| 【発明の名称】 |
空気調和装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高松 正樹
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| 【要約】 |
【課題】室外機にポンプダウン用のレシーバタンクが存在しても、冷凍サイクルの熱効率をさせること。
【解決手段】室内機と、圧縮機22、室外熱交換器26及びレシーバタンク28が順次配設された室外機21と、を有する空気調和装置20において、室外機には、冷房運転時におけるレシーバタンクの下流側に、冷媒が未満杯状態の上記レシーバタンクから流出する飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒を過冷却させる中間熱交換器29が設けられたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室内機と、圧縮機、室外熱交換器及びレシーバタンクが順次配設された室外機と、を有する空気調和装置において、上記室外機には、冷房運転時におけるレシーバタンクの下流側に、冷媒が未満杯状態の上記レシーバタンクから流出する飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒を過冷却させる中間熱交換器が設けられたことを特徴とする空気調和装置。 【請求項2】 上記室外機には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、中間熱交換器を迂回させて室外熱交換器へ導くバイパス流路が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 【請求項3】 上記室外機には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、膨張機構を介して中間熱交換器及び室外熱交換器へ導く流路が設けられたことをことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、室外機にポンプダウン用のレシーバタンクを備えた空気調和装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ガスエンジンを圧縮機の駆動源とするガスヒートポンプ式の空気調和装置においては、地球温暖化防止及び省エネルギー推進の観点から高効率化が要請されている。この要請に応えるためには、ガスエンジンの熱効率を向上させることも重要であるが、空気調和装置における冷凍サイクルの熱効率を向上させる必要がある。 【0003】一般に、ビルディング等に採用される、複数の室外機を備えた空気調和装置では、冷媒配管の配管長が長くなる傾向にある。このため、ポンプダウン時に冷媒配管等内の冷媒を回収可能とするレシーバタンクの容量は、必然的に増大されることになる。 【0004】図5は、レシーバタンク11を備えた室外機10を有する空気調和装置の冷媒回路図であり、レシーバタンク11内には、ポンプダウン時以外に冷媒が未満杯状態となっている。冷房運転時に、冷媒は圧縮機12から四方弁13を経て、凝縮器として機能する室外熱交換器14へ流れ、全開操作状態にある室外膨張弁15を経てレシーバタンク11内へ至る。このレシーバタンク11内では、冷媒が未満杯状態であることから、レシーバタンク11内にて気液分離された冷媒は飽和液状態となり、その後、図示しない室内機へ至って膨張され蒸発して室内を冷房した後、アキュムレータ16を経て圧縮機12へ戻される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のように、レシーバタンク11を備えた室外機10を有する空気調和装置では、室外熱交換器14にて凝縮された液冷媒が、レシーバタンク11内で飽和液状態となって室内機の膨張機構へ導かれるので、冷媒を過冷却させることができない。このため、空気調和装置における冷凍サイクルの熱効率を向上させることができない。 【0006】本発明の課題は、上述の事情を考慮してなされたものであり、室外機にポンプダウン用のレシーバタンクが存在していても、冷凍サイクルの熱効率を向上させることができる空気調和装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、室内機と、圧縮機、室外熱交換器及びレシーバタンクが順次配設された室外機と、を有する空気調和装置において、上記室外機には、冷房運転時におけるレシーバタンクの下流側に、冷媒が未満杯状態の上記レシーバタンクから流出する飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒を過冷却させる中間熱交換器が設けられたことを特徴とするものである。 【0008】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記室外機には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、中間熱交換器を迂回させて室外熱交換器へ導くバイパス流路が設けられたことを特徴とするものである。 【0009】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記室外機には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、膨張機構を介して中間熱交換器及び室外熱交換器へ導く流路が設けられたことをことを特徴とするものである。 【0010】請求項1に記載の発明には、次の作用がある。 【0011】室外機には、冷房運転時におけるレシーバタンクの下流側に、冷媒が未満杯状態の上記レシーバタンクから流出する飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒を過冷却させる中間熱交換器が設けられたことから、室内機及び室外機にて構成される冷凍サイクルの熱効率を向上させることができる。 【0012】また、レシーバタンクが、室内機及び室外機の冷媒配管等内における冷媒を回収し得る容量に構成されている場合には、このレシーバタンクによって、配管長が長い冷媒配管からも冷媒を良好にポンプダウンすることができる。 【0013】請求項2に記載の発明には、次の作用がある。 【0014】室外機には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、中間熱交換器を迂回させて室外熱交換器へ導くバイパス流路が設けられたことから、暖房運転時に、室外機の中間熱交換器にて冷媒からの放熱を防止できるので、冷凍サイクルにおける熱効率の低下を抑制できる。 【0015】請求項3に記載の発明には、次の作用がある。 【0016】室外機には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、膨張機構を介して中間熱交換器及び室外熱交換器へ導く流路が設けられたことから、暖房運転時に、中間熱交換器が室外熱交換器と共に蒸発器として機能し、この結果、冷凍サイクルの熱効率をより一層向上させることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0018】「A」第一の実施の形態図1は、本発明に係る空気調和装置の第一の実施の形態を示す室外機の冷媒回路図である。 【0019】この図1に示すガスヒートポンプ式の空気調和装置20は、室外に設置された室外機21と、室内に設置された複数の室内機とを有し、室外機21に配設された圧縮機22が、ガスエンジンなどの内燃機関(不図示)により駆動されるものである。 【0020】この圧縮機22は冷媒配管23に配設され、この冷媒配管23には、圧縮機22の吸込側にアキュムレータ24が、圧縮機22の吐出側に四方弁25がそれぞれ配設される。更に、この冷媒配管23には、四方弁25側に室外熱交換器26、膨張機構としての室外膨張弁27、レシーバタンク28及び中間熱交換器29が順次配設されている。 【0021】室外熱交換器26及び中間熱交換器29は、近傍に配置された冷却ファン30により冷却される。また、室外膨張弁27は、空気調和装置20の暖房運転時に弁開度が調整されて、冷媒配管23内を流れる冷媒を膨張させ、また、冷房運転時には全開操作されて、冷媒を膨張させる機能を有しない。 【0022】上記レシーバタンク28は、ポンプダウン時に室外機21の冷媒配管23及び室内機の冷媒配管等内の冷媒を回収する容量を有し、従って、ポンプダウン時以外に冷媒(液冷媒)が未満杯状態となっている。また、レシーバタンク28は、空気調和装置20がビルディング等に採用されて室内機が多数存在するものである場合には、室内機の冷媒配管の配管長が長くなるため、その容量も、配管長に対応して大きなものに構成される。 【0023】上記中間熱交換器29は、空気調和装置20の冷房運転時にレシーバタンク28の下流側に配設される。冷房運転時には、レシーバタンク28内に液冷媒が未満杯状態となっているので、冷房運転時にレシーバタンク28へ流入した冷媒は気液分離され、飽和液状態となってレシーバタンク28から流出する。上記中間熱交換器29は、空気調和装置20の冷房運転時に、レシーバタンク28から流出した飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒(液冷媒)を過冷却させるものである。 【0024】なお、室内機の冷媒配管には室内熱交換器が配設されると共に、この室内熱交換器の近傍に室内膨張弁が配設されている。 【0025】上記室外機21の四方弁25の切換操作により、空気調和装置20が冷房運転又は暖房運転される。 【0026】つまり、四方弁25を冷房側に切り換えることにより、圧縮機22から吐出された冷媒(高圧高温のガス冷媒)は、四方弁25を経て室外熱交換器26へ流れ、この室外熱交換器26で凝縮されて液冷媒となる。この液冷媒は室外膨張弁27(全開状態)を経て、液冷媒が未満杯状態となったレシーバタンク28内へ至り、気液分離されて飽和液状態となり中間熱交換器29へ至る。飽和液状態の冷媒は、この中間熱交換器29内で過冷却されて各室内機へ至り、室内機の室内膨張弁にて膨張された後、室内熱交換器により蒸発されて、室内を冷却する。室内熱交換器にて蒸発された冷媒(ガス冷媒)は、室外機21のアキュムレータ24を経て圧縮機22へ戻される。 【0027】また、四方弁25を暖房側に切り換えたときには、圧縮機22から吐出された冷媒(高圧高温のガス冷媒)は、四方弁25を経て各室内機の室内熱交換器に至り、この室内熱交換器にて凝縮されて、室内を暖房する。室内熱交換器にて凝縮された冷媒(液冷媒)は、室外機21の中間熱交換器29を経た後、レシーバタンク28で気液分離されて室外膨張弁27へ至り、この室外膨張弁27にて膨張されて室外熱交換器26へ至る。室外膨張弁27にて膨張された液冷媒は、室外熱交換器26にて蒸発されてガス冷媒となり、四方弁25及びアキュムレータ24を経て圧縮機22へ戻される。 【0028】上述の空気調和装置20の冷房運転において、レシーバタンク28から流出した飽和液状態の冷媒が、中間熱交換器29において過冷却されることから、この空気調和装置20の冷凍サイクルにおけるモリエル線図(図4)上で、冷房運転時の室内膨張弁による膨張前の冷媒は、図4中の点Cの状態となる。このモリエル線図上で、点A→点Bが圧縮機22による圧縮行程であり、点B→点Cが室外熱交換器26による凝縮行程であり、点C→点Dが室内膨張弁による膨張行程であり、点D→点Aが室内熱交換器による蒸発行程である。 【0029】図5に示す従来の空気調和装置の室外機10では、冷房運転時におけるレシーバタンク11の下流側に、本実施の形態の中間熱交換器29が配設されていないので、レシーバタンク11から流出した飽和液状態の冷媒は過冷却されない。従って、この従来の空気調和装置における冷凍サイクルのモリエル線図は、冷房運転時において、室内膨張弁による膨張前の液冷媒が、図4中の点C'の状態となる。冷媒は、この点C'から室内膨張弁により点D'の状態まで膨張される。従って、図4において、点C及びD、点C'及びD'、点A、点Bのエンタルピをそれぞれi1、i2、i3、i4とすると、従来の空気調和装置における冷凍サイクルの熱効率η'は、η'=(i3−i2)/(i4−i3) となる。また、本実施の形態の空気調和装置20における冷凍サイクルの熱効率ηはη=(i3−i1)/(i4−i3) となって、熱効率ηが従来の熱効率η'と比べ増大していることが示される。 【0030】上記実施の形態によれば、次の効果■及び■を奏する。 【0031】■室外機21には、冷房運転時におけるレシーバタンク28の下流側に、冷媒が未満杯状態のレシーバタンク28から流出する飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒を過冷却させる中間熱交換器29が設けられたことから、室内機及び室外機21にて構成される冷凍サイクルの熱効率を向上させることができる。この結果、空気調和装置20における冷房能力を向上させることができる。 ■レシーバタンク28が、室内機の冷媒配管及び室外機21の冷媒配管23等内における冷媒を回収し得る容量に構成されていることから、このレシーバタンク28によって、配管長が長い冷媒配管からの冷媒を良好にポンプダウンすることができる。 【0032】「B」第二の実施の形態図2は、本発明に係る空気調和装置の第二の実施の形態を示す室外機の冷媒回路図である。この第二の実施の形態において、前記第一の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。 【0033】この第二の実施の形態の空気調和装置40の室外機41では、冷媒配管23において、冷房運転時における中間熱交換器29の下流側に逆止弁42が配設されると共に、冷房運転時における逆止弁42の下流側の点Oと、レシーバタンク28と中間熱交換器29との間の点Pとを連結するバイパス流路としてのバイパス配管43が配設される。このバイパス配管43には、冷媒を点Oから点Pへ流すことのみを許容する逆止弁44が配設されている。また、上記逆止弁42は、中間熱交換器29から点Oへ向かって冷媒を流すことのみを許容するものである。 【0034】従って、これらの逆止弁44を備えたバイパス配管43と逆止弁42とにより、空気調和装置40の暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、中間熱交換器29を迂回させ、バイパス配管43を介してレシーバタンク28、室外膨張弁27及び室外熱交換器26へ順次流し、中間熱交換器29には冷媒を流さない回路が構成される。上述以外の暖房運転時における冷媒の流れと、冷房運転時における冷媒の流れは、前記第一の実施の形態の空気調和装置20と同様である。 【0035】従って、上記第二の実施の形態の空気調和装置40によれば、前記実施の形態の効果■及び■と同様な効果を奏するほか、次の効果■を奏する。 【0036】■室外機41には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、中間熱交換器29を迂回させてレシーバタンク28、室外膨張弁27及び室外熱交換器26へ順次導く、逆止弁44を備えたバイパス配管43及び逆止弁42が設けられたことから、暖房運転時に、中間熱交換器29において冷媒からの放熱を防止できるので、空気調和装置40を備えて構成される冷凍サイクルの熱効率の低下を抑制できる。 【0037】「C」第三の実施の形態図3は、本発明に係る空気調和装置の第三の実施の形態を示す室外機の冷媒回路図である。この第三の実施の形態において、前記第一及び第二の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。 【0038】この第三の実施の形態における空気調和装置50の室外機51では、第二の実施の形態における逆止弁44を備えたバイパス配管43と逆止弁42とを有する他、冷媒配管23において、レシーバタンク28と中間熱交換器29との間に室外膨張弁27が配設され、レシーバタンク28と室外熱交換器26との間に逆止弁52が配設される。更に、冷媒配管23において、中間熱交換器29と逆止弁42の間の点Qと、逆止弁52と室外熱交換器26との間の点Rとが、逆止弁54を備えたサブ冷媒配管53により接続される。上記逆止弁52は、室外熱交換器26からレシーバタンク28へ冷媒を流すことのみを許容するものである。また、上記逆止弁54は、点Qから点Rへ向かって冷媒を流すことのみを許容するものである。 【0039】これらの逆止弁44を備えたバイパス配管43と、逆止弁42と、室外膨張弁27と、逆止弁52と、逆止弁54を備えたサブ冷媒配管53とにより、空気調和装置50の暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、バイパス配管43を介し室外膨張弁27へ導いて膨張させ、次に中間熱交換器29へ導いて蒸発させ、その後、サブ冷媒配管53を介して室外熱交換器26へ導き、この室外熱交換器26にて再び蒸発させる流路が構成される。上述以外の暖房運転時における冷媒の流れと、冷房運転時における冷媒の流れは、前記第一の実施の形態の空気調和装置20と同様である。 【0040】以上のことから、上記第三の実施の形態の空気調和装置50によれば、前記第一の実施の形態の効果■及び■と同様な効果を奏する他、次の効果■を奏する。 【0041】■室外機51には、暖房運転時に室内機から流れ出る冷媒を、室外膨張弁27を介して中間熱交換器29及び室外熱交換器26へ順次導く流路が設けられたことから、暖房運転時に、中間熱交換器29が室外熱交換器26と共に蒸発器として機能し、この結果、空気調和装置50を備えて構成される冷凍サイクルの熱効率をより一層向上させることができる。 【0042】以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0043】例えば、上記実施の形態では、室外機21、41及び51における圧縮機22が、ガスエンジン等の内燃機関により駆動されるガスヒートポンプ式空気調和装置の場合を述べたが、圧縮機が電動モータにより駆動される形式の空気調和装置であってもよい。 【0044】 【発明の効果】以上のように、本発明に係る空気調和装置によれば、室外機において、冷房運転時におけるレシーバタンクの下流側に、冷媒が未満杯状態の上記レシーバタンクから流出する飽和液状態の冷媒を空気と熱交換して、この冷媒を過冷却する中間熱交換器が設けられたことから、室内機及び室外機にて構成される冷凍サイクルの熱効率を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年10月21日(1998.10.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076794 【弁理士】 【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−121174(P2000−121174A) |
| 【公開日】 |
平成12年4月28日(2000.4.28) |
| 【出願番号】 |
特願平10−299557 |
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