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【発明の名称】 空気調和装置
【発明者】 【氏名】田中 順也

【氏名】荒木 誠

【氏名】藤野 正樹

【氏名】古川 基信

【氏名】嶋田 哲

【氏名】竹田 周司

【氏名】友田 裕基

【氏名】白石 満

【氏名】稲垣 雄史

【要約】 【課題】運転状況に応じて圧縮機のタイプを内部高圧型と内部低圧型に変更可能とし、運転状況に応じた最適な能力を発揮することができる空気調和装置を提供する【解決手段】 圧縮機1と、流路切換弁2と、室外側熱交換器3と、膨張弁4と、室内側熱交換器5を順次連結し冷媒回路を形成してなり、圧縮機1は密閉容器1a内に左右に電動機6と圧縮部7を配置し、同密閉容器1a内を気密な電動機室6aと吐出室8とに区画し、同吐出室8の側面に吐出管12を、圧縮部7の上部に吸入管11をそれぞれ接続するとともに、電動機室6aの電動機6の一側コイル上部に第一出入管13を、電動機6の他側コイル上部に第二出入管14をそれぞれ接続し、吐出管12、吸入管11、第一出入管13および第二出入管14をそれぞれ流路切換弁2を介して冷媒回路に連通する。

【解決手段】圧縮機1と、流路切換弁2と、室外側熱交換器3と、膨張弁4と、室内側熱交換器5を順次連結し冷媒回路を形成してなり、圧縮機1は密閉容器1a内に左右に電動機6と圧縮部7を配置し、同密閉容器1a内を気密な電動機室6aと吐出室8とに区画し、同吐出室8の側面に吐出管12を、圧縮部7の上部に吸入管11をそれぞれ接続するとともに、電動機室6aの電動機6の一側コイル上部に第一出入管13を、電動機6の他側コイル上部に第二出入管14をそれぞれ接続し、吐出管12、吸入管11、第一出入管13および第二出入管14をそれぞれ流路切換弁2を介して冷媒回路に連通する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に左右に電動機と圧縮部を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の側面に吐出管を、前記圧縮部の上部に吸入管をそれぞれ接続するとともに、前記電動機室の前記電動機の一側コイル上部に第一出入管を、前記電動機の他側コイル上部に第二出入管をそれぞれ接続し、前記吐出管、吸入管、第一出入管および第二出入管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通してなることを特徴とする空気調和装置。
【請求項2】 冷房運転時に、前記吸入管より低圧冷媒を吸入し、前記圧縮部にて圧縮した高圧冷媒を吐出室、吐出管、流路切換弁を順次経由して前記第一出入管から前記電動機室へ流通して、第二出入管から前記冷媒回路に吐出させて、前記圧縮機を内部高圧型となし、暖房運転時に、前記室外側熱交換器からの低圧冷媒を前記第二出入管より前記電動機室に吸入し、第一出入管、流路切換弁、吸入管を順次経由して、前記圧縮部で圧縮した高圧冷媒を、吐出室、吐出管を流通して前記冷媒回路に吐出させ、前記圧縮機を内部低圧型となすことを特徴とする空気調和装置。
【請求項3】 前記吸入管を前記吐出室の側面に配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項4】 前記電動機室を、電動機により駆動されるシャフトを軸支する副軸受により区画し、副電動機室を形成し、同副電動機室に前記第二出入管を配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項5】 前記第一出入管を前記吐出室の側面に配置し、前記圧縮部を貫通して前記電動機室に接続し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置する一方、前記第二出入管を前記電動機室の側面に配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項6】 前記第一出入管を前記電動機の他側コイル上部に、前記第二出入管を前記電動機室の上部角隅部にそれぞれ配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項7】 前記第二出入管を前記電動機室の側面に配置してなることを特徴とする請求項6記載の空気調和装置。
【請求項8】 前記第一出入管と前記第二出入管を前記電動機室の上部後端に径方向に相対向し、傾斜させて配置し、前記電動機室の前記第一出入管と前記第二出入管の間に油分離板を突設し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項9】 前記第一出入管を前記電動機の上部中央の密閉容器に、前記第二出入管を前記電動機室の側面に配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項10】 前記第一出入管を前記電動機の一側中央部の密閉容器に、前記第二出入管を前記電動機の他側中央部の密閉容器にそれぞれ相対向して配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項11】 前記第一出入管を前記電動機と前記圧縮部間に、前記第二出入管を前記第一出入管に相対向する前記電動機と前記圧縮部間に配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項12】 前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置し、同時に前記第一出入管および前記第二出入管を前記電動機室の側面にそれぞれ配置してなることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項13】 圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に上下に圧縮部と電動機を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の一側に吐出管を、前記電動機室の前記吐出管側に第一出入管をそれぞれ接続するとともに、前記圧縮部の前記吐出管の相対向する側に吸入管を、前記電動機室の前記吸入管側に第二出入管をそれぞれ接続し、前記吐出管、吸入管、第一出入管および第二出入管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通してなることを特徴とする空気調和装置。
【請求項14】 圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に圧縮部と電動機を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の側面に第一吐出管を、前記圧縮部に第一吸入管をそれぞれ接続し、前記電動機室の圧縮部と電動機の間に第二吸入管を接続し、前記電動機室の後部に前記第一吸入管に連通する第二吐出管を接続し、前記第一吐出管および前記第二吸入管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通し、前記圧縮機を内部低圧型となすことを特徴とする空気調和装置。
【請求項15】 圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に圧縮部と電動機を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の側面に第一吐出管を、前記圧縮部に第一吸入管をそれぞれ接続し、前記電動機室の後部に第二吐出管を接続し、前記電動機室の圧縮部と電動機の間に前記第一吐出管に連通する第二吸入管を接続し、前記第一吸入管および前記第二吐出管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通し、前記圧縮機を内部高圧型となすことを特徴とする空気調和装置。
【請求項16】 前記圧縮機をスクロール圧縮機としてなることを特徴とする請求項1〜15記載の空気調和装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置に係わり、より詳細には運転状況に応じて圧縮機のタイプを内部高圧型と内部低圧型に変更可能としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和装置は、例えば図13(A)、(B)で示すように、圧縮機1と、四方弁2と、室外側熱交換器3と、膨張弁(又はキャピラリチューブ)4と、室内側熱交換器5とからなり、これらが冷媒配管により環状に連結され、冷凍サイクルが構成されている。前記圧縮機1は密閉容器1a内に電動機6と圧縮部7を配置し、同圧縮部7を図示しない鏡板に渦捲き状のラップを有する固定スクロールと、旋回スクロールとを噛み合わせ圧縮室を形成し,固定スクロールに設けた吐出口7aから圧縮冷媒が吐出される吐出室8と、前記電動機6を収容する電動機室6aとを前記固定スクロールの鏡板により仕切きるとともに、前記電動機室6aの一側に、前記電動機6により駆動されるシャフト9の一端を軸支し、冷媒の流通孔10a を備えた副軸受10により区画された副電動機室6bを形成した構成となっている。
【0003】冷媒を電動機室6aに循環させるのは電動機6を冷却するためであり、吐出側の冷媒を前記電動機6に循環する構成のものを内部高圧型、吸入側の冷媒を前記電動機6に循環する構成のものを内部低圧型と呼ばれている。図13(A)は内部高圧型圧縮機(冷房時)の例を示したもので、室内側熱交換器5からの低圧冷媒は吸入管11より圧縮室(図示せず)に吸入され、圧縮後吐出口7aから高圧冷媒が吐出室8へ吐出され、高圧冷媒は連通路13' を介して電動機室6aへ流入される。流入された高圧冷媒は吐出管12より容器外へ吐出され、吐出管12より吐出れた冷媒は通常の冷凍サイクルにより循環され冷房運転が行われる。
【0004】図13(B)は内部低圧型圧縮機(暖房時)の例を示したもので、室外側熱交換器3からの低圧冷媒は吸入管11より電動機室6aへ流入し、内部を低圧にすると同時に、圧縮部7の吸入室(図示せず)に吸入され、圧縮後吐出口7aから吐出室8へ吐出され、吐出管12より容器外へ吐出される。吐出管12より吐出れた冷媒は通常の冷凍サイクルにより循環され暖房運転が行われる。
【0005】上記構成において、内部高圧型の場合、冷房運転時に密閉容器1aの温度が外気温度よりも高くなり、放熱量が増加して冷房能力を良好にする。逆に内部低圧型の場合、暖房運転時に密閉容器1aの温度が外気温度と近くなり、放熱量が少なく暖房能力を良好にする。しかしながら、内部高圧型では暖房運転立ち上がり時に、圧縮部で圧縮された高温高圧の吐出ガスが電動機室6aを循環する間に、吐出ガスが冷やされ暖房能力が低下する。また、内部低圧型では冷房運転時に低温低圧ガスが電動機室6aを循環する間に暖められ、冷媒の密度が薄くなり冷房能力が低下するという欠点を有している。
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、前記問題点に鑑み、運転状況に応じて圧縮機のタイプを内部高圧型と内部低圧型に変更可能とし、運転状況に応じた最適な能力を発揮することができる空気調和装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解決するためなされたもので、圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に左右に電動機と圧縮部を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の側面に吐出管を、前記圧縮部の上部に吸入管をそれぞれ接続するとともに、前記電動機室の前記電動機の一側コイル上部に第一出入管を、前記電動機の他側コイル上部に第二出入管をそれぞれ接続し、前記吐出管、吸入管、第一出入管および第二出入管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通した構成となっている。
【0007】また、冷房運転時に、前記吸入管より低圧冷媒を吸入し、前記圧縮部にて圧縮した高圧冷媒を吐出室、吐出管、流路切換弁を順次経由して前記第一出入管から前記電動機室へ流通して、第二出入管から前記冷媒回路に吐出させて、前記圧縮機を内部高圧型となし、暖房運転時に、前記室外側熱交換器からの低圧冷媒を前記第二出入管より前記電動機室に吸入し、第一出入管、流路切換弁、吸入管を順次経由して、前記圧縮部で圧縮した高圧冷媒を、吐出室、吐出管を流通して前記冷媒回路に吐出させ、前記圧縮機を内部低圧型となす構成となっている。
【0008】また、前記吸入管を前記吐出室の側面に配置した構成となっている。
【0009】また、前記電動機室を、電動機により駆動されるシャフトを軸支する副軸受により区画し、副電動機室を形成し、同副電動機室に前記第二出入管を配置し構成となっている。
【00010】また、前記第一出入管を前記吐出室の側面に配置し、前記圧縮部を貫通して前記電動機室に接続し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置する一方、前記第二出入管を前記電動機室の側面に配置した構成となっている。
【00011】また、前記第一出入管を前記電動機の他側コイル上部に、前記第二出入管を前記電動機室の上部角隅部にそれぞれ配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置した構成となっている。
【00012】また、前記第二出入管を前記電動機室の側面に配置した構成となっている。
【00013】また、前記第一出入管と前記第二出入管を前記電動機室の上部後端に径方向に相対向し、傾斜させて配置し、前記電動機室の前記第一出入管と前記第二出入管の間に油分離板を突設し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置した構成となっている。
【00014】また、前記第一出入管を前記電動機の上部中央の密閉容器に、前記第二出入管を前記電動機室の側面に配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置した構成となっている。
【00015】また、前記第一出入管を前記電動機の一側中央部の密閉容器に、前記第二出入管を前記電動機の他側中央部の密閉容器にそれぞれ相対向して配置するとともに、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置した構成となっている。
【00016】また、前記第一出入管を前記電動機と前記圧縮部間に、前記第二出入管を前記第一出入管に相対向する前記電動機と前記圧縮部間に配置し、同時に前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置した構成となっている。
【00017】また、前記吸入管および吐出管を前記吐出室の側面にそれぞれ配置し、同時に前記第一出入管および前記第二出入管を前記電動機室の側面にそれぞれ配置した構成となっている。
【00018】また、圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に上下に圧縮部と電動機を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の一側に吐出管を、前記電動機室の前記吐出管側に第一出入管をそれぞれ接続するとともに、前記圧縮部の前記吐出管の相対向する側に吸入管を、前記電動機室の前記吸入管側に第二出入管をそれぞれ接続し、前記吐出管、吸入管、第一出入管および第二出入管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通した構成となっている。
【0019】また、圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に圧縮部と電動機を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の側面に第一吐出管を、前記圧縮部に第一吸入管をそれぞれ接続し、前記電動機室の圧縮部と電動機の間に第二吸入管を接続し、前記電動機室の後部に前記第一吸入管に連通する第二吐出管を接続し、前記第一吐出管および前記第二吸入管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通し、前記圧縮機を内部低圧型とした構成となっている。
【0020】また、圧縮機と、流路切換弁と、室外側熱交換器と、膨張弁と、室内側熱交換器を順次連結し冷媒回路を形成してなり、前記圧縮機は密閉容器内に圧縮部と電動機を配置し、同密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室の側面に第一吐出管を、前記圧縮部に第一吸入管をそれぞれ接続し、前記電動機室の後部に第二吐出管を接続し、前記電動機室の圧縮部と電動機の間に前記第一吐出管に連通する第二吸入管を接続し、前記第一吸入管および前記第二吐出管をそれぞれ前記流路切換弁を介して前記冷媒回路に連通し、前記圧縮機を内部高圧型とした構成となっている。また、前記圧縮機をスクロール圧縮機としてなる構成となっている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)、(B)および図2において、1は圧縮機、2は圧縮機1より吐出する冷媒の流れを暖房運転、冷房運転等に合わせて切り換える流路切換弁、3は室外側熱交換器、4は膨張弁、5は室内側熱交換器で、これらは冷媒配管により環状に連結されて冷媒回路が構成されている。
【0022】前記圧縮機1は密閉容器1a内に左右に電動機6と圧縮部7を配置し、同圧縮部7を図示しない鏡板に渦捲き状のラップを有する固定スクロールと、旋回スクロールとを噛み合わせ圧縮室を形成し,固定スクロールに設けた吐出口7aから圧縮冷媒が吐出される気密な吐出室8と、前記電動機6を収容する気密な電動機室6aとを前記圧縮部7により仕切きるとともに、前記電動機室6aの一側に、前記電動機6により駆動されるシャフト9の一端を軸支し、冷媒の流通孔10a を備えた副軸受10により区画された副電動機室6bを形成した構成となっている。
【0023】前記密閉容器1aの圧縮部7の上部に低圧冷媒を前記圧縮部7内に吸入する吸入管11を設け、同吸入管11の入口側と前記流路切換弁2の低圧導出口2aとを配管接続し、前記圧縮部7の固定スクロールの背面7bに相対向する前記密閉容器1a面に高圧冷媒を前記吐出室8より冷媒回路へ吐出する吐出管12を設け、同吐出管12の出口側と前記流路切換弁2の高圧導入口2bとを配管接続し、前記密閉容器1aの前記電動機6と圧縮部7との間の前記電動機6のコイル上部に前記電動機室6aを結ぶ冷媒流路となる第一出入管13を設け、同第一出入管13と前記流路切換弁2の第一通孔2cとを配管接続し、前記密閉容器1aの後部の電動機6のコイル上部に前記電動機室6bを結ぶ冷媒流路となる第二出入管14を設け、同第二出入管14と前記室外側熱交換器3の暖房時の出口側とを配管接続し、前記流路切換弁2の第二通孔2dと前記室内側熱交換器5の暖房時の入口側とを配管接続する構成となっている。
【0024】上記構成において、冷房運転時は図1(A)、暖房運転時は図1(B)の実線の矢印で示すように冷媒が循環する。冷房運転時に、吐出室8から吐出管12を経由して吐出された高温高圧のガス冷媒は流路切換弁2の高圧導入口2b、第一通孔2cを通過した後、第一出入管13より電動機室6aに流入し、圧縮機1内部を高圧にして第二出入管14から容器外へ吐出され、室外側熱交換器3を流れる間に室外空気と熱交換することで、室外に熱を放出し凝縮し液化する。凝縮し液化した液冷媒は、膨張弁4を通って減圧され、低温低圧の気液二相となり、室内側熱交換器5を流れる間に室内空気より吸熱冷房して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となり流路切換弁2の第二通孔2d、低圧導出口2aを通過した後、吸入管11より圧縮部7へ戻される。
【0025】暖房運転時に、吐出室8から吐出管12を経由して吐出された高温高圧のガス冷媒は流路切換弁2の高圧導入口2b、第二通孔2dを通過した後、室内側熱交換器5、膨張弁4、室外側熱交換器3を経由した後、低圧のガス冷媒を前記第二出入管14より副電動機室6b、電動機室6aに吸入し、圧縮機1内部を低圧にして第一出入管13から容器外へ吐出され、流路切換弁2の第一通孔2c、低圧導出口2aを通過した後、吸入管11より圧縮部7へ戻される。
【0026】以上説明したように、圧縮機1の電動機室6aに第一および第二の出入管13、14をそれぞれを設け、流路切換弁2の冷媒流路の切り換えにより、圧縮機1内部を冷房運転時に内部高圧型に、暖房運転時に内部低圧型に構成することにより、冷房運転時には、密閉容器の温度が外気温度よりも高くなり、放熱量が増加して冷房能力を向上させ、また暖房運転の立ち上がり時は、停止時に圧縮室に溜まった冷媒を起動と同時に吸入〜圧縮〜吐出を同時に行うため、起動からの吐出温度上昇、冷媒循環量の確保が優位であり、暖房定常運転時には放熱量の低減により暖房能力を向上する。また、電動機6のコイル6cにガス冷媒を放射することにより油分離を向上することができ、暖房運転時に前記副電動機室6bの油面の高さを確保することができる空気調和装置となる。
【0027】尚、図2に示すように、吸入管11’を前記吐出室8の側面に配置してもよい。また、前記第二出入管14’を前記副電動機室6bの側面または上部角隅部に配置してもよい。
【0028】図3は本発明による第2の実施例を示したもので、前記第一出入管13を前記吐出室8の側面に配置し、前記圧縮部7を貫通して前記電動機室6aに接続するとともに、同時に前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置する一方、前記第二出入管14を前記副電動機室6bの側面に配置した構成となっている。これにより、前記密閉容器1aの長手方向の胴体周囲に配管がないので省スペースにできるとともに、圧縮機1の周囲に付ける断熱材が付け易く、作業性を向上することができる。また、密閉容器1aの歪みが少なく組立精度を向上することができる空気調和装置となる。
【0029】図4は本発明による第3の実施例を示したもので、前記第一出入管13を前記電動機6の他側コイル上部に、前記第二出入管14を前記電動機室6aの上部角隅部にそれぞれ配置し、同時に前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置した構成となっている。尚、前記第二出入管14を前記副電動機室6bの側面に配置してもよい。これにより、前記電動機6からのガス加熱が少なく暖房時の圧縮性能を向上でき、差圧による副電動機室6bの油面15の低下がない。また、副電動機室6bはスペースが広いため、前記副軸受10に油分離板が取付易い。
【0030】図5は本発明による第4の実施例を示したもので、前記第一出入管13と前記第二出入管14を前記副電動機室6bの上部後端に径方向に相対向し、傾斜させて配置し、前記副電動機室6bの前記第一出入管13と前記第二出入管14の間に油分離板16を突設し、同時に前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置した構成となっている。これにより、油分離板16にガスを当てるため油分離が向上し、前記電動機6の両側の油面差をなくすことができる。また、前記電動機6からのガス加熱を少なくすることができる。
【0031】図6は本発明による第5の実施例を示したもので、前記第一出入管13を前記電動機6の密閉容器1aの上部中央に、前記第二出入管14を前記副電動機室6bの側面に配置し、同時に前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置した構成となっている。尚、前記第一出入管13を前記電動機6の後部コイルの上部に配置してもよい。これにより、前記電動機6の両側の油面差をなくすことができる。また、前記電動機6からのガス加熱を少なくすることができる。
【0032】図7は本発明による第6の実施例を示したもので、前記第一出入管13を前記電動機6の一側中央部の密閉容器1aに、前記第二出入管14を前記電動機6の他側中央部の密閉容器1aにそれぞれ相対向して配置し、同時に前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置した構成となっている。これにより、前記電動機6にガスを当てるため油分離が向上し、前記電動機6の両側の油面差を低減することができる。
【0033】図8は本発明による第7の実施例を示したもので、前記第一出入管13を前記電動機6と前記圧縮部7間の密閉容器1aに、前記第二出入管14を前記第一出入管13に相対向する前記電動機6と前記圧縮部7間の密閉容器1aにそれぞれ配置し、同時に前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置した構成となっている。これにより、前記電動機6の両側の油面差をなくすことができる。また、前記電動機6からのガス加熱が少なくすることができる。
【0034】図9は本発明による第8の実施例を示したもので、前記吸入管11および吐出管12を前記吐出室8の側面にそれぞれ配置し、同時に前記第一出入管13および前記第二出入管14を前記副電動機室6bの側面にそれぞれ配置した構成となっている。これにより、前記密閉容器1aの長手方向の胴体周囲に配管がないので省スペースにできるとともに、圧縮機1の周囲に付ける断熱材が付け易く、作業性を向上することができる。また、密閉容器1aの歪みが少なく組立精度を向上することができる。また、前記電動機6の両側の油面差をなくすことができ、前記電動機6からのガス加熱が少なくすることができる空気調和装置となる。
【0035】図10は本発明による第9の実施例を示したもので、圧縮機1は密閉容器1a内に上下に圧縮部7と電動機6を配置した縦置型の圧縮機で、吐出室8の一側に吐出管12を、電動機室6aの吐出管12側に第一出入管13をそれぞれ接続するとともに、前記圧縮部7の前記吐出管12に相対向する側に吸入管11を、前記電動機室6aの前記吸入管11側に第二出入管14をそれぞれ接続した構成となっている。これにより、前記電動機6のコイルにガスを当てるため油分離が向上し、前記電動機6からのガス加熱が少なくすることができる空気調和装置となる。
【0036】図11は本発明による第10の実施例を示したもので、圧縮機1は密閉容器1a内に圧縮部7と電動機6を配置し、同密閉容器1a内を気密な電動機室6aと吐出室8とに区画し、同吐出室8の側面に第一吐出管12a を、前記圧縮部7に第一吸入管11a をそれぞれ接続し、前記電動機室6aの圧縮部7と電動機6の間に第二吸入管13a を接続し、前記電動機室6aの後部に前記第一吸入管11a に連通する第二吐出管14a を接続し、前記第一吐出管12a および前記第二吸入管13a をそれぞれ図示してない流路切換弁を介して冷媒回路に連通し、前記圧縮機1を内部低圧型とした構成となっている。これにより、副電動機室6bの油面15を高くすることができる空気調和装置となる。
【0037】図12は本発明による第11の実施例を示したもので、圧縮機1は密閉容器1a内に圧縮部7と電動機6を配置し、同密閉容器1a内を気密な電動機室6aと吐出室8とに区画し、同吐出室8の側面に第一吐出管12a を、前記圧縮部7に第一吸入管11a をそれぞれ接続し、前記電動機室6aの後部に第二吐出管14a を接続し、前記電動機室6aの圧縮部7と電動機6の間に前記第一吐出管12a に連通する第二吸入管13a を接続し、前記第一吸入管11a および前記第二吐出管14a をそれぞれ図示してない流路切換弁を介して冷媒回路に連通し、前記圧縮機1を内部高圧型とした構成となっている。これにより、副電動機室6bの油面15を高くすることができる空気調和装置となる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧縮機の電動機室および副電動機室側に第一および第二の出入管をそれぞれ設け、流路切換弁の冷媒流路の切り換えにより、圧縮機内部を冷房運転時に内部高圧型に、暖房運転時に内部低圧型に構成することにより、冷房運転時には、密閉容器の温度が外気温度よりも高くなり、放熱量が増加して冷房能力を向上させ、また暖房運転の立ち上がり時は、停止時に圧縮室に溜まった冷媒を起動と同時に吸入〜圧縮〜吐出を同時に行うため、起動からの吐出温度上昇、冷媒循環量の確保が優位であり、暖房定常運転時には放熱量の低減により暖房能力を向上することができる空気調和装置となる。
【出願人】 【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
【出願日】 平成10年12月8日(1998.12.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−171115(P2000−171115A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−348082