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【発明の名称】 エアコンの電装箱
【発明者】 【氏名】猿橋 浩一

【要約】 【課題】ユーザーが不用に切換スイッチを試運転モードに切換えることを禁止するようにしたエアコンの電装箱を提供する。

【解決手段】電装カバー5は、図1(B)に示すように、切換スイッチ部4の運転・停止モードの部分は開口され、試運転モードの部分は覆い隠し、切換スイッチの試運転モード側への移動を阻止するように形成されている。これにより、前面カバーを取り除いても、切換スイッチ4の動きは、試運転モード側へは電装カバー5により阻止される。従って、ユーザーは試運転モードを選択できないので、ユーザーが故意に切換スイッチ4を操作してエアコンが連続運転することに起因する故障等のトラブルを防止することができる。また、電装カバー5の形状は実施例に限定されない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エアコン本体の運転・停止・試運転モードを選択する切換スイッチ部を配置した電装箱において、該電装箱を覆う電装カバーにより、切換スイッチの試運転モードへの切換えを禁止するようにしたことを特徴とするエアコンの電装箱。
【請求項2】 該電装箱のカバーは切換スイッチ部の運転・停止モードの部分は開口され、試運転モードの部分は覆い隠し、切換スイッチの試運転モード側への移動を阻止するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエアコンの電装箱。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアコンの電装箱に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示す通常のエアコン1において、エアコンの設置時には設置作業者が、前面カバー2を取外し、エアコン本体に組込まれた電装箱3に配置した運転・停止・試運転モードのうち、まず試運転モードを、通称「運転つまみ」と呼ばれる切換スイッチ4により選択し、性能のチェックと設定を行なった後、切換スイッチ4を中心に位置する運転モードに切換え設定している。その後に前面カバー2を取付ける。そして、通常運転時には、切換スイッチを運転モードに設定した状態でリモコンを操作して運転、停止および温度の設定等の制御を行なう。
【0003】この場合、電装箱3はエアコンの室内ユニットと室外ユニット間のケーブル押えと電装箱のカバーを兼ねている蓋で覆われているが、切換スイッチ4と運転・停止・試運転モードの表示部分は、開口されていて作業者が自由に操作できるようになっている。
【0004】そして、通常運転時にリモコンの電池が切れたり、リモコンが見つからなくなった等の操作に支障が生じたときには、前面カバー2を開けて電装箱3の切換スイッチ4を、一旦、停止モードに切換えてから再び運転の位置に戻すことにより、エアコンの運転を継続できる。また、停止したいときには切換スイッチ4を停止の位置にすればよい。
【0005】このように、設置作業者の操作や応急運転の場合は、前面カバー2を開けて電装箱3の切換スイッチ4を自由に操作できるので便利であるが、反面、ユーザーがこの運転操作を所期の目的以外に使用する場合があった。
【0006】即ち、切換スイッチ4を試運転モードに切換えるとエアコンは連続運転を行なうことができるため、猛暑の時のように、強力な冷房を得るために、このような操作が行なわれると、エアコンに過大な負荷がかかることになって故障の原因になった。特に温水式ガスエアコンでは水を使うため、長時間の試運転は凍結を起こす原因となって、ユーザーからのクレームの要因になっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エアコンの設置時に設置作業者がエアコン本体に組込まれた電装箱の試運転モードを選択して調整した後には、ユーザーが不用に切換スイッチを試運転モードに切換えることを禁止するようにしたエアコンの電装箱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るエアコンの電装箱は、エアコン本体の運転・停止・試運転モードを選択する切換スイッチ部を配置した電装箱において、該電装箱を覆う電装カバーにより、切換スイッチの試運転モードへの切換えを禁止するように構成した。
【0009】本発明の請求項2に係るエアコンの電装箱は、エアコン本体の運転・停止・試運転モードを選択する切換スイッチ部を配置した電装箱において、該電装箱を覆う電装カバーにより、切換スイッチの試運転モードへの切換えを禁止するように、該電装箱のカバーは切換スイッチ部の運転・停止モードの部分は開口され、試運転モードの部分は覆い隠し、切換スイッチの試運転モード側への移動を阻止するように形成された構成とした。
【0010】こうして、ユーザーが、故意に切換スイッチを試運転モードに切換えてエアコンの連続運転を行なうことを不能にして、エアコンに過大な負荷がかかることを防止し、特に温水式ガスエアコンでの凍結を起こすことを未然に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のエアコンの電装箱の実施例を図面に基づき説明する。図1はエアコンの前面カバーを除去した電装箱部分を拡大した斜視図である。図において、1はエアコン、3は制御基板等が収納されている電装箱、4は電装箱に配置された運転・停止・試運転モードを選択する、所謂「運転つまみ」と呼ばれる切換スイッチ、5は電装箱を覆う電装カバーである。
【0012】電装カバーの形状が従来のものでは、図1(A)に示すように、運転・停止モードの部分および試運転モードの部分は共に開口されていて、切換スイッチ4は任意にモードを選択できるため、前面カバーを取り除くことにより切換スイッチ4は、自由に試運転モードを選択できることとなり、ユーザーが故意に切換スイッチ4を操作してエアコンが連続運転して故障等のトラブルの原因となる。
【0013】そこで、本発明に適用される電装カバー5は、図1(B)に示すように、切換スイッチ部4の運転・停止モードの部分は開口され、試運転モードの部分は覆い隠し、切換スイッチの試運転モード側への移動を阻止するように形成されている。これにより、前面カバーを取り除いても、切換スイッチ4の動きは、試運転モード側へは電装カバー5により阻止される。
【0014】従って、ユーザーは試運転モードを選択できないので、ユーザーが故意に切換スイッチ4を操作してエアコンが連続運転することに起因する故障等のトラブルを防止することができる。また、電装カバー5の形状は実施例に限定されることなく、本発明の目的を達成するものであれば他の形状のものであってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明のエアコンの電装箱は、切換スイッチの試運転モード側への移動を阻止する形状の電装カバーを設けることにより、ユーザーが、故意に切換スイッチを試運転モードに切換えてエアコンの連続運転を行なうことを不能にして、エアコンに過大な負荷がかかることを防止し、特に温水式ガスエアコンでの凍結を起こすことを未然に防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成11年2月4日(1999.2.4)
【代理人】 【識別番号】100107009
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 隆生
【公開番号】 特開2000−227235(P2000−227235A)
【公開日】 平成12年8月15日(2000.8.15)
【出願番号】 特願平11−27965