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【発明の名称】 空気調和機
【発明者】 【氏名】畑中 武弘

【要約】 【課題】壁面への壁掛けまたは床置き設置、もしくは天井面への吊下げ設置の何れの場合であっても、凝縮水を露受皿で正確に受けることができるようにした設置方式兼用タイプの空気調和機を提供する。

【解決手段】本体1の上面後部および左右両側面後部に吸込口2を設け、上下面前部および左右両側面前部に吹出口3を設け、これら吸込口および吹出口を結ぶ空気通路に熱交換器4および送風ファン6を配置し、本体を壁面Aに壁掛け設置または床置き設置した際、熱交換器から滴下した凝縮水を第一露受皿5aで受けるようにし、本体を天井面に吊下げ設置した際、前記熱交換器から滴下した凝縮水を第二露受皿5bで受けるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体の上面後部および左右側面後部に吸込口が設けられ、上下面前部および左右両側面前部に吹出口が設けられ、これら吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路の後部から、逆U字状に折曲形成された熱交換器と送風ファンとが順次設けられ、前記熱交換器の下部に第一露受皿が設けられるとともに、同第一露受皿に連続させて、前記熱交換器の前部に逆U字状に形成された第二露受皿が設けられてなり、本体を、前記熱交換器の下部に第一露受皿を位置させて壁掛け設置または床置き設置した際、前記熱交換器から滴下した凝縮水を前記第一露受皿で受けるようにし、本体を、前記熱交換器の下部に第二露受皿を位置させて天井面に吊下げ設置した際、前記熱交換器から滴下した凝縮水を前記第二露受皿で受けるようにしたことを特徴とする空気調和機。
【請求項2】 本体の下面前部に設けられた前記吹出口に、同吹出口を開閉するとともに、同吹出口における吹出空気の風向を変更する開閉板が回動自在に軸支されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】 本体の上面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口に、停止時に同吹出口を閉塞する一方、運転時に同吹出口を開放して吹出空気の風向を変更する風向変更板が夫々回動自在に軸支されてなり、同風向変更板が、前記開閉板と同様の寸法および形状で形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】 本体を、室内天井面の略中央部に吊下げ設置した際、前記風向変更板および前記開閉板により、上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
【請求項5】 本体を、前記開閉板が設けられた前記吹出口を室内一側の壁面に近接するように天井面に吊下げ設置した際、壁面に近接する前記吹出口を前記開閉板で閉塞する一方、前記風向変更板により、他の前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
【請求項6】 本体を、室内壁面の略中央部に壁掛け設置した際、前記風向変更板および前記開閉板により、上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
【請求項7】 本体を、前記開閉板が設けられた前記吹出口を室内壁面の一側に近接するように壁掛け設置した際、壁面に近接する前記吹出口を前記開閉板で閉塞する一方、前記風向変更板により、他の前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の空気調和機。
【請求項8】 本体を、前記閉塞板が設けられた前記吸込口を下にして床置き設置した際、床面に近接する前記吹出口を前記開閉板で閉塞する一方、前記風向変更板により、他の前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁掛けまたは床置き設置、もしくは天井面に吊下げ設置される兼用タイプの空気調和機に係わり、より詳細には、何れの設置の場合であっても凝縮水を露受皿で正確に受けることができるようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】壁掛け設置または床置き設置、もしくは天井面への吊下げ設置を兼用できるタイプの従来の空気調和機は、例えば図5(A)乃至図5(C)で示すように、本体1の前面に吸込口2が設けられ、上下面前部および左右両側面前部に風向変更板(図示せず)を回動自在に軸支した吹出口3が設けられ、これら吸込口2と吹出口3とを結ぶ空気通路に、熱交換器4と送風ファン6とが夫々設けられ、前記吸込口2の内側に、前記熱交換器4の下部に対応する露受皿5が設けられてなり、前記吸込口2からの矢印aで示すような吸込空気が前記熱交換器4によって熱交換され、矢印bで示すように、前記吹出口3から送出されるようにしてなる構成であった。
【0003】しかしながら、前記本体1を、図5(B)で示すように前記露受皿5の上部に前記熱交換器4を位置させた姿勢で壁面Aに壁掛け設置した場合は、前記熱交換器4から滴下する凝縮水を前記露受皿5で受けることができる一方、前記本体1を、図5(C)で示すように天井面Bに吊下げ設置した場合は、前記熱交換器4から滴下する凝縮水cが前記吸込口2から室内に落下してしまうという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上記の問題点に鑑み、壁面への壁掛けまたは床置き設置、もしくは天井面への吊下げ設置の何れの場合であっても、凝縮水を露受皿で正確に受けることができるようにした設置方式兼用タイプの空気調和機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、本体の上面後部および左右側面後部に吸込口が設けられ、上下面前部および左右両側面前部に吹出口が設けられ、これら吸込口と吹出口とを結ぶ空気通路の後部から、逆U字状に折曲形成された熱交換器と送風ファンとが順次設けられ、前記熱交換器の下部に第一露受皿が設けられるとともに、同第一露受皿に連続させて、前記熱交換器の前部に逆U字状に形成された第二露受皿が設けられてなり、本体を、前記熱交換器の下部に第一露受皿を位置させて壁掛け設置または床置き設置した際、前記熱交換器から滴下した凝縮水を前記第一露受皿で受けるようにし、本体を、前記熱交換器の下部に第二露受皿を位置させて天井面に吊下げ設置した際、前記熱交換器から滴下した凝縮水を前記第二露受皿で受けるようにした構成となっている。
【0006】また、本体の下面前部に設けられた前記吹出口に、同吹出口を開閉するとともに、同吹出口における吹出空気の風向を変更する開閉板が回動自在に軸支された構成となっている。
【0007】また、本体の上面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口に、停止時に同吹出口を閉塞する一方、運転時に同吹出口を開放して吹出空気の風向を変更する風向変更板が夫々回動自在に軸支されてなり、同風向変更板が、前記開閉板と同様の寸法および形状で形成された構成となっている。
【0008】また、本体を、室内天井面の略中央部に吊下げ設置した際、前記風向変更板および前記開閉板により、上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっている。
【0009】また、本体を、前記開閉板が設けられた前記吹出口を室内一側の壁面に近接するように天井面に吊下げ設置した際、壁面に近接する前記吹出口を前記開閉板で閉塞する一方、前記風向変更板により、他の前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっている。
【0010】また、本体を、室内壁面の略中央部に壁掛け設置した際、前記風向変更板および前記開閉板により、上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっている。
【0011】また、本体を、前記開閉板が設けられた前記吹出口を室内壁面の一側に近接するように壁掛け設置した際、壁面に近接する前記吹出口を前記開閉板で閉塞する一方、前記風向変更板により、他の前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっている。
【0012】更に、本体を、前記閉塞板が設けられた前記吸込口を下にして床置き設置した際、床面に近接する前記吹出口を前記開閉板で閉塞する一方、前記風向変更板により、他の前記吹出口を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として説明する。図1(A)および図1(B)と、図2(A)および図2(B)と、図3(A)乃至図3(E)と、図4(A)および図4(B)とにおいて、1は空気調和機本体、2は同本体1の上面後部および左右両側面後部に設けられた吸込口、3は上下面前部および左右両側面前部に設けられた吹出口、4はこれら吸込口2と吹出口3とを結ぶ空気通路の後部に設けられて逆U字状に折曲形成された熱交換器、6は同熱交換器4の前部に設けられた送風ファン、5aは前記本体1の下面後部に前記熱交換器4に対応して設けられた第一露受皿、5bは同第一露受皿5aに連続させて前記熱交換器4の前部に設けられた第二露受皿であり、前記吸込口2から矢印aで示すように吸い込まれた吸込空気は、前記熱交換器4により熱交換されて、矢印bで示すように前記吹出口3から送出されるようにした構成となっている。
【0014】上記構成でなる本体1を、図1(B)で示すように、前記熱交換器4の下部に前記第一露受皿5aを位置させて壁面Aに壁掛け設置または床面C上に床置き設置した際、前記熱交換器4から滴下した凝縮水を前記第一露受皿5aで受けるようにし、または、本体1を、図2(A)で示すように、前記熱交換器4の下部に第二露受皿5bを位置させて天井面Bに吊下げ設置した際、前記熱交換器4から滴下した凝縮水を前記第二露受皿5bで受けるようにした構成となっており、これによって、壁面Aへの壁掛けまたは床面C上への床置き設置、もしくは天井面Bへの吊下げ設置の何れの場合であっても、前記熱交換器4から滴下した凝縮水を、前記第一露受皿5aまたは前記第二露受皿5bで正確に受けることができるようにした構造となる。
【0015】また、本体1の下面前部に設けられた前記吹出口3に、同吹出口3を開閉するとともに、同吹出口3における吹出空気の風向を変更するための開閉板3a' が設けられた構成となっており、これによって、例えば本体1を床面設置するような場合、前記開閉板3a' により、吹出空気が不要な下面前部の前記吹出口3を閉塞して設置できるようにした構造となる。
【0016】また、本体1の上面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口3に、停止時に同吹出口3を閉塞する一方、運転時に同吹出口3を開放して吹出空気の風向を変更するための風向変更板3aが夫々回動自在に軸支されてなり、同風向変更板3aが、前記開閉板3a' と同様の寸法および形状で形成された構成となっており、これによって、前記風向変更板3aおよび前記開閉板3a' が同様の寸法および形状で形成されてこれらが同様の機能を有するようにした構造となるため、換言すれば、前記風向変更板3aの一つが前記開閉板3a' を兼ねるようにした構造となり、前記風向変更板3a以外に前記開閉板3a' を設ける必要がなくなってコスト的に有利な構造となる。
【0017】また、本体1を、第一の実施例として図3(A)で示すように、室内天井面Bの略中央部に吊下げ設置した際、前記風向変更板3aおよび前記開閉板3a' により、上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口3を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっており、これによって、前記熱交換器4により熱交換された空気を、開放した上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口3から矢印で示すように吹き出すようにして、温度ムラが生じないように室内全体を効率よく空気調和できるようにした構造となる。
【0018】また、本体1を、第二の実施例として図3(B)で示すように、前記開閉板3a' が設けられた前記吹出口3が、室内一側の壁面Aに近接するように天井面Bに吊下げ設置した際、壁面Aに近接する前記吹出口3を前記開閉板3a' で閉塞する一方、前記風向変更板3aにより、他の前記吹出口3を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっており、これによって、前記熱交換器4により熱交換された空気を、開放した前記吹出口3から矢印で示すように吹き出すようにして、温度ムラが生じないように、とくに、細長い箱状に区画された室内全体を効率よく空気調和できるようにした構造となる。
【0019】また、本体1を、第三の実施例として図3(C)で示すように、室内壁面Aの略中央部に壁掛け設置した際、前記風向変更板3aにより、上下面前部および左右両側面前部に設けられた前記吹出口3を開放するとともに、同吹出口3から吹き出す吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっており、これによって、前記熱交換器4により熱交換された空気を、上記に説明した第一の実施例の場合と同様に、開放した前記吹出口3から矢印で示すように吹き出すようにして、温度ムラが生じないように室内全体を効率よく空気調和できるようにした構造となる。
【0020】また、前記本体1を、第四の実施例として図3(D)で示すように、前記開閉板3a' が設けられた前記吹出口3が室内壁面Aに近接するように壁掛け設置した際、壁面Aに近接する前記吹出口3を前記開閉板3a' で閉塞する一方、前記風向変更板3aにより、他の前記吹出口3を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっており、これによって、前記熱交換器4により熱交換された空気を、上記に説明した第二の実施例の場合と同様に、開放した前記吹出口3から矢印で示すように吹き出すようにして、温度ムラが生じないように、とくに、細長い箱状に区画された室内全体を効率よく空気調和できるようにした構造となる。
【0021】また、前記本体1を、第五の実施例として図3(E)で示すように、前記開閉板3a' が設けられた前記吹出口3を下にして床置き設置した際、床面Cに近接する前記吹出口3を前記開閉板3a' で閉塞する一方、前記風向変更板3aにより、他の前記吹出口3を開放して吹出空気の風向を変更させるようにした構成となっており、これによって、前記熱交換器4により熱交換された空気を、上記に説明した第二の実施例または第四の実施例の場合と同様に、開放した前記吹出口3から矢印で示すように吹き出すようにして、温度ムラが生じないように、とくに、細長い箱状に区画された室内全体を効率よく空気調和できるようにした構造となる。
【0022】また、前記本体1を、天井面Bに吊下げ設置した際、同本体1の前面1aに、天井面Bとほぼ同様の素材を貼着するようにしたことにより、前記本体1の前面1aおよび天井面Bの調和をはかって意匠性を向上させるようにした構成となっている。
【0023】また、前記本体1を、壁掛け設置した際、同本体1の前面1aに、壁面Aとほぼ同様の素材を貼着するようにしたことにより、前記本体1の前面1aおよび壁面Aの調和をはかって意匠性を向上させるようにした構成となっている。
【0024】更に、前記本体1を、床置き設置した際、同本体1の前面1aに、壁面Aまたは床面Cとほぼ同様の素材を貼着するようにしたことにより、上記に説明した天井面Bへの吊下げ設置または壁面Aへの壁掛け設置の場合と同様に、意匠性を向上させるようにした構成となっている。
【0025】以上の構成により、図1(A)および図1(B)と、図2(A)および図2(B)と、図3(A)乃至図3(E)と、図4(A)および図4(B)とで示すように、前記本体1を、図1(B)で示すように、本体1の下面前部に設けられた前記吹出口3を下にして壁面Aに壁掛けまたは床面C上に床置き設置した際、前記熱交換器4から滴下した凝縮水を前記第一露受皿5aで受けるようにし、前記本体1を、天井面Bに吊下げ設置した際、前記熱交換器4から滴下した凝縮水を前記第二露受皿5bで受けるようにしたので、壁面Aへの壁掛けまたは床置き設置、もしくは天井面Bへの吊下げ設置の何れの場合であっても、前記熱交換器4から滴下する凝縮水を前記第一露受皿5aまたは前記第二露受皿5bで正確に受けることができるようになると同時に、前記本体1の前面1aに壁面Aまたは天井面Bなどとほぼ同様の素材を貼着することによって、意匠性を向上させることができるようにした設置方式兼用タイプの空気調和機となる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によると、壁面への壁掛けまたは床置き設置、もしくは天井面への吊下げ設置の何れの場合であっても、凝縮水を露受皿で正確に受けることができるようにした設置方式兼用タイプの空気調和機となる。
【出願人】 【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
【出願日】 平成10年10月20日(1998.10.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2000−121092(P2000−121092A)
【公開日】 平成12年4月28日(2000.4.28)
【出願番号】 特願平10−298023