トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F25 冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒ−トポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化




【発明の名称】 アンモニア吸収式冷凍機における再生器
【発明者】 【氏名】大西 尚

【氏名】平中 幸男

【氏名】椿原 昇

【氏名】岩田 克雄

【氏名】古川 哲郎

【氏名】古寺 雅晴

【氏名】藤田 優

【氏名】松田 光史

【要約】 【課題】製作コストが安くかつ保守点検作業が容易なアンモニア吸収式冷凍機における再生器を提供する。

【解決手段】アンモニア吸収式冷凍機におけるアンモニアを蒸留する精留塔2内のアンモニア水溶液を加熱してアンモニアを分離する再生器1であって、精留塔2とは別体に設けられるとともに内部に加熱室3を有する再生器本体4の下部に、希薄予混合方式バーナ5を配置するとともに、この加熱室3内に伝熱管部6を屈曲させて配置し、この伝熱管部6の入口部および出口部と、精留塔2の液貯溜部2aとを、それぞれ移送管7,8を介して接続し、上記伝熱管部6の入口部にオリフィスを設け、さらにバーナ5の火炎が伝熱管部6にかかるようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】アンモニア吸収式冷凍機におけるアンモニアを蒸留する精留塔からのアンモニア水溶液を加熱してアンモニアを分離する再生器であって、上記精留塔とは別体に設けられるとともに内部に加熱室を有する再生器本体の下部に、加熱用バーナを配置するとともに、この加熱室内に伝熱管部を屈曲させて配置し、この伝熱管部の入口部および出口部と、精留塔の底部とを、それぞれ移送用配管を介して接続し、さらに上記伝熱管部の入口部にオリフィスを設けたことを特徴とするアンモニア吸収式冷凍機における再生器。
【請求項2】アンモニア吸収式冷凍機におけるアンモニアを蒸留する精留塔からのアンモニア水溶液を加熱してアンモニアを分離する再生器であって、上記精留塔とは別体に設けられるとともに内部に加熱室を有する再生器本体の下部に、加熱用バーナを配置するとともに、この加熱室内に伝熱管部を屈曲させて配置し、この伝熱管部の入口部および出口部と、精留塔の底部とを、それぞれ移送用配管を介して接続し、上記伝熱管部の入口部にオリフィスを設け、さらに上記加熱用バーナの火炎が伝熱管にかかるようにしたことを特徴とするアンモニア吸収式冷凍機における再生器。
【請求項3】伝熱管部の途中部分を、並列に設けられる複数本の分岐管部により分岐させたことを特徴とする請求項1または2に記載のアンモニア吸収式冷凍機における再生器。
【請求項4】伝熱管部の所定部分に、フィンを取り付けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアンモニア吸収式冷凍機における再生器。
【請求項5】加熱用バーナとして、希薄予混合方式セラミックバーナを使用したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアンモニア吸収式冷凍機における再生器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア吸収式冷凍機における再生器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アンモニア吸収式冷凍機における再生器としては、炉筒煙管式のものが使用されていた。
【0003】すなわち、図8に示すように、この再生器51は、精留塔61の下部に設置される円筒形状の再生器本体52と、この再生器本体52内の下部に配置された筒状の燃焼室53と、この燃焼室53の上方に配置された伝熱管群54と、上記燃焼室53で燃焼された燃焼ガスを上記伝熱管群54に導く導入路55とから構成されている。
【0004】上記構成において、燃焼室53で燃焼された燃焼ガスが導入路55を介して伝熱管群54に導かれ、再生器本体52内に供給された濃度の高い濃アンモニア水溶液を加熱してアンモニアを蒸発分離するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記再生器の構成によると、炉筒煙管式であるため、その構造が複雑で、その製造、検査および保守点検作業にも時間を要し、したがって製作コストの増加およびランニングコストの増加につながるという問題があった。
【0006】そこで、本発明は、製作コストが安くかつ保守点検作業が容易なアンモニア吸収式冷凍機における再生器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明のアンモニア吸収式冷凍機における再生器は、アンモニア吸収式冷凍機におけるアンモニアを蒸留する精留塔からのアンモニア水溶液を加熱してアンモニアを分離する再生器であって、上記精留塔とは別体に設けられるとともに内部に加熱室を有する再生器本体の下部に、加熱用バーナを配置するとともに、この加熱室内に伝熱管部を屈曲させて配置し、この伝熱管部の入口部および出口部と、精留塔の底部とを、それぞれ移送用配管を介して接続し、さらに上記伝熱管部の入口部にオリフィスを設けたものであり、またこの構成において、加熱用バーナの火炎が伝熱管部にかかるようにしたものである。
【0008】また、本発明の他の再生器は、上記構成における伝熱管部の途中部分を、並列に設けられる複数本の分岐管部により分岐させたものであり、また伝熱管部の所定部分に、フィンを取り付けたものである。
【0009】さらに、本発明の他の再生器は、上記各構成における加熱用バーナとして、希薄予混合方式セラミックバーナを使用したものである。上記の各構成によると、再生器本体を精留塔から別体に設けるとともに、その加熱室内に伝熱管部を屈曲させて配置したので、例えば精留塔と一体に設けられた炉筒煙管式のものに比べて、構造が簡単となりコンパクト化を図ることができるとともに、保守点検作業も容易となり、しかも伝熱管部の入口部には、オリフィスが設けられているので、伝熱管部内を流れるアンモニア水を安定して流すことができる。
【0010】さらに、再生器本体に設けられる加熱用バーナとして、希薄予混合方式セラミックバーナを使用することにより、熱効率の向上を図ることができるとともに、加熱用バーナの火炎が伝熱管部にかかるようにしたので、火炎の燃焼温度が低くなり、NOXの発生を抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけるアンモニア吸収式冷凍機における再生器について、図1〜図4に基づき説明する。
【0012】図1において、1はアンモニア吸収式冷凍機におけるアンモニアの精留塔2とは別体に設けられた再生器で、内部に所定幅でかつ側面形状が長方形状の加熱室3を有する再生器本体4と、上記再生器本体4の底部に設置された希薄予混合方式セラミックバーナ(加熱用バーナの一例)5と、上記再生器本体4の加熱室3内に配置された伝熱管部6と、この伝熱管部6の入口部と上記精留塔2の下部の液貯溜部2aの下側位置とおよび伝熱管部6の出口部と上記液貯溜部2aの上側位置とをそれぞれ接続する液供給側移送管(移送用配管)7および液戻し側移送管(移送用配管)8とから構成されている。なお、上記再生器本体4の少なくとも内壁部は耐火材により構成されている。
【0013】また、図2に示すように、上記伝熱管部6は、複数本の伝熱管11がバッフル板兼用の取付板12で束ねられて再生器本体4側に設けられた支持金具13に支持され、さらにその入口側の下部と出口側の上部との間の部分は交互に屈曲されておりすなわち蛇行して設けられており、またその入口側および出口側においては、図3に示すように、連結用板体14を介してレデューサ15によりまとめられており、これら各レデューサ15に、それぞれ液供給側移送管7および液戻し側移送管8が接続されている。この伝熱管部6は、複数本の伝熱管11をレデューサ15により結合したように説明したが、一本の移送管を複数に分岐させた分岐管部であるようにも、説明することができる。
【0014】また、図4に示すように、上記伝熱管部6の入口側には、すなわち各伝熱管11の入口部にはオリフィス16が設けられて、通過するアンモニア水の流量が絞られるようにしている。
【0015】さらに、上記希薄予混合方式セラミックバーナ5は、予混合バーナの一種で多孔質のセラミック、多孔金属板、金網等を噴口とするもので、管群燃焼が可能である。すなわち、このバーナ5の火炎の先端部が、伝熱管部6にかかる(触れる)ようにされている。
【0016】したがって、上記構成において、希薄予混合方式セラミックバーナ5により、再生器本体4内の加熱室3が加熱されている状態で、精留塔2内の液貯溜部2aに溜ったアンモニア水溶液は、液供給側移送管7を介して伝熱管部6に供給されて、下方の入口側から上方の出口側に移動する間に効率良く加熱され、そして液戻し側移送管8から精留塔2の液貯溜部2aに戻される。
【0017】そして、精留塔2内でアンモニア蒸気が分離されて、アンモニアの精留が行われる。このように、再生器本体4を精留塔2から別体に設けるとともに、その加熱室3内に、伝熱管部6を屈曲させて配置し、かつ加熱室3の底部に、希薄予混合方式セラミックバーナ5を設けたので、例えば精留塔2の下部に再生器を一体的に設けたものに比べて、構造が簡単となりコンパクト化を図ることができるとともに、保守点検作業も容易となり、しかも伝熱管部6の入口部には、オリフィス16が設けられているので、伝熱管部6内を流れるアンモニア水の流れを安定させることができる。
【0018】また、加熱用バーナ5の火炎の先端部が伝熱管部6にかかるようにしているので、火炎の燃焼温度が低くなって、例えば1000℃以下の温度となり、NOXの発生を抑制することができる。
【0019】ところで、上記実施の形態においては、再生器本体4の底部に、希薄予混合方式セラミックバーナ5を配置したが、例えば図5に示すように、希薄予混合方式セラミックバーナ5を再生器本体4の下部側部に横置き式に配置してもよく、また図6に示すように、希薄予混合方式セラミックバーナ5を再生器本体4の下部側部に縦置き式に配置してもよい。
【0020】また、上記実施の形態においては、複数本の伝熱管11をまとめて1組の伝熱管部6としたが、図7に示すように、伝熱管11を複数本づつ例えば3本づつまとめた1組の伝熱管組21を複数組例えば3組並列に設けたものでもよい。勿論、その入口部および出口部は、それぞれヘッダー22,23により2段階で1本にまとめられて液供給側移送管7および液戻し側移送管8に接続されている。この場合にも、各伝熱管11の入口部にオリフィスが設けられている。
【0021】また、図示しないが、上記実施の形態における伝熱管および上述したその変形における各伝熱管における燃焼ガス温度が低い部分(例えば、700℃以下の部分)に、フィンを取り付けて、熱交換率を向上させるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、再生器本体を精留塔から別体に設けるとともに、その加熱室内に伝熱管部を屈曲させて配置したので、従来のように、精留塔と一体に設けられた炉筒煙管式のものに比べて、構造が簡単となりコンパクト化を図ることができるとともに、保守点検作業が殆ど不要となり、しかも伝熱管部の入口部には、オリフィスが設けられているので、伝熱管部内を流れるアンモニア水を安定して流すことができる。
【0023】また、再生器本体に設けられる加熱用バーナとして、希薄予混合方式セラミックバーナを使用することにより、熱効率の向上を図ることができるとともに、加熱用バーナの火炎が伝熱管部にかかるようにすることにより、火炎の燃焼温度が低くなり、NOXの発生を抑制することができる。
【出願人】 【識別番号】000000284
【氏名又は名称】大阪瓦斯株式会社
【識別番号】000183369
【氏名又は名称】住友精密工業株式会社
【識別番号】000005119
【氏名又は名称】日立造船株式会社
【出願日】 平成10年7月31日(1998.7.31)
【代理人】 【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘
【公開番号】 特開2000−46440(P2000−46440A)
【公開日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【出願番号】 特願平10−216340