| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】倉本 哲英
【氏名】中川 信博
【氏名】丸本 一彦
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| 【要約】 |
【課題】空気調和機に関し、ガスバイパスキャピラリの流量低下または詰まりの防止を図る。
【解決手段】オイルセパレータ2の出口とアキュムレータ8の入口とを、ガスバイパス開閉弁9及びガスバイパスキャピラリ10を介して接続し、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する電気ヒータ11を備えたものである。これにより、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分における不純物の析出・堆積を抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができ、システムの信頼性を向上できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮機,オイルセパレータ,四方弁,室外側熱交換器,室外側減圧装置,室内側減圧装置,室内側熱交換器,アキュムレータを順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端を前記オイルセパレータと前記四方弁との間の冷媒配管とし、他端を前記四方弁と前記アキュムレータとの間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、前記ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁とガスバイパスキャピラリとからなり、かつ、前記ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を加熱する加熱手段を備えた空気調和機。 【請求項2】 加熱手段が電気ヒータであり、かつ、前記ガスバイパスキャピラリの出口温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーで検出した温度が所定範囲内に収まるように前記電気ヒータの出力を制御する第1ヒータ制御装置とを備えた請求項1に記載の空気調和機。 【請求項3】 加熱手段が電気ヒータであり、かつ、圧縮機の吸入圧力センサーと、前記吸入圧力センサーで検出した圧力が所定圧力以下の場合に前記電気ヒータに通電して出力を制御する第2ヒータ制御装置とを備えた請求項1に記載の空気調和機。 【請求項4】 圧縮機,オイルセパレータ,四方弁,室外側熱交換器,室外側減圧装置,室内側減圧装置,室内側熱交換器,アキュムレータを順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端を前記オイルセパレータと前記四方弁との間の冷媒配管とし、他端を前記四方弁と前記アキュムレータとの間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、前記ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁とガスバイパスキャピラリとからなり、かつ、前記ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を前記圧縮機の吐出配管に熱交換可能に接触させた空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機に関するものであり、詳しくはガスバイパスキャピラリの詰まりを防止した信頼性が高い空気調和機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】空気調和機向けの冷媒としては、これまでCFC系冷媒(特定フロン)あるいはHCFC系冷媒(指定フロン)が採用されてきたが、これらの冷媒を用いた空気調和機については、長年に亘る改善の結果、信頼性,耐久性において安定した品質レベルが確保されている。 【0003】しかしながら、近年では特定フロン及び指定フロンによるオゾン層破壊,地球温暖化等の環境問題が深刻化しているため、これらに代わる新しい冷媒を用いた空気調和機の開発が急速に進められている。 【0004】新冷媒としてはHFC系冷媒が有力視されているが、このHFC系冷媒は従来のCFC系冷媒,HCFC系冷媒に比べて潤滑性が悪い、キャピラリチューブが詰まる等の問題点が指摘されており、様々な改善検討が行われているのが実状である。 【0005】従来の空気調和機としては特開平5−180518号公報に示されているものがある。 【0006】以下、図面を参照しながら上記従来の空気調和機を説明する。図5は、従来の空気調和機の冷媒回路図である。従来の空気調和機は図5に示すように、圧縮機1,室外側熱交換器4,減圧装置5,室内側熱交換器7を環状に接続して構成されている。また、一端を圧縮機1の吐出冷媒配管とし、他端を圧縮機1の吸入冷媒配管とするガスバイパス回路が備えられており、ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁9とガスバイパスキャピラリ10とから構成されている。 【0007】以上のように構成された空気調和機について、以下その動作を説明する。まず、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、室外側熱交換器4で凝縮して高圧の液冷媒となり、減圧装置5で減圧されて低温低圧の冷媒となった後、室内側熱交換器7で蒸発して圧縮機1に戻るという動作を繰り返す。 【0008】また、ガスバイパス回路は、冷房運転時の室外気温及び室内気温が低く、空調負荷が小さい条件(以下、この条件を冷房低温条件と呼ぶ)において作用する。 【0009】冷房低温条件時においては、圧縮機の吐出冷媒圧力及び吸入冷媒圧力は低下する傾向にあり、場合によっては吸入冷媒圧力が圧縮機の許容運転範囲の下限を越えて、低圧カット保護により圧縮機が停止することもある。 【0010】そこで、ガスバイパス開閉弁9を開くことにより、圧縮機1を出た高温高圧のガス冷媒が、ガスバイパス開閉弁9、及びガスバイパスキャピラリ10を経由して圧縮機1の吸入冷媒配管に導かれる。 【0011】このことにより、圧縮機の吸入冷媒圧力が上昇するため、冷房低温条件時において低圧カット保護が作動することなく、連続運転が可能となる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成では、ガスバイパス開閉弁9が開き、高温高圧のガス冷媒(若干の冷凍機油が溶け込んでいる)がガスバイパスキャピラリ10を通過する際に、冷媒が減圧されるため、冷媒及び冷媒に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下する。 【0013】このように冷媒中に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下すると、冷凍機油中に含まれるコンタミと称される加工油等の不純物が析出し、これがガスバイパスキャピラリ10の内壁面に付着・堆積することによりガスバイパスキャピラリ10の流路面積が小さくなり、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下、あるいは最悪の場合、ガスバイパスキャピラリ10が出口部分で詰まってしまうという欠点があった。 【0014】本発明は従来の課題を解決するもので、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止し、信頼性の高い空気調和機を提供することを目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため本発明は、ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を加熱する加熱手段を備えたものである。これにより、ガスバイパスキャピラリ出口部分における不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができる。 【0016】また、本発明は、ガスバイパスキャピラリの加熱手段として、電気ヒータを用い、かつ、ガスバイパスキャピラリの出口温度を検知する温度センサーと、温度センサーで検出した温度が所定範囲内に収まるように電気ヒータの出力を制御する第1ヒータ制御装置とを備えたものである。これにより、ガスバイパスキャピラリ出口部分の温度を常に所定温度範囲内に維持して不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができ、かつ、電気ヒータの電力を最小限に抑えることができる。 【0017】また、本発明は、ガスバイパスキャピラリの加熱手段として、電気ヒータを用い、かつ、圧縮機の吸入圧力センサーと、吸入圧力センサーで検出した圧力が所定圧力以下の場合に電気ヒータによる加熱を行うように制御する第2ヒータ制御装置とを備えたものである。これにより、ガスバイパスキャピラリ出口部分の温度を、常に所定温度(所定圧力における冷媒の飽和温度)以上に維持して不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができる。更に、一般的な空気調和機に既に搭載されている吸入圧力センサーを、電気ヒータの制御用として用いたことにより、製造コストを低減できる。 【0018】また、本発明は、ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を圧縮機の吐出配管に熱交換的に接触させたものである。これにより、圧縮機吐出配管の放熱を利用して、ガスバイパスキャピラリ出口部分における不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止すると共に、構造が簡単であり、かつ更に製造コストを低減できる。 【0019】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮機,オイルセパレータ,四方弁,室外側熱交換器,室外側減圧装置,室内側減圧装置,室内側熱交換器,アキュムレータを順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端を前記オイルセパレータと前記四方弁との間の冷媒配管とし、他端を前記四方弁と前記アキュムレータとの間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、前記ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁とガスバイパスキャピラリとからなり、かつ、前記ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を加熱する加熱手段を備えたものであり、前記ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を加熱することにより、前記ガスバイパスキャピラリ出口部分における不純物の析出を抑制し、前記ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止するという作用を有する。 【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、加熱手段を電気ヒータとし、かつ、ガスバイパスキャピラリの出口温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーで検出した温度が所定範囲内に収まるように前記電気ヒータの出力を制御する第1ヒータ制御装置とを備えたものであり、前記第1ヒータ制御装置により前記ガスバイパスキャピラリ出口部分の温度を常に所定温度範囲内に保持して不純物の析出を確実に抑制し、前記ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止でき、かつ前記電気ヒータの電力を最小限に抑えるという作用を有する。 【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、加熱手段を電気ヒータとし、圧縮機の吸入圧力センサーと、前記吸入圧力センサーで検出した圧力が所定圧力以下の場合に前記電気ヒータによる加熱を行うように制御する第2ヒータ制御装置とを備えたものであり、前記第2ヒータ制御装置により、ガスバイパスキャピラリ出口部分の温度を、常に所定温度(所定圧力における冷媒の飽和温度)以上に維持して不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができる。更に、一般的な空気調和機に既に搭載されている吸入圧力センサーを、電気ヒータの制御用として用いたことにより、製造コストを低減できるという作用を有する。 【0022】請求項4に記載の発明は、ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を圧縮機の吐出配管に熱交換的に接触させたものであり、圧縮機吐出配管の放熱を利用して、前記ガスバイパスキャピラリ出口部分における不純物の析出を抑制し、前記ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止するという作用を有する。そして、構造が簡単であり、更に製造コストを低減できる。 【0023】 【実施例】以下、本発明による空気調和機の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。 【0024】(実施例1)図1は、本発明の実施例1による空気調和機の冷媒回路図である。図1において、3は四方弁であり、冷房運転時と暖房運転時の冷媒流動方向を切り替えるものである。また、5及び6は、冷媒の減圧装置であり、例えば膨張弁,キャピラリチューブ等が用いられる。 【0025】11は、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する加熱手段としての電気ヒータである。 【0026】以上のように構成された空気調和機について、以下その動作を冷房運転時,暖房運転時について説明する。 【0027】まず冷房運転時の場合、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、オイルセパレータ2で大部分の冷凍機油が分離された後、四方弁3を経由して室外側熱交換器4で凝縮して高圧の液冷媒となり、室外側減圧装置5、及び室内側減圧装置6で減圧されて低温低圧の冷媒となった後、室内側熱交換器7で蒸発し、四方弁3を経由してアキュムレータ8に入る。そして、アキュムレータ8で液冷媒とガス冷媒とが分離され、ガス冷媒のみが圧縮機1に戻るという動作を繰り返す。 【0028】また、ガスバイパス回路は、冷房低温条件時において作用する。冷房低温条件時においては、圧縮機1の吐出冷媒圧力及び吸入冷媒圧力は低下する傾向にあり、場合によっては吸入冷媒圧力が圧縮機1の許容運転範囲の下限を越えて低圧カット保護となり、圧縮機1が停止することもある。 【0029】そこで、ガスバイパス開閉弁9を開くことにより、オイルセパレータ2を出た高温高圧のガス冷媒が、ガスバイパス開閉弁9、及びガスバイパスキャピラリ10を経由してアキュムレータ8入口部の冷媒配管に導かれる。 【0030】このことにより、圧縮機1の吸入冷媒圧力が上昇するため、冷房低温条件時において低圧カット保護が作動することがなく、連続運転が可能となる。 【0031】ガスバイパス開閉弁9が開き、高温高圧のガス冷媒(若干の冷凍機油が溶け込んでいる)がガスバイパスキャピラリ10を通過する際に、冷媒が減圧されるため、冷媒及び冷媒に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下する。 【0032】そこで、電気ヒータ11に通電してガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱することによって、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。従って、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。 【0033】次に暖房運転時の場合、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、オイルセパレータ2で大部分の冷凍機油が分離された後、四方弁3を経由して室内側熱交換器7で凝縮して高圧の液冷媒となり、室内側減圧装置6、及び室外側減圧装置5で減圧されて低温低圧の冷媒となった後、室外側熱交換器4で蒸発し、四方弁3を経由してアキュムレータ8に入る。そして、アキュムレータ8で液冷媒とガス冷媒とが分離され、ガス冷媒のみが圧縮機1に戻るという動作を繰り返す。 【0034】また、ガスバイパス回路は、暖房運転時の室外気温及び室内気温が高く、空調負荷が小さい条件(以下、この条件を暖房過負荷条件と呼ぶ)において作用する。暖房過負荷条件時においては、圧縮機1の吐出冷媒圧力は上昇する傾向にあり、場合によっては圧縮機1の許容運転範囲の上限を越えて高圧カット保護となり、圧縮機1が停止することもある。 【0035】そこで、ガスバイパス開閉弁9を開くことにより、オイルセパレータ2を出た高温高圧のガス冷媒が、ガスバイパス開閉弁9、及びガスバイパスキャピラリ10を経由してアキュムレータ8入口部の冷媒配管に導かれる。 【0036】このことにより、圧縮機1の吐出冷媒圧力が低下するため、暖房過負荷条件時において高圧カット保護が作動することがなく、連続運転が可能となる。 【0037】ガスバイパス開閉弁9が開き、高温高圧のガス冷媒(若干の冷凍機油が溶け込んでいる)がガスバイパスキャピラリ10を通過する際に、冷媒が減圧されるため、冷媒及び冷媒に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下する。 【0038】そこで、電気ヒータ11に通電してガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱することによって、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。従って、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。 【0039】以上のように本実施例の空気調和機は、圧縮機1,オイルセパレータ2,四方弁3,室外側熱交換器4,室外側減圧装置5,室内側減圧装置6,室内側熱交換器7,アキュムレータ8を順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端をオイルセパレータ2と四方弁3との間の冷媒配管とし、他端を四方弁3とアキュムレータ8との間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁9とガスバイパスキャピラリ10とからなり、かつ、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する加熱手段として電気ヒータ11を備えたもので、これにより、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱することによって不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。従って、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。 【0040】(実施例2)図2は、本発明の実施例2による空気調和機の冷媒回路図である。図2において、11は、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する加熱手段としての電気ヒータである。 【0041】12は、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分の温度を検出する温度センサーであり、熱電対,サーミスタ等が用いられる。 【0042】CNT1は、電気ヒータ11の出力を制御する第1ヒータ制御装置である。具体的には、温度センサー12で検出したガスバイパスキャピラリ10出口部分の温度(以下、キャピラリ出口温度と呼ぶ)が所定温度範囲の下限値よりも低い場合には、電気ヒータ11に通電する。一方、キャピラリ出口温度が所定温度範囲の上限値よりも高い場合には、電気ヒータ11への通電を切る。また、キャピラリ出口温度が所定温度範囲内に収まっている場合には、電気ヒータ11の出力を現状のまま維持する。 【0043】以上のように構成された空気調和機について、以下その暖房運転時の動作を説明する。なお、冷房運転時の動作は、動作条件を除いては基本的に暖房運転時の動作と同じであるので、以後その詳細な説明を省略する。 【0044】暖房過負荷条件時においてガスバイパス開閉弁9が開き、高温高圧のガス冷媒(若干の冷凍機油が溶け込んでいる)がガスバイパスキャピラリ10を通過する際に、冷媒が減圧されるため、冷媒及び冷媒に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下する。 【0045】そこで、第1ヒータ制御装置CNT1によりガスバイパスキャピラリ10の出口部分の温度を所定温度範囲内に保持することによって、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。従って、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。また、第1ヒータ制御装置CNT1により、電気ヒータ11用の電力を最小限に抑えることができる。 【0046】以上のように本実施例の空気調和機は、圧縮機1,オイルセパレータ2,四方弁3,室外側熱交換器4,室外側減圧装置5,室内側減圧装置6,室内側熱交換器7,アキュムレータ8を順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端をオイルセパレータ2と四方弁3との間の冷媒配管とし、他端を四方弁3とアキュムレータ8との間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁9とガスバイパスキャピラリ10とからなり、かつ、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する加熱手段として電気ヒータ11を備え、ガスバイパスキャピラリ10の出口温度を検知する温度センサー12と、温度センサー12で検出した温度が所定範囲内に収まるように電気ヒータ11の出力を制御する第1ヒータ制御装置CNT1とを備えたもので、これにより、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分の温度を常に所定温度範囲内に保持して不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。従って、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。また、第1ヒータ制御装置CNT1により、電気ヒータ11用の電力を最小限に抑えることができる。 【0047】(実施例3)図3は、本発明の実施例3による空気調和機の冷媒回路図である。図3において、11は、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する加熱手段としての電気ヒータである。 【0048】13は、圧縮機1の吸入冷媒圧力を検出する吸入圧力センサーであり、空気調和機には一般的に広く搭載されているものである。 【0049】CNT2は、電気ヒータ11の出力を制御する第2ヒータ制御装置である。具体的には、吸入圧力センサー13で検出した圧力が所定圧力以下の場合に、電気ヒータ11に通電し、ガスバイパスキャピラリ10出口部分または全部分の加熱を行う。 【0050】以上のように構成された空気調和機について、以下その動作を説明する。暖房過負荷条件時においてガスバイパス開閉弁9が開き、高温高圧のガス冷媒(若干の冷凍機油が溶け込んでいる)がガスバイパスキャピラリ10を通過する際に、冷媒が減圧されるため、冷媒及び冷媒に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下する。 【0051】そこで、第2ヒータ制御装置CNT2により、吸入圧力センサー13で検出した圧力が所定圧力以下の場合に、電気ヒータ11に通電してガスバイパスキャピラリ10出口部分または全部分の加熱を行う。 【0052】このことにより、ガスバイパス10出口部分の温度を、吸入圧力センサー13で検出した所定圧力における飽和温度以上に維持することができる。従って、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。 【0053】また、第2ヒータ制御装置CNT2により、電気ヒータ11用の電力を最小限に抑えることができるだけでなく、一般的な空気調和機に既に搭載されている吸入圧力センサー13を、電気ヒータ11の制御用として用いたことにより、製造コストを低減できる。 【0054】以上のように本実施例の空気調和機は、圧縮機1,オイルセパレータ2,四方弁3,室外側熱交換器4,室外側減圧装置5,室内側減圧装置6,室内側熱交換器7,アキュムレータ8を順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端をオイルセパレータ2と四方弁3との間の冷媒配管とし、他端を四方弁3とアキュムレータ8との間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁9とガスバイパスキャピラリ10とからなり、かつ、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を加熱する加熱手段として電気ヒータ11を備え、圧縮機の吸入圧力センサー13と、吸入圧力センサー13で検出した圧力が所定圧力以下の場合に電気ヒータ11に通電して加熱を行うように制御する第2ヒータ制御装置CNT2とを備えたもので、これにより、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分の温度を常に吸入圧力センサー13で検出した所定圧力における飽和温度以上に維持することができる。 【0055】従って、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。また、第2ヒータ制御装置CNT2により、電気ヒータ11用の電力を最小限に抑えることができるだけでなく、一般的な空気調和機に既に搭載されている吸入圧力センサー13を、電気ヒータ11の制御用として用いたことにより、製造コストを低減できる。 【0056】(実施例4)図4は、本発明の実施例4による空気調和機の冷媒回路図である。図4において、10はガスバイパスキャピラリであり、その出口部分または全部分が圧縮機1の吐出配管に熱交換可能に接触した状態で設置されている。 【0057】以上のように構成された空気調和機について、以下その動作を説明する。まず、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、オイルセパレータ2で大部分の冷凍機油が分離された後、四方弁3を経由して室内側熱交換器7で凝縮して高圧の液冷媒となり、室内側減圧装置6、及び室外側減圧装置5で減圧されて低温低圧の冷媒となった後、室外側熱交換器4で蒸発し、四方弁3を経由してアキュムレータ8に入る。そして、アキュムレータ8で液冷媒とガス冷媒とが分離され、ガス冷媒のみが圧縮機1に戻るという動作を繰り返す。 【0058】また、ガスバイパス回路は、暖房過負荷条件において作用する。暖房過負荷条件時においては、圧縮機1の吐出冷媒圧力は上昇する傾向にあり、場合によっては圧縮機1の許容運転範囲の上限を越えて高圧カット保護となり、圧縮機1が停止することもある。 【0059】そこで、ガスバイパス開閉弁9を開くことにより、オイルセパレータ2を出た高温高圧のガス冷媒が、ガスバイパス開閉弁9、及びガスバイパスキャピラリ10を経由してアキュムレータ8入口部の配管に導かれる。 【0060】このことにより、圧縮機の吐出冷媒圧力が低下するため、暖房過負荷条件時において高圧カット保護が作動することがなく、連続運転が可能となる。 【0061】ガスバイパス開閉弁9が開き、高温高圧のガス冷媒(若干の冷凍機油が溶け込んでいる)がガスバイパスキャピラリ10を通過する際に、冷媒が減圧されるため、冷媒及び冷媒に溶け込んでいる冷凍機油の温度が低下する。 【0062】ここで、ガスバイパスキャピラリ10は圧縮機1の吐出配管と熱交換的に接触しているため、ガスバイパスキャピラリ10が圧縮機1の吐出配管の放熱により加熱される。 【0063】このため、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。 【0064】従って、圧縮機1の吐出配管の放熱を利用したことにより、簡単な構造で製造コストを更に低減すると共に、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。 【0065】以上のように本実施例の空気調和機は、圧縮機1,オイルセパレータ2,四方弁3,室外側熱交換器4,室外側減圧装置5,室内側減圧装置6,室内側熱交換器7,アキュムレータ8を順次環状に連通した冷凍サイクルにおいて、一端をオイルセパレータ2と四方弁3との間の冷媒配管とし、他端を四方弁3とアキュムレータ8との間の冷媒配管とするガスバイパス回路を有し、ガスバイパス回路は、ガスバイパス開閉弁9とガスバイパスキャピラリ10とからなり、かつ、ガスバイパスキャピラリ10の出口部分または全部分を圧縮機1の吐出配管に熱交換可能に接触させたもので、これにより、圧縮機1の吐出配管の放熱を利用してガスバイパスキャピラリ10の出口部分の不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリ10の流量低下あるいは詰まりを防止することができる。従って、圧縮機1の吐出配管の放熱を利用したことにより、簡単な構造で製造コストを更に低減すると共に、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。 【0066】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明は、ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を加熱する加熱手段を備えたので、ガスバイパスキャピラリ出口部分における不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができる。 【0067】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、ガスバイパスキャピラリの加熱手段として電気ヒータを用い、かつ、ガスバイパスキャピラリの出口温度を検知する温度センサーと、温度センサーで検出した温度が所定範囲内に収まるように電気ヒータの出力を制御する第1ヒータ制御装置とを備えたので、ガスバイパスキャピラリ出口部分の温度を常に所定温度範囲内に保持して不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止するだけでなく、電気ヒータ用の電力を最小限に抑えることができる。 【0068】また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、ガスバイパスキャピラリの加熱手段として電気ヒータを用い、かつ、圧縮機の吸入圧力センサーと、吸入圧力センサーで検出した圧力が所定圧力以下の場合に電気ヒータによる加熱を行うように制御する第2ヒータ制御装置とを備えたので、ガスバイパスキャピラリの出口部分の温度を、常に吸入圧力センサーで検出した所定圧力における飽和温度以上に維持することができる。従って、コンタミと称される加工油等の不純物の析出を確実に抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。また、第2ヒータ制御装置により、電気ヒータ用の電力を最小限に抑えることができるだけでなく、一般的な空気調和機に既に搭載されている吸入圧力センサーを、電気ヒータの制御用として用いたことにより、製造コストを低減できる。 【0069】また、請求項4に記載の発明は、ガスバイパスキャピラリの出口部分または全部分を圧縮機の吐出配管に熱交換可能に接触させたので、圧縮機吐出配管の放熱を利用して、ガスバイパスキャピラリ出口部分における不純物の析出を抑制し、ガスバイパスキャピラリの流量低下あるいは詰まりを防止することができる。また、構造が簡単であり、更に製造コストを低減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004488 【氏名又は名称】松下冷機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年9月16日(1998.9.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−88361(P2000−88361A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平10−261163 |
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