トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F24 加熱;レンジ;換気




【発明の名称】 空気調和機
【発明者】 【氏名】松田 圭

【氏名】鈴木 一弘

【要約】 【課題】室外ユニットにおいて、材料や加工工数の低減を可能にすることができる室外熱交換器取付構造を有する空気調和機を提供する。

【解決手段】複数の熱交換器11を束ねてなる室外熱交換器10がケーシング内に設置される室外ユニットを備えた空気調和機において、前記複数の熱交換器11を束ねる熱交クランプ9に、前記室外熱交換器10を第1サイドパネル8に取り付ける取付穴9aを穿設する。この熱交クランプ9の取付穴9aを用いて、室外熱交換器10を第1サイドパネル8に固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の熱交換器を束ねてなる室外熱交換器がケーシング内に設置される室外ユニットを備えた空気調和機であって、前記複数の熱交換器を束ねるクランプが、前記室外熱交換器を前記ケーシングに取り付ける取付穴が穿設されたクランプであることを特徴とする空気調和機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室外ユニットに適用される熱交換器取付構造に係り、特に、室外ユニットのコスト低減に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の空気調和機を示して説明する。この空気調和機は、室内ユニット1と室外ユニット2とが2本の冷媒配管3で接続されたもので、両ユニット1,2にはそれぞれ熱交換器が設置されている。室外ユニット2の熱交換器(室外熱交換器)においては、冷媒配管3を通って循環する冷媒と室外気との間で熱交換を行い、また、室内ユニット1の熱交換器(室内熱交換器)においては、循環する冷媒と室内気との間で熱交換を行って、室内ユニット1が設置される室内の冷房又は暖房を行うようになっている。
【0003】一方の室外ユニット2は、ケーシング4内に室外熱交換器を含む各種構成機器が収納されている。室外ユニット2に設置された室外熱交換器は、室内ユニット1の室内熱交換器、及びケーシング4内の圧縮機や膨張弁等の構成要素と共に、冷媒を循環させる冷媒回路を形成している。また、室外ユニット2には、この他にも駆動用のモータを備えた送風機や室外ユニット制御部が設けられている。なお、図2における符号の5は、ケーシング4に設けられた吹出グリルである。また、室内ユニット1においても、吸込口や吹出口が設けられたケーシング内には、上述した室内熱交換器の他にもファンや室内ユニット制御部等が設置されている。
【0004】図3は、(a)が室外熱交換器10の外観形状を示す斜視図、(b)が室外ユニット2のケーシング4を構成している底板6、リヤパネル7及び第1サイドパネル8の外観形状を示す斜視図である。図示された室外熱交換器10は、略L字状に曲げられた1列の熱交換器(熱交換器基本体)11を2ヶ(2列)重ねて、熱交クランプ9にて束ねられたものである。なお、符号12及び13は室外熱交換器10の両側端にそれぞれ設けられた側板である。この室外熱交換器10を組み立てる場合、図4に示すように、第1サイドパネル8のフランジ面8aに穿設されたビス穴8bと側板12の上部折曲面12aに穿設されたビス穴12bとを一致させ、両ビス穴8b,12bにビス14を通して固定する。また、第1サイドパネル8と対向する位置にある第2サイドパネル15は、L字状に折曲されてリヤパネル7と連結される部材である。この第2サイドパネル15においても、リヤパネル7と連結されてケーシング4の背面を形成する部分のフランジ面15aに穿設されたビス穴15bと側板13の上部折曲面13aに穿設されたビス穴13bとを一致させて、両ビス穴15b,13bにビス16を通して固定する。なお、第1サイドパネル8及び第2サイドパネル15は、底板6及びリヤパネル7に固定されてケーシング4を形成する部材であり、これらの部材により室外熱交換器10は組み立てられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来の室外熱交換器10においては、側板12の上部に上部折曲面12aを形成してビス穴12bを穿設するという取付構造を採用しているので、必要となる材料や加工工数が増し、コスト面で不利になるという問題があった。これを具体的に説明すると、側板12,13の素材長さが上部折曲面12a,13a分だけ長くなり、また、これらを折曲するための加工工数が余分に必要となるというものであった。本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、室外ユニットにおいて、材料や加工工数の低減を可能にすることができる室外熱交換器の取付構造とした空気調和機の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため以下の手段を採用した。請求項1に記載の空気調和機は、複数の熱交換器を束ねてなる室外熱交換器がケーシング内に設置される室外ユニットを備えた空気調和機であって、前記複数の熱交換器を束ねるクランプが、前記室外熱交換器を前記ケーシングに取り付ける取付穴が穿設されたクランプであることを特徴とするものである。
【0007】このような空気調和機によれば、クランプに対して、複数の熱交換器を束ねる機能と、束ねた室外熱交換器をケーシングに取り付ける機能とを持たせることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空気調和機の一実施形態を図1に基づいて説明する。図1において、符号の8は第1サイドパネル、9は熱交クランプ、10は室外熱交換器、11は熱交換器(基本体)12,13は側板、14,16はビス、15は第2サイドパネルである。
【0009】図示の例では、2ヶの熱交換器11が熱交クランプ9によって束ねられた室外熱交換器10を室外ユニットのケーシング内に設置する構造となっており、2ヶの熱交換器11を束ねている熱交クランプ9が、上記室外熱交換器10を第1サイドパネル8に取り付けて固定するための取付穴9aを穿設したクランプであることに特徴がある。
【0010】すなわち、従来は側板12の上部を延長して折曲した上部折曲面12aにビス穴12bを設けていたが、このビス穴12bに代えて、取付穴9aを従来より使用している熱交クランプ9に設けたものである。従って、側板12に上部折曲面12aを設けるための延長部分は不要となり、その分だけ側板12の素材が小さくてすむ。また、ビス穴12b又は取付穴9aを穿設する工程は共に必要であるものの、熱交クランプ9に取付穴9aを穿設する本発明の構造では、側板12の上部を折曲加工する工程に相当する工程も不要となるので、全体としての加工工数も低減できる。
【0011】以下、本発明による室外熱交換器10の固定構造を具体的に説明すると、第1サイドパネル8のフランジ面8aに穿設されたビス穴8bと熱交クランプ9の上面中央部に穿設された取付穴9aとを一致させ、両ビス穴8b,9aにビス14を通して固定する。この時、取付穴9aを熱交クランプ9の上面中央部に位置するよう設けてあるため、挿入されたビス14の先端は熱交換器11の接合面に位置することになる。従って、まんがいちビス14を締め込み過ぎるなどしたとしても、熱交換器11内の冷媒流路を破損させる心配はない。なお、第1サイドパネル8のフランジ面8aに穿設されるビス穴8bは、従来の側板12を利用した固定構造の位置から若干の変更が必要となる。
【0012】また、第1サイドパネル8と対向する位置にある第2サイドパネル15との固定は、上述した従来構造と同様である。すなわち、リヤパネル7と連結されてケーシング4の背面を形成する第2サイドパネル15の上部に設けられているフランジ面15aに穿設されたビス穴15bと側板13の上部折曲面13aに穿設されたビス穴13bとを一致させて、両ビス穴15b,13bにビス16を通して固定する。
【0013】以上、本発明の空気調和機の一実施形態に関して、図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計等の偏光が可能である。例えば、熱交換器11は2ヶ以上束ねたものでもよく、この場合、取付穴9aの位置は、熱交クランプ9の上面中央ではなく、固定するケーシング4の構成部材に近い熱交換器11の接合面に一致させるとよい。また、室外熱交換器10を固定するケーシング4の構成部材は、必ずしもサイドパネルである必要はなく、ケーシングの構造により適宜変更可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明の空気調和機によれば、以下の効果を奏する。
(1) 従来必要であった熱交換器の側板を小型化又は削減することが可能となるので、材料や加工工数を低減することができる。このため、室外ユニット及びこれを構成部品とする空気調和機のコスト低減に貢献することができる。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成11年1月11日(1999.1.11)
【代理人】 【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴 (外3名)
【公開番号】 特開2000−205602(P2000−205602A)
【公開日】 平成12年7月28日(2000.7.28)
【出願番号】 特願平11−4640