トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F24 加熱;レンジ;換気




【発明の名称】 空気調和機
【発明者】 【氏名】宮城 順治

【要約】 【課題】試運転の手間の増加を招くことなく、室外機の側において試運転を停止させる。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 室外機と、試運転を指示する試運転スイッチが設けられた室内機とからなり、前記試運転スイッチが操作されたときには試運転を行う空気調和機において、前記室外機には、試運転の停止を指示する停止スイッチを設け、前記試運転スイッチの操作に従って試運転を行っているとき、前記停止スイッチが操作されると試運転を停止することを特徴とする空気調和機。
【請求項2】 室内機と室外機とは通信線を介して接続され、室内機は、前記通信線を介して室外機の動作を制御する空気調和機において、前記室外機は、停止スイッチが操作されたことを、前記通信線を介して前記室内機に知らせ、前記室内機は、停止スイッチが操作されたことを知らされたときには、前記通信線を介して、前記室外機に試運転の停止を指示することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
【請求項3】 室内機には、室外機に設けられた圧縮機に電力を供給する圧縮機用電力供給線の接続を開閉する圧縮機用開閉器と、室外機に設けられたファンモータに電力を供給するファンモータ用電力供給線の接続を開閉するファンモータ用開閉器とが設けられた空気調和機において、前記停止スイッチを、圧縮機用電力供給線またはファンモータ用電力供給線の少なくとも一方の電力供給線の接続を開くスイッチとし、室内機には、圧縮機用電力供給線またはファンモータ用電力供給線の2種の電力供給線のうち、前記停止スイッチによって接続が開かれる電力供給線の電流を検出する電流検出器を設け、室内機は、電流検出器により検出された電流値が所定値より少なくなったときには、前記停止スイッチが操作されたとして、室外機の試運転を停止することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
【請求項4】 前記停止スイッチは、前記ファンモータ用電力供給線の接続を開き、前記電流検出器は、前記ファンモータ用電力供給線の電流を検出することを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
【請求項5】 前記停止スイッチの操作の継続期間が所定期間を越えたとき、試運転を停止することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の空気調和機。
【請求項6】 前記停止スイッチを前記室外機の筐体の内部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室外機と、試運転を指示する試運転スイッチが設けられた室内機とを備えた空気調和機に係り、より詳細には、室外機に設けられた停止スイッチが操作されたときには試運転を停止する空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機を設置した後の動作試験や、修理が完了したときの動作試験を容易にするため、動作の設定条件や周囲の温度に関わりなく、圧縮機の出力を最大として、冷房動作を行わせる試運転モードが設けられている。この試運転モードは、上記の動作試験に用いられるばかりでなく、フロンガスの回収を行うときにも使用される。すなわち、フロンガスを室外機に回収しようとするときには、室内機の試運転スイッチを操作することにより、圧縮機を最大出力で動作させる。この状態において室外機の吐出側のバルブを閉じ、室内機や配管に分散していたフロンガスを室外機に回収させる。そして、フロンガスの全てが室外機の側に回収されたときには、吸入側のバルブを閉じた後、室内機の試運転スイッチを操作することによって、圧縮機の運転を停止させている(第1の従来技術とする)。
【0003】また、試運転を効率よく行うため、室外機側に試運転スイッチを設けた従来技術が、特開平5−26478号として提案されている。すなわち、この技術では、室外機の運転制御が可能なコントロールパネルに試運転スイッチを設けている。また、コントロールパネルと室内機とを通信線でもって接続している。そして、コントロールパネルの試運転スイッチを投入したときには、室内機は、リモコンの設定に関わりなく、室温と設定温度との差が最大値をとっているような疑似信号を、通信線を介してコントロールパネルの側に発信する。このため、室外機は最大負荷で駆動されることになる(第2の従来技術とする)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記技術を用いた場合では、以下に示す問題が生じていた。すなわち、第1の従来技術では、吸入側のバルブが閉じられて後、圧縮機の運転が停止されるまでには、室外機の設置場所から室内機の設置場所まで移動する時間を要する。一方、吐出側と吸入側との双方のバルブを閉じると、圧縮機の負荷が極めて大きくなるため、最大出力で動作している圧縮機には、速い速度での温度上昇が生じる。このため、室内機の設置場所と、室外機の設置場所とが離れている場合には、吸入側のバルブが閉じられて後、試運転スイッチが操作されるまでに長い時間を要することから、圧縮機に過度の温度上昇が生じていた。
【0005】また、第2の従来技術では、室外機側に設けられたコントロールパネルの試運転スイッチを操作したとき、試運転が開始される。従って、一般家庭用の空気調和機のように、設置後に室内機の運転状態の確認を必要とする場合では、室外機の側に移動して試運転スイッチを操作した後、室内機の側に戻り、室内機の動作を確認する必要が生じることから、試運転が手間を要する作業となっていた。
【0006】本発明は上記課題を解決するため創案されたものであって、請求項1記載の発明の目的は、室内機に試運転スイッチが設けられた空気調和機の室外機に、試運転を停止させるための停止スイッチを設けることにより、試運転の手間の増加を招くことなく、室外機の側において試運転を停止させることのできる空気調和機を提供することにある。
【0007】また請求項2記載の発明の目的は、上記目的に加え、停止スイッチの操作を、通信線を介して室内機に知らせることにより、停止スイッチのための信号線の増設を不要とすることのできる空気調和機を提供することにある。
【0008】また請求項3記載の発明の目的は、上記目的に加え、圧縮機またはファンモータへの電力の供給線の接続を開くことでもって、停止スイッチの操作を室内機に知らせることにより、停止スイッチのための信号線の増設を不要とすることのできる空気調和機を提供することにある。
【0009】また請求項4記載の発明の目的は、上記目的に加え、停止スイッチを、電流値の少ない電力供給線に設けることにより、停止スイッチを小型化することのできる空気調和機を提供することにある。
【0010】また請求項5記載の発明の目的は、上記目的に加え、停止スイッチの操作時間が一定以上となるとき、試運転を停止させることにより、誤って停止スイッチが操作されたとき、試運転が停止となる率を低減することのできる空気調和機を提供することにある。
【0011】また請求項6記載の発明の目的は、上記目的に加え、室外機の筐体の内部に停止スイッチを設けることにより、停止スイッチの不要な操作を防止することのできる空気調和機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため請求項1記載の発明に係る空気調和機は、室外機と、試運転を指示する試運転スイッチが設けられた室内機とからなり、前記試運転スイッチが操作されたときには試運転を行う空気調和機に適用し、前記室外機には、試運転の停止を指示する停止スイッチを設け、前記試運転スイッチの操作に従って試運転を行っているとき、前記停止スイッチが操作されると試運転を停止する構成としている。すなわち、室内機に設けられた試運転スイッチを操作すると試運転が開始されるので、室内機の動作確認が容易となる。また、室外機に設けられた停止スイッチを操作すると、試運転が停止される。
【0013】また請求項2記載の発明に係る空気調和機は、上記構成に加え、室内機と室外機とは通信線を介して接続され、室内機は、前記通信線を介して室外機の動作を制御する空気調和機に適用し、前記室外機は、停止スイッチが操作されたことを、前記通信線を介して前記室内機に知らせ、前記室内機は、停止スイッチが操作されたことを知らされたときには、前記通信線を介して、前記室外機に試運転の停止を指示する構成としている。すなわち、停止スイッチの操作は、室内機が室外機を制御するために設けられた通信線を介することにより、室外機の側から室内機の側に伝送される。
【0014】また請求項3記載の発明に係る空気調和機は、上記構成に加え、室内機には、室外機に設けられた圧縮機に電力を供給する圧縮機用電力供給線の接続を開閉する圧縮機用開閉器と、室外機に設けられたファンモータに電力を供給するファンモータ用電力供給線の接続を開閉するファンモータ用開閉器とが設けられた空気調和機に適用し、前記停止スイッチを、圧縮機用電力供給線またはファンモータ用電力供給線の少なくとも一方の電力供給線の接続を開くスイッチとし、室内機には、圧縮機用電力供給線またはファンモータ用電力供給線の2種の電力供給線のうち、前記停止スイッチによって接続が開かれる電力供給線の電流を検出する電流検出器を設け、室内機は、電流検出器により検出された電流値が所定値より少なくなったときには、前記停止スイッチが操作されたとして、室外機の試運転を停止する構成としている。すなわち、試運転状態において停止スイッチが操作されると、停止スイッチが設けられた電力供給線の電流が減少する(例えば、0となる)。また、電力供給線の電流の減少は、室内機の側の電流検出器により検出される。つまり、停止スイッチの操作は、停止スイッチが設けられた電力供給線を介して、室外機の側から室内機の側に伝送される。
【0015】また請求項4記載の発明に係る空気調和機は、上記構成に加え、前記停止スイッチは、前記ファンモータ用電力供給線の接続を開き、前記電流検出器は、前記ファンモータ用電力供給線の電流を検出する構成としている。すなわち、ファンモータ用電力供給線に流れる電流値は少ない。従って、停止スイッチは、電流値の少ない電流経路の接続を開くことができればよい。
【0016】また請求項5記載の発明に係る空気調和機は、上記構成に加え、前記停止スイッチの操作の継続期間が所定期間を越えたとき、試運転を停止する構成としている。すなわち、誤って停止スイッチを操作したときにも、操作時間が短い場合では、試運転が継続される。
【0017】また請求項6記載の発明に係る空気調和機は、上記構成に加え、前記停止スイッチを前記室外機の筐体の内部に設けた構成としている。すなわち、室外機の筐体の内部が露出されない限りでは、停止スイッチは操作されることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る空気調和機の第1の実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。
【0019】本実施形態は、大別すると、試運転スイッチ13が設けられた室内機1と、停止スイッチ23が設けられた室外機2とによって構成されており、室内機1と室外機2とは、双方向性の通信線31によって互いに接続されている。そして、試運転スイッチ13が操作されたときには、室内機1と室外機2とは、試運転に対応した動作を行う。また、試運転を行っているとき、停止スイッチ23が操作された場合には、試運転の動作を停止する。
【0020】詳細には、室内機1に設けられた室内機構部11は、熱交換器、送風ファン、ファンモータ等からなるブロックとなっていて、冷房運転時には冷風を、暖房運転時には温風を室内に吹き出す。また、試運転スイッチ13は、室内機本体の前面グリル(図示を省略)を開けたとき、操作可能となる位置に取り付けられたスイッチとなっていて、試運転の開始と停止とを室内制御部12に指示するために使用される。また、室内制御部12は、空気調和機としての主要動作を制御するブロックとなっており、室内機構部11の動作を制御する。また、通信線31を介して、室外機2に指示を送出することにより、室外機2の動作を制御する。このため、試運転スイッチ13が操作されると、室内制御部12は、試運転に対応した動作を室内機構部11に行わせると共に、通信線31を介して指示を与えることにより、試運転に対応した動作を室外機2に行わせる。
【0021】室外機2に設けられた室外機構部21は、冷媒機構部24、圧縮機25、および、ファンモータ26等からなるブロックとなっている。また、冷媒機構部24は、熱交換器、および、四方弁等を備えたブロックとなっている。このため、室外機構部21は、冷房運転時では、冷媒であるフロンガスを圧縮すると共に、圧縮されたフロンガスを冷却する。そして冷却したフロンガスを室内機構部11に吐出する。また、暖房運転時では、熱交換器を通過させることによって、室内機構部11から還流するフロンガスに熱を吸収させる。そして、熱を吸収させたフロンガスを圧縮し、室内機構部11に吐出する。
【0022】停止スイッチ23は、試運転の停止を、室外制御部22と通信線31とを介して、室内制御部12に指示するためのスイッチとなっている。また、室外制御部22は、室内制御部12から送出される指示に従って、室外機構部21を動作させるブロックとなっている。また、試運転を行っているとき、停止スイッチ23が操作されると共に、操作の継続時間が、例えば、3秒を越えたことを検出したときには、停止スイッチ23の操作を示す信号(以下では停止信号と称する)を、通信線31を介して室内制御部12に送出する。
【0023】図3は、停止スイッチ23の取り付け位置を示す説明図であり、同図における33は、室外機2の筐体を示している。また、筐体33の内部には、斜めに傾斜した内部パネル34が設けられている。また、この内部パネル34の前方に対応する位置に形成された開口部には、開閉が可能な遮蔽板35が取り付けられている。また、内部パネル34には停止スイッチ23が取り付けられている。従って、停止スイッチ23は、遮蔽板35が開かれない限りでは、操作される恐れの無いスイッチとなっている。また、停止スイッチ23は、ノブ231を押している期間においてのみ、オンとなるスイッチとなっている。
【0024】図4は、室内機1の主要動作を示すフローチャート、図5は、室外機2の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、第1の実施形態の動作を説明する。
【0025】通常の試運転の動作は、以下に示すようになる。すなわち、試運転を開始させるため、試運転スイッチ13が操作されたとする(ステップS1)。試運転スイッチ13の操作を検出した室内制御部12は、試運転の開始の指示を、通信線31を介して、室外制御部22に送出する。また、室内機構部11には、試運転に対応した動作を行わせる(ステップS2)。一方、室外制御部22は、試運転の指示が与えられたときには、冷媒機構部24を冷房モードに設定する。また、圧縮機25を最大出力で動作させると共に、ファンモータ26を最高速度で回転させる(ステップS8,S9)。
【0026】試運転を開始した後では、室内制御部12は、試運転スイッチ13が操作されるかどうかを調べると共に、室外制御部22から停止信号が送出されるかどうかを調べる(ステップS3,S4)。このため、試運転期間において試運転スイッチ13が操作されたときには、動作は、ステップS3からステップS5に移行する。その結果、室内制御部12は、運転停止の指示を室外制御部22に送出する。また、室内機構部11の動作を停止させる(ステップS5)。
【0027】室外制御部22は、試運転に対応する制御を開始した後では、室内制御部12から運転停止の指示が送出されるかどうかを調べると共に、停止スイッチ23が3秒より長く操作されたかどうかを調べる(ステップS10,S11)。従って、室内制御部12から運転停止の指示が送出された場合、室外制御部22は、動作を、ステップS10からステップS14に移行させ、圧縮機25とファンモータ26との動作を停止させる。
【0028】一方、引っ越し等のため、空気調和機を取り外す必要が生じたことから、フロンガスを室外機2に回収するときでは、動作は以下に示すようになる。
【0029】試運転スイッチ13が操作されると、室内制御部12は、試運転の開始の指示を室外制御部22に送出する。また、室内機構部11には、試運転に対応した動作を行わせる(ステップS1,S2)。一方、室外制御部22は、試運転の指示が与えられたときには、冷媒機構部24を冷房モードに設定する。また、圧縮機25を最大出力で動作させると共に、ファンモータ26を最高速度で回転させる(ステップS8,S9)。
【0030】試運転を開始した後では、室内制御部12は、試運転スイッチ13が操作されるかどうかを調べると共に、室外制御部22から停止信号が送出されるかどうかを調べる(ステップS3,S4)。また、室外制御部22は、室外機構部21に、試運転に対応する動作を開始させた後では、室内制御部12から運転停止の指示が送出されるかどうかを調べると共に、停止スイッチ23が3秒より長く操作されたかどうかを調べる(ステップS10,S11)。
【0031】上記した試運転は、フロンガスを室外機2に回収するための運転であるので、試運転の期間において吐出側のバルブ28が閉じられる。その結果、室内機構部11や配管に分散していたフロンガスは、室外機構部21に回収され始める。そして、フロンガスが室外機2に回収されたときには、吸入側のバルブ27が閉じられる。そして、バルブ27が閉じられた後には、停止スイッチ23のノブ231が、3秒より長く押されることになる。従って、動作は、ステップS11からステップS12に移行する。このため、室外制御部22は、停止信号を室内制御部12に送出する。
【0032】室外制御部22から停止信号が送出されると、室内制御部12は、動作を、ステップS4からステップS5に移行し、試運転を停止する制御を行う。すなわち、室内制御部12は、室内機構部11の動作を停止させる。また、運転停止の指示を室外制御部22に送出する。このため、室外制御部22は、室内制御部12から送出された運転停止の指示に従い、圧縮機25とファンモータ26との動作を停止させる(ステップS13,S14)。
【0033】なお、フロンガスを室外機構部21に回収するため試運転を行っているとき、誤って停止スイッチ23のノブ231を押したときにも、押している時間が3秒より短い場合では、室外制御部22は、ステップS10,S11のループ動作を繰り返すのみとなり、停止信号を送出しない。このため、停止スイッチ23を誤って操作したときにも、操作時間が3秒より短い場合では、試運転は継続されることになる。
【0034】なお、室外制御部22の構成を、停止スイッチ23がオフからオンとなったときには、オフからオンに変化したことを示す信号を室内制御部12に送出し、オンからオフとなったときには、オンからオフに変化したことを示す信号を室内制御部12に送出する構成とし、停止スイッチ23が3秒以上継続して操作されたかどうかの判定を、室内制御部12において行う構成としてもよい。
【0035】図2は、本発明に係る空気調和機の第2の実施形態の電気的構成を示すブロック線図であり、大別すると、試運転スイッチ43が設けられた室内機4と、停止スイッチ53が設けられた室外機5とを備えている。
【0036】詳細には、室内機4には、室外機5内の圧縮機55に電力を供給する圧縮機用電力供給線75(以下では電力供給線75と称する)の接続を開閉する圧縮機用開閉器45(以下では開閉器45と称する)が設けられている。また、室外機5内のファンモータ56に電力を供給するファンモータ用電力供給線76(以下では電力供給線76と称する)の接続を開閉するファンモータ用開閉器46(以下では開閉器46と称する)が設けられている。また、電力供給線76の電流を検出するカレントセンサ(電流検出器)44が設けられており、カレントセンサ44の出力は主制御部42に導かれている。
【0037】室内機構部41は、熱交換器、送風ファン、ファンモータ等からなるブロックとなっていて、冷房運転時には冷風を、暖房運転時には温風を、室内に吹き出す。また、試運転スイッチ43は、室内機本体の前面グリル(図示を省略)を開けたとき、操作可能となる位置に取り付けられたスイッチとなっていて、試運転の開始と停止とを主制御部42に指示するために使用される。また、主制御部42は、空気調和機としての主要動作を制御するブロックとなっており、室内機構部41の動作を制御する。また、開閉器45,46の接続の開閉を制御することにより、圧縮機55とファンモータ56との運転を制御する。
【0038】室外機5に設けられた冷媒機構部54は、熱交換器、および、四方弁等を備えたブロックとなっている。このため、室外機5は、冷房運転時では、冷媒であるフロンガスを、圧縮機55を用いて圧縮すると共に、圧縮されたフロンガスを、冷媒機構部54において冷却する。そして冷却したフロンガスを室内機構部41に吐出する。また、暖房運転時では、冷媒機構部54の熱交換器を通過させることによって、室内機構部41から還流するフロンガスに熱を吸収させる。そして、熱を吸収させたフロンガスを圧縮し、室内機構部41に吐出する。
【0039】また、停止スイッチ53は、ファンモータ56に電力を供給する電力供給線76の接続を開くスイッチとなっている。詳細には、停止スイッチ53は、操作されない状態では接続が閉じられたスイッチとなっていて、操作されている期間においてのみ、電力供給線76の接続を開く。また、その取り付け位置は、図3に示す停止スイッチ23と同様になっていて、内部パネル34となっている。従って、停止スイッチ53は、遮蔽板35が開かれない限りでは、操作される恐れの無いスイッチとなっている。
【0040】室内機4と室外機5とは、上記した構成となっている。従って、主制御部42は、試運転スイッチ43が操作されると、試運転に対応した動作を室内機構部11に行わせる。また、開閉器45,46の接続を閉じることにより、圧縮機55とファンモータ56とを動作させる。また、試運転を行っているとき、停止スイッチ53が、例えば、3秒より長く操作されると、カレントセンサ44の出力が所定値以下となる期間が3秒より長くなる。所定値以下となる期間が3秒より長い場合、主制御部42は、停止スイッチ53が操作されたと判定し、試運転を停止する制御を行う。すなわち、主制御部42は、開閉器45,46の接続を開き、圧縮機55とファンモータ56との運転を停止する。また、室内機構部41の動作を停止させる。
【0041】なお、圧縮機55とファンモータ56とに共通となる電力供給線74と、開閉器45と開閉器46とに共通となる電力供給線73とは、例えば、100Vの商用電源に接続される。
【0042】図6は、第2の実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じて同図を参照しつつ、第2の実施形態の動作を説明する。
【0043】通常の試運転の動作は、以下に示すようになる。すなわち、試運転を開始させるため、試運転スイッチ43が操作されたとする。試運転スイッチ43の操作を検出した主制御部42は、室内機構部41に、試運転に対応した動作を行わせる。また、圧縮機55とファンモータ56との運転を開始する(ステップS21,S22)。そして、試運転を開始した後では、主制御部42は、試運転スイッチ43が操作されるかどうかを調べると共に、カレントセンサ44の出力が示す電流値が、3秒間において0となるかどうかを調べる(ステップS23,S24)。このため、試運転期間において試運転スイッチ43が操作された場合、動作は、ステップS23からステップS25に移行する。従って、主制御部42は、圧縮機55とファンモータ56との運転を停止すると共に、室内機構部41の動作を停止させることになる。
【0044】一方、引っ越し等のため、空気調和機を取り外す必要が生じたことから、フロンガスを室外機5に回収するときでは、動作は以下に示すようになる。
【0045】試運転スイッチ43が操作されると、主制御部42は、室内機構部41に、試運転に対応した動作を行わせる。また、圧縮機55とファンモータ56との運転を開始する(ステップS21,S22)。そして、試運転を開始した後では、主制御部42は、試運転スイッチ43が操作されるかどうかを調べると共に、カレントセンサ44の出力が示す電流値が、3秒間において0となるかどうかを調べる(ステップS23,S24)。
【0046】このときの試運転は、フロンガスを室外機5に回収するための試運転であるので、試運転の期間において吐出側のバルブ58が閉じられる。その結果、室内機構部41や配管に分散していたフロンガスは、室外機5に回収され始める。そして、フロンガスが室外機5に回収されたときには、吸入側のバルブ57が閉じられる。そして、バルブ57が閉じられた後には、停止スイッチ53が3秒より長く押されることになる。従って、電力供給線76の電流値が、3秒より長い期間において0となる。このため、動作は、ステップS24からステップS25に移行する。従って、主制御部42は、圧縮機55とファンモータ56との運転を停止すると共に、室内機構部41の動作を停止させることになる。
【0047】なお、フロンガスを室外機5に回収するため、試運転を行っているとき、誤って停止スイッチ53を操作したときにも、操作している時間が3秒より短い場合では、主制御部42は、ステップS23,S24のループ動作を繰り返すのみとなり、試運転を停止しない。このため、停止スイッチ53を誤って操作したときにも、操作時間が3秒より短い場合では、試運転は継続されることになる。
【0048】なお、停止スイッチについては、電力供給線76に設けた場合について説明したが、圧縮機55のための電力供給線75に設けた構成(この場合では、カレントセンサは、電力供給線75に設けられる)、あるいは、圧縮機55とファンモータ56とに共通の電力供給線74に設けた構成(この構成とする場合では、カレントセンサは、電力供給線74〜76の任意の電力供給線の電流を検出する構成としてよい)とすることが可能になっている。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る空気調和機は、室外機と、試運転を指示する試運転スイッチが設けられた室内機とからなり、前記試運転スイッチが操作されたときには試運転を行う空気調和機に適用し、前記室外機には、試運転の停止を指示する停止スイッチを設け、前記試運転スイッチの操作に従って試運転を行っているとき、前記停止スイッチが操作されると試運転を停止する構成としている。すなわち、室内機に設けられた試運転スイッチを操作すると試運転が開始されるので、室内機の動作確認が容易となる。また、試運転を停止させることが可能な停止スイッチは、室外機に設けられている。このため、試運転の手間の増加を招くことなく、室外機の側において試運転を停止させることが可能となっている。
【0050】また請求項2記載の発明に係る空気調和機は、室内機と室外機とは通信線を介して接続され、室内機は、前記通信線を介して室外機の動作を制御する空気調和機に適用し、前記室外機は、停止スイッチが操作されたことを、前記通信線を介して前記室内機に知らせ、前記室内機は、停止スイッチが操作されたことを知らされたときには、前記通信線を介して、前記室外機に試運転の停止を指示する構成としている。すなわち、停止スイッチの操作は、室内機が室外機を制御するために設けられた通信線を介することにより、室外機の側から室内機の側に伝送されるので、停止スイッチのための信号線の増設を不要にすることが可能となっている。
【0051】また請求項3記載の発明に係る空気調和機は、室内機には、室外機に設けられた圧縮機に電力を供給する圧縮機用電力供給線の接続を開閉する圧縮機用開閉器と、室外機に設けられたファンモータに電力を供給するファンモータ用電力供給線の接続を開閉するファンモータ用開閉器とが設けられた空気調和機に適用し、前記停止スイッチを、圧縮機用電力供給線またはファンモータ用電力供給線の少なくとも一方の電力供給線の接続を開くスイッチとし、室内機には、圧縮機用電力供給線またはファンモータ用電力供給線の2種の電力供給線のうち、前記停止スイッチによって接続が開かれる電力供給線の電流を検出する電流検出器を設け、室内機は、電流検出器により検出された電流値が所定値より少なくなったときには、前記停止スイッチが操作されたとして、室外機の試運転を停止する構成としている。すなわち、停止スイッチの操作は、停止スイッチが設けられた電力供給線を介して、室外機の側から室内機の側に伝送されるので、停止スイッチのための信号線の増設を不要にすることが可能となっている。
【0052】また請求項4記載の発明に係る空気調和機は、前記停止スイッチは、前記ファンモータ用電力供給線の接続を開き、前記電流検出器は、前記ファンモータ用電力供給線の電流を検出する構成としている。従って、停止スイッチは、電流値の少ない電流経路の接続を開くことができればよいので、停止スイッチを小型化することが可能となっている。
【0053】また請求項5記載の発明に係る空気調和機は、前記停止スイッチの操作の継続期間が所定期間を越えたとき、試運転を停止する構成としている。このため、誤って停止スイッチを操作したときにも、操作時間が短い場合では、試運転が継続されるので、誤って停止スイッチが操作されたとき、試運転が停止となる率を低減することが可能となっている。
【0054】また請求項6記載の発明に係る空気調和機は、前記停止スイッチを前記室外機の筐体の内部に設けた構成としている。従って、室外機の筐体の内部が露出されない限りでは、停止スイッチは操作されることがないので、停止スイッチの不要な操作を防止することが可能となっている。
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成10年12月2日(1998.12.2)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−171073(P2000−171073A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−343361