| 【発明の名称】 |
混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおける軽負荷時運転方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 武
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| 【要約】 |
【課題】混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおいて、負荷が小さくて、エンジンを最低回転数で運転しても能力が余剰となる場合は、エンジンをON−OFFして制御しなければならなくなり、この場合には、エンジンの発停回数が増えて、効率の低下や耐久性の低下を招くという課題がある。
【解決手段】そこで本発明では、冷媒は高沸点成分と低沸点成分を有する混合冷媒とし、冷媒凝縮器を上流側と下流側の2つ設けると共に、上流側凝縮器3aの下流側に蒸留器4を設け、蒸留器の冷媒液出口からの冷媒を膨張弁8を介して冷媒蒸発器9に導入し、冷媒蒸発器を経てコンプレッサ1に還流させる高沸点成分経路10を構成すると共に、蒸留器の冷媒ガス出口からの冷媒を下流側凝縮器3bと膨張弁11を経て蓄冷器12に導入し、蓄冷材との間接熱交換を経てコンプレッサに還流させる低沸点成分経路14を構成して運転を行うものとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンプレッサと、冷媒凝縮器と、膨張弁と、冷媒蒸発器とを基本要素とするエンジン駆動の冷凍システムにおいて、冷媒は高沸点成分と低沸点成分を有する混合冷媒とし、冷媒凝縮器を上流側と下流側の2つ設けると共に、上流側凝縮器の下流側に蒸留器を設け、蒸留器の冷媒液出口からの冷媒を膨張弁を介して冷媒蒸発器に導入し、冷媒蒸発器を経てコンプレッサに還流させる高沸点成分経路を構成すると共に、蒸留器の冷媒ガス出口からの冷媒を下流側凝縮器と膨張弁を経て蓄冷器に導入し、蓄冷材との間接熱交換を経てコンプレッサに還流させる低沸点成分経路を構成して運転を行うことを特徴とする混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおける軽負荷時運転方法【請求項2】 混合冷媒は、フロン冷媒R32,R125,R134aの3種混合冷媒であるR407Cであることを特徴とする請求項1記載の混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおける軽負荷時運転方法【請求項3】 エンジンの排熱を蒸留器の加熱源として利用することを特徴とする請求項1記載の混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおける軽負荷時運転方法 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおける軽負荷時運転方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】フロン冷媒を使用する空調用等の冷凍システムは、周知のように、コンプレッサと、冷媒凝縮器と、膨張弁と、冷媒蒸発器とを基本要素とするものであり、冷媒として、従来はフロン冷媒R22が多用されていたが、オゾン層破壊等の要因により、今後は、例えばフロン冷媒R32,R125,R134aの3種混合冷媒であるR407CがR22の代替品として使用される。即ち、代替冷媒R407Cは、高沸点成分(R134a)と低沸点成分(R32,R125)の混合物である。 【0003】一方、このような冷凍システムをエンジン駆動のコンプレッサで動作させる場合、その能力の調節は、エンジンの回転数を負荷に応じて制御し、コンプレッサの回転数の制御により冷媒循環量を調節して行っている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】負荷が小さくて、エンジンを最低回転数で運転しても能力が余剰となる場合は、エンジンをON−OFFして制御しなければならなくなり、この場合には、エンジンの発停回数が増えて、効率の低下や耐久性の低下を招くという課題がある。本発明はこのような課題を解決することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために本発明では、コンプレッサと、冷媒凝縮器と、膨張弁と、冷媒蒸発器とを基本要素とするエンジン駆動の冷凍システムにおいて、冷媒は高沸点成分と低沸点成分を有する混合冷媒とし、冷媒凝縮器を上流側と下流側の2つ設けると共に、上流側凝縮器の下流側に蒸留器を設け、蒸留器の冷媒液出口からの冷媒を膨張弁を介して冷媒蒸発器に導入し、冷媒蒸発器を経てコンプレッサに還流させる高沸点成分経路を構成すると共に、蒸留器の冷媒ガス出口からの冷媒を下流側凝縮器と膨張弁を経て蓄冷器に導入し、蓄冷材との間接熱交換を経てコンプレッサに還流させる低沸点成分経路を構成して運転を行うという混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおける軽負荷時運転方法を提案するものである。 【0006】このような本発明において使用する混合冷媒としては、例えば上述したとおりフロン冷媒R32,R125,R134aの3種混合冷媒であるR407Cとすることができる。 【0007】また本発明では、前記の構成において、エンジンの排熱を蒸留器の加熱源として利用することを提案する。 【0008】以上の本発明によれば、軽負荷時においては、蒸留器を経て分離した低沸点成分を下流側凝縮器と膨張弁を経て蓄冷器に導入して蓄冷材への蓄冷に供し、蒸留器を経て分離した高沸点成分を膨張弁を経て蒸発器に導入することにより、蒸発器において負荷に応じた冷熱を発生させることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図1を参照して説明する。図1は本発明の運転方法を適用して室内の冷房を行っている場合の冷凍システムの経路構成を示すものである。符号1はコンプレッサで、このコンプレッサ1はガス等を燃料とするエンジン2により駆動する構成である。符号3は冷媒凝縮器で、この冷媒凝縮器は、上流側冷媒凝縮器3aと下流側冷媒凝縮器3bとから構成している。そしてこれらの冷媒凝縮器3a,3b間に蒸留器4を配置している。即ち、蒸留器4は冷媒入口5と、冷媒液出口6と、冷媒ガス出口7とを有し、上流側冷媒凝縮器3aの下流側に冷媒入口5、下流側冷媒凝縮器3bの上流側に冷媒ガス出口7を夫々接続している。そして冷媒液出口6は膨張弁8を介して蒸発器9に接続され、この蒸発器9からコンプレッサ1に還流する高沸点成分経路10が構成されている。一方、下流側冷媒凝縮器3bの下流側は膨張弁11を介して蓄冷器12の熱交換部13に接続され、この熱交換部13からコンプレッサ1に還流する低沸点成分経路14が構成されている。蓄冷器12内には氷水スラリー等の適宜の蓄冷材15が充填されている。一方、蒸留器4内には熱交換部16が設置されており、この熱交換部16にはエンジン2の排熱を回収した温水を循環させる構成としている。尚、図中符号17はファン、18は室内機を示すものである。 【0010】以上の構成において、上記経路構成における動作を説明すると次のとおりである。まずコンプレッサ1から出た混合冷媒は、まず上流側凝縮器3aにおいて冷却され、主として高沸点成分が凝縮する。次いで冷媒は冷媒入口5から蒸留器4内に導入されて、高沸点成分を主成分とする冷媒液はそこに溜まり、低沸点成分を主成分とする冷媒ガスは冷媒ガス出口7から流出する。蒸留器4内に溜まっている冷媒液はエンジン2の排熱を熱源とする加熱コイル16によって加熱され、冷媒液中に含まれる僅かな低沸点成分が再蒸発し、冷媒ガス出口7から流出する。このように、蒸留器4では、エンジン2の排熱を利用することにより、高沸点成分を主成分とする冷媒液と低沸点成分を主成分とする冷媒ガスが効率的に高度に分離される。 【0011】上述したとおり、蒸留器4において分離された高沸点成分を主成分とする冷媒液は経路10を流れ、室内機18に導入される。室内機18に導入された冷媒液は、膨張弁8を経て蒸発器9において蒸発し、その際に発生する冷熱により室内を冷房する。次いで経路10を経てコンプレッサ1に還流する。 【0012】一方、蒸留器4において分離された低沸点成分を主成分とする冷媒ガスは、冷媒ガス出口7から流出して下流側凝縮器3bに至り、ここで完全に液化された後、膨張弁11を経て蓄冷器12に導入される。こうして、低沸点成分を主成分とする冷媒液は、蓄冷器12内の熱交換部16において蒸発し、その際に発生する冷熱により蓄冷材15を冷却し、即ち、この蓄冷材15に蓄熱を行う。そして蓄冷器12の熱交換部16において蓄冷に供された冷媒ガスは、経路14を経てコンプレッサ1に還流する。以上の蓄冷動作では、等圧下においては低沸点成分の蒸発温度の方が、高沸点成分の蒸発温度に比べて低いので、蓄冷材15にはより低い温度で、効率的に蓄冷が行われる。 【0013】以上のように蓄冷器12の蓄冷材15に蓄冷され冷熱は、室内等の冷房負荷が大きい時に、適宜の方法、例えば蓄冷器12内に、冷房負荷と間接的に熱交換する熱交換部を設ける等の方法を用いて取り出して冷房に供することができる。そしてこのように冷房負荷が大きい場合には、下流側凝縮器3bを経て液化した低沸点成分を主成分とする冷媒液を、蒸留器4からの高沸点成分を主成分とする冷媒液に合流させて室内機18に供給することにより、室内の冷房に供することができる。 【0014】 【発明の効果】本発明は以上のとおり、混合冷媒を使用したエンジン駆動の冷凍システムにおいて、軽負荷時には、余剰の能力により蓄冷を行うので、エンジンをON−OFFして制御する必要がなくなり、エンジンの発停回数が増えることによる効率の低下や耐久性の低下を招くことを防止することができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220262 【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年8月14日(1998.8.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071102 【弁理士】 【氏名又は名称】三觜 晃司
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| 【公開番号】 |
特開2000−55487(P2000−55487A) |
| 【公開日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【出願番号】 |
特願平10−229654 |
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