圧ガス管(73)から配管ユニット(60)の低圧ガス通路(67)を流れ、第2メインガス通路(64)を経て第2熱源ユニット(3B)のメインガス配管(37)を流れて圧縮機構(31)に戻る。高温側冷媒は上述した動作を繰り返し、室内を暖房する。
【0064】一方、上記低温側冷媒回路(20)において、圧縮機(21)より吐出した冷媒が、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)に流れて凝縮する。この凝縮した液冷媒が、低温側膨張弁(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、各ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0065】また、上記第2熱源ユニット(3B)の他、第1熱源ユニット(3A)を第2熱源ユニット(3B)と同様に駆動してもよく、また、第2熱源ユニット(3B)に代えて第1熱源ユニット(3A)を駆動してもよい。
【0066】また、上記室内ユニット(40)が暖房運転を休止した場合、つまり、室内温度が所定温度になると、第2熱源ユニット(3B)の熱源側熱交換器(33)に冷媒を流して高温側冷媒を凝縮させる。つまり、配管ユニット(60)における第2サブガス通路(65)の第4開閉弁(S4)及び第5開閉弁(S5)を閉じる。そして、第2熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が、四路切換弁(32)から熱源側熱交換器(33)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒が、熱源側膨張弁(34)を経て配管ユニット(60)の液通路(61)を流れて配管手段(70)の液管(71)に流れる。その後、該液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れて上述した動作を行うことになる。
【0067】また、上記低温側冷媒回路(20)が冷却運転を休止した場合、つまり、ショーケースの庫内温度が所定温度になると、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)の運転を停止する。その際、図示しないが、第2熱源ユニット(3B)の四路切換弁(32)を図5の破線側に切り換えると共に、配管ユニット(60)における第2開閉弁(S2)〜第5開閉弁(S5)が閉鎖される。
【0068】この状態において、第2熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒は、四路切換弁(32)からメインガス配管(37)を流れて配管ユニット(60)の第2メインガス通路(64)及び高圧ガス通路(66)を経て配管手段(70)の高圧ガス管(72)を流れる。その後、上記冷媒は、分岐ユニット(80)を介して室内ユニット(40)に流れ、室内熱交換器(42)で凝縮する。続いて、凝縮した液冷媒は、液管(71)を流れ、配管ユニット(60)の液通路(61)を経て第2熱源ユニット(3B)の液管(71)を流れ、熱源側熱交換器(33)で蒸発して圧縮機構(31)に戻る。高温側冷媒は上述した動作を繰り返し、室内を暖房する。
【0069】−暖房主体運転モードにおける第2熱源ユニット(3B)の停止時−上述した暖房主体運転モードにおいて、第2熱源ユニット(3B)が故障した場合、図6に示す運転が行われる。この場合、第1熱源ユニット(3A)が第2熱源ユニット(3B)に代わって運転動作を行うことになり、この第1熱源ユニット(3A)の運転動作は上記運転モードと同じである。
【0070】−暖房主体運転モードにおける低温側冷媒回路(20)の停止時−上述した暖房主体運転モードにおいて、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)が故障した場合、図7に示す運転が行われる。この場合、低温側冷媒回路(20)の動作以外は、図5に示す冷媒動作と同様である。
【0071】この場合、冷房主体運転モードと同様に、低温側冷媒回路(20)の運転は停止するが、高温側冷媒回路(1A)の冷媒を循環させながら冷媒熱交換器(50)の送風機を作動させる。この結果、高温側冷媒回路(1A)の冷媒と空気とが熱交換して該空気を冷却し、冷風を庫内に送ることができる。
【0072】〈実施形態1の効果〉以上のように、本実施形態によれば、2台の熱源ユニット(3A,3B)を設けるようにしたために、1の熱源ユニット(3B)が故障等により停止しても、他の熱源ユニット(3A)によって冷媒熱交換器(50)に冷媒を供給することができるので、低温側冷媒回路(20)が冷却運転を継続させることができる。この結果、ショーケース等を確実に所定温度に保持することができ、食品の鮮度等を確実に維持させることができる。したがって、ショーケースなどに陳列された食品等を別のショーケースなどに移さなくても、品質を応急的に維持できる一方、このように食品等を別のショーケースに移さなくてよいので、別のショーケースの負荷の増大を防止することができる。
【0073】また、上記室内ユニット(40)の暖房運転時などにおいては、該室内ユニット(40)で得た冷熱を冷媒熱交換器(50)に搬送して回収することができるので、熱効率の向上を図ることができる。
【0074】また、上記冷媒熱交換器(50)から冷凍設備の庫内に冷風を供給するようにすると、低温側冷媒回路(20)の故障時等において、冷媒熱交換器(50)を利用して単元冷凍サイクルの冷凍運転を行うことができるので、ショーケースなどの庫内の温度は幾分上昇するものの、食品等の品質が急速に低下するのは防止できる。
【0075】
【発明の実施の形態2】次に、本発明の実施形態2を図面に基づいて詳細に説明する。
【0076】本実施形態は、上記実施形態1が配管ユニット(60)を設けたのに代えて、高圧ガス管(72)が直接に各熱源ユニット(3A,3B)における圧縮機構(31)の吐出側に接続され、低圧ガス管(73)が直接に各熱源ユニット(3A,3B)における圧縮機構(31)の吸込み側に接続されたものである。
【0077】つまり、図8に示すように、実施形態1におけるメインガス配管(37)が低圧ガス配管(37)に構成される一方、実施形態1のサブガス配管(38)に代えて高圧ガス配管(39)が設けられている。第1熱源ユニット(3A)及び第2熱源ユニット(3B)の低圧ガス配管(37)は一方向弁(CV)を備えると共に、配管手段(70)の低圧ガス管(73)に接続されている。
【0078】上記高圧ガス配管(39)は、一方向弁(CV)を備える一方、一端が、圧縮機構(31)と四路切換弁(32)との間に接続され、他端が配管手段(70)の高圧ガス管(72)に接続されている。
【0079】尚、四路切換弁(32)の1つのポートは、キャピラリチューブ(CP)と一方向弁(CV)を介して該四路切換弁(32)と熱源側熱交換器(33)との間に接続されている。
【0080】〈運転動作〉次に、上述した冷凍装置(10)の運転動作について説明する。
【0081】−冷房主体運転モード−この冷房運転モードは、冷媒が図9に示すように循環し、基本的動作は、実施形態1の図2の冷媒循環と同様である。尚、この図9においては、2台の室内ユニット(40)が何れも冷房運転を行っている状態を示し、この状態では、両熱源ユニット(3A,3B)の四路切換弁(32)は実線側に切り換わっている。
【0082】先ず、各熱源ユニット(3A,3B)において、圧縮機構(31)より吐出した冷媒は、四路切換弁(32)から熱源側熱交換器(33)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、液配管(36)から合流して配管手段(70)の液管(71)に流れる。
【0083】上記液冷媒の一部は、室内ユニット(40)に流れ、室内膨張弁(41)で減圧した後、室内熱交換器(42)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が低圧ガス管(73)に流れる。上記液冷媒の残りは、冷媒熱交換器(50)に流れ、高温側膨張弁(53)で減圧した後、冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発し、低圧ガス管(73)に流れる。
【0084】上記室内ユニット(40)及び冷媒熱交換器(50)からのガス冷媒は低圧ガス管(73)で合流し、上記各熱源ユニット(3A,3B)の低圧ガス配管(37)を流れて各圧縮機構(31)に戻る。高温側冷媒は上述した動作を繰り返し、室内を冷房する。
【0085】また、上記低温側冷媒回路(20)において、圧縮機(21)より吐出した冷媒は、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒は、低温側膨張弁(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、各ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0086】この運転モードにおいて、2台の室内ユニット(40)の何れか一方又は双方が暖房運転してもよい。この場合、圧縮機構(31)からの高圧ガスの一部が、高圧ガス配管(39)から高圧ガス管(72)を流れる。そして、分岐ユニット(80)における高圧側の第6開閉弁(S6)が開いているので、ガス冷媒が室内ユニット(40)の室内熱交換器(42)で凝縮し、液冷媒が室内膨張弁(41)を介して液管(71)に合流し、上述したように冷媒熱交換器(50)等に流れることになる。
【0087】この場合、上記熱源ユニット(3A,3B)における熱源側熱交換器(33)の凝縮能力が低減される一方、室内ユニット(40)における室内熱交換器(42)で冷媒が凝縮して得た冷熱を冷媒熱交換器(50)で回収することができる。
【0088】−冷房主体運転モードにおける第2熱源ユニット(3B)の停止時−上述した冷房主体運転モードにおいて、高温側冷媒回路(1A)の一方の熱源ユニット(3A,3B)が故障した場合、例えば、第2熱源ユニット(3B)が故障した場合、図10に示す運転が行われる。この場合、蒸発熱量の関係から室内ユニット(40)の運転を停止し、低温側冷媒回路(20)が冷却運転を行う。
【0089】この場合、上述した冷房主体運転とほぼ同様な動作が行われる。つまり、第1熱源ユニット(3A)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が、熱源側熱交換器(33)で凝縮し、凝縮した液冷媒が配管手段(70)の液管(71)に流れる。その後、上記液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れ、高温側膨張弁(53)で減圧した後、冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発する。蒸発したガス冷媒が、低圧ガス管(73)から第1熱源ユニット(3A)の低圧ガス配管(37)を流れて圧縮機構(31)に戻る。
【0090】一方、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)より吐出した冷媒は、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)で凝縮し、凝縮した液冷媒が、低温側膨張弁(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、各ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0091】この運転モードにおいて、上述した運転モードと同様に、2台の室内ユニット(40)の何れか一方又は双方が暖房運転してもよい。
【0092】−冷房主体運転モードにおける低温側冷媒回路(20)の停止時−上述した冷房主体運転モードにおいて、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)が故障した場合、図11に示す運転が行われる。この場合、低温側冷媒回路(20)の動作以外は、図9に示す冷媒動作と同様である。
【0093】このとき、低温側冷媒回路(20)の運転は停止するが、高温側冷媒回路(1A)の冷媒を循環させながら冷媒熱交換器(50)の送風機を作動させる。この結果、高温側冷媒回路(1A)の冷媒と空気とが熱交換して該空気を冷却し、冷風を庫内に送ることができる。この場合、高温側冷媒回路(1A)のみの動作となるので、ショーケース内の温度は幾分上昇するが、食品等の鮮度が低下するのを応急的に抑えることができる。
【0094】この運転モードにおいて、上述した運転モードと同様に、2台の室内ユニット(40)の何れか一方又は双方が暖房運転してもよい。
【0095】また、図11では、4台の低温側冷媒回路(20)が全て停止したが、1台等の低温側冷媒回路(20)が停止した場圧も同様であり、正常な低温側冷媒回路(20)は冷却運転を行う。
【0096】−暖房主体運転モード−この冷房運転モードは、冷媒が図12に示すように循環し、基本的動作は、実施形態1の図5の冷媒循環と同様である。尚、この図12においては、2台の室内ユニット(40)が何れも暖房運転を行っている状態を示している。また、この状態においては、実施形態1の図5と同様に、第2熱源ユニット(3B)のみが駆動する。
【0097】先ず、第2熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒が、四路切換弁(32)から高圧ガス配管(39)を流れ、配管手段(70)の高圧ガス管(72)を流れる。その後、上記冷媒が、分岐ユニット(80)の第6開閉弁(S6)を介して室内ユニット(40)に流れ、室内熱交換器(42)で凝縮し、凝縮した液冷媒が室内膨張弁(41)を経て液管(71)に流れる。
【0098】続いて、上記液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れ、高温側膨張弁(53)で減圧した後、冷媒熱交換器(50)の蒸発部(51)で蒸発し、蒸発したガス冷媒が低圧ガス管(73)に流れる。上記ガス冷媒は、第2熱源ユニット(3B)の低圧ガス配管(37)を流れて圧縮機構(31)に戻る。高温側冷媒は上述した動作を繰り返し、室内を暖房する。
【0099】一方、上記低温側冷媒回路(20)において、圧縮機(21)より吐出した冷媒が、冷媒熱交換器(50)の凝縮部(52)に流れて凝縮する。この凝縮した液冷媒が、低温側膨張弁(22)で減圧した後、蒸発器(23)で蒸発し、この蒸発したガス冷媒が圧縮機(21)に戻る。低温側冷媒はこの動作を繰り返し、各ショーケースの食品等を所定温度に維持する。
【0100】また、上記第2熱源ユニット(3B)の他、第1熱源ユニット(3A)を第2熱源ユニット(3B)と同様に駆動してもよく、また、第2熱源ユニット(3B)に代えてだち熱源ユニット(3A,3B)を駆動してもよい。
【0101】また、上記室内ユニット(40)が暖房運転を休止すると、第2熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)から吐出した冷媒が熱源側熱交換器(33)に流れて凝縮する。凝縮した液冷媒が、液通路(61)を経て配管手段(70)の液管(71)に流れる。その後、該液冷媒が、冷媒熱交換器(50)に流れて上述した動作を行うことになる。
【0102】また、上記低温側冷媒回路(20)が冷却運転を休止すると、第2熱源ユニット(3B)の四路切換弁(32)を図12の破線側に切り換える。
【0103】この状態において、第2熱源ユニット(3B)の圧縮機構(31)より吐出した冷媒は、高圧ガス配管(39)を流れて配管手段(70)の高圧ガス管(72)を流れる。その後、上記冷媒は、分岐ユニット(80)を介して室内ユニット(40)に流れ、室内熱交換器(42)で凝縮する。続いて、凝縮した液冷媒は、液管(71)を流れ、第2熱源ユニット(3B)の液管(71)を流れ、熱源側熱交換器(33)で蒸発して圧縮機構(31)に戻る。高温側冷媒は上述した動作を繰り返し、室内を暖房する。
【0104】−暖房主体運転モードにおける第2熱源ユニット(3B)の停止時−上述した暖房主体運転モードにおいて、第2熱源ユニット(3B)が故障した場合、図13に示す運転が行われる。この場合、第1熱源ユニット(3A)が第2熱源ユニット(3B)に代わって運転動作を行うことになり、この第1熱源ユニット(3A)の運転動作は上記運転モードと同じである。
【0105】−暖房主体運転モードにおける低温側冷媒回路(20)の停止時−上述した暖房主体運転モードにおいて、低温側冷媒回路(20)の圧縮機(21)が故障した場合、図14に示す運転が行われる。この場合、低温側冷媒回路(20)の動作以外は、図12に示す冷媒動作と同様である。
【0106】この場合、冷房主体運転モードと同様に、低温側冷媒回路(20)の運転は停止するが、高温側冷媒回路(1A)の冷媒を循環させながら冷媒熱交換器(50)の送風機を作動させる。この結果、高温側冷媒回路(1A)の冷媒と空気とが熱交換して該空気を冷却し、冷風を庫内に送ることができる。
【0107】したがって、本実施形態においても、上記実施形態1と同様に、1の熱源ユニット(3A,3B)が故障等しても低温側冷媒回路(20)の運転を継続させることができると共に、熱回収を行うことができる。
【0108】
【発明の他の実施の形態】上記各実施形態においては、2台の熱源ユニット(3A,3B)を設けたが、本発明は、3台以上の熱源ユニット(3A,3B,…)を設けてもよく、また、室内ユニット(40)の台数も2台に限られないことは勿論である。
【出願人】 【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
【出願日】 平成10年12月25日(1998.12.25)
【代理人】 【識別番号】100077931
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘 (外1名)
【公開番号】 特開2000−193331(P2000−193331A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平10−370084