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【発明の名称】 作動診断表示装置
【発明者】 【氏名】内田 充

【要約】 【課題】より良い空調を保つために確認しやすい場所に電子式自動制御ダンパの作動診断表示を行える作動診断表示装置を提供する。

【解決手段】電子式自動制御ダンパのダンパ羽根2の開閉を制御するダンパ羽根開閉制御装置4と、ダンパ羽根2の開閉に要する開度時間を検知するダンパ羽根開度検知装置5と、ダンパ羽根2の所望する開閉量に要する任意の開度時間を設定する可変タイマ装置7と、ダンパ羽根開度検知装置5により検知した開度時間と可変タイマの開度時間を比較する作動診断装置6を備え、比較した結果に応じてその結果を確認しやすい場所に、表示装置9の2線伝送線16を使用して7種類の表示状態が得られる表示器15に表示して適切で迅速な作動診断を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 空調用ダクトを使用するタイプの空調システムにおいて、風量を制御するための電子式自動制御ダンパが正常に動作しているかどうかを診断し、その診断情報を表示する表示装置を確認しやすい場所に設置したことを特徴とする作動診断表示装置。
【請求項2】 電子式自動制御ダンパのダンパ羽根の開閉を制御するダンパ羽根開閉制御装置と、ダンパ羽根の開閉に要する開度時間を検知するダンパ羽根開度検知装置と、ダンパ羽根の所望する開閉量に要する任意の開度時間を設定する可変タイマ装置と、前記ダンパ羽根開度検知装置により検知した開度時間と可変タイマの開度時間を比較する作動診断装置を備え、比較した結果に応じてその結果を表示装置に表示することを特徴とする請求項1記載の作動診断表示装置。
【請求項3】 周波数切替電源装置、表示切替ダイオードおよび表示装置を備えるとともに、前記表示装置の表示器に2色発光LEDランプ1個を使用し、2本の配線で7種類の表示状態を得ることを特徴とする請求項1または2に記載の作動診断表示装置。
【請求項4】 診断情報収集装置、通信インターフェイス装置および診断情報集中管理装置を備え、電話等の通信回線および中継局を利用して、サービスステーション等で一括集中して診断情報を管理把握することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の作動診断表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調システムに用いる風量を制御するための電子式自動制御ダンパの作動診断表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は電子式自動制ダンパ自体を目視により点検していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子式自動制御ダンパを目視により点検する方法では、例えばダンパの設置場所を確認し、その下に置いてある机、椅子、電話、OA機器等を移動させる必要があった。そして、ダンパの設置場所が高所の場合、図7に示すように、前記の移動により作られた場所に脚立51を置き、1人は脚立が倒れないように支持することが現場内規で義務付けられている場合が多く、もう1人が脚立51に上がり、点検口52あるいはシステム天井板53の一部を開け、空調用ダクト54内のダンパ55を点検する必要があった。そして、ダンパ55を目視で点検する場合、ダンパ55が高所に設置され、しかも設置場所は保温材56で膨れた空調用ダクト54以外にも例えば照明、煙感知器、スプリンクラー、放送設備、無線電話設備、配線、配管等ハイテクビルになればなるほど複雑に入り込んでおり、必ずしもメーカの希望するメンテナンススペースが確保されておらず、危険で困難な点検作業を強いられる場合が多いという問題点があった。さらに、電子式自動制御ダンパ自体に電源表示器や作動表示器が付いているものもあるが、それさえも他の装置等に遮られて見えない場合があるという問題点があった。
【0004】また、点検作業は就業時間帯を避けた早朝、夜間や休日が多く、しかも高所作業では最低2人は必要であり、空調システムが多くの機器の組み合わせで総合的に運転されるため、必ずしも電子式自動制御ダンパその物が不良になっているとは限らず、ダンパの点検結果が正常であった場合、無駄なメンテナンスコストがかかってしまうという問題点があった。
【0005】また、一部の電子式自動制御ダンパには、空調制御通信システムを利用して遠隔で作動状態を確認できる装置を装備したものもあるが、専用の通信システムを使用しなければならず、大掛かりで特殊なものとなり一般的ではないという問題点があった。
【0006】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、電子式自動制御ダンパの動作を常時診断して、その結果を確認しやすい場所で表示したり、遠隔地で把握できるようにして、無駄なく適切で迅速なメンテナンスサービスを可能にする作動診断表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の請求項1の作動診断表示装置によれば、空調用ダクトを使用するタイプの空調システムにおいて、風量を制御するための電子式自動制御ダンパが正常に動作しているかどうかを診断し、その診断情報を表示する表示装置を確認しやすい場所に設置したことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2の作動診断表示装置によれば、請求項1の構成にあって、電子式自動制御ダンパのダンパ羽根の開閉を制御するダンパ羽根開閉制御装置と、ダンパ羽根の開閉に要する開度時間を検知するダンパ羽根開度検知装置と、ダンパ羽根の所望する開閉量に要する任意の開度時間を設定する可変タイマ装置と、前記ダンパ羽根検知装置により検知した開度時間と可変タイマの開度時間を比較する作動診断装置を備え、比較した結果に応じてその結果を表示装置に表示することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3の作動診断表示装置によれば、請求項1または2の構成にあって、周波数切替電源装置、表示切替ダイオードおよび表示装置を備えるとともに、前記表示装置の表示器に2色発光LEDランプ1個を使用し、2本の配線で7種類の表示状態を得ることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4の作動診断表示装置によれば、請求項1から3のいずれかの構成にあって、診断情報収集装置、通信インターフェイス装置および診断情報集中管理装置を備え、電話等の通信回線および中継局を利用して、サービスステーション等で一括集中して診断情報を管理把握することを特徴とする。
【0011】請求項1の構成にあっては、風量を制御するための電子式自動制御ダンパが正常に動作しているかどうかを診断した診断情報を表示装置に表示する。表示装置は確認しやすい場所に設置し、診断情報を容易に確認可能にする。
【0012】請求項2の構成にあっては、可変タイマ装置の設定時間を任意に行うことで、開閉時間の異なる電子式自動制御ダンパに容易に接続可能にし、それぞれのダンパ羽根の開閉動作の時間的診断を行う。
【0013】請求項3の構成にあっては、ダンパ羽根の開閉状態を1個の2色発光LEDランプの7種類の表示状態を表示装置で知らせる。
【0014】請求項4の構成にあっては、複数の電子式自動制御ダンパの診断情報を一括集中して管理把握するのを可能にする。
【0015】[実施の形態1]本発明の実施の形態1を図1〜図4に示す。図1は作動診断表示装置の要部構成を示すブロック図、図2は空調用ダクト内に設置した自動制御ダンパの一例を示す図、図3は作動診断表示装置の要部表示回路を示すブロック図、図4は作動診断表示装置に加える電圧および出力波形を例示的に示す図である。
【0016】本実施の形態の診断表示装置には、図1および図2に示すように、空調用ダクト1内に設置したダンパ羽根2を開閉させるモータアクチュエータ3には、開閉時間が一定になるような例えばシンクロナスモータ(同期電動機)やクオーツ制御のモータ等が使用されている。ダンパ羽根2の開閉量の制御は、ダンパ羽根開閉制御装置4によりモータアクチュエータ3を制御して行う。このダンパ羽根2の開閉は、モータアクチュエータ3に付加されているダンパ羽根開度検知装置5により検知され、開閉に要する時間が検知される。この検知は、通常カムとマイクロスイッチ等の組み合わせでダンパ羽根2が任意の開度になったときに信号を出力したり、ポテンショメータを使用して連続的な開度信号を出力して行われている。ダンパ羽根開度検知装置5からの信号は作動診断装置6に入力され、入力された信号と可変タイマ装置7により任意の開度時間を診断基準として可変タイマ装置7により設定した時間とを作動診断装置により比較し、ダンパ羽根2の開閉の際に摩擦や引っ掛かりのために時間的遅れを生じた際に作動診断装置6により異常と判断されるようになっている。また、可変タイマ装置7は開度時間を任意に設定可能となっており、各々開閉時間の異なるダンパに適用可能となっている。
【0017】ここで、電子式自動制御ダンパとして、例えば図1,2に示すようなVAVユニット(変風量ダンパ)20における動作診断を行う際のVAVユニット20の動作を説明する。
【0018】VAVユニット20には、前記ダンパ羽根2、モータアクチュエータ3、ダンパ羽根開閉制御装置4およびダンパ羽根開度検知装置5に加え、風速測定装置21と、風速測定装置21に接続された現在風量換算装置22と、現在風量換算装置22に接続された比較装置23が設置されている。この比較装置23はダンパ羽根開閉制御装置4に接続されるとともに、外部設定される風量設定器24(例えばルームサーモスタット)と配線25により接続されている。
【0019】風速測定装置21は、空調ダクト1内の風速を測定し、空調ダクト1の断面積が判れば現在風量換算装置22により、空調ダクト1内を流れる現在風量が測定されるようになっている。一方、風量設定器24はダクト内を流れる風量を設定可能となっており、風量設定器24による設定風量と前記現在風量を比較装置23により比較し、現在風量が設定風量に対して多いか、少ないかが判定される。この判定に基づいて、ダンパ羽根2を閉じたり、開いたりして現在風量が設置風量になるように、ダンパ羽根開閉制御装置4によりモータアクチュエータ3を作動し、ダンパ羽根2の傾きを調整するように制御する。
【0020】また、ダンパ羽根開閉制御装置4には、外部操作される全閉/VAV動作/全開切替操作器26が配線27によって接続されている。全閉/VAV動作/全開切替操作器26は、未使用の部屋等でダンパ羽根2を全閉にしたり、使用中の部屋でVAV作動状態に切り替えたりを行い、さらに現在風量が不足している場合は強制的にダンパ羽根2を全開するようになっている。
【0021】したがって、VAVユニット20の作動診断を行う場合には、外部設定、外部操作、空調ダクト1内の送風状態や電源状態等を勘案した表示方法として、VAVユニット20自体の不良なのか、外的要因なのかを明確にすることによって無駄な点検作業を無くそうとするものである。
【0022】前記作動診断装置6には、表示切替ダイオード8を介して作動診断装置6の診断結果を表示する表示装置9が接続されており、以下、図3,4および表1を用いて構成および作用を説明する。
【0023】図3に示すように、作動診断装置6には、Aリレー、BリレーおよびCリレーが設けられている。AリレーおよびBリレーは、開閉可能なA1接点およびB1接点を介して表示切替ダイオード8のダイオードD1およびダイオードD2と接続可能となっている。また、CリレーはC1接点を介して周波数切替電源装置10と接続可能となっている。周波数切替電源装置10は、表示切替ダイオード8のダイオードD1,D2に接続されるとともに、表示装置9に接続されている。また、周波数切替電源装置10は、図4(a)、(b)に示す高周波サイン波形11や低周波サイン波形12の電圧を表示切替ダイオード8と表示装置9を接続する■と■の間に出力可能で、作動診断装置6のCリレーのC1接点により、高周波サイン波形11と低周波サイン波形12の電圧に切り替え可能となっている。なお、周波数切替電源装置10から出力する電圧は、高周数サイン波形11や低周波数サイン波形12に変えて、図4(c)、(d)に示す高周波矩形波形13や低周波矩形波形14でも良い。
【0024】表示装置9には、2色発光LED(LED1とLED2)からなる表示器15とダイオードD3,D4が備えられている。表示装置9は、例えば図2に示すように、部屋内の壁面にある照明スイッチ17等の近くに設置され、電子式自動制御ダンパの作動状態を表示させるようになっている。表示器15は、2線伝送線16により表示切替ダイオード8および周波数切替電源装置10と接続され、Aリレーおよび/またはBリレーが動作してA1接点および/またはB1接点が閉じると、表示器15内のLED1および/またはLED2が点灯するようになっている。
【0025】すなわち、作動診断装置6内のAリレーが動作し、A1接点が閉じると、表示切替ダイオード8内のダイオードD1および表示装置9内のダイオードD4を通して、2線伝送線16により表示器15内のLED1に+(プラス)側の半波のみが入力され、LED1が点灯する。また、作動診断装置6内のBリレーが動作し、B1接点が閉じると、表示切替ダイオード8内のダイオードD2および表示装置9内のダイオードD3を通して、2線伝送線16により表示器15内のLED2に―(マイナス)側の半波のみが入力され、LED2が点灯する。
【0026】なお、表示装置9内の抵抗R1および抵抗R2は、LED1およびLED2に流れる電流を制限するためのもので、表示切替ダイオード6と表示装置9間の回路に印加する電圧とLED1,2の電圧と電流仕様により計算される抵抗値を有した分圧用抵抗器である。また、表示装置9内のダイオードD3およびダイオードD4は、電流方向を決めて電流を流す役目の他に、LED1およびLED2にかかる逆電圧をLED1,2自体の仕様上の逆耐電圧(通常3V前後)以下に押さえて、LED1,2の破損を防止するものである。
【0027】通常の例えば小信号整流用シリコンダイオードの順方向電圧は2V以下なので、LED1,2にかかる逆電圧は抵抗R1または抵抗R2による分圧効果もあり、十分に2V以下に押さえられ、LED1,2の破損を防止する。
【0028】前記LED1,2の点灯は、印加される電圧の周波数(高周波数、低周波数)により速度が異なる。ここでいう高周波数、低周波数とは、LED1,2を点灯させるときの半波の周期が速くて人間の目における残像感覚により連続的に点灯しているように見える範囲を高周波数と呼び、半波の周期が遅く断続的に見える範囲を低周波数と呼ぶ。例えば、緑と赤のLED1とLED2を各々半波の高周波数で交互に点灯させれば、黄橙に見える。また、低周波数では、赤、緑、赤、緑……とはっきり区別されて見えるようになる。通常、周波数が50Hz以上であれば点灯は連続的に見え、5Hz以下では断続的に見える。
【0029】ここで、作動診断装置6の診断情報を、A,BリレーおよびCリレーの動作条件、すなわち点灯するLED1,2の切り替えおよび印加する電圧の高周波数と低周波数の切り替えにより、最終的に表1に示すように、1個の表示器15で7種類の表示状態が得られる。
【0030】
【表1】

【0031】なお、この表示方法は、電子式自動制御ダンパの作動診断表示に限らず、例えば、隠蔽部に設置された空調用電動アクチュエータバルブの作動診断表示やあらゆる装置の表示装置として利用可能であることはいうまでもない。
【0032】本実施の形態によれば、電子式自動制御ダンパの作動状態を表示させる表示装置9を照明スイッチ17等の近くに設置することで、容易に電子式制御ダンパの作動状態を確認することができる。
【0033】すなわち、図6に示すように、従来は脚立51を使用し、天井53の点検口52を開けたり、システム天井板(天井53に相当)の一部を外してダンパ55を点検していたが、点検作業を夜間や休日に行わなければならない等、時間的制約や高所で危険であるばかりでなく、脚立を設置するためにOA機器や家具調度類を移動させる場合にキズ付けないように気をつかったり、白い天井を汚さないよう注意しなければならず、精神的にもかなり疲労する作業を行うことなく、電子式自動制御ダンパの点検を行うことができる。また、点検で正常に動作していることが判った場合、結果的に無駄な作業となってしまうような無駄な点検作業を無くすことができる。
【0034】[実施の形態2]本実施の形態を図5および図6に示す。図5は作動診断表示装置の要部構成を示すブロック図、図6は作動診断表示装置から外部に信号を取り出す構成を例示的に示す図である。
【0035】本実施の形態の作動診断表示装置は、実施の形態1の作動診断表示装置を複数ビル等に設置し、サービスステーション等で集中的に管理し得るように構成されている。なお、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0036】本実施の形態では、表示装置9の抵抗R1の代わりに抵抗R1より低い抵抗値に計算された抵抗R1’とホトカプラ(LEDとホトトランジスタの組合せによる)PC1の組合せ(図6(a))および抵抗R2の代わりに抵抗R2より低い抵抗値に計算された抵抗R2’とホトカプラ(LEDとホトトランジスタの組合せによる)PC2の組合せ(図6(b))により、表示装置9のLED1あるいはLED2の点灯状態に応じて、各々ホトトランジスタのON・OFFデジタル信号あるいはパルス信号として外部に取り出すことができるようになっている。
【0037】表示装置9には、配線30により診断情報収集装置31が接続されている。診断情報収集装置31は、各ビル等に設置されビル内に設置される複数の表示装置9からの前記信号を収集・解釈する。診断情報収集装置31は、配線32によりビル等に設置された例えばモデム等の通信インターフェイス33に接続され、前記信号は電話通信回線および中継局(例えばインターネット等の)35に送信される。この電話通信回線および中継局35には、異なるビルに設置されている複数の通信インターフェイス33から配線34を介して前記信号が送信される。
【0038】電話通信回線および中継局35は、サービスステーション等に設置されたモデム等の通信インターフェイス装置37が配線36により接続されており、この通信インターフェイス装置37には配線38により、例えばパーソナルコンピュータを利用した診断情報集中管理装置39が接続されている。すなわち、前記信号は、電話通信回線および中継局35を経由して通信インターフェイス装置37を介し、サービスステーション等に設置した1箇所の診断情報集中管理装置39で各ビル等に設置した複数の電子式自動制御ダンパの診断を行えるようになっている。
【0039】本実施の形態によれば、サービスステーション等に設置した1箇所の診断情報集中管理装置39から定期的あるいは任意に診断情報収集装置31を呼び出すことにより、複数の電子式自動制御ダンパの診断情報を集中的に把握することができる。このため、メンテナンスサービスの迅速化と適正化を図ることができる。その結果、顧客にとってもサービス会社にとっても大きなメリットが得られる。
【0040】前記実施の形態において、例えばVAVユニット20では、表2のような作動診断を行うことができる。
【0041】
【表2】

【0042】この場合、表示が緑では通常運転、黄橙では外的要因によりダンパ全開またはそれに近い運転を示している。また、赤では外的要因によりダンパ全閉またはそれに近い運転を示し、消灯では機器異常あるいは運転異常を示している。
【0043】すなわち、表示が消灯した場合に、まず電源状態は空調用ダクトを設置してある天井を開けることなく、顧客においても電源盤等で容易に点検でき、電源OFFあるいは数多くの表示装置が一斉に消灯するのでおおよその見当を付けることができる。これにより、電源が正常で消灯した場合のみ最終的に点検作業を行えば良いことになる。表2では4種類の表示としたが、これに例えば赤の点滅表示を追加して、この表示を機器異常とすればより明確な診断表示を行うことができる。これにより5種類の表示となるが、表1によれば後2種類残っており、他の診断表示に使用することが可能になる。
【0044】また、上記の診断表示を行うことにより、空調システムの他の装置の運転状態も把握できるようになり、運転改善により、より理想的な空調を顧客に提供することができる。
【0045】なお、電子式自動制御ダンパとしては、例示したVAVユニット20の他に、CAVユニット(定風量ダンパ)、比例制御形モータダンパ、ON/OFF制御形モータダンパ、電動モータバルブ等があり、各々に適応した作動診断表示を行うようにすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1の作動診断表示装置によれば、電子式自動制御ダンパが天井裏等高所で狭い場所の空調用ダクトに設置されている場合にあっても、危険で困難な点検作業を減らし、メンテナンスコストの低減を図り、かつ適切で迅速なメンテナンスサービスを可能にすることができる。
【0047】本発明の請求項2の作動診断表示装置によれば、各々開閉時間の異なる電子式自動制御ダンパに容易に接続でき、開閉動作の時間的診断を行うことができる。
【0048】本発明の請求項3の作動診断表示装置によれば、診断情報を7種類の表示で表すことができ、より的確な診断情報を顧客等に適切に知らせることができる。
【0049】本発明の請求項4の作動診断表示装置によれば、複数の電子式自動制御ダンパの診断情報を一括して管理することができ、顧客に対してよりスピーディなサービスを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】591224869
【氏名又は名称】クリフ株式会社
【識別番号】598169011
【氏名又は名称】有限会社 隆計画
【出願日】 平成10年12月8日(1998.12.8)
【代理人】 【識別番号】100069420
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 武
【公開番号】 特開2000−171083(P2000−171083A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−349147