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【発明の名称】 空調用室外機
【発明者】 【氏名】坂本 浩

【要約】 【課題】制御基板を改変することなしに、3相モータより成る換気用送風機の接続を可能とする。

【解決手段】制御基板70に設けられた単相制御用のリレー部70cの単相接点70bで、3相制御用の外付けリレー部80を駆動し、その接点80b,80c,80dで3相モータより成る換気用送風機を制御するようにした。外付けスイッチング部は3相制御用の3個の接点を有するリレー部よりなり、制御基板70に設けたコネクタ70e〜70hを介して、単相制御用のスイッチング部からの制御信号が入力される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンプレッサ駆動用のエンジンが収容されるエンジンルームと、コンデンサ等が収容される熱交換器用ルームと、制御機器等が収容される制御機器ルームと、外気を室内に取込む換気用送風機と、CPUからの指令に基づいて上記送風機を制御する単相制御用のスイッチング部を有する制御基板とを備えた空調用室外機において、上記制御基板の外側に上記単相制御用のスイッチング部で制御される3相制御用の外付けスイッチング部を設け、この外付けスイッチング部で3相の換気用送風機への3相電源入力を制御するようにしたことを特徴とする空調用室外機。
【請求項2】 上記外付けスイッチング部は3相制御用の3個の接点を有するリレー部よりなる請求項1に記載の空調用室外機。
【請求項3】 上記外付けスイッチング部は、上記制御基板に設けたコネクタを介して、単相制御用のスイッチング部からの制御信号が入力されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調用室外機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒートポンプ式エアコンディショナの室外機、特に外気取込み用の換気用送風機を単相駆動のものから3相駆動のものに改変可能としたものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒートポンプ式エアコンディショナの空調用室外機は、水平の仕切板にて、上方に熱交換器(コンデンサ、エンジンラジエータ)や送風機が収納された熱交換器ルームが、下方にディーゼルエンジン及びコンプレッサが収納されたエンジンルームが形成されている。また、エンジンルームの横には、騒音を外部に伝えるのを防ぐ目的のために、縦方向の仕切板が配され、この仕切板を隔てて、他方にアキュムレータ等の冷媒制御機器とか電子制御用の制御ボックスが設置される制御機器ルームが設けられている。
【0003】ここで、上記制御機器ルームに設置される上記制御ボックス中には、CPUを搭載して上記換気用送風機を制御する機能を有する図6に示す制御基板70が収納される。この制御基板70は、図6に示すように、換気用送風機28が、例えば10馬力程度の単相モータから構成したものでは、リレー70a及びリレー接点70bより成る単相制御用のスイッチング部としてのリレー部70cを有している。3相のAC電源200Vのうち、単相2線の一方の配線70dは上記接点70bを介して換気用送風機28の一方の端子に接続され、他方の配線70tは上記換気用送風機28の他方の端子に接続される。
【0004】CPUの指令により、リレー70aが駆動されて、接点70bがオンすると換気用送風機28には、単相入力が供給されて回転駆動されて換気を行い、これにより、新鮮な空気が制御機器ルーム,エンジンルームに導入された後、エンジンルームを経て外部に放出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような構成によれば、室外機の能力アップのために換気用送風機28を単相モータから、例えば20馬力の3相モータから成るものに馬力のアップを図る場合には、制御基板70内の単相制御用の1接点形のリレー部70cを取り外して3相制御用の3接点型のリレー部に接続し直して改変しなければならないが、他の多数の部品が搭載された制御基板70内でのこの改変の作業は面倒な作業となる。そこで、制御基板70として、3相制御用の3接点形のリレー部を内蔵したタイプのものを別途揃えておいて必要時に制御基板同士を差し換えることも考えられるが、制御基板について単相と3相の両方を揃えなければならず、多品種化によりコストアップにつながる欠点を有している。従って、本発明は、3相制御用のリレー部を搭載した制御基板を別途揃える必要がないようにして、制御基板の共通化が図れるようにして、コストの低減を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この請求項1に係る発明は、制御基板の外側に単相制御用のスイッチング部で制御される3相制御用の外付けスイッチング部を設け、この外付けスイッチング部で3相の換気用送風機への3相電源入力を制御するようにしたものである。
【0007】この請求項2に係る発明は、上記外付けスイッチング部を3相制御用の3個の接点を有するリレー部より構成したものである。
【0008】この請求項3に係る発明は、上記外付けスイッチング部は、制御基板に設けたコネクタを介して、単相制御用のスイッチング部からの制御信号が入力されるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
実施の形態1.図1ないし図4において空調用室外機1は図1,図4に示され、箱体2の中程で水平方向に仕切板3が横架され、その上方にエンジンラジエータ4やコンデンサ4m等が配された熱交換器用ルーム5が設けられ、下方にエンジンルーム6が配されている。
【0010】熱交換器用ルーム5は、左の側面にエンジンラジエータ4が配され、前,後にコンデンサ4mが配置され、しかも上面に送風機7が2つ設けられ、該熱交換器用ルーム5内の空気を矢印Aのように流れを作る。また、この熱交換器用ルーム5内には、エンジン16の排気パイプ10が縦方向に配され、先端は、室外機1の上部に至り、エンジン16からの排気ガスは室外機外に排出される。
【0011】さらに、熱交換器用ルーム5は、その下面をなす水平の前記仕切板3を有し、この仕切板3の適宜な位置に、排気孔12が形成され、この排気孔12は下記する仕切板18の仕切板内空間24と連通している。なお、仕切板3は前記した排気パイプ10の貫通孔13も穿たれている。
【0012】エンジンルーム6は、冷媒を圧縮するための2台のコンプレッサ15とこのコンプレッサ15がマウントされたディーゼルエンジン16とが配され、エンジンプーリー16mとコンプレッサプーリー15aとは図外のベルトで連動して回転する。この場合、エンジン16の回転力はクラッチを介してコンプレッサ15に伝達される。エンジン16の排気ガスは、エンジン16の排気パイプ10を介して前述の如く排出される。また、このエンジンルーム6は、縦方向の仕切板18にて仕切られ、一方に図外のアキュムレータ等の冷媒制御機器とか制御ボックスC等が収納される制御機器ルーム19が設けられ、該制御機器ルーム19はその下方が開いて開口部19aとなり、大気と連通して、空気を取入れるように構成されている。なお、開口部19aにはメッシュが張られている。上記制御ボックスC中には制御基板70が配置される。
【0013】縦方向の仕切板18は、図2,図3にも示されるように、中心にウレタンなどの発泡材等の吸音材20を、この両側に挟んで配される外板21,22とより構成され、吸音材20には、切欠23と外板21,22にて仕切板内空間24が形成されている。この仕切板内空間24の上方を、前記仕切板3に形成された排気孔12と連通するように吸音材20に切欠23aが形成され、また、下方を室外機外へ連通するドレン25を形成する切欠23bが形成されている。また、吸音材20の下方に換気切欠27が形成されている。
【0014】外板21には、換気用の送風機28が設けられ、外板22には、前記切欠23内に添う板片29が設けられていると共に、上方及び下方に前記エンジンルーム6内に連通する穴30,31が形成されている。穴30は仕切板内空間24と連通し、穴31は前記換気切欠27と連通している。この送風機28,換気切欠27,穴31及び穴30とで換気風が流れるルートが形成され、換気風は矢印Bのごとく流れるものである。
【0015】上述の構成において、室外機1は屋外に設置され、雨水は主に上方から熱交換器用ルーム5内に入り込む。入り込んだ雨水は仕切板3上に溜まり、排気孔12から仕切板内空間24に流れ込み、下方に至って、ドレン25から室外機1の外へ排出される。
【0016】また、エンジンルーム6内へは、換気用の空気が、送風機28の駆動により流動し、換気切欠27、穴31を介して導入され、エンジン16を冷却し、さらに空気は、穴30から前記仕切板内空間24内に入り、排気孔12から熱交換器用ルーム5内に至り、送風機7により室外へ排出される。即ち、換気ルートを雨水排水ルートと一部を兼用することができるものである。
【0017】エンジン16から突出するパイプ16aには吸気フィルター16bが介挿され、このパイプ16aは、下部のオイルパン16cの横を介して送風機28の下部の仕切板18を貫通して、先端の吸気口16dが制御機器ルーム19を突出する。すなわち、パイプ16aの先端の吸気口16dは、外板22,吸音材20,外板21を貫通した上で、開口部19a側に臨む。
【0018】なお、パイプ16aは吸気フィルター16bを経て、エンジンルーム6内で開口されて、エンジンルーム6内の空気を取込めるようにしてもよい。
【0019】上記制御ボックスC内の制御基板70は主にエンジンのスタータモータ,グロープラグ,コンプレッサ制御のクラッチ,冷媒の流れ方向制御の四方弁,ガスバイパス弁,液戻し弁,液バイパス弁,ガバナステッピングモータ等を制御する制御信号を出力するもので、専用のCPUを搭載している。この制御基板70は、室外機制御を主として行うものであるが、これには、通信を行う制御基板が接続される。なお、室内材としての空調装置には制御ユニットにおける温度制御等の制御基板を具備している。
【0020】本実施の形態では、上記室外機制御用の制御基板70における換気用送風機の制御エリア上に図5に示す1接点形の単相モータ制御用のリレー部70cを有し、電源の一方の配線70tと、接点70bの一端とは、制御基板70に設けられた抜き差し用の雌又は雄のコネクタ70e,70fに接続される。なお、配線70dは、接点70bの他端に接続される。
【0021】コネクタ70e,70fに差し込んで接続されるコネクタ70g,70hには、3相モータ制御用のスイッチング素子としての外付けリレー部80のリレー80aの両端が接続され、リレー80aで駆動される3接点80b,80c,80dは、換気用送風機28の駆動用の200V3相電源の各配線80e,80f,80g中に挿入される。この3接点80b,80c,80dで3相電源入力を制御可能である。
【0022】以上の構成によれば、図外の室外機制御用のCPUから、換気用送風機28の駆動のための指令信号が入力されて、リレー70aが駆動され、接点70bがオンされると、リレー80aが駆動されて、3相の各接点80b,80c,80dがオンされ、3相モータより成る換気用送風機28に3相電源入力が供給されて駆動される。
【0023】本実施の形態によれば、単相モータより成る図6に示す換気用送風機28を駆動する場合には、コネクタ70e,70fにこの単相モータの換気用送風機をそのまま接続すればよく、これで、例えば10馬力の換気力が得られる。3相モータの換気用送風機28を駆動する場合には、図5に示すようにコネクタ70e,70fにコネクタ70g,70hを用いて接続して外付けリレー部80を経由して3相モータより成る換気用送風機28を接続すればよく、これにより20馬力程度の換気力が得られる。従って、制御基板70には、何等の改変を施す必要がなく、3相モータより成る換気用送風機28の接続が可能となる。
【0024】なお、上記外付けリレー部80は樹脂モールドすることにより、このリレー部80自体の信頼性を高め得る。また、この外付けリレー部80は、3相モータより成る換気用送風機28に一体化して、コネクタ70g,70hだけをここから引出しておけばよい。また、リレー部70c,外付けリレー部80は、リレーと接点とから構成することに限定されず、パワートランジスタ,パワーMOS型トランジスタ等の半導体のスイッチング素子を用いて構成してもよい。また、必要に応じて換気用モータ28は1台接続することに限定されず、2台以上接続してもよい。なお、図1〜図4は2台接続の例を示している。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、制御基板の外側に単相制御用のスイッチング部で制御される3相制御用の外付けスイッチング部を設けたので、制御基板を改変しないで低コストで3相モータより成る換気用送風機への3相電源入力を制御できる。
【0026】請求項2の発明によれば、外付けスイッチング部を、3相制御用の3個の接点を有するリレー部より構成したので、構造がより簡単となる。
【0027】請求項3の発明によれば、外付けスイッチング部は、制御基板に設けたコネクタを介して単相制御用のスイッチング部からの制御信号が入力されるようにしたので、配線を簡単に行える。
【出願人】 【識別番号】000003333
【氏名又は名称】株式会社ゼクセル
【出願日】 平成10年12月24日(1998.12.24)
【代理人】 【識別番号】100080296
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 純一
【公開番号】 特開2000−193273(P2000−193273A)
【公開日】 平成12年7月14日(2000.7.14)
【出願番号】 特願平10−366416