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【発明の名称】 空調用の制気口ボックス
【発明者】 【氏名】新井 舜三

【要約】 【課題】空調用の制気口ボックス1と、制気口ボックス1に接続されるフレキシブルダクト9とを個別に梱包して、輸送や搬入作業を行う手間と、梱包費の無駄を省き、また、フレキシブルダクト9の発注ミスや接続不良をなくし、フレキシブルダクト9の設置作業を迅速に行えるようにすること。

【解決手段】制気口ボックス1の側壁4を、制気口ボックス本体2に対して取り外し可能とし、工場出荷前に取り外し可能な側壁4にフレキシブルダクト9を装着しておき、フレキシブルダクト9を装着した側壁4を反転させフレキシブルダクト9を縮めて制気口ボックス1内に収納した状態で、輸送や搬入作業、並びにフレキシブルダクト9の制気口ボックス1内での保管を可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吹き出し口と、フレキシブルダクトの装着口とを有する空調用の制気口ボックスにおいて、上記フレキシブルダクトの装着口を形成する制気口ボックスの壁面を、制気口ボックス本体に対して取り外し可能で、かつ反転させた状態で制気口ボックス本体に対して取付け可能に形成し、上記制気口ボックスの壁面のフレキシブルダクトの装着口にフレキシブルダクトを装着し、フレキシブルダクトを装着した状態の壁面を、制気口ボックス本体から取り外して反転し、反転した状態の壁面を、フレキシブルダクトを縮めて制気口ボックス本体内に収納した状態で制気口ボックス本体に取り付け可能としたことを特徴とする空調用の制気口ボックス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調用の制気口ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】空調用の制気口ボックスは、天井裏等に吊り下げて設置され、吹き出し装置に接続される吹き出し口と、空調用配管のフレキシブルダクトを装着する装着口とが形成されている。
【0003】ところで、空調用配管の工事を行う場合、制気口ボックスの設置工事とフレキシブルダクトの設置工事とはそれぞれ工事時期を異にしている。即ち、制気口ボックスは、天井下地の工事前に、その予定位置に仮設置され、フレキシブルダクトは天井下地の工事の完了前に制気口ボックスの装着口に装着される。
【0004】したがって、制気口ボックスとフレキシブルダクトは、従来、それぞれ別々に梱包され、個別に輸送され、工事現場に搬入されている。
【0005】このため、梱包コストと輸送コストに無駄があると共に、工事現場においても、制気口ボックスの搬入と、フレキシブルダクトの搬入を、それぞれ必要階高まで揚重リフトをその都度使用して行わなければならず、作業効率も悪い。また、制気口ボックスに適合するフレキシブルダクトの発注が行われないこともあり、発注作業に手間がかかると共に、現場作業に手間取るという問題があった。
【0006】そこで、この発明は、制気口ボックスとフレキシブルダクトを一度に輸送することができ、かつ制気口ボックスを設置した後、フレキシブルダクトの設置作業を行うまでの間、フレキシブルダクトを邪魔にならないように保管しておくことができる制気口ボックスを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、吹き出し口と、フレキシブルダクトの装着口とを有する空調用の制気口ボックスにおいて、上記フレキシブルダクトの装着口を形成する制気口ボックスの壁面を、制気口ボックス本体に対して取り外し可能で、かつ反転させた状態で制気口ボックス本体に対して取付け可能に形成し、上記制気口ボックスの壁面のフレキシブルダクトの装着口にフレキシブルダクトを装着し、フレキシブルダクトを装着した状態の壁面を、制気口ボックス本体から取り外して反転し、反転した状態の壁面を、フレキシブルダクトを縮めて制気口ボックス本体内に収納した状態で制気口ボックス本体に取り付け可能としたものである。
【0008】したがって、フレキシブルダクトを縮めて制気口ボックス内に収納しておくことにより、フレキシブルダクトの梱包材が不要となり、制気口ボックスと一体でフレキシブルダクトの輸送や工事現場への搬入が可能となる。
【0009】また、フレキシブルダクトの設置する場合には、制気口ボックス本体に反転させた状態で取り付けられている壁面を外して、フレキシブルダクトを制気口ボックスから取り出し、反転状態の壁面を元通りに裏面が制気口ボックス本体側に向くようにして制気口ボックス本体に取り付けるだけでよいので、現場作業が迅速であり、危険な高所での作業が軽減され、工事費用を削減できる。
【0010】さらに、フレキシブルダクトが制気口ボックスの壁面に取り付けた状態で工場から出荷することが可能となるので、フレキシブルダクトの取り付けミスや手配ミスを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る空調用の制気口ボックスの例を図1〜図3に基づいて説明する。
【0012】図1〜図3に示す制気口ボックス1は、下壁に吹き出し口3を有し、一側面が開口する角筒形の制気口ボックス本体2と、この制気口ボックス本体2の開口に取り外し可能に設けられた側壁4とからなる。
【0013】上記制気口ボックス本体2は、ガラスウール等の断熱材5を金属製の枠体6によって囲む断熱構造になっている。また、上記側壁4も金属製のケーシング7内にガラスウール等の断熱材8を詰め込んだ断熱構造になっている。
【0014】上記側壁4の外面には、フレキシブルダクト9を装着する筒形の装着口10が突設され、この装着口10にフレキシブルダクト9の一端が被せられ、締め付けバンド11によってフレキシブルダクト9が締付け固定されている。
【0015】上記側壁4は、図1に示すように、制気口ボックス本体2に対して取り外し可能になっており、フレキシブルダクト9を、図3に示すように、外側に取り出した状態で制気口ボックス本体2に取り付けることもできるし、図2に示すように、反転させてフレキシブルダクト9を縮め、フレキシブルダクト9を制気口ボックス本体2内に収納した状態で制気口ボックス本体2に取り付けることができるようになっている。
【0016】上記制気口ボックス本体2の側面の開口の内周には、図3に示すように、フレキシブルダクト9が外側に取り出された状態において、側壁4の裏面側の周縁部を受け、かつ図2に示すように、フレキシブルダクト9を制気口ボックス本体2に収納した状態において、反転させた側壁4の表面側の周縁部を受ける受け金具12が設けられている。また、制気口ボックス本体2の側面の開口の端面には、上記受け金具12に当てた側壁4を制気口ボックス本体2に対して固定する掛け金具13が上下に一対回動可能に設けられている。
【0017】また、上記制気口ボックス本体2の上壁には、補強アーム14が固定され、この補強アーム14と上壁に形成した吊り下げ孔15に吊りボルト16を挿通して、図3に示すように、天井裏の下地材17に吊り下げて制気口ボックス1が設置されるようになっている。
【0018】この発明に係る制気口ボックス1は、工場出荷前に工場で予めフレキシブルダクト9が側壁4の装着口10に締め付けベルト11によって装着されている。そして、工場から工事現場に出荷する場合、図2に示すように、フレキシブルダクト9を装着した側壁4を反転させて、フレキシブルダクト9を制気口ボックス本体2内に縮めて収納した状態で行われる。
【0019】したがって、工事現場までの輸送や、工事現場の必要階高までのクレーンによる搬入作業を、フレキシブルダクト9を制気口ボックス1内に収納した状態で行うことができるので、フレキシブルダクト9の梱包材が不要となり、大幅に輸送コストと搬入コストが削減される。
【0020】工事現場においては、制気口ボックス1を設置した後、フレキシブルダクト9の設置工事を行うまでの間、フレキシブルダクト9を制気口ボックス1内に収納して保管しておくことができるので、フレキシブルダクト9が他の工事作業の邪魔にならず、フレキシブルダクト9が他の工事で損傷したりすることも防止できる。
【0021】そして、フレキシブルダクト9の設置工事は、制気口ボックス本体2の掛け金具13を回転させて、制気口ボックス本体2に反転させた状態で取り付けられている側壁4を外して制気口ボックス本体2からフレキシブルダクト9を引き出し、それから図1に示すように、側壁4の裏面を制気口ボックス本体2の開口に向け、それから図3に示すように、側壁4を制気口ボックス本体2に掛け金具13によって固定するという手順により迅速に行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、フレキシブルダクトの梱包材が不要となり、制気口ボックスとフレキシブルダクトを一体で工場から工事現場へ輸送、搬入が行えるので、輸送コスト、搬入コストを大幅に削減することができる。
【0023】また、工事現場においては、フレキシブルダクトの設置工事までの間、フレキシブルダクトを縮めて制気口ボックス内に保管しておけるので、保管スペースが不要になると共に、フレキシブルダクトの発注手配ミス、損傷を防止することができる。
【0024】また、工場において、フレキシブルダクトが予め側壁にきっちりと装着されているため、危険な高所作業が軽減され、フレキシブルダクトの接続不良も起こらない。
【出願人】 【識別番号】391038202
【氏名又は名称】アライ実業株式会社
【出願日】 平成10年12月7日(1998.12.7)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
【公開番号】 特開2000−171084(P2000−171084A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−346977