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【発明の名称】 吸収式冷凍機
【発明者】 【氏名】田中 貴雄

【要約】 【課題】化学プラントの塔頂蒸気などを熱源として、塔底加熱はもちろん、化学プラントなどで得られる製品や中間製品などの冷却も行えるようにする。

【解決手段】化学プラントの塔頂蒸気などを熱源として冷媒を蒸発させる高温蒸発器7と、この高温蒸発器から供給される冷媒蒸気を吸収液に吸収させる高温吸収器11と、被冷却流体を冷媒の蒸発熱で冷却させる低温蒸発器5と、この低温蒸発器から供給される冷媒蒸気を吸収液に吸収させる低温吸収器9と、吸収液を塔頂蒸気などで加熱して冷媒を蒸発分離し、冷媒が低濃度になった吸収液を高温吸収器11、低温吸収器9の順に循環供給する再生器1と、この再生器から供給される冷媒蒸気を冷却して凝縮し、高温および低温蒸発器に供給する凝縮器3とを備える吸収式冷凍機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱源流体が供給されて冷媒を蒸発させる高温蒸発器と、この高温蒸発器から供給される冷媒蒸気を吸収液に吸収させる高温吸収器と、被冷却流体を冷媒の蒸発熱で冷却させる低温蒸発器と、この低温蒸発器から供給される冷媒蒸気を吸収液に吸収させる低温吸収器と、吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離し、冷媒が低濃度になった吸収液を高温吸収器、低温吸収器の順に循環供給する再生器と、この再生器から供給される冷媒蒸気を冷却して凝縮し、高温および低温蒸発器に供給する凝縮器と、を備えたことを特徴とする吸収式冷凍機。
【請求項2】 高温吸収器から低温吸収器に供給される吸収液と、低温吸収器から再生器に戻される吸収液とが熱交換する低温熱交換器、および高温吸収器から供給された吸収液と、再生器から高温吸収器に供給される吸収液とが熱交換する高温熱交換器が設けられたことを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍機。
【請求項3】 高温吸収器で冷媒蒸気を吸収した吸収液が再生器に流入可能に管路が形成されると共に、低温吸収器から吸収液を再生器に戻す管路と、凝縮器から低温蒸発器に冷媒液を流す管路とに弁が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の吸収式冷凍機。
【請求項4】 低温吸収器から再生器に吸収液を戻す管路の弁(以下、第1の弁と云う)が低温熱交換器の下流側に設けられられると共に、高温吸収器で冷媒蒸気を吸収した吸収液を低温再生器に供給する管路の高温熱交換器下流側に弁(以下、第2の弁と云う)が設けられ、且つ、低温熱交換器と第1の弁の間の管路と、高温熱交換器と第2の弁の間の管路とが、弁を備えた管路で連結されたことを特徴とする請求項3記載の吸収式冷凍機。
【請求項5】 被冷却流体の低温蒸発器出口側温度または低温蒸発器内の冷媒の温度に基づいて、低温吸収器に供給される吸収液の流量を制御する制御手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の吸収式冷凍機。
【請求項6】 低温蒸発器内の冷媒液の液面に基づいて、凝縮器から低温蒸発器に供給する冷媒液の流量を制御する制御手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の吸収式冷凍機。
【請求項7】 低温吸収器内の吸収液の液面に基づいて、低温吸収器から再生器に供給する吸収液の流量を制御する制御手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜6何れかに記載の吸収式冷凍機。
【請求項8】 冷却流体が流れる管路が低温吸収器と凝縮器とに並列に設けられると共に、被冷却流体の温度に基づいて低温吸収器に供給する冷却流体の流量を制御し、且つ、高温蒸発器で発生する冷媒蒸気の圧力またはその温度、あるいは高温吸収器に供給される流体の入口または出口温度に基づいて、凝縮器に供給する冷却流体の流量を制御する制御手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜7何れかに記載の吸収式冷凍機。
【請求項9】 低温蒸発器から高温蒸発器に冷媒液が供給可能に管路が設けられたことを特徴とする請求項1〜8何れかに記載の吸収式冷凍機。
【請求項10】 低温蒸発器における冷媒液の量に基づいて、低温蒸発器から高温蒸発器への冷媒液の供給を制御する制御手段が設けられたことを特徴とする請求項9に記載の吸収式冷凍機。
【請求項11】 再生器、高温蒸発器の少なくとも何れかで加熱作用を終えた熱源流体と、凝縮器から高温蒸発器に供給される冷媒液とが熱交換する熱交換器が設けられたことを特徴とする請求項1〜10何れかに記載の吸収式冷凍機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排熱を熱源として駆動する吸収式冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】化学プラントなどに併設され、プラントから出る排熱を利用して駆動する従来の吸収式冷凍機は、加熱を目的としたものであり、製品や中間製品などの冷却が必要な場合には、冷凍機を別途設置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、加熱と冷却機能を併有させる場合には、従来は広い設置スペースが必要になると共に、その配管も複雑になると云った欠点があり、これが解決すべき課題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の課題を解決するため、熱源流体が供給されて冷媒を蒸発させる高温蒸発器と、この高温蒸発器から供給される冷媒蒸気を吸収液に吸収させる高温吸収器と、被冷却流体を冷媒の蒸発熱で冷却させる低温蒸発器と、この低温蒸発器から供給される冷媒蒸気を吸収液に吸収させる低温吸収器と、吸収液を加熱して冷媒を蒸発分離し、冷媒が低濃度になった吸収液を高温吸収器、低温吸収器の順に循環供給する再生器と、この再生器から供給される冷媒蒸気を冷却して凝縮し、高温および低温蒸発器に供給する凝縮器と、を備えるようにした第1の構成の吸収式冷凍機と、【0005】前記第1の構成の吸収式冷凍機において、高温吸収器から低温吸収器に供給される吸収液と、低温吸収器から再生器に戻される吸収液とが熱交換する低温熱交換器、および高温吸収器から供給された吸収液と、再生器から高温吸収器に供給される吸収液とが熱交換する高温熱交換器を設けるようにした第2の構成の吸収式冷凍機と、【0006】前記第1または第2の構成の吸収式冷凍機において、高温吸収器で冷媒蒸気を吸収した吸収液が再生器に流入可能に管路を形成すると共に、低温吸収器から吸収液を再生器に戻す管路と、凝縮器から低温蒸発器に冷媒液を流す管路とに弁を設けるようにした第3の構成の吸収式冷凍機と、【0007】前記第3の構成の吸収式冷凍機において、低温吸収器から再生器に吸収液を戻す管路の弁(以下、第1の弁と云う)を低温熱交換器の下流側に設けると共に、高温吸収器で冷媒蒸気を吸収した吸収液を低温再生器に供給する管路の高温熱交換器下流側に弁(以下、第2の弁と云う)を設け、且つ、低温熱交換器と第1の弁の間の管路と、高温熱交換器と第2の弁の間の管路とを、弁を備えた管路で連結するようにした第4の構成の吸収式冷凍機と、【0008】前記第1〜第4何れかの構成の吸収式冷凍機において、被冷却流体の低温蒸発器出口側温度または低温蒸発器内の冷媒の温度に基づいて、低温吸収器に供給される吸収液の流量を制御する制御手段を設けるようにした第5の構成の吸収式冷凍機と、【0009】前記第1〜第5何れかの構成の吸収式冷凍機において、低温蒸発器内の冷媒液の液面に基づいて、凝縮器から低温蒸発器に供給する冷媒液の流量を制御する制御手段を設けるようにした第6の構成の吸収式冷凍機と、【0010】前記第1〜第6何れかの構成の吸収式冷凍機において、低温吸収器内の吸収液の液面に基づいて、低温吸収器から再生器に供給する吸収液の流量を制御する制御手段を設けるようにした第7の構成の吸収式冷凍機と、【0011】前記第1〜第7何れかの構成の吸収式冷凍機において、冷却流体が流れる管路を低温吸収器と凝縮器とに並列に設けると共に、被冷却流体の温度に基づいて低温吸収器に供給する冷却流体の流量を制御し、且つ、高温蒸発器で発生する冷媒蒸気の圧力またはその温度、あるいは高温吸収器に供給される流体の入口または出口温度に基づいて、凝縮器に供給する冷却流体の流量を制御する制御手段を設けるようにした第8の構成の吸収式冷凍機と、【0012】前記第1〜第8何れかの構成の吸収式冷凍機において、低温蒸発器から高温蒸発器に冷媒液が供給可能に管路を設けるようにした第9の構成の吸収式冷凍機と、【0013】前記第9の構成の吸収式冷凍機において、低温蒸発器における冷媒液の量に基づいて、低温蒸発器から高温蒸発器への冷媒液の供給を制御する制御手段を設けるようにした第10の構成の吸収式冷凍機と、【0014】前記第1〜第10何れかの構成の吸収式冷凍機において、再生器、高温蒸発器の少なくとも何れかで加熱作用を終えた熱源流体と、凝縮器から高温蒸発器に供給される冷媒液とが熱交換する熱交換器を設けようにした第11の構成の吸収式冷凍機と、を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、冷媒に水、吸収液に臭化リチウム水溶液を使用し、例えば化学プラントから供給される塔頂蒸気を熱源として駆動し、塔頂蒸気の温度より高い熱を得て塔底加熱などを行うと共に、適宜の流体、例えば化学プラントで生成されるヘキサンなど(以下、被冷却流体と云う)を所定の温度に冷却する吸収式冷凍機を例に挙げて説明する。
【0016】図1において、1は伝熱管2を内部に備えた再生器、3は伝熱管4を内部に備えた凝縮器、5は伝熱管6を内部に備えた低温蒸発器、7は伝熱管8を内部に備えた高温蒸発器、9は伝熱管10を内部に備えた低温吸収器、11は伝熱管12を内部に備えた高温吸収器、13と14は低温および高温熱交換器、15、16、17、18は弁、P1、P2、P3は冷媒ポンプ、P4、P5は吸収液ポンプであり、それぞれ図のように設けられて冷媒と吸収液との循環路が形成されている。
【0017】また、温度センサ19と20が、図に示す位置に設けられて、伝熱管6で冷却されて低温蒸発器5から吐出した被冷却流体の温度と、伝熱管12に供給される温水の温度が検出できるようになっている。
【0018】また、伝熱管4、伝熱管10に連なる各管路には流量制御弁21、22が設けられて、それぞれに冷却水が独立制御で供給できるようになっている。
【0019】また、低温蒸発器5と低温吸収器9には、液面センサ23、24がそれぞれ設けられて、冷媒液と吸収液の液面位置がそれぞれ検出できるようになっている。そして、25が、マイコンなどを備えて構成される制御手段である。
【0020】再生器1は、化学プラントから供給される90℃程度の塔頂蒸気が熱源として内部の伝熱管2に通され、冷媒の水を多量に含んで上方から散布される吸収液、すなわち稀液を前記塔頂蒸気が保有する熱によって加熱し、吸収液から冷媒蒸気を分離する。
【0021】再生器1で分離された冷媒蒸気は凝縮器3に入り、ここで伝熱管4の内部を流れる冷却水に放熱して凝縮液化する。
【0022】凝縮器3で放熱して液化した冷媒液は、冷媒ポンプP1によって低温蒸発器5と高温蒸発器7とに供給される。
【0023】高温蒸発器7に入った冷媒液は、内部に配設された伝熱管8の上に冷媒ポンプP3によって散布され、その内部を流れる高温流体、例えば前記塔頂蒸気などの熱を奪って蒸発し、高温吸収器11に入る。
【0024】高温吸収器11に入った冷媒蒸気は、再生器1から吸収液ポンプP5により供給されて上方から散布される吸収液、すなわち塔頂蒸気による加熱により冷媒を蒸発分離し、吸収液濃度が高まった濃液に吸収され、中間液となって圧力差と自重により下方の低温吸収器9に供給される。
【0025】なお、再生器1から高温吸収器11に供給される吸収液(濃液)と、高温吸収器11から低温吸収器9に供給される吸収液(中間液)とは高温熱交換器14で熱交換し、高温吸収器11に入る吸収液(濃液)の温度は高くなるので、伝熱管12で加熱して高温吸収器11から取り出す利用温水の熱量を増やすことができる。
【0026】すなわち、高温吸収器11の内部に設けられた伝熱管12には、所定の温度に制御される温水が供給され、上方から散布される吸収液の温度が高くなり過ぎないように冷却しているので、高温蒸発器7から入ってくる冷媒蒸気の吸収液への吸収が妨げられることはない。そして、この高温吸収器11の伝熱管12で吸収液を冷却し、130℃程度に温度上昇した温水が塔底加熱などに供給される。
【0027】一方、低温蒸発器5に入った冷媒液は、内部に配設された伝熱管6の上に冷媒ポンプP2によって散布され、伝熱管6内部に流される被冷却流体の熱を奪って蒸発し、例えば35℃の被冷却流体が20℃に冷却される。
【0028】低温蒸発器5で蒸発した冷媒蒸気は低温吸収器9に入り、高温吸収器11から供給されて上方から散布される吸収液(中間液)に吸収され、吸収液濃度がさらに下がって、すなわち稀液となって吸収液ポンプP4により再生器1に戻される。
【0029】そして、高温吸収器1から供給されて低温吸収器9に入る吸収液(中間液)と、低温吸収器9から再生器1に戻される吸収液(稀液)とは低温熱交換器13で熱交換し、低温吸収器9に入る吸収液(中間液)の温度は下がり、再生器1に入る吸収液(稀液)の温度は上がるので、再生器1において要求される加熱量、低温蒸発器5における冷媒の蒸発を促進するために低温吸収器9で要求される冷却量は共に減少する。
【0030】また、低温吸収器9の内部には伝熱管10があり、ここには冷却水が供給されて、上方から散布される吸収液(中間液)は冷却されるので、低温蒸発器5から入ってくる冷媒蒸気は吸収液に良く吸収される。
【0031】上記のように冷媒と吸収液とが循環する吸収式冷凍機にいて、制御手段25は少なくとも以下に示す機能を備えている。
【0032】例えば、高温吸収器11の伝熱管12内に通水して加熱した温水で塔底加熱などを行うと共に、例えば35℃で供給される被冷却流体を、伝熱管6に通して20℃に冷却するように、弁15、16、18を開弁し、弁17を閉弁して上記構成の吸収式冷凍機を運転する場合を例に挙げて説明すると、制御手段25は温度センサ20が検出する温水の温度が設定値になるように、流量制御弁21の開度を制御する。
【0033】すなわち、流量制御弁21は、例えば予め設定された所定の開度を基本に、温度センサ20が検出する温水の温度が設定値より高い(低い)とその開度を絞って(開いて)凝縮器3の伝熱管4に供給する冷却水の量を減らし(増やし)、再生器1における塔頂蒸気からの熱の取り込み量を減らして(増やして)、高温吸収器11から加熱して供給する温水の温度を下げ(上げ)、設定値になるように、制御手段25によって制御される。
【0034】また、制御手段25は、温度センサ19が検出する被冷却流体の温度が設定値になるように、流量制御弁22の開度を制御する。
【0035】流量制御弁22は、例えば予め設定された所定の開度を基本に、温度センサ19が検出する被冷却流体の温度が設定値より高い(低い)とその開度を開いて(絞って)低温吸収器9の伝熱管10に通水する冷却水の量を増やし(減らし)、低温吸収器9における吸収液と冷媒の放熱量を増やして(減らして)低温蒸発器5での冷媒の蒸発を促進し(抑え)、低温蒸発器5から冷却して供給する被冷却流体の温度を下げ(上げ)、設定値になるように、制御手段25によって制御される。
【0036】また、制御手段25は、温度センサ19が検出する被冷却流体の温度が設定値になるように、弁15の開度を制御する。
【0037】すなわち、弁15は、例えば予め設定された所定の開度を基本に、温度センサ19が検出する被冷却流体の温度が設定値より高い(低い)とその開度を開いて(絞って)低温吸収器9に供給する吸収液(中間液)の流量を増やし(減らし)、低温吸収器9における冷媒吸収量を増やして(減らして)低温蒸発器5での冷媒の蒸発を促進し(抑え)、低温蒸発器5から冷却して供給する被冷却流体の温度を下げ(上げ)、設定値になるように、制御手段25によって制御される。
【0038】また、制御手段25は、液面センサ23が検出する冷媒液の液面レベルが所定位置にあるように、弁18の開度を制御する。
【0039】すなわち、弁18は、予め設定された所定の開度を基本に、液面センサ23が検出する冷媒液の液面が所定の位置より高いとその開度を絞り、液面センサ23が検出する冷媒液の液面が所定の位置より低いとその開度を増やすように制御したり、あるいは単に開閉制御して、低温蒸発器5における冷媒液の液面が所定の範囲内に制御される。
【0040】また、制御手段25は、液面センサ24が検出する吸収液の液面レベルが所定位置にあるように、吸収液ポンプP4の運転を制御する。
【0041】すなわち、制御手段25は、低温吸収器9内の吸収液の液面が所定の範囲にあるように吸収液ポンプP4の回転数を制御したり、吸収液ポンプP4を単にオン/オフ制御して、低温吸収器9における吸収液の液面位置を制御する。
【0042】なお、弁15の開度を温度センサ19が検出する被冷却流体の温度に基づいて制御する代わりに、低温蒸発器5内の冷媒の温度に基づいて制御するように、制御手段25を構成することもできる。
【0043】また、吸収液ポンプP4による制御によって低温吸収器9内の吸収液の液面が所定の範囲にあるように制御する代わりに、弁16の開度を調整して低温吸収器9における吸収液の液面位置を制御するように、制御手段25を構成することもできる。
【0044】また、温度センサ20が検出する温水の温度が設定値になるように流量制御弁21の開度を制御する代わりに、高温吸収器11から加熱して供給する温水の温度、または高温蒸発器7で発生する冷媒蒸気の圧力、あるいはその温度が所定値になるように、流量制御弁21の開度を制御するするように、制御手段25を構成することもできる。
【0045】また、弁15、16、17、18を閉弁すると、再生器1、凝縮器3、高温蒸発器7、高温吸収器11側だけで冷媒と吸収液とを循環させることができるので、加熱機能だけを有する装置として利用することもできる。
【0046】なお、弁17を開弁し、弁15、16を閉弁した状態で吸収液ポンプP4を運転すると、低温吸収器9と低温熱交換器13の間で吸収液が循環するので、低温吸収器9で吸収液に冷媒を吸収させる吸収液の希釈運転が行える。
【0047】また、図2に示したように、冷媒ポンプP2によって低温蒸発器5から高温蒸発器7に冷媒液が揚送可能に配管すると共に、弁26をその管路に設け、低温蒸発器5における冷媒液の液面が所定位置より高くなったときに、制御手段25からの指令によって弁26を開け、冷媒ポンプP2によって送られている冷媒液の一部が高温蒸発器7に揚送されるように構成することもできる。
【0048】また、低温蒸発器5から高温蒸発器7に揚送する冷媒液の量が、冷媒ポンプP2の回転数によって制御可能に構成することもできる。
【0049】また、凝縮器3から低温蒸発器5への冷媒液の供給は、この図2に示したように圧力差と自重で流入するように構成することもできる。
【0050】さらに、凝縮器3から高温蒸発器7に供給される冷媒蒸気が、再生器1と高温蒸発器7の何れか、または両方に供給されて加熱作用を果たした塔頂蒸気のドレンと熱交換するための熱交換器を設置し、凝縮器3からの冷媒液が予熱されて高温蒸発器7に供給されるように構成し、熱回収の効率を一層高めるようにすることなども可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収式冷凍機によれば、化学プラントの塔頂蒸気などを熱源として、塔底加熱などの加熱作用はもちろん、化学プラントなどで得られる製品や中間製品などの冷却が一つの装置で行えるので、従来のような広い設置スペースは不要となるし、その配管が複雑になると云ったこともない。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成10年12月7日(1998.12.7)
【代理人】 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
【公開番号】 特開2000−171121(P2000−171121A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−347329