| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 圭
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| 【要約】 |
【課題】熱交換器の組立時において、熱交換器の位置決めが容易になる空気調和機を提供する。
【解決手段】熱交換器設置部材の底板13に、底板端部13aから設置する室外熱交換器14の厚みW分だけ距離をおいて突起17を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱交換器設置部材に、該熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁から設置する熱交換器の厚み分だけ距離をおいて突起を設けたことを特徴とする空気調和機。 【請求項2】 前記熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁と前記突起との間に熱交換器単体の厚さに相当する幅の段差部を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、暖房又は冷房により快適な室内環境を提供する空気調和機に係り、特に、室内ユニット及び室外ユニットに設置される熱交換器の位置決めに用いて好適な技術に関する。 【0002】 【従来の技術】図5に従来の空気調和機を示して説明する。この空気調和機は、室外ユニット10と室内ユニット20とが2本の冷媒配管30で接続されたもので、両ユニット10,20にはそれぞれ熱交換器が設置されている。室外ユニット10の熱交換器(室外熱交換器)においては、冷媒配管30を通って循環する冷媒と室外気との間で熱交換を行い、また、室内ユニット20の熱交換器(室内熱交換器)においては、循環する冷媒と室内気との間で熱交換を行って、室内ユニット20が設置される室内の冷房又は暖房を行うようになっている。 【0003】一方の室外ユニット10は、ケーシング11内に室外熱交換器を含む各種構成機器が収納されている。室外ユニット10に設置された室外熱交換器は、室内ユニット20の室内熱交換器、及びケーシング11内の圧縮機や膨張弁等の構成要素と共に、冷媒を循環させる冷媒回路を形成している。また、室外ユニット10には、この他にも駆動用のモータを備えた送風機や室外ユニット制御部が設けられている。なお、図5における符号の12は、ケーシング11に設けられた吹出グリルである。また、室内ユニット20においても、ケーシング21には吸込口や吹出口が設けられ、同ケーシング21内には上述した室内熱交換器の他にもファンや室内ユニット制御部等が設置されている。 【0004】さて、上述した室外ユニット10を組み立てる場合、図6(a),(b)に示したように、ケーシング11と共に室外ユニット10の外形を形成している底板13に対して、L字状に曲げられた1列の熱交換器(基本体)14Aを2個金具15で束ねることで固定してなる室外熱交換器14を底板13の凸部16に載せて押さえながら、ケーシング11の側壁パネル11a(図5参照)及び圧縮機室仕切板(図示せず)を底板13にビスで固定し、さらに、この側壁パネル11a及び圧縮機室仕切板に対して室外熱交換器14の両側板14a,14bをビスで固定する構造が採用されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の熱交換器固定構造では、図6(b)に示したように、室外熱交換器14を底板13の凸部16に載置した状態で移動したり倒れたりしないように押さえておく必要があるため、室外熱交換器14の位置を正確に決めるのは困難であるという問題があった。本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、空気調和機における熱交換器の組立時において、熱交換器の位置決めが容易になる空気調和機の提供を目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。請求項1に記載の空気調和機は、熱交換器設置部材に、該熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁から設置する熱交換器の厚み分だけ距離をおいて突起を設けたことを特徴とするものである。 【0007】このような空気調和機によれば、熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁と突起との間に熱交換器の下端部を挟み込むようにして位置決めすることが可能となる。 【0008】請求項2に記載の空気調和機は、前記熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁と前記突起との間に熱交換器単体の厚さに相当する幅の段差部を設けたことを特徴とするものである。 【0009】このような空気調和機によれば、熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁と突起との間に、段差部により複数の熱交換器載置面を形成することができる。この場合、段差部が突起の機能を果たすので、同時に位置決めも可能となる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気調和機の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図1及び図2に示す第1実施例では、室外ユニット10及び室内ユニット20が冷媒配管30により接続されてなる(図5参照)空気調和機のうち、室外ユニット10に本発明を適用した場合が示されている。図1は室外ユニットの底板を単体で示した図、図2は図1の底板に室外熱交換器を載置した状態を示す図であって、図中の符号13は底板、13aは底板端部、14は室外熱交換器、15は金具、17は突起である。 【0011】図1(a)は、底板13を上から見た平面図である。この底板13は、室外ユニット10において熱交換器設置部材となる矩形状のプレス成形部品であり、その端部が全周にわたって上向きに折曲成形されることによって、熱交換器設置部材端部となる底板端部13aが形成されている。このような底板13に対して、図1(b)の断面図に示すように、底板端部13aの内面から設置する室外熱交換器14の厚み分に相当する距離(幅)Wを隔てた位置から上向きに突出する突起17を設けてある。本実施例では、室外熱交換器14がL字状に折曲されている都合上、対応する2辺に沿って、それぞれの中央部に一ヶ所ずつ突起部17が設けられている。 【0012】図2(a)は、図1に示した底板13の所定位置に室外熱交換器14を載置した状態を示す斜視図である。この場合の室外熱交換器14は、基本体となる1列の熱交換器14AをL字状に折曲したものが2個重ねられ、金具15により束ねて構成したものである。この室外熱交換器14は、底板13に載置される際、図2(b)の断面図に示すように、室外熱交換器14の下端部が底板13の端部13aと突起部17との間に入り込むことによって位置決めされている。なお、突起部17は2ヶ所設けられているので、L字状の室外熱交換器14はそれぞれの辺が位置決めされる。すなわち、室外熱交換器14は、底板13に対して平面視で上下・左右の両方向に位置決めされている。 【0013】上述したように、本発明の空気調和機では、室外熱交換器14を底板13上に載せて設置する場合、上部を金具15で束ねることによって固定された2個の熱交換器14Aは、底板端部13aと突起部17との間に形成された幅Wに下端部が入り込み、該下端部が挟み込まれるようにして設置されるので、容易に位置決めすることができる。しかも、この突起部17は異なる2辺に一ヶ所ずつ合計2ヶ所設けてあるので、室外熱交換器14は上下左右の両方向に容易に位置決めされるため、室外熱交換器14を組み立てる際の作業性は大幅に改善される。また、従来は2個の熱交換器14Aの上下をそれぞれ金具15により固定する必要があったが(図6参照)、上述した本発明の構成とすることで熱交換器下部の重ね方向が底板端部13aと突起17とにより保持されるので、室外熱交換器14の下部を固定するための金具15が不要となり、少なくとも2個の金具15を省くことによって部品点数の低減が可能となる。 【0014】続いて、本発明の第2実施例を図3及び図4に示して説明する。この第2実施例も室外ユニットへの適用例を示しており、図3は底板単体を示す図、図4は図3の底板に室外熱交換器を載置した状態を示す図である。この実施例では、図3(b)の断面図に示すように、室外熱交換器14を載置する底板13の面に、すなわち底板端部13aと突起部17との間に段差部18を設けることにより、2段の載置面19a,19bが形成された点が異なっている。この段差部18は、底板端部13aとの間に熱交換器単体の厚みに相当する幅W1を有し、熱交換器下端面を載置できる載置面19bを形成するように設けられており、室外熱交換器14が単体の場合、段差部18が前述した突起17と同様に機能するように構成されている。また、突起17は、第1実施例と同様に2個の熱交換器を重ねた場合の幅Wに対応しており、従って、1つの底板13で幅がW及びW1の2種類の室外熱交換器14に対応できることになる。なお、図3(b)の場合、W1とW2とは異なる値のものが示されているが、勿論同じ値であってもよい。 【0015】図4(a)は、図3に示した底板13に室外熱交換器14を載置した状態を示している。この場合の室外熱交換器14は、第1実施例と同様に1列の熱交換器14AをL字状に折曲し、かつ、同じ幅W1(W1=W2)とした2個の熱交換器14Aを重ね合わせて、上下端部をそれぞれ金具15で束ねたものである。この例では、図4(b)に示すように、2個の熱交換器を重ねた室外熱交換器14は、載置面19a上に載置されると共に、下端部が底板端部13aと突起17との間の幅Wに入り込んで位置決めされる。 【0016】また、図4(c)は同じ底板13を使用して1列よりなる幅W1の室外熱交換器14を載置した例を示している。この場合、室外熱交換器14の下端部は載置面19b上に載置されると共に、底板端部13aと段差部18との間の幅W1に入り込んで位置決めされる。このように、底板端部13aと突起部17との間に上述したような段差部18を設けたことにより、1つの底板13で2種類の室外熱交換器14に対応できるようになるので、部品の共用化が可能となる。 【0017】このように、第2実施例においては、室外ユニット10の底板13に複数の突起部17を設け、かつ、底板端部13aと突起部17との間に1つの段差部18を設けて室外熱交換器14を設置する2段の載置面19a,19bを形成したので、底板端部13aと突起部17又は段差部18との間に室外熱交換器14を挟むようにして載置面19a,19b上に置くことにより、一種類の突起部17の形状で、列数(幅)の異なる2種類の室外熱交換器14を底板13の組立位置に容易に位置決めできる。なお、上記の第2実施例においては、1つの段差部18を設けて2段の載置面19a,19bを形成していたが、段差部18を2個所以上設けることで3段以上の載置面を形成できるようになるので、列数(幅)の異なる3種類以上の室外熱交換器14に対して底板13を共用することも可能である。 【0018】以上、本発明に係る空気調和装置の一実施形態について図面に基づき説明してきたが、具体的な構成は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計の変更等が可能である。たとえば、底板13とケーシング側壁とが一体に構成されている場合は、底板端部13aの代わりにケーシング側壁を利用すればよい。 【0019】さらに、上記実施形態では、室外熱交換器14を底板13に設置する構造を示して説明したが、本発明の熱交換器位置決め構造は、室内ユニット20に設置される室内熱交換器にも適用可能である。 【0020】 【発明の効果】本発明の空気調和機によれば、以下の効果を奏する。 (1) 熱交換器設置部材端部又はケーシング側壁と突起との間に熱交換器を挟み込んで容易に位置決めできるので、組立時における作業性が向上する。 (2) 複数の熱交換器を重ね合わせて1つの熱交換器とする場合、束ねるのに必要な金具が上側だけでよいため、下側の分が不要となる。このため、部品点数の低減が可能となる。 (3) 段差部を設けて複数の載置面を形成すると、1つの熱交換器設置部材に厚さの異なる複数の熱交換器を設置できるようになるので、部品の共用化が可能となる。 (4) 上述した突起及び段差部は、共に底板等の熱交換器設置部材と同時に容易にプレス成形できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年1月7日(1999.1.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112737 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 考晴 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2000−205608(P2000−205608A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月28日(2000.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願平11−2326 |
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