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【発明の名称】 空気調和装置およびその施工方法
【発明者】 【氏名】松尾 光晴

【氏名】尾関 正高

【氏名】勝見 佳正

【要約】 【課題】熱源側ユニットと利用側ユニットとの間の配管が長い場合、冷房運転時と暖房運転時の双方に適量の冷媒を充填することができない。

【解決手段】アキュムレータ4と、圧縮機1と、熱源側ユニット内熱交換器3と、熱源側ユニット内膨張弁10bと、熱源側ユニット内膨張弁開度制御装置16bとを有する熱源側ユニット7を空調空間102外に設置し、利用側ユニット内熱交換器12bと、空調空間102内の温度を検出する空調空間温度検知器19bと、目標温度が設定される空調空間目標温度設定器20bとを有する利用側ユニット9bを空調空間102内に設置し、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとの間を流れる冷媒の量を調整するための膨張弁ユニット内膨張弁11と、その膨張弁11の開度を調整する膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置17とを有する膨張弁ユニット8を利用側ユニット9b近傍に設置し、接続配管内の冷媒状態を調整する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】熱源側ユニットと、利用側ユニットと、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる所定の冷媒の流路に設置される膨張弁ユニットと、前記熱源側ユニット、前記膨張弁ユニットおよび前記利用側ユニットとを接続し、前記冷媒を流す接続配管とを備え、前記熱源側ユニットは、前記冷媒を圧縮する圧縮機と、熱を放出または吸収して前記冷媒を凝縮または気化する熱源側熱交換器と、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための熱源側膨張弁と、前記熱源側膨張弁の開度を調整する熱源側膨張弁開度制御装置とを有し、前記利用側ユニットは、熱を放出または吸収して前記熱源側ユニットからの前記冷媒を凝縮または気化する利用側熱交換器と、前記利用側ユニットが設置される空間の温度を検出する温度検知器と、所定の目標温度が設定される目標温度設定器とを有し、前記膨張弁ユニットは、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための膨張弁ユニット内膨張弁と、前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整する膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置とを有し、前記熱源側ユニット、前記利用側ユニットおよび前記接続配管の長さから算出される冷媒運転時と暖房運転時との最適冷媒量に規定量以上の差が生じる場合に、前記膨張弁ユニットは設置され、かつ、前記熱源側膨張弁開度制御装置および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置は、前記温度検知器によって検知された温度と前記目標温度設定器に設定されている目標温度との差に基づいて、前記熱源側膨張弁および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整することを特徴とする空気調和装置。
【請求項2】前記熱源側膨張弁の開度は、所定の一定開度であることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
【請求項3】前記所定の一定開度は、全開であることを特徴とする請求項2記載の空気調和装置。
【請求項4】熱源側ユニットと、利用側ユニットと、前記熱源側ユニットおよび前記利用側ユニットとを接続し、所定の冷媒を流す接続配管とを備え、前記熱源側ユニットは、前記冷媒を圧縮する圧縮機と、熱を放出または吸収して前記冷媒を凝縮または気化する熱源側熱交換器と、前記圧縮機および前記熱源側熱交換器を保持する熱源側ハウジングとを有し、前記利用側ユニットは、熱を放出または吸収して前記熱源側ユニットからの前記冷媒を凝縮または気化する利用側熱交換器と、前記利用側ユニットが設置される空間の温度を検出する温度検知器と、所定の目標温度が設定される目標温度設定器と、前記利用側熱交換器、前記温度検知器および前記目標温度設定器を保持する利用側ハウジングとを有し、前記熱源側ハウジング外部かつ前記利用側ハウジング外部の前記接続配管に、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための膨張弁と、前記温度検知器によって検知された温度と前記目標温度設定器に設定されている目標温度との差に基づいて、前記膨張弁の開度を調整する膨張弁開度制御装置とが設置されていることを特徴とする空気調和装置。
【請求項5】所定の冷媒を圧縮する圧縮機と、熱を放出または吸収して前記冷媒を凝縮または気化する熱源側熱交換器と、前記冷媒の流量を調整するための熱源側膨張弁と、前記熱源側膨張弁の開度を調整する熱源側膨張弁開度制御装置とを有する熱源側ユニットと、熱を放出または吸収して前記熱源側ユニットからの前記冷媒を凝縮または気化する利用側熱交換器と、温度を検出する温度検知器と、所定の目標温度が設定される目標温度設定器とを有する利用側ユニットとを、前記冷媒を流す接続配管を用いて接続するさい、前記接続配管の長さがはじめに充填されている前記冷媒の量から規定された長さよりも短い場合、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを直接前記接続配管を用いて接続し、前記熱源側ユニット、前記利用側ユニットおよび前記接続配管の長さから算出される冷媒運転時と暖房運転時との最適冷媒量に規定量以上の差が生じる場合、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間に、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための膨張弁ユニット内膨張弁と、前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整する膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置とを有する膨張弁ユニットを配置して、前記膨張弁ユニットを介し、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを前記接続配管を用いて接続し、前記熱源側膨張弁開度制御装置および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置に、前記温度検知器によって検知された温度と前記目標温度設定器に設定されている目標温度との差に基づいて、前記熱源側膨張弁および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整させることを特徴とする空気調和装置施工方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば部屋を冷房または暖房する空気調和装置およびその空気調和装置の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮機、熱源側ユニット内熱交換器および熱源側ユニット内膨張弁等からなる熱源側ユニットと、利用側ユニット内熱交換器等からなる利用側ユニットと、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続する接続配管とから構成され、空調空間の冷暖房等の空気調和を行うための空気調和装置がある。熱源側ユニット内熱交換器は、冷房時には熱を放出し、暖房時には熱を吸収するものであって、利用側ユニット内熱交換器は、冷房時には熱を吸収し、暖房時には熱を放出するものである。そのような空気調和装置には、その空気調和装置の能力に応じて適正とされる一定量の冷媒が予め充填されており、充填された冷媒量に応じて熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続するガス側配管および液側配管の長さの最大長が定められている。
【0003】このような従来の空気調和装置の例を図4に示す。図4は、従来の空気調和装置として、1台の熱源側ユニット7に2台の利用側ユニット9aおよび9bが接続され、同時に空調空間101、102の2室の空気調和を行う多室型空気調和装置の構成を示している。
【0004】図4では、熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管は比較的短いが、利用側ユニット9bの設置場所等の関係から、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを接続する接続配管は相当長くなっているものとする。
【0005】熱源側ユニット7は、図4に示すように、圧縮機1、冷房運転時と暖房運転時とで異なる冷媒の流路を切替えるための四方弁2、熱源側ユニット内熱交換器3、アキュムレータ4、熱源側ユニット内送風ファン5、分岐配管6aおよび6b、熱源側ユニット内膨張弁10aおよび10b、熱源側ユニット内膨張弁開度制御装置16aおよび16bを備えている。
【0006】利用側ユニット9aおよび9bはいずれも同様な構成であって、ここでは代表して利用側ユニット9aの説明を行うと、利用側ユニット9aは、利用側ユニット内熱交換器12a、利用側ユニット内送風ファン13a、利用側ユニット内膨張弁開度演算器18a、空調空間の温度を検出する空調空間温度検知器19a、空調空間101の目標温度を設定する空調空間目標温度設定器20aを備えている。
【0007】図4において、実線は接続配管を示しており、点線は本多室型空気調和装置における信号線を示し、点線の矢印は信号の流れを示す。ただし、四方弁2内の実線は暖房時の冷媒の流れを示し、破線は冷房時の冷媒の流れを示すものとする。
【0008】さて、空調空間101を冷房するさいの利用側ユニット9aの運転に対しては、冷媒は、圧縮機1、四方弁2、熱源側ユニット内熱交換器3(凝縮器)、分岐配管6b、熱源側ユニット内膨張弁10a、利用側ユニット内熱交換器12a(蒸発器)、分岐配管6a、四方弁2、アキュムレータ4、圧縮機1の順でそれぞれ接続配管を介して流れる。
【0009】このとき、熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管における冷媒の状態は、熱源側ユニット内膨張弁10aから利用側ユニット内熱交換器12aの入口までは低圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であって、利用側ユニット内熱交換器12aの出口から圧縮機1入口までは低圧ガスの状態である。
【0010】それに対して、空調空間101を暖房するさいの利用側ユニット9aの運転に対しては、冷媒は、圧縮機1、四方弁2、分岐配管6a、利用側ユニット内熱交換器12a(凝縮器)、熱源側ユニット内膨張弁10a、分岐配管6b、熱源側ユニット内熱交換器3(蒸発器)、四方弁2、アキュムレータ4、圧縮機1の順でそれぞれ接続配管を介して流れる。
【0011】このとき、熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管における冷媒の状態は、圧縮機1出口から利用側ユニット内熱交換器12aの入口までは高圧ガスの状態であって、利用側ユニット内熱交換器12a出口から熱源側ユニット内膨張弁10aまでは高圧液の状態である。
【0012】なお、空調空間102を冷房または暖房するさいの利用側ユニット9bの運転に対しても、上述した利用側ユニット9aの冷房または暖房運転における冷媒の流れと同様の経路で冷媒が流れる。
【0013】次に図5に、従来の技術における利用側ユニット9a、9b内の熱交換器12aおよび12bを流れる冷媒を減圧膨張させる膨張弁10a、10bへの制御信号の流れのブロック線図を示す。また図6に、図5の膨張弁10a、10bの開度を決定するさいのフローチャートを示す。以下、図6における処理手順を図5の信号の流れと共に説明する。
【0014】制御運転開始後、まず、手順61で空調空間番号をi=101に初期化し、手順62で、空調空間温度検知器19aは空調空間番号i、すなわち空調空間101の室温を検知し、そして手順63で、利用側ユニット内膨張弁開度演算器18aは、空調空間温度検知器19aによって検知された空調空間101の室温と、空調空間目標温度設定器20aに設定されている目標温度とから、空調空間101の室温を目標温度に実質上一致させるための、利用側ユニット9aと接続している熱源側ユニット内膨張弁10aの開度を算出する。その後手順64で、熱源側ユニット内膨張弁開度制御装置16aは、手順63で算出された値に基づいて熱源側ユニット内膨張弁10aの開度を操作する。
【0015】次に手順65で、次に制御を行う利用側ユニットがあるかどうかを判断し、次の利用側ユニットが存在する場合は、手順66で空調空間番号iを1だけ増やして手順62に戻る。本例では空調空間番号をi=102として、手順62に戻り、空調空間102に対して手順65までを同様に繰り返す。他方、手順65において次の利用側ユニットが存在しない場合は、制御運転を完了する。
【0016】このようにして、存在するすべての空調空間に対して手順62から64までの処理を行う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来例の熱源側ユニット7と利用側ユニット9aを接続する接続配管が短い場合には、冷房運転時と暖房運転時の最適冷媒充填量の差は小さいが、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bを接続する接続配管のように接続配管長が比較的長くなるに従い、冷房運転時と暖房運転時の最適冷媒量の差は大きくなる。これは、接続配管長が長くなると、暖房運転時における利用側ユニット内熱交換器と熱源側ユニット内膨張弁とを接続する接続配管にホールドされる冷媒が主として液冷媒となり、冷房運転時における熱源側ユニット内膨張弁と利用側ユニット内熱交換器とを接続する接続配管にホールドされる冷媒が二相冷媒となる場合と比べて極端に増加してしまうためである。
【0018】このような接続配管が長い場合の、冷房運転時と暖房運転時との最適冷媒量の差が大きいということに対しての対策としては、暖房運転時の最適冷媒量にあわせて冷媒を充填する方法があるもの、その場合、逆に冷房運転時には冷媒は過充填となるという問題点がある。
【0019】つまり、熱源側ユニットと利用側ユニットを接続する接続配管が長い場合には、冷房運転にあわせた冷媒量を充填し、暖房運転において冷媒不足となるか、暖房運転にあわせた冷媒量を充填し、冷房運転において冷媒過多となるかのいづれかとなり、必ずしも効率の良い条件で運転できないという問題があった。
【0020】さらにいうと従来は、必ずしも冷房運転および暖房運転の双方で最適な量の冷媒を充填できるわけではなかった。
【0021】なお、設計段階から、冷媒量調整機構としてレシーバー等を備えた長配管対応の空気調和装置を開発する方法もあるが、機種が増えるために開発コストが上昇することに加え、利用側ユニットの接続形態が多様となる場合も考えられる。したがって、そのような長配管対応した空気調和装置の場合でも、必ずしも冷房運転および暖房運転共に適切な冷媒量で効率よく運転することができない等の問題があった。
【0022】本発明は、上述したように、従来の空気調和装置では、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続する接続配管が長い場合、適量の冷媒を充填することができなかったという課題を考慮して、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続する接続配管が長い場合であっても、適量の冷媒を充填することができる空気調和装置を提供することを目的とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1に対応)は、熱源側ユニットと、利用側ユニットと、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる所定の冷媒の流路に設置される膨張弁ユニットと、前記熱源側ユニット、前記膨張弁ユニットおよび前記利用側ユニットとを接続し、前記冷媒を流す接続配管とを備え、前記熱源側ユニットは、前記冷媒を圧縮する圧縮機と、熱を放出または吸収して前記冷媒を凝縮または気化する熱源側熱交換器と、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための熱源側膨張弁と、前記熱源側膨張弁の開度を調整する熱源側膨張弁開度制御装置とを有し、前記利用側ユニットは、熱を放出または吸収して前記熱源側ユニットからの前記冷媒を凝縮または気化する利用側熱交換器と、前記利用側ユニットが設置される空間の温度を検出する温度検知器と、所定の目標温度が設定される目標温度設定器とを有し、前記膨張弁ユニットは、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための膨張弁ユニット内膨張弁と、前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整する膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置とを有し、前記熱源側ユニット、前記利用側ユニットおよび前記接続配管の長さから算出される冷媒運転時と暖房運転時との最適冷媒量に規定量以上の差が生じる場合に、前記膨張弁ユニットは設置され、かつ、前記熱源側膨張弁開度制御装置および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置は、前記温度検知器によって検知された温度と前記目標温度設定器に設定されている目標温度との差に基づいて、前記熱源側膨張弁および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整することを特徴とする空気調和装置である。
【0024】第2の本発明(請求項2に対応)は、第1の本発明の空気調和装置の前記熱源側膨張弁の開度が、所定の一定開度であることを特徴とする空気調和装置である。
【0025】第3の本発明(請求項3に対応)は、第2の本発明の空気調和装置の前記熱源側膨張弁の所定の一定開度が、全開であることを特徴とする空気調和装置である。
【0026】つまり、空調空間に設置される利用側ユニットによって熱源側ユニットとの接続配管長さが異なり、熱源側ユニットと利用側ユニットを接続する接続配管が規定長さよりも長い場合には、接続配管の利用側ユニット近傍に膨張弁ユニットを接続した接続形態とする。そして、膨張弁ユニットを接続していない利用側ユニットに対する膨張弁制御は熱源側ユニット内の膨張弁のみで行い、膨張弁ユニットを接続している利用側ユニットに対する膨張弁制御は膨張弁ユニット内の膨張弁のみで行い、熱源側ユニット内膨張弁の開度は全開で固定する。このようにすることで、冷房運転時には接続配管の液管部を長くする一方、暖房運転時には接続配管の液管部を短くすることで冷房運転時の冷媒過多および暖房運転時の冷媒不足を解消し、運転状態によらず、常に適正冷媒量で効率の良い運転を行うことを可能とする。
【0027】第4の本発明(請求項4に対応)は、熱源側ユニットと、利用側ユニットと、前記熱源側ユニットおよび前記利用側ユニットとを接続し、所定の冷媒を流す接続配管とを備え、前記熱源側ユニットは、前記冷媒を圧縮する圧縮機と、熱を放出または吸収して前記冷媒を凝縮または気化する熱源側熱交換器と、前記圧縮機および前記熱源側熱交換器を保持する熱源側ハウジングとを有し、前記利用側ユニットは、熱を放出または吸収して前記熱源側ユニットからの前記冷媒を凝縮または気化する利用側熱交換器と、前記利用側ユニットが設置される空間の温度を検出する温度検知器と、所定の目標温度が設定される目標温度設定器と、前記利用側熱交換器、前記温度検知器および前記目標温度設定器を保持する利用側ハウジングとを有し、前記熱源側ハウジング外部かつ前記利用側ハウジング外部の前記接続配管に、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための膨張弁と、前記温度検知器によって検知された温度と前記目標温度設定器に設定されている目標温度との差に基づいて、前記膨張弁の開度を調整する膨張弁開度制御装置とが設置されていることを特徴とする空気調和装置である。
【0028】第5の本発明(請求項5に対応)は、所定の冷媒を圧縮する圧縮機と、熱を放出または吸収して前記冷媒を凝縮または気化する熱源側熱交換器と、前記冷媒の流量を調整するための熱源側膨張弁と、前記熱源側膨張弁の開度を調整する熱源側膨張弁開度制御装置とを有する熱源側ユニットと、熱を放出または吸収して前記熱源側ユニットからの前記冷媒を凝縮または気化する利用側熱交換器と、温度を検出する温度検知器と、所定の目標温度が設定される目標温度設定器とを有する利用側ユニットとを、前記冷媒を流す接続配管を用いて接続するさい、前記接続配管の長さがはじめに充填されている前記冷媒の量から規定された長さよりも短い場合、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを直接前記接続配管を用いて接続し、前記熱源側ユニット、前記利用側ユニットおよび前記接続配管の長さから算出される冷媒運転時と暖房運転時との最適冷媒量に規定量以上の差が生じる場合、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間に、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとの間を流れる前記冷媒の量を調整するための膨張弁ユニット内膨張弁と、前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整する膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置とを有する膨張弁ユニットを配置して、前記膨張弁ユニットを介し、前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを前記接続配管を用いて接続し、前記熱源側膨張弁開度制御装置および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置に、前記温度検知器によって検知された温度と前記目標温度設定器に設定されている目標温度との差に基づいて、前記熱源側膨張弁および/または前記膨張弁ユニット内膨張弁の開度を調整させることを特徴とする空気調和装置施工方法である。
【0029】つまり、各膨張弁の制御において、膨張弁ユニットを介して接続された利用側ユニットに対応する熱源側ユニット内膨張弁は運転状態によらず全開で固定し、熱源側ユニットに直接接続された利用側ユニットに対応する膨張弁と、熱源側ユニットに膨張弁ユニットを介して接続された利用側ユニットとに対応する膨張弁ユニット内膨張弁のいずれも、全く同様の制御アルゴリズムで制御を行うことで、利用側ユニットの接続形態毎の制御アルゴリズムを個々に開発する必要が無くなり、開発段階における工数や時間を大幅に節約する事が可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0031】本発明の実施の形態の空気調和装置の構成を、その動作とともに述べる。
【0032】図1に、本発明の実施の形態の空気調和装置の構成を示す。図1は、本発明の実施の形態の空気調和装置として、同時に空調空間101、102の2室の空気調和を行う多室型空気調和装置の構成を示している。なお、多室型空気調和装置の熱源側ユニット7は空調空間101、102外に、利用側ユニット9aは空調空間101内に、また、利用側ユニット9bは空調空間102内に設置されているものとする。さらに、膨張弁ユニット8は、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとの間を流れる冷媒の流路の、利用側ユニット9bの近傍に設置されているものとする。そして、熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとは、両者の間を流れる冷媒を流すための接続配管によって接続されており、同様に、熱源側ユニット7、利用側ユニット9bおよび膨張弁ユニット8は、それぞれの間を流れる冷媒を流すための接続配管によって接続されているものとする。つまり、利用側ユニット9aは直接熱源側ユニット7に接続されており、また、利用側ユニット9bは膨張弁ユニット8を介して熱源側ユニット7に接続されているということである。さらにいうと、1台の熱源側ユニット7に合計2台の利用側ユニットが接続されているということである。
【0033】なお、熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管は、冷房運転時と暖房運転時の両方に対して、熱源側ユニット7のアキュムレータ4に最適量の冷媒をあらかじめ充填することが可能なくらいに短いものとする。他方、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを直接接続した場合の接続配管は、利用側ユニット9bの設置場所等の関係から、冷房運転時と暖房運転時の両方に対して、アキュムレータ4等によって冷媒量の調整を行っても、冷房運転および暖房運転の双方で、冷媒量を最適にすることが困難なくらい長いものになるものとする。そこで、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとの間に膨張弁ユニット8を設けた。
【0034】熱源側ユニット7は、図1に示すように、冷媒を圧縮する圧縮機1と、冷房運転時と暖房運転時とで異なる冷媒の流路を切替えるための四方弁2と、熱を放出または吸収して冷媒を凝縮または気化する熱源側ユニット内熱交換器3と、冷媒を貯留するアキュムレータ4と、熱源側ユニット内送風ファン5と、分岐配管6aおよび6bと、冷媒の流量を調整するための熱源側ユニット内膨張弁10aおよび10bと、熱源側ユニット内膨張弁10aまたは10bの開度を調整する熱源側ユニット内膨張弁開度制御装置16aおよび16bとを備えている。
【0035】また、利用側ユニット9aおよび9bはいずれも同様な構成であって、ここでは代表して利用側ユニット9aの説明を行うと、利用側ユニット9aは、熱を放出または吸収して冷媒を凝縮または気化する利用側ユニット内熱交換器12aと、利用側ユニット内送風ファン13aと、利用側ユニット内膨張弁開度演算器18aと、空調空間101の温度を検出する空調空間温度検知器19aと、空調空間101の所定の目標温度が設定される空調空間目標温度設定器20aとを備えている。
【0036】さらに、膨張弁ユニット8は、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとの間を流れる冷媒の量を調整するための膨張弁ユニット内膨張弁11と、膨張弁ユニット内膨張弁11の開度を調整する膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置17と、膨張弁ユニット接続判定器21とを備えている。
【0037】なお、図1において、実線は接続配管を示しており、点線は本多室型空気調和装置における信号線を示し、点線の矢印は信号の流れを示す。ただし、四方弁2内の実線は暖房時の冷媒の流れを示し、破線は冷房時の冷媒の流れを示すものとする。
【0038】さて、空調空間101を冷房するさいの利用側ユニット9aの運転に対しては、冷媒は、圧縮機1、四方弁2、熱源側ユニット内熱交換器3(凝縮器)、分岐配管6b、熱源側ユニット内膨張弁10a、利用側ユニット内熱交換器12a(蒸発器)、分岐配管6a、四方弁2、アキュムレータ4、圧縮機1の順でそれぞれ接続配管を介して流れる。
【0039】それに対して、空調空間102を冷房するさいの利用側ユニット9bの運転に対しては、冷媒は、圧縮機1、四方弁2、熱源側ユニット内熱交換器3(凝縮器)、分岐配管6b、熱源側ユニット内膨張弁10b、膨張弁ユニット内膨張弁11、利用側ユニット内熱交換器12b(蒸発器)、分岐配管6a、四方弁2、アキュムレータ4、圧縮機1の順でそれぞれ接続配管を介して流れる。
【0040】また、空調空間101を暖房するさいの利用側ユニット9aの運転に対しては、冷媒は、圧縮機1、四方弁2、分岐配管6a、利用側ユニット内熱交換器12a(凝縮器)、熱源側ユニット内膨張弁10a、分岐配管6b、熱源側ユニット内熱交換器3(蒸発器)、四方弁2、アキュムレータ4、圧縮機1の順でそれぞれ接続配管を介して流れる。
【0041】さらに、空調空間102を暖房するさいの利用側ユニット9bの運転に対しては、冷媒は、圧縮機1、四方弁2、分岐配管6a、利用側ユニット内熱交換器12b(凝縮器)、膨張弁ユニット内膨張弁11、熱源側ユニット内膨張弁10b、分岐配管6b、熱源側ユニット内熱交換器3(蒸発器)、四方弁2、アキュムレータ4、圧縮機1の順でそれぞれ接続配管を介して流れる。
【0042】このとき、冷房運転における熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管内の冷媒の状態は、熱源側ユニット内熱交換器3の出口から熱源側ユニット内膨張弁10aまでは高圧の液の状態もしくは高圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であって、熱源側ユニット内膨張弁10aから利用側ユニット内熱交換器12a入口までは低圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であり、利用側ユニット内熱交換器12a出口から圧縮機1入口までは低圧のガスの状態である。
【0043】それに対して、冷房運転における熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを接続する接続配管内の冷媒の状態は、熱源側ユニット内熱交換器3の出口から膨張弁ユニット内膨張弁11までは高圧の液の状態もしくは高圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であって、膨張弁ユニット内膨張弁11から利用側ユニット内熱交換器12b入口までは低圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であり、利用側ユニット内熱交換器12b出口から圧縮機1入口までは低圧のガスの状態である。
【0044】他方、暖房運転における熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管内の冷媒の状態は、圧縮機1出口から利用側ユニット内熱交換器12aの入口までは高圧のガスの状態であって、利用側ユニット内熱交換器12a出口から利用側ユニット内膨張弁10aまでは高圧の液の状態もしくは高圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であり、利用側ユニット内膨張弁10aから熱源側ユニット内熱交換器3までは低圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態である。
【0045】それに対して、暖房運転における熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを接続する接続配管内の冷媒の状態は、圧縮機1出口から利用側ユニット内熱交換器12bの入口までは高圧のガスの状態であって、利用側ユニット内熱交換器12b出口から膨張弁ユニット内膨張弁11までは高圧の液の状態もしくは高圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態であり、膨張弁ユニット内膨張弁11から熱源側ユニット内熱交換器3までは低圧の液冷媒とガス冷媒が混在した二相混合状態である。
【0046】そのような冷媒の流量の制御は以下のようにして行う。すなわち、膨張弁ユニット8を接続せずに熱源側ユニット7に直結した利用側ユニット9aを流れる冷媒量の制御は、熱源側ユニット内膨張弁10aで行い、それに対し、膨張弁ユニット8を介して熱源側ユニット7に接続した利用側ユニット9bを流れる冷媒量の制御は、膨張弁ユニット内膨張弁11のみで行い、熱源側ユニット内膨張弁10bは運転状態に関わらず全開で固定とする。
【0047】次に図2に、本発明の実施の形態における利用側ユニット9a、9b内の熱交換器12aおよび12bを流れる冷媒を減圧膨張させる膨張弁10a、10bおよび11の開度を決定するさいの制御信号の流れのブロック線図を示す。また図3に、その開度を決定するさいのフローチャートを示す。以下、図3における処理手順を図2の信号の流れと共に説明する。
【0048】まず、手順31で空調空間番号iを101に初期化し、手順32で空調空間温度検知器19aは空調空間番号i、すなわち空調空間101の室温を検知し、手順33で、利用側ユニット内膨張弁開度演算器18aは、空調空間温度検知器19aによって検知された空調空間101の室温と、空調空間目標温度設定器20aに設定されている目標温度とから、空調空間101の室温を目標温度に実質上一致させるための、利用側ユニット9aに対応した制御対象となる膨張弁10aの開度を算出する。
【0049】次に手順34で、仮に、利用側ユニット9aに膨張弁ユニットが接続されている場合、その膨張弁ユニット接続判定器によって、空調空間101に対する利用側ユニット9aに膨張弁ユニットが接続されているか否かが判断される。ところで、利用側ユニット9aには膨張弁ユニットが接続されていないので手順35に進み、その手順35で熱源側ユニット内膨張弁開度制御装置16aは、熱源側ユニット内膨張弁10aの開度を、膨張弁開度演算器18aによって算出された開度に設定する。
【0050】次に手順38で、次の制御を行う利用側ユニットがあるかどうかを判断し、次の利用側ユニットが存在する場合は、手順39で空調空間番号iを1だけ増やして手順32に戻る。本例では空調空間番号iを102として、手順32に戻り、空調空間温度検知器19bは空調空間102の室温を検知する。そして手順33で、利用側ユニット内膨張弁開度演算器18bは、空調空間温度検知器19bによって検知された空調空間102の室温と、空調空間目標温度設定器20bに設定されている目標温度とから、空調空間102の室温を目標温度に実質上一致させるための、利用側ユニット9bに対応した制御対象となる膨張弁ユニット内膨張弁11および熱源側ユニット内膨張弁10bの開度を算出する。ただし、本例では、利用側ユニット内膨張弁開度演算器18bは、熱源側ユニット内膨張弁10bの開度が全開の場合の膨張弁ユニット内膨張弁11の開度を算出する。
【0051】次に手順34で、膨張弁ユニット8の膨張弁ユニット接続判定器21によって、空調空間102に対する利用側ユニット9bに膨張弁ユニット8が接続されているか否かが判断される。ところで、利用側ユニット9bには膨張弁ユニット8が接続されているので手順36に進み、その手順36で、熱源側ユニット内膨張弁開度制御装置16aは、熱源側ユニット内膨張弁10bの開度を全開に設定し、さらに、手順37で、膨張弁ユニット内膨張弁開度制御装置17は、膨張弁ユニット内膨張弁11の開度を、膨張弁開度演算器18bによって算出された開度に設定する。
【0052】なお、手順38で、次の制御を行う利用側ユニットが存在しないと判断された場合、すなわち、存在するすべての利用側ユニットに対して上記の処理が行われた場合、一連の制御は完了する。
【0053】この膨張弁の制御の流れは、本空気調和装置の運転モードが冷房運転と暖房運転では、制御目標値が異なるものの、同様にして行われる。
【0054】以上説明したように、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを直接接続した場合の接続配管の長さが規定長さ以上に長いので、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとの間に膨張弁ユニット8を設置した。このとき、暖房運転時の液配管部は、膨張弁ユニット8と熱源側ユニット7とを接続する接続配管である。それに対して、仮に熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを直接接続する場合の暖房運転時の液配管部は、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとを接続する接続配管になる。したがって、暖房運転時の液配管部は、膨張弁ユニット8を設置した場合の方が設置しない場合に比べて短くなる。そして、本実施の形態では、熱源側ユニット7の膨張弁10bを全開とし、膨張弁ユニット8の膨張弁11のみで、熱源側ユニット7、利用側ユニット9bおよび膨張弁ユニット8の間を流れる冷媒の量を制御することによって、膨張弁ユニット8を設置した場合の方が設置しない場合より暖房運転時に最適とされる冷媒使用量を少なくすることができる。ここまでは、暖房運転時について述べてきたが、冷房運転時について述べると、冷房運転時の液配管部は、暖房時とは逆に、膨張弁ユニット8を設置した場合の方が設置しない場合に比べて長くなる。この場合は、膨張弁ユニット8を設置した場合の方が設置しない場合より冷媒使用量を多くすることができる。したがって、冷房運転時と暖房運転時の最適冷媒量の格差を小さくしてレシーバー等の冷媒量調整機構を備えることなしに冷房運転時と暖房運転時の双方で最適の冷媒量で運転することができる。
【0055】また、熱源側ユニット7と利用側ユニット9aとを接続する接続配管のように、熱源側ユニットと利用側ユニットを接続する接続配管の長さが規定長さよりも短いときには膨張弁ユニットを接続しないことで、同一の利用側ユニットおよび熱源側ユニットで接続配管長さが短い場合から長いときまでの設置を可能とするので、少ない機種展開で多様な接続形態に対応を可能とするメリットがある。
【0056】また、膨張弁ユニットを接続した場合は、膨張弁ユニット内膨張弁のみで減圧膨張を行い、熱源側ユニット内膨張弁の開度は全開で固定することで、膨張弁ユニットを接続していない利用側ユニットに対する熱源側ユニット内膨張弁の制御と同様のアルゴリズムで制御を行うことで、利用側ユニットの接続形態毎に制御アルゴリズムを個々に開発する必要が無くなり、開発段階における工数や時間を大幅に節約する事が可能となる。
【0057】なお、上述した実施の形態では、熱源側ユニット7の膨張弁10bを全開にするとしたが、膨張弁10bを、全開に対して例えば90%の開度に一定して固定してもかまわない。
【0058】また、上述した実施の形態では、膨張弁ユニット8を利用側ユニット9bの近傍に設置し、熱源側ユニット7の膨張弁10bを全開にし、かつ膨張弁ユニット8の膨張弁11の開度調整のみで、熱源側ユニット7、膨張弁ユニット8および利用側ユニット9bを流れる冷媒の量を調整するとした。しかしながら、膨張弁ユニット8の設置位置、熱源側ユニット7の膨張弁10bの開度、および膨張弁ユニット8の膨張弁11の開度は、冷媒および暖房の各運転モードで、充填冷媒が熱源側ユニット7、利用側ユニット9b、膨張弁ユニット8および接続配管における各状態から算出される最高冷媒量の近傍となるように接続配管内の冷媒状態を調整することができるようにしさえすれば、上述した実施の形態に限定されるものではない。つまり、例えば、膨張弁ユニット8の膨張弁11の開度調整のみで冷媒の流量を調整するのではなく、熱源側ユニット7の膨張弁10bと膨張弁ユニット8の膨張弁11の両方の開度調整によって、冷媒の流量を調整してもよいということである。
【0059】また、上述した実施の形態では、膨張弁ユニット8を設ける構成を示したが、図7に示すように、熱源側ユニット7に膨張弁10bおよび膨張弁開度制御装置16bを設けず、熱源側ユニット7のハウジング外部であり、かつ利用側ユニット9bのハウジング外部の、熱源側ユニット7と利用側ユニット9bとの接続配管のいずれかの位置に、膨張弁22と、その膨張弁22の開度を調整する膨張弁開度制御装置23とを設けてもよい。なぜなら、図1に示した上述の実施の形態では、熱源側ユニット7の膨張弁10bが常に全開であるので、膨張弁22および膨張弁開度制御装置23を、それぞれ上述した実施の形態の膨張弁ユニット8の膨張弁11と膨張弁開度制御装置17の代替とすることができるからである。
【0060】また、上述した実施の形態では、熱源側ユニットに直接接続する利用側ユニットを1台と、熱源側ユニットに接続する膨張弁ユニットを1台とし、膨張弁ユニット接続する利用側ユニットを1台としたが、これらの接続台数は単なる一例であり、熱源側ユニットにつながる利用側ユニットの数および膨張弁ユニットの数等はこれらに限るものではない。
【0061】また、多室型空気調和装置に従来より採用されている接続配管中で冷媒の流れを複数に分岐し、複数の利用側ユニットを接続する分岐ユニットを本発明における膨張弁ユニットとして代用し、本発明に示す制御を行っても構わない。
【0062】また、上記多室型空気調和装置の膨張弁制御における制御量として室温を取り上げたが、これは単なる一例であり、利用側ユニットが熱源側ユニットと直接接続される場合と、利用側ユニットが膨張弁ユニットを介して熱源側ユニットと接続される場合で、同様の膨張弁制御を行うのであれば、制御量は室温に限らない。
【0063】さらに、本空気調和装置に使用する冷媒は、HCFC系、HFC系、HC系の各冷媒の単一組成体、またはそれら単一組成体を主体とする冷媒、もしくは共沸混合体や非共沸混合体のいずれの種類のものであってもかまわない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなように、本発明は、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続する接続配管が長い場合であっても、適量の冷媒を充填することができる空気調和装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【識別番号】000006242
【氏名又は名称】松下精工株式会社
【出願日】 平成10年8月11日(1998.8.11)
【代理人】 【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
【公開番号】 特開2000−55483(P2000−55483A)
【公開日】 平成12年2月25日(2000.2.25)
【出願番号】 特願平10−227456