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【発明の名称】 ファンフィルタユニット
【発明者】 【氏名】池田 忠夫

【氏名】高岡 尭

【氏名】久保 文人

【要約】 【課題】フィルタの取り付け、取り外しが容易なファンフィルタユニットを提供する。

【解決手段】上下が開口した方形ケーシング3、ケーシング3内に配された水平板状フィルタ4、及びケーシング3内におけるフィルタ4の上側に配されたファン装置5を備え、フィルタ4がケーシング3の側壁下部に形成された内方突出フィルタ支持部6,7とファン装置5とに挟まれて取り付けられるケーシング3の側壁にフィルタ出入用開口3aを形成し、ファン装置5を持ち上げた状態で、フィルタ4をフィルタ出入用開口3aから出し入れする。好ましくは、ケーシング3に、ファン装置5を持ち上げる持ち上げ手段を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下が開口した方形ケーシングと、ケーシング内に配された水平板状フィルタと、ケーシング内におけるフィルタの上側に配されたファン装置とを備え、フィルタが、ケーシングの側壁下部に形成された内方突出フィルタ支持部とファン装置とに挟まれてケーシングに取り付けられるファンフィルタユニットにおいて、ケーシングの側壁にフィルタ出入用開口が形成されており、ファン装置を持ち上げた状態で、フィルタをフィルタ出入用開口から出し入れするようになされていることを特徴とするファンフィルタユニット。
【請求項2】 ファン装置を持ち上げる持ち上げ手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のファンフィルタユニット。
【請求項3】 持ち上げ手段が、ケーシングにおけるファン装置の上方に水平軸周りに回転自在に取り付けられた巻上軸と、巻上軸と直行する水平軸周りに回転自在に設けられた操作軸と、上端が巻上軸に、下端がファン装置に固定されたロープ状巻上部材と、巻上軸および操作軸のいずれか一方に固定されたウォームギヤと、他方に固定されてウォームギヤとかみ合うウォームホイールとを備え、操作軸を回転させることにより巻上軸を回転させてロープ状巻上部材を巻上軸に巻き取とってファン装置が持ち上げられるようになされていることを特徴とする請求項2記載のファンフィルタユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清浄化された空気を吹き出すファンフィルタユニットに関する。詳しくは、食品充填ラインなどの上方に配されて、ラインに清浄空気を送風し、部分的に清浄度の高い場所を形成するためのファンフィルタユニットに関する。
【0002】なお、本明細書において、ロープ状という用語には、単なるロープ状のもののみならず。ケーブル状、ベルト状および無端チェーン状など長い線状のものすべてが含まれるものとする。
【0003】
【従来の技術】通常、食品充填ラインなどの上方に設けられるファンフィルタユニットは、上下が開口した方形ケーシングと、ケーシング内に配された水平板状フィルタと、ケーシング内におけるフィルタの上側に配されたファン装置とを備えている。この種のフィルタユニットでは、フィルタは、ケーシングの側壁下部に形成された内方突出フィルタ支持部とファン装置とに挟まれてケーシングに固定状に取り付けられる。そして、例えば、フィルタを交換するさいは、ファン装置をケーシングの上側開口から取り出し、次にケーシングの上側開口からフィルタを取り出した後、新しいフィルタをケーシングの上側開口からケーシング内に入れ、さらにケーシングの上側開口からファン装置をケーシング内に入れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のファンフィルタユニットにおいては、フィルタの交換時など、フィルタをケーシング取り外すあるいはケーシングに取り付けるさいには、ファン装置をケーシング外部へ出した後、ケーシングの上側開口からフィルタをケーシング外に出す、あるいはケーシング内に入れる必要があり、フィルタの取り付け、取り外しに手間がかかるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決した、フィルタの取り付け、取り外しが容易なファンフィルタユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課題を解決するために、本発明のファンフィルタユニットは、上下が開口した方形ケーシングと、ケーシング内に配された水平板状フィルタと、ケーシング内におけるフィルタの上側に配されたファン装置とを備え、フィルタが、ケーシングの側壁下部に形成された内方突出フィルタ支持部とファン装置とに挟まれてケーシングに取り付けられるファンフィルタユニットにおいて、ケーシングの側壁にフィルタ出入用開口が形成されており、ファン装置を持ち上げた状態で、フィルタをフィルタ出入用開口から出し入れするようになされていることを特徴とするものである。
【0007】このファンフィルタユニットにおいては、例えば、クレーンなどの持ち上げ装置によってファン装置を持ち上げ、フィルタの上面からファン装置が離れた状態で、ケーシングの側壁に形成されたフィルタ出入用開口からケーシング内のフィルタを取り出すまたはケーシング内にフィルタを入れることができる。すなわち、ファン装置をケーシング外部に出すことなく、フィルタの交換などができるので、フィルタの交換などに要する手間が少なくなる。そして、例えば、局所クリーン化装置などにこのファンフィルタユニットを用いれば、フィルタの交換に要する時間が少なくなり、フィルタの交換に要する労力が大幅に削減できる。
【0008】上記ファンフィルタユニットに、ファン装置を持ち上げるための持ち上げ手段を直接設けるとよい。
【0009】この場合は、ファン装置を持ち上げるクレーンなどを別途用意する必要がなくなる。
【0010】また、上記ファンフィルタユニットにおいて持ち上げ手段が、ケーシングにおけるファン装置の上方に水平軸周りに回転自在に取り付けられた巻上軸と、巻上軸と直行する水平軸周りに回転自在に設けられた操作軸と、上端が巻上軸に、下端がファン装置に固定されたロープ状巻上部材と、巻上軸および操作軸のいずれか一方に固定されたウォームギヤと、他方に固定されてウォームギヤとかみ合うウォームホイールとを備え、操作軸を回転させることにより巻上軸が回転してロープ状巻上部材が巻上軸に巻き取られてファン装置が持ち上げられるようになされていることがある。
【0011】このファンフィルタユニットにおいては、持ち上げ手段を簡単かつ安価に構成できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して本発明のファンフィルタユニットの1実施形態について説明する。なお、以下の説明において前後左右は、図1を基準にいうものとし、図1の左を前、右を後、紙面表側を右、紙面裏側を左というものとする。図4においては左が左、右が右になる。
【0013】図1に示したように、ファンフィルタユニット(1) は、食品などの充填加工などのラインを形成するコンベヤ(2) の上方に設けられて、コンベヤ(2) に清浄化された空気を送風し、部分的に清浄度の高い場所を形成するものである。図1に示したようにファンフィルタユニット(1) は、コンベヤ(2) の搬送方向に複数個並べられるのが通常である。
【0014】ファンフィルタユニット(1) は、上下が開口した方形ケーシング(3) と、ケーシング(3) 内に配された水平厚板状フィルタ(4) と、ケーシング(3) 内におけるフィルタ(4) の上側に配されたファン装置(5) とを備えている。なお、フィルタ(4) は、従来から知られている公知のものであり、詳細な説明は省略する。
【0015】ケーシング(3) の左側壁下部には、フィルタ出入用開口(3a)があけられている。そして、ケーシング(3) の左側壁内面における開口(3a)の下縁にL字状部材(6) が、右側壁内面における、左側壁のL字状部材(6) が取り付けられた位置に対応する位置にL字状部材(7) が固定されており、両部材(6)(7)の水平部にフィルタ(4) の左右端部がそれぞれ載置されるようになされている。すなわち、両L字状部材(6)(7)がの水平部が内方突出フィルタ支持部となされている。右のL字状部材(7) の水平部には上方突部(7a)が設けられており、後に述べるように開口(3a)からケーシング(3) 内にフィルタ(4) を入れたさいにフィルタ(4) が突部(7a)に当たって停止し、フィルタ(4) の位置決めがされるようになされている。ケーシング(3) の下側開口縁部は上方に向かって折り返され、この部分に板状パンチング部材(8) が取り付けられるようになされている。
【0016】ケーシング(3) における上側開口の左右縁の前部及び後部には、それぞれ下方開口溝型部材(9) が固定されている。前の左右溝型部材(9) は対応した位置をなし、同様に後の左右溝型部材(9) も対応した位置をなし、前の左右溝型部材(9)及び後の左右溝型部材(9) にまたがってそれぞれ上方に伸びる三角状をなす垂直板状部材(10)が固定されている。両板状部材(10)によって前後方向にのびる巻上軸(11)が水平軸周りに回転自在に支持されている。後の板状部材(10)から後方に突出した巻上軸(11)の後端部にはウォームホイール(12)が固定されている。
【0017】後の垂直板状部材(10)の後面にはブラケット(13)が固定され、このブラケット(13)に左右方向に伸びる操作軸(14)の右端部が回転自在に支持されている。操作軸(14)の右端部にはウォームギヤ(15)が固定され、このウォームギヤ(15)とウォームホイール(12)とがかみ合っており、操作軸(14)を回転させることにより巻上軸(11)が回転するようになっている。
【0018】ファン装置(5) は、方形ハウジング(16)と、ハウジング(16)内に納められたファン本体(17)とを備えたものである。なお、ファン本体(17)は図示を省略した適当な制御装置および駆動源に接続されている。
【0019】ハウジング(16)の上面における前後部に三角状の上方突出板状部を備えた下方開口コ字状部材(18)が固定されている。そして、ロープ状巻上部材(20)の下端が、コ字状部材(18)における上方突出板状部に固定され、同部材(20)の上端が、巻上軸(11)に固定されている。
【0020】上記のように構成されたファンフィルタユニットにおいては、以下のようにしてフィルタ(4) を交換することができる。
【0021】まず、操作軸(14)を、巻上軸(11)が巻上部材(20)を巻き取る方向に回転するように回転させる。巻上部材(20)が巻上軸(11)に巻き取られるとファン装置(5) が持ち上げられてフィルタ(4) の上面から離れる。
【0022】この状態において開口(3a)からケーシング(3) 内のフィルタ(4) を抜き出し、新しいフィルタ(4) を開口(3a)からケーシング(3) 内に入れればよい。新しいフィルタ(4) をケーシング(3) 内に入れた後は、先の場合とは逆に操作軸(14)を回転させて巻上軸(11)から巻上部材(20)を巻き戻してフィン装置(5) をフィルタ(4) 上に乗せて、L字状部材(6)(7)とフィン装置(5) とによりフィルタ(4) を挟んでフィルタ(4) をケーシング(3) に固定状に取り付ける。
【0023】なお、フィルタ(4) を出し入れするさいは、図4(b) に示したようにパンチング板(8) を傾けてケーシング(3) から取り外し、ケーシング(3) の下側開口からフィルタ(4) を支えるようにするとよい。
【出願人】 【識別番号】391061794
【氏名又は名称】三共空調株式会社
【出願日】 平成10年12月28日(1998.12.28)
【代理人】 【識別番号】100060874
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 瑛之助 (外4名)
【公開番号】 特開2000−193299(P2000−193299A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平10−372103