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【発明の名称】 製氷機
【発明者】 【氏名】樋田 順一

【氏名】黒柳 正行

【氏名】渡辺 登

【氏名】大谷 輝彦

【要約】 【課題】マルチタイプのコンデンシングユニットから供給される冷媒によって製氷能力を大きく左右されることがなく、信頼性の向上を図ることのできる製氷機を提供することを目的とする。

【解決手段】マルチタイプのコンデンシングユニット10と冷凍回路を構成する蒸発器47を備えた製氷機40において、蒸発器47の出口側に蒸発圧力調整弁52を設けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マルチタイプのコンデンシングユニットと冷凍回路を構成する蒸発器を備えた製氷機において、前記蒸発器の出口側に冷媒の蒸発圧力を調整可能な弁を設けたことを特徴とする製氷機。
【請求項2】 前記製氷機は、オーガ式製氷機である請求項1記載の製氷機。
【請求項3】 前記蒸発器の出口側には、前記オーガ式製氷機の製氷運転停止時に冷媒の流れを遮断するソレノイド弁が設けられていることを特徴とする請求項2記載の製氷機。
【請求項4】 前記蒸発器の入口側には、前記ソレノイド弁と同期して開閉動作するソレノイド弁が設けられていることを特徴とする請求項3記載の製氷機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチタイプのコンデンシングユニットを冷媒供給源とする製氷機に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットなどの大型店舗に設置されるマルチタイプのコンデンシングユニットには、冷蔵庫や製氷機などの負荷が接続される。このため、これらの負荷に応じた温度の冷媒を供給するために、上述したコンデンシングユニットには、冷媒の蒸発圧力を調整する蒸発圧力調整弁が各負荷に対応して設けられている。従って、コンデンシングユニットから製氷機に供給される冷媒の蒸発圧力を調整する場合には、従来、コンデンシングユニットに設けられた蒸発圧力調整弁を操作して冷媒の蒸発圧力を調整している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製氷機がコンデンシングユニットから遠く離れた場所に設置されている場合やコンデンシングユニットと製氷機とを接続する配管の太さを間違えた場合には、コンデンシングユニットと製氷機とを接続する配管内で冷媒の圧力損失が発生するため、マルチタイプのコンデンシングユニットから供給される冷媒によって製氷能力を大きく左右されることがあった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、マルチタイプのコンデンシングユニットから供給される冷媒によって製氷能力を大きく左右されることがなく、信頼性の向上を図ることのできる製氷機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、マルチタイプのコンデンシングユニットと冷凍回路を構成する蒸発器を備えた製氷機において、前記蒸発器の出口側に冷媒の蒸発圧力を調整可能な弁を設けたことを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1記載の製氷機において、前記製氷機がオーガ式製氷機であることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項2記載の製氷機において、前記蒸発器の出口側には、前記オーガ式製氷機の製氷運転停止時に冷媒の流れを遮断するソレノイド弁が設けられていることを特徴とする。請求項4の発明は、請求項3記載の製氷機において、前記蒸発器の入口側には、前記ソレノイド弁と同期して開閉動作するソレノイド弁が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る製氷機を含む冷凍装置の概略図であり、図中10はマルチタイプのコンデンシングユニットを示している。このコンデンシングユニット10は圧縮機11、凝縮器12及び蒸発圧力調整弁13,14等から構成されており、凝縮器12で凝縮された冷媒は冷媒供給管21を経て冷蔵庫30に供給されるとともに、冷媒供給管22を経て本発明の一実施形態に係る製氷機40に供給されるようになっている。
【0007】冷蔵庫30は蒸発器31を有しており、この蒸発器31で蒸発した冷媒は冷媒吸入管23および蒸発圧力調整弁13を経て圧縮機11に吸入されるようになっている。
【0008】製氷機40は表面を断熱材42で被覆された製氷筒41と、この製氷筒41内に回転可能に設けられたオーガ43と、このオーガ43を回転駆動する駆動モータ44とを有しており、製氷筒41の上部には、オーガ43によって製氷筒41の内面から削り取られた氷を貯蔵するアイスストッカ45が設けられている。また、製氷機40は製氷筒41内に製氷用水を供給する給水ノズル46を有しており、この給水ノズル46から製氷筒41内に供給された製氷用水は、製氷筒41の外周面に巻回された蒸発器パイプ47により冷却されるようになっている。
【0009】蒸発器パイプ47は製氷機40の蒸発器を構成しており、この蒸発器パイプ47の入口端には蒸発器入口配管48の一端が接続されている。この蒸発器入口配管48には膨張弁49およびソレノイド弁50が設けられており、蒸発器入口配管48の他端は上述した冷媒供給管22の出口端に接続されている。
【0010】一方、蒸発器パイプ47の出口端には蒸発器出口配管51の一端が接続されている。この蒸発器出口配管51には蒸発圧力調整弁52およびソレノイド弁53が設けられており、蒸発器出口配管51の他端は冷媒吸入管24および蒸発圧力調整弁14を介して圧縮機11の吸入口に接続されている。
【0011】ソレノイド弁53は蒸発器パイプ47の出口側に設けられており、アイスストッカ45内の貯氷量が規定量に達して製氷機40の製氷運転が停止すると、図示しない制御装置からの信号により全開状態から全閉状態に切り替わるようになっている。一方、ソレノイド弁50は蒸発器パイプ47の入口側に設けられており、ソレノイド弁53と同期して開閉動作するようになっている。また、膨張弁49は感温筒49aを有しており、この感温筒49aは蒸発器パイプ47の出口と蒸発圧力調整弁52との間に設けられている。
【0012】上述した本発明の一実施形態では、蒸発器パイプ47の出口側に蒸発圧力調整弁52が設けられているため、この蒸発圧力調整弁52の弁開度を調整することによりコンデンシングユニット10から供給される冷媒の蒸発圧力を製氷機40側で調整することができる。従って、コンデンシングユニット10の凝縮器12と製氷機40の蒸発器パイプ47とを接続する冷媒供給管22内で冷媒の圧力損失が発生しても冷媒の蒸発圧力を製氷機40側の蒸発圧力調整弁52で調整することにより、マルチタイプのコンデンシングユニット10から供給される冷媒によって製氷能力を大きく左右されることがないため、信頼性の向上を図ることができる。
【0013】また、上述した実施形態では、製氷機40の製氷運転が停止すると、蒸発器パイプ47の出口側に設けられたソレノイド弁53が全開状態から全閉状態に切り替わり、蒸発器パイプ47内を流れる冷媒の流れがソレノイド弁53によって遮断されるため、アイスストッカ45内の貯氷量が規定量に達してオーガ43の回転が停止したときに製氷筒41内の製氷用水が蒸発器パイプ47内を流れる冷媒によって凍結することを防止できる。
【0014】また、上述した実施形態では、製氷機40の製氷運転が停止すると、蒸発器パイプ47の入口側に設けられたソレノイド弁50も全開状態から全閉状態に切り替わるため、凝縮器12からの低温冷媒が蒸発器パイプ47に供給されることを防止でき、これにより蒸発器パイプ47内の冷媒圧力が上昇して蒸発器パイプ47の破損を招くという事態を防止できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、マルチタイプのコンデンシングユニットから供給される冷媒によって製氷能力を大きく左右されることがなく、信頼性の向上を図ることができる。請求項3の発明によれば、上述した効果に加えて、オーガの回転が停止したときに製氷筒内の製氷用水が蒸発器パイプ内を流れる冷媒によって凍結することを防止することができる。請求項4の発明によれば、上述した効果に加えて、蒸発器パイプの破損を防止できる。
【出願人】 【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ電機株式会社
【出願日】 平成10年9月11日(1998.9.11)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外6名)
【公開番号】 特開2000−88377(P2000−88377A)
【公開日】 平成12年3月31日(2000.3.31)
【出願番号】 特願平10−258475