トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F25 冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒ−トポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化




【発明の名称】 空気調和機用散水装置
【発明者】 【氏名】片山 金男

【氏名】宮原 宏明

【氏名】小幡 久修

【要約】 【課題】取付け容易な空気調和機用散水装置の提供。

【解決手段】室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、このスプレー取付部材は、室外ユニットの側面を上下方向に並走する並走部と、この並走部の上下端側にあって室外ユニットへ取付けられる屈曲部とを備えた取付アングルと、この取付アングルに架設され上記散水スプレーが固定されるスプレー取付台とで構成されたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、前記室外ユニットに設置され散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出する散水スプレーと、上記室外ユニットの側面の上下方向に取付けられ上記散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、このスプレー取付部材は、室外ユニットの側面を上下方向に並走する並走部と、この並走部の上下端側にあって室外ユニットへ取付けられる屈曲部とを備えた取付アングルと、この取付アングルに架設され上記散水スプレーが固定されるスプレー取付台とで構成されたことを特徴とする空気調和機用散水装置。
【請求項2】 取付アングルの上端部が室外ユニットの上部に固定される制御部本体に取付けられたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機用散水装置。
【請求項3】 取付アングルの下端部が室外ユニットの下部を形成する台板のフランジへ上方から差し込まれて挟持される係止部を設け、かつ、取付アングルの上端部が室外ユニットの上部に固定された制御部本体へ上方から締結固定されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機用散水装置。
【請求項4】 取付アングルは、上アングルと下アングルとの少なくとも2部材にて構成され、上アングルと下アングルとの出会部を出会い方向に重合し、任意の重合位置で上アングルと下アングルとが固定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の空気調和機用散水装置。
【請求項5】 上アングルと下アングルとの重合位置での重合固定手段は、上アングルと下アングルとの何れか一方に設けられた1つ又は複数の固定用ネジ穴と、他方に設けられた前記固定用ネジ穴に対応する複数又は1つの固定用穴と、固定用ネジ穴と固定用穴との任意の一組を固定する締結部材とを備え、固定用穴及び固定用ネジ穴の近傍には用途識別表示を設けたことを特徴とする請求項4に記載の空気調和機用散水装置。
【請求項6】 取付アングルの上端部の制御部本体への固定は、取付アングルの上端部と制御部本体との何れか一方に設けられた係止穴と、他方に設けられた係止片とで構成された仮固定手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れかに記載の空気調和機用散水装置。
【請求項7】 室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、前記室外ユニットの上部に設置される散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出させる散水スプレーと、散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、前記制御部本体には、室外ユニットの設置位置にて当該室外ユニットの端部へ当接する当接片を設けたことを特徴とする空気調和機用散水装置。
【請求項8】 室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、水路を開閉させる電磁弁と、この電磁弁を開閉させて散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出する散水スプレーと、散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、散水や噴霧を所定時間連続して行わせる熱交換器の洗浄手段を設けたことを特徴とする空気調和機用散水装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機の凝縮器としての熱交換器を冷却するために散水や噴霧を行なって、熱交換効率を向上させる空気調和機用の散水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機用の散水装置としては、例えば実開昭58−47067号公報に示されたものがある。これは、冷房時に外気温度や凝縮圧力が増加した場合、冷房時に凝縮器となる空気調和機の室外ユニットの熱交換器に水の噴霧や散水を行なって凝縮圧力を低下させて圧縮機入力の低下および圧縮機能力の増大を図ったもので、特に、この従来の技術は、保水材料よりなる拡散板を設けて散水が均一に熱交換器に滴下するようにしたものであった。
【0003】また、図29〜31は他の従来の空気調和機の散水装置を示すもので、図29は空気調和機の室外ユニットに散水装置を取り付けた状態を示す斜視図、図30は散水スプレー取付部材を示す斜視図、図31は図29のN−N線断面図である。図29〜31において、符号1は空気調和機の室外ユニットで、室内に設置された室内ユニット(図示せず)と冷媒配管で連絡されている。符号2は部屋の壁で、室外ユニット1が外気を冷却または加熱のための熱源としてスムーズに取り込めるように、この壁2から任意の間隔L1’をおいて配置されている。
【0004】符号3はこの室外ユニット1の熱交換器で、冷房時には凝縮器となりまた暖房時には蒸発器として作用するものであり、後方だけでなく、熱交換面積を広くするように一方の側面まで略L字形状に設けられている。符号4はこの熱交換器3の前方に配置された送風機で、熱交換器3の熱交換媒体として、冷房時には熱交換器3を冷やすための、また、暖房時には暖めるための外気を室外ユニット1の後方及び一方の側面の吸込み口5,6から吸い込み、前方の吹出し口7へと排出させる。
【0005】符合8は室外ユニット1の上部パネルで、9は室外ユニットの下部を形成する台板である。10は室外ユニット1の散水装置で、制御部本体11と散水スプレー12及びスプレー取付部材13からなるもので、室外ユニット1の上部に設けられた制御部本体11は上部パネル8にドリル等で穿設した穴を介して図示しないネジ等で上部パネル8に固定されている。上部パネル8上の制御部本体11の固定位置は、室外ユニット1の左右や前後端面などの目安となる指定の位置からの寸法を図29に示す寸法L2’やL3のように測定することで位置決めがおこなわれていた。この制御部本体11には、図示しない制御基板等が収納されるとともに、水道などからのホース22が接続され、その水を散水スプレー12に導き、また、制御部本体11内の図示しない電磁弁によりその水路を開閉させたりすることで、散水スプレー12からの散水12aの実施や停止を制御していた。
【0006】符号13は散水スプレー12を室外ユニット1の熱交換器3に散水するため、当該室外ユニット1の側面において、散水スプレー12を丁度よい距離に固定配置させるために設けられたスプレー取付部材である。このスプレー取付部材13は、針金状の線材により枠形状に形成されており、左右幅は吸込み口5の幅と同等寸法に、上下の高さは上部パネル8と台板9との範囲である吸込み口5の上下高さと同等にして、左右角の四方には上部パネル8や台板9の縁部分に引っ掛かる鉤部13aを設け、スプレー取付部材13の弾性変形を利用してたわませて上下に引っ掛けることで、室外ユニットの後面に取り付けられている。鉤部13aは吸込み口5の左右端にそれぞれ当接するため、スプレー取付部材13は室外ユニット1に対して、前後、左右、上下に移動しないように固定され、制御部本体11からの導水管11aの先端に設けられた散水スプレー12が図示しないネジ等により固定されている。
【0007】次に動作について説明する。夏季等の冷房時に外気温度や凝縮圧力が増加した場合、図示しない温度センサーなどによりその温度を検出し、散水装置10の制御部本体11の電磁弁を開き、散水スプレー12から熱交換器3に散水を行い、凝縮圧力を低下させて圧縮機入力の低下および圧縮機能力を増大させる。そして、散水は例えば30秒間などの所定時間幅で行い、外気温が高い間や凝縮圧力が高い間は再度所定時間の後に散水を繰り返すなどしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機用の散水装置は上記のように構成されていたので、散水装置10の制御部本体11を室外ユニット1の上部に設置する際には、位置を決めるのに前後、左右両方の寸法を測定しなければならず、手間がかかり、また位置を測り間違えることもあった。また、スプレー取付部材13は上下にそれ自体の弾性を利用して引っ掛けられているだけなので、通常は問題ないが、暴風などの強風の際には外れる可能性があった。また、スプレー取付部材13の固定枠を室外ユニットに取り付ける際、スプレー取付部材13の取付けられる側から引っ掛ける都合上、取り付け側に作業者が居て取り付けなければ取り付け作業が行いにくいため、スプレー取付部材13の在る側には取付けのための作業空間が必要で、壁2などの障害物があるとスプレー取付部材13の取付けが行いにくく、室外ユニットと障害物との間が広く必要で、据え付け条件が悪くなるという課題があった。また、スプレー取付部材13は、室外ユニット1に専有の寸法であるため室外ユニット1の特に上下高さ寸法の違う種類用にそれぞれ高さの違うスプレー取付部材13を作る必要があり、スプレー取付部材13の製品の管理や同一のものを多く作ることによるコストの削減などの恩恵が少ないという課題があった。また、スプレー取付部材13は、室外ユニット1と同程度の高さで、かつ室外ユニット1の幅の大半を占める吸込み口5の幅に設けなければならず、大きな物のため、包装も大きなものとなり物流コストや保管コストなどの面で安価なものではないという課題があった。
【0009】この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、第1の目的は、スプレー取付部材を小形にして製品の取り扱いを容易にするとともに包装が小さく、物流コストや保管コストが安価となる空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0010】第2の目的は、スプレー取付部材の室外ユニット上部への固定を確実かつ容易にした空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0011】第3の目的は、スプレー取付部材の室外ユニットへの固定が確実かつ容易で、スプレー取付部材側の室外ユニットと障害物との隙間が小さくても取付けができる空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0012】第4の目的は、取付アングルの上下寸法を変えられるようにして室外ユニットの高さ寸法が異なっても取付けできるスプレー取付部材を備えた空気調和機用の散水装置の提供を目的とする。
【0013】第5の目的は、取付アングルの上下寸法を間違えることなく容易に選択でき、スプレー取付部材の上下寸法を容易に変えられる空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0014】第6の目的は、取付アングルの上部の取付けを仮固定手段により容易にできる空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0015】第7の目的は、制御部本体の室外ユニット上部への取付けを容易にできる空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0016】第8の目的は、室外ユニットの熱交換器の洗浄が必要な際に、洗浄できる使い勝手のよい機能を備えた空気調和機用散水装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、空気調和機の室外ユニットの熱交換器に水の散水や噴霧を行い、熱交換器の熱交換を促進させる空気調和機の散水装置において、前記室外ユニットの上部に設置される散水や噴霧の実行と停止の運転を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出させる散水スプレーと、上記室外ユニットの上下に取付けられ、上記散水スプレーを固定して散水スプレーを上記熱交換器に散水や噴霧が広がる所定の間隔をあけて対向した位置で配置させるスプレー取付部材とを備え、このスプレー取付部材を、室外ユニットと間隔をおいて上下方向に並走する並走部と、この並走部の上下で並走部から室外ユニット側へ屈曲して室外ユニットに取付ける屈曲部とを備えた少なくとも2本の取付アングルと、このと2本の取付アングルを並べて各取付アングルへ締結により着脱可能に架設し、かつ上記散水スプレーを固定するスプレー取付台とで構成したものである。この第1の発明即ち請求項1の発明は、室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、前記室外ユニットに設置され散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出する散水スプレーと、上記室外ユニットの側面の上下方向に取付けられ上記散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、このスプレー取付部材は、室外ユニットの側面を上下方向に並走する並走部と、この並走部の上下端側にあって室外ユニットへ取付けられる屈曲部とを備えた取付アングルと、この取付アングルに着脱自在に架設され上記散水スプレーが固定されるスプレー取付台とで構成されたことを特徴とする。
【0018】第2の発明は、請求項1に記載の空気調和機用散水装置において、取付アングルの上部を、室外ユニット上部に固定した制御部本体に取付けたものである。この第2の発明即ち請求項2の発明は、請求項1に記載の空気調和機用散水装置において、取付アングルの上端部が室外ユニットの上部に固定される制御部本体に取付けられたことを特徴とする。
【0019】第3の発明は、取付アングルの下部に前記室外ユニットの下部を形成する台板のフランジへ上方から差し込み挟持する係止部を設け、かつ、取付アングルの上部を、室外ユニット上部に固定した制御部本体に上方から締結固定し、取付アングルを室外ユニットの上下に取付けたものである。この第3の発明即ち請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気調和機用散水装置において、取付アングルの下端部が室外ユニットの下部を形成する台板のフランジへ上方から差し込まれて挟持される係止部を設け、かつ、取付アングルの上端部が室外ユニットの上部に固定された制御部本体へ上方から締結固定されたことを特徴とする。
【0020】第4の発明は、取付アングルを上アングルと下アングルとに少なくとも上下2つに分割し、この上アングルと下アングルとを上下に重合して設け、任意の重合位置で上アングルと下アングルとを固定させて取付アングルの上下寸法を変えられるように設けたものである。この第4の発明即ち請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の空気調和機用散水装置において、取付アングルは、上アングルと下アングルとの少なくとも2部材にて構成され、上アングルと下アングルとの出会部を出会い方向に重合し、任意の重合位置で上アングルと下アングルとが固定されたことを特徴とする。
【0021】第5の発明は、上アングルと下アングルの任意の重合位置での固定を、上アングルと下アングルの一方に固定用ネジ穴またはこの固定用ネジ穴に対応して締結するネジを通す固定用穴を設け、他方に前記固定用ネジ穴に対応する1つ又は複数の固定用穴または固定用穴に対応する複数又は1つの固定用ネジ穴を設け、この上アングルと下アングルの他方側に設けた複数の固定用穴または複数の固定用ネジ穴の近傍に、各固定用穴または各固定用ネジ穴を識別する表示を設けたものである。この第5の発明即ち請求項5の発明は、請求項4に記載の空気調和機用散水装置において、上アングルと下アングルとの重合位置での重合固定手段は、上アングルと下アングルとの何れか一方に設けられた1つ又は複数の固定用ネジ穴と、他方に設けられた前記固定用ネジ穴に対応する複数又は1つの固定用穴と、固定用ネジ穴と固定用穴との任意の一組を固定する締結部材とを備え、固定用穴及び固定用ネジ穴の近傍には用途識別表示を設けたことを特徴とする。
【0022】第6の発明は、取付アングル上部の制御部本体への固定位置で取付アングルの上部が上方から制御部本体に係止する仮固定手段を設け、仮固定手段を取付アングル上部と制御部本体のどちらか一方に設けた係止穴と、他方にこの係止穴に係止する係止片とで形成したものである。この第6の発明即ち請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5の何れかに記載の空気調和機用散水装置において、取付アングルの上端部の制御部本体への固定は、取付アングルの上端部と制御部本体との何れか一方に設けられた係止穴と、他方に設けられた係止片とで構成された仮固定手段を備えたことを特徴とする。
【0023】第7の発明は、空気調和機の室外ユニットの熱交換器に水の散水や噴霧を行い、熱交換器の熱交換を促進させる空気調和機の散水装置において、前記室外ユニットの上部に設置される散水や噴霧の実行と停止の運転を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出させる散水スプレーと、散水スプレーを固定して散水スプレーを熱交換器に散水や噴霧が広がる所定の間隔をあけて対向した位置で配置させるスプレー取付部材とを備え、前記制御部本体に室外ユニットの設置位置で室外ユニットの端部に当接する当接片を設けたものである。この第7の発明即ち請求項7の発明は、室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、前記室外ユニットの上部に設置される散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出させる散水スプレーと、散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、前記制御部本体には、室外ユニットの設置位置にて当該室外ユニットの端部へ当接する当接片を設けたことを特徴とする。
【0024】第8の発明は、空気調和機の室外ユニットの熱交換器に水の散水や噴霧を行い、熱交換器の熱交換を促進させる空気調和機の散水装置において、水路を開閉させる電磁弁と、この電磁弁を開閉させて散水や噴霧の実行と停止の運転を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出させる散水スプレーと、散水スプレーを固定して散水スプレーを熱交換器に散水や噴霧が広がる所定の間隔をあけて対向した位置で配置させるスプレー取付部材とを備え、散水スプレーからの散水や噴霧を強制的に所定時間連続して行わせる熱交換器の洗浄手段を設けたものである。この第8の発明即ち請求項8の発明は、室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、水路を開閉させる電磁弁と、この電磁弁を開閉させて散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出する散水スプレーと、散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、散水や噴霧を所定時間連続して行わせる熱交換器の洗浄手段を設けたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図14は、この発明の実施の形態1を示す図で、図1は空気調和機の散水装置を室外ユニットに取付けた状態を示す斜視図、図2は図1のF−F線断面図、図3は回路構成図、図4は制御部本体の室外ユニットへの取付けを説明する斜視図、図5は図4のG−G線断面図、図6はスプレー取付部材の組み立てを説明する斜視図、図7はスプレー取付部材の室外ユニットへの取付を説明する斜視図、図8は散水装置の制御部本体部分の要部斜視図、図9は図7のH部分の要部斜視図、図10は図9のI−I線断面図、図11は取付アングル上部の取付けを説明する要部斜視図、図12は図8のJ−J線断面図、図13は取付アングル2本とスプレー取付台を並べた状態の斜視図、図14は動作を説明するフローチャートである。
【0026】図において、符号1は、空気調和機の室外ユニット(以下室外ユニットと称す)で、室内に設置した図示しない室内ユニットと冷媒配管で連絡している。符号2は、部屋の壁を示し、室外ユニット1が外気を冷却または加熱のための熱源としてスムーズに取り込めるようにこの壁2から任意の間隔L1をおいて配置されている。符号3は、この室外ユニット1の熱交換器で、冷房時には凝縮器となりまた暖房時には蒸発器として作用するものであり、後方だけでなく、熱交換面積を広くするように一方の側面まで略L字形状に設けられている。符号4は、この熱交換器3の前方に配置された送風機で、熱交換器3の熱交換媒体として冷房時には熱交換器3を冷やすための、また、暖房時には暖めるための、外気を室外ユニット1の後方及び一方の側面の吸い込口5,6から吸い込んで、熱交換器3を通って前方吹出し口7へと排出させる。
【0027】符号8は、室外ユニット1の上面を形成する上部パネルで、通常、鉄板部材等により形成されている。符号9は、室外ユニット1の底面を形成する台板で、台板9の強度を上げるためや台板の下に手を入れるさ際にエッジとならないなどのため、吸込み口5側を含め上方に立ちあがるフランジ9aを形成している。符号10は、冷房時に外気温の上昇などにより室外ユニット1が高負荷となった際や、省エネのために熱交換器3に水の噴霧や散水を行って冷却する空気調和機の散水装置(以下、散水装置と称す)である。この散水装置の散水や噴霧は設定により任意に変える事ができ、例えば30秒間散水し、5分後にまだ高負荷であれば再度30秒間散水するように作動させることができる。この散水装置10は、室外ユニット1の上部に固定された散水や噴霧の実行や停止等の運転を制御する制御部本体11と、この制御部本体11からの導水管11aに接続されて熱交換器3へ向けて散水や噴霧を吐出させる散水スプレー12と、室外ユニット1の背面側に設けられ散水スプレー12からの散水が熱交換器3の所定の範囲に広がるように熱交換器3から所定間隔をおいて対向するように散水スプレー12が室外ユニット1の所定の位置に固定配置されるように設けられたスプレー取付部材13等とにより構成されている。
【0028】次に、制御部本体11について説明する。符号14はこの制御部本体11のベースであって、鋼板部材より成り、図5に示すように、室外ユニット1への所定の取付け位置にて、室外ユニット1の上部後端である上部パネル8の後端部に当接する部分である当接片15を備えている。この当接片15は、これを室外ユニット1の後端部に当接するだけで前後方向の寸法は測定する必要がなく決められ、左右の方行のみ図4に示すように適当な寸法L2を測定して決めればよく、制御部本体11の室外ユニット1上部での所定の位置への取り付けが極めて容易となる。そして、この所定の位置への制御部本体11の固定は、ベース14のネジ取付部14a(この実施の形態1では4箇所)に対応する位置に、例えばドリル等で上部パネル8にネジ用の穴を開け、締結部材としての例えばネジ16でベース14を締結することで制御部本体11を室外ユニット1の所定位置に固定している。
【0029】符号17は、ベース14に形成されたスプレー取付部材13の上部を取り付ける固定部であり、当接片15の左右にそれぞれ形成され、それぞれネジ穴18と係止穴19とを備えている。符号20は制御部本体11のカバーであり、ネジ20aによりベース14に固定されている。符号21は制御部本体11に設けられた水道管接続口であり、水道水を導く水道ホース22が接続される部分である。符号23は水道管接続口22の後段に設けられた濾過器であり、水道水内のごみ等を取り除き、散水スプレー12の目詰まり等を防止する。符号24は濾過器23の後段に設けられた電磁弁であり、この電磁弁24の開閉を制御部本体11により制御することで、散水スプレー12から吐出させる散水や噴霧の実施や散水の停止等を行うよう後述の制御基板25により制御されている。符号25は保護カバー26内に配置した散水装置10の運転を制御するマイコン(図示せず)などを備えた制御基板である。この電源は室外ユニット1の圧縮機1aに供給する電源に接続して供給されており、室外ユニット1が運転されると散水装置10にも電源が供給されるようになっている。
【0030】符号44は外気温度を測定する温度センサであり、制御基板25に接続されて外気温度データをマイコンに取り込んでいる。図示はしていないが、水道管接続口21の近傍など、外気温度を測定しやすい位置の制御部本体11内に配置している。符号27は制御基板25上に設けられた設定スイッチSW1であり、通常の運転時の散水を行う温度の設定や散水時間の設定等を切り替えるものである。符号28は同じく制御基板25上に設けられた試運転スイッチSW2であり、このスイッチSW2を押すと、上記の電磁弁24が開閉して、例えば、散水と散水停止とを10秒間づつ3回繰り返した後、通常の運転に戻るように設定できる。この試運転スイッチSW2の機能により、散水装置10の散水が正常に行われるかどうかが確認できる。
【0031】符号29は同じく制御基板25上に設けられた洗浄スイッチSW3で、熱交換器3の洗浄手段である。この洗浄スイッチ29を押すと、電磁弁24が開いて、通常の散水時間より長い時間、例えば、10分間強制的に電磁弁24が開いて散水状態にさせるスイッチである。この洗浄手段は、熱交換器3が汚れたりした際、熱交換器3をきれいにして熱交換を促進できるように設けられたものであり、この実施の形態では、10分以内に洗浄作業が終わった場合や誤ってこの洗浄スイッチSW3を押してしまった場合等に、不要な散水を行うことがないように、この洗浄スイッチ29を10分以内に再度押すと、洗浄用の散水が停止して、通常の温度により散水を行う運転に戻るようにしている。
【0032】次に、スプレー取付部材13の構成と室外ユニット1への取り付けについて説明する。符号30はスプレー取付部材13の室外ユニット1への固定部分を構成する左右の取付アングルである。この実施の形態1では、取付アングル30は、左右同一型のものを一対使用しており、散水範囲が広がるように、散水スプレー12が熱交換器3から所定の間隔をおいて設置されるようにするため、室外ユニット1の後部側面と間隔をおいて室外ユニット1の側面側を上下方向に並走する一対の並走部30aと、この並走部分30aの上下を室外ユニット1側面の上下に固定するため、並走部30aの上下端から室外ユニット1側へと屈曲する屈曲部分30bとで形成されている。この実施の形態1では、直角よりも広い角度で傾斜して設けることで材料の長さを短く済ませ、また、角の部分が外力から変形しないように強度をも配慮している。符号31は取付アングル30の左右を室外ユニット側へ折曲げたフランジであり、取付アングル30のエッジからの作業者の保護と強度を向上させて、取付アングル30の幅を狭くできるようにしている。
【0033】符合32は散水スプレー12が取り付けられるスプレー取付台であり、2本の取付アングル30にその左右がそれぞれ架設されて固定される。取付アングル30に設けられた2個づつのネジ穴30c、30cに合わせてスプレー取付台32の各穴32aを4本のネジ33で締結することで、スプレー取付台32は固定されている。左右一対の取付アングル30の間隔は、このスプレー取付台32の左右幅で決まるわけであるが、間隔を広く設けても強度が向上するわけでもなく、また、スプレー取付台32を形成する材料が多く必要的になるだけのため、従来技術のようにスプレー取付部材13を吸込み口5のほぼ全幅に設ける必要はない。実施の形態1では、吸込み口5の幅より半分以下の狭い幅で、また、制御部本体11の幅よりも若干狭い幅に設けて、コンパクトに形成している。
【0034】符合34は取付アングル30の下端部を室外ユニット1の下部に係止させる係止部であり、図9図10に示すように、取付アングル30を上方から室外ユニット1の下部に係止させるように、台板9のフランジ9aを前後に挟む前後の挟持片34a,34bを設けている。この前後の挟持片34a、34bでフランジ9aを挟持することで、取付アングル30の下端部は室外ユニット1の下部で前後方向に外れないように係止される。また、この前後の挟持片34a,34bは、前側の挟持片34bを後側の挟持片34aの内側をくり貫くように、フランジ9aの厚み分の間を空けて折り曲げることで形成されている。また、前後の挟持片34a,34bの先端には、フランジ9aへ上方から入りやすいにガイドとなる案内傾斜部34cがそれぞれ形成されている。
【0035】符合35は取付アングル30の上端部を室外ユニット1の上部に固定する上部固定部分で、図8,図11,図12に示すように、係止穴19に上方から挿入して係止させる仮固定手段である垂下した係止片35aと、この係止片35aが係止穴19に係止した位置でネジ穴18に対応して設けられた穴35bとを備えている。この穴35bとネジ穴18にネジ36を通して締結することで、取付アングル30の上端部が制御部本体11を介して室外ユニット1の上部に固定される。この実施の形態1によれば、スプレー取付部材13が小形のため従来に比べ取り扱いが容易となる。また、スプレー取付部材13の上部が確実にネジ36で室外ユニット1に取付けられて固定されるので、強風などの際にもスプレー取付部材13が室外ユニット1から外れる虞がない。
【0036】図13は、スプレー取付部材13である取付アングル30の2本とスプレー取付台32とを組み立てていない状態にて並べて観た斜視図であるが、これらの部材の製品の包装を考えた場合、取付アングル30の長さL5と幅L4があれば収まってしまうことが分かり、従来の部材のL5’とL4’とに比べ、制御部本体11を一緒に包んだとしても、非常に小さな包装で済むので、輸送費用や包装材及び保管場所などが少なくて済み、物流コストが大幅に低減される。
【0037】次に、散水装置10の取付要領について詳細に説明する。まず、室外に壁2などから所定の間隔L1をおいて据え付けられた室外ユニット1上の上部パネル8に、制御部本体11を固定する。制御部本体11の固定は、制御部本体11の当接片15を室外ユニット1の上部パネル8後端部に突き当て、左右の方行のみ、図4に示すように、室外ユニット1の左右側からの寸法L2を測定して制御部本体11の所定位置を決め、その所定位置のベース14のネジ取付部14a(この実施の形態1では4箇所)に対応する位置に、例えばドリル等で上部パネル8にネジ用の穴を開けて、ネジ16でベース14を締結し制御部本体11を室外ユニット1に固定する。当接片15によって、従来のように、制御部本体11の位置決めに当たって、室外ユニット1の前後と左右の両方の寸法を計る必要がなく、片方の寸法のみを測れば良いので作業が簡単になる。また、制御部本体11の電源を、室外ユニット1の圧縮機1aの電源供給部分へ接続する。なお、この実施の形態1では、当接片15を室外ユニット1の後端側である前後方向にのみ設けたものを示したが、室外ユニット1の左右側にも設けて、前後左右どちらの寸法も測定しないで制御部本体11の位置を決められるようにしてもよい。室外ユニット1の幅が比較的狭いものであれば、制御部本体1の幅を広くしなくて実施できる。
【0038】次に、スプレー取付部材13の組み立てと室外ユニット1への取り付けについて説明する。締結部材としてのネジ33により、スプレー取付台32を左右の取付アングル30に、取付アングル30に設けたネジ穴30cを介して締結し、固定する。また、導水管11aが接続された散水スプレー12をスプレー取付台32に、図示しないネジにて固定する。そして、この左右の取付アングル30とスプレー取付台32よりなるスプレー取付部材13の室外ユニット1への取り付けは、図7に示すように、取付アングル30の下端部の係止部34を、上方から室外ユニット1の下部に係止させるように台板9のフランジ9aへ差し込むと、前後挟持片34a、34bでフランジ9aが挟持され、取付アングル30の下端部が室外ユニット1の下部で前後方向に外れないように係止される。
【0039】また、同時に左右の取付アングル30の上端部の上部固定部分35に設けられた係止片35aを、図11に示すように、ベース14のそれぞれの固定部17の係止穴19に上方から差し込み、取付アングル30の上端部も仮固定させる。この状態で、作業者がスプレー取付部材13から手をはなしても、取付アングル30は上下端で、室外ユニット1から外れることがなく係止される。重なっている穴35bとネジ穴18に上方よりネジ36を締結することで、スプレー取付部材13を容易に室外ユニット1に固定することができる。また、この時、スプレー取付部材13の室外ユニット1への取付作業が総て上方から行えるため、散水装置10を取り付ける側である室外ユニット1の側面と壁2などの障害物との間の隙間が小さくても、その隙間側に従来のように作業者が入らなくても障害物の無い側から覗き込むことで取り付け作業が容易にできる。
【0040】ついで、導水管11aの他方を制御部本体11の電磁弁24部分へ螺合等により接続し、カバー20をベース14にネジ20aで取り付けて、散水装置10の取付が完了する。なお、この実施の形態1では、スプレー取付部材13を室外ユニット1に固定する前に、散水スプレー12をスプレー取付部材13に付けたが、壁2などの障害物があると若干作業が行いにくくなるが、後から付けてもよい。
【0041】ついで、運転動作を図14のフローチャートに基づき説明する。まず、空気調和機が運転されると、室外ユニット1が運転され、散水装置10へ電源が供給され、ステップ100で運転が開始される。ついで、ステップ101で電磁弁24が確実に働くか、また散水スプレー12が詰まっていないか、等を確認するためのスイッチである試運転スイッチ28が押されたかを確認する。押されていれば、ステップ102で電磁弁24を開閉させて散水10秒間と散水停止10秒間を3回繰り返し、ステップ103で試運転スイッチ28の押された情報をクリアしてステップ101へ戻る。ステップ101で試運転スイッチ28が押されていなければ、ステップ104へと進み、熱交換器3の洗浄を行うためのスイッチである洗浄手段の洗浄スイッチ29が押されたかを判定する。洗浄スイッチ29が押されていれば、ステップ105で散水を開始し、ステップ106では散水が開始されてから10分以内に洗浄スイッチ29が再度押されたかを検出し、再度押された場合は、ステップ108で散水を停止させる。
【0042】また、ステップ106で再度洗浄スイッチ29が押されていなければ、ステップ107で散水時間が10分経過したかを判定し、10分間散水を行ったところでステップ108に移り散水を停止する。すなわち、10分間もう一度洗浄スイッチ29が押されない限り、洗浄のために継続した散水が行われるわけである。ついで、ステップ109で洗浄スイッチ29の押された情報をクリアしステップ104へ戻る。ステップ104で洗浄スイッチ29が押されていなければ、ステップ110へと進んで、設定スイッチ27の運転モードを判断し、過負荷モードに設定されていれば、ステップ111で温度センサー44により検出する外気温が過負荷となる40℃以上かを判定し、40℃以上であれば、散水のためステップ113へ進み、また、40℃より低ければ、ステップ101へと戻る。
【0043】また、ステップ110で省エネモードに設定されていればステップ112へ進み、外気温が32℃以上であれば省エネのための散水を行うためステップ113へ進み、32℃より低ければ問題がないので、ステップ101へと戻る。そして、ステップ111とステップ112で外気温が設定温度以上で散水が必要と判定された場合は、ステップ113で前回の散水から5分間が経過したかを判断し、五分間経過していなければステップ101へ戻る。これは、前回の散水がある程度蒸発してから次の散水を行った方が熱交換器3の熱交換効率がよく、また切水にもなるためである。そして、外気温度が高ければ5分間おきに散水を行わせるものであり、ステップ113で前回の散水から5分が経過していればステップ114へ進み設定スイッチ27の散水時間の設定を判断し、散水時間の設定が30秒間に設定されていれば、ステップ115で電磁弁24を30秒間開けて30秒間散水を行いステップ101へ戻る。
【0044】また、ステップ114で設定スイッチ27の散水時間の設定が15秒間に設定されていれば、ステップ116で電磁弁24を15秒間開けて15秒間散水を行いステップ101へ戻り運転を継続する。なお、ステップ115,116の散水継続時間30秒と15秒は水の水圧の条件の違いによる出水量の調節や室外ユニット1の熱交換器3の大きさが異なる種類のものに散水する場合などの散水量を適切に設定する際に利用する。
【0045】上記実施の形態1では、洗浄用に10分間継続して散水する洗浄手段を設けているので、散水を熱交換器3の清掃に利用でき、便利にまた熱交換性能を向上させて省エネに貢献できる。また、実施の形態1では洗浄用の散水時間を10分間としたが、これに限定されるものでなく、通常の散水時間30秒間や15秒間よりも長い時間で、頻回に洗浄スイッチ29を押さなくて、洗浄に一般的に利用できる程度の時間例えば3分程度から20分程度散水を継続させるものでも同様の効果を奏す。また、実施の形態1のように、洗浄の散水中に再度洗浄スイッチ29を押すと散水を中止し、通常運転に戻るようにしてあるので、洗浄が終わりしだい散水を停止でき、また、誤って洗浄スイッチ29を押してしまった際にも水を無駄にすることがない。
【0046】実施の形態2.次に、実施の形態2について説明する。図15〜図20は実施の形態2を示すもので、図15は実施の形態2の取付アングルの斜視図、図16は図15のK部分の要部正面図、図17は図16のM−M線断面図、図18はスプレー取付部材を取り付けた状態の図1に相等する斜視図、図19はスプレー取付部材を図18より背の高い室外ユニットに取り付けた状態の図18に相当する斜視図、図20は図19の取付アングルの図16に相当する要部正面図である。
【0047】図において、上記実施の形態1と同等若しくは相当部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。実施の形態1では、取付アングル30の長さ寸法は一定のものを示し、取り付ける室外ユニット1の高さ寸法が異なる場合は、制御部本体11やスプレー取付台32などの取付アングル30以外の散水装置10の部分は同一のものが使用できるものの、取付アングル30については、室外ユニット1の高さが異なる場合、それぞれ対応した専用の長さの取付アングル30を用意していた。これに対して、この実施の形態2では、取付アングル30の長さ寸法を可変でき、高さの異なる室外ユニット1であっても同じ取付アングル30で取り付けができるようにした。
【0048】図において、この例では、取付アングル30は、上アングル37と下アングル38との少なくとも2部材に分割された構成とされている。この上アングル37と下アングル38とは、上下に配置される上アングルと下アングルとの出会部が、出会い方向即ち上下方向へ摺動自在に重合し、任意の重合位置で上アングルと下アングルとが固定自在とされている。即ち、並走部30aの下アングル38の部分が、上アングル37の断面を、図17に示すように、略凹状に丁度入り込む寸法に設けて、上下アングル37、38を上下に重合させて、互いに上下に移動自在であるが他の方行へは移動できないよう設けている。上アングルと下アングルとの重合位置での重合固定手段は、上アングルと下アングルとの何れか一方に設けられた1つ又は複数の固定用ネジ穴と、他方に設けられた前記固定用ネジ穴に対応する複数又は1つの固定用穴と、固定用ネジ穴と固定用穴との任意の一組を固定する締結部材とで構成されている。これを説明すると、下アングル38に上アングル37の固定用ネジ穴39を設け、また上アングル37にこの固定用ネジ穴39に対応する上下に複数(この例では5個)の固定用穴40を設けている。この固定用ネジ穴39に対し、上下アングル37,38を上下方向にスライドさせて、任意の重合位置の固定用穴40とネジ穴39とをネジ42で締結することで、上アングル37と下アングル38とが固定される。このように構成することで、取付アングル30の上下の長さ寸法を重合可能な範囲において任意に変えることができ、同じ取付アングル30で室外ユニット1の高さが異なっても取付できる。また、これにより、側面の高さの異なる室外ユニット1の種類に応じて、長さの異なる専用の取付アングルを幾種類も用意しておく必要がない。更に、この実施の形態によれば、同一形態の量産化による価格低減や、取付け作業に当たって、長さの異なる取付アングルの種類を間違えるといった不具合もなくなる。
【0049】符合41は下アングル38の上方に設けられたスリットで、スプレー取付台32を取り付けるネジ33を避けるためのものである。複数の固定用穴40へ固定用ネジ穴39が合う位置に、ネジ穴30cが位置するよう上下に広く設けている。また、この実施の形態2では、上アングル37内に下アングル38が入り込むように設け、重なり合う部分を長めに設けているので、重なり合うことで並走部30aの強度が向上する。
【0050】固定用穴40にそれぞれ対応して近傍の上アングル37の表面に、それぞれA〜Eと固定用穴40を識別する表示としての用途識別表示45を設けた。用途識別表示45はこの実施の形態では刻印しており、例えばAの固定用穴は図18のような高さ寸法Aタイプの室外ユニット、Eの固定用穴は図19,図20のような高さ寸法Eタイプの室外ユニットのように高さ寸法の異なる室外ユニット1の機種との対応を分かりやすくしている。また、この実施の形態2ではA〜Eの表示を消えることがなく加工も簡単な刻印としたが、印刷であってもよい。
【0051】上記実施の形態2では、下アングル38が上アングル37内に入り込み上下に重合してスライドするものを示したが、下アングル38内に上アングル38が入り込み、スライドするものであっても良く、上記実施の形態と同様の効果を奏す。また、上記実施の形態では、上下アングル37,38が上下に移動自在で、上下に外れない限りは上下アングル37,38がばらばらにならないものを示したが、上下アングル37,38を添わせるだけでネジ42を締結すれば固定されるものであっても良く、上下アングル37,38がネジ42を締結するまで離れないように手などで支える必要があるが、取付アングル30の長さを調節できる点では同様の効果がある。また、この実施の形態では、上アングル37に複数の固定用穴40を設け下アングル38に固定用ネジ穴39を設けたものを示したが、この場合も含め、上アングル37と下アングル38の任意の重合位置での固定を、上アングル37と下アングル38の一方に固定用ネジ穴39、またはこの固定用ネジ穴39に対応して締結するネジ42を通す固定用穴40を設け、他方に固定用ネジ穴39に対応する複数の固定用穴40または固定用穴40に対応する複数の固定用ネジ穴39を設け、この上アングル37と下アングル38の他方側に設けた複数の固定用穴40または複数の固定用ネジ穴39の近傍に、各固定用穴40または各固定用ネジ穴39を識別する表示45を設けるようにしてもよく、同様の効果がある。
【0052】また、上記実施の形態2では、取付アングル30を上下アングル37,38に二分割したものを示したが、上中下の三分割などもっとたくさんに分割しても作ることができる。また、この実施の形態では、スプレー取付台32を取付けるネジ穴30cを上下4箇所に設けてスプレー取付台32を上下に位置を変えられるようにしてあるので、散水スプレー12の上下位置を調節して散水位置を適切にすることができる。なお、この実施の形態では、上下2段階であるが、もっと多くの段階の上下位置に調整できるようにしてもよい。
【0053】実施の形態3.次に実施の形態3について説明する。図21は実施の形態3を示す図1に相当する斜視図である。上記実施の形態では、比較的背の低い室外ユニット1に散水装置10を取り付けるものを示したが、図21のように背の高い室外ユニット1に散水装置10を取り付けてもよい。この場合の取付アングル30は、上記実施の形態2のものよりもかなり長くなるため、上下のアングル37,38の長さをそれぞれ実施の形態2のものと異なるように設けてもよいが、この実施の形態3では、上アングル37は実施の形態2のものと同一のものを使用し、下アングル38を実施の形態2より長いものを使用している。これによると、一方の部品を共通に使用することができ、量産によるコスト低減を図ることができる。また、この実施の形態3では、散水スプレーを12を上下に2基設けて散水範囲を広くさせている。また、この実施の形態3のものにおいても上アングル37と下アングル38をばらばらな状態で収納すれば包装も小さなものとなる。
【0054】実施の形態4.図22はこの発明の実施の形態4を示す図8に相当する要部斜視図である。上記実施の形態1〜3では、取付アングル30の上部の室外ユニット1上部への固定は制御部本体11に取り付けることで、容易に取り付けできるものを示したが、図22に示すように、室外ユニット1上部に直接穴などを開けてネジ36で取付アングル30の上部を固定するようにしてもよく、穴開けなどの作業が増えて固定作業の時間が増えるもののその他は上記実施の形態と同様の効果を奏する。
【0055】実施の形態5.図23はこの発明の実施の形態5を示す図8に相当する要部斜視図である。上記実施の形態1〜4では、取付アングル30の上部の室外ユニット1上部への固定を、ネジ36などにより上方から行うようにして、室外ユニット1の散水スプレー12を設置する側に作業者が入る必要がなく、室外ユニット1の散水スプレー12を設置した側の反対側の面から覗き込めば取付できるなど、壁2などの障害物があっても取付アングル30の上部固定がやりやすいものを示した。これに対して、この実施の形態5は、図23のように取付アングル30の上部を後方から取り付ける構成とした。これによれば、壁2などの障害物があると取り付け作業がやりにくくなるものの、他の効果は上記実施の形態と同様のものがえられる。
【0056】実施の形態6.図24は実施の形態6を示す図12に相当する要部断面図である。上記実施の形態1〜5では、取付アングル30の上部の固定位置を所定の位置としたものを示したが、図24に示すようにネジ穴18と係止穴19とを前後に2個所ずつ設け、取付アングル30の上部の取付位置を前後に変えられるように設けてもよい。このようにすると、散水スプレー12と熱交換器3との間隔が変えられるので、散水の広がる範囲を調整できる。なお、この実施の形態では前後2段階の調整としたが、もっと複数段に調整できる構成としてもよい。
【0057】実施の形態7.図25は実施の形態7を示す図12に相当する要部断面図である。上記実施の形態1では取付アングル30の上部を係止穴19と係止片35aで係止させたものを示したが、図25に示すように、実施の形態1のように係止穴19と係止片35aはなくても良い。これによれば、ネジ36で固定する際、取付アングル30がずれる可能性があり若干組み立て性が劣るものの、他の効果は実施の形態1と同様である。
【0058】実施の形態8.図26は実施の形態8を示す図10に相当する要部断面図である。上記実施の形態1では、取付アングル30の下部の室外ユニット1への固定を前後の挟持片34a,34bで上方から差込み、上方から係止を行うようにして、室外ユニット1の散水スプレー12を設置する側に作業者が入る必要をなくし、室外ユニット1の散水スプレー12を設置した側の反対側の面や側面から覗き込んで取付できるなど、壁2などの障害物があっても取付アングル30の下部の固定がやりやすいものを示した。こてに対して、実施の形態8は、図26に示すように、ネジ43などでフランジ9aと取付アングル30の下部を締結してもよい。これによれば、壁2などの障害物があると取り付け作業がやりにくくなるものの、他の効果は上記実施の形態と同様のものがえられる。
【0059】実施の形態9.図27は実施の形態9を示す図10に相当する要部断面図である。上記実施の形態1では、取付アングル30の下部の室外ユニット1への固定手段としてを前後の挟持片34a,34bを切り起こして形成したものを示したが、加工が少し複雑になるものの、図27のように折り返した構造に形成してもよい。
【0060】実施の形態10.図28は実施の形態10を示す図10に相当する要部断面図である。上記実施の形態1では、取付アングル30の下部の室外ユニット1への固定を前後の挟持片34a,34bで上方から差込み、上方から行うようにして室外ユニット1の散水スプレー12を設置する側に作業者が入る必要がなく、室外ユニット1の散水スプレー12を設置した側の反対側の面や側面から覗き込むなどで取付できるなど、壁2などの障害物があっても取付アングル30の下部の固定がやりやすいものを示したが、図28のように、フランジ9aに穴46を開け、取付アングル30の下部を差し込むように設けてもよい。こうすると、取付アングル30の取り付け作業がやりにくくなるものの、他の効果は上記実施例と同様のものがえられる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、前記室外ユニットに設置され散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出する散水スプレーと、上記室外ユニットの側面の上下方向に取付けられ上記散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、このスプレー取付部材は、室外ユニットの側面を上下方向に並走する並走部と、この並走部の上下端側にあって室外ユニットへ取付けられる屈曲部とを備えた取付アングルと、この取付アングルに架設され上記散水スプレーが着脱自在に固定されるスプレー取付台とで構成されているので、スプレー取付部材を小形にして散水装置の包装も小形にでき、製品の取り扱いを容易にできるとともに、物流コストや保管コストも安価にできる空気調和機用散水装置を提供できる。
【0062】請求項2の発明によれば、取付アングルの上端部が室外ユニットの上部に固定される制御部本体に取付けられた構成であるので、さらにスプレー取付部材の室外ユニット上部への固定が確実かつ容易にできる。
【0063】請求項3の発明によれば、取付アングルの下端部が室外ユニットの下部を形成する台板のフランジへ上方から差し込まれて挟持される係止部を設け、かつ、取付アングルの上端部が室外ユニットの上部に固定された制御部本体へ上方から締結固定された構成であるので、スプレー取付部材の室外ユニットへの固定が確実かつ容易にできる。また、スプレー取付部材側の室外ユニットと障害物との隙間が少なくても取り付けできる。
【0064】請求項4の発明によれば、取付アングルは、上アングルと下アングルとの少なくとも2部材にて構成され、上アングルと下アングルとの出会部を出会い方向へ重合し、任意の重合位置で上アングルと下アングルとが固定自在とされた構成であるので、この重合位置で上アングルと下アングルとを固定させて取付アングルの上下寸法を変えることができ、スプレー取付部材を室外ユニットの高さ寸法が異なっても取付けできる。
【0065】請求項5の発明は、上アングルと下アングルとの重合位置での重合固定手段は、上アングルと下アングルとの何れか一方に設けられた1つ又は複数の固定用ネジ穴と、他方に設けられた前記固定用ネジ穴に対応する複数又は1つの固定用穴と、固定用ネジ穴と固定用穴との任意の一組を固定する締結部材とを備え、固定用穴及び固定用ネジ穴の近傍には用途識別表示を設けた構成であるので、さらに取付アングルの上下寸法を表示により間違えることなく容易に選択でき、スプレー取付部材の上下寸法を容易に変えることができる。
【0066】請求項6の発明は、取付アングルの上端部の制御部本体への固定は、取付アングルの上端部と制御部本体との何れか一方に設けられた係止穴と、他方に設けられた係止片とで構成された仮固定手段を備えているので、さらに取付アングルの上部の取付けを容易に行なうことができる。
【0067】請求項7の発明は、室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、前記室外ユニットの上部に設置される散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出させる散水スプレーと、散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、前記制御部本体には、室外ユニットの設置位置にて当該室外ユニットの端部へ当接する当接片を設けたので、制御部本体の室外ユニット上部への取付けが容易となる。
【0068】請求項8の発明は、室外ユニットの熱交換器に散水や噴霧を行う空気調和機用散水装置において、水路を開閉させる電磁弁と、この電磁弁を開閉させて散水や噴霧の実行や停止を制御する制御部本体と、この制御部本体で制御された水を吐出する散水スプレーと、散水スプレーが固定されるスプレー取付部材とを備え、散水や噴霧を所定時間連続して行わせる熱交換器の洗浄手段を設けた構成としてあるので、室外ユニットの熱交換器の洗浄が必要な際に、洗浄でき、使い勝手のよいものが得られる。
【出願人】 【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成10年7月29日(1998.7.29)
【代理人】 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照 (外7名)
【公開番号】 特開2000−46443(P2000−46443A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−213793