| 【発明の名称】 |
電子冷却器 |
| 【発明者】 |
【氏名】柳田 英志
【氏名】柳田 良知
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| 【要約】 |
【課題】気体および液体のいずれをも冷却できるようにし、熱交換の効率を高めて冷却効果を良好にし、機器を小型化し、しかも液体の場合には安定した温度の冷却液を供給し、また気体の場合は結露による水分を含まない冷気を供給できるようにする。
【解決手段】本体1を熱伝導性金属で形成し、ペルチェ素子の一方側を本体1に取付ける。ペルチェ素子の他方側に放熱フィン付きヒートシンクを介して放熱ファンを取付ける。本体1内に、内壁がフィン状の蛇行流路5と室6とを連通して設ける。下方に流通部60を形成するとともに蛇行流路5の下流端51と流出口8とを遮る壁61を室6に設ける。室6の下面に開閉手段65を有する排出孔62を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱伝導性金属よりなる本体に電気絶縁層を介してペルチェ素子の一方の側を取付け、前記ペルチェ素子の他方の側に電気絶縁層を介して放熱フィン付きヒートシンクを取付け、前記放熱フィン付きヒートシンクの外側に放熱ファンを設け、前記本体内に蛇行流路と室を形成し、前記蛇行流路と前記室とを連通するとともに前記蛇行流路の上流端を流入口に、また前記室の上方を流出口にそれぞれ連通し、前記蛇行流路の内壁をフィン状に形成し、さらに下方に流通部を形成するとともに前記蛇行流路の下流端と前記流出口とを遮る壁を前記室に設け、前記室下面に開閉手段を有する排出孔を設けることを特徴とする電子冷却器。 【請求項2】 本体の表面に断熱カバーを被着することを特徴とする請求項1の電子冷却器。 【請求項3】 流入口に第1の絞り弁を設けた流入管を接続し、流出口に第2の絞り弁を設けた流出管を接続することを特徴とする請求項1の電子冷却器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はペルチェ効果を利用したペルチェ素子を用いた電子冷却器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来よりペルチェ素子を用いた電子冷却器として特開平8−303902のものが開示されている。これは本体内に設けたペルチェ素子の一方側に吸熱フィンを介して吸込ファンを設け、ペルチェ素子の他方側に放熱フィンを介して放熱ファンを設け、中央の吸込ファンにより吸込まれた空気を縦方向に設けた吸熱フィンを通過させることにより冷却して上下の冷風吐出口から吐出させ、また前記冷却により凝縮された水分を吸熱フィンの下方に設けた結露回収部に落下させるようになっている。 【0003】この従来例は前記構成のため空気の冷却のみで液体を冷却することができない。また吸込まれた空気を垂直方向に上昇および下降させるものであり、伝熱面積を大きくして冷却効率を上げるには縦方向の吸熱フィンを上下方向に延長して機器を大型化する必要がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明のうち請求項1の発明は気体および液体のいずれをも冷却できるようにし、しかも熱交換の効率を高めて、冷却効果を良好にし、機器を小型化できるようにし、また安定した温度の冷却液を供給するとともに結露による水分を、流出する冷気に含ませないようにすることを課題とする。 【0005】請求項2の発明は請求項1の発明の課題に加えて外部からの熱干渉を遮断し、本体ひいては流体の冷却効果をより良好にすることを課題とする。 【0006】請求項3の発明は請求項1の発明の課題に加えて簡単な構成および取扱いにより、流体の流量、速度、圧力を調節して本体を損傷することなく、所望の温度の冷却流体を状況に応じて供給できるようにすることを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明のうち請求項1の発明は熱伝導性金属よりなる本体に電気絶縁層を介してペルチェ素子の一方の側を取付け、前記ペルチェ素子の他方の側に電気絶縁層を介して放熱フィン付きヒートシンクを取付け、前記放熱フィン付きヒートシンクの外側に放熱ファンを設け、前記本体内に蛇行流路と室を形成し、前記蛇行流路と前記室とを連通するとともに前記蛇行流路の上流端を流入口に、また前記室の上方を流出口にそれぞれ連通し、前記蛇行流路の内壁をフィン状に形成し、さらに下方に流通部を形成するとともに前記蛇行流路の下流端と前記流出口とを遮る壁を前記室に設け、前記室下面に開閉手段を有する排出孔を設けることを特徴とするものである。 【0008】上記構成のためペルチェ素子に通電すると、本体は吸熱され、本体全体が冷却される。またヒートシンクに伝わった熱は放熱ファンにより外部に強制的に放熱される。一方、流入口より本体に送った流体は蛇行流路、室で冷却され、流出口を経て流出する。ここに流路が蛇行し、しかも流路の内壁がフィン状に形成されているため、伝熱面積が大きいとともに伝熱時間が長く、熱交換の効率が高く、冷却効果が良好となる。 【0009】また流体が気体の場合には蛇行流路で冷却されることにより結露を生じるが、室に蛇行流路の下流端と流出口とを遮る壁が設けられているので、冷気は壁に当り、凝縮された水分は直接、流入口より流出することがなく、落下し、水分のない冷気のみが流通部を経て壁により形成された下流室に送られ、流出口より排気される。なお操作終了後、常時は閉孔している排出孔を開き、前記の落下した水分を外部に取出す。 【0010】また流体が液体の場合、蛇行流路を出た冷却液は室内で徐々に貯溜されていく。この貯溜時間中に冷却液はさらに冷却される。なお冷却液は壁により形成された上流室より流通部を経て下流室に流れるので、撹拌され、液温が平均化し、また蛇行流路より新たに室内に入る冷却液は貯溜中の平均化した冷却液に混入され、液温は安定し、ここに流出口より安定した液温の冷却液が排出される。また操作終了後に排出孔を開いて残留液を排出する。 【0011】好ましくは請求項2の発明のように本体の表面に断熱カバーを被着する。 【0012】このようにすれば本体は外部からの熱干渉を回避することができ、本体自体ひいては流体の冷却効率がより良好となる。 【0013】また請求項3の発明のように流入口に第1の絞り弁を設けた流入管を接続し、流出口に第2の絞り弁を設けた流出管を接続することが好ましい。このようにすれば絞り弁の開度調節により流量調整をすることができるのは勿論、第1と第2の絞り弁の開度を変えて開度差をつけることにより圧力調節をもすることができ、この流体の本体への通過時間、通過量を調節することにより、流体の温度調節をして所望温度の流体を所望時間で供給をすることができ、圧力調節により本体に必要以上の圧力をかけて本体を損傷することのないようにすることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の実施の形態を示すもので、図中、符号1は本体であり、熱伝導性金属、具体的には表面をアルマイト処理をしたアルミニウムよりなる2枚の矩形板1a、1a′を重ねて形成する。本体1内に蛇行流路5および室6を形成し、室6の上方より壁61を垂設して室6を上流室6aと下流室6bとに分け、壁61の下端63と室6の底面64とを離間して流通部60を形成し、蛇行流路5の下流端51と上流室6aの上端を連通する。なお壁61は後述の流出口8と下流端51とを遮る位置に設ける。 【0015】具体的には矩形板1a、1a′の各対向面より蛇行状の凹溝5aとU字状の凹溝6cとを形成し、しかも凹溝5aの下流端と凹溝6cの上流室6a側の上角隅を連設し、一方の矩形板1aの下角隅外面より凹溝5aの上流端に連通する流入口7を、同じく矩形板1aの上角隅外面より凹溝6cの下流室6b側上角隅に連通する流出口8を穿設し、また各矩形板1a、1a′の凹溝5aの蛇行方向に沿って図1、2で示すひだ状のフィン52を刻設し、凹溝6cの底面64を、下流室6bの外端に行くに従って下降傾斜する傾斜面にし、前記傾斜面の裾方に排出孔62を構成する半円溝62aを形成し、また複数の段付ねじ孔12、12・・・を形成し、矩形板1a、1a′を対向かつボルト11締め、接着等、任意の手段により接続して凹溝5a、5aよりなる蛇行流路5、凹溝6c、6cよりなる室6を形成し、さらに対向した1対の半円溝62a、62aにより形成される正円孔にねじ切りをして排出孔62を形成し、この排出孔62に開閉手段65としてボルトを螺着して排出孔62を開閉可能にする。 【0016】なお本実施の形態では本体1をアルミニウムで形成するので熱伝導性が良好であり、軽量かつ安価で、加工しやすく、アルミニウム製の本体1の表面をアルマイト処理をするので、電気絶縁性、防食性が良好である。他にもアルミニウム合金、黄銅等、熱伝導の良好な金属であればよい。また本実施の形態では2枚の矩形板1a、1a′を重ねて本体1を形成するので、蛇行流路5、室6が加工しやすく、蛇行流路5の断面形状を、凹溝5a、5aを対向してなる角型にするので、丸型にした場合と比べてひだ状のフィン52を容易に形成することができる。 【0017】また本体1の表面に断熱カバー10を被着する。具体的にはこの断熱カバー10はウレタンフォームよりなり、流入口7、流出口8の対応位置に透孔10a、10bを、またペルチェ素子2の取付部分に透孔10cを、開閉手段65位置に透孔10dを形成する。 【0018】異種の導体若しくは半導体を直列につないで直流電流を流すと接合部に発熱、吸熱が生じるペルチェ効果を利用したペルチェ素子2の一方の側20である吸熱側を電気絶縁層であるセラミックス板23を介して本体1の背面に取付ける。具体的にはペルチェ素子2の吸熱側と放熱側とをセラミックス板23、23′で一体的にサンドイッチしてなる公知のサーモモジュール24のセラミックス板23を透孔10cより入れ、熱伝導性接着剤22、例えばフィラーとして酸化アルミニウムを添加したアクリル樹脂接着剤により本体1の背面に接着する。なお前記接着剤をサンドイッチした両面テープを用いれば前記接着を容易にすることができる。 【0019】ペルチェ素子2の他方の側21である放熱側に放熱フィン付きヒートシンク3を取付ける。具体的にはこの放熱フィン付きヒートシンク3はLSI等、電子部品の表面の伝熱面積を拡大するために従来より使用されているアルミニウム製の放熱フィン付きヒートシンクと原理的に同じもので、フィンベース31に多数本の円柱状スタッドフィン30、30、30・・・と、ねじ孔付きボス32、32・・をそれぞれ突設してなり、フィンベース31を電気絶縁層であるセラミックス板23′を介してペルチェ素子2の他方の側21に取付ける。具体的には前記サーモモジュール24のセラミックス板23′を前記と同一の熱伝導性接着剤22′により接着して取付ける。 【0020】前述の実施の形態における電気絶縁層はセラミックス板であるが、他の非導電性材料からなる板でもよく、また本体1や放熱フィン付きヒートシンク3の表面をアルマイト処理等により電気絶縁被膜を形成し、これを電気絶縁層としてもよく、さらに前記熱伝導性接着剤22、22′のように非導電性材料である酸化アルミニウムをフィラーとするプラスチック系接着剤自体を電気絶縁層としてもよく、また前記複数の電気絶縁層の組合せでもよく、要はペルチェ素子2と本体1、ペルチェ素子2と放熱フィン付きヒートシンク3がそれぞれ電気絶縁されて取付けてあればよい。なお電気絶縁層をセラミックス板とすれば機械的強度が大きくなり、前記電気絶縁被膜、前記接着剤とすれば熱伝導性がより良好となる。 【0021】放熱フィン付きヒートシンク3に放熱ファン4を取付ける。具体的には枠体40に一体形成した放射状取付体41の中央に放熱ファン4を回動自在に取付け、ボルト44を各ボス32に螺着して同心円状のファンガード42を固着したX字状取付体43とともに枠体40をヒートシンク3に固定する。 【0022】なおペルチェ素子2、放熱フィン付きヒートシンク3、放熱ファン4は図4の実線、点線で示すように本体1の背面へ部分的に取付けても、またこれらを仮想線位置まで延ばし、全体的に取付けても、或いは複数個、取付けてもよく、さらには本体1の背面のみならず前面若しくは前・背両面に取付けてもよい。 【0023】またスパナ掛け用ナット付き竹の子ノズル70、80の各ねじ部70′、80′を透孔10a、10bより流入口7、流出口8に入れて螺着する。なお上記電子冷却器Aの流入口7、流出口8に図6で示すようにそれぞれ流入管90、流出管90′を接続し、流入管90には上流より順に第1の絞り弁9、圧力計91を設け、流出管90′には上流より順に温度計92、第2の絞り弁9′を設ける。この実施の形態では流入管90、流出管90′はビニル製、絞り弁9、9′、圧力計91、温度計92の各管部分9a、9a′、91′、92′は硬質プラスチック製である。 【0024】次に本発明の実施の形態の使用例、使用法および作用をプラスチックの押出成形装置、方法を例にとって説明するにあたり、まず従来の押出成形装置と方法について説明する。図10は従来のプラスチックの押出成形装置の一例を示すもので、符号aは押出成形機のシリンダー、bはスクリュー、cはダイ、eはサイザー、fは冷却水槽、gは引取機、hは切断機、iは貯水槽、jはチラーのような主冷却器、kはコンプレッサー、1は吹出口であり、貯水槽iの水を主冷却器jで冷却し、冷却水を冷却水槽fに充たし、オーバーフローして貯水槽iに回収するようにしている。また従来よりコンプレッサーkや送風機(図示略)から吹出口1を経て直接、空気をダイcから出た押出物m(プラスチック)に吹き付けて冷却することがあり、また図示を省略したドライサイザーやサイザーe自体に水路を形成して主冷却器jより水を通し(配管図示、省略)、ドライサイザーやサイザーe自体を冷却することにより押出物mを間接的に冷却するとともにドライサイザーやサイザーeが高温化しないようにしたり、主冷却器jで冷却した冷却水槽fの水により押出物mを直接冷却することが行なわれている。具体的にはシリンダーa内で完全に溶融された成形材料をスクリューbによりダイcに送り、ダイcにより所定の形状に賦形し、押出物mをまだ熱く軟らかい半固化の状態で押出す。続いてこの押出物mをドライサイザーやサイザーeの少なくとも一方に通し、冷却しながら最終寸法に規制して固化し、冷却水槽fの水で直接冷却し、引取機gで引張り、切断機hで切断若しくは図示を省略した巻取機で巻取っている。ちなみにドライサイザーとは冷却水槽外の室内に設けたサイザーを意味する。 【0025】ここに従来よりプラスチックがポリ塩化ビニルの場合にはダイcから押出した押出物mに、形状を保持できる程度の硬度があるので、以上の装置、方法でほとんど問題はなく、サイジングに入る前での徐冷はあまり必要ではないが、ポリオレフィン系樹脂や発泡系樹脂等ではダイcの温度をこれらの樹脂に適合するように設定してもポリ塩化ビニルに比べてとても軟かく、表面がいわゆるべとつき状態になり、このままではドライサイザーやサイザーeに張り付いて成形不可能となり、このため従来よりダイcから出た押出物mにコンプレッサーkや送風機より直接空気を送り、徐冷している。しかし、前記空気は室温のため冷却効果が小さい。またドライサイザーやサイザーeにチラーのような主冷却器jから送水する冷却水は一般的に常温より10℃程度下げたものであり、150℃〜200℃と高温になっている押出物mのためドライサイザー自体、サイザーe自体が加熱され、冷却効率が低く、完成した製品に形状変化を起こしている。 【0026】本発明の電子冷却器Aは例えば前記プラスチックの押出成形装置において、図7で示すようにコンプレッサーkに接続し、吹出口1をダイcの出口付近に設け、また主冷却器jから冷却水槽fに導通する管nを分岐し、分岐管oを本発明の2台目の電子冷却器Aに接続し、この電子冷却器Aを冷却水槽fの前に設けたドライサイザーdの水路d′に接続し、前記水路d′を貯水槽iに接続する。 【0027】図8は他の使用例を示すもので、図7の例で示す主冷却器j、冷却水槽f、サイザーeを有さず、空冷によるもので、ドライサイザーdのみをサイジング手段とし、貯水槽i、本発明の電子冷却器A、ドライサイザーd、貯水槽iの順に接続するもの、図9はさらに他の使用例を示すもので、図7の例で示すドライサイザーdを使用せず、本発明の電子冷却器Aをサイザーeの水路e′に接続し、水路e′を貯水槽iに接続するものであり、本発明の前記各使用例において図10の従来例と同一の構成要素については同一符号を付してその重複説明を省略する。 【0028】ここに電子冷却器Aのペルチェ素子2に直流電流を通電すると、ペルチェ素子2の吸熱作用により本体1は吸熱され、本体1全体が冷却され、またペルチェ素子2の放熱作用によりヒートシンク3のファンベース31を介して多数の円柱状スタッドフィン30、30、30・・・に伝わった熱は放熱ファン4により外部に強制的に放熱される。なお本体1、ヒートシンク3は電気絶縁層を介してペルチェ素子2と接続しているので通電されることはない。ここに図7〜9で示すコンプレッサーkより電子冷却器Aの流入口7に空気を送り込めば、空気はフィン52に接触しつつ蛇行流路5を通過することにより冷却され、蛇行流路5の通過により生じた結露は壁61に当たって落下し、室6の傾斜状の底面64を伝わって室6の底部に溜り、また蛇行流路5の通過により冷却された空気は上流室6a、流通部60、下流室6bを経て流出口8より出て吹出口1で、例えばポリオレフィン系樹脂の押出物mに吹付られ、押出物mを徐冷する。このため押出物mの表面のべとつきが取れる。なお結露により生じた水分は徐冷作業後、開閉手段65であるねじを外して排出孔62から排水する。 【0029】また前記と同様に本発明の他の電子冷却器Aのペルチェ素子2に直流電流を通電し、本体1全体を冷却するとともにヒートシンク3を介して放熱し、図7の例では貯水槽iの水をチラーのような主冷却器jで冷却し、この冷却水を冷却水槽fに導くとともに分岐管oより本体1に送水する。ここに本体1内の水は前記空気と同様に蛇行流路5を通過して冷却され、下流端51より上流室6a、流通部60、下流室6bを経て室6に貯溜されつつ冷却され、しかも前記室6内の流れにより冷却水は撹拌されて水温が平均化する。室6内での満水後、前記冷却水は流出口8よりドライサイザーdの水路d′を通り、この通過によりドライサイザーd自体を冷却し、その後、貯水槽iに回収される。 【0030】ここに押出物mをドライサイザーdで冷却賦形し、さらに冷却水槽f内のサイザーeで冷却賦形し、冷却水槽f内の冷却水により直接冷却する。このようにダイcより出た高温の押出物mをドライサイザーdで冷却するので、押出物mの形状変化を最小限にくい止めることができ、またドライサイザーd自体が高温化することがない。その後、押出物mを引取機gにより引取り、切断機hで切断若しくは巻取機で巻取り、製品化する。なお冷却水槽f内の水はオーバーフローにより貯水槽iに回収される。また電子冷却器Aによる徐冷作業終了後に開閉手段65であるねじを外し、室6内の残留水を排出孔62より排水する。 【0031】図8の例による場合は貯水槽i内の水を直接、本発明の電子冷却器Aで冷却してドライサイザーdに通し、また図9の例による場合は本発明の電子冷却器Aで冷却した水を冷却水槽f内のサイザーeに通してサイザーe自体を冷却し、それぞれドライサイザーd、サイザーeを通過する押出物mを間接的に冷却して賦形するとともにドライサイザーd、サイザーeが高温化しないようにする。 【0032】さらにいずれの使用例の場合でも本実施の形態によれば第1、第2の絞り弁9、9′の開度を調節し、例えば第1の絞り弁9の開度を小さくして本体1内での流量を小さくし、ひいては流体の冷却効率を高めたり、第1の絞り弁9の開度調節により流体を所望速度にしたり、或いは第1の絞り弁9と第2の絞り弁9′の開度を変えることにより本体1内の流体圧力の調整をし、コンプレッサーkの圧力により本体1が損傷することのないようにするなど必要に応じた調整をし、しかもそれらを圧力計91、温度計92で視認して効率良く作業をする。なお電流の方向を逆転して加熱器として加熱を必要な装置に用いることも可能である。実施例における本体1の横寸は150mm、高さは100mm、厚さは30mmである。 【0033】 【発明の効果】本発明のうち請求項1の発明によれば、冷媒を要することなく、気体、液体のいずれをも冷却することができ、またフィン状内壁を有する蛇行流路により伝熱面積を大きくとって熱交換の効率を高めることができるとともに機器を小型化でき、しかも室に液体を貯溜していくことにより冷却時間を長くすることができ、冷却効果が大きく、また下方に流通部を形成するとともに蛇行流路の下流端と流出口とを遮る壁を室に設けるので、液体は撹拌され、室内の液体およびこれに混入する蛇行流路を通過した冷却液の温度を安定させることができ、また気体を冷却する場合には結露により生じた水分を壁に沿って落下させ、流出する冷気に水分を含ませないようにすることができ、しかも前記水分および残留液を排出孔を通じて外部に取り出すことができる。 【0034】本発明のうち請求項2の発明によれば請求項1の発明の効果に加えて外部からの熱干渉を遮断して本体ひいては流体の冷却効果をより良好にすることができる。 【0035】本発明のうち請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて簡単な構成および取扱いにより流体の流量、速度、圧力を調節して本体を損傷することなく、所望温度の流体を状況に応じて供給することができ有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598159621 【氏名又は名称】有限会社柳田製作所
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| 【出願日】 |
平成10年10月14日(1998.10.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100073081 【弁理士】 【氏名又は名称】菊池 敏夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−121199(P2000−121199A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−328772 |
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