| 【発明の名称】 |
空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 剛
【氏名】田中 慶治
【氏名】守屋 武
【氏名】奥園 秀樹
【氏名】吉田 悟
【氏名】安藤 達夫
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| 【要約】 |
【課題】地球温暖化防止および省エネルギー化のためより一層、運転効率が高められた空気調和機を得る。
【解決手段】インバータ11によって圧縮機1の駆動回転数を変化させて容量制御を行う空気調和機において、圧縮機1の運転モードを複数に切り換えるモード切換え手段17と、モード切換え手段17によって一方の運転モードに切換えられた場合、圧縮機1の運転周波数は運転効率がより大きくなるように変更される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インバータによって圧縮機の駆動回転数を変化させて容量制御を行う空気調和機において、前記圧縮機の運転モードを複数に切り換えるモード切換え手段と、前記モード切換え手段によって一方の運転モードに切換えられた場合、前記圧縮機の運転周波数は運転効率がより大きくなるように変更されることを特徴とする空気調和機。 【請求項2】 請求項1に記載のものにおいてインバータの2次電圧を変化させて圧縮機モーターの電流を小さく手段を備えたことを特徴とする空気調和機。 【請求項3】インバータによって圧縮機の駆動回転数を変化させて容量制御を行う空気調和機において、冷房運転のとき、室内温度制御の目標値は外気温度が所定の値よりも低い場合、設定温度より高い値とされ、暖房運転のとき、室内温度制御の目標値は外気温度が所定の値よりも高い場合、設定温度をより低い値とされることを特徴とする空気調和機。 【請求項4】 請求項3に記載のものにおいて、前記圧縮機の運転モードを複数に切り換えるモード切換え手段と、前記モード切換え手段によって一方の運転モードに切換えられた場合、前記圧縮機の運転周波数は運転効率がより大きくなるように変更される手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インバータにより圧縮機の駆動回転数を変化させる容量制御式空気調和機に関し特に電流最小化制御の効果を一層高める空気調和機に好適である。 【0002】 【従来の技術】インバータにより圧縮機の駆動回転数を変化させる容量制御式空気調和機において、高効率化を図るために、インバータの2次電圧を変化させて圧縮機モーターの電流を最小化することが、例えば特開平9−113038号公報に記載のように知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、インバータの2次電圧の低周波数域において圧縮機電流を最小化することで空気調和機の運転効率を高めているが、しかし、地球温暖化防止および経済性の観点からすると、より一層運転効率を向上し、省エネルギー化するために圧縮機電流を少なくする必要がある。 【0004】また、圧縮機運転周波数を変化させて容量制御することで空調負荷に対応して圧縮機を極力連続運転するインバータ式空気調和機では、年間運転の観点からすると圧縮機の最低周波数付近で運転するような低負荷運転の時間が多く、このような条件で効率の高い運転をする事が省エネルギー化に効果的である。 【0005】本発明の目的は、地球温暖化防止および省エネルギー化のためより一層、運転効率が高められた空気調和機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成するために、本発明はインバータによって圧縮機の駆動回転数を変化させて容量制御を行う空気調和機において、圧縮機の運転モードを複数に切り換えるモード切換え手段と、モード切換え手段によって一方の運転モードに切換えられた場合、圧縮機の運転周波数は運転効率がより大きくなるように変更されるものである。 【0007】また、本発明は上記のものにおいて、インバータの2次電圧を変化させて圧縮機モーターの電流を小さく手段を備えたものである。 【0008】さらに、インバータによって圧縮機の駆動回転数を変化させて容量制御を行う空気調和機において、冷房運転のとき、室内温度制御の目標値は外気温度が所定の値よりも低い場合、設定温度より高い値とされ、暖房運転のとき、室内温度制御の目標値は外気温度が所定の値よりも高い場合、設定温度をより低い値とされるものである。 【0009】さらに、本発明は上記に記載のものにおいて、圧縮機の運転モードを複数に切り換えるモード切換え手段と、モード切換え手段によって一方の運転モードに切換えられた場合、圧縮機の運転周波数は運転効率がより大きくなるように変更される手段とを備えたものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態を示すブロック図である。1は圧縮機、2は四方弁、3は室外熱交換器、4は室外送風機、5は膨張装置、6は室内熱交換器、7は室内熱交換器を示し、配管で順次接続され蒸気圧縮冷凍サイクルを構成する。また、10は室外制御装置、11はインバーター制御装置、12は圧縮機電流検出装置、13は外気温度センサー、14は室内制御装置、15は吸込温度センサー、16はリモートコントローラー、17は省エネスイッチであり、それぞれ電送線により連結され情報を送受信している。これらにより室外機20、室内機21を構成し、リモートコントローラー16の指令により四方弁2を切り換えて冷房または暖房運転を行う、ヒートポンプ式空気調和機を構成している。また圧縮機1は、室外制御装置10の運転周波数指令によりその周波数による交流電源を発生する、インバーター制御装置11により駆動される。 【0011】室外制御装置10は、リモートコントローラー16で設定された室内温度による室内制御目標温度に近づけるよう、インバーター制御装置11に圧縮機運転周波数の指令を出し、圧縮機1を運転させる。このとき、外気温度センサー13の情報に基づき、図3の室内制御目標温度変更図に示すように、冷房運転時は外気温度が所定温度f以下の時、室内制御目標温度を1℃上げる。また、暖房運転時は外気温度が所定温度e以上の時室内制御目標温度を1℃下げる。 【0012】所定温度e、fは、冷房運転時は略25〜26℃、暖房運転時は略10〜12℃に設定されている。このように、冷房運転時において低外気温度の時や、暖房運転時において高外気温度の時のような、例えば日射による輻射温度の影響により空調負荷が小さくなる条件の時に、体感する快適性にほとんど影響しない程度に空調能力を低下させているので、圧縮機周波数はより低く運転されることになり、電流最小化制御の効果のある領域での運転頻度が上がることになる一方、空気調和機の運転中、インバータ制御装置11はインバーター2次電圧を圧縮機電流検出装置12が最小となるよう逐次変化させる、電流最小化制御を行っている。電流最小化制御による運転効率の改善は、図2の電流最小化制御の効果図に示すようになっており、周波数に対する運転効率は図中cよりdの周波数の方が高い。もしリモートコントローラー16の省エネスイッチ17がオンに設定されている場合はあらかじめ決められた周波数dを下限として運転される。 【0013】リモートコントローラー16の省エネスイッチ17がオフに設定されている場合は、機器の最低周波数限界のcまで運転される。このように省エネスイッチオン時は、圧縮機の運転周波数を上記の運転効率最大となる周波数に変更するため、極低周波数域での効率低下領域を使用することなく効率の高い運転を実現することができる。 【0014】圧縮機の運転周波数の下限は、機器の物理的条件や信頼性を確保する限界等から設定され、空調負荷が小さくても極力連続運転を続けることで、圧縮機のオン/オフによる吹き出し空気温度の変化を抑えて、快適性を向上させている。 【0015】しかし機器効率の観点からは図2中のa線に示すように、運転周波数に対して下限や上限付近では運転効率が低下している。ここで電流最小化制御を適用した場合の例として図2中のb線のように、電圧変動域以下全般で運転効率を改善し、特に低周波数域で改善効果が高い特性を示すが、やはり極低周波数域では効率が落ちるので、この改善効果と効率低下で運転効率としてはピークを持つ形になる。したがって、運転周波数の下限値を、このピークの近傍に設定することで、電流最小化制御の効果を最大限に引き出すことが可能になる。 【0016】また、モード切り換え手段により圧縮機運転周波数の下限値を変更するとは、例えば室内機に付属するリモートコントローラや制御基板上にスイッチを設け、任意にモードの選択を可能として、このスイッチの操作により、例えば省エネモードのオン/オフの切り換えとしたとき、省エネモードオン時は、圧縮機の運転周波数を前記の運転効率最大となる周波数に変更するものである。このようにすることで、スイッチ操作により、使用者が快適性を優先した運転モードと、省エネ性を優先した運転モードを適宜切り換えることが可能になる。状況に合わせた空気調和機の運転をすることができるようになる。 【0017】さらに、圧縮機の駆動回転数を変化させて容量制御を行うインバータの2次電圧を変化させて、前記圧縮機モーター電流を最小化する空気調和機において、室内温度制御目標値を、冷房運転時は所定外気温度より低い外気温度の時設定温度より高い値とし、また暖房運転時は所定外気温度より高い外気温度の時設定温度をより低い値とする。 【0018】室内温度制御目標値は、通常リモートコントローラ等により設定される温度に一定であるが、冷房運転時の低外気温度の時や、暖房運転時の高外気温度の時のような、日射による輻射温度の影響により空調負荷が小さくなる条件の時は、空調能力を低下させても体感する快適性にほとんど影響しないので、室内温度制御目標値を能力を低下させる方向、すなわち冷房時は高くする方向、暖房時は低くする方向へ変更することが出来る。これにより空気調和機はより能力を低下させるので、圧縮機周波数はより低く運転されることになり、電流最小化制御の効果領域での運転頻度が上がることになる。 【0019】以上の制御により、年間運転の観点から運転頻度の多い圧縮機の最低周波数付近で運転するような低負荷運転時において、電流最小化制御の効果を一層高くすることで、消費電力の低減効果が大きくなるため、年間消費電力量を大きく削減するとともに、炭酸ガスの間接的排気量削減にも効果があり、地球温暖化防止にも有効である。 【0020】また、省エネスイッチオフ時は、低い周波数まで連続運転域が広がるので、圧縮機のオン/オフによる吹き出し空気温度の変化を抑えて、快適性を向上させた運転ができる。このように、スイッチ操作により、使用者が快適性を優先した運転モードと、省エネ性を優先した運転モードを適宜切り換えることが可能になり、状況に合わせた空気調和機の運転をすることができるようになる。 【0021】なお、上記説明では室内制御目標温度の変化量を1℃としたが、変化量を変えても良い。さらに所定温度を1点に設定しているが、外気温度に対して複数点に設定して、それぞれに適量な室内制御目標温度の変化量を設定することも良い。 【0022】また、省エネスイッチ17は室内制御装置14、室外制御装置13、インバーター制御装置11内に同等のスイッチを設けることも良い。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、一方の運転モードでは圧縮機の運転周波数は運転効率がより大きくなるように変更するので、最低周波数における運転効率を格段に改善することができる。よって、年間消費電力量を大きく削減するとともに、炭酸ガスの間接的排気量削減にも効果があり、地球温暖化防止および省エネルギー化に有効となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成10年12月24日(1998.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068504 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開2000−193293(P2000−193293A) |
| 【公開日】 |
平成12年7月14日(2000.7.14) |
| 【出願番号】 |
特願平10−366325 |
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