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【発明の名称】 空気調和機
【発明者】 【氏名】守屋 武

【氏名】遠藤 剛

【氏名】田中 慶治

【氏名】奥園 秀樹

【氏名】吉田 悟

【氏名】上田 裕之

【要約】 【課題】快適性を損なうこと無く、空気調和機の消費電力を低減する。

【解決手段】室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて圧縮機を制御するようにした空気調和機において、冷房運転時、室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合(F2)、目標温度を所定温度の値だけ加算して(F5)制御される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて圧縮機を制御するようにした空気調和機において、冷房運転時、室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ加算して制御されることを特徴とする空気調和機。
【請求項2】室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて圧縮機を制御するようにした空気調和機において、暖房運転時、前記外気温度が暖房基準温度以上の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ減算して制御されることを特徴とする空気調和機。
【請求項3】室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて制御される空気調和機において、省エネ運転モードと通常運転モードとを設定する運転モード切り替え手段を備え、前記通常運転モードに設定されたとき、前記目標温度となるように制御され、前記省エネ運転モードに設定されたとき、冷房運転時に室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ加算されて制御されることを特徴とする空気調和機。
【請求項4】室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて制御される空気調和機において、省エネ運転モードと通常運転モードとを設定する運転モード切り替え手段を備え、前記通常運転モードに設定されたとき、前記目標温度となるように制御され、前記省エネ運転モードに設定されたとき、暖房運転時に前記外気温度が暖房基準温度以上の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ減算して制御されることを特徴とする空気調和機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の制御に関し、特に省エネルギー効果を得るための機能を向上させるものに好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、冷房の場合、外気温度が所定の温度より高いとき目標温度を設定温度より低くし、暖房の場合、外気温度が所定の温度より低いとき目標温度を設定温度より高くすることが、例えば特開平6−147586号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されたものは、空調負荷が高い場合に設定温度をより空調能力を増大させる方向に変更させることで、快適性を高めるものであったが、同時に空気調和機の消費電力を増大させていた。
【0004】また、一般的に室内温度の設定は、空調負荷が大きい時に設定され、一度設定されると頻繁に変更はされないため、むしろ負荷が小さい時に空調能力が過剰となっているのに設定温度が変更されないことによって無駄なエネルギーを消費することとなる。例えば冷房期の朝夕時には冷え過ぎ感、暖房期の日中では暖まり過ぎ感のような不快感を生じさせる。
【0005】さらに、上記公報のものは外気温度と輻射熱の関係が日照条件や建物の構造等により異なった時の配慮がされていなく、操作性が良いとは言い難い。
【0006】本発明の目的は、快適性を損なうこと無く、空気調和機の消費電力を低減した空気調和機を提供することにある。
【0007】さらに、他の目的は種々の条件、使用者の希望などにより操作性が改善された空気調和機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は、室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて圧縮機を制御するようにした空気調和機において、冷房運転時、室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ加算して制御されるものである。
【0009】また、本発明は室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて圧縮機を制御するようにした空気調和機において、暖房運転時前記外気温度が暖房基準温度以上の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ減算して制御されるものである。
【0010】さらに、本発明は室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて制御される空気調和機において、省エネ運転モードと通常運転モードとを設定する運転モード切り替え手段を備え、前記通常運転モードに設定されたとき、前記目標温度となるように制御され、前記省エネ運転モードに設定されたとき、冷房運転時に室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ加算されて制御されるものである。
【0011】さらに、本発明は室内温度が設定温度になるように目標温度を定めて制御される空気調和機において、省エネ運転モードと通常運転モードとを設定する運転モード切り替え手段を備え、前記通常運転モードに設定されたとき、前記目標温度となるように制御され、前記省エネ運転モードに設定されたとき、暖房運転時に前記外気温度が暖房基準温度以上の場合、前記目標温度を所定温度の値だけ減算して制御されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1以下により説明する。図1は本発明の実施例における空気調和機の全体構成を示し、1は室外機で圧縮機を内蔵している。2は室内機で液およびガス冷媒を循環させる冷媒配管6の他に信号伝達用の通信線4を介して接続されている。3はリモートコントロール装置で信号伝達用の通信線5を介して接続され、冷房または暖房運転を行う。
【0013】図2は冷房または暖房運転においての信号処理動作を示す。冷房運転においては外気温度検出手段(S1)により検出した外気温度(TO)と冷房基準温度(TC)を比較し、外気温度(TO)が前記基準温度(TC)以下の場合表1に示す所定温度(T)を設定温度(TS)に加算し目標温度(TM)を決定する。
【0014】目標温度(TM)と室内温度検出手段(S2)により検出した室内温度(TR)を圧縮機制御手段7で比較し、圧縮機制御部8に制御命令を出し、圧縮機を周波数制御または運転、停止の制御をする。また、暖房運転においては外気温度検出手段(S1)により検出した外気温度(TO)と暖房基準温度(TH)を比較し、外気温度(TO)が前記基準温度(TH)以上の場合、表1に示す所定温度(T)を設定温度(TS)に減算し目標温度(TM)を決定する。
【0015】
【表1】

【0016】目標温度(TM)と室内温度検出手段(S2)により検出した室内温度(TR)を圧縮機制御手段7で比較し、圧縮機制御部8に制御命令を出し、圧縮機を周波数制御または運転、停止の制御をする。表1の外気温度(TO)、基準温度(TC)(TH)、設定温度(TS)、目標温度(TM)は一例であり、外気環境、室内空調負荷、室内の構造等により、基準温度(TC)(TH)、所定温度(T)は変更しても良い。
【0017】目標温度(TM)を決定するための処理動作は冷房の場合は図3に示すフローに沿って行われる。まず、ステップ(F1)外気温度検出手段(S1)で外気温度(TO)が検出されステップ(F2)で外気温度(TO)が基準温度の第1条件以下か否かを判定し、ここでYESと判定されるとステップ(F3)に進み、NOの場合はステップ(F4)に進み目標温度(TM)は設定温度(TS)と等しいとされる。ステップ(F3)では外気温度(TO)が基準温度の第2条件以下か否かを判定し、ここでYESと判定されるとステップ(F6)に進み目標温度(TM)は設定温度(TS)に+2℃される、NOの場合はステップ(F5)に進み目標温度(TM)は設定温度(TS)に+1℃される。
【0018】暖房の場合は図4に示すフローに沿って行われる。まず、ステップ(F7)外気温度検出手段(S1)で外気温度(TO)が検出されステップ(F8)で外気温度(TO)が基準温度第1条件以上か否かを判定し、ここでYESと判定されるとステップ(F9)に進む。NOの場合はステップ(F10)に進み目標温度(TM)は設定温度(TS)と等しいとされる。ステップ(F9)では外気温度(TO)が基準温度第2条件以上か否かを判定し、ここでYESと判定されるとステップ(F12)に進み目標温度(TM)は設定温度(TS)に−2℃とされる。NOの場合はステップ(F11)に進み目標温度(TM)は設定温度(TS)に−1℃とされる。
【0019】以上のように、冷房運転時の外気温度が低い時、また暖房運転時の外気温度が高い時のような空調負荷が低い時に、設定温度の変更をすること無く過度の空調をしないので、快適性のより高い空気調和を実現する効果があるとともに、無駄な消費電力を削減するので、間接的炭酸ガスの発生を低減し地球温暖化を抑制する効果もある。
【0020】さらに、設定温度を変更する機能を任意に解除することができるので、日照条件や建物の構造等により設定温度を変更する機能が必要ない場合においても、容易に対応できる効果がある。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、冷房運転時、室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合、目標温度を所定温度の値だけ加算して制御されるので、快適性も損なうこと無く、空気調和機の消費電力を低減できる。
【0022】また、本発明によれば、暖房運転時、外気温度が暖房基準温度以上の場合、目標温度を所定温度の値だけ減算して制御されるので、快適性も損なうこと無く、過度の空調となることを防げる。
【0023】さらに、本発明によれば省エネ運転モードと通常運転モードとを有し、通常運転モードに設定されたとき目標温度となるように制御され、省エネ運転モードに設定されたとき冷房運転時に室外の外気温度が冷房基準温度以下の場合、目標温度を所定温度の値だけ加算されて制御されるので、種々の条件、使用者の希望などに対応が可能となり、操作性が改善される。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成10年12月24日(1998.12.24)
【代理人】 【識別番号】100068504
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
【公開番号】 特開2000−193284(P2000−193284A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平10−366324