| 【発明の名称】 |
天井埋込型空気調和機 |
| 【発明者】 |
【氏名】永松 信一郎
【氏名】佐野 孝
【氏名】畑 良樹
【氏名】深沢 寿紀
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| 【要約】 |
【課題】メンテナンスをし易く、非共沸混合冷媒、特にR407C冷媒を用いた場合でも高圧力での運転とならない天井埋込型空気調和機を得る。
【解決手段】ユニット本体2の下部に吸い込みグリル10及びフィルタ11とを有した化粧パネル7を備えた天井埋込型空気調和機において、それぞれ一端が化粧パネル7に固定され吸い込みグリル10を介して吸い込みグリル10を昇降自在に支持した2本のワイヤ13と、化粧パネル7に設けられ各ワイヤ13をそれぞれ巻取り又は繰り出すことにより吸い込みグリル10を昇降する2つの回転ドラム12と、各回転ドラム12をそれぞれ正逆回転駆動する2つのモータ21と、各モータ21の駆動及び停止を行うリモコンとを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 熱交換器、送風機を有したユニット本体を天井内に埋設、若しくは天井から吊下げ、前記ユニット本体の下部に吸い込みグリル及び該吸い込みグリルに着脱自在とされたフィルタとを有した化粧パネルを備えた天井埋込型空気調和機において、それぞれ一端が前記化粧パネルに固定され前記吸い込みグリルを介して前記吸い込みグリルを昇降自在に支持した2本のワイヤと、前記化粧パネルに設けられ前記各ワイヤをそれぞれ巻取り又は繰り出すことにより前記吸い込みグリルを昇降する2つの回転ドラムと、前記各回転ドラムをそれぞれ正逆回転駆動する2つのモータと、前記各モータの駆動及び停止を行うリモコンとを備えたことを特徴とする天井埋込型空気調和機。 【請求項2】熱交換器、送風機を有したユニット本体を天井内に埋設、若しくは天井から吊下げ、前記ユニット本体の下部に吸い込みグリルとを有した化粧パネルを備えた天井埋込型空気調和機において、正逆回転駆動される2つの回転ドラムと、それぞれ一端が前記回転ドラムに巻着され他端は前記吸い込みグリルの4隅のうち対辺となる一方側の2個所でガイドされて前記化粧パネルに固定され前記吸い込みグリルを昇降自在に支持する2本のワイヤと、前記吸い込みグリルに着脱自在として装着されたフィルタとを備えたことを特徴とする天井埋込型空気調和機。 【請求項3】請求項1又は2に記載のいずれかのものにおいて前記熱交換器を流通する冷媒を非共沸混合冷媒としたことを特徴とする天井埋込型空気調和機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、室内の冷房又は暖房を行い、室内のユニット本体を天井裏に埋設した天井埋込型空気調和機、又は天井から吊り下げる天吊り型空気調和機に関し、特に室内に吹き出される冷風又は温風が通過するフイルタあるいは吸い込みグリルを清掃、点検、又は交換するものに好適である。 【0002】 【従来の技術】ユニット本体の下部に化粧パネルを装着する天井埋込型空気調和機において、回転ドラムを設け、この回転ドラムに一端が巻着されたワイヤの他端を吸い込みグリルに連結し、吸い込みグリルを昇降自在に支持し、モータの駆動により吸い込みグリル及び吸い込みグリルに支持されたフィルタを昇降することが知られ、例えば、その一例として、実開平1−131913号公報に記載されている。 【0003】また、吸い込みグリルが化粧パネルに収納されているときモータをONさせ、回転ドラムに巻き付けられていたワイヤを繰り出し、吸い込みグリルを下降し、つぎにリモートコントローラ等を操作してモータの駆動を停止させ、フィルタを取り外して洗浄することが同公報に記載のように知られている。 【0004】さらに、フィルタの洗浄後は回転ドラムにワイヤを巻き取り、吸い込みグリルを上昇させ、化粧パネルに取り付けられたマイクロスイッチ等の検出器にて吸い込みグリルが化粧パネルに収納されたときモータの駆動を自動停止することが同様に同公報に記載され、知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術においては、ワイヤを吸い込みグリルに連結しなければならないため、吸い込みグリルを床面に対して水平を保つことが困難である。そのため、例えば吸い込みグリルの円滑な下降を行うためにはより一層の改善が望まれ、例えば吸い込みグリルの4隅角部をそれぞれ独立してワイヤと連結するなど構造が複雑化し、部品点数の増加になる恐れがある。また、現在廃棄物の処理が大きな社会問題となっているが、ワイヤが吸い込みグリルに連結されているため、いわゆるリサイクル性を考慮した構造とは言い難い。 【0006】さらに、非共沸混合冷媒、特にR407C冷媒を用いた場合、同じ温度条件での圧力は高くなり、従来と同条件の運転を行なう場合、従来に比べ高い圧力での運転となる。よって、吸込みグリルの目づまりに起因して、一層、運転圧力が上昇し、冷房・暖房能力の低下、信頼性、圧縮機寿命が低下する恐れがある。 【0007】本発明の目的は、上記課題を解決し、部品点数を低減し、材質ごとの分解等を容易にし、省エネルギ等の環境にも適した天井埋込型空気調和機を提供することにある。また、本発明の目的は、メンテナンスをし易く、衛生面でも有利とし、更新する場合にも美観を保持できる天井埋込型空気調和機を提供することにある。 【0008】さらに、本発明の目的は、非共沸混合冷媒、特にR407C冷媒を用いた場合でも高圧力での運転とならない天井埋込型空気調和機を提供することにある。なお、本発明は上記課題の少なくとも1つを解決するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、熱交換器、送風機を有したユニット本体を天井内に埋設、若しくは天井から吊下げ、前記ユニット本体の下部に吸い込みグリル及び該吸い込みグリルに着脱自在とされたフィルタとを有した化粧パネルを備えた天井埋込型空気調和機において、それぞれ一端が前記化粧パネルに固定され前記吸い込みグリルを介して前記吸い込みグリルを昇降自在に支持した2本のワイヤと、前記化粧パネルに設けられ前記各ワイヤをそれぞれ巻取り又は繰り出すことにより前記吸い込みグリルを昇降する2つの回転ドラムと、前記各回転ドラムをそれぞれ正逆回転駆動する2つのモータと、前記各モータの駆動及び停止を行うリモコンとを備えたものである。 【0010】2本のワイヤで吸い込みグリルを昇降自在に支持し、各ワイヤを2つのモータでそれぞれ正逆回転駆動される2つの回転ドラムでそれぞれ巻取り又は繰り出すので、昇降に要する動力が低減され、吸い込みグリルの昇降動作は一層円滑になり、昇降装置の小型化、軽量化を図ることができる。 【0011】また、2つのモータは、リモコンでその駆動及び停止が行われるので、吸い込みグリル及びフィルタの頻繁な清掃(洗浄)が可能となる。よって、非共沸混合冷媒を使用しても吸い込みグリル及びフィルタの頻繁な清掃(洗浄)が可能で、その目づまりに起因して運転圧力が著しく上昇することがなく、冷房、暖房能力の低下、信頼性、圧縮機寿命が低下する恐れがない。 【0012】また、本発明は、熱交換器、送風機を有したユニット本体を天井内に埋設、若しくは天井から吊下げ、前記ユニット本体の下部に吸い込みグリルとを有した化粧パネルを備えた天井埋込型空気調和機において、正逆回転駆動される2つの回転ドラムと、それぞれ一端が前記回転ドラムに巻着され他端は前記吸い込みグリルの4隅のうち対辺となる一方側の2個所でガイドされて前記化粧パネルに固定され前記吸い込みグリルを昇降自在に支持する2本のワイヤと、前記吸い込みグリルに着脱自在として装着されたフィルタとを備えたものである。 【0013】正逆回転駆動される回転ドラムを2つとし、2本のワイヤのそれぞれ一端を回転ドラムに巻着し、各他端は吸い込みグリルの4隅のうち対辺となる一方側の2個所でガイドされて吸い込みグリルを昇降自在に支持するので、吸い込みグリルが水平に昇降し、円滑な昇降をできる。さらに、上記のものにおいて、熱交換器を流通する冷媒を非共沸混合冷媒とされたことが望ましい。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図6を参照して説明する。図1は、一実施の形態による天井埋込型空気調和機の吸い込みグリルが下降した状態を示す側断面図、図2は、同じく吸い込みグリルの昇降機構の主要部を示す斜視図、図3は、同じく側断面図、図4はガイドローラ部を示す斜視図、図5は他の実施の形態によるガイドローラ部の部分断面図、図6は、同じくガイドローラ部の部分平面図である。 【0015】図1において、2は天井埋込型空気調和機の室内ユニットであるユニット本体を示し、室内の天井1の裏に埋設される。ユニット本体2の内部には、熱交換器3、ドレパン4、送風機5、ファンモータ6が配置され、その下部には開口部を覆うように化粧パネル7が着脱自在に装着されている。 【0016】化粧パネル7の中央部には吸い込み口8が形成され、吸い込み口8の両側2方向あるいは周辺4方向には吹き出し口9が設けられている。吸い込み口8には吸い込みグリル10が嵌合され(吸い込みグリルが上昇している状態。図1は吸い込みグリルが下降している状態を示す)、その上部にはフイルタ11が吸い込みグリル10に着脱自在となるように装着されている。 【0017】この空気調和機で冷房運転を行う場合は、図示しない冷凍サイクルを作動させて冷媒配管(図示せず)を通して非共沸混合冷媒、望ましくはR407Cを熱交換器3に流通させる。そして、室内空気はファンモータ6で駆動される送風機5により吸い込み口8から吸い込まれ、フイルタ11で清浄化された後、熱交換器3に送られ、熱交換されて冷却され、冷却風として吹き出し口9から室内に吹き出され、室内を冷房する。暖房運転の場合も同様であるので説明を省略する。 【0018】ここで、熱交換器を流通する冷媒を非共沸混合冷媒、例えばR407C冷媒とし、フイルタ11の頻繁な清掃(洗浄)を行うことを可能としているので、空気調和機として性能を安定、例えば運転圧力の上昇を防ぎ、空調性能を向上することができる。そして、吸い込みグリル10の昇降機構にて吸い込みグリルの下降を可能にして交換、メンテナンスも含めて簡単かつ容易にすることで冷房・暖房能力、信頼性、圧縮機寿命を確保することができる。 【0019】つぎに、吸い込みグリルの昇降機構について説明する。図2、3において、吸い込みグリル10の4角隅部にはそれぞれガイドローラ20が取付けられている。2本のワイヤ13は、それぞれの一端がガイドローラ20を介してモータ21で駆動される回転ドラム12に巻着され、他端が化粧パネル7に固定され、吸い込みグリル10を昇降自在に支持している。 【0020】各回転ドラム12は図示しない制御部にて駆動制御される可逆回転可能なモータ21により駆動され、この駆動によりワイヤ13が回転ドラム12から巻き出されたり、巻き取られ吸い込みグリル10が昇降される。通常は、吸い込みグリル10は化粧パネル7に収納される。 【0021】フィルタ11および吸い込みグリル10を洗浄する場合、吸い込みグリル10が化粧パネル7に収納されているときモータ21を駆動する。そして、2台のモータ21を逆回転することにより各回転ドラム12からそれぞれワイヤ13が巻き出され繰り出されることになるので、吸い込みグリル10は下降し、吊り下げられる。 【0022】吸い込みグリル10が所定の位置まで降りてきたとき、リモコン(図示せず)等を操作してモータ21の駆動を停止させる。このとき、ビルなどの同一室内に複数の室内機がある場合などは、1つのリモコンで複数台の室内機の吸い込みグリル10をほぼ同時に下降させるようにすることが望ましい。吸い込みグリル10が下降した後は、フイルタ11を取り外して清掃あるいは洗浄することができる。 【0023】フイルタ11の洗浄後、フイルタ11を再び吸い込みグリル10に設置し、再度リモコン等を操作してモータ21を駆動させれば、回転ドラム12にワイヤ13が巻き取られ、吸い込みグリル10は上昇する。なお、化粧パネル7にマイクロスイッチ23等の検出器を取り付けてあるので、吸い込みグリル10が化粧パネル7の吸い込み口8に収納されたときモータ21の駆動を自動停止することができる。 【0024】ここで、ワイヤ13はその一端が吸い込みグリル10に連結されていないので、吸い込みグリル10の4隅部を支持する必要もなく、ワイヤ13の本数をふやしたり、回転ドラム12及びこれを動かすためのモータ21を4つに増やす、あるいはモータ21の出力を大きくする必要がなく、構造を簡単にできる。また、ワイヤ13はガイドローラ20を介して化粧パネル7に固定部24にて固定されているので、吸い込みグリル10が下降するときの姿勢はワイヤ13の長さに依存しない。 【0025】さらに、吸い込みグリル10そのものの着脱も可能であるので、例えば、飲食店等で使用され吸い込みグリル10自体の油汚れがひどく洗浄を頻繁に行なう必要のある場合、非共沸混合冷媒を用いて性能を安定にする場合においても有利である。さらに、吸い込みグリル10を交換できるので、吸い込みグリル10自体の取付け部位に損傷が起きた場合、美観保持、衛生面等を考慮しても望ましい。さらに、回転ドラム12、モータ21、ワイヤ13の固定部24を化粧パネル7に設けているので、昇降機構の主要部が化粧パネル7にあることになり、昇降装置の故障等のメンテナンス、交換を容易にすることができる。 【0026】つぎに、吸い込みグリル10を取り外す場合を図4を参照して説明する。ワイヤ13の取り外しは、ガイドローラ20を回転可能に支持しているローラ支持部204の一部にばね状にされたワイヤ取り外し口202を設け、そこからワイヤ13を下方に引抜くことにより行う。以後、同じ手順で吸い込みグリル10の4隅部に取付けられたガイドローラ20からワイヤ13を取り外すことによって、吸い込みグリル10を取り外すことが可能となる。 【0027】次に吸い込みグリル10を取り付ける場合は、まずワイヤ挿入口203にワイヤ13を通し、ワイヤ13を上方へ引くことにより、ワイヤ13はガイドローラ20により支持されることとなる。ガイドローラ20と、このガイドローラ20を支えるローラ支持部204の隙間はワイヤ13の太さより狭くしているので、この隙間にワイヤ13が入り込むことはない。 【0028】ガイドローラ20の中央部にはワイヤ13を支持するためのガイド溝201が設けられており、吸い込みグリル10が昇降動作中及び静止状態ではワイヤ13は吸い込みグリル10の自重によりガイドローラ20の中央で支持され落下の恐れはない。また万一、ガイドローラ20よりワイヤ13が外れた場合でも、吸い込みグリル10に取付けられたローラ支持部204によって支持される。 【0029】吸い込みグリル10はガイドローラ20により自重でバランスをとり、床面に対して水平を保ったまま化粧パネル7に収納される。 【0030】つぎに、吸い込みグリル10の取り外し構造の他の実施の形態を図5、6を参照して説明する。吸い込みグリル10は、図示の如くに段差のついた開口部101を有し、吸い込みグリル10を取り付ける場合には、まずガイドローラ20を支持するガイドステー23を開口部101より、通常状態から水平に90度回転させた状態で挿入する。開口部101より挿入されたガイドステー23は、ワイヤ13の張力によって水平にほぼ90度だけ逆回転し、吸い込みグリル10の自重により開口部102へ装着される。これにより、ガイドステー23は吸い込みグリル10で支持されることとなる。吸い込みグリル10を取り外す場合には、開口部102に収納されたガイドステー23を下方へ引き抜き、水平に90度回転させ、開口部101へガイドステー23を挿入する。 【0031】さらに、開口部101が吸い込みグリル10を貫通した構造であるため、モータ21の故障等で昇降機能が作用せず吸い込みグリル10が開閉できない場合においても、この吸い込みグリル10表面より開口部102に収納されたガイドステ−23を開口部101より引き抜き、吸い込みグリル10の開閉が可能である。 【0032】以上により、回転ドラム21を巻取る際に必要となるモータ21のトルクを小さくしてモータの小型・軽量化が可能となり、騒音、省エネルギー、安全の点からも有利となる。 【0033】また、吸い込みグリル10に取り付けられたガイドローラ20を滑らかな滑車とすることで、吸い込みグリル10の自重によりバランスをとり、床面に対して水平を保つため、姿勢制御をするため特別な装置および制御を必要としない。さらに、ワイヤ13の固定端は昇降動作を行なう可動部でなく、化粧パネル7に持つことで破損確率の低減ができ、安全面からみても望ましい構造である。 【0034】 【発明の効果】本発明によれば、昇降に要する動力が低減され、吸い込みグリルの昇降動作を一層円滑にし、昇降装置の小型、軽量化を図り、省エネルギに対しても適した天井埋込型空気調和機を得ることができる。さらに、本発明によればメンテナンスがし易く、衛生面でも有利で、更新する場合にも美観を保持できる天井埋込型空気調和機を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】000233310 【氏名又は名称】日立清水エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年7月7日(1997.7.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075096 【弁理士】 【氏名又は名称】作田 康夫
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| 【公開番号】 |
特開2000−88340(P2000−88340A) |
| 【公開日】 |
平成12年3月31日(2000.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願平11−182889 |
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