| 【発明の名称】 |
アンモニア吸収冷凍機 |
| 【発明者】 |
【氏名】大西 尚
【氏名】平中 幸男
【氏名】椿原 昇
【氏名】岩田 克雄
【氏名】古寺 雅晴
【氏名】藤田 優
【氏名】松田 光史
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| 【要約】 |
【課題】製造コストが安価でかつ製造工程を簡単にし得るアンモニア吸収冷凍機を提供する。
【解決手段】蒸発器1として、下向きのアンモニア流路を有する積層プレート型の熱交換器21を使用し、凝縮器3からのアンモニア液を蒸発器1に移送するアンモニア液移送管12と蒸発器1からのアンモニア蒸気を吸収器2に移送するアンモニア蒸気移送管11との間に、コイル式の過冷却用熱交換器31を設け、この過冷却用熱交換器31において、過冷却機能の他に、蒸発器1から流下する液分の蒸発、すなわち蒸発器1内に溜まる水分を蒸発させ得るという冷媒再生機能を発揮し得るようにしたもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】アンモニア液移送管を介して凝縮器から導かれたアンモニア液を蒸発させる蒸発器およびこの蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を吸収器に導くアンモニア蒸気移送管を有するアンモニア吸収冷凍機において、上記蒸発器として、下向きのアンモニア流路を有する積層プレート型熱交換器を使用し、上記アンモニア液移送管とアンモニア蒸気移送管との間に、コイル式またはシェルアンドチューブ式の過冷却用熱交換器を設けるとともに、この過冷却用熱交換器を、少なくとも、そのアンモニア蒸気の入口部が上記蒸発器におけるアンモニア蒸気の出口部よりも下方に位置するように設けたことを特徴とするアンモニア吸収冷凍機。 【請求項2】過冷却用熱交換器からのアンモニア蒸気を吸収器に導くアンモニア蒸気移送管途中に、オリフィスが設けられたドレン管の一端部を接続するとともに、その他端部を吸収器の下部に接続したことを特徴とする請求項1記載のアンモニア吸収冷凍機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア吸収冷凍機に関するもので、特に過冷却部の配置および構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、アンモニア吸収冷凍機の蒸発器においては、アンモニア液が蒸発するときの潜熱により被冷却流体を冷却しているが、熱効率すなわち冷却効率を向上させるために、下記のような構成が採られていた。 【0003】すなわち、図4に示すように、蒸発器51で蒸発されたアンモニア蒸気を吸収器(図示せず)へ移送するアンモニア蒸気移送管61の途中に、凝縮器52からアンモニア液移送管62を介して移送されるアンモニア液の冷却を行う過冷却器71が配置され、さらに蒸発器51内での水の濃縮すなわち水の蓄積を防止するため(蒸発器内に水が蓄積されると、被冷却流体の冷却効率が低下してしまう)に、蒸発器51の下部に溜まったアンモニア液(実際には、アンモニア水溶液)を取り出すアンモニア液取出管72の途中に、凝縮器52からアンモニア液移送管62を介して温度の高いアンモニア液を導いて、アンモニア液取出管72内を流れるアンモニア液を加熱してアンモニアの蒸発と水分の蒸発とを同時に行わせる冷媒再生器73が設けられていた。また、上記蒸発器51および過冷却器71としては、積層して設けられたプレート間に多数の蛇行状フィンが配置されてなる積層プレートフィン型の熱交換器が使用されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の構成によると、過冷却器71および冷媒再生器73を必要とするため、製造コストの増大につながり、また蒸発器51および過冷却器71として、積層プレートフィン型の熱交換器を使用しているため、製造工程が複雑になるという問題もあった。 【0005】そこで、本発明は、製造コストが安価でかつ製造工程を簡単にし得るアンモニア吸収冷凍機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明のアンモニア吸収冷凍機は、アンモニア液移送管を介して凝縮器から導かれたアンモニア液を蒸発させる蒸発器およびこの蒸発器で蒸発されたアンモニア蒸気を吸収器に導くアンモニア蒸気移送管を有するアンモニア吸収冷凍機において、上記蒸発器として、下向きのアンモニア流路を有する積層プレート型熱交換器を使用し、上記アンモニア液移送管とアンモニア蒸気移送管との間に、コイル式またはシェルアンドチューブ式の過冷却用熱交換器を設けるとともに、この過冷却用熱交換器を、少なくとも、そのアンモニア蒸気の入口部が上記蒸発器におけるアンモニア蒸気の出口部よりも下方に位置するように設けたものであり、また上記構成における過冷却用熱交換器からのアンモニア蒸気を吸収器に導くアンモニア蒸気移送管途中に、オリフィスが設けられたドレン管の一端部を接続するとともに、その他端部を吸収器の下部に接続したものである。 【0007】上記の構成によると、過冷却用熱交換器においては、過冷却機能の他に、蒸発器から流下する液分の蒸発、すなわち蒸発器内に溜まる水分を蒸発させ得るという冷媒再生機能が発揮され、したがって過冷却器と冷媒再生器とが別個に設けられているものに比べて、構成が簡単になり製造コストの低減化を図ることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけるアンモニア吸収冷凍機を、図1〜図3に基づき説明する。 【0009】本実施の形態におけるアンモニア吸収冷凍機は、図1に示すように、主として、冷媒であるアンモニア液を蒸発させる蒸発器1と、この蒸発器1で蒸発されたアンモニア蒸気をアンモニア蒸気移送管11を介して導きアンモニア水溶液に吸収させる吸収器2と、この吸収器2でアンモニア蒸気を吸収して濃度が濃くなったアンモニア水溶液をアンモニア水溶液移送管(図示せず)を介して導きアンモニアの再生を行う再生器(図示せず)と、この再生器で得られたアンモニア蒸気をアンモニア蒸気移送管(図示せず)を介して導き凝縮させる凝縮器3と、この凝縮器3で得られたアンモニア液を上記蒸発器1に移送するアンモニア液移送管12とから構成されている。 【0010】上記蒸発器1としては、積層プレート型の熱交換器21が使用されており、図2および図3に示すように、一対の端板22間に、それぞれ内部通路23aを有する伝熱プレー23が所定間隔置きに複数枚並行に配置されて、伝熱プレート23間に形成される鉛直方向の外部通路すなわち冷却流体通路24と内部通路23aである被冷却流体通路25とが交互に形成されたものであり、アンモニア蒸気は冷却流体通路(アンモニア流路)24内を、下向き(ダウンフロー)に流される。 【0011】上記伝熱プレート23は、熱伝導率の良い材料で構成された平板に、プレス加工により多数の波状の凹凸部23bが形成されるとともに、内部に被冷却流体通路(23a)25が形成されたもので、各通路24,25内を流れる流体が平板の全面に行き渡り、伝熱効率が良好となるようされている。なお、熱交換器21の一方の端板22の上部および下部の左右位置には、接続口26,27がそれぞれ形成されている。 【0012】さらに、冷凍機における熱効率の向上を図るために、凝縮器3から蒸発器1にアンモニア液を移送するためのアンモニア液移送管12と、蒸発器1からのアンモニア蒸気を吸収器2へ移送するアンモニア蒸気移送管11との間に、過冷却用熱交換器31が設けられている。 【0013】この過冷却用熱交換器31としては、コイル式の伝熱管31aを有するものが使用されて、蒸発器1からのアンモニア蒸気と未蒸発の水分を含むアンモニア液を確実に伝熱管上に散布し得るようにされている。 【0014】また、この過冷却用熱交換器31の設置位置は、少なくとも、そのアンモニア蒸気の入口部が蒸発器1におけるアンモニア蒸気の出口部である下部接続口26(26A)よりも下方位置となるように設けられている。 【0015】さらに、この過冷却用熱交換器31を通過したアンモニア蒸気を吸収器2に移送するアンモニア蒸気移送管11(11a)の途中には、その液分を吸収器2の下部に導くドレン管32が設けられており、またこのドレン管32には、オリフィス33が設けられている。なお、図1中、41はアンモニア蒸気移送管12の途中に設けられた膨張弁である。 【0016】上記構成において、凝縮器3からアンモニア液移送管12を介して蒸発器1に移送された冷却流体であるアンモニア液は、被冷却流体により加熱蒸発されて、アンモニア蒸気移送管11を介して吸収器2に移送される。 【0017】そして、この冷凍サイクルの動作時に、凝縮器3から蒸発器1に移送されるアンモニア液は、過冷却用熱交換器31にて蒸発器1からのアンモニア蒸気により冷却されて熱効率の向上が図られる。また、同時に、蒸発器1で蒸発されずにかつ水分を含むアンモニア液は、自重により、過冷却用熱交換器31内に入り、内部の伝熱管31a上に分散落下して蒸発され、アンモニア蒸気移送管11aを介して吸収器2の上部に供給される。すなわち、この過冷却用熱交換器31において、従来行われている過冷却機能と冷媒再生機能とが発揮されることになる。 【0018】なお、過冷却用熱交換器31でも蒸発されなかった水分を含むアンモニア液またはアンモニア蒸気移送管11aにて凝縮したアンモニア液は、ドレン管32を介して吸収器2の下部内に移送された後、再生器へと送られる。勿論、このドレン管32の吸収器2への接続部は、過冷却用熱交換器31よりも下方位置となるようにされている。 【0019】このように、過冷却用熱交換器31は、過冷却機能および蒸発器内に溜まる水分の蒸発分離という冷媒再生機能を具備しており、従来のように、過冷却器と冷媒再生器とが別個に設けられているものに比べて、構成が簡単になるとともに製造コストの低減化を図ることができる。 【0020】また、蒸発器として、積層プレート型のものを使用しているため、従来のような、プレート間に蛇行した通路を多数形成するためのフィンを必要としないので、製造工程が簡単となる。 【0021】さらに、過冷却用熱交換器として、コイル式の伝熱管を有するものを使用したので、積層プレートフィン型のものに比べて、製造コストの低減化を図ることができる。 【0022】なお、上記実施の形態においては、過冷却用熱交換器として、コイル式の伝熱管を有するものとして説明したが、例えばシェルアンドチューブ式のものを使用することもでき、この場合も、やはり積層プレートフィン型のものに比べて、製造コストの低減化を図ることができる。 【0023】 【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、過冷却用熱交換器には、過冷却機能および蒸発器内に溜まる水分の蒸発分離という冷媒再生機能が具備されており、従来のように、過冷却器と冷媒再生器とが別個に設けられているものに比べて、構成が簡単になるとともに製造コストの低減化を図ることができる。 【0024】また、蒸発器として、積層プレート型のものを使用しているため、従来のような、プレート間に蛇行した通路を多数形成するためのフィンを必要としないので、製造工程が簡単となる。 【0025】さらに、過冷却用熱交換器として、コイル式の伝熱管またはシェルアンドチューブ式のものを使用したので、積層プレートフィン型のものに比べて、製造コストの低減化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000284 【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社 【識別番号】000183369 【氏名又は名称】住友精密工業株式会社 【識別番号】000005119 【氏名又は名称】日立造船株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月15日(1998.10.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068087 【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開2000−121195(P2000−121195A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−292667 |
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