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【発明の名称】 補助冷却装置およびそれを備えた室外機
【発明者】 【氏名】太田 秀司

【要約】 【課題】屈曲した熱交換器の複数の矩形面に水を散布できるノズルを備えて、安価に製造できる補助冷却装置およびそれを備えた室外機を提供すること。

【解決手段】補助冷却装置7は、屈曲した熱交換器6のコーナ部に対向するノズル4,4を備えて、コーナ部の両側の面に水を散布して、熱交換器6を冷却する。したがって、補助冷却装置7は少ない数のノズル4,4で構成でき、かつ、安価に製造できる。また、1つのノズル4当たりの水の散布領域が広くなって、一箇所に過度に水が散布されなくて、少ない量の水で、熱交換器6を冷却して消費電力を節減しつつ冷房能力を向上できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 屈曲した熱交換器(6)のコーナ部の両側の面(6a,6b,6c,6d,6e,6f)に水を散布するノズル(4,12)を備えたことを特徴とする補助冷却装置。
【請求項2】 請求項1に記載の補助冷却装置(7,8)において、上記ノズル(4,12)が屈曲した熱交換器(6)のコーナ部の両側の面(6a,6b,6c,6d,6e,6f)に水を散布するように、上記ノズル(4,12)を熱交換器(6)、制御部(10)またはケーシング(2)に取り付ける取付部材(5,9)を備えたことを特徴とする補助冷却装置。
【請求項3】 屈曲した熱交換器(6)と、請求項1または2に記載の補助冷却装置(7,8)と、ファン(13)とを備えて、上記ノズル(4,12)が上記熱交換器(6)のコーナ部の両側の面(6a,6b,6c,6d,6e,6f)に水を散布することを特徴とする室外機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補助冷却装置およびこの補助冷却装置を備えた室外機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、補助冷却装置としては、図5に示すように、コ字状に屈曲した熱交換器56の外側の矩形面56a,56b,56c夫々にノズル54A,54B,54Cを対向するように配置して、このノズル54A,54B,54Cから上記矩形面56a,56b,56cに水を噴射して、この水の蒸発潜熱を利用して、熱交換器56を冷却するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の補助冷却装置では、図5に示すように、上記ノズル54A,54B,54Cを矩形面56a,56b,56c夫々に正面から対向するように配置するため、ノズル54A,54B,54Cは、対向する熱交換器6の矩形面56a,56b,56cにしか水を散布できないという問題がある。つまり、補助冷却装置51に、熱交換器6の外側の矩形面56a,56b,56c全てに水を散布するためには、水を散布する矩形面56a,56b,56cの数と少なくとも同数のノズル54A,54B,54Cを設ける必要がある。したがって、上記補助冷却装置51の製造コストが高くなるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、より少ない数のノズルで、屈曲した熱交換器の複数の矩形面に水を散布でき、かつ、安価に製造できる補助冷却装置およびそれを備えた室外機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の補助冷却装置は、屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布するノズルを備えたことを特徴としている。
【0006】請求項1の補助冷却装置によれば、上記ノズルは、屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布する。このように、上記ノズルの水の散布領域が隣り合う2つの面に渡って広くなっているので、補助冷却装置に設けるノズルの数をより少なくしても、この補助冷却装置は熱交換器の複数の矩形面に水を散布することができる。したがって、補助冷却装置に設けるノズルの数が少なくなって、この補助冷却装置を安価に製造できる。
【0007】また、ノズルから噴射された水が屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に散布されるので、1つのノズルの水の散布領域が広くなって、このノズルから水が過度に散布されることがない。したがって、このノズルからの水を無駄にすることなく有効に利用できる。したがって、上記補助冷却装置は、少ない量の水で熱交換器の熱交換能力を向上させることができる。
【0008】請求項2の補助冷却装置は、請求項1に記載の補助冷却装置において、上記ノズルが屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布するように、上記ノズルを熱交換器、制御部またはケーシングに取り付ける取付部材を備えたことを特徴とする補助冷却装置。
【0009】請求項2の補助冷却装置によれば、上記ノズルが取付部材によって屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布するように熱交換器、制御部またはケーシングに取り付けられる。このように、この補助冷却装置は上記ノズルを屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布させるための特有の取付部材(たとえば、取付枠)を有するから、熱交換器、制御部またはケーシングに簡単に取り付けることができる。
【0010】また、請求項3の室外機は、屈曲した熱交換器と、請求項1または2に記載の補助冷却装置と、ファンとを備えて、上記ノズルが上記熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布することを特徴としている。
【0011】請求項3の室外機は、上記ノズルが屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布するから、必要とするノズルの数が少なくなって、安価になる。また、1つのノズル当たりの散布領域が広くなって、水を無駄なく有効に利用して熱交換器を冷却することができる。したがって、この室外機は、少ない量の水で、消費電力を節減しつつ冷房能力を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0013】図1に示すように、室外機1は、ケーシング2内に、熱交換器6と図示しないファンおよび圧縮機を収納している。また、ケーシング2の外には、補助冷却装置7を設けている。
【0014】上記補助冷却装置7は、図2に示すように、コ字状に屈曲した熱交換器6の外側のコーナ部に取り付けられた取付部材としての取付枠5,5と、この取付枠5,5に搭載されたノズル4,4と、このノズル4に水を導く図示しない給水管と、この水の供給を制御する制御部3とを備えている。なお、この制御部3は、図示しない電磁弁とポンプとモータと水タンクを有して、ノズル4に送る水の制御を行っている。
【0015】上記取付枠5は、図1,2に示すように、台形状に屈曲した線材5a,5aを備えている。この線材5aと線材5aとは平行で、それらの線材5a,5aを取付板5bで互いに連結し、その取付板5bにノズル4を取り付けている。この線材5a,5aの一端を熱交換器6の外側のコーナ部の上端に係止し、線材5a,5aの他端を熱交換器6の外側のコーナ部の下端に係止して、ノズル4がコーナ部に対向するように配置している。
【0016】上記構成において、冷房時、図2に示すように、ノズル4,4が熱交換器6の外側のコーナ部に向けて水を角錐状に噴出する。このとき、図2中において右側のノズル4は、熱交換器6の外側の矩形面6aの略全面と、矩形面6bの略半面に水を散布する。このノズル4で水が散布されない矩形面6bの略半面と、矩形面6cの略全面を、もう一方の左側のノズル4から水を散布する。
【0017】上述のように、単一のノズル4で2つの矩形面6a,6bまたは6b,6cに水を散布している。つまり、このノズル4の水の散布領域が隣り合う2つの矩形面6a,6bまたは6b,6cに渡って広くなっているので、上記補助冷却装置7のノズル4,4の数が少なくても、この補助冷却装置7は、熱交換器6の外側の矩形面6a,6b,6c全てに水を散布することができる。また、1つのノズル4当たりの水の散布領域が広くなって、補助冷却装置7は、熱交換器6の外側の矩形面6a,6b,6cに無駄なく有効に水を散布することができる。
【0018】また、上記補助冷却装置7は、少ない数のノズル4,4で熱交換器6の外側の矩形面6a,6b,6c全てに水を散布して、この水の蒸発潜熱を利用して熱交換器6を効果的に冷却することができる。したがって、この補助冷却装置7を備える室外機1は、少ない量の水で熱交換器6の熱交換能力を向上して、消費電力を節減しつつ冷房能力を向上できる。
【0019】また、上記補助冷却装置7に設けるノズル4の数が少ないので、この補助冷却装置7の製造コストを減少させることができる。
【0020】なお、上記取付枠5は熱交換器6に取り付けたが、ケーシング2に取り付けてもよい。
【0021】また、ノズル4は取付枠5で熱交換器6に取り付けたが、上記ケーシング2の外部に設置された例えば台に取り付けてもよい。
【0022】図3は、本発明の他の実施の形態を示し、ケーシング2内に補助冷却装置8を設けている。なお、図1および図2と同じ部材については、同一番号を付して説明を省略する。また、図3において、13はファンである。
【0023】上記補助冷却装置8は、角錐状に水を噴射するノズル12,12を備えている。このノズル12,12は、図3,図4に示すように、取付部材としての屈曲した導管9の垂直部分9aの一端に、コ字状に屈曲した熱交換器6のコーナ部に対向するように取り付けて、この導管9を通ってくる水を角錐状に噴射する。図3中において右側のノズル12からの水は、熱交換器6の外側の矩形面6dの略全面と、矩形面6eの略半面を濡らすようになっている。そして、このノズル12からの水が濡らさない矩形面6eの略半面と、矩形面6fの略全面を、もう一方の左側のノズル12からの水が濡らすようになっている。そして、図4に示すように、屈曲した導管9の水平部分9bはケーシング2の底面に平行かつ接している。この水平部分9bの他端が制御部10に取り付けている。このノズル12,12と、導管9と、制御部10とで補助冷却装置8を構成している。なお、この制御部10は、図示しないが、内部にポンプ、モータ、電磁弁、水タンクを有する。また、この制御部10の水タンクには、ケーシング2の壁を嵌通する給水管11を通して、水を供給する。
【0024】上記補助冷却装置8は、ノズル12,12が熱交換器6の内側のコーナ部に対向しているから、それから角錐状に水を噴射された水は、熱交換器6の内側の矩形面6d,6e,6f全てを濡らす。このように、1つのノズル12の水の散布領域が広くなってるので、ノズル12,12からの水が一箇所に過度に散布されることはない。したがって、この補助冷却装置8は、水を無駄なく有効に利用して熱交換器6を冷却することができる。また、ノズル12,12の数が少ないので、補助冷却装置8の製造コストを低くすることができる。
【0025】また、ケーシング2内のノズル12,12から散布される水は、室外機1の外部で吹く風によって、無駄に飛散することがないので殆ど全て熱交換器6の内側の面に散布することができる。また、コ字状に屈曲した熱交換器の内側の面からその内側の面に水を散布するから、散布された水は、室外機1の外側に飛び散らない。したがって、この補助冷却装置8は、ノズル12,12からの水を無駄にすることなく全て有効に利用して水を節約したから効率的に熱交換器6を冷却することができる。
【0026】なお、上記実施の形態では、熱交換器6はコ字状に屈曲しているがL字状に屈曲していてもよい。また、例えば、熱交換器が45度の角度に屈曲しているものでもよい。
【0027】また、上記実施の形態において、角錐状に水を噴射するノズルで熱交換器を冷却していたが、円錐状に水を噴射するノズルで熱交換器を冷却してもよい。また、上記実施の形態では、圧縮機は室外機に設けたが、室内機に設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の補助冷却装置は、屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布するノズルを備えているので、補助冷却装置は、より少ないノズルで熱交換器の複数の矩形面に水を散布することができる。したがって、この補助冷却装置は安価に製造できる。また、1つのノズルの水の散布領域が広くなって、一箇所に水が過度に散布されないので、このノズルからの水を無駄にすることなく有効に利用できる。したがって、上記補助冷却装置は、少ない量の水で熱交換器の熱交換能力を向上できる。
【0029】また、請求項2の補助冷却装置は、上記ノズルを屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面に水を散布するように熱交換器、制御部またはケーシングに取り付けるための特有の取付部材を有するので、このノズルを室外機に簡単に取り付けることができる。
【0030】また、請求項3の室外機は、屈曲した熱交換器のコーナ部の両側の面にノズルが水を散布するから、必要とするノズルの数が少なくなって安価になるとともに、1つのノズル当たりの散布領域が広くなって一箇所に過度に水が散布されることがない。したがって、この室外機は、少ない量の水で、消費電力を節減しつつ冷房能力を向上できる。
【出願人】 【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
【識別番号】393024717
【氏名又は名称】オーケー器材株式会社
【出願日】 平成10年7月28日(1998.7.28)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
【公開番号】 特開2000−46442(P2000−46442A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−212470