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【発明の名称】 空調用空気浄化装置及びその活性化方法
【発明者】 【氏名】青 洋一

【要約】 【課題】空調装置に取り入れられる空気を浄化して脱臭等しうるようにした簡便な空調用空気浄化装置、及びその活性化方法を提供する。

【解決手段】開閉蓋34を有する密閉箱35の互いに離れた部分に、空気取入部に接続された入口孔41と、空調装置の吸気口に接続された出口孔42とが設けられ、かつ内部に炭を主材とする空気浄化材39を収容して、空気浄化装置32とし、空調装置側から温風または熱風を、出口孔42から入口孔41へ逆流させることにより、空気浄化材39の炭の成分を活性化させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 開閉蓋を有する密閉箱の互いに離れた部分に、空気取入部に接続された入口孔と、空調装置の吸気口に接続された出口孔とが設けられ、かつ内部に炭を主材とする空気浄化材を収容したことを特徴とする空調用空気浄化装置。
【請求項2】 密閉箱内の両端に近い部分に通気性の仕切板を設け、密閉箱の一端に入口孔を、かつ他端に出口孔を設けた請求項1記載の空調用空気浄化装置。
【請求項3】 入口孔と出口孔とを、密閉箱の両端の互いに異なった側端寄りに配設した請求項1または2記載の空調用空気浄化装置。
【請求項4】 密閉箱の外形及び寸法を、空調装置本体とほぼ同一とした請求項1〜3のいずれかに記載の空調用空気浄化装置。
【請求項5】 密閉箱の両端にそれぞれ複数個の通孔を穿設し、それらのうちの任意のものを入口孔及び出口孔として用い、他の通孔を閉塞材により閉塞した請求項1〜4のいずれかに記載の空調用空気浄化装置。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の空調用空気浄化装置の活性化方法であって、空調装置のヒータを作動させるとともに、ファンを逆転させるか、または流路を切換えて、温風または熱風を空気浄化装置に逆流させることを特徴とする空調用空気浄化装置の活性化方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の空調用空気浄化装置と、その取扱い方法の一つである活性化方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋の空調システムは、外気を家屋内に引き込み、冷暖房を行なえるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の空調システムは、外気の臭いを脱臭せず外気をそのまま家屋内に引き込んでいたため、外気の臭いが家屋内に篭るという問題があった。
【0004】本発明は、空調装置に取り入れられる空気を浄化して脱臭等しうるようにした簡便な空調用空気浄化装置、及びその活性化方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 開閉蓋を有する密閉箱の互いに離れた部分に、空気取入部に接続された入口孔と、空調装置の吸気口に接続された出口孔とが設けられ、かつ内部に炭を主材とする空気浄化材を収容する。
【0006】(2) 上記(1) 項において、密閉箱内の両端に近い部分に通気性の仕切板を設け、密閉箱の一端に入口孔を、かつ他端に出口孔を設ける。
【0007】(3) 上記(1)または(2)項において、入口孔と出口孔とを、密閉箱の両端の互いに異なった側端寄りに配設する。
【0008】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、密閉箱の外形及び寸法を、空調装置本体とほぼ同一とする。
【0009】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、密閉箱の両端にそれぞれ複数個の通孔を穿設し、それらのうちの任意のものを入口孔及び出口孔として用い、他の通孔を閉塞材により閉塞する。
【0010】(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかに記載の空調用空気浄化装置の活性化方法であって、空調装置のヒータを作動させるとともに、ファンを逆転させるか、または流路を切換えて、温風または熱風を空気浄化装置に逆流させる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を備える空調システムを設けた家屋を示したものである。この家屋は、1階に2部屋(1)(2)、2階に1部屋(3)を備える2階建てとし、外壁(4)と各部屋(1)(2)(3)を仕切る内壁(1a)(2a)(3a)との間に、気密かつ断熱構造の断熱壁(5)を内外に所要の間隔をもって配設することにより、外壁(4)と断熱壁(5)との間に上下方向を向く外側通気層(6)が形成され、また、断熱壁(5)と内壁(1a)(2a)(3a)との間に、上下方向を向く内側通気層(7)が形成されている。
【0012】1階の各部屋(1)(2)の床(1b)(2b)の下方の床下空間(12)の下部内面は断熱材(13)により覆われ、また2階の部屋(3)の天井(3c)の上方の天井裏空間(14)と屋根裏空間(9)との間には、それらを仕切る水平の断熱板(15)が配設されている。
【0013】1階の部屋(1)(2)の各天井(1c)(2c)と2階の部屋(3)の床(3b)との間に形成された階間空間(16)は、上記の内側通気層(7)と、両部屋(1)(2)の互いに隣接する内壁(1d)(2d)間に形成された上下方向を向く通気層(7a)とを介して床下空間(12)に連通し、かつ上記内側通気層(7)を介して天井裏空間(14)に連通している。
【0014】階間空間(16)には、空気浄化フィルタ(17)、強制循環用ファン(18)、屋外の冷暖房用屋外機(または温水ボイラ等)(19)に接続された熱交換器の冷暖房手段(または暖房手段と冷房手段のいずれか一方のみでもよい)(20)等を備える空調装置本体(21)が配設されている。
【0015】この空調装置本体(21)は、吸気口(21a)に接続した上向きダクト(22)を介して天井裏空間(14)と、吐出口(21b)に接続した下向きのダクト(23)を介して床下空間(12)と、さらに吸気口(21a)に接続した水平の外気取入管(24)を介して屋外とそれぞれ連通している。
【0016】換言すると、床下空間(12)と天井裏空間(14)とを連通するダクト(23)(22)の途中に、空調装置本体(21)を設けてある。
【0017】天井裏空間(14)に至るダクト(22)の先端、及び床下空間(12)に至るダクト(23)の先端には、図2に示すように、ほぼ放射状に延出して、各空間(14)(12)内の互いに離れた部分に開口する複数の分岐管(25)が接続された中空箱状のチャンバー(26)がそれぞれ接続されている。
【0018】図2において、符号(27)は冷暖房用室外機(19)と空調装置本体(21)とを接続する熱媒体の吸排管(28)に設けられた熱動弁を示し、符号(29)は、そのコントローラ、(30)は空調装置本体(21)のコントローラを示し、符号(31)は冷暖房用室外機(19)のコントローラを示している。外気取入管(24)とダクト(22)(23)とが空調装置本体(21)に接続された内部には、ダンパー(39)(40)(41)が設けられている。
【0019】外気取入管(24)の途中と、ダクト(22)の途中には、空気浄化装置(32)が設けられている。図3及び図4に示すように、空気浄化装置(32)は、4個の蝶ねじ(33)により締着するようにした開閉蓋(34)を上面に有する長方形の密閉箱(35)の左右の端面に、それぞれ2個ずつ(または3個以上)の通孔(36)を設け、常時は各通孔(36)を閉塞材(閉塞板またはキャップ等)(37)により閉塞しておき、密閉箱(35)内の左右の端部に近い部分に、互いに平行をなす通気性の仕切板(38)を設け、両仕切板(38)間に、炭のみからなるか、または炭を主材とし、かつ公知の脱臭材、吸湿材等を混入した空気浄化材(39)を収容したものよりなっている。
【0020】仕切板(38)は、多数の小孔(38a)を穿設したパンチングプレート、多孔質板、綱、その他により形成するのがよい。
【0021】密閉箱(35)の外形及び寸法は、空調装置本体(21)のケース(21a)の外形及び寸法と同一とするのがよい。
【0022】図2及び図3に示すように、外気取入管(24)の途中に設ける空気浄化装置(32)は、密閉箱(35)の右端後部の閉塞材(37)を外して、代りにそこに屋外と連通する外気取入管(24)を接続することにより、右端後部の通孔(36)を入口孔(41)とし、また、密閉箱(35)の左端前部の閉塞材(37)を外して、代りにそこに空調装置全体(21)の吸気孔(21a)に接続した外気取入管(24)を接続ことにより、左端前部の通孔(36)を出口孔(42)としている。
【0023】入口孔(41)と出口孔(42)とを、このように密閉箱(35)の両端の互いに異なった前後の側端寄りに配設することにより、空気が密閉箱(35)内を均一に効率よく流れることができる。
【0024】図2に示すように、ダクト(22)の途中に設ける空気浄化装置(32)は、密閉箱(35)の右端前部の通孔(36)に、空調装置本体(21)の吸気孔(21a)に接続したダクト(22)を接続することにより、この右端前部の通孔(36)を出口孔(図示略)とし、また密閉箱(35)の左端後部の通孔(36)に、チャンバー(26)に接続したダクト(22)を接続することにより、左端前部の通孔(36)を入口孔(図示略)としている。図1において、(43)(44)(45)は、ダクト(22)(23)、及び外気取入管(24)に設けられたダンパーである。
【0025】ダンパー(43)(44)(45)をすべて開き、外気取入管(24)とダクト(22)(23)を通気状態にして、空調装置本体(21)を作動させると、天井裏空間(14)内の空気が、分岐管(25)、チャンバー(26)及びダクト(22)、並びに外気取入管(24)を介して空調装置本体(21)内に吸引され、そこで、空気浄化フィルタ(17)により浄化されるとともに、冷暖房手段(20)により、設定された所望の温度に調整され、ダクト(23)、チャンバー(26)及び分岐管(25)より、床下空間(12)に均一に吐出される。
【0026】床下空間(12)内に吐出された空調空気は、内側通気層(7)及び通気層(7a)を通り、隙間空間(16)を経て天井裏空間(14)に至り、その間に各部屋(1)(2)(3)を外側から暖房または冷房し、ダクト(22)より再度空調装置本体(21)に循環させられる。この空調空気の循環により、家屋の腐敗が防止され、耐久性が増す。
【0027】家屋内を循環して、天井裏空間(14)に達した空調空気は、ダクト(22)の途中の空気浄化装置(32)を通過することにより、家屋内を循環しているときに吸収した臭気や湿気が、炭、特にその中の活性炭に吸着され、浄化されて、空調装置本体(21)の吸気口(21a)に戻る。
【0028】また、屋外の外気は、外気取入管(24)の途中に設けた空気浄化装置(32)を通過するとき、上記と同様に、臭気や湿気が除去され、清浄化されて、空調装置本体(21)の吸気口(21a)に供給される。
【0029】空気浄化装置(32)を長期使用して、空気浄化機(39)、特にその中の活性炭の吸臭作用や吸湿作用が低下したときは、図1に示すダンパー(43)を閉じ、他のダンパー(44)(45)を開き、ヒータ等の暖房手段を作動させ、かつファン(18)を逆転させる。すると、空調装置本体(21)から、温風または熱風が空気浄化装置(32)内を逆流し、その温風または熱風により、空気浄化材(39)中の炭の成分が活性化し、再使用が可能になる。
【0030】ダンパー(43)(43)を開き、かつダンパー(45)を閉じて、上記と同様に温風または熱風を、空調装置本体(21)からダクト(22)の途中の空気浄化装置(32)に逆流させることにより、その空気浄化装置(32)の炭の成分を活性化し、再生させることができる。また、開閉蓋(34)を開いて、炭その他の空気浄化材を新しいものと交換することもできる。なお、必要に応じて、密閉箱(35)内に、適宜の邪魔板(図示略)を設け、入口孔(41)から出口孔(42)までの空気の流路を長くして、空気と空気浄化材との接触効率を高めるようにしてもよい。また、空気浄化装置の活性化に際し、ファン(18)を逆転させる代りに、流路を切換える切換手段(図示略)により、流路を切換えて、温風または熱風を、空気浄化装置(32)に逆流させてもよい。
【0031】
【発明の効果】請求書1記載の発明によると、密閉箱内に炭を収容するという簡便な手段で、空調装置に取り入れられる空気を効果的に脱臭、吸湿等して、浄化するすることができる。
【0032】請求項2記載の発明によると、炭の収容部を入口孔及び出口孔から離れたところに区画し、炭の粉等が入口孔または出口孔に流出するのを防止することができる。
【0033】請求項3記載の発明によると、密閉箱内における空気の流路を長くすることができる。
【0034】請求項4記載の発明によると、空調装置本体のケースを、そのまま使用することができるので、空気浄化装置専用の密閉箱を製造する必要がなく、取扱いにも便利である。
【0035】請求項5記載の発明によると、接続しようとするダクトや外気取入管等の状況に応じて、入口孔や出口孔を選択できるので、組付け性がよく、汎用化できる。
【0036】請求項6記載の発明によると、空調装置の温風または熱風を利用して、それを空気浄化装置に逆流させることにより、空気浄化材中の炭の成分を活性化し、再使用可能とすることができる。
【出願人】 【識別番号】591112647
【氏名又は名称】株式会社大周建設
【出願日】 平成10年12月8日(1998.12.8)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外1名)
【公開番号】 特開2000−171059(P2000−171059A)
【公開日】 平成12年6月23日(2000.6.23)
【出願番号】 特願平10−347692